JP2003160414A - 抗菌剤 - Google Patents

抗菌剤

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JP2003160414A
JP2003160414A JP2002219001A JP2002219001A JP2003160414A JP 2003160414 A JP2003160414 A JP 2003160414A JP 2002219001 A JP2002219001 A JP 2002219001A JP 2002219001 A JP2002219001 A JP 2002219001A JP 2003160414 A JP2003160414 A JP 2003160414A
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meth
antibacterial agent
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antibacterial
vinyl
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JP2002219001A
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English (en)
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Katsumi Shinoda
克巳 篠田
Masahiro Hokoyama
昌弘 鋒山
Masaji Minaki
正司 皆木
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗菌性、防カビ性に優れ、しかも繊維、プラ
スチック、紙、コーティング剤、接着剤などに適用した
場合、成形加工時に樹脂組成物への練り込みを可能とす
る優れた耐熱性や、耐腐蝕性、さらに抗菌性や防カビ性
の持続性などにも優れる抗菌剤を得る。 【解決手段】 カチオンが特定の4級アンモニウムカチ
オン、対アニオンがスルホン基、カルボキシル基などの
アニオンを有する、特定のポリマーアニオンであること
を特徴とするカチオン界面活性剤系抗菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマーアニオン
を対イオンとするカチオン界面活性剤系抗菌剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維(製品)、プラスチック(製
品)、紙(製品)、木材(製品)、コーティング剤、接
着剤および水処理ろ過材などに用いられる抗菌剤として
は有機系抗菌剤〔4,5−ジクロロ−2−オクチル−4
−イソチアゾリン−3−オン(特開平03−34902
号公報)など〕、金属系無機抗菌剤(銀、銅または亜鉛
各々とゼオライトの組み合わせなど)、第4級アンモニ
ウム塩〔塩化ベンザルコニウム(以下BZCと略記)、
ジメチルジデシルアンモニウムクロライド(以下DDA
Cと略記)など〕および天然系抗菌剤(キチン、キトサ
ンなど)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記用
途に用いられる有機系抗菌剤は耐熱性、耐腐蝕性などに
問題があり、また抗菌性、防カビ性において十分とはい
えない。金属系無機抗菌剤は耐熱性に優れているもの
の、抗菌性、防カビ性に乏しく、また、抗菌剤を付与し
た製品が着色するという問題がある。抗菌性、防カビ性
に優れている第4級アンモニウム塩系抗菌剤は耐熱性に
乏しいため樹脂に練り込めず、また水に溶け易いため抗
菌、防カビ効果の持続性にも乏しいという問題がある。
天然系抗菌剤は抗菌性、防カビ性および耐熱性共に問題
がある。
【0004】
〔式(1)中、Zはポリマーのアニオン残基;(Mh+)1/hはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたはアミンから選ばれるh(1または2)価のカチオン;(Ai-)1/iはSO3 -、COO-またはO=P(O-)iから選ばれるi価(1または2)のアニオン;Q+は一般式(2)または(3)で表される4級アンモニウムカチオン;mは3〜15,000の数、nはn≦mを満足する1以上の整数を表す。 R1234+ (2) C65CH2(CH3)25+ (3) [式(2)、(3)中、R1、R2およびR3はそれぞれ同一または異なる、炭素数が1〜22の直鎖または分岐の脂肪族炭化水素基、R4およびR5は炭素数が8〜22の直鎖または分岐の脂肪族炭化水素基を表す。]〕
【0005】
【発明の実施の形態】一般式(1)におけるQ+は一般
式(2)で表される4級アンモニウムカチオン(Q
1)、または一般式(3)で表される4級アンモニウム
カチオン(Q2)であり、一般式(2)におけるR1
2およびR3は炭素数1〜22(好ましくは1〜14)
の直鎖または分岐の脂肪族炭化水素基(アルキル基、ア
ルケニル基など)を表す。直鎖の脂肪族炭化水素基とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オ
クタデシル基、ヤシ油アルキル基、オレイル基などが挙
げられ、分岐の炭化水素基としては、イソプロピル基、
2−エチルヘキシル基などが挙げられる。
【0006】一般式(2)におけるR4は炭素数8〜2
2(好ましくは10〜18)の直鎖または分岐の脂肪族
炭化水素基(アルキル基、アルケニル基など)を表す。
直鎖の脂肪族炭化水素基としては、オクチル基、ノニル
基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデ
シル基、オクタデシル基、ヤシ油アルキル基、オレイル
基などが挙げられ、分岐の脂肪族炭化水素基としては、
2−エチルヘキシル基などが挙げられる。
【0007】一般式(2)で表される4級アンモニウム
カチオン(Q1)の具体例としては、トリメチルドデシ
ルアンモニウム、トリメチルテトラデシルアンモニウ
ム、トリメチルヘキサデシルアンモニウム、トリメチル
オクタデシルアンモニウム、トリメチルヤシ油アルキル
