JPH0814160A - ピストン型圧縮機 - Google Patents

ピストン型圧縮機

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JPH0814160A
JPH0814160A JP6145062A JP14506294A JPH0814160A JP H0814160 A JPH0814160 A JP H0814160A JP 6145062 A JP6145062 A JP 6145062A JP 14506294 A JP14506294 A JP 14506294A JP H0814160 A JPH0814160 A JP H0814160A
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JP
Japan
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chamber
cylinder block
cylinder
housing
type compressor
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Pending
Application number
JP6145062A
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English (en)
Inventor
Kazuya Kimura
一哉 木村
Shigeyuki Hidaka
茂之 日高
Yoshitami Kondo
芳民 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to DE19523157A priority patent/DE19523157A1/de
Publication of JPH0814160A publication Critical patent/JPH0814160A/ja
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036—Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/1081—Casings, housings
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スルーボルトの締付時にシリンダボアとピス
トンとの嵌合状態を適正に保持することができるピスト
ン型圧縮機を提供する。 【構成】 シリンダブロック１のフロント側端面にフロ
ントハウジング３を接合固定する。又、リヤ側端面には
リヤハウジングを接合する。シリンダブロック１、フロ
ントハウジング３、リヤハウジング６をスルーボルト９
により締付固定する。スルーボルト９をフロントハウジ
ング３の内周壁面よりも内側に位置する。シリンダブロ
ック１とフロントハウジング３との接合面をテーパ接合
面５２とし、ボルト９によるフロント側の締付力Δｆ1
とリヤ側の締付力Δｆ2 との交点Ｐ３における締付力Δ
ｆをシリンダブロック１にラジアル方向へ作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は例えば車両空調装置に
使用されるピストン型圧縮機に関し、さらに詳しくはシ
リンダブロック、フロントハウジング及びリヤハウジン
グの結合構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ピストン型圧縮機は図１２に示すように
シリンダブロック７１のフロント側（左）端面にフロン
トハウジング７２が接合され、リヤ側（右）端面にはリ
ヤハウジング７３が接合されている。これらの各部材は
フロントハウジング７２の挿通孔７２ａ、クランク室７
５、シリンダブロック７１の挿通孔７１ａを貫通しリヤ
ハウジング７３に螺合されるスルーボルト７４によって
互いに締付固定されている。又、シリンダブロック７１
には図１３に示すようにピストンを収容する複数のシリ
ンダボア７１ｂ、冷媒ガス吸入用のロータリーバルブを
収容する収容室７１ｃが形成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
圧縮機においてはスルーボルト７４がフロントハウジン
グ７２の内周壁面よりも内側に位置しているので、シリ
ンダブロック７１がスルーボルト７４の締付力によって
曲げモーメントを受けて変形する。すなわち、図１４に
示すようにシリンダブロック７１とフロントハウジング
７２との接合面がボルト７４の中心軸線Ｏと直交する垂
直面７５となっているので、シリンダブロック７１のフ
ロント側端面にはフロントハウジング７２から前記軸線
