JP2003160354A - 高透過ガラス板および高透過ガラス板の製造方法 - Google Patents

高透過ガラス板および高透過ガラス板の製造方法

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JP2003160354A JP2002260155A JP2002260155A JP2003160354A JP 2003160354 A JP2003160354 A JP 2003160354A JP 2002260155 A JP2002260155 A JP 2002260155A JP 2002260155 A JP2002260155 A JP 2002260155A JP 2003160354 A JP2003160354 A JP 2003160354A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス原料の溶融時にNiSが生成されるの
を効果的に抑制することができる高透過ガラスおよび高
透過ガラスの製造方法を提供する。 【解決手段】 0.02質量%未満のFe23に換算し
た全酸化鉄を含有するソーダ石灰珪酸塩系のガラス板で
あって、0.006〜2.0質量%の亜鉛酸化物を含有
する高透過ガラスである。ガラス原料に亜鉛化合物を添
加させることにより、溶融成形されたガラス中の硫化ニ
ッケル粒子生成を抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主としてフロート法
などで製造されるソーダ石灰珪酸塩系の高透過ガラス板
および高透過ガラス板の製造方法に関し、特にガラスの
原料を溶融する際に硫化ニッケル(NiS)が溶融ガラ
ス中に生成することを効果的に抑制することができる高
透過ガラス板および高透過ガラス板の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フロート法、ロールアウト法などによる
ソーダ石灰珪酸塩系ガラス板の製造方法では、ガラス原
料を溶融窯で1500℃近い高温で溶融する過程で、ガ
ラス原料中に混入するニッケル(Ni)を含むステンレ
スなどの金属粒子が、ガラス原料として使用される芒硝
(Na2SO4)中の硫黄(S)成分と反応することによ
って、溶融成形されたガラス製品中に硫化ニッケル(N
iS)が微小な異物として存在することがある。NiS
はガラス製品の10数tに1個程度とごくわずかに存在
し、球状で粒径がおよそ0.3mm以下と極めて微小で
あるため、製造ライン上での検出は難しい。
【0003】ところで、ソーダ石灰珪酸塩系のガラス板
は、強化処理を施して、建築用ガラス,自動車用ガラ
ス,太陽電池パネルのカバーガラス、太陽熱利用温水器
用材料等に利用されるが、強化処理を施す際には、ガラ
ス板を軟化点近く(約600℃)まで加熱した後に急冷
し、ガラス板の表面層に圧縮応力を発生させている。
【0004】強化ガラスにNiSが含まれる場合には、
このNiSは約350℃以上の高温で安定なα相として
存在し、時間の経過とともに常温で安定なβ相に相転移
する。この相転移によってNiSの体積が膨張し、その
結果、NiSの周辺のガラスに亀裂が生じる。強化ガラ
スはガラス板の厚み方向の内部約2/3の部分に強い引
張応力層が存在するため、この引張応力層に亀裂が生じ
ると、亀裂は急速に進展して強化ガラスの自然破損に至
る。
【0005】このような強化ガラスの自然破損を防止す
るために、強化されたガラスを再び焼成炉(ソーク炉)
の中に挿入して、300℃以下の温度に加熱し一定時間
保持することによって、NiSをα相からβ相へ相転移
させ、強制的に強化ガラスを破損させてNiSを含む不
良品を除去する方法(いわゆるソーク処理)が知られて
いる。
【0006】しかしソーク処理のように熱処理を中心と
した工程作業を行うことは、多くのエネルギーと時間を
費やすことになり、製造コストを押し上げる要因とな
り、そして、納期短縮や生産性向上の大きな障害とな
る。またソーク処理において不良品を除去することによ
り製品歩留まりが低下する。
【0007】特許文献1においては、ガラス原料中に硝
酸亜鉛、硫酸亜鉛のような亜鉛化合物を0.01〜0.
15質量%添加することによって、NiSの生成を抑制
するソーダ石灰珪酸塩系ガラスの製造方法が開示されて
いる。
【0008】一方、インテリア用ガラス,商品陳列用ガ
ラス,展示物保護ケースガラス,高透過無着色窓ガラ
ス,高透過無着色鏡,太陽電池パネル用基ガラス板,太
陽電池パネル用カバーガラス,太陽熱利用温水器用材
料,太陽熱透過窓ガラス材料や全面パネル等の平面ディ
スプレー基板ガラスとして、高透過ガラス、特に着色が
淡いか殆どなく、透過率が高いガラスへの要求が高まっ
てきている。
【0009】
【特許文献1】特開平9−169537号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、工業的量産に
適した高透過ガラス板はこれまで知られていない。ま
た、本発明者らが鋭意研究の結果、NiS生成の抑制効
果に関して、ソーダ石灰珪酸塩系の高透過ガラスと亜鉛
化合物について、きわめて興味深い関係があることが判
明した。
【0011】本発明は、ガラス原料の溶融時にNiSの
生成が効果的に抑制された高透過ガラス板とを提供する
ことを目的とする。さらにこのような高透過ガラスの製
造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、0.020質
量%未満の全酸化鉄(Fe23換算)および0.006
〜2.0質量%の亜鉛酸化物を含有するソーダ石灰珪酸
塩系のガラス組成物からなる高透過ガラス板である。
【0013】本発明の高透過ガラス板を構成するソーダ
石灰珪酸塩系のガラス組成物はFe 23に換算して0.
