JP2004029533A - プロセスカートリッジ、電子写真装置、画像形成方法、中間転写ベルト及び電子写真感光体 - Google Patents

プロセスカートリッジ、電子写真装置、画像形成方法、中間転写ベルト及び電子写真感光体 Download PDF

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Hiroyuki Kobayashi
小林 廣行
Atsushi Tanaka
田中 篤志
Akihiko Nakazawa
仲沢 明彦
Takashi Kusaba
草場 隆
Tsunenori Ashibe
芦邊 恒徳
Hidekazu Matsuda
松田 秀和
Ryota Kashiwabara
柏原 良太
Yuji Sakurai
櫻井 有治
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Abstract

【課題】プロセスカートリッジの交換の面倒さを解消でき、ユニット間の廃トナー連結部からの廃トナー漏れ発生等のユーザビリティー悪化も防止でき、コストアップを抑えることができる上に、更には、良好な中間転写ベルトの走行性・耐久性、画像及び転写性を有するプロセスカートリッジ、電子写真装置、画像形成方法、中間転写ベルト及び感光体を提供する。
【解決手段】感光体を有する感光体ユニットと中間転写ベルトを有する中間転写ベルトユニットとに分離可能であり、該感光体ユニットと該中間転写ベルトユニットとを連結する連結手段を有し、該感光体を構成する電荷輸送層の平均厚みT(μm)、該中間転写ベルトの平均厚みt(μm)、電荷付与手段のベルト当接線圧力P(N/mm)が下式を満たすプロセスカートリッジ、電子写真装置、画像形成方法、中間転写ベルト及び感光体。
T=(P×10+t×10−1)×α
相関係数αは0.06≦α≦9.30
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー複写機やカラープリンター等の電子写真装置に着脱自在であるプロセスカートリッジ、該プロセスカートリッジを有する電子写真装置、該電子写真装置を用いた画像形成方法、該プロセスカートリッジに搭載される中間転写ベルト及び電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、中間転写体(中間転写ベルト)を用いたカラー電子写真装置は、特開平8−137181号公報に開示されているように、電子写真感光体ユニットと中間転写ベルトユニットがそれぞれ独立したカートリッジ構成となっている。
【0003】
大きな可動側フレームを電子写真装置前面へ回動して開き、電子写真感光体ユニットと中間転写ベルトユニットをそれぞれ上方より挿入する構成となっている。
【0004】
中間転写ベルトの投影上方面に、ドラム形状の電子写真感光体(感光体ドラム)と廃トナー収容ボックスが一体となった電子写真感光体ユニットが設けられ、電子写真感光体上の廃トナーは、クリーニング手段であるクリーニングブレードにより掻き取られ、背面の廃トナーボックスへ収容される。
【0005】
中間転写ベルト上の廃トナーも、もう1つのクリーニングブレードで掻き取られ、搬送コイルにより第1の搬送パイプの下部に搬送され、更に、第1の搬送パイプ内のスクリューにより、廃トナー収容ボックスのある上方まで搬送される。その後、第2の搬送パイプ内を搬送コイルで搬送され、ようやく廃トナー収容ボックスに収容される。
【0006】
また、第2の搬送パイプと廃トナー収容ボックスの連結部は別ユニットでそれぞれ着脱する構成になっているので、着脱時にシャッターが開閉して、廃トナーがこぼれないようになっている。
【0007】
しかしながら、上記公報に開示された技術は、中間転写ベルトと電子写真感光体がそれぞれ別ユニットに備えられ、つまり、2つのプロセスカートリッジが存在することになるため、ユーザーによるプロセスカートリッジの交換が面倒である。
【0008】
また、2つのプロセスカートリッジ間の廃トナー連結部からの廃トナー漏れ、プロセスカートリッジ着脱時の抜き差し手順が発生することも、ユーザビリティーを悪化させている。
【0009】
更に、2種類のプロセスカートリッジを持つので、2箇所のプロセスカートリッジ挿入ガイド、カートリッジ固定部材等が必要となるので、電子写真装置全体も大きくなり、部品点数も増加するので、コストアップとなる。
【0010】
また、2種類のプロセスカートリッジを着脱するための大きな開口部が必要となり、電子写真装置前面全体が回動して開く構成となっているため、ダンパー機構が備わっているとはいえ、ユーザーにとっては重労働な動作であり、開動機構に大きなスペースとフレーム剛性が必要であり、更にコストがかかるといった欠点がある。
【0011】
また一方、特開平11−30944号公報及び特開平10−177329号公報に開示されているように、ベルト状の電子写真感光体(感光体ベルト)と中間転写ベルト、廃トナー収容ボックスが一体構成となった構成が提案されている。
【0012】
これら公報に開示された構成は、中間転写ベルトの投影下方面に電子写真感光体と廃トナー回収ボックスを配置した構成である。
【0013】
また、特開平8−137181号公報に開示された従来技術と同様に、大きな可動側フレームを電子写真装置前面へ回動して開き、中間転写ベルトと電子写真感光体、廃トナー収容ボックスが一体となったプロセスカートリッジを上方より挿入する構成となっている。
【0014】
また、中間転写ベルトと電子写真感光体の廃トナーは、それぞれのクリーニング手段であるクリーニングベルトで掻き取られ、廃トナー収容ボックスに収容される。
【0015】
中間転写ベルトからの廃トナーは、搬送パイプで上方から下方へ落下する構成となっており、特開平8−137181号公報に開示された従来技術ほどは複雑ではない。
【0016】
しかし、特開平8−137181号公報に開示された従来技術と同様に、中間転写ベルトから廃トナーを搬送し、かつ、電子写真感光体から廃トナーを搬送する等、廃トナーの回収方法は煩瑣、面倒であり、かつ、搬送中のトナーの漏れ等の不安要因はやはり存在している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来技術が有する問題点を解決し、ユーザーによるプロセスカートリッジの交換の面倒さを解消でき、2つのユニット間の廃トナー連結部からの廃トナー漏れ発生等のユーザビリティー悪化も防止でき、また、コストアップを抑えることができる上に、更には、良好な中間転写ベルトの走行性・耐久性、画像、及び、転写性を有する新規なプロセスカートリッジ、該プロセスカートリッジを有する電子写真装置、該電子写真装置を用いた画像形成方法、該プロセスカートリッジに具備される中間転写ベルト及び電子写真感光体を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明に従って、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、トナーの画像を担持するための電子写真感光体と、該電子写真感光体との当接部を有する中間転写ベルトと、該当接部にて該電子写真感光体から該中間転写ベルトへ該トナーの画像を一次転写するための一次転写手段と、該中間転写ベルト上のトナーを該当接部にて該電子写真感光体に戻して該中間転写ベルトをクリーニングするために、該中間転写ベルト上のトナーに該一次転写時のトナーの極性と逆の極性の電荷を付与するための電荷付与手段と、該電子写真感光体をクリーニングするための電子写真感光体クリーニング手段とを一体に支持し、該電子写真感光体を有する電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトを有する中間転写ベルトユニットとに分離可能であり、該電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトユニットとを連結する連結手段を有し、該電子写真感光体を構成する電荷輸送層の平均厚みT(μm)、該中間転写ベルトの平均厚みt(μm)、電荷付与手段のベルト当接線圧力P(N/mm)が下式を満たすことを特徴とするプロセスカートリッジが提供される。
【0019】
T=(P×10+t×10−1)×α
但し相関係数αは、0.06≦α≦9.30
【0020】
また、本発明に従って、上記プロセスカートリッジを有する電子写真装置、該電子写真装置を用いた画像形成方法、上記プロセスカートリッジに具備される中間転写ベルト及び電子写真感光体が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0022】
