JP2003160031A - 洗車機 - Google Patents

洗車機

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JP2003160031A JP2001358610A JP2001358610A JP2003160031A JP 2003160031 A JP2003160031 A JP 2003160031A JP 2001358610 A JP2001358610 A JP 2001358610A JP 2001358610 A JP2001358610 A JP 2001358610A JP 2003160031 A JP2003160031 A JP 2003160031A
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washed
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勝也 北中
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剛大 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被洗浄車両を洗車停止位置に容易
に停止でき、また車両の洗車機本体への近づきすぎを報
知できる洗車機を提供することを目的とする。 【解決手段】 洗車機本体1の車両2の車両停止位置
(洗車位置)に、車両1を検出する入庫検出器29を設
け、前記洗車位置の後方に、この洗車位置に車両2を導
くストップ案内板16を設け、このストップ案内板16への
車両2の接触を検知する案内板曲げセンサ35を設け、前
記洗車位置の後方に車両2を検出する車体先端検知セン
サ31を設け、入庫検出器29により車両2が検出されると
車両2の停止を促す報知を行い、案内板曲げセンサ35に
より車両2の接触が検知されているとき、または車体先
端検知センサ31により車両2が検出されているとき、車
両2が洗車位置より行き過ぎていると判断し、車両2の
後退を促す報知を行う音声出力装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば給油所に
設置され、洗車に使用される洗車機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の洗車機を図面に基づいて説明す
る。図16,図17において、81は被洗浄車両の車両
82を跨ぎ、複数個の輪体83を介して床面84に敷設
されたレール85の上を車両82の前後方向に走行する
門型の洗車機本体であり、この門型の洗車機本体81内
には、車両2をブラッシングする手段として、上下方向
に移動自在で被洗浄車両82の上面を洗浄するトップブ
ラシ86と、洗車機本体81の走行方向と直角な左右方
向に横行自在で車両82の前後面および両側面を洗浄す
る一対のサイドブラシ87と、洗車機本体81の走行方
向と直角な左右方向に出退自在で車両82のタイヤおよ
び下部側面を洗浄する左右一対のロッカーブラシ88と
を設け、さらに車両82の乾燥手段として、トップノズ
ル91、左右一対のサイドノズル92ならびに両ノズル
91,92に同時に連通して風を供給する左右一対のブ
ロワ装置93を設け、また洗浄水(リンス)、あるいは
洗剤、あるいはワックス液を噴霧するスプレー装置とし
て、洗浄水(リンス)アーチや洗剤アーチやワックスア
ーチ(いずれも図示せず)が配設されている。
【0003】また洗車機本体81の正面上端には、車両
82の車高を検出するソニックセンサからなる車高セン
サ94が設けられ、洗車機本体1の移動に伴ない検出さ
れる車両82の車高により車両82の形状を認識してい
る。また床面84には、車両82の前輪の停止位置を指
定する車輪停止部95が形成され、この車輪停止部95
内の前輪82aを検出する検出装置(図示せず)が設け
られている。
【0004】このような洗車機において、車両82が洗
車機本体81の前方に停止してその一方の前輪82aが
車輪停止部95内の検出装置により検出されると、洗車
機本体81の前進が開始され、車両82の形状を認識し
ながら上記ブラッシング手段と乾燥手段を使用して所定
の洗車工程が実施される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように床面8
4に車輪停止部95が設けられているために、車両82
の前輪82aを正確に車輪停止部95に停止させること
に困難が伴い、また前輪82aが車輪停止部95を通過
することで検出装置が動作すると、洗車工程が実行され
るため、車両82が洗車機本体81に近づきすぎて停止
するとその洗浄が良好に行われない恐れがあった。