020質量%未満(200ppm未満)の全酸化鉄を含
有する。このように全酸化鉄含有量を低く維持すること
により、4.0mm厚み換算での日射透過率が87.5
%以上の高透過ガラス板が得られる。全酸化鉄含有量は
後述のように0.005質量%以上含有することが好ま
しい。
【0014】全酸化鉄含有量が200ppm未満のソー
ダ石灰珪酸塩系のガラス組成物において、NiS生成を
効果的に抑制するには、亜鉛酸化物の含有量を、ZnO
に換算して、0.006質量%以上(60ppm以上)
とする。亜鉛酸化物はソーダ石灰珪酸塩系のガラスに添
加しても可視光域での吸収を増加させることはない。全
酸化鉄含有量が小さくなるほど、NiS生成の抑制に
は、亜鉛酸化物の含有量を増加させることが望ましいこ
とが見出された。全酸化鉄含有量が200ppmに近い
値のときにはZnO含有量を60ppm以上にすること
が必要であり、酸化鉄含有量が50ppmのときにはZ
nO含有量を180ppm以上とすることが好ましい。
そして全酸化鉄含有量が200ppmに近い値のときに
ZnOを100ppm以上とし全酸化鉄含有量が50p
pmのときにZnOを300ppm以上とすることがさ
らに好ましい。本発明の高透過ガラスを製造する際に
は、溶融時にZnOが揮発し、溶融炉を損傷する不具合
が生じることを防ぐために、ZnO含有量は2.0質量
%以下(20000ppm以下)とする必要がある。ガ
ラス板の成形にフロートバスを利用する場合には、フロ
ートバス中で揮発・凝縮したZnOがガラスリボン上に
落下して欠点となる不具合が生じることを防ぐために、
5000ppm以下にて使用することが望ましく、10
00ppm以下にすることがより望ましい。フロートバ
スを使用しない製法、例えばローラーにより溶融ガラス
を圧延してガラス板表面に所定の凹凸面または平滑面を
形成させるいわゆるロールアウト成形法、およびスリッ
トの間を通過させまたは樋からオーバーフローさせた溶
融ガラスを引き延ばすガラス成形法による場合にはこの
ような揮発・凝縮物の落下による問題は生じない。従っ
て前記ガラス組成物は、図1に示すように、前記全酸化
鉄の含有量をX座標軸に、前記亜鉛酸化物の含有量をY
座標軸にそれぞれppmを単位としてとったとき、全酸
化鉄および亜鉛酸化物の含有量が、点A(200,60)、点B
(200,20000)、点C(50,20000)および点D(50,180)をそ
の順に結ぶ4角形ABCDの範囲内にあることが好まし
く、同様に点A'(200,100)、点B(200,20000)、点C(5
0,20000)および点D'(50,300)をその順に結ぶ4角形A'
BCD'の範囲内にあることがより好ましく、さらに、
同様に点A'(200,100)、点B'(200,5000)、点C'(50,50
00)および点D'(50,300)をその順に結ぶ4角形A'B'
C'D'の範囲内にあることが最も好ましい。
【0015】ガラス中の硫化ニッケル粒子生成を抑制す
るために必要な亜鉛酸化物含有量はガラス中の全酸化鉄
含有量が0.006〜0.060質量%の範囲で全酸化
鉄含有量が減少するにつれて増大する。亜鉛酸化物原料
は他のガラス原料に比して高価であるので、ニッケル粒
子生成を抑制するために必要な最低限の量の亜鉛酸化物
を使用することが経済的である。従ってソーダ石灰系ガ
ラスを連続的に製造する場合、ガラス中の全酸化鉄含有
量を時間とともに減少させる場合にはガラス中の亜鉛含
有量をそれに伴って0.006〜0.50質量%(60
〜5000ppm)の範囲内で増加させることが好まし
く、逆にガラス中の全酸化鉄含有量を時間とともに増加
させる場合にはガラス中の亜鉛含有量をそれに伴って上
記の範囲内で減少させることが好ましい。
【0016】ガラス原料に添加する前記亜鉛酸化物(Z
nO)の原料としては、硝酸亜鉛(Zn(NO3)2・6H
2O)、硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)、亜鉛ハロゲ
ン化物としてフッ化亜鉛(ZnF2・4H2O),臭化亜
鉛(ZnBr2),塩化亜鉛(ZnCl2)またはヨウ化
亜鉛(ZnI2)、有機亜鉛として安息香酸亜鉛(Zn
(C65CO2)2),酢酸亜鉛(Zn(CH3CO2)2・2
2O)または燐酸亜鉛(Zn3(PO4)2・4H2O)な
どの亜鉛化合物を挙げることができる。これらの化合物
は、ほぼ同等の効果を有するが、コスト面などから、硝
酸亜鉛もしくは硫酸亜鉛であることが最も好ましい。
【0017】本発明の高透過ガラス板は上述のような全
酸化鉄および亜鉛酸化物を含有するガラス組成物からな
るが、以下にこのガラス組成物について詳述する。
【0018】すなわち本発明の高透過ガラス板は、前記
亜鉛酸化物、ならびに質量%で表示して、0.005〜
0.020未満のFe23に換算した全酸化鉄(以下、
T−Fe23という)、0.008%未満のFeO、お
よび0〜0.25%の酸化セリウムを含有し、かつFe
23に換算したFeOのT−Fe23に対する割合(以
下、FeO比という)が40%未満であるソーダ石灰珪
酸塩系のガラス組成物からなり、そして4.0mmの厚
みにおいて、日射透過率が87.5%以上、C光源を用
いて測定した可視光透過率が90.0%以上、C光源を
用いて測定した主波長が540〜580nm、C光源を
用いて測定した刺激純度が0.35%以下であることが
好ましい。なお亜鉛酸化物の含有量(質量%)はそれ以
外の成分の合計100質量%へ添加する値で表す。
【0019】さらに好ましい範囲は、事実上酸化セリウ
ムを含まず(CeO2含有量が0.005質量%未
満)、FeO比が22%以上で40%未満である組成か
らなり、4.0mmの厚みにおいて、C光源を用いて測
定した刺激純度が0.25%以下であり、これによって
特に着色の無い高透過ガラス板が得られる。また0〜
0.005質量%の酸化セリウム、0.03%以下の酸