上記従来技術が有する問題点は、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジであって、トナーの画像を担持するための電子写真感光体と、該電子写真感光体との当接部を有する中間転写ベルトと、該当接部にて該電子写真感光体から該中間転写ベルトへ該トナーの画像を一次転写するための一次転写手段と、該中間転写ベルト上のトナーを該当接部にて該電子写真感光体に戻して該中間転写ベルトをクリーニングする(一次転写同時クリーニング方式、又は、バイアスクリーニング方式と呼ぶ)ために、該中間転写ベルト上のトナーに該一次転写時のトナーの極性と逆の極性の電荷を付与するための電荷付与手段と、該電子写真感光体をクリーニングするための電子写真感光体クリーニング手段とを一体に支持し、該電子写真感光体を有する電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトを有する中間転写ベルトユニットとに分離可能であり、該電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトユニットとを連結する連結手段を有するプロセスカートリッジであれば、解決することができる。
【0023】
この構成を採ることで、生産者は、電子写真感光体ユニットと中間転写ベルトユニットを、少ない部品点数のため短工程で別々に製造でき、それを簡単に連結することにより、複雑な製造工程を有するプロセスカートリッジを効率良く、コスト負担も軽減しつつ生産することが可能となる。また、ユーザーにとっても、複数のカートリッジを、寿命を気にしながら使用及び交換するという煩瑣な手間を省くことができる利点がある。
【0024】
このように、小型で、低コストの中間転写ベルトと電子写真感光体を一体に支持するプロセスカートリッジを提供することができるため、電子写真装置本体も小型化することができ、また、プロセスカートリッジ着脱の開口部も小さく、簡単に構成することができるので、電子写真装置全体のローコスト化が図れる等の利点もある。
【0025】
そして、上述の通り、上記プロセスカートリッジは、バイアスクリーニング方式を採用しており、トナーを逆極性に帯電する手段はローラー、ブレードやコロナ帯電器等を用いることができるが、中間転写ベルト上の転写残トナーに電荷を付与できれば、どのような手段を用いても構わない。
【0026】
このバイアスクリーニング方式によれば、中間転写ベルトと電子写真感光体の双方にクリーニングブレード等を配置し、廃トナーの送り機構や容器を設置する方式に比べ、カートリッジの小型化と低コスト化に大きな効果がある。中間転写ベルト上から電子写真感光体に戻されたトナーは、電子写真感光体クリーニング手段で除去される。
【0027】
また更には、このプロセスカートリッジに搭載される電子写真感光体、張架される中間転写ベルト及びバイアスクリーニングを行う電荷付与手段は、上記利点を発揮するだけでなく、良好な電子写真特性を発揮することができるようなものがよい。
【0028】
例えば、電子写真感光体を構成する電荷輸送層は、高画質を得るためには薄層が好ましいが、中間転写ベルトとの摩擦により削れ易くプロセスカートリッジの耐久性に不安が生じる。
【0029】
また、中間転写ベルトと電荷付与手段との関係は、相互に強く当接するとベルト上から電子写真感光体に転写残トナーは戻りにくくなり、そのため戻すには電子写真感光体に高い一次転写電界が必要となる。これは、電荷輸送層の削れを促進することになる。逆に弱く当接すると転写残トナーに十分な電荷を付与できない。
【0030】
更に、中間転写ベルトの周長が長尺になるほど、ベルト厚みは厚いものが好ましいが、プロセスカートリッジの小型化のためには限界がある。とりわけ、中間転写ベルトの厚みは、電子写真感光体からトナー転写時の転写電界の値に大きく影響し、それは電荷輸送層の厚みとも相関するため中間転写ベルトの一次及び二次の転写性を考えると簡単に厚くすることはできない。
【0031】
つまり、上記プロセスカートリッジに搭載する電子写真感光体を構成する電荷輸送層の平均厚み、中間転写ベルトの平均厚み、及び、電荷付与手段の当接圧が特定の関係を満たすことで、上記利点を発揮することができるだけでなく、良好な電子写真特性も発揮することができる。
【0032】
本発明のプロセスカートリッジは、中間転写ベルトと電子写真感光体とを一体に支持するプロセスカートリッジ(以下、一体カートリッジと称する)であるため、ユーザーにとっては簡単にかつ容易に移動、持ち運べるという利点を有している。
【0033】
しかし反面、電子写真特性に与える、従来に無い問題をこの一体カートリッジは有している。
【0034】
すなわち、装置本体へ確実に固定、配置された従来の中間転写ベルトや電子写真感光体とは異なり、一体カートリッジを持ち運び、又は移動時に従来の中間転写ベルトや電子写真感光体では生じ得ない振動や相互の摩擦、又は摺動を、頻繁にかつ繰り返し受ける。
【0035】
そのため、中間転写ベルトや電子写真感光体はその表面にキズ、削れ、又は不要な帯電メモリーや転写不良が発生することとなる。
【0036】
これを防止するため、一体カートリッジの組み立て構成を強固にし、中間転写ベルトや電子写真感光体の振動や揺動を防止しようとする試みがあるが、そもそも中間転写ベルトや電子写真感光体は回転駆動する機能を有しているためこのような対策も有効とはなり得ない。
【0037】
また別の試みとしては、中間転写ベルトを電子写真感光体へ強く押し付けることにより、一体カートリッジの持ち運び、又は移動時の振動、摩擦を防止するというものがある。
【0038】
中間転写ベルトを電子写真感光体へ強く押し圧するには、中間転写ベルト自身の強度を上げる必要がある。そのためには、中間転写ベルトの平均厚みを厚くすることが好ましい。しかし、電子写真感光体から中間転写ベルトへのトナーの一次転写性、及び中間転写ベルトから紙やOHPシート等へのトナーの二次転写性を考えると、中間転写ベルトの平均厚みは極力薄層にするのが好ましい。
【0039】
前述の装置本体へ確実に固定、配置された中間転写ベルトや電子写真感光体は電子写真特性のみを考慮して自由に平均厚み等を設計できるが、本発明に述べるごときの一体カートリッジにおいてはできる限り振動や相互の摩擦、又は摺動を軽減するために平均厚みを厚くして電子写真感光体への押し圧を強くしなければならない。しかしあまり厚くするとベルトとしての柔軟性が失われ中間転写ベルトの円滑な駆動−回転を妨げる。更に、一次転写時に中間転写ベルト−電子写真感光体間に印加する直流、又は交流の電圧、電流を薄層ベルトに比べれば過大にしなければ十分な転写電界が得られないという不具合が発生する。
【0040】
また一方、中間転写ベルトから強い押し圧を受ける電子写真感光体の問題もある。電子写真感光体表面の電荷輸送層や薄い保護層が金属並の硬さを維持できれば問題はないが、実際の電子写真感光体はその特性を発揮するための電荷輸送層、電荷発生層、電荷阻止層、干渉防止層等を有しており、それら各層の構成は層としての必要な添加剤と結着樹脂よりなっており、金属並の強度は望むべくもない。
【0041】
それゆえ、本発明のような一体カートリッジの場合、電子写真感光体の表面にある電荷輸送層はキズ、面削れ、摺擦メモリー、帯電不良等の影響を直接受ける。たとえ電荷輸送層の表面に保護層ごとき層を有していたとしても、なるほど、キズ、削れ等には効果があるが、摺擦メモリーや感光体の不良帯電性までを改良することはできない。逆にこの保護層のため前述の不具合が悪化する場合がある。これらの特性を決定する因子は、電荷輸送層の平均厚みである。
【0042】
平均厚みが厚ければ、キズ、削れに大きく効果があるが、感度が低下したり、静電潜像の鮮鋭さも悪くなり画質としては劣るものとなる。また、薄いと耐久性に不安が生じ、電子写真感光体の層欠陥に起因する微少な黒点や白点等の画像不良も発生し易くなる。
【0043】
また、この電荷輸送層の平均厚みは、前述の中間転写ベルトの平均厚みに関係する転写電界とも密接に関係している。例えば、薄層は転写電界を得られ易いが、上述のような耐久性や画質に不都合がある。すなわち本発明においては、電荷輸送層の平均厚みと中間転写ベルトの平均厚みは密接に相関しており、相互の特性を考慮して適正にしなければならない。
【0044】
この時、電荷輸送層の平均厚みと中間転写ベルトの平均厚みにより自ずと、好ましい一次転写圧は決定される。
【0045】
また更に、電荷輸送層の平均厚みに影響を与える要因は、上述の問題にとどまらない。
【0046】
本発明においては、中間転写ベルト上の二次転写残トナーに、一次転写時のトナーの極性と逆の極性の電荷を付与するための電荷付与手段を有している。この電荷付与手段としては、ブラシ形状、ブレード形状及びローラー形状等の構成手段を用いることができるが、好ましい構成手段はローラー形状である。
【0047】
電荷付与手段の中間転写ベルトへの当接線圧力P(N/mm)が低いと、ベルト上の二次転写残トナーへ付与される電荷は存外低くなり、有効に電子写真感光体に戻れなくなる。そのため当接線圧力Pは、高い方が好ましい。しかし、逆に高過ぎると、二次転写残トナーへ電子写真感光体に戻るための電荷付与はできるが、強い押し圧のため、中間転写ベルトへのトナーの物理的な付着力が新たに発生してしまう。このため、前述のように電荷輸送層の平均厚みと中間転写ベルトの平均厚みにより決定された一次転写条件をもってしても二次転写残トナーが中間転写ベルトに残存付着し、本発明が意図する電子写真感光体にトナーを戻すという効果が得られないこととなる。
【0048】
