JP2003160648A - ポリトリメチレンテレフタレート組成物 - Google Patents

ポリトリメチレンテレフタレート組成物

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 繰り返し単位の80重量%以上がトリメ
チレンテレフタレート単位からなる極限粘度が0.5d
l/g以上のポリトリメチレンテレフタレート組成物で
あって、下記の(a)、(b)の条件を満たすことを特
徴とするポリトリメチレンテレフタレート組成物。 (a)環状ダイマーの含有量が2重量%以下であること (b)260℃で30分間溶融状態で保持した後の環状
ダイマー含有量が2重量%以下であること 【効果】 本発明により得られたPTT組成物は、再溶
融しても環状ダイマーに代表されるオリゴマーの増加が
少なく、オリゴマーが原因となる紡糸工程での糸切れや
毛羽の発生や、加工段階でのオリゴマー析出による染色
斑等の問題が抑制されており、紡糸から加工までの工程
安定性を格段によくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリトリメチレン
テレフタレート組成物及びその製造方法に関する。更に
詳しくは、重合過程で生成するオリゴマー、とりわけ環
状ダイマーの含有量が少なく、紡糸等の溶融成形しても
溶融段階で環状ダイマーが増加しにくいポリトリメチレ
ンテレフタレート組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】テレフタル酸やテレフタル酸の低級アル
コールエステルと1,3−プロパンジオール(トリメチ
レングリコールともいう。以下、1,3−プロパンジオ
ールを「PDO」と略記する。)とを溶融重合、又は一
旦溶融重合して得られたプレポリマーを更に固相重合し
てポリトリメチレンテレフタレート(以下「PTT」と
略記する)を合成することができる。PTTを溶融紡糸
して得られるポリトリメチレンテレフタレート繊維は、
従来にない驚くべきほどのソフトな風合いやドレープ
性、優れたストレッチ性、低温染色性、耐候性等の、ポ
リエチレンテレフタレート繊維(以下、ポリエチレンテ
レフタレートを「PET」と略記する)やナイロン6繊
維等の既存の合成繊維では得られない多くの特徴を兼ね
備えている。
【0003】しかしながら、PTTは、その重合過程で
オリゴマーを生成し、そのオリゴマーが紡糸過程や加工
段階で様々な問題を起こすことがわかってきた。例え
ば、紡糸過程においては長時間紡糸を行うと、オリゴマ
ーが昇華して紡口周辺に析出し、それが吐出された繊維
に付着して糸切れや毛羽の原因となる。また加工段階で
は、熱セット段階でテンター内に蓄積して汚れの原因に
なったり、染色液中に溶けだして染色斑や廃液処理を困
難にする原因となる。またひどい場合には、装置に蓄積
したオリゴマーが熱や静電気によって着火し、火災の原
因ともなる。
【0004】溶融重合で得られたPTT中のオリゴマー
は、PTTに対して約2.5〜3.5重量%含まれる。
また、そのオリゴマーは、下記の構造で示すような環状
オリゴマー(1)と線状オリゴマー(2)の混合物であ
ることが知られているが、その約90重量%は環状ダイ
マー(式(2)において、qが1に相当する構造を有す
る)である。環状ダイマーは特に高い昇華性、熱水溶解
性を有するので、上記に示したような様々な問題を引き
起こす主たる原因物質となる。
【0005】
【化1】 (式中、p≦10、q=1〜4である。)
【0006】類似骨格を有するポリエチレンテレフタレ
ート(以下「PET」と略記する)にもこのようなオリ
ゴマーが存在することは古くから知られている。しかし
ながら、PETの場合は、その存在量は1重量%程度で
あること、更にはオリゴマーは環状3量体が大部分で、
PTT環状ダイマーよりも分子量が大きいため昇華性や
水への溶解性が小さい。従って、製造工程における問題
の程度はPTTの場合がはるかに深刻である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】PTT中に含まれるオ
リゴマーを減らす試みは既に知られており、最も有効な
方法は固相重合することである(特開平8−31117
7号公報)。この特許文献では、200℃近傍で、真空
中で数時間固相重合すると、オリゴマーの含有量は1重
量%以下になることが記載されている。しかしながら、
本発明者らの検討によれば、固相重合したオリゴマー量
が1重量%未満のPTTを用いても再度溶融するとオリ
ゴマーは増加し、溶融時の滞留時間が長くなると、2.