【0006】そこで、本発明は、被洗浄車両を洗車停止
位置に容易に停止でき、また車両が洗車機本体に近づき
すぎて停止したことを報知できる洗車機を提供すること
を目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、被洗浄車
両を所定の洗車位置に停止させ、洗車機本体を移動させ
ながら、前記被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機であ
って、前記洗車機本体の前記洗車位置に、前記被洗浄車
両を検出する前方車両検出手段を設け、前記洗車位置の
後方に、この洗車位置に被洗浄車両を導く停止案内板を
設け、この停止案内板への前記被洗浄車両の接触を検知
する接触検知手段を設け、前記洗車位置の後方に、前記
被洗浄車両を検出する後方車両検出手段を設け、前記前
方車両検出手段により被洗浄車両が検出されると、被洗
浄車両の停止を促す報知を行い、前記接触検知手段によ
り被洗浄車両の接触が検知されているとき、または前記
後方車両検出手段により被洗浄車両が検出されていると
き、被洗浄車両が洗車位置より行き過ぎていると判断
し、被洗浄車両の後退を促す報知を行う報知手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0008】上記構成によれば、被洗浄車両が停止案内
板に案内されて進入し、洗車位置(停止案内板の手前)
において前方車両検出手段により被洗浄車両(先端)が
検出されると、被洗浄車両の停止を促す報知が行われ
る。また被洗浄車両が行き過ぎて接触検知手段によりそ
の接触が検知されると、または後方車両検出手段により
検出されると、被洗浄車両の後退を促す報知が行われ
る。そして、前方車両検出手段の位置と、停止案内板ま
たは後方車両検出手段の位置との間に、被洗浄車両が停
止されたこと(被洗浄車両の先端が位置したこと)が確
認されると、洗車が開始される。
【0009】また請求項2に記載の発明は、上記請求項
1に記載の発明であって、前記報知手段は、被洗浄車両
の後退を促す報知を行った後、前記前方車両検出手段に
より被洗浄車両が検出されなくなると、被洗浄車両は洗
車位置より手前にあると判断し、前進を促す報知を行う
ことを特徴とするものである。
【0010】上記構成によれば、被洗浄車両の後退を促
す報知に応じて後退しすぎて、前方車両検出手段により
被洗浄車両が検出されなくなると、前進を促す報知が行
われる。よって、前方車両検出手段の位置と、停止案内
板または後方車両検出手段の位置との間に、被洗浄車両
が停止される。
【0011】また請求項3に記載の発明は、上記請求項
1または請求項2に記載の発明であって、前記洗車機本
体を、前記被洗浄車両の洗浄を行う洗浄手段を備えた前
部本体と、前記被洗浄車両の乾燥を行う乾燥手段を備え
た後部本体に分離し、前記前部本体と後部本体をそれぞ
れ別個に走行可能に構成したことを特徴とするものであ
る。
【0012】上記構成によれば、洗車機本体は別個にそ
れぞれ走行可能とされた前部本体と後部本体から構成さ
れ、前部本体の移動に伴って洗浄手段により車両が洗浄
され、後部本体の移動に伴って乾燥手段により車両が乾
燥される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本実施の形態における洗車
機の側面図、図2は同洗車機の正面図、図3は同洗車機
内の機器の配置図である。本実施の形態における洗車機
は、ドライブスルータイプの洗車機(前方から洗車機本
体内へ進入した被洗浄車両を洗車終了後に後方へ通り抜
け退場させる方式の洗車機)としている。
【0014】図1〜図3において、1は被洗浄車両であ
る車両2を跨ぎ、一定経路αに沿って車両2の前後方向
に走行する門型の洗車機本体であり、この洗車機本体1
は一定経路αに沿って前方へ移動させながら、車両2に
対して洗車を行い、洗車が終了すると洗車機本体1の後
方から車両2を退出させるように構成されている。な
お、本実施の形態では、洗車が終了すると車両2は洗車
位置から洗車機本体1の移動方向とは直角な方向(異な
る方向)へ退出するようにレイアウトされている。
【0015】前記洗車機本体1は、車両2の洗浄を行う
洗浄手段を備えた前部本体1Aと、車両2の乾燥を行う
乾燥手段を備えた後部本体1Bに分離され、それぞれ複
数個の輪体(走行車輪)3を介して床面4に敷設された
一対の走行レール5の上をそれぞれ別個に走行可能とさ
れている。また前部本体1Aと後部本体1Bは、ワイヤ
(索体の一例)6により接近・離間自在に接続され、こ
れら前部本体1Aと後部本体1Bが離間したときに前部
本体1Aと後部本体1Bが一体に見えるように、かつ離