また更に、本発明のような容易に移動し易い一体カートリッジの場合は、上述のように当接線圧力が高いと、電荷付与手段と中間転写ベルトの当接部で不必要な摺擦が生じ易く、弊害となる摩擦帯電が発生する。中間転写ベルト上にプラス又はマイナスの電荷が蓄積され、その値は数V〜数100Vに場合がある。
【0049】
この悪影響のある帯電電荷、換言すればある帯電電位を有する中間転写ベルトを用い本発明の一体カートリッジで駆動回転すると、本来の機能を発揮しないこととなる。
【0050】
すなわち、一次転写時、中間転写ベルトが帯電しているため、当初の電荷輸送層の平均厚みと中間転写ベルトの平均厚みより決定された転写電界等の一次転写条件では実効的な転写電界が得られず一次転写効率が格段に低くなる。また、所望の電荷を有した二次転写残トナーであっても電子写真感光体に戻りにくくなり、次の画像にその前の転写残トナーによる画像が薄く残存するゴースト現象が発生する。また更に、中間転写ベルトが電子写真感光体を通過直後に発生する剥離放電も生ずることとなり、この剥離放電を受けた一次転写トナーは、二次転写画像に放電ムラや放電に起因した白抜けやスジ等が発生する。
【0051】
このように本発明の一体カートリッジにおいては、電子写真感光体の電荷輸送層の平均厚みT、それに当接する平均厚みtを有する中間転写ベルト及び電荷付与手段の当接線圧力Pの3者を相互に適正にしなければならない。
【0052】
単に電荷付与手段の当接線圧力だけを制御しただけでは、二次転写残トナーの電子写真感光体への回収性や一次転写性は改良されない。また同様に、中間転写ベルトの平均厚みをだけでも不十分である。
【0053】
そのため、電子写真感光体を構成する電荷輸送層の平均厚みT(μm)、中間転写ベルトの平均厚みt(μm)、電荷付与手段のベルト当接線圧力P(N/mm)が下式を満たすことが必要である。
【0054】
T=(P×10+t×10−1)×α
但し相関係数αは、0.06≦α≦9.30
【0055】
相関係数αの値が0.06未満、又は9.30を超えると、電荷輸送層の平均厚みや、中間転写ベルトの平均厚みが実用的ではないほどの極端に厚い、又は薄い場合や、ベルト当接線圧力がベルトの駆動に障害が発生するおそれのある値の場合、又は本発明の電子写真特性を維持することを妨げる画質、転写性への悪影響を含むこととなり、これらの範囲は一体カートリッジゆえの課題を解決しようとする本発明の意図とは異なっている。
【0056】
中間転写ベルトの平均厚みが30μm以下であると、中間転写ベルトは強度不足のため、長時間の耐久性を維持することができず、400μm以上であると、ベルトの剛性が大きく、安定な走行を得ることができない。
【0057】
また、中間転写ベルトの表面粗さRaは1μm以下であることが好ましい。表面の粗さRaが1μmを超えると、転写性能に影響が出て、ハーフトーン画像のガサツキや細線の再現性が低下する場合がある。
【0058】
また、中間転写ベルトを2本のローラーで張架する方式が、部品点数の削減や小型化が促進され、好ましい。
【0059】
中間転写ベルトに張力をかけるテンションローラーは、中間転写ベルトに伸びに対応するために、中間転写ベルトの伸び方向に対して少なくとも1mmスライドすることが好ましく、中間転写ベルトがスリップすることなく、確実に駆動するためには、5N以上の力で中間転写ベルトを張架することが好ましい。
【0060】
また、中間転写ベルトは抵抗値の調整が必要である。良好な画像が得られる中間転写ベルトの体積抵抗率の好ましい範囲は、1×10Ω・cm〜8×1013Ω・cmである。体積抵抗率が1×10Ω・cm未満では抵抗が低過ぎて十分な転写電界が得られず、画像の抜けやガサツキを生じることがある。一方、体積抵抗率が8×1013Ω・cmより高いと、転写電圧も高くする必要があり、電源の大型化やコストの増大を招き易い。
【0061】
本発明のプロセスカートリッジ及び電子写真装置に用いられる中間転写ベルトを構成する材料としては、バインダーと電気抵抗制御剤に大別される。
【0062】
バインダーとしては、ゴム、エラストマー、弾性体、発泡体、樹脂を用いることができ、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を用いることが好ましく、とりわけ熱可塑性樹脂が好ましい。
【0063】
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体及びスチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体及びスチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合体)、メタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シリコーン変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリベンゾイミダゾール樹脂等が挙げられる。
【0064】
これらの中から1種類を単独で使用したり、又は2種類以上を併用したりすることができる。但し、本発明は上記材料に限定されるものではない。
【0065】
中間転写ベルトの電気抵抗値を調整するための抵抗制御剤のうち、電子電導性抵抗制御剤としては、例えば、カーボンブラック、黒鉛、アルミニウムドープ酸化亜鉛、酸化スズ被覆酸化チタン、酸化スズ、酸化スズ被覆硫酸バリウム、チタン酸カリウム、アルミニウム金属粉末及びニッケル金属粉末等が挙げられる。
【0066】
また、イオン電導性抵抗制御剤としては、例えば、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェート、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエステル、アルキルベタイン及び過塩素酸リチウム等が挙げられる。
【0067】
とりわけ、帯電防止樹脂であり、ポリエーテル成分とポリアミド成分の共重合体であるポリエーテルエステルアミド樹脂又はポリエーテル成分とポリオレフィン成分の共重合体であるポリエーテルポリオレフィン樹脂を用いると、中間転写ベルト成形用樹脂との相溶性も良く、電気抵抗の均一性も得ることができるため好ましい。但し、本発明は上記材料に限定されるものではない。
【0068】
また、本発明では、表面粗さを調整する手段も特に制限されないが、例えば、押し出し成型する際に使用する樹脂の溶融特性の選択と成形時の温度条件や冷却条件を調整することで、フィルム状に溶融押し出しされた成形物が溶融状態から固化する際により平滑な面を得られるよう調整する方法がある。
【0069】
また、ベルト状に成型した後、平滑な型を当てて加熱し、型の表面状態と同等になるように加工する方法やベルト表面を研磨する方法等がある。
【0070】
中間転写ベルトの成形方法は、シームレスベルトの製造が可能で、かつ、製造効率が高くてコストを抑制できる製造方法が好ましい。
【0071】
その手段として、押し出し成形、遠心成形、ブロー成形又は射出成形等の方法が用いることができ、好ましくは環状ダイからの連続溶融押し出しし、その後、必要な長さに切断してベルトを製造する方法が挙げられ、とりわけ、インフレーション成形が好ましい。
【0072】
以下に本発明に用いられる中間転写ベルトの製造方法の一例を説明する。但し、それにより本発明が何ら制限を受けるものではない。
【0073】
図3に中間転写ベルトの製造装置の一例を示す。本装置は、押し出し機、押し出しダイス及び気体吹き込み装置を有する。
【0074】
まず、成形用樹脂、導電剤及び添加剤等を所望の処方に基づき、予め予備混合後、混練分散をせしめた成形用原料を押し出し機100に具備したホッパー102に投入する。
【0075】
押し出し機100は、成形用原料が後工程でのベルト成形が可能となる溶融粘度となり、また、原料相互が均一分散するように、設定温度及び押し出し機のスクリュー構成は選択される。成形用原料は押し出し機100中で溶融混練され溶融体となり環状ダイス103に入る。
【0076】
環状ダイス103は、気体導入路104が配設されており、気体導入路104より気体が環状ダイス103の中央に吹き込まれることにより、ダイス103を通過した溶融体は径方向に拡大膨張し、筒状フィルム110となる。
【0077】
この時吹き込まれる気体は、空気以外、窒素、二酸化炭素又はアルゴン等を選択することができる。
【0078】
膨張した成形体は、外部冷却リング105により冷却されつつ上方向に引き上げられる。通常、インフレーション装置では安定板106でチューブを左右から押し潰して、シート状に折り畳み、ピンチローラー107で内部のエアーが抜けないように挟持して一定速度で引き取る方法がとられる。
【0079】
次いで、引き取られたフィルムをカット装置108で切断し、所望の大きさの筒状フィルムを得る。
【0080】
次に、この筒状フィルムに表面平滑性や寸法を調整したり、成形の際にフィルムについた折り目を除去する等の目的で型を使用した加工を行ったりする。
【0081】
具体的には、加熱熱膨張率の異なる材料で作られた直径の異なる一組の円筒型を使用する方法がある。
