JP2003161255A - 斜板型圧縮機 - Google Patents
斜板型圧縮機Info
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- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
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Abstract
ウジングとロータリーバルブとの間のクリアランスが増
加し、該クリアランスからのガス漏れによって生じるシ
ール性の低下を防ぐ斜板型圧縮機を提供すること。 【解決手段】一体形成からなるシャフト16及びロータ
リーバルブ37は鉄系金属からなり、シリンダブロック
12はアルミ系金属からなっている。シャフト16及び
ロータリーバルブ37が一体回転する際の、シリンダブ
ロック12とロータリーバルブ37との摺動面は、スリ
ーブ43によって形成されている。このスリーブ43
は、シリンダブロック12よりもシャフト16及びロー
タリーバルブ37に近い熱膨張係数をもつ材質からなっ
ている。
Description
て好適な斜板型圧縮機に係り、特にシャフトと一体形成
されたロータリーバルブの軸受け構造に関するものであ
る。
公報記載の往復動型圧縮機のように、軸心まわりに複数
のシリンダボアを有するシリンダブロックと、シリンダ
ブロックの軸孔内に嵌挿支承されたシャフトと、シャフ
トと共動するクランク室内の斜板に連係されてシリンダ
ボア内を直動するピストンと、該軸孔と連通する吸入室
及び吸入室の外方域に形成された吐出室を有してシリン
ダブロックの端面を閉塞するハウジングとを備えた往復
動型圧縮機が知られている。この種の圧縮機では、各シ
リンダボアと軸孔との間には導通路が形成され、シャフ
トには吸入行程にある各シリンダボアの導通路と吸入室
とを順次連通する吸入通路をもつロータリーバルブ(回
転弁)が同期回転可能に結合されている。シャフトは鉄
系金属、ロータリーバルブはアルミニウム系金属からな
り、ロータリーバルブの端部には係合孔部が穿設されて
いる。前記係合孔部にはシャフト端と衡合する基板部
と、基板部から抜き曲げ加工により開脚されて係合孔部
に嵌入される押出片とを備えた鋼板製ライナが装着され
ている。前記ライナの開脚開口部はシャフト端に突設さ
れた係合軸部と嵌合されている。
では、シャフトとロータリーバルブとが別部材で構成さ
れていたため、部品点数が多くなっていた。そこで部品
点数低減のためにシャフトとロータリーバルブとを一体
形成にし、部品点数の低減を図ることが考えられてい
た。しかしながら、シャフトは強度確保の観点から剛性
のある鉄系金属が使用されていたため、シャフトと一体
形成されているロータリーバルブも鉄系金属からなって
いた。そのため、シャフトが高速回転すると、軽量化の
ためアルミ系金属が使用されているハウジングと鉄系金
属からなるロータリーバルブとの間の摺動面は温度上昇
し、熱膨張係数の違いからハウジングとロータリーバル
ブとの間のクリアランスが増加してしまい、該クリアラ
ンスからのガス漏れ及びシール性の低下によって圧縮機
の性能が低下してしまうという問題があった。
上昇によってハウジングとロータリーバルブとの間のク
リアランスが増加し、該クリアランスからのガス漏れに
よって生じるシール性の低下を防ぐ斜板型圧縮機を提供
することを目的とする。
するために、請求項1に記載の発明は、斜板型圧縮機に
おいて、少なくとも前記シャフトの一部に形成された冷
媒流通路と、各シリンダボアに導通するように前記ハウ
ジングに形成された導通路と前記シャフトと一体に形成
され、吸入行程にある各ボアの導通路と前記吸入室とを
順次連通する吸入通路を有するロータリーバルブとを備
え、前記ハウジングにおいて前記ロータリーバルブに対
応する部位には、前記シリンダブロックよりも前記シャ
フトに近い熱膨張係数をもったスリーブが設けられてい
ることを要旨とする。
は、シリンダブロックよりもシャフトに近い熱膨張係数
の材質を用いたスリーブが形成されている。これによ
り、シャフト及びロータリーバルブの高速回転によって
ロータリーバルブの摺動面が温度上昇しても、ロータリ
ーバルブとシリンダブロックとの間のクリアランスを小
さく抑えることができる。
の発明において、前記スリーブは、前記ロータリーバル