アンモニウム、トリメチルオレイルアンモニウム、トリ
メチル2−エチルヘキシルアンモニウム、ジメチルエチ
ルドデシルアンモニウム、ジメチルエチルテトラデシル
アンモニウム、ジメチルエチルヘキサデシルアンモニウ
ム、ジメチルエチルオクタデシルアンモニウム、ジメチ
ルエチルヤシ油アルキルアンモニウム、ジメチルエチル
オレイルアンモニウム、ジメチルエチル2−エチルヘキ
シルアンモニウム、メチルジエチルドデシルアンモニウ
ム、メチルジエチルテトラデシルアンモニウム、メチル
ジエチルヘキサデシルアンモニウム、メチルジエチルオ
クタデシルアンモニウム、メチルジエチルヤシ油アルキ
ルアンモニウム、メチルジエチルオレイルアンモニウ
ム、メチルジエチル2−エチルヘキシルアンモニウム、
ジメチルジヘキシルアンモニウム、ジメチルジオクチル
アンモニウム、ジメチルジデシルアンモニウム、ジメチ
ルジドデシルアンモニウム、ジメチルジオレイルアンモ
ニウムなどが挙げられる。これらのうち抗菌性、防カビ
性の観点から好ましいのは、トリメチルヘキサデシルア
ンモニウムおよびジメチルジデシルアンモニウムであ
る。
【0008】一般式(3)におけるR5は前記R4と同じ
である。一般式(3)における4級アンモニウムカチオ
ン(Q2)の具体例としては、ジメチルデシルベンジル
アンモニウム、ジメチルドデシルベンジルアンモニウ
ム、ジメチルテトラデシルベンジルアンモニウム、ジメ
チルヘキサデシルベンジルアンモニウム、ジメチルヤシ
油アルキルベンジルアンモニウム、ジメチルオレイルベ
ンジルアンモニウム、ジメチル2−エチルヘキシルベン
ジルアンモニウム、ジメチル2−エチルオクチルベンジ
ルアンモニウム、ジメチル2−エチルデシルベンジルア
ンモニウム、ジメチル2−エチルドデシルベンジルアン
モニウム、ジメチル2−エチルテトラデシルベンジルア
ンモニウム、ジメチル2−エチルヘキサデシルベンジル
アンモニウムなどが挙げられる。これらのうち抗菌性お
よび防カビ性の観点から好ましいのは、ジメチルドデシ
ルベンジルアンモニウム、ジメチルテトラデシルベンジ
ルアンモニウムである。
【0009】R1、R2およびR3の炭素数が22を超え
る場合、R4およびR5の炭素数が8未満の場合、並びに
4およびR5の炭素数が22を超える場合はいずれも殺
菌性および防カビ性が劣る。
【0010】一般式(1)におけるZはポリマーのアニ
オン残基であって、SO3 -、COO -およびO=P(O-)
i(iは1または2)を除くポリマーで構成されるもの
である。該ポリマーの数平均分子量(以下Mnと略記)
は抗菌性、防カビ性の持続性の観点から、好ましくは5
00〜100万、さらに好ましくは1,000〜50
万、とくに好ましくは2,000〜30万であり、対イ
オンとなる第4級アンモニウムカチオンの当量数(スル
ホン酸基またはカルボボキシル基1当量に対し第4級ア
ンモニウムカチオンが置換している当量数)は抗菌性、
防カビ性およびその持続性、並びにポリマー物性の観点
から、好ましくは0.01〜1当量、さらに好ましくは
0.1〜0.95当量、とくに好ましくは0.3〜0.
9当量である。
【0011】対イオンが一般式(1)における第4級ア
ンモニウムカチオン(Q+)でない場合のSO3 -、CO
-またはO=P(O-)iの対イオン[一般式(1)にお
ける(Mh+)1/h]は通常H、アルカリ金属(ナトリウ
ム、カリウムなど)、アルカリ土類金属(カルシウム、
マグネシウムなど)、アンモニウム、アルキルアミン
(炭素数1〜20)、アルカノールアミン(炭素数2〜
12、例えばモノ−、ジ−およびトリエタノールアミ
ン)、および一般式(1)におけるQ+以外の第4級ア
ンモニウム(テトラメチルアンモニウム、テトラエチル
アンモニウムなど)などが挙げられる。これらのうち抗
菌性、防カビ性の持続性の観点から好ましいのはHおよ
び/またはアンモニウムである。
【0012】一般式(1)において、mは3〜15,0
00の数であり、nはn≦mを満足する1以上の整数で
ある。mが3未満のときは抗菌性、防カビ性の持続性が
悪くなり、15,000を超えると抗菌剤の取り扱い性
が悪くなり、抗菌剤を適用した対象物が均一な抗菌性、
防カビ性に欠けるものとなる。
【0013】一般式(1)における前記ポリマーとして
は、非架橋タイプ(直鎖および分岐タイプ)、部分架橋
タイプ[テトラハイドロフラン(THF)不溶解分が5
0%未満のもの]および架橋タイプ[THF不溶解分が
50〜90%のもの]のポリマーが挙げられる。これら
のうち抗菌剤の取り扱い性の観点等から好ましいのは非
架橋タイプおよび部分架橋タイプ、さらに好ましいのは
非架橋タイプである。本発明におけるポリマーは下記ビ
ニルモノマーのうち、少なくとも(イ)、(ロ)および
/または(ハ)を用いて構成され、(ニ)は必要により
用いられる。 (イ)スルホン基を有するビニルモノマー (ロ)カルボキシル基を有するビニルモノマー (ハ)O=P(O-)i 基を有するビニルモノマー (ニ)上記(イ)、(ロ)および/または(ハ)と共重
合可能なビニルモノマー
【0014】上記モノマーの全体量に対する各モノマー
のモル%は、抗菌剤の耐熱性の改善を目的とする場合
は、好ましくは(イ)は60〜100%、(ロ)、
(ハ)および/または(ニ)は40%以下、さらに好ま
しくは(イ)は80〜100%、(ロ)、(ハ)および
/または(ニ)は20%以下である。また、抗菌剤の耐
腐蝕性の改善を目的とする場合は、好ましくは(イ)は
70〜100%、(ロ)、(ハ)および/または(ニ)
は30%以下、さらに好ましくは(イ)は90〜100
%、(ロ)、(ハ)および/または(ニ)は10%以下
である。
【0015】上記(イ)としては、炭素数4〜25、例
えばビニルエチルスルフォン、ビニルスルホン酸、(メ
タ)アリルスルホン酸、メチルビニルスルホサクシネー
ト、スチレンスルホン酸、α−メチルスチレンスルホン
酸)、スルホプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシ−3−(メタ)アクリロキシプロピルスルホン
酸、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチ
ルエタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシ
エタンスルホン酸、3−(メタ)アクリロイルオキシ−
2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、2−(メタ)アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、3−(メ
タ)アクリルアミド−2−ヒドロキシプロパンスルホン
酸、アルキル(炭素数3〜18)アリルスルホコハク酸
が挙げられる。
【0016】(ロ)としては、モノカルボン酸〔炭素数
3〜15、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、桂
皮酸〕、ジカルボン酸〔炭素数4〜15、例えば(無
水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン
酸〕、ジカルボン酸モノエステル〔上記ジカルボン酸の
モノアルキル(炭素数1〜8またはそれ以上)エステ
ル、例えばマレイン酸モノアルキルエステル、フマル酸
モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキルエステ
ル、シトラコン酸モノアルキルエステルなど〕などが挙
げられる。
【0017】(ハ)としては、(メタ)アクリル酸ヒド
ロキシアルキル(炭素数2〜4)燐酸モノエステル、例
えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリロイルホス
フェート、フェニル−2−アクリロイロキシエチルホス
フェート;(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数2〜
4)ホスホン酸、例えば2−アクリロイルオキシエチル
ホスホン酸などが挙げられる。
【0018】(ニ)としては、(イ)、(ロ)および/
または(ハ)と共重合可能なモノマーであれば特に限定
はなく、下記のものが挙げられる。
【0019】(a)エポキシ基含有ビニルモノマー ・炭素数6〜15のエポキシ基含有(メタ)アクリレー
ト、例えばグリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒ
ドロフルフリル(メタ)アクリレート
【0020】(b)アミノ基含有ビニルモノマー ・炭素数5〜15の1級、2級アミノ基含有(メタ)ア
クリレート〔アミノアルキル(炭素数1〜6)(メタ)
アクリレート、例えばアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、アルキル(炭素数1〜6)アミノアルキル(炭素数
1〜6)(メタ)アクリレート、例えばt−ブチルアミ
ノエチルメタクリレートなど〕 ・炭素数3〜10のアミノ基含有アリル化合物〔(メ
タ)アリルアミンなど〕 ・炭素数5〜10のアミノ基含有アクリルアミド〔N−
アミノアルキル(炭素数1〜6)(メタ)アクリルアミ
ド、例えばN−アミノエチル(メタ)アクリルアミドな
ど〕
【0021】(c)イソシアネート基含有ビニルモノマ
ー ・脂肪族ビニルモノマー 炭素数5〜15の脂肪族ビニルモノマー、イソシアナー
トアルキル(炭素数1〜6)(メタ)アクリレート、例
えばイソシアナートエチル(メタ)アクリレート ・芳香脂肪族ビニルモノマー 炭素数9〜20の芳香脂肪族ビニルモノマー、例えばm
−イソプロペニル−α,α−ジメチルメチルベンジルイ
ソシアネート (d)水酸基含有ビニルモノマー ・炭素数8〜15の水酸基含有スチレン化合物〔ヒドロ
キシスチレンなど〕 ・炭素数4〜10の水酸基含有(メタ)アクリルアミド
〔N−メチロール(メタ)アクリルアミドなど〕 ・炭素数5〜12の不飽和カルボン酸エステル ヒドロキシアルキル(炭素数1〜6)(メタ)アクリ
レート〔ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレートなど〕 ポリ(n=2〜30)オキシアルキレン(炭素数2〜
4)鎖を有する水酸基含有モノマー〔ポリオキシアルキ
レンモノ(メタ)アクリレート[ポリ(n=10)オキ
シエチレンモノ(メタ)アクリレートなど]〕 ポリ(n=2〜30)オキシアルキレン(炭素数2〜
4)不飽和カルボン酸(ジ)エステル[ポリ(n=1
0)オキシエチレンマレイン酸(ジ)エステルなど]、
ポリ(n=2〜30)オキシアルキレン(炭素数2〜
4)(メタ)アリルエーテル[ポリ(n=10)オキシ
エチレン(メタ)アリルエーテルなど]〕 ・炭素数3〜8のアルコール〔(メタ)アリルアルコー
ル、クロチルアルコール、イソクロチルアルコール、1
−ブテン−3−オール、2−ブテン−1,4−ジオー
ル〕 ・炭素数5〜20の水酸基含有エーテル〔ヒドロキシア
ルキル(炭素数1〜6)アルケニル(炭素数3〜6)エ
ーテル、例えば2−ヒドロキシエチルプロペニルエーテ
ル、多価アルコール(後述のもの)のアリルエーテル、
例えば蔗糖アリルエーテルなど〕
【0022】(e)加水分解性シリル基含有ビニルモノ
マー ・炭素数5〜40のビニル〔アルキル(炭素数1〜
6)〕アルコキシ(炭素数1〜12)シラン〔ビニルメ
チルジメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ランなど〕 ・炭素数6〜40の(メタ)アクリロキシアルコキシ
(炭素数1〜12)シラン〔γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルト
リエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチル
ジエトキシシランなど〕
【0023】(f)ビニル炭化水素 (f1)脂肪族ビニル炭化水素:炭素数2〜18または
それ以上のオレフィン、例えばエチレン、プロピレン、
ブテン、イソブチレン、ペンテン、ヘプテン、ジイソブ
チレン、オクテン、ドデセン、オクタデセン、前記以外
のα−オレフィン;炭素数4〜10またはそれ以上のジ
エン、例えばブタジエン、イソプレン、1,4−ペンタ
ジエン、1,6−ヘキサジエン、1,7−オクタジエン (f2)脂環式ビニル炭化水素:炭素数4〜18または
それ以上の環状不飽和化合物、例えばシクロヘキセン、
(ジ)シクロペンタジエン、ピネン、リモネン、インデ
