JP2018150216A - 亜鉛含有酸化物ガラスの製造方法及び亜鉛含有酸化物ガラス部材 - Google Patents
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請求項1.オルトリン酸及び亜鉛化合物を溶融して融液を作製し、得られた融液をアモルファスになる温度で熱処理する、酸化物ガラスの製造方法であって、前記亜鉛化合物はZnX2(ただし、Xは塩化物、あるいは、C1−4−アルキルカルボニルオキシドである)である、製造方法。
請求項2.酸化物基準のモル%表示で、P2O555〜90モル%及びZnO10〜45モル%となるように、前記オルトリン酸及び前記亜鉛化合物を混合する、請求項1に記載の製造方法。
請求項3.前記亜鉛化合物が酢酸亜鉛、またはその水和物である、請求項1又は2に記載の製造方法。
請求項4.前記亜鉛化合物が塩化亜鉛、またはその水和物である、請求項1又は2に記載の製造方法。
請求項5.溶融温度が、300〜500℃である、請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法
請求項6.請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法により製造される、亜鉛含有酸化物ガラス部材。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O555.0%、ZnO45.0%、となるように、85%H3PO4、及びZn(OCOCH3)2・2(H2O)を秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、大気中において200℃で30分加熱して前駆体融液を得た。この前駆体固体を、400℃で20分間加熱し、ステンレス板上に流し出しすることによりバルクの酸化物ガラスを得た。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O590.0%、ZnO10.0%、となるように、85%H3PO4、及びZn(OCOCH3)2・2 (H2O)を秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、大気中において150℃で30分加熱して前駆体融液を得た。この前駆体固体を、400℃で20分間加熱し、ステンレス板上に流し出しすることによりバルクの酸化物ガラスを得た。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O590.0%、ZnO10.0%、となるように、85%H3PO4、及びZn(OCOCH3)2・2 (H2O)を秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、室温で撹拌を行った。これに外モル%でSi(OC2H5)4を1モル%、エタノール10mLを混合して得られる溶液を少量ずつ滴下して引き続き、撹拌をおこなった。得られた均一液体を大気中において150℃で30分加熱して前駆体融液を得た。この前駆体固体を、400℃で20分間加熱し、ステンレス板上に流し出しすることによりバルクの酸化物ガラスを得た。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O555.0%、ZnO45.0%、となるように、85%H3PO4、及びZn(OCOCH3)2・2 (H2O)を秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、前駆体融液を調整することなく、400℃で20分間加熱し、ステンレス板上に流し出しすることによりバルクの酸化物ガラスを得た。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O560.0%、ZnO40.0%、となるように、85%H3PO4、及びZn(OCOCH3)2を秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、大気中において100℃で120分加熱して前駆体融液を得た。この前駆体固体を、耐熱ガラス製ビーカー中で300℃で20分間加熱し、バルクの酸化物ガラスを得た。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O573.7%、ZnO26.3%、その他成分として外掛けでK2O5.3%となるように、85%H3PO4、及びZn(OCOCH3)2、KOHを秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、大気中において100℃で30分加熱して前駆体融液を得た。この前駆体固体を、耐熱ガラス製ビーカー中で500℃で10分間加熱し、バルクの酸化物ガラスを得た。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O560.0%、ZnO40.0%、その他成分として外掛けでCuO2.0%となるように、85%H3PO4、及びZn(OCOCH3)2、Cu(CH3COO)2・H2Oを秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、前駆体融液を調整することなく、大気中で耐熱ガラス製ビーカー中で300℃で120分間加熱し、バルクの酸化物ガラスを得た。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O560.0%、ZnO40.0%、その他成分として外掛けでAl2O35.3%となるように、85%H3PO4、及びZn(OCOCH3)2、Al(OH)3を秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、大気中において100℃で120分加熱して前駆体融液を得た。この前駆体固体を、450℃で30分間加熱し、ステンレス板上に流し出しすることによりバルクの酸化物ガラスを得た。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O560.0%、ZnO40.0%となるように、85%H3PO4、及びZnCl2を秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、大気中において100℃で120分加熱して前駆体融液を得た。この前駆体固体を、450℃で15分間加熱し、ステンレス板上に流し出しすることによりバルクの酸化物ガラスを得た。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O555.0%、ZnO45.0%となるように、85%H3PO4、及びZnCl2を秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、大気中において200℃で60分加熱して前駆体融液を得た。この前駆体固体を、500℃で15分間加熱し、ステンレス板上に流し出しすることによりバルクの酸化物ガラスを得た。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O570.0%、ZnO30.0%となるように、85%H3PO4、及びZn(OC2H5)2を秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、大気中において200℃で60分加熱して前駆体融液を得た。この前駆体固体を、400℃で15分間加熱し、ステンレス板上に流し出しすることによりバルクの酸化物ガラスを得た。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O590.0%、ZnO10.0%となるように、85%H3PO4、及びZn(OCOC6H5)2を秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、大気中において200℃で60分加熱して前駆体融液を得た。この前駆体固体を、400℃で15分間加熱し、ステンレス板上に流し出しすることによりバルクの酸化物ガラスを得た。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O550.0%、ZnO50.0%、となるように、85%H3PO4、及びZn(OCOCH3)2を秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、大気中において100℃で60分加熱して前駆体融液を得た。この前駆体固体を、耐熱ガラス製ビーカー中で400℃で30分間加熱したところ、白色結晶が析出し、透明ガラスは得られなかった。
ガラスの組成が、酸化物基準のモル%で、P2O5100.0%、その他成分として外掛けでAl2O31.0%となるように、85%H3PO4、及びAl(OH)3を秤量した。次いで、これらの秤量した原料を混合し、前駆体融液を調整することなく、大気中で耐熱ガラス製ビーカー中で300℃で60分間加熱したところ、融液状態のままで、固体透明ガラスは作製できなかった。
Claims (6)
- オルトリン酸及び亜鉛化合物を混合して融液を作製し、得られた融液をアモルファスになる温度で熱処理する、酸化物ガラスの製造方法であって、前記亜鉛化合物はZnX2(ただし、Xは塩化物、あるいは、C1−4−アルキルカルボニルオキシドである)であることを特徴とする亜鉛含有酸化物ガラスの製造方法。
- 酸化物基準のモル%表示で、P2O555〜90モル%及びZnO10〜45モル%となるように、前記オルトリン酸及び前記亜鉛化合物を混合することを特徴とする請求項1に記載の亜鉛含有酸化物ガラスの製造方法。
- 前記亜鉛化合物が酢酸亜鉛、または、その水和物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の亜鉛含有酸化物ガラスの製造方法。
- 前記亜鉛化合物が塩化亜鉛、または、その水和物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の亜鉛含有酸化物ガラスの製造方法。
- 溶融温度が、300〜500℃であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の亜鉛含有酸化物ガラスの製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法により製造されたことを特徴とする亜鉛含有酸化物ガラス部材。
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