ブの外周面が摺動する摺動面を形成することを要旨とす
る。この発明によれば、スリーブが、シリンダブロック
のロータリーバルブ受け部に形成されている。このスリ
ーブによって、ロータリーバルブとシリンダブロックと
が直接摺動することを規制することができる。
2に記載の発明において、前記シャフトは鉄系金属、前
記シリンダブロックはアルミ系金属であることを要旨と
する。
シリンダブロックにアルミ系金属を用いることによっ
て、シャフトの耐久性を維持し、シリンダブロックの軽
量化を図ることができる。
いずれか一項に記載の発明において、前記スリーブは鉄
系金属からなることを要旨とする。この発明によれば、
スリーブにシャフトと同じ鉄系金属を用いているため、
スリーブとシャフトの熱膨張係数は同等となる。このた
め、アルミ系金属を用いたシリンダブロックとの摺動面
での温度上昇によるクリアランスの増加をほぼ防ぐこと
ができる。
いずれか一項に記載の発明において、前記スリーブは、
前記ハウジングにおける前記ロータリーバルブに対応す
る部位に鋳込みまたは圧入されていることを要旨とす
る。
は圧入によって形成される。例えば、スリーブが金属な
らば鋳込みまたは圧入によって形成でき、樹脂などの場
合は圧入によって形成することができる。
用いられる斜板型圧縮機に具体化した一実施形態を図1
〜図3に従って説明する。
1はシリンダブロック12の前端に接合されている。リ
ヤハウジング13は、シリンダブロック12の後端に弁
・ポート形成体14を介して接合されている。フロント
ハウジング11、シリンダブロック12及びリヤハウジ
ング13は、通しボルト11a(図2参照)によって締
結固定され、圧縮機のハウジングを構成している。フロ
ントハウジング11、シリンダブロック12及びリヤハ
ウジング13はアルミ系金属からなる。ここで、アルミ
ニウムの熱膨張係数は約19〜23×10-6/℃であ
る。なお、図1の左方を圧縮機の前方とし、右方を後方
とする。
14aの後面に吐出弁形成板14bが、吐出弁形成板1
4bの後面にリテーナ形成板14cがそれぞれ重合され
た状態に形成されている。弁・ポート形成体14は、バ
ルブプレート14aの前面においてシリンダブロック1
2に接合されている。
1とシリンダブロック12との間に区画形成されてい
る。鉄系金属からなるシャフト16はクランク室15を
貫通するように配置され、フロントハウジング11とシ
リンダブロック12との間に回転可能に架設支持されて
いる。シャフト16の前端部側は、フロントハウジング
11にラジアルベアリング17を介して支持されてい
る。シリンダブロック12のほぼ中央部には収容孔18
が貫設され、シャフト16の後端部は収容孔18に装備
されたラジアルベアリング19に支持されている。シャ
フト16の前端部側には軸封装置20が設けられてい
る。ここで、鉄の熱膨張係数は約10〜12×10-6/
℃である。
ボア12aは、シャフト16を等角度間隔にて取り囲む
ようにシリンダブロック12に形成されている。片頭型
のピストン21は、各シリンダボア12aに往復動可能
に収容されている。シリンダボア12aの前後開口は、
弁・ポート形成体14及びピストン21によって閉塞さ
れており、シリンダボア12a内にはピストン21の往
復動に応じて体積変化する圧縮室22が区画されてい
る。
いてシャフト16に一体回転可能に固定されている。ラ
グプレート23はフロントハウジング11の内壁面11
bにスラストベアリング24を介して当接可能になって
いる。内壁面11bはピストン21の圧縮反力による軸
荷重を支承し、シャフト16の前方へのスライド移動を
規制する。
にシャフト16が貫通された状態でクランク室15内に
配設されている。ヒンジ機構26は、ラグプレート23
と斜板25との間に介在されている。そして、斜板25
は、ヒンジ機構26を介したラグプレート23との間で
のヒンジ連結及びシャフト16の支持により、ラグプレ
ート23及びシャフトと同期回転可能で、かつシャフト
16の軸線方向へのスライド移動を伴いながらシャフト
16に対し傾動可能となっている。ラグプレート23及
びヒンジ機構26は容量可変機構を構成する。
5の周縁部に係留されている。従って、シャフト16の
回転に伴う斜板25の回転運動が、シュー27を介して
ピストン21の往復運動に変換される。