間部を覆うようにカバー(覆い手段の一例)7が設けら
れている。このカバー7は前端部が前部本体1Aに固定
され、後部本体1Bでは接近・離間に応じてスライドす
るように構成され、またカバー7の内方上部で前部本体
1A側には、洗車機本体1の走行方向と直角な左右方向
に、後述する車両洗浄時の水飛びを防止するアーチ8
(図3)が設けられている。
【0016】上記前部本体1A内には、車両2の洗浄手
段として、前面より順に、洗車機本体1の走行方向と直
角な左右方向に出退自在で車両2のタイヤおよび下部側
面を洗浄する左右一対のロッカーブラシ11と、上下方
向に移動自在で被洗浄車両2の上面を洗浄するトップブ
ラシ(上面ブラシ)12と、左右方向に横行自在で車両
2の前後面および両側面を洗浄する一対のサイドブラシ
(側面ブラシ)13が設けられ、さらに車両2に対して
洗浄水(リンス)、あるいは洗剤を噴霧するスプレー装
置(図示せず)が設けられている。またサイドブラシ1
3には、一対のブラシが全閉となったことを検出するサ
イドブラシ全閉検知リミットスイッチ14(図5)と、
一対のブラシが全開となったことを検出するサイドブラ
シ全開検知リミットスイッチ15(図5)が設けられて
いる。
【0017】また車両2を車両停止位置(洗車位置)へ
導く手段として、前部本体1Aの前端部で車両停止位置
の後方に、車両2の運転者に車両2の停止位置を案内す
るストップ案内板(停止案内板の一例)16が設けら
れ、さらに前部本体1Aの正面に赤色の案内表示灯(赤
いパトライト)17とスピーカ(報知手段の一例)18
が設けられている。ストップ案内板16は洗車が開始さ
れるときに正面側部内に収納される。
【0018】また後部本体1B内には、車両2の乾燥手
段として、上下方向に移動自在で被洗浄車両2の上面を
乾燥するトップノズル21と、左右方向に横行自在で車
両2の両側面を乾燥する左右一対のサイドノズル22が
設けられ、さらに両ノズル21,22に同時に連通して
風を供給する左右一対のブロワ装置23が設けられてい
る。
【0019】また前部本体1Aには、次の各種センサが
設けられている。すなわち、前部本体1Aの正面上部
に、車両2を検出する超音波センサからなる車高センサ
(車両検出手段)26が設けられ、さらに前部本体1A
の下端には、前部本体1がホームポジション(HP;走
行開始位置)にあることを検知する前部HPリミットス
イッチ27と前部本体1Aがオポジットポジション(O
P;走行終了位置)にあることを検知する前部OPリミ
ットスイッチ28が設けられている。
【0020】また、図4に詳細に示すように、前部本体
1Aの正面から前方に突出させて車両停止位置に、車両
2の入庫を検出する光電スイッチからなる入庫検出器
(被洗浄車両を検出する前方車両検出手段の一例)29
が設けられ、さらに前部本体1Aの前面近傍に(前方内
部に)、前部本体1Aの先端に車両2が入ったことを検
出する光電スイッチからなる車長センサ30が設けられ
ている。また前部本体1Aの前端部で車両停止位置の後
方、かつ前記ストップ案内板16より内部に車両2が入
ったことを検出する光電スイッチからなる車体先端検知
センサ(被洗浄車両を検出する後方車両検出手段の一
例)31が設けられ、さらに車両2のボンネット部2A
の高さを検出する手段として、その光軸が水平で上下方
向に平行に配置された複数(図では4台)の光電スイッ
チからなるボンネット高さ検知センサ32が設けられて
いる。このボンネット高さ検知センサ32は、車両2の
ボンネット部2Aにより光電スイッチの光軸が遮断され
ることにより、車両2のボンネット部2Aの高さを検出
する。
【0021】上記入庫検出器29とストップ案内板16
との間には、図4に示すように、洗車機本体1の移動方
向に余裕値(距離)βが設けられ、また上記入庫検出器
29と車体先端検知センサ31との間には、図4に示す
ように、洗車機本体1の移動方向に余裕値(距離)γ
(γ>β)が設けられている。
【0022】またサイドブラシ13には、サイドブラシ
13が車両2に接触してOP側へ傾いたことにより動作
して車両2の前端を検出する前部車体検知リミットスイ
ッチ33(図5)と、サイドブラシ13が車両2に接触
してHP側へ傾いたことにより動作して車両2の後端を
検出する後部車体検知リミットスイッチ34(図5)が
設けられ、またストップ案内板16には、ストップ案内
板16が車両2に接触して傾いたことにより動作して車
両2を検出する案内板曲げセンサ(被洗浄車両の接触を
検知する接触検知手段の一例)35(図5)が設けら
れ、さらに輪体3の一つにはこの回転軸に(前部)パル
スエンコーダ36(図5)が連結されている。
【0023】また後部本体1Bには、次の各種センサが