5〜3.5重量%程度の固相重合前の含有量まで戻るこ
とが明らかとなった。重合過程で生成するオリゴマー、
とりわけ環状ダイマーの含有量が少なく、紡糸等の溶融
成形しても環状ダイマーが増加しにくいPTTを得るこ
とができれば、紡糸や加工段階でのオリゴマー由来の上
記問題は解決されるが、これまでにそのような検討はな
されていなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に、本発明者らは環状ダイマーの生成プロセスを詳細に
解析した結果、分子末端の水酸基酸素の不対電子が分子
内部のエステル基のカルボニル炭素を攻撃して生成する
ことを突き止めた。この時重合で用いた触媒がエステル
基のカルボニル酸素に配位しカルボニル炭素の求電子性
を向上するために、分子末端の水酸基酸素の求核攻撃性
を高め、環状ダイマーが生成しやすくなることを見出し
た。
【0009】
【化2】
【0010】そこで、本発明者らは、カルボニル炭素に
配位した触媒を失活させることができれば、環状ダイマ
ーの生成を抑制できると考え、更に詳細に検討した結
果、本発明に到達した。すなわち、本発明の第一は、繰
り返し単位の80重量%以上がトリメチレンテレフタレ
ート単位からなる極限粘度が0.5dl/g以上のポリ
トリメチレンテレフタレート組成物であって、下記の
(a)、(b)の条件を満たすことを特徴とするポリト
リメチレンテレフタレート組成物であり、 (a)環状ダイマーの含有量が2重量%以下であること (b)260℃で30分間溶融状態で保持した後の環状
ダイマー含有量が2重量%以下であること 本発明の第二は、触媒を用いた溶融重合又は溶融重合後
に固相重合を行うことによって得られた、繰り返し単位
の80重量%以上がトリメチレンテレフタレート単位か
らなる極限粘度が0.5dl/g以上のポリトリメチレ
ンテレフタレート組成物に残存する触媒の重縮合能力の
一部又は全部を失活させることを特徴とするポリトリメ
チレンテレフタレート組成物の処理方法である。
【0011】本発明の組成物を構成するPTTは、繰り
返し単位の80重量%以上がトリメチレンテレフタレー
ト単位からなる、極限粘度が0.5dl/g以上のPT
Tである。極限粘度が0.5dl/g未満の場合は、得
られる繊維の強度が低い。極限粘度の上限については特
に制限はないが、2dl/gを越える場合は、溶融粘度
が高すぎるためにギアポンプでの計量がスムーズに行な
うことが困難となるので、好ましくは0.7〜1.5d
l/g、特に好ましくは0.8〜1.35dl/gであ
り、最も好ましくは紡糸安定性と繊維強度の高さから
0.85〜1.2dl/gである。
【0012】本発明のPTTの主骨格を形成する原料モ
ノマーとしては、テレフタル酸及びPDO以外に、繰り
返し単位の20重量%未満で他のモノマーを共重合して
もよい。共重合するモノマーとしては、テレフタル酸も
しくはその低級アルコールエステル、PDO以外であれ
ば、ジオール、ジカルボン酸、ジカルボン酸エステル、
ジカルボン酸アミド、オキシカルボン酸等、特に制限は
ない。エステル形成性モノマーの具体例としては、エチ
レングリコール、1,2−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル等のジオール、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタ
ル酸、5−リチウムスルホイソフタル酸、2−ナトリウ
ムスルホテレフタル酸、2−カリウムスルホテレフタル
酸4−ナトリウムスルホ−2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸、2−ナトリウムスルホ−4−ヒドロキシ安息香
酸、5−スルホイソフタル酸テトラブチルホスホニウム
等のジカルボン酸及びそのメタノール等の低級アルコー
ルエステル、オキシ酢酸、オキシ安息香酸等のオキシカ
ルボン酸及びそのメタノール等の低級アルコールエステ
ル、更には分子量が200〜100000のポリエチレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリ
オールであってもよい。必要に応じて2種類以上のエス
テル形成性モノマーを共重合させてもよい。
【0013】また、重合過程で生成する共重合成分、例
えば、PDOのダイマー(ビス(3−ヒドロキシプロピ
ル)エーテル:以下「BPE」と略記する)が共重合さ
れていてもよい。BPEは、重合過程でPDOやPTT
分子末端の3−ヒドロキシプロピル基が更にPDOと反
応して生成し、そのままPTTに共重合され、PTTの
耐光性や耐熱性を低下させるが、適度に共重合されると
染料吸尽率や紡糸安定性を高める効果ある。従って、適
度にBPEは共重合されることが好ましく、BPEの共
重合比率としては0.01〜2重量%、好ましくは、
0.04〜1.2重量%である。
【0014】本発明のPTT組成物中の環状ダイマーの
含有量は、紡糸過程や加工段階での環状ダイマーによる
問題を避けるためには、PTT組成物重量に対して2重
量%以下であることが必要である。より好ましくは1.