Ｏと平行な締付力ｆ1 が作用し、軸線Ｏ上でリヤハウジ
ング７３からシリンダブロック７１のリヤ側端面に締付
力ｆ2 が作用する。このため垂直面７５上での力ｆ1 の
作用点Ｐ１と、前記力ｆ2 の作用点Ｐ２を結ぶ直線Ｈの
中心Ｐｏのまわりに、曲げモーメントＭが作用する。こ
のモーメントＭは両作用点Ｐ１，Ｐ２のラジアル方向の
最短距離をＤ１、シリンダブロック７１の軸方向の長さ
をＤ２とし、作用点Ｐ１，Ｐ２におけるラジアル方向の
分力をｆとすると、次のように近似式として求められ
る。
【０００４】 ｆ・Ｄ２＝ｆ2 ・Ｄ１ ∴ ｆ＝（Ｄ１・ｆ2 ）／Ｄ２・・・（１） 又、モーメントＭは Ｍ＝２ｆ・（Ｄ２／２）＝ｆ・Ｄ２・・・（２） 従って、シリンダブロック７１は（１）及び（２）式で
求められる曲げモーメントＭを受けて図１３に二点鎖線
で示すように変形する。この変形によりシリンダボア７
１ｂも変形し、ピストンの往復運動が円滑に行われなく
なるという問題がある。
【０００５】特に図１３に示すようにロータリーバルブ
の収容室７１ｃを形成した場合には、シリンダボア７１
ｂと収容室７１ｃとの間の肉厚が薄くなり、その剛性が
低くなるため一層変形し易くなる。このため、収容室７
１ｃの内周壁面がロータリーバルブの外周面を締め付
け、その回転時の摺動摩擦抵抗が増大し、ロータリーバ
ルブの回転を円滑に行うことができないという問題があ
った。
【０００６】なお、前記スルーボルト７４をシリンダブ
ロック７１及びフロントハウジング７２の外周側に変位
して設けることにより、スルーボルト７４の軸線Ｏ上に
締付力ｆ1 ，ｆ2 を作用させる場合には、シリンダブロ
ック７１を変形しようとする曲げモーメントは生じな
い。しかし、この場合にはハウジングの外径が大きくな
り、限られたエンジンルーム内での圧縮機の搭載性が低
下するとともに材料費が高くなり、コストダウンを図る
ことができない。
【０００７】この発明の第１の目的は上記従来の技術に
存する問題点を解消してスルーボルトの締付時にシリン
ダボアとピストンとの嵌合状態を適正に保持することが
できるピストン型圧縮機を提供することにある。
【０００８】又、この発明の第２の目的は上記第１の目
的に加えてスルーボルトの締付時にシリンダブロックの
収容室に対するロータリーバルブの嵌合状態を適正に保
持し、ロータリーバルブの回転運動を円滑に行うことが
できるピストン型圧縮機を提供することにある。
【０００９】さらに、この発明の第３の目的は、上記第
１又は第２の目的に加えて、シリンダブロック及びフロ
ントハウジングの組付時の芯出し作業を容易に行うこと
ができるピストン型圧縮機を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
複数のシリンダボアを有するシリンダブロックの一端面
にフロントハウジングを接合し、他端面にリヤハウジン
グを接合し、さらに前記シリンダブロック、フロント及
びリヤのハウジングをフロントハウジングの内周壁面よ
りも内側でスルーボルトにより締付固定し、フロントハ
ウジングとシリンダブロックの軸孔に支持した駆動軸の
回転運動により前記各シリンダボアに収容したピストン
を往復運動させて吸入室から吸入したガスをボア内圧縮
室で圧縮して吐出室に吐出するようにしたピストン型圧
縮機において、シリンダブロックとフロントハウジング
の接合面を外周ほどリヤ側へ変位するテーパ接合面とし
ている。
【００１１】請求項２記載の発明は、請求項１において
シリンダブロックの軸孔と対応する位置にはロータリー
バルブを収容する収容室が形成され、ロータリーバルブ
は駆動軸の回転と同期して吸入室からシリンダボア内圧
縮室へガスを供給する吸入通路又は圧縮室から吐出室へ
ガスを吐出する吐出通路を備えている。
【００１２】請求項３記載の発明は、請求項１又は２に
おいてシリンダブロックとフロントハウジングとの接合
面間にはリヤ側にテーパ接合面を有し、フロント側に駆
動軸の中心軸線と直交する垂直面を有するリングが介在
されている。
【００１３】請求項４記載の発明は、請求項２において
スルーボルトによりシリンダブロックのリヤ側端面に作
用する該ボルトの中心軸線上での締付力の作用線と前記
テーパ接合面に直交する方向に作用する締付力の作用線
との交点がロータリーバルブの収容室のフロント側端面
よりもフロント側に位置している。
【００１４】請求項５記載の発明は、両頭ピストン型圧
縮機において、両シリンダブロックの接合面間にはフロ
ント側及びリヤ側をそれぞれテーパ接合面とし、両テー
パ接合面の間隔を外周ほど大きくなるようにしたリング
が介在されている。
【００１５】請求項６記載の発明は、請求項５において
シリンダブロックの軸孔と対応する位置にはロータリー