設けられている。すなわち、後部本体1Bの下端には、
後部本体1Bがホームポジション(HP;走行開始位
置)にあることを検知する後部HPリミットスイッチ3
7と後部本体1Bがオポジットポジション(OP;走行
終了位置)にあることを検知する後部OPリミットスイ
ッチ38が設けられている。また後部本体1Bの背面
(後端)から突出させて、車両2の出庫を検出する光電
スイッチからなる出庫検出器39が設けられ、さらに輪
体3の一つにはこの回転軸に(後部)パルスエンコーダ
40(図5)が連結されている。
【0024】また後部本体1Bの天井部には、前部本体
1Aと後部本体1Bとの位置関係を検出する検出手段と
して、カバー7の一側端より内方へ突出された被検出体
41により動作する、減速用の閉減速確認リミットスイ
ッチ42と停止用の閉限確認リミットスイッチ43が設
けられ、さらにカバー7の他側端より内方へ突出された
被検出体44により動作する、追従用の追従確認リミッ
トスイッチ45と停止用の終端限(開限)確認リミット
スイッチ46が設けられている。前記減速用の閉減速確
認リミットスイッチ42は、前部本体1Aと後部本体1
Bが接近して移動している前部本体1Aまたは後部本体
1Bの走行速度を減速させる必要があるときに動作する
ように設定され、停止用の閉限確認リミットスイッチ4
3は前部本体1Aと後部本体1Bが機構的に最も接近で
きる位置(閉限位置)に設けられている。また前記追従
用の追従確認リミットスイッチ45は、前部本体1Aと
後部本体1Bとの距離が、追従距離{設定離間距離;前
部本体1Aと後部本体1Bがともに追従して移動するこ
とができる最大可能離間距離としている}Lとなったと
きに動作するように設定され、停止用の終端限(開限)
確認リミットスイッチ46は、前部本体1Aと後部本体
1Bが機構的に最も離れることができる位置(開限位
置)に設けられている。
【0025】また図3に示すように、前部本体1Aと後
部本体1B間における物や人の存在を検出するために
(挟まれを検出するために)、複数のセット(図3では
2セット)の光電スイッチからなる挟まれ確認センサ4
7が設けられ、また前部本体1Aと後部本体1B間に、
給電およびデータの授受に使用される配線を支持するア
ーム49が設けられている。
【0026】また図1に示すように、走行レール5の先
端前方に、車両2の洗車位置への進入をコントロールす
る遮断機51と、起動、停止指令や洗車モードなどを入
力する操作スイッチなどが配列されたリモートパネル5
2が設けられ、また走行レール5の後端後方には車両2
の運転者へ洗車終了による退出(洗車位置からの脱出)
を促す出口信号灯53が設けられている。またリモート
パネル52には、スピーカ54(図5)が設けられてい
る。
【0027】上述したように車両2は洗車位置から洗車
機本体1の移動方向とは直角な方向へ退出するようにレ
イアウトされており、車両2の退出を検出する退出検出
手段として、車両2の洗車機本体1の移動方向とは直角
な方向への退出を検出する退出検出センサ56が設けら
れている。退出検出センサ56は、たとえば車両2の退
出路を3箇所、すなわちレール5内、レール5上、レー
ル5外方で光軸が横切るように配置された3台の透過形
(または同軸反射形)光電スイッチにより形成される。
【0028】上記構成の洗車機の制御ブロック図を図5
に示す。図示するように、前部本体1Aに内蔵されたマ
イクロコンピュータからなる制御装置61と、この制御
装置61に接続される、リモートパネル52、車高セン
サ26やリミットスイッチ27,28やパルスエンコー
ダ36,40などからなるセンサ系62、前部本体1A
の輪体3に連結され、輪体3を駆動することにより前部
本体1Aを走行させる走行駆動装置(走行モータを含
む)63A、後部本体1Bの輪体3に連結され、輪体3
を駆動することにより後部本体1Bを走行させる走行駆
動装置(走行モータを含む)63B、各ブラシ11,1
2,13、各乾燥用ノズル21,22、ストップ案内板
16などからなる駆動系64、遮断機51、出口信号灯
53、および音声出力装置(報知手段の一例)65から
構成されている。
【0029】音声出力装置65は制御装置61から指令
されたコードナンバーにより、予め入力された音声デー
タを選択して、指定されたスピーカ18または54へ出
力し、音声によりアナウンス(報知の一例)を行う。コ
ードナンバーとそのアナウンス内容の一例は下記の通り
である。
【0030】コードナンバー1;お車をストップ案内板
までゆっくり前進して下さい。 コードナンバー2;赤いパトライトが点灯するまでゆっ
くり前進して下さい。 コードナンバー3;車を止めて下さい。(1秒後) ギヤをパーキングにし、サイドブレーキを強くかけて下
