JP2003192380A - 高プロトン導電性を有するガラス体およびその製造方法、水電気分解装置、ガス発生装置、燃料電池、水素センサ - Google Patents

高プロトン導電性を有するガラス体およびその製造方法、水電気分解装置、ガス発生装置、燃料電池、水素センサ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高プロトン導電性を持つガラス体およびその製
造方法を提供する。更に上記した高プロトン導電性を持
つガラス体を備えた水電気分解装置、ガス発生装置、燃
料電池、水素センサを提供する。 【解決手段】P2 5 に換算して5〜80mol%のP
成分と、H2 Oに換算して1〜70mol%のH成分と
を含有する高プロトン導電性を有するガラス体。プロト
ン導電性を有するガラス体で形成された電解質相と、電
解質相の片側に設けられ電圧が印加される第1電極と、
電解質相の他の片側に設けられ電圧が印加される第2電
極と、第1電極及び第2電極に電圧を印加するとき、電
気分解される水を供給する給水通路とを具備する水電気
分解装置において、電解質相は上記した高プロトン導電
性を有するガラス体で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高プロトン導電性を
持つガラス体(半ガラス体を含む)およびその製造方法
に関する。更に本発明は上記した高プロトン導電性を持
つガラス体を備えた水電気分解装置、ガス発生装置、燃
料電池、水素センサに関する。
【0002】
【従来の技術】水素イオン(プロトン)による高い電気
伝導をもつ、例えば室温で10-5Scm-1以上を示すよ
うな高プロトン導電性膜は、酸水素燃料電池などの隔膜
(高プロトン導電性固体電解質)として有望視されてい
る。
【0003】高プロトン導電性膜を作製する方法には、
通常のガラスの製法である溶融ー急冷法を用いて作製す
る方法も考えられる。ところが、従来のこの方法では高
温で溶融するために、原料中の水分または水素イオンの
大半が蒸発して失われるため、分子状の水及び水素イオ
ンが極めて少なく、高プロトン導電性ガラスは得られな
い。そこで、いわゆるゾルーゲル法を用いて、低温合成
によりリン酸ジルコニウム系などの高プロトン導電性ガ
ラスを得る方法が研究されている(例えば、特開平6ー
25731号公報、特開平8ー119612号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在のところ、上記し
たゾルーゲル法のほかには高プロトン導電性ガラスの作
製方法はない。ところが、このゾルーゲル法を用いて高
プロトン導電性ガラスを作製する場合には、作製過程に
極めて長時間を要するうえ、作製途中にガラスに亀裂が
入りやすいため、大面積の膜や板などが得られない。そ
のため、例えば20cm×20cmの大面積の酸水素燃
料電池用高プロトン導電性膜を作製することは至難の業
となっている。
【0005】ところで、従来から実施されているガラス
の製造方法は、いわゆる溶融ー急冷法と言われる方法で
ある。例えば、原料としてケイ砂、炭酸ソーダ、炭酸カ
ルシウムなどの混合物を用い、溶融させた後、急冷固化
させてガラスを得ることができる。この方法では、原料
混合物を溶解させるために、その液相温度(融点)以上
の高温に維持して調製する必要がある。
【0006】そのため、原料混合物の付着水分、含有水
分、または結晶水等による水および水素イオンは、蒸発
揮散してガラス中にほとんど残存しない状態となる。し
たがって、従来の方法では高プロトン導電性を示すガラ
スを得られなかったのである。
【0007】従って、本発明の課題は、高プロトン導電
性を持つガラス体およびその製造方法を提供することに
ある。更に本発明の課題は、上記した高プロトン導電性
をもつガラス体を備えた水電気分解装置、ガス発生装
置、燃料電池、水素センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1の形態は、P2 5 に換算して5〜8
0mol%のP成分と、H2 Oに換算して1〜70mo
l%のH成分とを含有する高プロトン導電性を有するガ
ラス体である。
【0009】本願発明の第2の形態は、その他のガラス
構成成分を含有すると共に、前記その他のガラス構成成
分は、ガラス体の安定性向上のために加えられ、液状リ
ン酸に900℃以下で溶解する物質であることを特徴と
する高プロトン導電性を有するガラス体である。
【0010】本願発明の第3の態様は、前記その他のガ
ラス構成成分は、1価、2価、3価、4価または5価の
陽イオンを主要成分として含む化合物から選択される1
種又は2種以上であることを特徴とする高プロトン導電
性を有するガラス体である。化合物としては酸化物、水
酸化物、炭酸塩、塩化物等の1種又は2種以上が挙げら
れる。
【0011】本願発明の第4の態様は、前記その他のガ
ラス構成成分は、周期律表の2A族、2B族、3B族、
4B族からなる選択される1種または2種以上の元素を
主要成分として含む化合物から選択される1種又は2種
以上であることを特徴とする高プロトン導電性を有する
ガラス体である。化合物としては酸化物、水酸化物、炭
酸塩、塩化物からなる選択される1種または2種以上と
することができる。
【0012】本願発明の第5の態様は、前記ガラス体は
室温で10-5Scm-1以上のプロトン導電率を有するこ
とを特徴とする高プロトン導電性を有するガラス体であ
る。
【0013】本願発明の第6の態様は、液状リン酸を用
意し、前記液状リン酸とその他のガラス構成成分とを添
加し、前記液状リン酸と前記その他のガラス構成成分と
の混合物を300℃〜900℃の範囲内に加熱し、加熱
保持した後、冷却固化する工程からなることを特徴とす
る高プロトン導電性ガラス体の製造方法である。加熱保
持温度が調製温度とされる。分子状の水及び水素イオン
をガラス体に含有させるのに有利である。
【0014】本願発明の第7の態様は、前記その他のガ
ラス構成成分が、前記液状リン酸と混合される時点で、