化マンガン、0.01%以下の酸化バナジウムを含有す
るガラス組成物からなる高透過ガラス板は、波長400
nm以下の紫外線に暴露、例えばJIS R3212に
規定されている耐光性試験に従って紫外線照射すると、
4.0mmの厚みにおいて1000nmの波長における
光透過率(近赤外域)を0.1%以上、場合によっては
0.3%以上向上させることができる。この近赤外域の
透過率の向上の原因は、そのすべてが把握されているわ
けではないが、FeO比の低下が寄与しているようであ
る。例えば22%以上のFeO比を有するガラス板であ
っても、紫外線照射によりFeO比を3〜5%低下させ
て、FeOを22%未満にすることができる。
【0020】また別のさらに好ましい範囲は、質量%で
表示して、0.02〜0.25%の酸化セリウムを含有
し、かつFeO比が22%未満である組成からなり、
4.0mmの厚みにおいて、日射透過率が90.0%以
上、C光源を用いて測定した可視光透過率が90.5%
以上であり、これによって特に可視光から近赤外光にか
けての透過率が高い高透過ガラス板が得られる。
【0021】また、特に紫外線を可視光に効率よく変換
するためには、質量%で表示して、0.025〜0.2
0%の酸化セリウムを含有し、波長335nmの紫外線
を照射した時の、600nmでの蛍光強度(ベースとな
る蛍光強度)に対する395nmでの蛍光強度の比(f
(395nm)/f(600nm)、以下、蛍光強度比ともいう)が、
10以上である高透過ガラス板が好ましい。さらに、
0.03〜0.15質量%の酸化セリウムを含有し、蛍
光強度比が15以上である高透過ガラス板が望ましい。
そして、0.05〜0.12質量%の酸化セリウムを含
有し、蛍光強度比が25以上である高透過ガラス板は、
最も効率よく紫外線を可視光に変換するので特に望まし
い。
【0022】上記の本発明のソーダ石灰珪酸塩系のガラ
ス組成物は、上述の酸化鉄、亜鉛酸化物および酸化セリ
ウム以外の、基礎ガラス組成としては、質量%で表示し
て、65〜80%のSiO2、0〜5%のAl23、0
〜7%のMgO、5〜15%のCaO、ただしMgO+
CaOは7%を超え17%以下、10〜18%のNa2
O、0〜5%のK2O、ただしNa2O+K2Oは10〜
20%、0.05〜0.3%のSO3、が好ましい。な
お、上記亜鉛酸化物の含有量は上記基礎ガラス組成の成
分の合計100%に対する添加量で表す。
【0023】また、前記のMgOとCaOの合計(Mg
O+CaO)が10〜17質量%であり、前記SO3
有量が0.08〜0.15質量%であることがより好ま
しく、さらに、前記MgO含有量が0.5〜7質量%で
あることが溶解性および成形性を向上させるので望まし
い。また前記Al23含有量が0.5〜5質量%である
ことが耐水性を向上させるので望ましい。
【0024】以下に、本発明の高透過ガラス板の組成限
定理由を、先に述べた亜鉛酸化物以外の成分について説
明する。ただし、以下の組成は質量%で表示したもので
ある。
【0025】酸化鉄は、ガラス中ではFe23とFeO
の状態で存在する。Fe23は紫外線吸収能を高める成
分であり、FeOは熱線吸収能を高める成分である。所
望の高い透過率を得るためには、T−Fe23(Fe2
3およびFe23に換算したFeOの合計)は0.0
20%未満であることが必要であり、FeOは0.00
8%未満、FeO比が40%未満であることが好まし
い。T−Fe23,FeO,FeO比が、それぞれの上
限量以上になると可視光透過率が低くなり過ぎると共
に、FeOにより青色の色調が強くなる。
【0026】T−Fe23が0.005%未満の場合に
は、原料として鉄分の少ない高純度原料を使用する必要
があり、コストが著しく上昇するため、0.005%以
上含有することが好ましい。
【0027】また、非晶質シリコンを用いた太陽電池パ
ネルのための基板ガラス板およびカバーガラスとしては
500〜600nm付近の波長の光に対する高い透過率
と、適度な日射吸収を有するものが望ましく、この場合
には上記のT−Fe23量の範囲で、FeOは0.00
3%より多くかつ0.008%未満であり、FeO比が
22%以上で40%未満であることが望ましい。
【0028】一方、結晶質シリコンを用いた太陽電池パ
ネルのための基板ガラスおよびカバーガラスとしては1
000nm付近の波長の光に対する高い透過率を有する
ものが望ましく、この場合には上記のT−Fe23量の
範囲で、FeOは0.004%より少なく、FeO比が
22%未満であることが望ましい。
【0029】酸化セリウム(CeO2)は、FeO含有
量およびFeO比を調整するのに有効な成分である。特
に1000nm付近における高い透過率が望ましい場合
に必要な小さいFeO,FeO比を達成するためには、
CeO2を0.02〜0.25%添加することが好まし
い。
【0030】また、T−Fe23を0.005〜0.0
8質量%、CeO2を0〜0.20質量%含有するガラ
スについて、CeO2の含有量と蛍光特性との関係につ
いて、図2に示すように、ある特定のCeO2の範囲に
おいて、特に効率よく、紫外線を吸収し、可視光に変換
することが見いだされた。すなわち、0.06%未満の
T−Fe23および0.025〜0.20%のCeO2
を含有することで、蛍光強度比が10以上であり、さら
に、CeO2が0.03〜0.15%のとき、蛍光強度
比が15以上であり、そして、CeO2が0.05〜
0.12%のとき、蛍光強度比が25以上である高透過
ガラス板が得られることを見いだした。
【0031】上記高透過ガラス板は、特に断面方向から
紫外線を入射した場合に、グラデーションのついた蛍光
発色が得られ、インテリア用、商品陳列ケース等の用途
に好適である。
【0032】また、上記高透過ガラス板を太陽電池パネ
ル用基板およびカバーガラス等に用いると、発電への寄
与がほとんど無い紫外領域のエネルギーを可視域の光に
変化し、発電効率を高めることが可能となるため、特に