さい。
【0031】窓を閉め終わったら、エンジンを止めて下
さい。 まもなく洗車が始まります。 コードナンバー4;車が前に入り過ぎています。
【0032】お車の先端をストップ案内板に合わせて下
さい。 コードナンバー5;洗車終了しました。 コードナンバー6;お車をゆっくり退出させて下さい。
【0033】コードナンバー7;洗車機がバックしま
す。ご注意下さい。 上記制御装置61は、図6に示すように、前部HPリミ
ットスイッチ27によりリセットされ、前部パルスエン
コーダ36からの出力パルスをカウントすることにより
前部車体1AのHPからの移動距離Xを検出する前部カ
ウンタ66と、後部HPリミットスイッチ37によりリ
セットされ、後部パルスエンコーダ40からの出力パル
スをカウントすることにより後部車体1BのHPからの
移動距離Yを検出する後部カウンタ67と、車長センサ
30が動作(オン)したときの前部カウンタ66のカウ
ント値(移動距離)x1(図7参照)を記憶し、車長セ
ンサ30が不動作(オフ)となったときの前部カウンタ
66のカウント値(移動距離)x2(図7参照)を記憶
し、これらカウント値(移動距離)を減算することによ
り車両2の車長Z(=x2−x1)(図7参照)を計測
する車長計測部68と、閉限確認リミットスイッチ43
が動作している状態における、車長センサ30と後部車
体1Bの後端との距離(カウント値)y(図7参照)が
予め設定され、車長計測部68により求められた車長セ
ンサ30が動作(オン)したときのカウント値(移動距
離)x1と車長Zを入力し、後部カウンタ67により求
められる後部車体1BのHPからの移動距離Yが距離の
加算値(x1+y+Z)となったこと、すなわち後部車
体1Bの後端が車両2の後端に到達したことを検出する
後部位置検出部69と、リモートパネル52からの起
動、停止などの操作信号、センサ系62からの検出信号
を入力して記憶し、前部カウンタ66により検出される
前部車体1AのHPからの移動距離Xと後部カウンタ6
7により検出される後部車体1BのHPからの移動距離
Yを入力し、また後部位置検出部69より後部車体1B
の後端が車両2の後端に到達したことを検出した検出信
号を入力し、前部車体1Aの移動距離Xおよび車高セン
サ26により求められる車高データにより車両2の形状
を認識しながら、これら操作信号、検出信号、データに
応じて、駆動系64、遮断機51、出口信号灯53、お
よび音声出力装置65を制御して洗車機本体1全体の動
作を制御し、洗車動作を実行するシーケンス部70とか
ら構成されている。
【0034】上記制御装置61のシーケンス部70によ
る前部本体1Aと後部本体1Bとブラシ11,12,1
3と乾燥用ノズル21,22とブロワ23の動作を、図
8〜図10のフローチャートおよび図11〜図13に示
す動作説明図に基づいて詳細に説明する。なお、図11
(a)に示すように、前部本体1Aと後部本体1Bは所
定の位置(待機位置)であるホームポジションに停止
し、洗車が実行されている車両2はなく、遮断機51前
に車両2が停止したものとする。また一対のサイドブラ
シ12は閉じた状態になっているものとする。またトッ
プブラシ12とトップノズル21は車両2の形状に合わ
せて昇降されるものとする。 [車両案内動作]リモートパネル52により洗車に必要
な洗車モードが設定されると(ステップ−1)、遮断機
51へ開指令を出力し遮断機51を開けさせ(ステップ
−2)、続いて音声出力装置65へ洗車機本体1を指定
してコードナンバー1を出力し、洗車機本体1のスピー
カ18により「お車をストップ案内板までゆっくり前進
して下さい。」を3回アナウンスさせる(ステップ−
3)。さらに続いて音声出力装置65へ洗車機本体1を
指定してコードナンバー2を出力し、洗車機本体1のス
ピーカ18により「赤いパトライトが点灯するまでゆっ
くり前進して下さい。」をアナウンスさせる(ステップ
−4)。
【0035】これにより、図11(b)に示すように、
遮断機51が開けられ車両2がストップ案内板16位置
へ向けて進入される。また「お車をストップ案内板まで
ゆっくり前進して下さい。」のアナウンスを繰り返した
後、「赤いパトライトが点灯するまでゆっくり前進して
下さい。」をアナウンスすることにより、ストップ案内
板位置の近くまで前進して停止するのではなく、赤いパ
トライトが点灯するまで前進しなければならないことが
報知され、洗車可能な位置まで車両2を前進させること
ができる。
【0036】上記アナウンスに従い、車両2が進入さ
れ、入庫検出器29が動作すると(ステップ−5)、赤
色の案内表示灯17を点灯させ(ステップ−6)、続い
て音声出力装置65へ洗車機本体1を指定してコードナ
ンバー3を出力し、洗車機本体1のスピーカ18により