【0082】
小径の円筒形(内型)の熱膨張率は、大径の円筒形(外型)の熱膨張率より大きくなるようにし、この内型に成型した筒状フィルムを被せた後、その内型を外型内に挿入して、内型と外型で筒状フィルムを挟み込むようにする。型の間のギャップは、加熱する温度と内型、外型の熱膨張率の差及び必要とされる圧力で計算して求める。
【0083】
内型、筒状フィルム、外型の順でセットされた型を樹脂の軟化点温度付近まで加熱する。加熱により熱膨張率の大きい内型は外型より膨張し、筒状フィルム全面に均一な圧力がかかる。この時、軟化点付近に達した樹脂フィルムの表円は平滑に加工した外型内面に押し付けられ、樹脂フィルム表面の平滑性が向上する。その後、冷却してフィルムを型から外すことで平滑な表面性を得ることができる。
【0084】
この後、必要に応じて補強部材やガイド部材、位置検知部材の取り付けや精密カットを行って中間転写ベルトを製造する。
【0085】
また、説明は単層ベルトに関してであったが、2層の場合は図4に示されるように更に押し出し機101を追加配置し、押し出し機100の混練溶融体と同時に2層用の環状ダイス103へ、押し出し機110の混練溶融体を送り込み、2層同時に拡大膨張させ2層ベルトを得ることができる。もちろん3層以上の時は、層数に応じ相応に押し出し機を準備すればよい。
【0086】
このように、上記中間転写ベルトの製造方法は、単層のみならず、多層構成の中間転写ベルトを一段工程で、かつ、短時間に寸法精度良く、成型することが可能である。この短時間成形が可能ということは、大量生産及び低コスト生産が可能であるということである。
【0087】
上記環状ダイスと成型された円筒状フィルムの厚さの比、つまり、環状ダイスのギャップ(スリット)の幅に対して、成型された円筒状フィルムの厚さの比は、前者に対して後者は1/3以下であることが好ましく、更には1/5以下であることが好ましい。
【0088】
同様に、環状ダイスと成型された円筒状フィルムの直径の比率、つまり、環状ダイス103のダイスリットの外形に対して、筒状フィルム110の外径の比をパーセントで表せば、50%〜400%の範囲が好ましい。
【0089】
これらは、材料の延伸状態を表すものであり、厚さ比が1/3より大きい場合は延伸が不十分で強度の低下や抵抗及び厚さのムラ等の不具合が生じることがある。
【0090】
また、外形が400%を超える場合や、50%未満の場合では、過剰に延伸されており、成形安定性が低下したり本発明に必要な厚さを確保することが難しくなったりする。
【0091】
本発明に用いられる電子写真感光体の感光層の構成は、電荷発生材料と電荷輸送材料の双方を同一の層に含有する単層型と、電荷発生層と電荷輸送層を有する積層型に大別される。
【0092】
感光層が積層型の場合、電荷発生層は、セレン、セレン−テルル及びアモルファスシリコン等の無機系電荷発生材料;ピリリウム系染料、チアピリリウム系染料、アズレニウム系染料、チアシアニン系染料及びキノシアニン系染料等のカチオン染料;スクエアリウム塩系顔料;フタロシアニン系顔料;アントアントロン系顔料、ジベンズピレンキノン系顔料及びピラントロン系顔料等の多環キノン顔料;インジゴ系顔料、キナクリドン系顔料及びアゾ系顔料等の有機系電荷発生材料から選ばれた材料を単独ないしは組み合わせて用いることができる。層の形成は、真空蒸着装置によって蒸着層として形成したり、あるいは結着樹脂に分散した塗布液を塗布し、乾燥することによって塗工層として形成することができる。
【0093】
結着樹脂としては、広範な絶縁性樹脂から選択でき、また、ポリ−N−ビニルカルバゾール及びポリビニルピレン等の有機光導性ポリマーから選択できる。好ましくは、ポリビニルブチラール、ポリアレート(ビスフェノールAとフタル酸の縮重合体等)、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド、ポリアミド、セルロース系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂及びポリビニルアルコール等の樹脂を挙げることができる。電荷発生層中に含有される樹脂は90質量%以下であることが好ましく、特には50質量%以下であることが好ましい。
【0094】
電荷発生層の膜厚は5μm以下が好ましく、特には0.01〜3μmが好ましい。
【0095】
本発明の電荷輸送層は、主鎖又は側鎖にビフェニレン、アントラセン、ピレン及びフェナントレン等の構造を有する多環芳香族化合物、インドール、カルバゾール、オキサジアゾール及びピラゾリン等の含窒素環化合物、ヒドラゾン化合物及びスチリル化合物等の電荷輸送材料を結着樹脂に溶解した塗布液を塗布し、乾燥することにより形成される。
【0096】
用いることのできる結着樹脂としては、例えばポリアリレート、ポリスルホン、ポリアミド、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタンあるいは共重合体、例えばスチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー及びスチレン−マレイン酸コポリマー等を挙げることができる。また、このような絶縁性樹脂の他に、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセンやポリビニルピレン等の有機光導電性樹脂も使用することができる。結着樹脂と電荷輸送材料との配合割合は、結着樹脂100質量部当たり電荷輸送材料を10〜500質量部とすることが好ましい。
【0097】
電荷輸送層の平均厚みTは5〜50μmであることが好ましく、特には7〜42μmであることが好ましい。
【0098】
感光層が単層型の場合、前記の電荷発生材料及び電荷輸送材料を前記の結着樹脂に分散及び溶解した塗布液を塗布し、乾燥することにより形成される。この場合、本発明においては、その層を電荷輸送層と考える。
【0099】
その平均厚みは5〜50μmであることが好ましく、特には10〜40μmであることが好ましい。
【0100】
本発明においては、中間層を設けることもできる。このような中間層は、導電性支持体との結着性を高め、あるいは電荷のバリアー層として機能させることを目的とする。中間層としては、例えばエポキシ樹脂、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、アクリル樹脂及びシリコーン樹脂等の樹脂材料が使用可能である。
【0101】
また、本発明の感光層においては、更に導電性支持体と中間層の間に支持体のムラや欠陥の被覆及び画像入力がレーザー光の場合には散乱による干渉縞防止を目的とした層を設けることができる。
【0102】
また、電子写真感光体の感光層の最表層に、電荷輸送層の機能を妨げない範囲で一層設けてもよい。しかし、このような層は前述のように帯電メモリーの発生や、画質の低下を招くため注意が必要である。
【0103】
これらの各層は、隠蔽性を付与するため、あるいは層表面に適度な粗さを付与するため、更には抵抗を調節する等の目的のため、金属酸化物、金属粒子及びカーボンブラック等を結着樹脂中に分散してもよい。添加量としては、結着樹脂100質量部当たり0.5〜300質量部とすることが好ましい。
【0104】
これら各層の平均厚みは、それぞれの機能を満たす範囲で決定され、0.1〜40μmが好ましく、特には0.8〜30μmが好ましい。
【0105】
上述した各層の塗布方法としては、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、ビームコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、ワイヤーバーコーティング法及びブレードコーティング法等が挙げられる。
【0106】
また、一体カートリッジの小型化、低価格化を進めるためには、該電子写真感光体の形状も重要であり、駆動機構が簡単で小型化し易い、直径60mm以下の小径のドラム形状の電子写真感光体が好ましい。
【0107】
次に、本発明の中間転写ベルト−電子写真感光体一体カートリッジを用いた電子写真装置の一例を図1に示す。
【0108】
図1はカラー複写機やカラーレーザービームプリンター等のカラー電子写真装置である。
【0109】
第1の画像担持体として繰り返し使用される回転ドラム型の電子写真感光体(感光体ドラム)1は、矢示方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
【0110】
電子写真感光体1は回転過程で、一次帯電手段(帯電ローラー)2により、所定の極性・電位に一様に帯電処理される。32は一次帯電手段2の電源であり、ここでは直流に交流を重畳して印加しているが、直流のみでもよい。
【0111】
次いで、露光手段(カラー原稿画像の色分解・結露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力するレーザースキャナによる走査露光系等)による露光光3を受けることにより目的のカラー画像の第1の色成分像(例えば、イエロー色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