適している。
【0033】SiO2はガラスの骨格を形成する主成分
である。SiO2が65%未満ではガラスの耐久性が低
下し、80%を超えるとガラスの溶解が困難になる。
【0034】Al23は、必須成分ではないが、ガラス
の耐久性、耐水性を向上させる成分である。その含有量
が大きくなるとガラスの溶解が困難になるので、Al2
3の含有量は0〜5%である。耐久性、耐水性を向上
するためには0.5%以上が好ましく、ガラスの溶解性
のためには2.5%以下であることが好ましい。1.0
〜2.5%の範囲がより望ましい。
【0035】MgOおよびCaOはいずれもガラスの耐
久性を向上させるとともに、成形時の失透温度、粘度を
調整する成分である。MgOは必須成分ではないが、適
度に含有させることにより失透温度を低く保つことが出
来るため、0.5%より多いことが好ましく、2%以上
がより望ましい。MgOが7%を超えると失透温度が過
度に上昇する。一方、CaOが5%未満では溶解性が悪
化する。また、15%を超えると失透温度が上昇する。
13%以下であることがより望ましい。MgOとCaO
の合計が7%以下ではガラスの耐久性が低下する。一
方、17%を超えると失透温度が上昇する。15%以下
がより好ましい。MgOとCaOの合計が少ない、例え
ば10%未満の場合、溶解性の悪化やガラス融液の粘度
の上昇を補うためにNa2Oを多めとする必要があり、
コストの上昇やガラスの化学的耐久性の低下をもたらす
ので、MgOとCaOの合計は10%以上であることが
より望ましい。
【0036】Na2OおよびK2Oはいずれもガラスの溶
解を促進する成分である。Na2Oが10%未満あるい
はNa2OとK2Oとの合計が10%未満では溶解促進効
果が乏しい。Na2Oが18%を超えるか、またはNa2
OとK2Oの合計が20%を超えるとガラスの耐久性が
低下するため好ましくない。特に耐水性を要求される用
途においては、Na2Oは15%以下が好ましく、1
4.5%以下にすることがより望ましい。K2OはNa2
Oに比して原料が高価であるため、K2Oは必須成分で
はなく、使用する場合でも5%を超えるのは好ましくな
い。
【0037】SO3はガラスの清澄を促進する成分であ
る。0.05%未満では通常の溶融方法では清澄効果が
不十分となり、0.1%より多いことが望ましい。一
方、0.3%を超えるとその分解により生成するSO2
が泡としてガラス中に残留したり、溶存したSO3がリ
ボイルにより泡を発生し易くなる。
【0038】TiO2は必須成分ではないが、本発明が
目的とする光学特性を損なわない範囲で、紫外線吸収能
を高めるためなどの目的に適当量加えることができる。
量が多くなり過ぎるとガラスが黄色味を帯び易くなり、
また500〜600nm付近の透過率が低下するので、
その含有量は0.2%未満の範囲で低く抑えることが望
ましい。
【0039】また、フッ素、酸化硼素、酸化バリウム、
酸化ストロンチウムを含有させても本発明の効果は損な
われないが、これらの成分はコスト上昇や窯寿命,有害
物の大気への放出などで好ましくない影響を及ぼす成分
であり、実質的に含有させない方が望ましい。
【0040】上記の組成範囲のガラスに、酸化剤として
加える成分は、その効果および紫外吸収という別の好ま
しい効果から、上記に限定した範囲の酸化セリウムが望
ましいが、その他の酸化剤、例えば酸化マンガンを1%
以下の範囲で酸化セリウムと組み合わせて、あるいは単
独で添加しても良い。
【0041】また、還元剤としてSnO2を1%以下の
範囲で添加しても良い。あるいはまた、本発明が目的と
する高透過率を損なわない範囲で通常通り着色剤とし
て、上述の酸化鉄、酸化セリウムおよび酸化マンガン以
外に、Se,CoO,Cr23,NiO,V25,Mo
3等を少なくとも1種類同時に添加しても構わない
が、着色剤の過度の添加は色調を強くするとともに可視
光透過率を低下させるため、実質的に添加しない方が望
ましい。例えばV25の含有量は0.01質量%以下が
望ましい。
【0042】本発明の高透過ガラスは、急冷強化処理を
施す場合に、その効果が有効に発揮される。
【0043】本発明の高透過ガラス板は特に太陽電池パ
ネル用ガラス材料として要求が強く、反射防止膜や導電
性膜を成膜して利用される。このような膜を成膜したと
しても、ガラスの特性に影響しない。また、これらの成
膜の有無に関わらず、急冷強化処理や曲げ加工などの加
熱を伴う加工処理が可能である。急冷強化処理は、通常
は高透過ガラス板をその軟化点近くの温度まで加熱した
後に低温の空気その他の流体を接触させて急冷すること
により行われる。
【0044】本発明の高透過ガラス板は、通常0.3m
m〜30mmの厚みを有しており、そしてインテリア用
ガラス、商品陳列用ガラス、展示物保護ケースガラス、
高透過無着色窓ガラス、高透過無着色鏡、太陽電池パネ
ル用基板ガラス、太陽電池パネル用カバーガラス、太陽
熱利用温水器用材料、太陽熱透過窓ガラス材料、電子レ
ンジ用窓ガラス材料または全面パネル等平面ディスプレ
ー基板ガラスに適している。
【0045】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0046】意図的にNi金属を含有させたソーダ石灰
珪酸塩ガラスについて、全酸化鉄(Fe23換算)含有
量とNiSの生成のし易さについて検討を行った結果、
図3に示すとおりの結果が得られ、全酸化鉄含有量が
0.20質量%から減少するにつれてNiSが生成しや
すくなり、特に全酸化鉄含有量が0.060質量%以下
ではNiSの生成が急激に増大することが観察された。
図3の具体的な全酸化鉄含有量およびNi金属添加量と
生成したNiS個数およびNiS最大径は表1に示すと
おりである。これは250cm3の坩堝での実験結果で
あるが、実際にタンク型溶融炉を用いたソーダ石灰珪酸
塩ガラスの溶融および成形の実操業においても、ガラス