「車を止めて下さい。(1秒後)ギヤをパーキングに
し、サイドブレーキを強くかけて下さい。窓を閉め終わ
ったら、エンジンを止めて下さい。まもなく洗車が始ま
ります。」をアナウンスさせ(ステップ−7)、タイマ
ーを起動する(ステップ−8)。続いて、案内板曲げセ
ンサ35または車体先端検知センサ31が動作している
どうかを確認し(ステップ−9)、これらセンサ35,
31がともに動作していないとき、タイマーの計測時間
が予め設定された所定時間に達すると(所定時間が経過
すると)(ステップ−10)、遮断機51へ閉指令を出力
する(ステップ−11)。前記所定時間は、正常位置に車
両2が停止してから、時間に余裕を持たせて運転者をあ
わてさせない、かつ洗車前の注意アナウンス(上記コー
ドナンバー3の内容)を確実にアナウンスするために設
定される。
【0037】これにより、図11(c)に示すように、
車両2はストップ案内板16前の洗車位置へ停止され、
所定時間後に、遮断機51が閉じられて次の車両2の進
入が阻止される。
【0038】上記ステップ−9において、案内板曲げセ
ンサ35または車体先端検知センサ31が動作している
とき、赤色の案内表示灯17を消灯させ(ステップ−1
2)、続いてタイマーをリセットし(ステップ−13)、
音声出力装置65へ洗車機本体1を指定してコードナン
バー4を出力し、洗車機本体1のスピーカ18により
「車が前に入り過ぎています。お車の先端をストップ案
内板に合わせて下さい。」をアナウンスさせる(ステッ
プ−14)。そして、再び案内板曲げセンサ35または車
体先端検知センサ31が動作しているどうかを確認し
(ステップ−15)、これらセンサ35,31がともに動
作していないとき、ステップ−5へ戻る。
【0039】これにより、図11(b)に示すように、
車両2の進入に伴い、車両2がストップ案内板16に接
触し案内板曲げセンサ35が動作すると、あるいは車体
先端検知センサ31が動作すると、赤色の案内表示灯1
7が消灯され、一旦タイマーがリセットされ、音声出力
装置65へ洗車機本体1を指定してコードナンバー4が
出力され、洗車機本体1のスピーカ18により「車が前
に入り過ぎています。お車の先端をストップ案内板に合
わせて下さい。」がアナウンスされる。そしてアナウン
スに応じて車両2が後退され、案内板曲げセンサ35と
車体先端検知センサ31がともに不動作、入庫検出器2
9のみが動作している図11(c)に示す状態となる
と、上記ステップ−6〜ステップ−11が実行され、所定
時間後に、遮断機51が閉じられ、次の洗車動作が実行
される。 [洗車動作]次にブラシ11,12,13にブラシの回
転指令信号を出力し(ステップ−16)、ストップ案内板
16へ収納指令信号を出力する(ステップ−17)。続い
て、ロッカーブラシ11へ洗車指令信号を出力し(ステ
ップ−18)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ前進
指令を出力する(ステップ−19)。これにより図11
(d)に示すように、ストップ案内板16が収納された
後、前部本体1Aの前進が開始され、ロッカーブラシ1
1による車両2のタイヤと側面下部の洗浄が実行され
る。
【0040】さらに前部本体1Aが、追従距離L移動
し、追従確認リミットスイッチ45が動作すると(ステ
ップ−20)、後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ前進
指令を出力する(ステップ−21)。これにより図11
(e)に示すように、前部本体1Aと後部本体1B間に
追従距離Lが設けられた状態で、後部本体1Bがともに
前進を開始する。
【0041】続いて図11(f)に示すように、サイド
ブラシ13が車両2の前面に接触して傾いたことにより
前部車体検知リミットスイッチ33が動作し、その信号
を入力すると(ステップ−22)、前部本体1Aと後部本
体1Bの各走行駆動装置63A,63Bへ停止指令を出
力し(ステップ−23)、続いて前部本体1Aの走行駆動
装置63Aへ後進指令を出力し(ステップ−24)、前部
車体検知リミットスイッチ33の信号がオフとなると
(ステップ−25)、前部本体1Aの走行駆動装置63A
へ停止指令を出力し(ステップ−26)、サイドブラシ1
3へ開指令を出力する(ステップ−27)。これにより前
部本体1Aと後部本体1Bは前進した後、前部車体検知
リミットスイッチ33の信号により停止し、続いて前部
本体1Aが後進し、図11(g)に示すようにサイドブ
ラシ13が接触した状態となったときに停止し、サイド
ブラシ13により車両2の前面が洗浄される。
【0042】続いて前部本体1Aの走行駆動装置63A
へ後進指令を出力し(ステップ−28)、ボンネット高さ