バルブを収容する収容室が形成され、ロータリーバルブ
は駆動軸の回転と同期して吸入室からボア内圧縮室へガ
スを供給する吸入通路又は圧縮室から吐出室へガスを吐
出する吐出通路を備えている。
【００１６】請求項７記載の発明は、請求項５又は６に
おいてリングは二分割され、両リングの接合面は駆動軸
の中心軸線と直交する垂直面に形成されている。請求項
８記載の発明は、複数のシリンダボアを有するシリンダ
ブロックのフロント側にフロントハウジングを接合し、
リヤ側にリヤハウジングを接合し、クランク室の内周壁
面よりも内側を通るスルーボルトにより前記各部材を締
付固定したピストン型圧縮機において、前記シリンダブ
ロックに対するシリンダボアの加工形状をスルーボルト
の締付によりシリンダブロックが変形した後に正規の組
付状態となるようにシリンダボアの形状を予め変形加工
している。
【００１７】請求項９記載の発明は、シリンダブロック
に駆動軸と対応して形成した収容室に対し、吸入通路又
は吐出通路を形成したロータリーバルブを駆動軸と同期
回転可能に収容したピストン型圧縮機において、前記シ
リンダブロックに対するシリンダボア及びロータリーバ
ルブ収容室の加工形状をスルーボルトの締付によりシリ
ンダブロックが変形した後に正規の組付状態となるよう
にシリンダボアとバルブ収容室の形状を予め変形加工し
ている。
【００１８】
【作用】請求項１記載の発明ではシリンダブロックのフ
ロント側端面とフロントハウジングのリヤ側端面との接
合面をテーパ接合面としている。このため、スルーボル
トの締付時に、リヤ側からシリンダブロックに作用する
締付力とテーパ接合面に垂直に作用する締付力との力の
作用点がシリンダブロックの中間においてシリンダブロ
ックを締め付ける方向に作用する。この締付力は従来の
シリンダブロックに作用する曲げモーメントとは異なる
ため、シリンダボアの変形が抑制され、ボア内でのピス
トンの往復運動が円滑に行われる。
【００１９】請求項２記載の発明ではシリンダブロック
の変形が抑制されるので、ロータリーバルブの収容室の
変形が抑制され、ロータリーバルブの回転運動が円滑に
行われる。
【００２０】又、請求項３記載の発明ではフロントハウ
ジングの接合端面をリングの垂直面上で位置調整するこ
とによりシリンダブロックとフロントハウジングとの組
付位置の調整が容易となる。
【００２１】請求項４記載の発明では、請求項２におけ
る締付力がロータリーバルブの収容室よりもフロント側
に作用するので、剛性の低い収容室側に作用するのと比
較してシリンダブロックの変形が抑制され、ロータリー
バルブの回転運動が円滑に行われる。
【００２２】請求項５記載の発明では対向接合された一
対のシリンダブロックに対し半径方向内方へ向かう締付
力が作用するので、請求項１記載の発明の作用と同様の
作用により、シリンダブロックの変形が抑制され、ピス
トンの往復運動が円滑に行われる。
【００２３】請求項６記載の発明ではシリンダブロック
の変形が抑制されるので、ロータリーバルブの収容室の
変形も抑制され、ロータリーバルブの回転運動が円滑に
行われる。
【００２４】請求項７記載の発明では、分割された両リ
ングの接合面を垂直面に沿って位置調整することによ
り、両シリンダブロックの芯出し作業が容易に行われ
る。請求項８記載の発明では、スルーボルトが締め付け
られると、シリンダブロックが変形し、シリンダボアが
適正形状に変形され、ピストンの往復運動が円滑に行わ
れる。
【００２５】請求項９記載の発明では、スルーボルトが
締め付けられると、シリンダブロックが変形し、シリン
ダボア及びロータリーバルブの収容室が適正形状に変形
され、ピストンの往復運動及びロータリーバルブの回転
運動が円滑に行われる。
【００２６】
【実施例】以下、この発明を揺動斜板式ピストン型圧縮
機に具体化した第１実施例を図１〜図５に基づいて説明
する。
【００２７】このピストン型圧縮機は図３に示すように
アルミニウム合金製のシリンダブロック１のフロント側
端面にシールリング２を介してアルミニウム合金製のフ
ロントハウジング３が接合され、その内側にクランク室
４が形成されている。又、シリンダブロック１のリヤ側
端面にはバルブプレート５を介してアルミニウム合金製
のリヤハウジング６が接合され、その内部には吸入室７
と吐出室８が区画形成されている。前記シリンダブロッ
ク１、両ハウジング３，６は後述する複数のスルーボル
ト９によって互いに締付固定されている。
【００２８】前記シリンダブロック１の内部に形成され
た複数のシリンダボア１１には夫々ピストン１２が往復
動可能に収容されている。各ピストン１２とバルブプレ
ート５との間に形成された圧縮室１３は、吐出口１４を
介して前記吐出室８と連通されている。前記バルブプレ