【0112】
次いで、その静電潜像が、第1の現像手段(イエロー色現像器41)により、第1色であるイエロートナーYにより現像される。この時、第2〜第4の現像手段(マゼンタ色現像器42、シアン色現像器43、ブラック色現像器44)の各現像器は作動−オフになっていて、電子写真感光体1には作用せず、上記第1色のイエロートナー画像は上記第2〜第4の現像器により影響を受けない。
【0113】
中間転写ベルト5は、矢印方向に電子写真感光体1と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0114】
電子写真感光体1上に形成担持された上記第1色のイエロートナー画像が、電子写真感光体1と中間ベルト5との当接部を通過する過程で、ローラー形状の一次転写手段(一次転写ローラー)6から中間転写ベルト5に印加される一次転写バイアスにより形成される電界により、中間転写ベルト5の外周面に順次一次転写されていく。
【0115】
中間転写ベルト5に対応する第1色のイエロートナー画像の転写を終えた電子写真感光体1の表面は、電子写真感光体クリーニング手段13により清掃される。
【0116】
以下、同様に第2色のマゼンタトナー画像、第3色のシアントナー画像、第4色のブラックトナー画像が順次中間転写ベルト5上に重ね合わせて転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0117】
ローラー形状の二次転写手段(二次転写ローラー)7は、駆動ローラー8に対応し平行に軸受させて中間転写ベルト5の下面部に離間可能な状態に配設した。
【0118】
電子写真感光体1から中間転写ベルト5への第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための一次転写バイアスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス電源30から印加される。その印加電圧は、例えば+100V〜2kVの範囲である。
【0119】
電子写真感光体1から中間転写ベルト5への第1〜第3色のトナー画像の一次転写工程において、二次転写手段7は中間転写ベルト5から離間させることも可能である。
【0120】
中間転写ベルト5上に転写された合成カラートナー画像の第2の画像担持体である転写材Pへの転写は、二次転写手段7が中間転写ベルト5に当接されると共に、給紙ローラー11から転写材ガイド10を通って、中間転写ベルト5と二次転写手段7との当接部に所定のタイミングで転写材Pが給送され、二次転写バイアスがバイアス電源31から二次転写手段7に印加される。この二次転写バイアスにより中間転写ベルト5から第2の画像担持体である転写材Pへ合成カラートナー画像が二次転写される。トナー画像の転写を受けた転写材Pは、定着手段15へ導入され加熱定着される。
【0121】
転写材Pへの画像転写終了後、中間転写ベルト5には離接自在に配置された電荷付与手段9が当接され、電子写真感光体1とは逆極性のバイアスを印加することにより、転写材Pに転写されずに中間転写ベルト5上に残留している転写残トナーに一次転写時と逆極性の電荷が付与される。33はバイアス電源である。ここでは、直流に交流を重畳して印加している。
【0122】
一次転写時と逆極性に帯電された前記転写残トナーは、電子写真感光体1との当接部及びその近傍において電子写真感光体1に静電的に転写されることにより、中間転写ベルトがクリーニングされる。この工程は、一次転写と同時に行うことができるため、スループットの低下を生じない。
【0123】
次に、本発明の中間転写ベルト−電子写真感光体一体カートリッジについて説明する。
【0124】
本発明のプロセスカートリッジは、図2に示されるように、少なくとも電子写真感光体1と、中間転写ベルト5と、一次転写手段6と、電荷付与手段9と、電子写真感光体クリーニング手段13とを一体に支持するように構成され、電子写真装置本体と容易に着脱できるようになっている。
【0125】
本発明のプロセスカートリッジ及び電子写真装置における中間転写ベルトのクリーニングは、前述のように、転写残トナーを一次転写と逆の極性に帯電させ、電子写真感光体との当接部で電子写真感光体に戻す方式であり、この図では、中抵抗の弾性体のローラー形状の電荷付与手段9を装備している。
【0126】
電子写真感光体のクリーニングは、ブレードを用いたクリーニングが好ましく、図でも電子写真感光体のクリーニングにブレードを用いた形態を示している。
【0127】
図2に示すプロセスカートリッジには廃トナー容器も一体に支持されており、中間転写ベルトと電子写真感光体の双方の転写残トナーもカートリッジ交換時に同時に廃棄されるため、メンテナンス性の向上に貢献している。
【0128】
また、中間転写ベルトは、8と12の2本のローラーで張架され部品点数の削減と小型化を図っている。ここで、8は駆動ローラーであると同時に電荷付与手段(中間転写ベルトクリーニングローラー)の対向ローラーとなっている。中間転写ベルトに従動して回転するテンションローラー(従動ローラー)12は、スライドする機構を有しており、圧縮ばねにより矢印の方向に圧接され、中間転写ベルトに張力を与えている。そのスライド幅は1〜5mmが好ましく、ばねの圧力合計は5〜100Nが好ましい。また、電子写真感光体1と駆動ローラー8は不図示のカップリングを有し、本体から回転駆動力が伝達されるようになっている。
【0129】
以下、本発明に関わる諸物性の測定方法を示す。
【0130】
<電子写真感光体を構成する電荷輸送層の平均厚みの測定方法>
ミクロトーム等の装置を用い、電子写真感光体における層構成の断面が得られるように観察用試料を作製する。次に、その断面が観察できる、透過型電子顕微鏡、又は走査型電子顕微鏡を用い2000倍以上の倍率で観察し厚みを測長する。
【0131】
電荷輸送層の平均厚みについては、電子写真感光体から上記の方法により少なくとも2つの観察試料を用意し、それぞれについて4視野以上の厚み測長用電顕写真を撮り、都合最低8枚の電顕写真より電荷輸送層の厚みを測長し、その平均された厚みより決定する。
【0132】
<表面粗さ測定>
JIS B0601に準ずる。
【0133】
<体積抵抗測定方法>
測定装置は、抵抗計に超高抵抗計R8340A(アドバンテスト社製)、試料箱は超高抵抗測定用試料箱TR42(アドバンテスト社製)を使用するが、主電極は直径25mm、ガード・リング電極は内径41mm、外径49mmとする。
【0134】
サンプルは次のように作製する。まず、中間転写ベルトを直径56mmの円形に打ち抜き機又は鋭利な刃物で切り抜く。切り抜いた円形片の片面は、その全面をPt−Pd蒸着膜により電極を設け、もう一方の面は、Pt−Pd蒸着膜により直径25mmの主電極と内径38mm、外径50mmのガード電極を設ける。
【0135】
Pt−Pd蒸着膜は、マイルドスパッタE1030(日立製作所製)で蒸着操作を2分間行うことにより得られる。蒸着操作を終了したものを測定サンプルとする。
【0136】
測定雰囲気は23±1℃/60±5%Rhとし、測定サンプルは、予め同雰囲気下に8時間以上放置しておく。測定はディスチャージ10秒、チャージ30秒、メジャー30秒とし、印加電圧100Vで測定を行う。
【0137】
<厚さ測定方法>
本発明の中間転写ベルトの厚さムラは、最低値1μmのダイアルゲージにおいて、ベルトの両端部から50mm、中央について周方向に等間隔で4点全周にわたって測定し、中間転写ベルト1本につき合計12点を平均する。
【0138】
<ベルト当接線圧力測定方法>
図6において、電荷付与手段9(この場合はローラー形状である)を押し圧しているバネaのバネ定数、すなわちバネaを1mm伸張、又は収縮した時のフックの法則に従った力(N)の値Ka(N/mm)を測定する。
【0139】
次に再度、図6のユニットにバネaを組み込み、その時の伸張又は収縮したバネaの長さL1を測定する。また、中間転写ベルト巾及びバネaの無荷重時の長さを測定し、それぞれL、L0とする。バネaのベルト当接線圧力Pは下式より求める(Paはバネaの当接圧力である);
Pa=Ka×|L0−L1|
P =Ka×|L0−L1|/L
【0140】
電荷付与手段9を押し圧しているバネがn個の複数存在する場合は、その各々のバネについて、上述に従ってバネ定数Kを測定し当接圧力Pnを求める。
【0141】
次に、その総和当接圧力Ps(P1+P2・・・・+Pn)を計算する。その総和当接圧力を中間転写ベルト巾Lで除した値がベルト当接線圧力Pとなる。その計算方法を下式に示す;
Ps=ΣKn×|Ln0−Ln1|(バネ1〜nまでの当接圧力の和)
P=Ps/L
【0142】
本発明において、ベルト当接線圧力Pとして0.4×10−2〜51×10−2(N/mm)の範囲が使用可能であり、好ましくは0.9×10−2〜49×10−2(N/mm)の範囲が使用できる。
【0143】
【実施例】
以下、具体的な実施例をもって本発明をより詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