検知センサ32により検出されたボンネット高さの余裕
値を持たせた高さまでトップブラシ12へ下降指令を出
力する(ステップ−29)。そしてトップブラシ12が車
両2の先端に位置すると(前部カウンタ66により検出
される移動距離により前部車体1Aが、トップブラシ1
2とサイドブラシ13との間の距離、後進すると)(ス
テップ−30)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ停
止指令を出力する(ステップ−31)。これにより図11
(h)に示すように、前部本体1Aが、トップブラシ1
2が車両2の先端に位置した状態で停止する。このとき
サイドブラシ13は開状態にあり、前部本体1Aと後部
本体1Bとの距離は前部本体1Aが後進した距離だけ縮
まっている。
【0043】続いて、トップブラシ12とサイドブラシ
13へ洗車指令信号を出力し(ステップ−32)、前部本
体1Aの走行駆動装置63Aへ前進指令を出力する(ス
テップ−33)。これにより図12(i)に示すように、
トップブラシ12とサイドブラシ13により車両2の上
面および両側面の洗浄を実行しながら前部本体1Aは前
進を開始する。そして、前部本体1Aの前進により追従
確認リミットスイッチ45が動作すると(ステップ−3
4)、後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ前進指令を
出力する(ステップ−35)。これにより図12(j)に
示すように、前部本体1Aと後部本体1B間に追従距離
Lが設けられた状態で、後部本体1Bがともに前進を開
始する。
【0044】続いて、乾燥用ノズル21,22のブロワ
装置23へ送風指令を出力し(ステップ−36)、ボンネ
ット高さ検知センサ32により検出されたボンネット高
さの余裕値を持たせた高さまでトップノズル21へ下降
指令を出力する(ステップ−37)。これにより図12
(k)、図12(l)に示すように、トップノズル21
は車両2の先端まで下降し、乾燥用ノズル21,22に
よる車両2の上面と両側面の乾燥が行われる。このと
き、ブラシ11,12,13による車両2の洗浄が実行
されており、ブラシ11,12,13と乾燥用ノズル2
1,22との距離は追従距離L以上とされている。
【0045】続いて、サイドブラシ13による車両2の
側面の洗浄が終了し、サイドブラシ13が車両2の背面
へ回ってサイドブラシ全閉検知リミットスイッチ14が
動作すると(ステップ−38)、前部本体1Aと後部本体
1Bの走行駆動装置63A,63Bへ停止指令を出力す
る(ステップ−39)。これにより図12(m)に示すよ
うに、サイドブラシ13が車両2の背面に位置する状態
で前部本体1Aと後部本体1Bが停止する。
【0046】次に、前部本体1Aの走行駆動装置63A
へ後進指令を出力し(ステップ−40)、後部車体検知リ
ミットスイッチ34が動作すると(ステップ−41)、前
部本体1Aの走行駆動装置63Aへ停止指令を出力し
(ステップ−42)、サイドブラシ13へ開指令を出力す
る(ステップ−43)。そして、前部本体1Aと後部本体
1Bの走行駆動装置63A,63Bへ前進指令を出力し
(ステップ−44)、サイドブラシ全開検知リミットスイ
ッチ15が動作すると(ステップ−45)、各ブラシ1
1,12,13へ駆動停止指令を出力し(ステップ−4
6)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ停止指令を
出力する(ステップ−47)。これにより前部本体1Aが
後進され、図12(n)に示すように、サイドブラシ1
3が車両2の後端に接触して傾斜すると停止され、次に
前進しながらサイドブラシ13により車両2の背面が洗
浄され、サイドブラシ13が全開となると各ブラシ1
1,12,13の駆動が停止され、前部本体1Aは停止
される。また図12(o)に示すように、乾燥用ノズル
21,22による車両2の乾燥は実行されながら、後部
本体1Bは前進を続ける。
【0047】続いて減速用の閉減速確認リミットスイッ
チ42の動作を確認すると(ステップ−48)、前部本体
1Aの走行駆動装置63Aへ前進指令を出力する(ステ
ップ−49)。これにより、図12(p)に示すように、
後部本体1Bが前部本体1Aへ接近すると、前部本体1
Aと後部本体1Bはともに前進を続ける。
【0048】そして、後部位置検出部69により後部本
体1Bの後端が車両2の後端に到達したことが検出され
ると(ステップ−50)、前部本体1Aの走行駆動装置6
3Aと後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ停止指令を
出力し(ステップ−51)、乾燥用ノズル21,22およ