水溶液の状態であることを特徴とする高プロトン導電性
ガラス体の製造方法である。この場合には水溶液の状態
であるため、分子状の水をガラス体に取り込み易いとい
う利点が得られる。水溶液としては酸の水溶液を採用で
き、塩酸(塩化水素の水溶液)等を例示できる。
【0015】本願発明の第8の態様は、前記その他のガ
ラス構成成分は、ガラス体の安定性向上のために加えら
れ、液状リン酸に900℃以下で溶解する物質から選択
されるものであることを特徴とする高プロトン導電性を
有するガラス体の製造方法である。分子状の水及び水素
イオンをガラス体に含有させるのに有利となる。
【0016】本願発明の第9の態様は、前記その他のガ
ラス構成成分は、1価、2価、3価、4価または5価の
陽イオンを含む化合物から選択される1種又は2種以上
であることを特徴とする高プロトン導電性を有するガラ
ス体の製造方法である。化合物としては酸化物、水酸化
物、炭酸塩、塩化物等の1種又は2種以上が挙げられ
る。
【0017】本願発明の第10の態様は、前記その他の
ガラス構成成分は、周期律表の2A族、2B族、3B
族、4B族の元素を含む化合物から選択される1種又は
2種以上であることを特徴とする高プロトン導電性を有
するガラス体の製造方法である。化合物としては酸化
物、水酸化物、炭酸塩、塩化物の1種又は2種以上が挙
げられる。
【0018】本発明の水電気分解装置は、プロトン導電
性を有する電解質相と、前記電解質相の片側に設けられ
電圧が印加される第1電極と、前記電解質相の他の片側
に設けられ電圧が印加される第2電極と、第1電極及び
第2電極に電圧を印加するとき、電気分解される水を供
給する給水通路とを具備する水電気分解装置において、
電解質相は、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記
載の上記高プロトン導電性を有するガラス体で構成され
ていることを特徴とするものである。
【0019】第1電極と第2電極との間の電解質相は、
分子状の水及び水素イオンを含有して高プロトン導電性
をもつため、水の電気分解が良好に行われる。
【0020】本発明のガス発生装置は、プロトン導電性
を有する電解質相と、電解質相の片側に設けられ光が照
射され光触媒機能を有する光触媒物質を主要成分とする
と共に光の照射に伴い水から酸素を発生させる第1電極
と、電解質相の他の片側に設けられ光の照射に伴い水か
ら水素を発生させる第2電極とを具備するガス発生装置
において、電解質相は、請求項1〜請求項10のいずれ
か一項に記載の上記した高プロトン導電性を有するガラ
ス体で構成されていることを特徴とするものである。
【0021】第1電極と第2電極との間の電解質相は、
分子状の水及び水素イオンを多量に含有して高プロトン
導電性をもつため、良好にガスが生成される。
【0022】本発明の燃料電池は、プロトン導電性を有
する電解質相と、電解質相の片側に設けられ発電用燃料
が供給される燃料極と、電解質相の他の片側に設けられ
発電用酸化剤が供給される酸化剤極と、発電用燃料を燃
料極に供給する燃料供給部と、発電用酸化剤を酸化剤極
に供給する酸化剤供給部とを具備する燃料電池におい
て、電解質相は、請求項1〜請求項10のいずれか一項
に記載の上記した高プロトン導電性を有するガラス体で
構成されていることを特徴とする。
【0023】燃料極と酸化剤極との間の電解質相は、分
子状の水及び水素イオンを多量に含有して高プロトン導
電性をもつため、発電が良好に行われる。
【0024】ここで燃料供給部は、プロトン導電性を有
する第2電解質相と、第2電解質相の片側に設けられ光
が照射され光触媒機能を有する光触媒物質と、第2電解
質相の他の片側に設けられ光の照射に伴い光触媒反応に
より発生した水素ガスを燃料極に供給する水素ガス通路
とを具備しており、第2電解質相は、請求項1〜請求項
10のいずれか一項に記載の高プロトン導電性を有する
ガラス体で構成されていることが好ましい。
【0025】本発明に係る水素センサは、プロトン導電
性を有する電解質相と、電解質相の片側に設けられ第1
水素含有物質が供給される第1電極と、電解質相の他の
片側に設けられ第2水素含有物質が供給される第2電極
とをもち、第1水素含有物質の水素濃度と第2水素含有
物質の水素濃度との差に基づく起電力を生じさせる水素
センサにおいて、電解質相は、請求項1〜請求項10の
いずれか一項に記載の上記した高プロトン導電性を有す
るガラス体で構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0026】電解質相は、分子状の水及び水素イオンを
多量に含有して高プロトン導電性をもつため、第1水素
含有物質の水素濃度と第2水素含有物質の水素濃度との
差に基づいて第1電極と第2電極との間において起電力
が良好に生じる。この起電力が測定され、ひいては第1
水素含有物質及び第2水素含有物質のいずれかの水素分
圧(水素濃度)が測定される。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
する。本発明では、高プロトン導電性を有するガラス体
は、一般的には、P2 5 に換算して5〜80mol%
のP成分と、H2 Oに換算して1〜70mol%のH成
分と、その他のガラス構成成分とで構成される。実施の
形態例では、高プロトン導電性を有するガラス体は、液
状リン酸に金属塩を液相温度以下の低い温度で混合加熱
して溶解せしめた後、所定温度(例えば室温)に冷却す
ることにより得ることができる。
【0028】このガラス体は、前述したように、5〜8
0mol%のP2 5 (リン酸化物)、H2 Oに換算し
て1〜70mol%のH成分(H2 O換算量)と、およ
びその他のガラス構成成分とで構成される。P2 5
しては15〜80mol%、20〜80mol%、25
〜80mol%とすることができる。ここでP2 5
下限値としては10mol%、15mol%、17mo
l%等を例示でき、この下限値と対応できる上限値とし
ては78mol%、76mol%、74mol%等を例
示できる。