中の酸化鉄含有量が0.20質量%から減少するにつれ
て、ソーク処理による強化ガラス板の不良率が増大する
ことが確かめられた。
【0047】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 試料1 試料2 試料3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 全酸化鉄量(質量%) 0.018 0.050 0.200 Ni含有量*(ppm) 700 700 700 NiS個数(個/カ゛ラス100g) 323 113 50 NiS最大径(μm) 150 120 120 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━* 含有させたNiの粒径は149μmである。
【0048】表2に示すような組成となるように、Si
2,Al23,MgO,CaCO3,Na2CO3,K2
CO3,TiO2,Na2SO4,Fe23およびカーボン
(C)の特級試薬もしくはこれに準じた各原料を混合
し、Fe23の含有量の異なる2種類のガラス原料を調
製した。表2の組成No.1はFe23含有量が0.02
質量%未満のソーダ石灰珪酸塩系ガラスであり、組成N
o.2はFe23含有量(0.05質量%)のソーダ石灰
珪酸塩系ガラスである。事前にNa2SO4およびカーボ
ンの使用量とSO3残存量との関係を調べ、表2の残存
量となるようNa2SO4はNa2Oに換算して0.74
質量%とし、残りのNa2O量はNa2CO3にて調整し
た。なお、表2中の組成表示は質量%である。
【0049】
【表2】
【0050】これら2種類のガラス原料に粒径149μ
mのNi金属の粉末と硝酸亜鉛(Zn(NO3)2・6H
2O)または硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)の粉末を、
表3および表4に示すように各々添加し、試料4〜47
のガラス原料を調製した。なお表中、添加剤の欄のAお
よびBはそれぞれ硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)およ
び硝酸亜鉛(Zn(NO3)2・6H2O)を示す。
【0051】これらのガラス原料を容量250cm3
アルミナ製坩堝に入れ、600℃で30分間予備加熱し
た後に、1370℃に保持した電気炉内に挿入して10
分間で1400℃まで昇温した。さらに、この温度で
2.2時間保持した後に電気炉内から取り出し、キャス
トしたものを室温まで徐冷したガラスを得た。得られた
ガラスについて、実体顕微鏡を用いてNiSの個数を測
定した。表3および表4にその結果を示す。
【0052】
【表3】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 組成No. Ni添加量 添加剤* ZnO換算添加量 NiS個数 (ppm) (ppm) (個/ガラス100g) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 試料4 1 350 A 0 300 試料5 1 350 A 100 270 試料6 1 350 A 200 290 試料7 1 350 A 300 220 試料8 1 350 A 400 230 試料9 1 350 A 1000 110 試料10 1 140 A 0 52 試料11 1 140 A 200 24 試料12 1 35 A 0 4 試料13 1 35 A 200 3 試料14 1 35 A 300 2 試料15 1 35 A 400 0 試料16 1 140 B 0 52 試料17 1 140 B 300 9 試料18 2 350 B 0 57 試料19 2 350 B 27 52 試料20 2 350 B 68 46 試料21 2 350 B 103 40 試料22 2 350 B 205 33 試料23 2 350 B 410 4 試料24 2 175 B 0 27 試料25 2 175 B 27 19 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *添加剤Aは硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O) 添加剤Bは硝酸亜鉛(Zn(NO3)2・6H2O)
【0053】
【表4】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 組成No. Ni添加量 添加剤* ZnO換算添加量 NiS個数 (ppm) (ppm) (個/ガラス100g) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 試料26 2 175 B 68 17 試料27 2 175 B 103 14 試料28 2 175 B 205 10 試料29 2 87.5 B 0 13 試料30 2 87.5 B 27 8 試料31 2 87.5 B 68 2 試料32 2 87.5 B 103 1 試料33 2 87.5 B 205 0 試料34 2 350 A 0 57 試料35 2 350 A 50 54 試料36 2 350 A 126 50 試料37 2 350 A 189 46 試料38 2 350 A 378 35 試料39 2 350 A 756 14 試料40 2 175 A 0 27 試料41 2 175 A 50 20 試料42 2 175 A 126 10 試料43 2 175 A 189 2 試料44 2 175 A 378 2 試料45 2 87.5 A 0 15 試料46 2 87.5 A 50 9 試料47 2 87.5 A 126 0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0054】表3〜4より、T−Fe23含有量が0.