【0144】
(実施例1)
<中間転写ベルトの作製>
配合比は次の通りである。
【0145】
ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVdF)  100部
ポリエーテルエステルアミド樹脂       8部
酸化亜鉛                 15部
ステアリン酸モノグリセライド      0.3部
【0146】
上記配合比の各材料を混合し、2軸の押し出し機を用い210℃で溶融混練して、直径2mm程度のストランドで押し出してカットし、ペレットとした。これを成形用原料1とする。
【0147】
次に、図3の成形装置において、成形用ダイ103は単層用環状ダイとし、ダイスリットの直径が100mmのものを用いた。ダイスリットは0.6mmとした。
【0148】
この成形装置の材料ホッパー102へ十分に加熱乾燥させた前記成形用原料1を投入し、加熱溶融してダイから210℃で円筒状に押し出した。ダイの周囲には外部冷却リング105が設置されており、押し出されたフィルムに周囲から空気を吹き付け、冷却を行う。
【0149】
また、押し出された筒状フィルムの内部には、気体導入路104より空気を吹き込み、直径140mmまで拡大膨張した後、引き取り装置で一定の速度で連続的に引き取った。なお、空気の導入は直径が所望の値になった時点で停止している。
【0150】
更に、ピンチローラーに続くカット装置108で筒状フィルムをカットする。厚さが安定した後、長さ310mmで切断して筒状フィルム1を成型した。
【0151】
この筒状フィルム1を熱膨張率の異なる金属からなる一組の円筒型を用いてサイズと表面平滑性の調整と折り目除去を行った。
【0152】
熱膨張率の高い内型に筒状フィルム1を被せて、その内型を内面を平滑に加工した外型に挿入し、170℃で20分間加熱する。冷却後シリンダーから外して端部をカットし、直径140mm、巾300mmの中間転写ベルトを作製した。次に、中間転写ベルトのうち1本を、23±1℃、60±5%RHの環境に24時間放置し、各種物性測定を行った。
【0153】
この中間転写ベルトの表面粗さRaは0.04μm、平均厚み81±6μm、体積抵抗値4.5×1010Ω・cmであった。
【0154】
<電子写真感光体の作製>
外径47mmのアルミニウムシリンダー(体積抵抗率10−2Ω・cm)を支持体とし、これに溶剤可溶性ポリアミドの5%メタノール溶液を浸漬塗布し、膜厚が1μmの下引き層を設けた。
【0155】
次に、オキシチタニウムフタロシアニン顔料5部、ポリビニルブチラール3部及びシクロヘキサノン100部を直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルで10時間分散した。この分散液にメチルエチルケトン100部を加え、下引き層上に塗布し、膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0156】
次に、ビスフェノールZ型ポリカーボネート9部及び下記式に示されるスチリル化合物10部
【0157】
【化1】
Figure 2004029533
をモノクロロベンゼン80部中に溶解し、電荷発生層上に浸漬塗布し、膜厚が18μmの電荷輸送層を形成して電子写真感光体を得た。
【0158】
次に、本実施例で用いたプロセスカートリッジについて述べる。
【0159】
図5は電子写真感光体を有する電子写真感光体ユニット及び中間転写ベルトを有する中間転写ベルトユニットを連結して構成したプロセスカートリッジを示す。また、図6、図7は中間転写ベルトユニット、電子写真感光体ユニットをそれぞれ示す。
【0160】
フレーム構成は、大きく2つに分割される。図7に示される廃トナー容器52と一体構成をとる電子写真感光体フレーム59に電子写真感光体1、帯電ローラー2、クリーニングブレード53、スクリュー54、ドラムシャッター55を主要部品として構成される電子写真感光体ユニット50と、図6に示される中間転写ベルトフレーム45に中間転写ベルト5を駆動ローラー8と従動ローラー12の2本により張架し、かつ、電子写真感光体1と対向する中間転写ベルト内側には一次転写ローラー58を有し、駆動ローラー8には電荷付与手段(中間転写ベルトクリーニングローラー)9を配置し、更に電荷付与手段9を中間転写ベルト5へ押し圧するため、電荷付与手段9の左右のほぼ両端部に2個のバネaを配置している中間転写ベルトユニット51とに分かれる。
【0161】
この2つのユニットは、電子写真感光体フレーム59の左右両端に設けられた突起部71が、中間転写ベルトフレーム45に設けられた位置決め穴72にそれぞれ挿入され、一方、電子写真感光体フレーム59の幅方向中央に設けられたスナップフィット形式のフック部の爪73が、中間転写フレーム45のロック穴74に嵌められて連結されている。
【0162】
ここで、中間転写フレーム45に設けられた位置決め穴72及びロック穴74は、電子写真感光体フレーム59に設けられた突起部71、フック部爪73より所定量だけ大きめの穴が開けられており、電子写真感光体ユニット50と中間転写ベルトユニット51の間には、所定量の相対的位置移動が可能な構成となっている。また、位置決め穴72にはテーパー部72aが設けられ、着脱し易くなっている。
【0163】
図7において、電子写真感光体ユニット50のフック爪73を押して中間転写ベルトユニット51のロック穴74から外し、電子写真感光体ユニット50を回転させることで、図6及び図7に示すように電子写真感光体ユニットと中間転写ベルトユニットに分割できる。
【0164】
連結の際には、上記とは逆に、電子写真感光体ユニット50の突起部71を中間転写ベルトユニット51の位置決め穴72に差込み、取り外し時とは逆方向に回転させて、フック爪73をロック穴74に押し込むことで、2つのユニットが連結される。
【0165】
図8に本発明のプロセスカートリッジの電子写真装置本体への着脱時の様子を示す。
【0166】
電子写真装置本体の上蓋60を開けるだけで、従来の白黒のレーザービームプリンターと同じように簡単に、プロセスカートリッジの着脱ができ、ジャム処理、プロセスカートリッジ交換等のメンテナンスが容易にできる。
【0167】
<画像評価>
上記中間転写ベルト及び電子写真感光体を、図2及び図5に示す構成の中間転写ベルト−電子写真感光体一体カートリッジに組み込んだ。
【0168】
この時、左右2個のバネaにより電荷付与手段を押し圧している総バネ圧は、8.8Nである。ベルト巾は300mmよりベルト当接線圧力は2.9×10−2N/mmとなる。また、テンションローラーのバネ圧は、左右合計で20N、スライド量は2.5mm、テンションローラー及び駆動ローラーの直径は28mmである。
【0169】
続いてプロセスカートリッジを、オフィスで日常使用することを想定した移動、振動、持ち運び、プリンター本体への装着、カートリッジの実使用、及びカートリッジの着脱を繰り返し、その後プリント試験(オフィス想定試験と称する)を行った。
【0170】
また、プロセスカートリッジを23℃/55%の環境で12時間静置してから、図1に示す構成の電子写真装置にセットし、同環境下で80g/m紙にフルカラー画像のプリント耐久試験を行った。この際に使用した現像装置は600dpiのデジタルレーザー方式とした。結果を表1に示す。
【0171】
得られた画像を目視で評価したところ色ずれ、色ムラ及び転写抜け等の問題の無い良好なフルカラー画像が得られた。
【0172】
続けて毎分4枚のスピードで連続10000枚の耐久プリント試験を行い、同様に画像の評価を行ったところ、初期と同様の良好な画像が得られ、上記中間転写ベルトを用いた中間転写ベルト−電子写真感光体一体カートリッジは、良好な性能を有していることが確認された。耐久プリント中にベルトの蛇行の寄りも発生せず、ベルトの材質に起因する折れ、曲げも発生しなかった。
【0173】
(実施例2)
配合比を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして中間転写ベルトを成形した。
【0174】
ポリアリレート樹脂        100部
ポリエーテルポリオレフィン樹脂    4部
ポリエーテルエステルアミド樹脂    6部
【0175】
この中間転写ベルトを用いて、実施例1と同様の方法で物性の測定を行った。その結果、この中間転写ベルトの表面粗さRaは0.07μm、平均厚み240±12μm、体積抵抗値1.7×1011Ω・cmであった。
【0176】
電荷輸送層の電荷輸送材料としてトリフェニルアミン10部を用い、電荷輸送層の表層に、下記に示される配合比による紫外線硬化型の保護層を1μm有した以外は、実施例1と同様にして電荷輸送層の厚みが7μmを有する電子写真感光体を得た。
【0177】
硬化型アクリルモノマー          100部
導電性酸化スズ              100部
メチルチオオキサントン(光重合開始剤)  0.1部
トルエン                 300部
【0178】
また、バネaを変更しベルト当接線圧力は48N/mmとした。これらを用い実施例1と同様の試験を行った。結果を表1に示す。その結果は、実施例1と同様に良好なものであった。