【0029】P成分の原料には、液状リン酸として、液
状リン酸又は液状リン酸塩を用いることが望ましい。例
えば、液状正リン酸(H3 PO4 、濃度85wt%)及
び液状リン酸アルミニウムのうちの少なくとも1種を用
いることができる。これらの液状リン酸を用いることに
よって、本発明で得られるガラス体または半ガラス体の
2 Oを高濃度に保つことができる。ここで、半ガラス
体とは50wt%以下の結晶を含むガラスを示すが、本
発明においては併せてガラス体と称している。
【0030】液状リン酸のみを使用して加熱・冷却して
も、高プロトン導電性を有するガラス体は得ることはで
きるが、これは化学的に不安定で実用上不利である。液
状リン酸は温度が上昇するとともに、金属を溶かし込む
傾向が強くなることを利用して、液状リン酸に所定の混
合比で金属の塩化物、炭酸塩等の金属塩を添加すること
によって、安定なガラスとすることができる。
【0031】金属を混ぜる理由は、得られたガラス体を
化学的に安定化させるためである。安定化させることに
よってガラス体の高プロトン導電性膜としての実用上の
優れた特性を得ることができ、かつ使用時の寿命等の向
上を確保できる。
【0032】金属は、液状リン酸に混ぜて反応させてガ
ラス体とする。そのため、金属としては、液状リン酸に
溶解する金属であり、ガラス体となって安定化させるも
のであれば使用できる。金属の原料としては、金属塩と
して、例えば酸化物、水酸化物、炭酸塩、塩化物等の化
合物の1種または2種以上を用いることが望ましい。
【0033】ここで、その他のガラス構成成分として
は、液状リン酸に900℃以下で溶解する物質から選択
される成分であるが、具体的には以下で示したものを用
いることができる。すなわち、1価、2価、3価、4価
または5価の陽イオンを主要成分として含む酸化物、水
酸化物、炭酸塩、塩化物またはその他の化合物うちの1
種または2種以上から選択される。上記した陽イオンと
してはK,Ca,Sr,Ba,Zn、Al、Si、P
b、Mg、Bが例示される。
【0034】また、周期律表の2A族、2B族、3B
族、4B族の元素を主要成分として含む酸化物、水酸化
物、炭酸塩、またはその他の化合物のうちの1種または
2種以上から選択することができる。これらを用いるこ
とでガラス体を安定化させることができる。周期律表の
2A族の元素としてはBe,Mg,Sr,Ca,Baの
うちの少なくとも一つが挙げられる。2B族の元素とし
ては Zn,Cd,Hgが挙げられる。3B族の元素と
しては B,Al,Ga,Inのうちの少なくとも一つ
が挙げられる。4B族の元素としては C,Si,G
e,Sn,Pbのうちの少なくとも一つが挙げられる。
【0035】また、酸化物、炭酸塩、塩化物、またはそ
の他の化合物を水、酸やアルカリに溶解させた水溶液等
の溶液を用い、これと液状リン酸とを混合した混合物を
用いても良い。この場合、混合物はすべてが水溶液等の
溶液状か、あるいは一部が水溶液等の溶液状となってお
り、これを出発原料として用いることができる。一例と
して、塩化カルシウム水溶液、塩化亜鉛水溶液、塩化鉛
水溶液、正リン酸溶液の混合液を用いることができる。
また、水溶液の一部に金属アルコキシドを使用しても良
い。
【0036】ガラス体のアニオンは、すべて、または主
として酸素である。酸素のかわりにハロゲン(Cl、
I、Br)、カルコゲン(S、Se)を一部含んでいて
も支障はない。
【0037】液状リン酸と金属塩とを含む混合物を攪拌
しながら温度を上げていくと、融解して透明または半透
明の高粘度液体となる。混合物を加熱保持する調製温度
は、ガラス体の組成等によっても相違するが、一般的に
は250〜950℃、殊に250〜900℃、300℃
〜900℃、400〜850℃とすることができる。こ
の場合、調製温度は液相温度以下が良く、900℃以
下、870℃以下、850℃以下、750℃以下とする
ことが望ましい。ここで、液相温度とはP2 5と金属
塩とで構成される多元系を加熱したときに平衡状態とし
て溶融液化するときの温度である。加熱して温度を上昇
させるとリン酸は脱水縮合して熱リン酸となり、この熱
リン酸の分解作用によって金属はその融点よりもはるか
に低い温度でリン酸中に反応して均一に溶け込むことが
でき、高粘度液体となる。
【0038】この高粘度液体を冷却固化させることによ
り、多量の分子状の水と水素イオンとが残存したガラス
状物質が得られる。分子状の水(molecular
water)と水素イオンは、赤外線吸収測定器を用い
て確認できる。ここで分子状の水と水素イオンとを区別
しての測定は困難である。
【0039】分子状の水と水素イオンとは、通常のガラ
スにおいては0.1mol%程度にしか存在しないが、
本発明に係るガラス体においては1mol%〜70mo
l%程度とかなりの量で存在する。この分子状の水と水
素イオンとの数値が大きいほど、プロトン導電性は高く
なる傾向にある。一方、分子状の水と水素イオンとの数
値が大きすぎると、ガラス体の化学的耐久性が低下す
る。
【0040】本発明に係るガラス体において分子状の水
と水素イオンの量の下限値としては、ガラス体の組成や
調製温度などによっても相違するが、2mol%、4m
ol%、6mol%、8モル%のいずれかとすることが
でき、この下限値と対応できる上限値としては68mo
l%、66mol%、64mol%、62mol%、6
0モル%のいずれかとすることができる。従って、本発
明に係るガラス体において分子状の水と水素イオンの量
は、ガラス体の組成やガラス体を製造するときの調製温
度(加熱保持温度)によっても相違するが、一般的に
は、2〜68mol%、殊に3〜66mol%、3〜6
4mol%とすることができる。本発明では、水素イオ
ンは1/2モルのH2Oとして換算される。
【0041】本発明法により、ゾルーゲル法を用いず
に、高プロトン導電性ガラスが得られる。本発明では、
従来の溶融法に較べてはるかに製造時の温度が低いた
め、ガラス体中には多量の水と水素イオンが残存してい
る。そのため、本発明法で製造したものに高プロトン導
電性が発現する。なお、加熱時間と加熱温度(調製温