ート５とリヤハウジング６との間には吐出弁１５を一体
に形成した吐出弁形成板１６と、リテーナ１７を形成す
るリテーナ形成板１８とが介在されている。なお、リテ
ーナ形成板１８はガスケットを兼用し、シリンダブロッ
ク１とバルブプレート５との間にはガスケット１９が介
在されている。
【００２９】前記シリンダブロック１とフロントハウジ
ング３の中心部に形成された軸孔には駆動軸２１がラジ
アルベアリング２２を介して回転可能に支持されてい
る。駆動軸２１上にはラグプレート２３が嵌合固定され
ている。ラグプレート２３にはヒンジ機構２４を介して
斜板２５が前後方向の傾動可能に支持されており、この
斜板２５の外周部はシュー２６を介してピストン１２の
基端部に形成した凹部２７に係留されている。
【００３０】前記ヒンジ機構２４について説明すると、
ラグプレート２３には左右一対の支持アーム３２が一体
に形成され、両アーム３２にはガイド孔３３が夫々形成
されている。両ガイド孔３３には案内ピン３４の一端に
形成した球体３５が往復摺動可能に挿入され、両案内ピ
ン３４の他端部は斜板２５の背面に一体形成したブラケ
ット３６に挿入固定され、斜板２５と両案内ピン３４は
一体に連結されている。又、ラグプレート２３と斜板２
５との間にはコイル状のバネ３８が介在され、斜板２５
は常にはその傾角が最小となる方向に付勢されている。
駆動軸２１上には斜板２５の最小傾角を設定するストッ
パ３９が支持されている。
【００３１】シリンダブロック１にはバルブ収容室４１
が形成され、該室にはロータリーバルブ４２がカップリ
ング４３を介して駆動軸２１と同期回転可能に連結され
ている。このバルブ４２には吸入室７と常時連通する吸
入通路４４が形成され、この吸入通路４４の出口４５は
バルブ４２の外周面に開口されている。シリンダブロッ
ク１にはロータリーバルブ４２の出口４５と圧縮室１３
とを連通し得る連通孔４６が形成されている。そして、
ピストン１２の吸入行程時にバルブ４２の出口４５が連
通孔４６と連通されて圧縮室１３内に吸入室７内の冷媒
ガスが吸入される。
【００３２】次に、この発明の要部について詳細に説明
する。図２に示すように、前記スルーボルト９はフロン
ト側端部に頭部９ａを有し、内端部にリヤハウジング６
のネジ孔６ａに螺合されるネジ部９ｂを有している。ボ
ルト９の中間部はフロントハウジング３に形成したボル
ト挿通孔３ａ、クランク室４、シリンダブロック１に形
成したボルト挿通孔１ａ、バルブプレート５の挿通孔５
ａ等に緩く貫通されている。スルーボルト９はハウジン
グ３（クランク室４）の内周壁面よりも内側に位置して
いる。
【００３３】シリンダブロック１とフロントハウジング
３の接合面５２は、テーパ接合面５２となっている。こ
のテーパ接合面５２はシリンダブロック１の外周面側ほ
どリヤ側に変位するように形成されている。このテーパ
接合面５２の駆動軸２１と直交する垂直面に対する傾斜
角θは例えば２０〜４０度の範囲で設定されている。
【００３４】ここで、シリンダブロック１に作用する複
数の力について説明する。テーパ接合面５２に一様な面
圧が作用していると仮定し、テーパ接合面５２を周方向
に微小分割したときの一つの分割テーパ接合面５２の一
つの点Ｐ１に作用する力をΔｆ1 とする。又、リヤハウ
ジング６とシリンダブロック１の間に作用する力を全て
合成すると、スルーボルト９の締付力と一致する。そこ
で、ボルト９が存在する円周上に作用する均一な力とし
てリヤハウジング６からシリンダブロック１に作用する
力を近似することができる。この力を周方向に微小分割
した力Δｆ2 が一つの点Ｐ２に作用する。
【００３５】又、両締付力Δｆ1 Δｆ2 のそれぞれの作
用線を延長した交点（作用点）Ｐ３にはシリンダブロッ
ク１をラジアル方向内方へ締め付ける力Δｆが作用す
る。図１から明らかなように、 Δｆ2 ＝Δｆ1 ｃｏｓθ… Δｆ＝Δｆ1 ｓｉｎθ… Ｌ1 Δｆ＝Ｌ2 Δｆ2 … ここで、式中のＬ1 は前記作用点Ｐ１から交点Ｐ３ま
での軸方向の最短距離、Ｌ2 は作用点Ｐ１から交点Ｐ３
までのラジアル方向への距離である。
【００３６】式へ及び式を代入すると、Ｌ1 Δｆ
1 ｓｉｎθ＝Ｌ2 Δｆ1 ｃｏｓθとなる。 ∴ Ｌ1 ＝Ｌ2 ／ｔａｎθ… Δｆ2 はスルーボルト９の軸方向の締付力Ｆ2 を用い
て、前述した微小分割角をΔφとすると、 Δｆ2 ＝（Δφ／２π）Ｆ2 … 前述した，，式より、 Δｆ＝（Δφ／２π）Ｆ2 ｔａｎθ… 以上の考察により締付力Δｆの作用点Ｐ３はテーパ接合
面５２の傾斜角θと距離Ｌ2 によって決まり、その大き
さは傾斜角θとボルト９の軸方向の締付力Ｆ2で決ま
る。
【００３７】次に、前記のように構成した揺動斜板式ピ
ストン型圧縮機について、その作用を説明する。図３に