ン、ビニルシクロヘキセン、エチリデンビシクロヘプテ
ン (f3)芳香族ビニル炭化水素:炭素数8〜20または
それ以上の芳香族不飽和化合物、例えばスチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエン、2,4−ジメチルス
チレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ブチ
ルスチレン、フェニルスチレン、シクロヘキシルスチレ
ン、ベンジルスチレン、クロチルベンゼン、ビニルナフ
タレン、ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニ
ルキシレン、トリビニルベンゼン
【0024】(g)アルキル(メタ)アクリレート 炭素数1〜50のアルキル基を有するアルキル(メタ)
アクリレート、例えば、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリ
レート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレ
ート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシ
ル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレ
ート
【0025】(h)(ポリ)(n=1〜30)オキシア
ルキレン(炭素数2〜4)鎖を有するビニルモノマー ポリオキシアルキレングリコール(Mn100〜1,0
00)ジ(メタ)アクリレート、例えばポリエチレング
リコール(Mn300)ジ(メタ)アクリレート、ポリ
プロピレングリコール(Mn500)ジ(メタ)アクリ
レート;ポリオキシアルキレンモノオール、例えばポリ
オキシアルキレンアルキル(炭素数1〜18)エーテル
(メタ)アクリレート〔メチルアルコールエチレンオキ
サイド10モル付加物(メタ)アクリレート、ラウリル
アルコールエチレンオキサイド30モル付加物(メタ)
アクリレート〕
【0026】(i)含窒素ビニルモノマー (i1)アミド基含有ビニルモノマー ・炭素数3〜30の(メタ)アクリルアミド化合物、例
えば(メタ)アクリルアミド;N−アルキル(炭素数1
〜6)(メタ)アクリルアミド、例えばN−メチル(メ
タ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジアセトンアクリルアミド、N,N’−メチレン−
ビス(メタ)アクリルアミド;N,N−ジアルキル(炭
素数1〜6)もしくはジアラルキル(炭素数7〜15)
(メタ)アクリルアミド、例えばN,N−ジメチルアク
リルアミド、N,N−ジベンジルアクリルアミド ・上記(メタ)アクリルアミド化合物を除く、炭素数4
〜20のアミド基含有ビニル化合物、例えばメタクリル
ホルムアミド、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、
桂皮酸アミド、環状アミド(N−ビニルピロリドンな
ど)、4級アンモニウム基含有ビニル化合物〔ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリルアミドなどの3級アミン基含有
ビニル化合物の4級化物(メチルクロライド、ジメチル
硫酸、ベンジルクロライド、ジメチルカーボネートなど
の4級化剤を用いて4級化したもの)〕 (i2)(メタ)アクリレート化合物 炭素数5〜20の(メタ)アクリレート化合物、ジアル
キル(炭素数1〜4)アミノアルキル(炭素数1〜4)
(メタ)アクリレート、例えばジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、モルホリノエチル(メタ)アクリレート、4級
アンモニウム基含有(メタ)アクリレート〔ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレートなどの3級アミン基含有(メ
タ)アクリレートの4級化物(メチルクロライド、ジメ
チル硫酸、ベンジルクロライド、ジメチルカーボネート
などの4級化剤を用いて4級化したもの)〕、メチル−
α−アセトアミノアクリレートなど (i3)複素環含有ビニル化合物 ピリジン化合物(炭素数7〜14、例えば4−ビニルピ
リジン、2−ビニルピリジン)、イミダゾール化合物
(炭素数5〜12、例えばN−ビニルイミダゾール)、
ピロール化合物(炭素数6〜13のN−ビニルピロール
など) (i4)ニトリル基含有ビニル化合物 炭素数3〜15のニトリル基含有ビニル化合物、例えば
(メタ)アクリロニトリル、シアノスチレン、シアノア
ルキル(炭素数1〜4)アクリレート (i5)その他ビニル化合物 ニトロ基含有ビニル化合物(炭素数8〜16、例えばニ
トロスチレン)など
【0027】(j)ビニルエステル、ビニルエーテル、
ビニルケトン、サルファイド基含有モノマー、不飽和ジ
カルボン酸ジエステル (j1) ビニルエステル ・脂肪族ビニルエステル(炭素数4〜15、例えば酢酸
ビニル、ビニルブチレート、プロピオン酸ビニル、酪酸
ビニル、ジアリルアジペート、イソプロペニルアセテー
ト、ビニルメトキシアセテート、ビニルベンゾエート) ・芳香族ビニルエステル(炭素数9〜20、例えばジア
リルフタレート、メチル−4−ビニルベンゾエート、ア
セトキシスチレン) (j2)ビニルエーテル ・脂肪族ビニルエーテル〔炭素数3〜15、例えばビニ
ルアルキル(炭素数1〜10)エーテル[ビニルメチル
エーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエー
テル、ビニルブチルエーテル、ビニル−2−エチルヘキ
シルエーテルなど]、ビニルアルコキシ(炭素数1〜
6)アルキル(炭素数1〜4)エーテル[ビニル−2−
メトキシエチルエーテル、メトキシブタジエン、ビニル
−2−ブトキシエチルエーテル、3,4−ジヒドロ−
1,2−ピラン、2−ブトキシ−2’−ビニロキシジエ
チルエーテル、ビニル−2−エチルメルカプトエチルエ
ーテルなど]、ポリ(2〜4)(メタ)アリロキシアル
カン(炭素数2〜6)[ジアリロキシエタン、トリアリ
ロキシエタン、テトラアリロキシエタン、テトラアリロ