050質量%であるガラス(組成No.2)においては、
ガラス原料に硝酸亜鉛(Zn(NO3)2・6H2O)もしく
は硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)を微量添加すること
により、ガラス製品中のNiS生成の抑制に大きな効果
があることがわかる。一方、T−Fe23が0.02質
量%未満のガラス(組成No.1)では硝酸亜鉛、硫酸亜鉛
の添加量が少ないとNiS生成の防止効果が見られず、
硝酸亜鉛、硫酸亜鉛の添加量を増加することによりNi
S生成の防止効果が現れることがわかる。
【0055】表3〜4の結果を元に、各Fe23含有量
のガラスについてNiSの生成量が半減するZnO換算
の添加割合をプロットしたのが図4である。この図から
明らかなように、T−Fe23含有量が0.050質量
%のT−Fe23を含有するガラスに比べ、T−Fe2
3が0.018質量%のガラスでは、NiSの発生量
を半減するためには、ZnOに換算して、2〜4倍程
度、約100ppm以上の硝酸塩もしくは硫酸塩を用い
る必要があることがわかる。
【0056】(例1〜18)酸化物に換算し質量%で表
示して表5〜7に示した組成になる原料を、低鉄ケイ
砂、アルミナ、石灰石、ドロマイト、ソーダ灰、ボウ
硝、酸化マグネシウム、酸化セリウム、二酸化マンガ
ン、硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)および炭素系還元
剤を用いて調合し、この原料を電気炉中で1450℃に
加熱、溶融した。4時間溶融した後、ステンレス板上に
ガラス素地を流し出し、室温まで徐冷して、厚さ約10
mmのガラス板を得た。表中の濃度は、いずれも質量%
表示である。
【0057】次いで、このガラス板の表面を研磨して、
4.0mmの厚さのガラス板サンプルを得た。これを用
いて、光学特性として、それぞれC光源を用いて可視光
透過率、主波長、刺激純度、日射透過率および蛍光強度
比を測定した。蛍光強度比は、上記サンプルに335n
mの紫外線を照射し、各波長での発光強度を測定し、蛍
光強度を表す指標として、蛍光強度比(395nmでの
蛍光強度/600nmでの蛍光強度)を計算した。ま
た、耐水性は、JIS3502に従ってNa2Oの溶出
量(mg)を測定した。表5〜7に、得られたサンプル
の光学特性値、耐水性を示す。
【0058】上述の例1〜18における各ガラス原料の
調製において、さらに粒径149μmのNi金属の粉末
を上記原料の合計(酸化物換算)のそれぞれに対して1
50ppmになるように添加した以外は例1〜18と同
様にして厚さ約10mmのガラス板(ZnO添加Ni添
加サンプル)18種を得た。また上述の例1〜18にお
いて各ガラス原料の調製において、硫酸亜鉛の添加を行
わずかつ粒径149μmのNi金属の粉末を上記原料の
合計(酸化物換算)のそれぞれに対して150ppmに
なるように添加した以外は例1〜18と同様にして厚さ
約10mmのガラス板(ZnO不添加Ni添加サンプ
ル)18種を得た。
【0059】この2組のサンプルについて実体顕微鏡を
用いてNiSの個数を測定したところ、ZnOを添加し
ないNi添加サンプルでは、ガラス100gあたり30
〜50個のNiS粒子が観察されたが、ZnOを添加し
たNi添加サンプルでは観察されたNiS粒子はガラス
100gあたり0〜10個であった。
【0060】
【表5】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 2 3 4 5 6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− SiO2 71.1 70.4 69.8 69.7 68.0 71.5 Al23 1.8 2.0 2.9 4.8 2.5 0.2 MgO 4.4 2.1 3.9 2.1 5.9 4.8 CaO 9.0 11.2 7.8 8.9 8.1 7.2 Na2O 12.6 12.9 14.6 13.2 14.1 15.1 K2O 0.8 1.1 0.7 0.9 0.9 0.9 SO3 0.23 0.22 0.28 0.09 0.12 0.14 T−Fe23 0.019 0.019 0.018 0.018 0.016 0.016 TiO2 0.04 0.03 0.03 0.04 0.03 0.03 CeO2 0 0 0 0 0 0 MnO2 0 0 0 0 0 0 合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 ZnO 0.010 0.010 0.015 0.015 0.020 0.020 FeO 0.005 0.007 0.006 0.005 0.004 0.006 FeO比(%) 26 37 33 28 25 38 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 可視光透過率(%) 91.4 90.8 91.1 91.4 91.5 90.9 日射透過率(%) 90.3 89.1 89.8 90.3 90.7 89.5 主波長(nm) 558 552 553 557 562 552 刺激純度(%) 0.19 0.18 0.18 0.19 0.19 0.17 蛍光強度比 0 1 2 0 0 1 耐水性(mg) 0.59 0.80 0.50 0.15 0.76 1.69 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0061】
【表6】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 7 8 9 10 11 12 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− SiO2 71.7 71.7 71.6 71.6 71.5 71.5 Al23 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 MgO 4.2 4.2 4.2 4.2 4.2 4.2 CaO 8.5 8.5 8.5 8.5 8.5 8.5 Na2O 13.0 13.0 13.0 13.0 13.0 13.0 K2O 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 SO3 0.12 0.12 0.12 0.12 0.12 0.12 T−Fe23 0.015 0.015 0.015 0.015 0.015 0.015 TiO2 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 