26及びシュー27は、シャフト16の回転運動を圧縮
室22内の冷媒ガスを圧縮するための圧縮運動に変換す
るクランク機構を構成する。
いて斜板25とシリンダブロック12との間に配設され
ている。最小傾角規定部28は、リング状の部材がシャ
フト16の外周面に外嵌固定されてなる。斜板25の最
小傾角は、最小傾角規定部28との当接により規定さ
れ、斜板25の最大傾角は、ラグプレート23との当接
により規定される。
は吸入室29及び吐出室30が区画形成されている。弁
・ポート形成体14には各シリンダボア12aに対応し
て、吐出ポート33、及び同ポート33を開閉する吐出
弁34が形成されている。吐出ポート33を介して各シ
リンダボア12aと吐出室30とが連通される。吸入室
29と吐出室30とは図示しない外部冷媒回路で接続さ
れている。
13にはクランク室15と吐出室30とを連通する給気
通路35が設けられ、給気通路35の途中には、容量可
変機構を構成する制御弁36が設けられている。制御弁
36は公知の電磁弁からなり、弁室が給気通路35上に
形成され、ソレノイドの励磁により給気通路35が閉塞
され、ソレノイドの消磁により給気通路35が開放され
るようになっている。また、ソレノイドの励磁電流の大
きさにより開度が調整可能となっている。なお、制御弁
36は絞り部としても機能する。
37を形成している。シャフト16とロータリーバルブ
37は一体構成であり、シャフト16の回転に伴いロー
タリーバルブ37は一体回転する。ロータリーバルブ3
7は、シャフト16と一体であるため、シャフト16と
同様の鉄系金属からなる。シャフト16及びロータリー
バルブ37には、冷媒流通路38が掘り込み加工されて
いる。冷媒流通路38の後端部側、即ちロータリーバル
ブ37のほぼ中央部には、冷媒ガス中に混在するオイル
を分離するオイルセパレータ39が冷媒流通路38上に
設けられている。また、シャフト16及びロータリーバ
ルブ37の表面にはコーティングが施されている。
ベアリング17より後端部側に形成されている。また後
端部側はオイルセパレータ39を介して拡径され、連通
室41bを形成している。連通室41bの後端側と吸入
室29とは、冷媒ガスが流れるように連通している。こ
れにより冷媒流通路38がクランク室15と吸入室29
とを連通する抽気通路を構成している。
から吸入室29へ至る冷媒ガスの流れに対して上流側を
先端側とすると、後端側ほど大きくなるように傾斜して
いる。オイルセパレータ39の径は前記後端において最
も大きくなるように形成されている。
ーバルブ37には、図1に示すように、内部の冷媒流通
路38に連通する連通孔41aが形成されている。ここ
で、シャフト16及びロータリーバルブ37が図2に矢
印で示す方向に回転することにより、シリンダボア12
aの導通路42が連通孔41aと順次連通する。連通孔
41aと連通室41bとから吸入通路41が構成され
る。
イルセパレータ37よりも後端部側(下流側。図1にお
いて右側)に設けられている。また、導通路42は、シ
リンダブロック12内に形成され、その一端がシリンダ
ボア12aに連通し、その他端は吸入通路41(連通孔
41a)に対応する位置に配置されている。ロータリー
バルブ37の回転時は、吸入行程にあるシリンダボア1
2aの導通路42が吸入通路41と連通するとともに、
圧縮・吐出行程にあるシリンダボア12aの導通路42
が吸入通路41とは連通していない。このとき、ロータ
リーバルブ37とシリンダブロック12との摺動面(シ
ール部位)は気密状態にシールされている。
37と摺動する面は、スリーブ43によって形成されて
いる。スリーブ43は鋳込みまたは圧入によってシリン
ダブロック12に嵌め込まれている。スリーブ43は前
記シャフト16及びロータリーバルブ37と同様の鉄系
金属からなっている。
用を説明する。シャフト16の回転に伴いラグプレート
23及びヒンジ機構26を介して斜板25が一体回転さ
れ、斜板25の回転運動がシュー27を介して各ピスト
ン21の往復運動に変換される。この駆動の継続によっ
て圧縮室22では、冷媒の吸入、圧縮及び吐出が順次繰
り返される。外部冷媒回路から吸入室29に供給された
冷媒は、圧縮室22に吸入され、ピストン21の移動に
よる圧縮作用を受けた後、吐出ポート33を介して吐出
室30に吐出される。吐出室30に吐出された冷媒は吐