キシプロパン、テトラアリロキシブタン、テトラメタア
リロキシエタンなど]) ・芳香族ビニルエーテル(炭素数8〜20、例えばビニ
ルフェニルエーテル、フェノキシスチレン) (j3)ビニルケトン ・脂肪族ビニルケトン(炭素数4〜25、例えばビニル
メチルケトン、ビニルエチルケトン) ・芳香族ビニルケトン(炭素数9〜21 、例えばビニ
ルフェニルケトン) (j4)サルファイド基含有モノマー 炭素数4〜20のサルファイド基含有モノマー、例えば
ジビニルサルファイド、p−ビニルジフェニルサルファ
イド、ビニルエチルサルファイド (j5)不飽和カルボン酸ジエステル 炭素数4〜34の不飽和カルボン酸ジエステル、例えば
ジアルキルフマレート(2個のアルキル基は、炭素数1
〜22の、直鎖、分枝鎖もしくは脂環式の基)、ジアル
キルマレエート(2個のアルキル基は、炭素数1〜22
の、直鎖、分枝鎖もしくは脂環式の基)等
【0028】一般式(1)で表される本発明の抗菌剤は
例えば以下の方法で製造することができる。 トリアルキル(炭素数1〜22)アミン1モルと等
モル以上の炭酸ジエステル(置換基1個の炭素数1〜1
2)を溶媒の存在下または非存在下、反応温度80〜2
00℃、好ましくは100〜150℃で反応させ、この
反応物にスルホン基、カルボキシル基および/またはO
=P(O-)i基を有する前記ポリマーを添加する。 トリアルキルアミン(前記のもの)1モルと等モル
以上の炭酸ジエステル(上記に同じ)を溶媒の存在下ま
たは非存在下、反応温度80〜200℃、好ましくは1
00〜150℃で反応させ、この反応物に前記モノマー
(イ)、(ロ)および/または(ハ)を添加して得られ
るテトラアルキルアンモニウム塩(モノマー)を重合す
るか、もしくはさらに前記モノマー(ニ)を加えて共重
合する。 通常の方法で得られるテトラアルキルアンモニウム
塩(DDACなど)にスルホン基、カルボキシル基およ
び/またはO=P(O-)i基を有する前記ポリマーを添加
する。 通常の方法で得られるテトラアルキルアンモニウム
塩(DDACなど)に前記モノマー(イ)、(ロ)およ
び/または(ハ)を添加して得られるテトラアルキルア
ンモニウム塩(モノマー)を重合するか、もしくはさら
に前記モノマー(ニ)を加えて共重合する。
【0029】上記炭酸ジエステルとしては、置換基1個
の炭素数が1〜12のもの、例えばジメチル炭酸、メチ
ルエチル炭酸、ジエチル炭酸、メチル−i−プロピル炭
酸、ジ−n−プロピル炭酸、ジ−i−プロピル炭酸、ジ
−n−ブチル炭酸、ジ−i−ブチル炭酸、ジ−t−ブチ
ル炭酸、ジ−sec−ブチル炭酸、ジペンチル炭酸、ジ
ヘキシル炭酸、ジオクチル炭酸、ジベンジル炭酸、ジノ
ニル炭酸、ジデシル炭酸、ジドデシル炭酸などが挙げら
れる。これらのうち好ましいのは、炭素数1〜4、とく
にジメチル炭酸である。
【0030】一般式(2)におけるR1〜R4、一般式
(3)におけるメチル基、ベンジル基およびR5は、上
記アミン、第4級アンモニウム塩又は炭酸ジエステルの
いずれから由来するものであってもよい。
【0031】これらの製造法のうち製造のし易さ、抗菌
性、防カビ性の持続性の観点から、好ましいのはおよ
びである。抗菌剤中の遊離ハロゲン含量(測定法:イ
オンクロマトグラフィー)は抗菌剤の耐熱性の観点か
ら、好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは0
〜50ppm、とくに好ましくは0〜10ppmであ
る。上記製造法のうち、およびでは、遊離ハロゲン
含量が100ppm以下の抗菌剤が得られることからも
好ましい。
【0032】本発明の抗菌剤における4級アンモニウム
カチオン(前記Q1またはQ2)はそれぞれ単独、また
はそれらを併用することを特徴とするものである。併用
する場合のモル比(Q1/Q2)は通常1/99〜99
/1、抗菌性、防カビ性の観点から好ましくは30/7
0〜70/30である。
【0033】本発明の抗菌剤は後述する各種用途に用い
られるが、その際各種用途で通常用いられる公知の添加
剤等とは必要に応じて併用することができる。該添加剤
としては顔料、染料、核剤、可塑剤、安定剤、充填材、
難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散
剤、着色助剤、バインダー、相溶化剤および染料固着剤
などが挙げられる。
【0034】顔料としては、酸化チタン、ベンガラ、黄
鉛、カドミウム、群青、アゾ系、フタロシアニン系、建
染染料系、キナクリドン系、ジオキサジン系、染付レー
キなど;染料としては、アゾ系、アントラキノン系、イ
ンジゴイド系など;核剤としては、ジベンジリデンソル
ビトールなど;可塑剤としては、フタル酸エステル系、
リン酸エステル系、アジピン酸系、セバチン酸エステル
系、グリコール酸エステル系、ポリエステル系、エポキ
シ系など;安定剤としては、鉛白、塩基性亜硫酸鉛、三
塩基性硫酸鉛、二塩基性亜リン酸鉛、シリカゲル共沈け
い酸鉛、液状金属系、ラウレート系有機スズ、マレエー
ト系有機スズ、メルカプタイド系有機スズ、アンチモン
系、エポキシ系、亜リン酸エステル系など;充填材とし
ては、炭酸カルシウム、タルク、クレー、けい酸、けい
酸塩、アスベスト、マイカ、ガラス繊維、ガラスバルー
ン、カーボン繊維、金属繊維、セラミックウィスカ、チ
タンウィスカなど;難燃剤としては、リン酸エステル系
[トリクレジルホスフェート、トリス(2,3ジブロモ
プロピル)ホスフェートなど]、臭素系(デカブロモビ
フェニルエーテルなど)、三酸化アンチモン、水酸化マ
グネシウム、ホウ酸塩系(ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリ
ウムなど)、水酸化アルミニウム、赤リン、水酸化マグ
ネシウム、ポリリン酸アンモニウム、ヘット酸、テトラ
ブロモビスフェノールAなどが挙げられる。
【0035】酸化防止剤としては、フェノール系[2,
6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)な
ど];硫黄系[ジラウリル3,3’−チオジプロピオネ
ート(DLTDP)など];リン系[トリフェニルホス
ファイト(TPP)など];アミン系[オクチル化ジフ
ェニルアミンなど]など;紫外線吸収剤としては、ベン