度)を変えることにより、残存する分子状の水と水素イ
オンとの量をコントロ−ルすることができる。
【0042】また本発明品を製造する際には、リン酸に
含有される水および水素イオンの飛散防止のため密閉容
器を用いても良い。また、ガラス体により多くの水およ
び水素イオンを導入するためには、液状リン酸に金属塩
を添加した混合物を、オートクレープ等の容器を用いて
加圧下で加熱しても良い。
【0043】
【実施例】本発明に係る実施例をついて具体的に説明す
る。原料粉末として市販試薬のSrCO3 粉末、市販試
薬のBaCO3 粉末、市販試薬のPbO粉末、市販試薬
のZnO粉末、市販試薬のSiO2 粉末、市販試薬のA
l(OH)3 粉末、市販試薬の濃度85wt%の液状の
正リン酸(H3 PO4 )液を用いた。
【0044】これらの粉末はガラス体の安定性向上のた
めに加えられるものであり、液状リン酸液に900℃以
下で溶解することができる。正リン酸はりん供給源とな
る。
【0045】まず、各原料粉末を所定の組成となるよう
に秤量した。つぎに、正リン酸液と各金属塩とを白金製
の容器に移し入れて室温で混合し、混合物とした。その
後、その混合物を貯留した容器を、加熱手段としての電
気炉に投入した。
【0046】電気炉中では、5℃/分の昇温速度で昇温
加熱し、所定の温度に到達すると、その所定の温度(3
00〜900℃の範囲内の温度)に約30分間加熱保持
た。これにより融液を容器内で形成した。加熱保持温度
はガラス体の調製温度である。その後、融液を貯留した
白金製の容器を炉から取り出し、カーボン製の板上に容
器の融液を流し入れた。ディスク型や角柱型の形状のガ
ラス体を得たい場合には、所定形状のセラミック製の型
に流し込んで作製した。融液を流し込んだ後は、そのま
ま放置して室温にまで冷却し、固化させた。
【0047】冷却固化したガラス体の試料について、ス
パッタリング法により金の電極を形成し、25℃の飽和
水蒸気雰囲気下におけるガラス体の試料についての導電
率を測定した。実施例1、3、5、6、8については、
導電率を測定した。温度と導電率との関係を図2に示
す。導電率の値は、100℃から200℃において、1
-5Scm-1から10-1Scm-1の範囲内であり、殊に
10-4Scm-1から10 -2Scm-1の範囲内であった。
このように各実施例に係るガラス体は、高プロトン導電
性と呼ぶに充分な値を示した。
【0048】図2に示すように、導電率を示す各特性線
を室温まで仮想的に延長すれば、室温におけるプロトン
導電率を得ることができる。図2から理解できるよう
に、室温においては、10-5Scm-1以上の導電率が得
られた。10-4Scm-1以上の導電率が得られた実施例
もある。
【0049】図1は表1を示す。表1は、実施例1〜実
施例8及び比較例1,2について、秤量から求めたガラ
スの組成、製造過程で実際に行った調製温度(加熱保持
温度)を示す。比較例1、2は本発明の範囲外のもので
ある。実施例1〜実施例8に係るガラス体は、多くの水
分(H2Oに換算したH成分)を含有しており、P25
に換算して5〜80mol%のP成分と、H2 Oに換算
して1〜70mol%のH成分とを含有しており、高プ
ロトン導電性を発現する。比較例1はガラス化しなかっ
た。
【0050】また、モル比で、BaOが12.5mol
%、PbOが12.5mol%、ZnOが12.5mo
l%、P25が62.5mol%となるように配合した
原料に基づいて融液を形成し、融液を冷却させることに
より、上記した製造方法に基づいてガラス体を形成し
た。この場合、ガラス体を製造する際の調製温度を種々
変化させた。そして、ガラス体を製造する際の調製温度
とガラス体の水分含有量との関係を測定した。図3はそ
の試験結果を示す。図3の横軸はガラス体を製造する際
において融液を加熱保持した調製温度を示す。図3の縦
軸はH2Oに換算したH成分のmol%、つまり、ガラ
ス体に含まれている分子状の水及び水素イオンのmol
%を示す。
【0051】この試験では、測定は熱重量分析法を用い
た。試料を1000℃程度まで加熱した際の重量と加熱
前の重量との差を、試料に含まれるH2Oに換算したH
成分量とした。
【0052】図3の特性線に示すように、ガラス体は水
分量は調製温度によって大きく変化する。調製温度が低
い方が、ガラス体は多くの水分(H2Oに換算したH成
分)を含んでいる。調製温度が高い方が、ガラス体の水
分(H2Oに換算したH成分)は減少している。即ち、
図3の特性線に示すように、調製温度が500〜800
℃に変化するにつれて、ガラス体の水分(H2Oに換算
したH成分)は46mol%〜10mol%に変化し
た。このことから、上記した組成のガラス体によれば、
調製温度はガラス化させるために必要な最低温度であ
り、良好にガラス化させることを考慮すると、調製温度
は500〜800℃、500〜700℃、殊に500℃
が好ましいといえる。
【0053】なお、正リン酸以外のガラス構成成分を塩
酸(塩化水素の水溶液)等の酸水溶液に一旦溶かしてお
き、その後、正リン酸あるいはその他のリン酸化合物と
混合して混合物を形成し、その混合物を電気炉等の加熱
炉に投入して調製温度に加熱保持し、その後融液を冷却
することにしても良い。この場合、正リン酸に直接溶か
すよりも多くの水分を含み易く、リン酸以外の成分が塩
酸(塩化水素の水溶液)等に予め溶けているため、ガラ
ス化し易い。更に説明を加えると、前述した市販の原料
粉末(SrCO3 粉末、BaCO3 粉末、PbO粉末、
ZnO粉末、SiO2 粉末、Al(OH)3 粉末)を所
定の組成となるように秤量する。濃塩酸(塩化水素を含
む水溶液)と原料粉末とをよく混合して完全に溶かして
溶液とする。この溶液と前記した液状の正リン酸とを白
金製の容器に投入し、よく混合して混合物とする。混合
物を白金製の容器と共に、加熱炉としての電気炉に投入
して、前述同様に調製温度(300〜900℃の範囲内
の適宜の温度)に加熱保持する。その後、電気炉から白
金製の容器を取り出し、前述同様に容器の融液をカーボ