5重量%以下であり、更に好ましくは1重量%以下であ
る。更に必要に応じて、本発明のPTT組成物には、各
種の添加剤、例えば、酸化チタン等の艶消し剤、熱安定
剤、消泡剤、整色剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、赤外線吸収剤、結晶核剤、蛍光増白剤などを共重
合、または混合してもよい。特に、艶消し剤として用い
る酸化チタンを用いる場合は、PTT組成物重量当たり
0.01〜3重量%が好ましい。特に、本発明の製造方
法において、末端カルボキシル基量の低下、熱安定性、
溶融安定性やポリマーの白度を高める方法としては、上
記の好ましい触媒量、反応温度を適用すると同時に、熱
安定剤や着色抑制剤を用いることが特に好ましい。
【0015】熱安定剤としては、5価または3価のリン
化合物やヒンダードフェノール系酸化防止剤が好まし
い。例えば、5価または3価のリン化合物としては、ト
リメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ
ブチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリ
メチルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリフ
ェニルホスファイト、リン酸、亜リン酸等が挙げられ、
ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、ペンタエ
リスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス
{2−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジ
メチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ[5,5]ウンデカン、1,3,5−トリス(4−te
rt−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンゼ
ン)イソフタル酸、トリエチルグリコール−ビス[3−
(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−
ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]、2,2−チオ−ジエチ
レン−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−
3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]が挙げられる。
【0016】添加量としてはPTT組成物に対し0.0
1〜0.5重量%、好ましくは0.02〜0.1重量%
添加することができる。尚、この範囲であっても触媒量
との量比の関係で、熱安定剤が多くなると、重縮合反応
や固相重合反応の速度を低下させる場合があるので、量
比を適宜実験の上設定することが好ましい。このような
量比の決定は当業者であれば、何ら困難なく行うことが
できる。また、着色抑制剤としては、酢酸コバルト、蟻
酸コバルト等のコバルト化合物、市販の蛍光増白剤が挙
げられ、PTT組成物に対し0.0001〜0.1重量
%添加することもできる。
【0017】本発明のPTT組成物は、260℃で30
分間溶融状態で保持した後の環状ダイマー含有量が2重
量%以下であることが必要である。この条件を満たすこ
とで、PTT組成物を再溶融する、溶融紡糸、溶融製
膜、射出成形、押出成形、ブロー成形等の成形段階で環
状ダイマーの増加量は著しく低減できる。好ましくは、
1.8重量%以下であり、更に好ましくは1.5重量%
以下であり、更に好ましくは1.1重量%以下である。
【0018】以下、本発明のPTT組成物の好ましい製
造方法について説明する。本発明のPTT組成物は、触
媒を用いた溶融重合又は溶融重合後に固相重合を行うこ
とによって得られた、繰り返し単位の80重量%以上が
トリメチレンテレフタレート単位からなる、極限粘度が
0.5dl/g以上のポリトリメチレンテレフタレート
組成物に残存する触媒の重縮合能力の一部又は全部を失
活させることにより製造できる。まずはじめに、触媒を
用いた溶融重合は、テレフタル酸及び/又はその低級ア
ルコールエステルとPDOを反応させてテレフタル酸の
PDOエステル及び/又はそのオリゴマーを生成させ、
それを重縮合反応させる方法である。本発明で用いるテ
レフタル酸、テレフタル酸の低級アルコールエステル、
PDOは、市販のもの、あるいはPTTやPTT製品か
らを回収されたものでもよく、好ましくは純度95%以
上、更に好ましくは98%以上である。
【0019】重合原料であるテレフタル酸やテレフタル
酸の低級アルコールエステルに対するPDOの仕込み比
率はモル比で0.8〜3であることが好ましい。仕込み
比率が0.8未満では、エステル交換反応が進行しにく