ゾフェノン系(2−ヒドロキシベンゾフェノンなど)、
サリチレート系(フェニルサリチレートなど)、ベンゾ
トリアゾール系[(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾールなど]、アクリル系[エチル−2−シアノ
−3,3−ジフェニルアクリレートなど]など;帯電防
止剤としては、ポリマー型(ポリエーテルエステルアミ
ドなど)などが挙げられる。
【0036】また、分散剤としては、ナフタレンスルホ
ン酸(塩)のホルマリン縮合物、ポリ(メタ)アクリル
酸(塩)、ビニル化合物とカルボキシル基含有単量体と
の共重合物(塩)、ポリビニルアルコール(以下PVA
と略記)、ポリアクリル酸部分アルキルエステル、ポリ
アルキレンポリアミンなど;着色助剤としては、ポリエ
チレンワックス、ポリプロピレンワックス、低分子量ポ
リスチレン、低分子量ポリエチレンテレフタレートな
ど;バインダーとしては、(メタ)アクリル酸、および
これらのエステルをモノマー原料として乳化重合して得
られるアクリル系エマルション、スチレンとブタジエン
の共重合体であるSBRラテックス、アクリロニトリル
とブタジエンの共重合体であるNBRラテックスなど;
相溶化剤としては、スチレン/エチレン/ブタジエンブ
ロック共重合物、スチレン/メチルメタクリレートブロ
ック共重合物、エチレン/スチレングラフト共重合物、
塩素化ポリエチレン、無水マレイン酸グラフトポリプロ
ピレン、スチレン/無水マレイン酸共重合物、エチレン
/グリシジルメタクリレート共重合物へのスチレングラ
フト共重合物など;染料固着剤としては、ジシアンジア
ミド・ホルマリン重縮合物、ジシアンジアミド・ジエチ
レントリアミン重縮合物、ジメチルジアリルアンモニウ
ムクロライド重合物、アリルアミン塩の重合物、ジアル
キルアミノエチル(メタ)アクリレート4級塩重合物な
どが挙げられる。
【0037】本発明の抗菌剤は繊維(製品)、プラスチ
ック(製品)、紙(製品)、木材(製品)、コーティン
グ剤、接着剤および水処理ろ過材などを適用対象として
用いることができ、適用されたこれらの対象に持続性の
ある抗菌性、防カビ性、並びに、耐熱性に優れる抗菌
性、防カビ性[前記(Ai-)1/iとしてSO3 -が高比率の
場合]または耐腐食性に優れる抗菌性、防カビ性[前記
(Ai-)1/iとしてCOO-が高比率の場合]を発揮させる
ことができる。
【0038】本発明の抗菌剤を繊維(製品)用抗菌剤と
して用いる場合、適用される繊維としてはポリエステル
繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポ
リエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、スパンデックス
などが挙げられる。本発明の抗菌剤を繊維に添加する方
法としては、樹脂練り込み法および繊維表面処理法が挙
げられる。樹脂練り込み法の場合は、例えばポリエステ
ル繊維では、ポリエステル樹脂の溶融紡糸時にポリエス
テル樹脂に対し、通常0.01〜10重量%の抗菌剤
[塩(X)として、以下同じ]を添加して練り込み、溶
融紡糸してポリエステル繊維とする方法が挙げられ、ま
たスパンデックスの場合は、湿式紡糸時にポリウレタン
樹脂に対し通常0.01〜10重量%の抗菌剤をジメチ
ルホルムアミド溶液として添加して練り込み、湿式紡糸
してスパンデックスとする方法が挙げられる。繊維表面
処理法の場合は、例えばポリエステル繊維、スパンデッ
クスなどを10〜60重量%濃度の抗菌剤溶液または分
散液に浸漬して、繊維に対して通常0.01〜10重量
%の抗菌剤付与量となるように表面処理する方法が挙げ
られる。
【0039】本発明の抗菌剤を不織布用抗菌剤として用
いる場合は、例えば抗菌剤の溶液とアクリルエマルショ
ン、SBRラテックスエマルション、NBRラテックス
エマルションなどの樹脂エマルションおよび水を均一混
合してバインダーを作成し、不織布に対して抗菌剤が通
常0.01〜10重量%の付与量となるように不織布バ
インダーとして用いる方法が挙げられる。不織布製品用
として用いる場合は、例えば抗菌剤の溶液を不織布製品
に対して抗菌剤が通常0.01〜10重量%の付与量と
なるように含浸させ乾燥させる方法が挙げられる。付与
された本発明の抗菌剤は繊維表面において水に不溶なポ
リマー皮膜を形成する。本発明の抗菌剤が付与されたこ
れらの繊維(製品)は抗菌性、防カビ性に優れ、かつ通
常の使用条件で繊維が着色するという問題もない。
【0040】本発明の抗菌剤を紙(製品)用抗菌剤とし
て用いる場合は、例えば抗菌剤の溶液を、紙に対して抗
菌剤が通常0.01〜10重量%の付与量となるように
含浸させ乾燥させる。付与された本発明の抗菌剤は紙表
面において水に不溶なポリマー皮膜を形成する。
【0041】本発明の抗菌剤をプラスチック(製品)用
抗菌剤として用いる場合は、適用される樹脂としては、
天然高分子プラスチック(酢酸セルロース、セルロイ
ド、セロファンなど)、熱硬化性プラスチック(フェノ
ール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂など)、熱可塑性樹
脂(ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹
脂など)などが挙げられる。樹脂の抗菌処理方法として
は、内部練り込み法および表面処理法が挙げられる。内
部練り込み法では、例えばポリプロピレン樹脂の溶融成
形時に樹脂に対し通常0.01〜10重量%の抗菌剤を
添加して練り込み、150〜250℃で二軸混練機にて
溶融してポリプロピレン成形品とする。表面処理法とし
ては、例えば後述するコーティング剤を塗布する方法が
挙げられる。本発明の抗菌剤を付与されたポリプロピレ
ン成形品は抗菌性に優れ、かつポリプロピレンが着色す
るという問題もない。
【0042】本発明の抗菌剤を木材(製品)用抗菌剤と
して用いる場合は、木材を直接抗菌剤で処理する方法
と、抗菌剤で処理された木材繊維をボードに加工する方
法が挙げられる。木材を直接抗菌剤で処理する方法とし
ては、加圧注入法、表面処理方法などがある。加圧注入
法では、例えば抗菌剤の溶液を木材に対して、通常0.