ン製の板上に流し込んで、そのまま放置し、室温に冷却
してガラス体とする。このガラス体は分子状の水及び水
素イオンを多量に含み、高いプロトン導電性を有する。
なお、濃塩酸に代えて濃硝酸(HNO3の水溶液)を用
い、濃硝酸と前記した原料粉末とをよく混合して完全に
溶かして溶液とすることもできる。
【0054】(適用例1)図4は適用例1を示す。図4
に示すように、本適用例に係る水電気分解装置は、プロ
トン導電性を有する板状または膜状の電解質相11と、
電解質相11の厚み方向の片側に設けられ電圧が印加さ
れる多孔質の第1電極12と、電解質相11の厚み方向
の他の片側に設けられ電圧が印加される多孔質の第2電
極13と、第1電極12の側に設けられ第1電極12及
び第2電極13に電圧を印加したとき電気分解される水
を供給すると共に酸素ガス通路を兼ねる給水通路14
と、第2電極13の側に設けられ水の電気分解に基づい
て発生した水素ガスを通過させる水素ガス通路15とを
具備する。
【0055】酸素ガス通路を兼ねる給水通路14は、隔
壁14aで形成されている。水素ガス通路15は隔壁1
5aで形成されている。電解質相11は、分子状の水及
び水素イオンを多量に含む上記した実施例1〜実施例8
のいずれかに係る高プロトン導電性を多量に有するガラ
ス体で構成されている。
【0056】第1電極12は導電経路12xを経て給電
装置17のプラス極に接続される。第2電極13は導電
経路13xを経て給電装置17のマイナス極に接続され
る。給電装置17により第1電極12及び第2電極13
に所定の電圧が印加される。すると、プラス極側の第1
電極12側では酸素ガスが生成し、マイナス極側の第2
電極13側では水素ガスが生成される。
【0057】発生した酸素ガスは、酸素ガス通路を兼ね
る給水通路14を経て外部に吐出される。発生した水素
ガスは水素ガス通路15を経て外部に吐出される。第1
電極12側に存在する水素イオン(プロトン)は、電解
質相11の内部を伝導して第2電極13側に移行する。
【0058】なお、印加される電圧としては1.5〜3
0ボルトの範囲を例示できるが、これに限定されるもの
ではなく、要するに、水を電気分解できる電圧であれば
良い。なお本適用例に係る水電気分解装置は室温領域
(常温領域)で使用される。電解質相11の形状は板状
または膜状に限定されるものではなく、有底筒形状など
の筒形状でも良く、要するに両側に電極を配置できる形
状であれば良い。発生ガスが逆になるが、第1電極12
及び第2電極13の極性を逆にすることもできる。
【0059】(適用例2)図5は適用例2を示す。本適
用例に係るガス発生装置は、水素発生装置または酸素発
生装置となり得るものである。このガス発生装置は、プ
ロトン導電性を有する板状または膜状の電解質相21
と、電解質相21の厚み方向の片側に設けられ光が照射
され光触媒機能を有する光触媒物質を基材とすると共に
水から酸素を発生させる多孔質の第1電極22と、電解
質相21の厚み方向の他の片側に設けられ水から水素を
発生させる白金を基材とする多孔質の第2電極23と、
電気分解される水を供給する給水通路24とを具備す
る。
【0060】第1電極22及び第2電極23は白金を基
材とする。給水通路24は第1電極22側に配置されて
いる。光触媒物質は酸化チタン(TiO2)で形成され
ている。場合によっては、光触媒物質は、酸化チタンと
同じようなエネルギバンド構造をもつ酸化タングステ
ン、酸化亜鉛等とすることも期待できる。
【0061】電解質相21は、分子状の水及び水素イオ
ンを多量に含む上記した実施例1〜実施例8のいずれか
に係る高プロトン導電性を有するガラス体で構成されて
いる。第1電極22は集電用の白金のメッシュ22mを
もつ。第2電極23は集電用の白金のメッシュ23mを
もつ。第1電極22と第2電極23とは導電経路22x
で接続されている。
【0062】使用の際には、酸化チタンである光触媒物
質を基材とする第1電極22に紫外線領域の波長を含む
光(400ナノメートル以下の波長を含む光:自然太陽
光、人工太陽光、蛍光灯など)が照射される。すると、
光触媒物質を基材とする第1電極22側では、光触媒作
用に基づく水の分解が生じる。光触媒作用に基づく水の
分解現象は、文献(光触媒の世界,136ページ,著者
竹内浩士など,1998年7月15日 初版第2刷,発行
所 株式会社工業調査会)などでも、近年、報告されて
いる。
【0063】生成された酸素ガスは、酸素ガス通路を兼
ねる給水通路24から吐出される。生成された水素イオ
ン(プロトン)は電解質相21の内部を伝導し、白金を
基材とする第2電極23側に移行し、第2電極23で水
素ガスとなる。従って本実施例に係るガス発生装置は、
水素ガス発生装置として、また、酸素ガス発生装置とし
て機能できる。なお本適用例に係るガス発生装置は、一
般的には室温領域(常温領域)で使用される。
【0064】(適用例3)図6は適用例3を示す。本適
用例に係る燃料電池は、プロトン導電性を有する板状ま
たは膜状の電解質相31と、電解質相31の厚み方向の
片側に設けられ発電用燃料である水素含有ガスが供給さ
れる多孔質の燃料極32と、電解質相31の厚み方向の
他の片側に設けられ発電用酸化剤としての酸素含有ガス
(一般的には空気)が供給される多孔質の酸化剤極33
と、水素含有ガスを燃料極32に供給する通路状の燃料
供給部34と、酸素含有ガス(空気など)を酸化剤極3
3に供給する通路状の酸化剤供給部35とを具備する。
【0065】電解質相31は、分子状の水及び水素イオ
ンを多量に含む上記した実施例1〜実施例8のいずれか
に係る高プロトン導電性を有するガラス体で構成されて
いる。
【0066】水素含有ガスが燃料供給部34を経て燃料
極32に供給されると共に、酸素含有ガス(一般的には
空気)が酸化剤供給部35を経て酸化剤極33に供給さ
れると、発電反応が生じる。発電された電力は、導電経
路36xを経て接続された負荷36を介して取り出され
る。
【0067】(適用例4)図7は適用例4を示す。本適
用例に係る燃料電池は、プロトン導電性を有する板状ま
たは膜状の電解質相31と、電解質相31の厚み方向の