く、また、仕込み比率が3より大きくなると融点が低く
なる他、得られたポリマーの白度が低下する傾向があ
る。好ましくは、1.4〜2.5であり、更に好ましく
は、1.5〜2.3である。
【0020】触媒は反応を円滑に進行させるため必要で
あり、例えば、チタンテトラブトキシド、チタンテトラ
イソプロポキシドに代表されるチタンアルコキサイド、
非晶性酸化チタン沈殿物、非晶性酸化チタン/シリカ共
沈殿物、非晶性ジルコニア沈殿物等の金属酸化物、酢酸
カルシウム、酢酸マンガン、酢酸コバルト、酢酸アンチ
モン等の金属カルボン酸塩等を全カルボン酸成分モノマ
ーに対して0.01〜0.2重量%、好ましくは0.0
5〜0.12重量%用いることが反応速度、ポリマーの
白度、熱安定性を兼ね備えることから好ましい。反応温
度としては200〜250℃程度で、副生する水やメタ
ノール等のアルコールを留去しながら反応を行うことが
できる。反応時間は通常2〜10時間、好ましくは2〜
4時間である。こうして得られた反応物は、テレフタル
酸のPDOエステル及び/又はそのオリゴマーである。
以上のエステル化反応、エステル交換反応は、必要に応
じて2つ以上の反応釜に分けて順次連続的に行ってもよ
い。PTT組成物は、こうして得られたテレフタル酸の
PDOエステル及び/又はそのオリゴマーを更に重縮合
することにより製造することができる。
【0021】重縮合反応では、必要に応じて更にチタン
テトラブトキシド、チタンテトライソプロポキシドに代
表されるチタンアルコキサイド、非晶性酸化チタン沈殿
物、非晶性酸化チタン/シリカ共沈殿物、非晶性ジルコ
ニア沈殿物等の金属酸化物を全カルボン酸成分モノマー
に対して0.01〜0.2重量%、好ましくは、0.0
3〜0.015重量%添加する。この重縮合触媒は、エ
ステル化反応やエステル交換反応で用いた触媒をそのま
ま使用することもできるし、新たに追加してもよい。こ
れらの触媒の内、チタン系の触媒はエステル化反応、エ
ステル交換反応、重縮合反応のいずれにも有効な触媒で
あるので、エステル交換反応や重縮合反応段階で添加し
ておくと、重縮合反応前に新たに添加することなく、あ
るいは添加するにしても少量で重縮合反応を行うことが
できる点で最も好ましい触媒である。
【0022】重縮合反応においては、PDOや更にはエ
ステル化反応やエステル交換反応で生成した反応系内に
残存する水やアルコールを効率的に排出させるために、
減圧中で重縮合することが好ましく、適用する真空度と
しては、0.0001〜2torr、好ましくは0.0
1〜0.7torrである。PTTに共重合を行う場合
は重合の任意の段階で、コモノマーを添加することがで
きる。こうして得られたPTT組成物を更に固相重合を
することもできる。固相重合は得られたPTT組成物を
ペレット化した後、窒素、アルゴン等の不活性ガス下、
あるいは少なくとも5torr以下の真空中で190〜
220℃、好ましくは、重合速度と熱分解を両立できる
観点から200〜210℃で範囲で3〜200時間反応
させて行うることができる。このような固相重合を行う
ことは、環状ダイマー量を1.5重量%以下、更には
1.2重量%以下にすることが可能であり、また重合度
を高くすることができるので、より好ましい重合方法で
ある。
【0023】本発明のPTT組成物は、上記の方法で得
られたPTT組成物に含まれる触媒の重縮合能力の一部
又は全部を失活させることにより製造できる。触媒の失
活方法として最も簡便な方法は、極性化合物とPTT組
成物を接触させる方法である。接触方法としては特に制
限はなく、この処理によって触媒の部分的あるいは完全
失活が認められればよい。例えば、PTT組成物を極性
化合物雰囲気に入れる方法、溶融状態、固体状態、溶液
状態、分散状態のPTT組成物の中に極性化合物を注入
や投入する方法等が挙げられる。触媒の重縮合能力を失
活させるためには、PTT組成物と極性化合物が反応す
るときの温度は50℃以上が好ましく、好ましくは70
℃以上、更に好ましくは150℃以上である。この時極
性化合物は液体、気体、臨界点以上の流体であってもよ
い。処理時間も特に制限はないが、処理時間が長くなる
ほど、PTTの加溶媒分解が起こり分子量の低下が起こ
るので、できるだけ短時間に処理することが好ましい。
通常は60分以内であり、より好ましくは30分以内で
ある。
【0024】極性化合物としては、酸素、窒素、リン、
硫黄等のヘテロ原子を有するものであり、より好ましく
は水素結合が可能な化合物である。このような化合物の
具体例としては、水、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、PDO、1,4−ブタンジオール、エチレング
リコール、グリセリン、エタノールアミン等のアルコー
ル、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリブチルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト、トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイ
ト、トリフェニルホスファイト、リン酸、亜リン酸等の
リン化合物、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、化水素、硫酸
等の酸、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、
エチレンジアミン、トリエチルアミン、エチレンイミ
ン、アミン等のアミンが挙げられるが、特に好ましく
は、取り扱い性や無毒の観点から水が好ましい。こうし
た極性化合物とPTT組成物を接触させる時の両化合物
の比率としては、特に制限はなく、通常は重量比で10
0000/1〜0.01/1であればよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明をよ
り詳細に説明するが、言うまでもなく本発明は実施例な
どにより何ら限定されるものでない。尚、実施例中の主
な測定値は以下の方法で測定した。 (1)極限粘度 この極限粘度[η]は、オストワルド粘度管を用い、3
5℃、o−クロロフェノールを用いて比粘度ηspと濃
度C(g/100ml)の比ηsp/Cを濃度ゼロに外
挿し、以下の式に従って求めた。 [η]=lim(ηsp/C) C→0
【0026】(2)環状ダイマーの含有量 試料0.3gをクロロホルム5mlと(CF3 2 CH
OH5mlの混合物に溶解させた後、更にクロロホルム
5mlを加え、その後アセトニトリルを約80ml加え
た。この時析出した不溶物をろ別し、溶液を全て集め
た。この溶液にアセトニトリルを添加し、200mlの
溶液とした。この溶液を高速液体クロマトグラフィーを
用いて分析し、環状オリゴマー量を測定した。カラム
は、μBond asphere 15μ C−18−
100A 3.9×190mm(ウォータース社製)を
用い、移動相としては水/アセトニトリル(容積比30
/70)を用い、検出器としては紫外線242nmの波
長を用いた。温度は45℃、流量は1.5ml/min
である。
【0027】(3)PTT組成物の260℃溶融テスト 試料1gをガラスアンプルに入れ空気を真空除去してか
ら溶封し、その後260℃のオイルバスに入れて30分
間放置した。処理後、冷却し試料を取り出して各種の分
析を行った。 (4)紡糸実験 PTT組成物を130℃で乾燥後、水分率を50ppm
以下とし、押出機を用いて260℃押出し、1600m
/minで巻き取った。溶融時の滞留時間は約10分で
あった。巻き取られた未延伸糸を55℃のホットロー
ル、140℃のホットプレートを通しながら、伸度が4
0%に成るように熱延伸を行い、84dtex/36f
のフィラメントを得た。
【0028】
【実施例1〜8】テレフタル酸ジメチル1300g
(6.7モル)、PDO:144g(15モル)、チタ
ンブトキシド0.78gを板状の羽根を備えた3lのオ
ートクレーブに仕込み、220℃でメタノールを留去し
ながらエステル交換反応を行った。エステル交換反応率
は95%であった。エステル交換反応終了後、次いで、
触媒としてチタンテトラブトキシド0.52g、熱安定
剤としてトリメチルホスフェート0.65gを添加し、
30分攪拌後、PDOを留去しながら、0.1〜0.5
torrの真空度で260℃、4時間重縮合反応を行っ
た。反応後、得られたポリマーを反応釜底部からロープ
状に押出し、切断して25mg/個のペレットを得た。
こうして得られたペレットを205℃、窒素気流下で3
0時間固相重合を行い、極限粘度0.92dl/g、環
状ダイマー含有量1.0のPTT組成物を得た。
【0029】得られたPTT組成物1gを表1に記載し
た様々な極性化合物100g中に入れ、表1に示した温
度と時間で熱処理を行った。こうして処理されたPTT
組成物は、260℃、30分間再溶融しても、環状ダイ
マーの増加量は低レベルであった。尚、実施例1のPT
T組成物の溶融紡糸を行ったところ、得られた繊維中に
含まれる環状ダイマー量は1.2重量%、極限粘度は
0.86dl/gであった。また、極性化合物処理した
PTT組成物を更に205℃で10時間固相重合しても
極限粘度は0.02dl/g程度しか上がらなかった。
一方、極性化合物処理しない場合は、0.2dl/g程
度上がった。このことは、極性化合物処理が触媒の重縮
合能力を部分的に失活させていることを示すものであ
る。
【0030】
【比較例1】極性化合物処理をせずに、260℃、30
分の再溶融試験を行ったところ、再溶融後の環状ダイマ
ー量は、実施例対比高く、2重量%を大きく越えるもの
であった。こうして得られたPTT組成物の溶融紡糸を
行ったところ、得られた繊維中に含まれる環状ダイマー
量は1.8重量%、極限粘度は0.86dl/gであっ
た。
【0031】
【実施例9】実施例1と同様にエステル交換反応、重縮