おいて斜板２５が鎖線で示すように最小傾角に保持され
て圧縮機が停止された状態で、エンジンの動力により駆
動軸２１が回転すると、ラグプレート２３及びヒンジ機
構２４を介して斜板２５が回転される。このため、シュ
ー２６を介してピストン１２がシリンダボア１１内で最
小ストロークで往復運動される。又、駆動軸２１の回転
と同期してロータリーバルブ４２が回転され、吸入通路
４４が吸入行程中の圧縮室１３と連通孔４６を通して連
通され、吸入室７から吸入通路４４、出口４５、連通孔
４６を経て圧縮室１３に冷媒ガスが吸入される。さら
に、ピストン１２が圧縮行程に移行されると、ロータリ
ーバルブ４２の外周面により連通路４６が閉鎖されて、
圧縮室１３内のガスは吐出口１４から吐出弁１５を押し
退けて吐出室８に吐出される。
【００３８】又、各ピストン１２の後端（リヤ側端）に
作用する圧縮室１３の圧力の総和と、前端（フロント側
端）に作用するクランク室４の圧力の総和により斜板２
５がヒンジ機構２４を中心に曲げモーメントを受ける。
このため、圧縮機の起動初期には冷房負荷が大きくて圧
縮室１３内に吸入されるガスの圧力が高いので、斜板２
５は傾角が増大する方向へのモーメントを受け、バネ３
８の付勢力に抗して斜板２５が図３に実線で示す大容量
位置に切り換えられる。そして、大容量運転が継続され
て冷房負荷が減少し、吸入圧力が低減すると、斜板２５
は傾角を減少する方向へのモーメントを受けて、小容量
運転に移行され、冷房負荷に応じて吐出容量が調整され
る。
【００３９】さて、前記実施例ではシリンダブロック１
のフロント側端面とフロントハウジング３のリヤ側端面
にテーパ接合面５２を設けたので、シリンダブロック１
に曲げモーメントが作用するのを無くし、図１に示すよ
うにシリンダブロック１の中間部において、該ブロック
１をその半径方向内方へ締め付ける力Δｆのみとするこ
とができる。この結果、シリンダブロック１の変形を抑
制し、各シリンダボア１１の変形を抑制してピストン１
２の往復運動を円滑に行うことができる。又、ロータリ
ーバルブ４２の収容室４１の変形を抑制して、ロータリ
ーバルブ４２の回転運動を円滑に行うことができる。
【００４０】前記実施例では図２に示すようにシリンダ
ブロック１にラジアル方向へ作用する締付力Δｆの作用
点Ｐ３を収容室４１のフロント側端面よりもフロント側
に設定した。この場合には締付力Δｆが剛性の高いシリ
ンダブロック１のフロント側のみに作用するので、収容
室４１の変形をより確実に阻止することができ、ロータ
リーバルブ４２の回転運動を円滑に行うことができる。
【００４１】次に、この発明の第２実施例を図６に基づ
いて説明する。この実施例においてはシリンダブロック
１とフロントハウジング３との間に剛性の高い鋼等より
なるリング５１を介在し、該リング５１のリヤ側面にテ
ーパ接合面５２を設け、フロント側面にはフロントハウ
ジング３の端面と接触する垂直面５３を形成している。
又、テーパ接合面５２及び垂直面５３にはシールリング
２が夫々接触されている。
【００４２】この実施例においては、シリンダブロック
１とフロントハウジング３とを垂直面５３に沿って位置
調節することにより、前述した第１実施例の作用及び効
果に加えて、両部材の芯だし作業を容易に行なうことが
できる。
【００４３】次に、この発明を具体化した第３実施例を
図７に基づいて説明する。この実施例においてはバルブ
プレート５に対しガスケット１９に代えて吸入弁６１を
形成する吸入弁形成板６２を使用するとともに、バルブ
プレート５に形成した吸入孔６３を吸入弁６１によって
開閉可能としている。又、吸入室７はリヤハウジング６
の外周側に形成され、吐出室８は中心側に形成されてい
る。さらに、ロータリーバルブ４２及びその収容室４１
が省略されている。その他の構成は第１実施例と同様で
ある。
【００４４】従って、この第３実施例においては、シリ
ンダブロック１とフロントハウジング３との接合面がテ
ーパ接合面５２となっているので、スルーボルト９の締
付力によるシリンダブロック１の変形が抑制され、ボア
１１内でのピストン１２の往復運動が円滑に行われる。
【００４５】次に、この発明を両頭ピストン型圧縮機に
具体化した第４実施例を図８に基づいて説明する。この
実施例においては左右一対のシリンダブロック１，１の
フロント側にフロントハウジング３を接合し、リヤ側に
リヤハウジング６を接合し、両ブロック１，１及び両ハ
ウジング３，６をスルーボルト９により締付固定してい
る。又、この圧縮機では斜板２５の角度が不変であるた
め、駆動軸２１の回転数が同じの場合に吐出容量が一定
となる。
【００４６】この実施例においては斜板２５を収容する
クランク室４が両ブロック１，１の間に形成されてい