片側に設けられ発電用燃料である水素含有ガスが供給さ
れる多質質の燃料極32と、電解質相31の厚み方向の
他の片側に設けられ発電用酸化剤としての酸素含有ガス
(一般的には空気)が供給される多孔質の酸化剤極33
と、発電用燃料である水素含有ガスを燃料極32に供給
する通路状の燃料供給部34と、酸化剤通路33xを経
た発電用の酸素含有ガスを酸化剤極33に供給する通路
状の酸化剤供給部35とを具備する。
【0068】更に、本適用例に係る燃料電池は、上記し
た適用例3に相当するガス発生装置4を備えている。即
ち、このガス発生装置4は、プロトン導電性を有する電
解質相41と、電解質相41の厚み方向に片側に設けら
れ光が照射され光触媒機能を有する光触媒物質(一般的
には酸化チタン)を主要成分とすると共に光触媒機能に
より酸素を発生させる多孔質の第1電極42と、電解質
相41の厚み方向の他の片側に設けられ光触媒機能によ
り水素を発生させる白金を基材とする多孔質の第2電極
43とを具備する。
【0069】電解質相41は、分子状の水及び水素イオ
ンを多量に含む上記した実施例1〜実施例8のいずれか
に係る高プロトン導電性を有するガラス体で構成されて
いる。前述同様に、使用時には、光触媒物質を基材とす
ると共に酸素を発生させる第1電極42に紫外線領域の
波長を含む光200(自然太陽光、人工太陽光、蛍光灯
光など)が照射される。すると、光触媒物質を基材とす
る第1電極42側では酸素ガスが生成される。酸素ガス
は、酸化剤通路33x、通路状の酸化剤供給部35を経
て、燃料電池の酸化剤極33に供給され、発電反応に消
費される。また、ガス発生装置4において、白金を基材
とする第2電極43側では水素ガスが生成される。生成
された水素ガスは、通路状の燃料供給部34を経て燃料
電池の燃料極32に供給され、発電反応に消費される。
【0070】この結果、燃料電池の発電反応が生じる。
発電された電力は、導電経路36xを経て接続された負
荷36を介して取り出される。発電時に生成された水
は、水通路48を経てポンプ手段などにより、ガス発生
装置4の第1電極42に供給され、再び水素ガスの生
成、ひいては発電反応に消費される。
【0071】(適用例5)図8は適用例5を示す。本適
用例に係る水素センサは、プロトン導電性を有する板状
または膜状の電解質相51と、電解質相51の厚み方向
の片側に設けられ第1水素含有物質としての第1水素含
有ガスが供給される第1電極52と、電解質相53の厚
み方向の他の片側に設けられ別の水素含有物質としての
第2水素含有ガスが供給される第2電極53とをもつ。
電解質相51は、分子状の水及び水素イオンを多量に含
む上記した実施例1〜実施例8のいずれかに係る高プロ
トン導電性を有するガラス体で形成されている。
【0072】第1電極52は、白金を担持したカーボン
と、白金網からなる集電体で形成されている。第2電極
53は、同様に、白金を担持したカーボンと、白金網か
らなる集電体で形成されている。第1電極52は導電経
路52xを介して起電力測定装置69(一般的には電圧
計)に接続されていると共に、第2電極62は導電経路
62xを介して起電力測定装置69に接続されている。
【0073】本適用例に係る水素センサは、高温領域
(例えば150〜700℃、殊に170〜400℃)で
使用される。使用環境温度はこれに限定されるものでは
ない。第1内管57の通路57xは 第1水素含有物質
としての第1水素含有ガスを第1電極52に供給する。
第1電極52に供給された第1水素含有ガスは、第1内
管57の外側に配置された第1外管58の通路58xを
経て外部に吐出される。
【0074】第2内管67の通路経路67xは 第2水
素含有物質としての第2水素含有ガスを第2電極53に
供給する。第2電極53に供給された第2水素含有ガス
は、第2内管67の外側に配置された第2外管68の通
路経路68xを経て外部に吐出される。なお、第1内管
57、第1外管58、第2内管67、第2外管68は、
セラミックス製(例えばアルミナ製)である。
【0075】使用時には、高温の第1水素含有ガスが第
1内管57の通路57xに供給されると共に、高温の第
2水素含有ガスが第1内管67の通路67xに供給され
る。すると、第1水素含有ガスの水素分圧(水素濃度)
及び第2水素含有ガスの水素分圧(水素濃度)に基づい
て、起電力が発生する。起電力の大きさは、基本的には
物理化学におけるネルンストの式に基づく。起電力は起
電力測定装置69により測定される。水素センサの使用
の使用の際には、第1水素含有ガス及び第2水素含有ガ
スのうちのいずれを一方を、基準物質としても用い、他
方を測定用ガスとする。
【0076】図9は上記した水素センサを用いて起電力
を測定した試験例を示す。この場合には、試験例Aで
は、第1電極52をプラス極とし、第2電極53をマイ
ナス極とし、第1電極52側に0.5%の水素を含有す
るアルゴンガスを供給すると共に、第2電極53側に
0.5%の水素を含有するアルゴンガスを供給した。試
験例Aでは起電力は0ボルトであった。試験例A〜Hに
よれば、アルゴンガスにおける水素濃度は、モル比であ
る。
【0077】試験例Bでは、第1電極52をプラス極と
し、第2電極53をマイナス極とし、第1電極52側に
1%の水素を含有するアルゴンガスを供給すると共に、
第2電極53側に0.5%の水素を含有するアルゴンガ
スを供給した。試験例Bでは起電力は−0.02ボルト
程度であった。
【0078】試験例Cでは、第1電極52をプラス極と
し、第2電極53をマイナス極とし、第1電極52側に
0.5%の水素を含有するアルゴンガスを供給すると共
に、第2電極53側に1%の水素を含有するアルゴンガ
スを供給した。試験例Cでは起電力は+0.02ボルト
程度であった。
【0079】試験例Dでは、第1電極52をプラス極と
し、第2電極53をマイナス極とし、第1電極52側に
10%の水素を含有するアルゴンガスを供給すると共
に、第2電極53側に0.5%の水素を含有するアルゴ
ンガスを供給した。試験例Dでは起電力は−0.07ボ