合反応を行った後、ポリマーを取り出す前に、更にトリ
メチルホスフェート2.0gを添加し約5分間反応させ
た後、同様のペレット化を行った。その後、205℃、
窒素気流下で50時間固相重合を行い、極限粘度0.9
5dl/g、環状ダイマー含有量0.8のPTT組成物
を得た。このPTT組成物を260℃、30分間再溶融
しても、環状ダイマーの含有量は、1.7重量%であっ
た。
【0032】尚、実施例9で得られたPTT組成物の溶
融紡糸を行ったところ、得られた繊維中に含まれる環状
ダイマー量は1.1重量%、極限粘度は0.88dl/
gであった。得られたPTT組成物を更に205℃で1
0時間固相重合しても極限粘度は0.01dl/g程度
しか上がらなかった。一方、重縮合反応後トリメチルホ
スフェートを添加しない場合は、0.2dl/g程度上
がった。このことは、重縮合反応後のトリメチルホスフ
ェート添加は、触媒を部分的に失活させていることを示
すものである。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明により得られたPTT組成物は、
再溶融しても環状ダイマーに代表されるオリゴマーの増
加が少なく、オリゴマーが原因となる紡糸工程での糸切
れや毛羽の発生や、加工段階でのオリゴマー析出による
染色斑等の問題が抑制されており、紡糸から加工までの
工程安定性を格段によくすることができる。もちろん、
このようなオリゴマー問題は繊維のみでなく、フィルム
や成形体製造においても起こるので、本発明は、これら
の製造にも適用可能であり、品質、工程性の両方の観点
から極めて重要な発明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 67:02 C08L 67:02 (72)発明者 東 洋一郎 宮崎県延岡市旭町6丁目4100番地 旭化成 株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA45 AF05 AF53 4J029 AA03 AB04 AC01 AD01 AE02 AE03 BA04 CB06A KE05 KE12 KH03 4L035 BB31 EE20 GG01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰り返し単位の80重量%以上がトリメ
    チレンテレフタレート単位からなる極限粘度が0.5d
    l/g以上のポリトリメチレンテレフタレート組成物で
    あって、下記の(a)、(b)の条件を満たすことを特
    徴とするポリトリメチレンテレフタレート組成物。 (a)環状ダイマーの含有量が2重量%以下であること (b)260℃で30分間溶融状態で保持した後の環状
    ダイマー含有量が2重量%以下であること
  2. 【請求項2】 環状ダイマーの含有量が1.5重量%以
    下であることを特徴とする請求項1記載のポリトリメチ
    レンテレフタレート組成物。
  3. 【請求項3】 触媒を用いた溶融重合又は溶融重合後に
    固相重合を行うことによって得られた、繰り返し単位の
    80重量%以上がトリメチレンテレフタレート単位から
    なる極限粘度が0.5dl/g以上のポリトリメチレン
    テレフタレート組成物に残存する触媒の重縮合能力の一
    部又は全部を失活させることを特徴とするポリトリメチ
    レンテレフタレート組成物の処理方法。
  4. 【請求項4】 触媒の重縮合能力を失活させる方法が少
    なくとも50℃以上の極性化合物と該樹脂組成物を接触
    させる方法であることを特徴とする請求項3記載のポリ
    トリメチレンテレフタレート組成物の処理方法。
  5. 【請求項5】 極性化合物が水、アルコール、リン化合
    物、酸、アミンの中から選ばれた少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項4記載のポリトリメチレンテレ
    フタレート組成物の処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2のいずれかに記載された
    ポリトリメチレンテレフタレート組成物からなること特
    徴とする成形体。
  7. 【請求項7】 成形体が繊維であることを特徴とする請
    求項6記載の成形体。
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JP2015180755A (ja) * 2015-07-13 2015-10-15 東洋紡株式会社 耐加水分解性ポリエステルフィルム
US9714349B2 (en) 2010-08-18 2017-07-25 Toyobo Co., Ltd. Hydrolysis-resistant polyester film

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