る。又、両ブロック１，１の間には前後一対のリング５
１、５１が介在されている。両リング５１，５１の接合
面は垂直面５３となっており、ブロック１，１と接合す
る面はテーパ接合面５２となっている。両テーパ接合面
５２，５２の間隔は外周ほど大きく形成されている。
又、それらの接合面５２にはシールリング２がそれぞれ
介在されている。
【００４７】この実施例の圧縮機においても、スルーボ
ルト９の締付力による両シリンダブロック１，１の変形
が抑制される。このため、シリンダボア１１の歪が抑制
され、シリンダボア１１内でのピストン１２の往復運動
が円滑に行われる。又、この実施例の圧縮機においても
ブロック１，１の芯出し作業を容易に行うことができ
る。
【００４８】次に、この発明の第５実施例を図９に基づ
いて説明する。この実施例では図９に実線で示すように
スルーボルト９の締付前においてシリンダブロック１の
中心軸線Ｏ１とシリンダボア１１の中心軸線Ｏ２との間
隔がリヤ側ほど大きくなるように形成している。シリン
ダブロック１の中心部に形成したロータリーバルブ４２
の収容室４１の内周面の形状を図９の実線で示すように
フロント側からリヤ側に行くほど大径となるテーパ形状
としている。又、収容室４１を形成するリヤ側端部のボ
ス部６１の内周面はリヤ側ほど小径となるテーパ形状と
している。さらに、シリンダブロック１とフロントハウ
ジング３との接合面は垂直面５３となっている。
【００４９】この実施例では垂直面５３によりシリンダ
ブロック１がボルト９の締付力による曲げモーメントＭ
（従来例参照）により変形してシリンダボア１１が図９
に二点鎖線で示すように正規の状態に変形されて軸線Ｏ
１，Ｏ２が平行となりピストン１２の往復運動が円滑に
行われる。又、バルブ収容室４１及びボス部６１の内周
面は図９に二点鎖線で示すように正規の形状に変形さ
れ、ロータリーバルブ４２の回転運動が円滑に行われ
る。
【００５０】次に、この発明の第６実施例を図１０に基
づいて説明する。前述した図８に示す実施例において、
リング５１を省略するとともに、両シリンダブロック
１，１の中心部にロータリーバルブの収容室４１，４１
を設けている。又、両シリンダブロック１，１の形状を
スルーボルト９による締付以前においては、図１０の二
点鎖線で示すようにシリンダボア１１、収容室４１をそ
れぞれ変形加工し、締付後において図１０の実線で示す
ように正規の状態になるようにしている。
【００５１】従って、この実施例においてもシリンダボ
ア１１内でのピストン１２の往復運動及び収容室４１内
でのロータリーバルブ４２の回転運動を円滑に行うこと
ができる。
【００５２】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、次のように具体化することもできる。 （１）図１１に示すようにフロントハウジング３のテー
パ接合面５２と対応する外周部に肉盛部３ｂを一体に形
成すること。この場合にはハウジング３の機械的強度を
向上し、その破損を防止することができる。
【００５３】（２）図示しないが、各実施例においてシ
ールリング２を収容する溝をシリンダブロック１又はリ
ング５１側のテーパ接合面５２に形成すること。これら
の場合にはフロントハウジング３の機械的強度を向上
し、その破損を防止することができる。
【００５４】（３）前記実施例では締付力Δｆの作用点
Ｐ３が収容室４１のフロント側端面よりもフロント側に
位置するように設定した。この作用点Ｐ３がリヤ側であ
っても、シリンダブロック１には締付力のみが作用する
ため、曲げモーメントＭが作用する場合と比較してシリ
ンダブロック１の変形を抑制することができる。
【００５５】（４）前記実施例ではロータリーバルブ４
２に吸入通路４４を設けたが、これ以外に吐出通路（図
示略）を設けたり、吐出通路のみを設けたりすること。 （５）図８に示す実施例において、両リング５１を一体
に形成すること。この場合には部品点数を低減して製造
を容易に行い、コストダウンを図ることができる。
【００５６】（６）図９及び図１０に示す実施例におい
て、バルブ収容室４１を省略すること。この場合にはシ
リンダブロックの組付時にシリンダボア１１を適正位置
に変形し、ボア１１内でのピストン１２の往復運動を円
滑に行うことができる。
【００５７】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。請
求項１，２，４のいずれかにおいて、フロントハウジン
グのテーパ接合面５２と対応する外周面には肉盛部３ａ
が形成されているピストン型圧縮機。
【００５８】この圧縮機の場合には前述した作用及び効
果に加えて、フロントハウジングの機械的強度を向上す
ることができる。請求項１〜７のいずれかにおいて、テ