01〜10重量%の量となるように加圧注入法または常
圧浸せき法により含浸させ乾燥させる。抗菌剤で処理さ
れた木材繊維をボードに加工したものとしては、パーテ
ィクルボード、インシュレーションボード、MDF、複
合フローリングなどが挙げられる。例えばインシュレー
ションボードは、パルプ、石油樹脂およびPVAの水分
散体に、パルプに対し通常0.01〜10重量%となる
量の抗菌剤を添加し、プレス脱水した後100〜180
℃で乾燥することにより製造される。。
【0043】本発明の抗菌剤をコーティング剤用抗菌剤
として用いる場合は、適用されるコーティング剤として
は、塗料(油性塗料、アルキド樹脂塗料、アミノアルキ
ド塗料、不飽和ポリエステル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗
料、ポリウレタン樹脂塗料、熱硬化性アクリル樹脂塗
料、水溶性樹脂塗料、エマルション塗料、ラッカー、ビ
ニルゾル塗料、粉体塗料など)、フロアーポリッシュな
どが挙げられる。コーティング剤を抗菌処理するには、
例えば抗菌剤を各種樹脂エマルションの固形分に対して
通常0.01〜10重量%添加する。本発明の抗菌剤を
含有するコーティング剤を用いて塗布硬化させた塗膜表
面は持続性のある抗菌性、防カビ性を発揮する。
【0044】本発明の抗菌剤を接着剤用抗菌剤として用
いる場合は、適用される樹脂としては縮合系、エマルシ
ョン・ラテックス系、ホットメルト系、ゴム系などの樹
脂が挙げられる。縮合系としてはユリア樹脂、メラミン
樹脂、フェノール樹脂など;エマルション・ラテックス
系としては酢酸ビニルエマルション、アクリルエマルシ
ョン、EVAエマルション、ポリウレタンエマルショ
ン、酢酸ビニルアクリルエマルション、SBRラテック
ス、合成ゴム系ラテックスなど;ホットメルト系として
はポリエステル樹脂やポリアミドなど;ゴム系としては
合成ゴムCR系、天然ゴム系などが挙げられる。接着剤
を抗菌処理するには、たとえば抗菌剤をアクリルエマル
ション系接着剤の固形分に対して通常0.01〜10重
量%添加する。本発明の抗菌剤を含有する接着剤は持続
性のある抗菌性、防カビ性を発揮し、接着性能にも悪影
響を及ぼさない。
【0045】本発明の抗菌剤を水処理ろ過材(イオン交
換樹脂等)用に用いる場合は、抗菌剤(固形物)を直
接、水処理ろ過材として用いてもよいし、従来の水処理
ろ過材に対して1〜100重量%混ぜて水処理ろ過助剤
として用いてもよい。例えば、水処理ろ過助剤として汚
泥等を含有する排水の処理に用いた場合は、処理工程の
汚泥貯留槽において抗菌剤を汚泥量の全重量に対して
0.01〜2重量%添加することにより臭気を抑制する
ことができ、脱水ケーキを焼却しても有毒ガスは発生し
ない。
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが本発明はこれに限定されるものではない。実施
例中の部は重量部、%は重量%を示す。
【0047】実施例1 Mn8,000のポリスチレンスルホン酸10部を室温
でメタノール25部に溶解し、ジメチルジデシルアンモ
ニウムメチルカーボネートのメタノール溶液35部(メ
タノール15部含有)を徐々に加えた後、メタノールを
留去してスチレンスルホン酸を約0.1当量過剰に含有
する本発明における塩(X)[ポリスチレンスルホン酸
ジメチルジデシルアンモニウム塩](X−1)を得た。
(X−1)の遊離ハロゲン含量は3ppmであった。
【0048】実施例2 23.5%ポリアクリル酸(Mn20万)溶液[水/1
−プロパノール=1/1(重量比)]30.7部に室温
で88.7%ジメチルジデシルアンモニウムメチルカー
ボネート溶液[水/1−プロパノール=1/1(重量
比)]40.7部を2時間で徐々に加える。続いて、室
温で16.3%アンモニウム溶液[水/1−プロパノー
ル=1/1(重量比)]1部を2時間で徐々に加えて本
発明における塩(X)の50%溶液(X−2)を得た。
(X−2)の遊離ハロゲン含量は2ppmであった。
【0049】実施例3 Mn1万の、スチレンスルホン酸とメタアクリル酸のモ
ル比80/20共重合物10部を室温でメタノール50
部に溶解し、ジメチルドデシルベンジルアンモニウムカ
ーボネートのメタノール溶液20部(メタノール3部含
有)を徐々に加え本発明における塩(X)の30%メタ
ノール溶液(X−3)を得た。(X−3)の遊離ハロゲ
ン含量は2ppmであった。
【0050】実施例4〜6 ポリプロピレン樹脂[商品名「J609H」:グランド
ポリマー(株)製]と実施例1で得た(X−1)を重量
比80/20でニーダールーダー[「Φ35ニーダール
ーダー」(株)笠松化工研究所製]にて230℃、40
rpm、滞留時間5分の条件で溶融混練しマスターバッ
チを得た。得られたマスターバッチを(X−1)含量が
0.5%,1%および2%となるようにポリプロピレン
樹脂で希釈し、樹脂組成物を得た。
【0051】実施例7 スチレン−メタクリル酸メチル(Mn:20万、固形分
40%エマルション)40%、実施例2で得た(X−
2)4%、高密度酸化型ポリエチレンワックス(Mn:
3,000、固形分40%エマルション)8%、エチル
カービトール6%、トリブトキシエチルホスフェート
1.5%および水40.5%の配合比にて万能混合機を
用いて均一混合し、フロアーポリッシュ組成物を得た。
【0052】実施例8 スチレン/ブタジエン(重量混合比:20/80)の乳
化共重合物であるSBRラテックスエマルション15
%、実施例3で得た(X−3)5%および水80%の配
合比で均一混合し不織布用バインダーを得た。
【0053】比較例3 ポリプロピレン樹脂[商品名「J609H」:グランド
ポリマー(株)製]と抗菌剤DDAC(50%水溶液)
[商品名「カチオンDDC−50」:三洋化成工業社
製]を重量比80/20で前記のニーダールーダーにて
230℃、40rpm、滞留時間5分の条件で溶融混練
しマスターバッチを得た。得られたマスターバッチを抗
菌剤含量が2%となるようにポリプロピレン樹脂で希釈
し樹脂組成物を得た。
【0054】比較例4 スチレン−メタクリル酸メチル(Mn:20万、固形分
40%エマルション)40%に前記の抗菌剤DDAC4
%、前記の高密度酸化型ポリエチレンワックス8%、エ
チルカービトール6%、トリブトキシエチルホスフェー
ト1.5%および水40.5%の配合比にて万能混合機
を用いて均一混合しフロアーポリッシュ組成物を得た。
【0055】比較例5 スチレン(20%)とブタジエン(80%)の乳化共重
合物であるSBRラテックスエマルション15%、BZ
C(50%水溶液)[商品名「カチオンG−50」:三
洋化成工業(株)製]5%および水80%の配合比で均
一混合し不織布用バインダーを得た。
【0056】〈試料の評価〉 抗菌剤の抗菌性 実施例1〜3で得られた抗菌剤(X−1〜3)と、DD
AC(比較例1)、BZC(比較例2)について、基本
性能である抗菌性、防カビ性を最小発育阻止濃度(MI
C)試験により評価した。即ち、培地として大腸菌では