CeO2 0 0.04 0.06 0.10 0.14 0.20 MnO2 0 0 0 0 0 0 合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 ZnO 0.040 0.040 0.040 0.040 0.040 0.040 FeO 0.004 0.003 0.003 0.002 0.002 0.001 FeO比(%) 27 20 20 13 13 7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 可視光透過率(%) 91.2 91.6 91.6 91.7 91.6 91.6 日射透過率(%) 90.0 90.7 90.6 91.0 91.0 91.3 主波長(nm) 554 565 565 570 571 573 刺激純度(%) 0.19 0.20 0.20 0.20 0.24 0.30 蛍光強度比 2 21 31 28 16 11 耐水性(mg) 0.58 0.58 0.58 0.58 0.59 0.59 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0062】
【表7】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 13 14 15 16 17 18 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− SiO2 71.0 71.7 71.6 72.0 71.1 71.1 Al23 1.4 1.7 1.7 1.7 1.8 1.5 MgO 4.3 4.0 4.2 4.2 4.4 6.2 CaO 8.6 8.5 8.5 8.5 9.0 8.7 Na2O 13.5 13.0 13.0 12.5 12.6 11.1 K2O 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 1.0 SO3 0.22 0.23 0.20 0.21 0.23 0.23 T−Fe23 0.019 0.019 0.011 0.011 0.013 0.013 TiO2 0.03 0.03 0.04 0.04 0.04 0.04 CeO2 0.22 0.10 0.05 0.06 0.10 0.10 MnO2 0 0.06 0 0.08 0 0 合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 ZnO 0.020 0.020 0.050 0.050 0.040 0.40 FeO 0.001 0.002 0.002 0.001 0.002 0.002 FeO比(%) 5 11 18 9 15 15 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 可視光透過率(%) 91.6 91.6 91.7 91.8 91.7 91.7 日射透過率(%) 91.2 91.0 91.0 91.3 90.9 90.9 主波長(mn) 573 570 567 570 568 568 刺激純度(%) 0.31 0.23 0.20 0.21 0.20 0.20 蛍光強度比 9 26 27 27 28 28 耐水性(mg) 0.79 0.57 0.52 0.44 0.53 0.44 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0063】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、 0.02質量%未満のFe23に換算した全酸化
鉄を含有するソーダ石灰珪酸塩系のガラスに、0.00
6〜0.20質量%の亜鉛酸化物を含有させることによ
って、NiS生成の低減または完全消滅に十分な効果を
得ることが可能であり、ガラス製品の品質を向上させる
ことが可能である。
【0064】また亜鉛酸化物の添加により、可視光透過
率や紫外線透過率を殆ど変化させないだけでなく、着色
性や粘性あるいは膨張等のガラスの諸物性値を変化させ
ず、特に高透過率を確保しつつ、従来通りの品質を保つ
ことができるので、実用上のメリットは大きい。
【0065】また、本発明によってNiSを殆ど含まな
いガラス製品を製造することが可能となり、強化ガラス
の製造工程においても急冷強化処理後にNiS含有のガ
ラスを除去するための熱処理(ソーク処理)工程が不要
となるため、製造コストの低減を図ることが可能であ
る。またソーク処理におけるガラス破損率が減少し製品
歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガラス組成物の好適な全酸化鉄の含
有量と亜鉛酸化物の含有量の関係を示すグラフ。
【図2】T−Fe23およびCeO2の含有量と蛍光強
度比との関係を示すグラフ。
【図3】 ソーダ石灰珪酸塩系ガラスにおけるFe23
の含有量と生成するNiS個数の関係を表すグラフ。
【図4】 ソーダ石灰珪酸塩系ガラスにおけるNi添加
量とNiS半減に必要なZnO含有量の関係を表すグラ
フ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 信行 大阪府大阪市中央区北浜4丁目7番28号 日本板硝子株式会社内 (72)発明者 瀬戸 康徳 大阪府大阪市中央区北浜4丁目7番28号 日本板硝子株式会社内 Fターム(参考) 4G062 AA01 AA04 BB03 DA06 DA07 DB01 DB02 DB03 DC01 DD01 DE02 DE03 DF01 EA01 EB04 EC02 ED01 ED02 ED03 EE03 EE04 EF01 EG01 FA01 FA10 FB01 FB02 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GB02 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH12 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM01 MM02 MM27 NN01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.020質量%未満の全酸化鉄(F
    23換算)および0.006〜2.0質量%の亜鉛酸
    化物を含有するソーダ石灰珪酸塩系のガラス組成物から
    なる高透過ガラス板。
  2. 【請求項2】 前記ガラス組成物は、前記全酸化鉄の含