ーパ接合面５２のシールリングを収容する溝はシリンダ
ブロック１のテーパ接合面５２に形成されているピスト
ン型圧縮機。
【００５９】この圧縮機の場合には前述した作用及び効
果に加えて、フロントハウジング３の機械的強度を向上
することができる。請求項３，５，６，７のいずれかに
おいて、リング５１は剛性の高い鋼により構成されてい
るピストン型圧縮機。
【００６０】この圧縮機の場合には前述した作用及び効
果に加えて、リング５１の機械的強度を向上することが
でき、締付力によるリングの変形を未然に防止すること
ができる。
【００６１】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明は特許請求
の範囲に記載された構成により次のような効果がある。
【００６２】請求項１記載の発明はスルーボルトの締付
力によるシリンダブロックの変形を抑制して、シリンダ
ボア内でのピストンの往復運動を円滑に行うことができ
る。請求項２記載の発明ではシリンダブロックの変形が
抑制されるので、ロータリーバルブの収容室の変形が抑
制され、ロータリーバルブの回転運動を円滑に行うこと
ができる。
【００６３】又、請求項３記載の発明ではリングの片面
が駆動軸と直交する垂直面であるため、シリンダブロッ
クとフロントハウジングとの芯だし作業を容易に行うこ
とができる。
【００６４】請求項４記載の発明では、シリンダブロッ
クの変形がさらに抑制され、ロータリーバルブの回転運
動をさらに円滑に行うことができる。請求項５記載の発
明では対向接合された一対のシリンダブロックに対し半
径方向内方へ向かう締付力のみが作用するので、請求項
１記載の発明と同様の効果がある。
【００６５】請求項６記載の発明ではシリンダブロック
の変形が抑制されるので、請求項５記載の発明の効果に
加えてロータリーバルブの収容室の変形が抑制され、ロ
ータリーバルブの回転運動を円滑に行うことができる。
【００６６】請求項７記載の発明では、リングが二つに
分割され両リングの接合面が駆動軸の中心軸線と直交す
る垂直面であるため、請求項６記載の発明の効果に加え
て両シリンダブロックの芯出し作業を容易に行うことが
できる。
【００６７】請求項８記載の発明では、シリンダブロッ
クの変形状態でシリンダボアが適正形状に変形され、ピ
ストンの往復運動を円滑に行うことができる。請求項９
記載の発明では、シリンダブロックの変形状態でシリン
ダボア及びロータリーバルブの収容室が適正形状に変形
され、ピストンの往復運動及びロータリーバルブの回転
運動を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 この発明を具体化した第１実施例を示す要部
の断面図である。
【図２】 第１実施例のピストン型圧縮機のスルーボル
ト付近の断面図である。
【図３】 第１実施例のピストン型圧縮機全体を示す断
面図である。
【図４】 図３のＡ−Ａ線断面図である。
【図５】 図３のＢ−Ｂ線断面図である。
【図６】 この発明の第２実施例を示す圧縮機の中央部
縦断面図である。
【図７】 この発明の第３実施例を示す圧縮機の中央部
縦断面図である。
【図８】 この発明の第４実施例を示す圧縮機の中央部
縦断面図である。
【図９】 この発明の第５実施例を示す要部の部分断面
図である。
【図１０】 この発明の第６実施例を示す部分断面図で
ある。
【図１１】 この発明の別例を示す部分断面図である。
【図１２】 従来のピストン型圧縮機の部分断面図であ
る。
【図１３】 従来のピストン型圧縮機の部分断面図であ
る。
【図１４】 従来のピストン型圧縮機の部分断面図であ
る。
【符号の説明】
１…シリンダブロック、１ａ…ボルト挿通孔、２…シー
ルリング、３…フロントハウジング、４…クランク室、
６…リヤハウジング、６ａ…ネジ孔、７…吸入室、８…
吐出室、９…スルーボルト、１１…シリンダボア、１２
…ピストン、１３…圧縮室、２１…駆動軸、２５…斜
板、４１…バルブ収容室、４１ａ…フロント側端面、４
２…ロータリーバルブ、４４…吸入通路、４６…連通
路、５１…リング、５２…テーパ接合面、５３…垂直
面、Δｆ，Δｆ1 ，Δｆ2 …締付力。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数のシリンダボアを有するシリンダブ
    ロックの一端面にフロントハウジングを接合し、他端面
    にリヤハウジングを接合し、さらに前記シリンダブロッ
    ク、フロント及びリヤのハウジングをフロントハウジン
    グの内周壁面よりも内側でスルーボルトにより締付固定
    し、フロントハウジングとシリンダブロックの軸孔に支
    持した駆動軸の回転運動により前記各シリンダボアに収
    容したピストンを往復運動させて吸入室から吸入したガ