出通路を経て外部冷媒回路に送り出される。
弁36の開度、即ち給気通路35の開度が冷媒負荷に応
じて調整され、吐出室30とクランク室15との連通状
態が変更される。
度が減少され、吐出室30からクランク室15に供給さ
れる冷媒ガスの流量が減少する。クランク室15に供給
される冷媒ガスの量が減少すると、冷媒流通路38等を
介した吸入室29への冷媒ガスの逃がしにより、クラン
ク室15の圧力が次第に低下する。その結果、クランク
室15の圧力とシリンダボア12aの圧力とのピストン
21を介した差が小さくなるため、斜板25が最大傾斜
角側に変位される。従って、ピストン21のストローク
量が増大し、吐出容量が増大される。
6の開度が増大され、吐出室30からクランク室15に
供給される冷媒ガスの流量が増大する。クランク室15
に供給される冷媒ガスの量が、冷媒流通路38を介した
吸入室29への冷媒ガスの逃がし量を上回ると、クラン
ク室15の圧力が次第に上昇していく。その結果、クラ
ンク室15の圧力とシリンダボア12aの圧力とのピス
トン21を介した差が大きくなるため、斜板25が最小
傾斜角側に変位される。従って、ピストン21のストロ
ーク量が減少し、吐出容量が減少される。
入される冷媒ガスは、オイルセパレータ39の回転に伴
って随伴旋回される。この旋回により、前記冷媒ガス中
に混在するオイルは、前記冷媒ガスから遠心分離され
る。この分離されたオイルは、オイルセパレータ39の
回転に基づく遠心力などによって、オイルセパレータ3
9の外部に排出される。外部に排出されたオイルは吸入
通路41及び導通路42を介して、ロータリーバルブ3
7とシリンダブロック12との間、及びピストン21と
シリンダボア12aとの間に供給される。
ルが分離された冷媒ガスの一部は、連通室41bを介し
て吸入室29に導入される。この吸入室29に導入され
た冷媒ガス(このガスの前記オイル混在量は少ない)
は、圧縮室22及び吐出室30を介して前記外部冷媒回
路側に排出される。
一体仕様となっているため、シャフト16と同期してロ
ータリーバルブ37が回転することより、吸入室29の
冷媒ガスがシャフト16の吸入通路41、吸入行程にあ
る各ボア12aの導通路42を介して順次各ボア12a
内に吸入され、各ボア12aでは冷媒ガスの吸入作用が
円滑かつ安定して継続されるので圧力損失がきわめて小
さくなる。
受け部は、シャフト16に近い熱膨張係数の鉄系金属か
らなるスリーブ43がシリンダブロック12に鋳込みま
たは圧入されることにより形成されている。シャフト1
6の高速回転時において、ロータリーバルブ37はスリ
ーブ43を摺動して摺動面の温度が上昇する。この際、
ロータリーバルブ37とスリーブ43とは共に鉄系金属
であって熱膨張係数がほぼ等しいので、ロータリーバル
ブ37とスリーブ43との間のクリアランスが小さく抑
えられる。
ことができる。 (1) 鉄系金属からなるシャフト16にロータリーバ
ルブ37を一体形成して部品点数低減を図るとともに、
シャフト16及びロータリーバルブ37に近い熱膨張係
数をもつ鉄系金属をスリーブ43に用いた。これによ
り、シャフト16及びロータリーバルブ37の高速回転
時における、摺動面の温度上昇からなるロータリーバル
ブ37のクリアランスの増加を防ぐことができる。これ
により、前記クリアランスからのガス漏れを防ぐととも
に、該ガス漏れによる性能低下を防止でき、ロータリー
バルブ37がスムーズに回転することができる。また、
スリーブ43によりロータリーバルブ37とシリンダブ
ロック12との間のシール性が長期間保持され、ロータ
リーバルブ37の摺接音も抑制することができる。
鉄系金属からなるロータリーバルブ37と摺動させた。
アルミ系金属よりも鉄系金属の方が剛性に優れるので、
鉄系金属同士を摺動させた方が、アルミ系金属同士を摺
動させるよりも強度が確保できる。
ブ37の表面にコーティングを施した。これにより、シ
ャフト16及びロータリーバルブ37の一体回転時に生
じる焼きつきを防止することができる。
に設けた。これによれば、高圧な吐出室30の圧力を利
用してクランク室15の圧力(クランク圧Pc)を制御
することが可能になる。従って、レスポンスの高い吐出
容量制御が可能になる。
は、冷媒ガスの流れに対して、上流側に比較して下流側
ほど内径が大きくなるように傾斜した状態で形成されて