ルト程度であった。また試験例Eでは、第1電極52を
プラス極とし、第2電極53をマイナス極とし、第1電
極52側に0.5%の水素を含有するアルゴンガスを供
給すると共に、第2電極53側に10%の水素を含有す
るアルゴンガスを供給した。試験例Eでは起電力は+
0.07ボルト程度であった。
【0080】試験例Fでは、第1電極52をプラス極と
し、第2電極53をマイナス極とし、第1電極52側に
1%の水素を含有するアルゴンガスを供給すると共に、
第2電極53側に10%の水素を含有するアルゴンガス
を供給した。試験例Fでは起電力は+0.048ボルト
程度であった。
【0081】試験例Gでは、第1電極52をプラス極と
し、第2電極53をマイナス極とし、第1電極52側に
10%の水素を含有するアルゴンガスを供給すると共
に、第2電極53側に1%の水素を含有するアルゴンガ
スを供給した。試験例Gでは起電力は−0.048ボル
ト程度であった。
【0082】試験例Hでは、第1電極52をプラス極と
し、第2電極53をマイナス極とし、第1電極52側に
10%の水素を含有するアルゴンガスを供給すると共
に、第2電極53側に10%の水素を含有するアルゴン
ガスを供給した。試験例Hでは起電力は0ボルト程度で
あった。
【0083】図9は図8の試験結果をまとめたものであ
る。図9の横軸は水素分圧(気圧)を示し、縦軸は起電
力(ミリボルト)を示す。図9における直線はネルンス
トの式に基づく理論値を示す。図9に示すように、起電
力と水素分圧との間の特性は理論値に良好に適合してお
り、リニアな相関性が認められた。これにより適用例に
係る水素センサは水素分圧(水素濃度)を測定するのに
適することが確認された。
【0084】
【発明の効果】本発明によって製造されたガラス体は、
このガラス体の内部に水および水素イオンを多く含んで
おり、高プロトン導電性を示す。
【0085】本発明に係る水電気分解装置は上記した高
プロトン導電性を示すガラス体を用いており、水の電気
分解を良好に行うことができる。本発明に係るガス発生
装置は、上記した高プロトン導電性を示すガラス体を用
いており、水素ガス及び/または酸素ガスのガス発生を
良好に行うことができる。本発明の係る燃料電池は、上
記した高プロトン導電性を示すガラス体を用いており、
発電を良好に行うことができる。本発明に係る水素セン
サは上記した高プロトン導電性を示すガラス体を用いて
おり、水素分圧(水素濃度)を良好に測定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施例及び各比較例に係るガラスの組成と調
製温度をあらわす表を示す図である。
【図2】実施例の25℃の飽和水蒸気雰囲気下における
導電率測定結果である。
【図3】調製温度と水分量との関係を示すグラフであ
る。
【図4】水電気分解装置の概念を示す断面構成図であ
る。
【図5】ガス発生装置の概念を示す断面構成図である。
【図6】燃料電池の概念を示す断面構成図である。
【図7】燃料電池の概念を示す断面構成図である。
【図8】水素センサの概念を示す断面構成図である。
【図9】水素センサを用いて起電力を測定した結果を示
すグラフである。
【図10】水素センサを用いた測定した起電力と水素分
圧との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
図中、11は電解質相、12は第1電極、13は第2電
極を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/04 G01N 27/04 E 5H026 27/12 27/12 A 5H027 B 27/406 H01M 8/02 M H01M 8/02 8/06 R 8/06 G01N 27/58 Z (72)発明者 岩元 孝史 岐阜県多治見市大畑町3−1 東京窯業株 式会社内 Fターム(参考) 2G004 ZA01 2G046 AA05 BA09 BC05 DC14 EA04 EA09 EB01 FB00 FE00 FE03 FE04 FE05 FE07 FE13 FE15 FE17 FE20 FE27 FE28 FE31 FE38 FE40 FE44 FE46 FE48 2G060 AA08 AB03 AE19 AF08 AG11 BA10 BB02 BB09 KA01 4G062 AA01 BB09 CC10 DA01 DA02 DB01 DB02 DC01 DC02 DD03 DD04 DD05 DD06 DD07 DE01 DE02 DF01 DF02 EA01 EA10 EB01 EC01 EC02 ED01 ED02 EE01 EE02 EF01 EF02 EG01 EG02 FA01 FA02 FA10 FB01 FC01 FD01 FD02 FE01 FE02 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH06 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ02 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM17 MM21 MM23 MM31 NN24 4K021 AA01 BA02 BC08 CA08 CA09 DB12 DB18 DB31 DB53 DC01 DC03 5H026 AA06 BB01 BB08 EE11 HH05 HH06 HH08 5H027 AA06 BA11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P2 5 に換算して5〜80mol%の
    P成分と、H2 Oに換算して1〜70mol%のH成分
    とを含有する高プロトン導電性を有するガラス体。
  2. 【請求項2】 その他のガラス構成成分が含有されてお
    り、前記その他のガラス構成成分は、ガラス体の安定性
    向上のために加えられ、液状リン酸に900℃以下で溶
    解する物質であることを特徴とする請求項1に記載の高
    プロトン導電性を有するガラス体。