【0179】
(実施例3〜5及び比較例1、2)
ベルト平均厚み、電荷輸送層の厚み、ベルト当接線圧力を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様のプロセスカートリッジを使用し、物性の測定と画像プリント試験を行った。なお、比較例3は、実施例2と同様に保護層を電荷輸送層の表層に有する。結果を表1に示す。
【0180】
なお、実施例1〜5及び比較例1〜3において使用したプロセスカートリッジは、中間転写ベルトが2本のローラーで張架されているプロセスカートリッジである。
【0181】
【表1】
Figure 2004029533
【0182】
表1中の各評価の数字1〜5は、大きいほど良好な結果であることを意味し、そのうち1〜3は、本発明の効果が得られていないものであると判断した。
【0183】
【発明の効果】
本発明のプロセスカートリッジは、中間転写ベルトのクリーニング方式として一次転写同時クリーニング方式を採用し、かつ、電子写真感光体ユニットと中間転写ベルトユニットとに分離可能であって、その2つのユニットを連結する連結手段を有する構成の中間転写ベルト−電子写真感光体一体カートリッジであるため、ユーザーによるプロセスカートリッジの交換の煩雑さを解消でき、2つのユニット間の廃トナー連結部からの廃トナー漏れ発生等のユーザビリティー悪化も防止できる。また、部品点数の増加を抑えられ、大きなスペースとフレーム剛性も従来のプロセスカートリッジほどは必要ないので、コストアップを抑えることができる。
【0184】
そして、ベルト平均厚み、電荷輸送層の厚み、ベルト当接線圧力が、上記特定の関係を満たす中間転写ベルト、電子写真感光体、電荷付与部材に付属するバネの構成を採用することで、上記中間転写ベルト−電子写真感光体一体カートリッジの利点を損なうことなく、プロセスカートリッジとして良好な、耐久性、画像及び転写性を達成することができる。
【0185】
また、該プロセスカートリッジを有する電子写真装置、該電子写真装置を用いた画像形成方法、該プロセスカートリッジに搭載される中間転写ベルト、電子写真感光体も上記と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真装置の概略図である。
【図2】電子写真感光体及び中間転写ベルトの一体構成の説明図である。
【図3】本発明の中間転写ベルト(単層)の成形装置の説明図である。
【図4】本発明の中間転写ベルト(2層)の成形装置の説明図である。
【図5】本発明のプロセスカートリッジの説明図である。
【図6】中間転写ユニットの説明図である。
【図7】電子写真感光体ユニットの説明図である。
【図8】本発明のプロセスカートリッジの着脱構成の説明図である。
【符号の説明】
1 電子写真感光体
2 一次帯電手段(帯電ローラー)
3 露光光
5 中間転写ベルト
6 一次転写手段(一次転写ローラー)
7 二次転写手段(二次転写ローラー)
8 駆動ローラー
9 電荷付与手段(中間転写ベルトクリーニングローラー)
10 転写材ガイド
11 給紙ローラー
12 テンションローラー(従動ローラー)
13 電子写真感光体クリーニング手段
15 定着手段
30 (一次転写)バイアス電源
31 (二次転写)バイアス電源
32 一次帯電手段の電源
33 バイアス電源
41 第1の現像手段(イエロー色現像器)
42 第2の現像手段(マゼンタ色現像器)
43 第3の現像手段(シアン色現像器)
44 第4の現像手段(ブラック色現像器)
P 転写材
45 中間転写ベルトフレーム
50 電子写真感光体ユニット
51 中間転写ベルトユニット
52 廃トナー容器
53 クリーニングブレード
54 スクリュー
55 ドラムシャッター
58 一次転写ローラー
59 電子写真感光体フレーム
60 電子写真装置本体の上蓋
71 突起部
72 位置決め穴
72a テーパー部
73 フック部の爪
74 ロック穴
100 押し出し機
101 押し出し機
102 ホッパー
103 環状ダイス
104 気体導入路
105 外部冷却リング
106 安定板
107 ピンチローラー
108 カット装置
110 筒状フィルム

Claims (26)

  1. 電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、
    トナーの画像を担持するための電子写真感光体と、
    該電子写真感光体との当接部を有する中間転写ベルトと、
    該当接部にて該電子写真感光体から該中間転写ベルトへ該トナーの画像を一次転写するための一次転写手段と、
    該中間転写ベルト上のトナーを該当接部にて該電子写真感光体に戻して該中間転写ベルトをクリーニングするために、該中間転写ベルト上のトナーに該一次転写時のトナーの極性と逆の極性の電荷を付与するための電荷付与手段と、
    該電子写真感光体をクリーニングするための電子写真感光体クリーニング手段とを一体に支持し、
    該電子写真感光体を有する電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトを有する中間転写ベルトユニットとに分離可能であり、
    該電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトユニットとを連結する連結手段を有し、
    該電子写真感光体を構成する電荷輸送層の平均厚みT(μm)、該中間転写ベルトの平均厚みt(μm)、電荷付与手段のベルト当接線圧力P(N/mm)が下式を満たすことを特徴とするプロセスカートリッジ。
    T=(P×10+t×10−1)×α
    但し相関係数αは、0.06≦α≦9.30
  2. 前記中間転写ベルトの体積抵抗率が1×10Ω・cm〜8×1013Ω・cmである請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  3. 前記電子写真感光体ユニットと前記中間転写ベルトユニットのそれぞれが、電子写真装置本体に装着された際に該電子写真装置本体に位置決めされるための位置決め手段を有する請求項1又は2に記載のプロセスカートリッジ。
  4. 前記電子写真感光体ユニット及び前記中間転写ベルトユニットの少なくとも一方が、電子写真感光体クリーニング手段による電子写真感光体のクリーニング及び中間転写ベルトクリーニング手段による中間転写ベルトのクリーニングの少なくとも一方によって発生した廃トナーを回収・蓄積するための廃トナー容器を有する請求項1〜3のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  5. 前記電子写真感光体が直径60mm以下の剛体であるドラム形状の電子写真感光体である請求項1〜4のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  6. 前記中間転写ベルトが2本のローラーで張架されている請求項1〜5のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  7. トナーの画像を担持するための電子写真感光体と、
    該電子写真感光体を帯電するための帯電手段と、
    該帯電手段によって帯電された電子写真感光体に静電潜像を形成するための露光手段と、
    該露光手段によって形成された電子写真感光体の静電潜像をトナーにより現像し、電子写真感光体にトナーの画像を形成するための現像手段と、
    該電子写真感光体から該トナーの画像が一次転写された後に転写されたトナーの画像を転写材に二次転写するための、該電子写真感光体との当接部を有する中間転写ベルトと、
    該当接部にて該電子写真感光体から該中間転写ベルトへ該トナーの画像を一次転写するための一次転写手段と、
    該中間転写ベルト上のトナーを該当接部にて該電子写真感光体に戻して該中間転写ベルトをクリーニングするために、該中間転写ベルト上のトナーに該一次転写時のトナーの極性と逆の極性の電荷を付与するための電荷付与手段と、
    該電子写真感光体をクリーニングするための電子写真感光体クリーニング手段とを有し、
    少なくとも該電子写真感光体と、該中間転写ベルトと、該一次転写手段と、該電荷付与手段と、該電子写真感光体クリーニング手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジを有し、
    該プロセスカートリッジが、電子写真感光体を有する電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトを有する中間転写ベルトユニットとに分離可能であり、該電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトユニットとを連結する連結手段を有し、
    該電子写真感光体を構成する電荷輸送層の平均厚みT(μm)、該中間転写ベルトの平均厚みt(μm)、電荷付与手段のベルト当接線圧力P(N/mm)が下式を満たすことを特徴とする電子写真装置。