    有量をX座標軸に、前記亜鉛酸化物の含有量をY座標軸
    にそれぞれppmを単位としてとったとき、全酸化鉄お
    よび亜鉛酸化物の含有量が、点A(200,60)、点B(20
    0,20000)、点C(50,20000)および点D(50,180)を
    その順に結ぶ4角形ABCDの範囲内にある請求項1に
    記載の高透過ガラス板。
  3. 【請求項3】 前記ガラス組成物は、前記亜鉛酸化物、
    ならびに質量%で表示して、0.005%以上で0.0
    20%未満の前記全酸化鉄(T−Fe23)、0.00
    8%未満のFeOおよび0〜0.25%の酸化セリウム
    を含有し、かつFe23に換算したFeOの全酸化鉄に
    対する割合(FeO比)が40%未満であり、そして
    4.0mmの厚みに換算して、87.5%以上の日射透
    過率、90.0%以上の可視光透過率(C光源)、54
    0〜580nmの主波長(C光源)および0.35%以
    下の刺激純度(C光源)を有する請求項1または2に記
    載の高透過ガラス板。
  4. 【請求項4】 前記ガラス組成物は0〜0.005質量
    %の酸化セリウムを含有し、かつFeO比が22%以
    上、40%未満であり、そして4.0mmの厚みに換算
    して、0.25%以下の刺激純度(C光源)を有する請
    求項3に記載の高透過ガラス板。
  5. 【請求項5】 前記ガラス組成物は0.02〜0.25
    質量%の酸化セリウムを含有し、かつFeO比が22%
    未満であり、そして4.0mmの厚みに換算して、9
    0.0%以上の日射透過率および90.5%以上の可視
    光透過率(C光源)を有する請求項3に記載の高透過ガ
    ラス板。
  6. 【請求項6】 前記ガラス組成物は0〜0.005質量
    %の酸化セリウム、0.03質量%以下の酸化マンガ
    ン、0.01質量%以下の酸化バナジウムを含有する請
    求項3に記載の高透過ガラス板。
  7. 【請求項7】 波長400nm以下の紫外線に暴露する
    ことにより、暴露する前と比較して、4.0mmの厚み
    において1000nmの波長における光透過率を0.1
    %以上上昇させた請求項6に記載の高透過ガラス板。
  8. 【請求項8】 波長400nm以下の紫外線に暴露され
    た後に、22%未満のFeO比を有する請求項6に記載
    の高透過ガラス板。
  9. 【請求項9】 JIS R3212に規定されている耐
    光性試験に従って紫外線照射を行ったときに、紫外線照
    射前と比較して、4.0mmの厚みにおいて、1000
    nmの波長における光透過率を0.3%以上上昇し、紫
    外線照射後において、日射透過率が90.0%以上、可
    視光透過率が90.5%以上、である請求項6に記載の
    高透過ガラス板。
  10. 【請求項10】 前記ガラス組成物は0.025〜0.
    20質量%の酸化セリウムを含有し、そして波長335
    nmの紫外線を照射した時の600nmでの蛍光強度に
    対する395nmでの蛍光強度の比(蛍光強度比)が1
    0以上である請求項3または5に記載の高透過ガラス
    板。
  11. 【請求項11】 前記ガラス組成物がさらに、質量%で
    表示して、65〜80%のSiO2、0〜5%のAl2
    3、0〜7%のMgO、5〜15%のCaO、ただしM
    gO+CaOは7%を超え17%以下、10〜18%の
    Na2O、0〜5%のK2O、ただしNa2O+K2Oは1
    0〜20%、0.05〜0.3%のSO3、を含有する
    請求項1〜6のいずれかに記載の高透過ガラス板。
  12. 【請求項12】 前記ガラス組成物がフッ素、酸化硼
    素、酸化バリウムおよび酸化ストロンチウムを実質的に
    含有しない請求項11記載の高透過ガラス板。
  13. 【請求項13】 前記ガラス組成物がSe,CoO,C
    23,NiO,V 25およびMoO3を実質的に含有
    しない請求項11または12に記載の高透過ガラス板。
  14. 【請求項14】 急冷強化処理を施してなる請求項1〜
    13のいずれか1項に記載の高透過ガラス板。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
    の高透過ガラス板を製造する方法であって、前記高透過
    ガラスに含まれる亜鉛酸化物が0.006〜2.0質量
    %となるように、硝酸亜鉛または硫酸亜鉛をガラス原料
    に添加する工程と、前記ガラス原料を溶融し、成型する
    工程とを含むことを特徴とする高透過ガラス板の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 急冷強化処理を施す工程を含む請求項
    15に記載の高透過ガラス板の製造方法。
  17. 【請求項17】 ガラス原料に亜鉛化合物を添加させる
    ことにより、溶融成形されたガラス中の硫化ニッケル粒
    子生成を抑制するソーダ石灰系ガラスの製造方法であっ
    て、前記ガラスが、4.0mm厚みでの日射透過率が8
    7.5%以上および/または可視光透過率が90.0%
    以上であり、前記ガラス中の全酸化鉄(Fe23換算)
    が0.020質量%未満、亜鉛酸化物が0.006〜
    2.0質量%となるようにガラス原料を調整する工程
    と、前記ガラス原料を溶融し、成形する工程とを含むこ
    とを特徴とするソーダ石灰系ガラスの製造方法。
  18. 【請求項18】 ガラス原料に亜鉛化合物を添加させる
    ことにより、溶融成形されたガラス中の硫化ニッケル粒
    子生成を抑制するソーダ石灰系ガラスの製造方法におい
    て、ガラス中の全酸化鉄(Fe23換算)含有量を0.
    005質量%〜0.06質量%の範囲内で、所定の値か
    ら増加または減少させた場合に、前記亜鉛酸化物含有量
    を0.006〜2.0質量%の範囲内で所定の値から、
    前記全酸化鉄含有量の増加および減少に応じて、それぞ
    れ減少または増加させることにより、ガラス中のニッケ
    ル粒子生成の抑制を維持しながら、ガラスが、4.0m
    m厚みのガラス板での可視光透過率が90.0%以上の
    高い透過性を有することを特徴とするソーダ石灰系ガラ
    スの製造方法。
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