いる。これによれば、オイルセパレータ39の内周面に
付着したオイルは、シャフト16の回転時に、遠心力に
よって該オイルセパレータ39の下流側から外部に排出
されやすくなる。
な別形態にして変更実施することも可能である。 ○ スリーブに用いる金属は、熱膨張係数がシャフトに
用いる鉄系金属に近いものであればなし得る。例えば、
ねずみ鋳鉄(11〜12×10-6/℃)、ダクタイル鋳
鉄(11〜12×10-6/℃)及び二レジストD−3
(8〜9×10-6/℃)等がある。これらを用いて構成
しても、鉄を用いたときと同様の効果が得られる。
よい。熱膨張係数がシャフトに用いる鉄系金属に近いも
のであればなし得る。すなわち、金属の代わりに樹脂ま
たはセラミックスを用いてもよい。例えば、セラミック
スのうち、アルミナは6〜8×10-6/℃、ジルコニア
は9〜11×10-6/℃であるので、用いることができ
る。また、各種エンジニアプラスチックのうち、熱膨張
係数が10〜13×10-6/℃付近のものを用いてよ
い。このような構成においても同様の効果が得られる。
ハウジング13中に設けたが、吸入室29を設けず、直
接連通室41bに冷媒を導入してもよい。この場合、連
通室41bが吸入圧領域となる。
グ19でシャフトを支承していたが、ラジアルベアリン
グ19を省略して、スリーブ43のみでシャフト16を
支承してもよい。
おいて具体化するようにしてもよい。 ○ 両頭ピストン式圧縮機において具体化するようにし
てもよい。
項に記載した発明以外の技術的思想について、それらの
効果とともに以下に記載する。 (イ) 請求項3〜5のいずれか一項において、アルミ
系金属からなるシリンダブロックよりも鉄系金属からな
るシャフトに近い熱膨張係数とは、約7〜15×10-6
/℃の範囲である。アルミニウムの熱膨張係数は約19
〜23×10-6/℃であり、鉄の熱膨張係数は約10〜
12×10-6/℃であるので、スリーブに用いる材質の
熱膨張係数は約7〜15×10-6/℃の範囲に設定でき
る。
縮機では、シャフトの高速回転による温度上昇によって
生じるハウジングとロータリーバルブとの間のクリアラ
ンスの増加に起因するガス漏れを防ぎ、これによりシー
ル性の低下による圧縮機の性能低下を防ぐことができ
る。
面概略図。
…同じく構成するシリンダブロック、13…同じくリヤ
ハウジング、16…シャフト、21…ピストン、22…
圧縮室、25…斜板、29…吸入室、37…シャフトと
一体構成となっているロータリーバルブ、38…冷媒流
通路、41…吸入通路、42…導通路、43…スリー
ブ。
Claims (5)
- 【請求項1】 シャフトの周囲に配列された複数のシリ
ンダボア内に挿入された複数個のピストンと、前記ピス
トンを収容するハウジングと、前記ハウジング内に形成
された吸入室と、前記シャフトに取り付けられて共に回
転することによりピストンを往復運動させる斜板とを備
えた斜板型圧縮機において、 少なくとも前記シャフトの一部に形成された冷媒流通路
と、 各シリンダボアに導通するように前記ハウジングに形成
された導通路と前記シャフトと一体に形成され、吸入行
程にある各ボアの導通路と前記吸入室とを順次連通する
吸入通路を有するロータリーバルブとを備え、 前記ハウジングにおいて前記ロータリーバルブに対応す
る部位には、前記シリンダブロックよりも前記シャフト
に近い熱膨張係数をもったスリーブが設けられているこ
とを特徴とする斜板型圧縮機。 - 【請求項2】 前記スリーブは、前記ロータリーバルブ
の外周面が摺動する摺動面を形成することを特徴とする
請求項1に記載の斜板型圧縮機。 - 【請求項3】 前記シャフトは鉄系金属、前記シリンダ
ブロックはアルミ系金属であることを特徴とする請求項
1または2に記載の斜板型圧縮機。 - 【請求項4】 前記スリーブは鉄系金属からなることを
特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の斜板型
圧縮機。 - 【請求項5】 前記スリーブは、前記ハウジングにおけ
る前記ロータリーバルブに対応する部位に鋳込みまたは
圧入されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
か一項に記載の斜板型圧縮機。
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