Heart infusion broth(HIB)
を用い、また黒カビではグルコースペプトン培地(G
P)を用いて、希釈法(参考;東京大学医科学研究所学
友会編 微生物学)に従って測定した。実施例1〜8で
得られた抗菌剤、比較例1、2の抗菌剤を上記培地を用
いて希釈し、250〜0.98ppm(抗菌剤濃度)溶
液を作成した。被検菌株大腸菌および黒カビの一夜培養
液を加え37℃にて一夜培養した。その後、被検菌の増
殖の有無を観察し発育を阻止する最小薬剤濃度を求め
た。結果を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】 抗菌剤の耐熱性 実施例1、3で得られた(X−1、X−3)およびDD
AC(比較例1)とBZC(比較例2)をガラスシャー
レに1g取り、105℃で2時間蒸発乾固させ、得られ
たそれぞれの固形物について空気中での熱減量開始温度
を熱分析装置(理学電機社製THERMOFLEX T
MA8140)を用いて測定した。結果を表2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】 抗菌剤の耐腐食性 実施例2、比較例1の各抗菌剤について金属腐食性を試
験した。腐食性は、鋼鈑に抗菌剤の膜厚が1μmになる
量を塗布し、1昼夜乾燥後、その鋼鈑をイオン交換水に
半浸漬させた状態でガラス容器に密栓し、室温で48時
間後に鋼鈑の錆びの発現有無を目視で判定した。結果を
表3に示す。 判定基準 ○ ; 腐食なし × ; 腐食あり
【0061】
【表3】
【0062】 成形品等の抗菌性 実施例4〜8および比較例3〜5の組成物を用いた成形
品等の試料について、大腸菌に対する抗菌性をJIS
Z 2801(抗菌加工製品抗菌性試験方法・抗菌効
果)およびJIS L 1902(繊維製品の抗菌性試験
方法)に準じて評価した。
【0063】〈試料の作成〉 ・実施例4〜6および比較例3の樹脂組成物を用いた成
形試料 射出成形機(日精樹脂工業社製)を用い、シリンダー温
度230℃の条件で100mm×100mm×2mmに
成形した。試験には成形した試料そのものと、1Lビー
カーに1Lの水道水を入れ、試験片を室温で7日間浸せ
きした試料を準備した。浸せき処理の間、水は毎日取り
替えた。 ・実施例7および比較例4のフロアーポリッシュ組成物
を用いたコーティング試料 30cm四方の塩ビ製ケミカルタイルに実施例7および
比較例4の試料を1ml均一に塗り、室温で乾燥した後
10cm四方に切断した。試験には室温で乾燥した試料
そのものと、さらに10cm四方の試料1枚を1Lビー
カーに1Lの水道水入れ、試料を室温で7日間浸せきし
た試料を準備した。浸せき処理の間、水は毎日取り替え
た。 ・実施例8および比較例5の不織布用バインダー組成物
で処理した不織布試料 ポリプロピレン製不織布2g(縦15cm、横30c
m、厚み0.5mm)に実施例8および比較例5のバイ
ンダー組成物をそれぞれイオン交換水で10倍希釈した
液を10g付着させ室温で乾燥した。試験には室温で乾
燥させた試料そのものと、2gの試料を1Lビーカーに
入れた1Lの水道水に室温で7日間浸せきした試料を準
備した。浸せき処理の間、水は毎日取り替えた。大腸菌
を用いた抗菌性試験結果を表4に示す。評価数値は抗菌
活性値である。
【0064】
【表4】
【0065】 成形品の耐熱黄変性 実施例4〜6および比較例3の樹脂組成物について、射
出成形機(日精樹脂工業社製)を用い、シリンダー温度
230℃の条件で100mm×100mm×2mmの成
形片を作成し成形直後と、さらに120℃で24時間加
熱した後の成形片の試料の色相変化(YI:黄色度)を
測色色差計(日本電色工業社製)を用いて測定した。結
果を表5に示す。
【0066】
【表5】
【0067】
【発明の効果】本発明の抗菌剤は下記の効果を奏するた
め、極めて有用である。 (1)菌、カビのいずれにも高い抗菌、防カビ効果を示
す。 (2)耐熱性に優れるため、成形加工時の樹脂組成物へ
の練り込みが可能であり、また耐腐蝕性に優れるため、
金属製の機器、容器等への悪影響がない。 (3)水に難溶性であるため、抗菌剤が溶出せず、長期
にわたり抗菌、防カビ効果が持続する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 15/263 D06M 15/263 4L055 15/356 D21H 17/45 D21H 17/45 21/36 21/36 D06M 15/21 A Fターム(参考) 4H011 AA02 BA01 BB06 BB07 BC19 DA07 DA10 DH02 DH04 4J038 CC092 CG032 EA011 EA012 KA02 KA09 MA14 4J040 DB092 DF012 KA29 KA38 LA01 4J100 AB07P AJ02P AJ02Q BA32H BA32P BA56P CA31 HA31 HA61 HC43 JA15 JA18 JA64 4L033 AA01 AA04 AB04 AC10 AC15 CA13 CA18 4L055 AG34 AG35 AG63 AG71 AG89 AH21 EA29 EA30 FA20 FA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で示される塩(X)からな
    ることを特徴とする抗菌剤。 [Q+−(Ai-)1/i]n−Z−[(Ai-)1/i−(Mh+)1/h]m-n (1) 〔式(1)中、Zはポリマーのアニオン残基;(Mh+)
    1/hはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニ
    ウムまたはアミンから選ばれるh(1または2)価のカ
    チオン;(Ai-)1/iはSO3 -、COO-またはO=P
    (O-)iから選ばれるi価(1または2)のアニオン;Q
    +は一般式(2)または(3)で表される4級アンモニ
    ウムカチオン;mは3〜15,000の数、nはn≦m
    を満足する1以上の整数を表す。 R1234+ (2) C65CH2(CH3)25+ (3) [式(2)、(3)中、R1、R2およびR3はそれぞれ
    同一または異なる、炭素数が1〜22の直鎖または分岐
    の脂肪族炭化水素基、R4およびR5は炭素数が8〜22
    の直鎖または分岐の脂肪族炭化水素基を表す。]〕
  2. 【請求項2】 遊離ハロゲン含量が100ppm以下で
    ある請求項1記載の抗菌剤。
  3. 【請求項3】 ポリマーの数平均分子量が500〜10
    0万である請求項1または2記載の抗菌剤。
  4. 【請求項4】 繊維(製品)、プラスチック(製品)、
    紙(製品)、木材(製品)、コーティング剤、接着剤お
    よび/または水処理ろ過材用である請求項1〜3のいず
    れか記載の抗菌剤。
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