    T=(P×10+t×10−1)×α
    但し相関係数αは、0.06≦α≦9.30
  8. 前記中間転写ベルトの体積抵抗率が1×10Ω・cm〜8×1013Ω・cmである請求項7に記載の電子写真装置。
  9. 前記プロセスカートリッジの電子写真感光体ユニットと中間転写ベルトユニットのそれぞれが、電子写真装置本体に装着された際に該電子写真装置本体に位置決めされるための位置決め手段を有する請求項7又は8に記載の電子写真装置。
  10. 前記プロセスカートリッジの電子写真感光体ユニット及び中間転写ベルトユニットの少なくとも一方が、電子写真感光体クリーニング手段による電子写真感光体のクリーニング及び中間転写ベルトクリーニング手段による中間転写ベルトのクリーニングの少なくとも一方によって発生した廃トナーを回収・蓄積するための廃トナー容器を有する請求項7〜9のいずれかに記載の電子写真装置。
  11. 前記電子写真感光体が直径60mm以下の剛体であるドラム形状である請求項7〜10のいずれかに記載の電子写真装置。
  12. 前記中間転写ベルトが2本のローラーで張架されている請求項7〜11のいずれかに記載の電子写真装置。
  13. 電子写真感光体を帯電する帯電工程と、
    該帯電工程で帯電された電子写真感光体に静電潜像を形成する露光工程と、
    該露光工程で形成された電子写真感光体の静電潜像をトナーにより現像し、電子写真感光体にトナーの画像を形成する現像工程と、
    一次転写手段によって、該現像工程で形成された該トナーの画像を、該電子写真感光体から該電子写真感光体との当接部を有する中間転写ベルトに一次転写する一次転写工程と、
    該一次転写工程で一次転写された該トナーの画像を転写材に二次転写する二次転写工程と、
    電荷付与手段によって、該中間転写ベルト上のトナーに該一次転写工程時のトナーの極性と逆の極性の電荷を付与する電荷付与工程と、
    該中間転写ベルト上のトナーを該当接部にて該電子写真感光体に戻して該中間転写ベルトをクリーニングする中間転写ベルトクリーニング工程と、
    該電子写真感光体をクリーニングする電子写真感光体クリーニング工程とを有する画像形成方法において、
    少なくとも該電子写真感光体と、該中間転写ベルトと、該一次転写手段と、該電荷付与手段と、該電子写真感光体クリーニング手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジを有する電子写真装置を用いた画像形成方法であって、
    該プロセスカートリッジが、電子写真感光体を有する電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトを有する中間転写ベルトユニットとに分離可能であり、該電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトユニットとを連結する連結手段を有し、
    該電子写真感光体を構成する電荷輸送層の平均厚みT(μm)、該中間転写ベルトの平均厚みt(μm)、電荷付与手段のベルト当接線圧力P(N/mm)が下式を満たすことを特徴とする画像形成方法。
    T=(P×10+t×10−1)×α
    但し相関係数αは、0.06≦α≦9.30
  14. 前記中間転写ベルトの体積抵抗率が1×10Ω・cm〜8×1013Ω・cmである請求項13に記載の画像形成方法。
  15. 前記プロセスカートリッジの電子写真感光体ユニットと中間転写ベルトユニットのそれぞれが、電子写真装置本体に装着された際に該電子写真装置本体に位置決めされるための位置決め手段を有する請求項13又は14に記載の画像形成方法。
  16. 前記プロセスカートリッジの電子写真感光体ユニット及び中間転写ベルトユニットの少なくとも一方が、電子写真感光体クリーニング手段による電子写真感光体のクリーニング及び中間転写ベルトクリーニング手段による中間転写ベルトのクリーニングの少なくとも一方によって発生した廃トナーを回収・蓄積するための廃トナー容器を有する請求項13〜15のいずれかに記載の画像形成方法。
  17. 前記電子写真感光体が直径60mm以下の剛体であるドラム形状である請求項13〜16のいずれかに記載の画像形成方法。
  18. 前記中間転写ベルトが2本のローラーで張架されている請求項13〜17のいずれかに記載の画像形成方法。
  19. 電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジ用の中間転写ベルトにおいて、
    トナーの画像を担持するための電子写真感光体と、
    該電子写真感光体との当接部を有する中間転写ベルトと、
    該当接部にて該電子写真感光体から該中間転写ベルトへ該トナーの画像を一次転写するための一次転写手段と、
    該中間転写ベルト上のトナーを該当接部にて該電子写真感光体に戻して該中間転写ベルトをクリーニングするために、該中間転写ベルト上のトナーに該一次転写時のトナーの極性と逆の極性の電荷を付与するための電荷付与手段と、
    該電子写真感光体をクリーニングするための電子写真感光体クリーニング手段とを一体に支持し、
    該電子写真感光体を有する電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトを有する中間転写ベルトユニットとに分離可能であり、
    該電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトユニットとを連結する連結手段を有するプロセスカートリッジ用の中間転写ベルトであって、
    該電子写真感光体を構成する電荷輸送層の平均厚みT(μm)、該中間転写ベルトの平均厚みt(μm)、電荷付与手段のベルト当接線圧力P(N/mm)が下式を満たすことを特徴とする中間転写ベルト。
    T=(P×10+t×10−1)×α
    但し相関係数αは、0.06≦α≦9.30
  20. 前記体積抵抗率が1×10Ω・cm〜8×1013Ω・cmである請求項19に記載の中間転写ベルト。
  21. 前記プロセスカートリッジの電子写真感光体ユニットと中間転写ベルトユニットのそれぞれが、電子写真装置本体に装着された際に該電子写真装置本体に位置決めされるための位置決め手段を有している請求項19又は20に記載の中間転写ベルト。
  22. 前記プロセスカートリッジの電子写真感光体ユニット及び中間転写ベルトユニットの少なくとも一方が、電子写真感光体クリーニング手段による電子写真感光体のクリーニング及び中間転写ベルトクリーニング手段による中間転写ベルトのクリーニングの少なくとも一方によって発生した廃トナーを回収・蓄積するための廃トナー容器を有している請求項19〜21のいずれかに記載の中間転写ベルト。
  23. 前記電子写真感光体が直径60mm以下の剛体であるドラム形状である請求項19〜22のいずれかに記載の中間転写ベルト。
  24. 2本のローラーで張架されている請求項19〜23のいずれかに記載の中間転写ベルト。
  25. 電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジ用の電子写真感光体において、
    トナーの画像を担持するための電子写真感光体と、
    該電子写真感光体との当接部を有する中間転写ベルトと、
    該当接部にて該電子写真感光体から該中間転写ベルトへ該トナーの画像を一次転写するための一次転写手段と、
    該中間転写ベルト上のトナーを該当接部にて該電子写真感光体に戻して該中間転写ベルトをクリーニングするために、該中間転写ベルト上のトナーに該一次転写時のトナーの極性と逆の極性の電荷を付与するための電荷付与手段と、
    該電子写真感光体をクリーニングするための電子写真感光体クリーニング手段とを一体に支持し、
    該電子写真感光体を有する電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトを有する中間転写ベルトユニットとに分離可能であり、
    該電子写真感光体ユニットと該中間転写ベルトユニットとを連結する連結手段を有するプロセスカートリッジ用の電子写真感光体であって、
    該電子写真感光体を構成する電荷輸送層の平均厚みT(μm)、該中間転写ベルトの平均厚みt(μm)、電荷付与手段のベルト当接線圧力P(N/mm)が下式を満たすことを特徴とする電子写真感光体。
    T=(P×10+t×10−1)×α
    但し相関係数αは、0.06≦α≦9.30
  26. 前記電子写真感光体が直径60mm以下の剛体であるドラム形状である請求項25に記載の電子写真感光体。
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JP2017146504A (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 富士ゼロックス株式会社 管状体、転写ベルト、転写ユニット、及び、画像形成装置

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