    スをボア内圧縮室で圧縮して吐出室に吐出するようにし
    たピストン型圧縮機において、 シリンダブロックとフロントハウジングの接合面を外周
    ほどリヤ側へ変位するテーパ接合面としたピストン型圧
    縮機。
  2. 【請求項２】 請求項１においてシリンダブロックの軸
    孔と対応する位置にはロータリーバルブを収容する収容
    室が形成され、ロータリーバルブは駆動軸の回転と同期
    して吸入室からシリンダボア内圧縮室へガスを供給する
    吸入通路又は圧縮室から吐出室へガスを吐出する吐出通
    路を備えているピストン型圧縮機。
  3. 【請求項３】 請求項１又は２においてシリンダブロッ
    クとフロントハウジングとの接合面間にはリヤ側にテー
    パ接合面を有し、フロント側に駆動軸の中心軸線と直交
    する垂直面を有するリングが介在されているピストン型
    圧縮機。
  4. 【請求項４】 請求項２においてスルーボルトによりシ
    リンダブロックのリヤ側端面に作用する該ボルトの中心
    軸線上での締付力の作用線と前記テーパ接合面に直交す
    る方向に作用する締付力の作用線との交点がロータリー
    バルブの収容室のフロント側端面よりもフロント側に位
    置しているピストン型圧縮機。
  5. 【請求項５】 クランク室を形成する一対のシリンダブ
    ロックを互いに接合し、シリンダブロックのフロント側
    端面にフロントハウジングを、リヤ側端面にリヤハウジ
    ングをそれぞれ接合して前記クランク室の内周壁面より
    も内側を通るスルーボルトにより前記各部材を締付固定
    し、前記両シリンダブロックの間に支持された駆動軸の
    回転によりピストンをシリンダボア内で往復運動させ
    て、吸入室から吸入したガスをボア内圧縮室で圧縮して
    吐出室へ吐出するようにしたピストン型圧縮機におい
    て、 前記両シリンダブロックの接合面間にはフロント側及び
    リヤ側をそれぞれテーパ接合面とし、両テーパ接合面の
    間隔を外周ほど大きくなるようにしたリングが介在され
    ているピストン型圧縮機。
  6. 【請求項６】 請求項５においてシリンダブロックの軸
    孔と対応する位置にはロータリーバルブを収容する収容
    室が形成され、ロータリーバルブは駆動軸の回転と同期
    して吸入室からボア内圧縮室へガスを供給する吸入通路
    又は圧縮室から吐出室へガスを吐出する吐出通路を備え
    ているピストン型圧縮機。
  7. 【請求項７】 請求項５又は６においてリングは二分割
    され、両リングの接合面は駆動軸の中心軸線と直交する
    垂直面に形成されているピストン型圧縮機。
  8. 【請求項８】 複数のシリンダボアを有するシリンダブ
    ロックのフロント側にフロントハウジングを接合し、リ
    ヤ側にリヤハウジングを接合し、クランク室の内周壁面
    よりも内側を通るスルーボルトにより前記各部材を締付
    固定し、クランク室を貫通する駆動軸の回転により前記
    各シリンダボア内に収容したピストンを往復運動させて
    吸入室から吸入したガスを圧縮して吐出室へ吐出するよ
    うになしたピストン型圧縮機において、 前記シリンダブロックに対するシリンダボアの加工形状
    をスルーボルトの締付によりシリンダブロックが変形し
    た後に正規の組付状態となるようにシリンダボアの形状
    を予め変形加工したピストン型圧縮機。
  9. 【請求項９】 複数のシリンダボアを有するシリンダブ
    ロックのフロント側にフロントハウジングを接合し、リ
    ヤ側にリヤハウジングを接合し、クランク室の内周壁面
    よりも内側を通るスルーボルトにより前記各部材を締付
    固定し、クランク室を貫通する駆動軸の回転により前記
    各シリンダボア内に収容したピストンを往復運動させて
    吸入室から吸入したガスを圧縮して吐出室へ吐出するよ
    うになし、さらにシリンダブロックに駆動軸と対応して
    形成した収容室に対し、吸入通路又は吐出通路を形成し
    たロータリーバルブを駆動軸と同期回転可能に収容した
    ピストン型圧縮機において、 前記シリンダブロックに対するシリンダボア及びロータ
    リーバルブ収容室の加工形状をスルーボルトの締付によ
    りシリンダブロックが変形した後に正規の組付状態とな
    るようにシリンダボアとバルブ収容室の形状を予め変形
    加工したピストン型圧縮機。
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