  3. 【請求項3】 前記その他のガラス構成成分は、1価、
    2価、3価、4価または5価の陽イオンを主要成分とし
    て含む化合物であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の高プロトン導電性を有するガラス体。
  4. 【請求項4】 前記その他のガラス構成成分は、周期律
    表の2A族、2B族、3B族、4B族から選択された1
    種または2種以上の元素を主要成分として含む化合物で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    高プロトン導電性を有するガラス体。
  5. 【請求項5】 前記ガラス体は、室温で10-5Scm-1
    以上のプロトン導電率を有することを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の高プロトン導電性を有するガ
    ラス体。
  6. 【請求項6】 液状リン酸を用意し、前記液状リン酸と
    請求項2〜4のいずれか一項に記載のその他のガラス構
    成成分とを添加し、前記液状リン酸と前記その他のガラ
    ス構成成分との混合物を300℃〜900℃の範囲内に
    加熱し、加熱保持した後、冷却固化する工程からなるこ
    とを特徴とする高プロトン導電性ガラス体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記その他のガラス構成成分が、前記液
    状リン酸と混合される時点で、水溶液の状態であること
    を特徴とする請求項6に記載の高プロトン導電性ガラス
    体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記その他のガラス構成成分は、ガラス
    体の安定性向上のために加えられ、液状リン酸に900
    ℃以下で溶解する物質であることを特徴とする請求項6
    又は7に記載の高プロトン導電性を有するガラス体の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記その他のガラス構成成分は、1価、
    2価、3価、4価または5価の陽イオンを主要成分とし
    て含む化合物から選択される1種又は2種以上であるこ
    とを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の高
    プロトン導電性を有するガラス体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記その他のガラス構成成分は、周期
    律表の2A族、2B族、3B族、4B族からなる選択さ
    れる1種または2種以上の元素を主要成分として含む化
    合物から選択されることを特徴とする請求項6〜9のい
    ずれか1項に記載の高プロトン導電性を有するガラス体
    の製造方法。
  11. 【請求項11】プロトン導電性を有する電解質相と、前
    記電解質相の片側に設けられ電圧が印加される第1電極
    と、前記電解質相の他の片側に設けられ電圧が印加され
    る第2電極と、前記第1電極及び前記第2電極に電圧を
    印加するとき、電気分解される水を供給する給水通路と
    を具備する水電気分解装置において、 前記電解質相は、請求項1〜請求項10のいずれか一項
    に記載の高プロトン導電性を有するガラス体で構成され
    ていることを特徴とする水電気分解装置。
  12. 【請求項12】プロトン導電性を有する電解質相と、前
    記電解質相の片側に設けられ光が照射され光触媒機能を
    有する光触媒物質を主要成分とすると共に光の照射に伴
    い水から酸素を発生させる第1電極と、前記電解質相の
    他の片側に設けられ光の照射に伴い水から水素を発生さ
    せる第2電極とを具備するガス発生装置において、 前記電解質相は、請求項1〜請求項10のいずれか一項
    に記載の高プロトン導電性を有するガラス体で構成され
    ていることを特徴とするガス発生装置。
  13. 【請求項13】プロトン導電性を有する電解質相と、前
    記電解質相の片側に設けられ発電用燃料が供給される燃
    料極と、前記電解質相の他の片側に設けられ発電用酸化
    剤が供給される酸化剤極と、発電用燃料を前記燃料極に
    供給する燃料供給部と、発電用酸化剤を前記酸化剤極に
    供給する酸化剤供給部とを具備する燃料電池において、 前記電解質相は、請求項1〜請求項10のいずれか一項
    に記載の高プロトン導電性を有するガラス体で構成され
    ていることを特徴とする燃料電池。
  14. 【請求項14】前記燃料供給部は、プロトン導電性を有
    する第2電解質相と、前記第2電解質相の片側に設けら
    れ光が照射され光触媒機能を有する光触媒物質と、前記
    第2電解質相の他の片側に設けられ光の照射に伴い光触
    媒反応により発生した水素ガスを前記燃料極に供給する
    水素ガス通路とを具備しており、 前記第2電解質相は、請求項1〜請求項10のいずれか
    一項に記載の高プロトン導電性を有するガラス体で構成
    されていることを特徴とする請求項13に記載の燃料電
    池。
  15. 【請求項15】プロトン導電性を有する電解質相と、前
    記電解質相の片側に設けられ第1水素含有物質が供給さ
    れる第1電極と、前記電解質相の他の片側に設けられ第
    2水素含有物質が供給される第2電極とをもち、第1水
    素含有物質と第2水素含有物質との間の水素濃度に基づ
    く起電力を生じさせる水素センサにおいて、 前記電解質相は、請求項1〜請求項10のいずれか一項
    に記載の高プロトン導電性を有するガラス体で構成され
    ていることを特徴とする水素センサ。
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