びブロワ装置23へ駆動停止指令を出力する(ステップ
−52)。これにより図13(q)に示すように、後部本
体1Bの後端が車両2の後端位置に到達して停止し、各
乾燥用ノズル21,22およびブロワ装置23の駆動が
停止される。
【0049】なお、後部位置検出部69により後部車体
1Bが車両2の後端に到達することが検出される前に、
前部OPリミットスイッチ27が動作すると、前部本体
1Aの走行駆動装置63Aへ停止指令が出力されて前部
本体1Aは停止され、また後部OPリミットスイッチ3
8が動作すると、後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ
停止指令が出力されて後部本体1Bは停止される。また
閉減速確認リミットスイッチ42の動作を確認すると、
後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ減速指令が出力さ
れ、停止用の閉限リミットスイッチ43の動作を確認す
ると、後部本体1Bの走行駆動装置63Bへ停止指令が
出力される。
【0050】続いて出口信号灯53へ点灯指令して出口
信号灯53を点灯させ(ステップ−53)、続いて音声出
力装置65へ洗車機本体1を指定してコードナンバー5
と6を出力し、洗車機本体1のスピーカ18により「洗
車終了しました。お車をゆっくり退出させて下さい。」
をアナウンスさせる(ステップ−54)。これにより出口
信号灯53が点灯し、退出がアナウンスされ、図13
(r)に示すように、車両2の運転者は車両2を退場さ
せる。
【0051】続いて車両2の退場を出庫検出器39およ
び退場検出センサ56の動作により確認すると(ステッ
プ−55)、出口信号灯53へ消灯指令を出力し(ステッ
プ−56)、続いて音声出力装置65へ洗車機本体1を指
定してコードナンバー7を出力し、洗車機本体1のスピ
ーカ18により「洗車機がバックします。ご注意下さ
い。」をアナウンスさせる(ステップ−57)。そして、
前部本体1Aおよび後部本体1Bの走行駆動装置63
A,63Bへ後進指令を出力し(ステップ−58)、前部
HPリミットスイッチ27の動作により前部本体1A
が、ホームポジションに到達したことを確認すると(ス
テップ−59)、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ停
止指令を出力し(ステップ−60)、後部HPリミットス
イッチ37の動作により後部本体1Bが、ホームポジシ
ョンに到達したことを確認すると(ステップ−61)、後
部本体1Bの走行駆動装置63Bへ停止指令を出力する
(ステップ−62)。これにより図13(s)に示すよう
に、前部本体1Aと後部本体1Bがともにホームポジシ
ョンへ戻る。なお、ホームポジションを検出する前部H
Pリミットスイッチ27の動作確認の前に、接近検出手
段である減速用の閉減速確認リミットスイッチ42の動
作を確認すると、前部本体1Aの走行駆動装置63Aへ
減速指令が出力され、停止用の閉限リミットスイッチ4
3の動作を確認すると、前部本体1Aの走行駆動装置6
3Aへ停止指令が出力される。
【0052】続いて、遮断機51へ開指令を出力し(ス
テップ−63)、次の洗車に備える。これにより図13
(t)に示すように、遮断機51が開かれ、次の車両2
の進入が許可される。
【0053】なお、挟まれ確認センサ47が動作する
と、すなわち前部本体1Aと後部本体1Bとの間に物体
あるいは人が存在すると、前部本体1Aおよび後部本体
1Bの走行駆動装置63A,63Bへ停止指令が出力さ
れる。これにより物体あるいは人が前部本体1Aと後部
本体1Bとの間に挟まれることが防止される。
【0054】このように、車両2がストップ案内板(停
止案内板)16に案内されて進入し、車両停止位置(洗
車位置;ストップ案内板16の手前)において入庫検出
器(前方車両検出手段)29により車両(先端)2が検
出されると、報知手段(スピーカ18と音声出力装置6
5)により車両2の停止を促すアナウンス(報知)が行
われることにより、車両2を確実に車両停止位置(洗車
位置)に停止させることができる。また車両2が行き過
ぎて案内板曲げセンサ(接触検知手段)35によりその
接触が検知されると、または車体先端検知センサ(後方
車両検出手段)31により検出されると、前記報知手段
により車両2の後退を促すアナウンス(報知)が行われ
ることにより、車両2を後退させ、車両2を確実に洗車
可能位置に停止させることができる。また車両停止位置
(洗車位置)を、入庫検出器29の位置と、ストップ案
内板16または車体先端検知センサ31の位置との間
に、余裕値(距離)βを持たせる、すなわち車両洗車可
能停止領域を持たせることができ、運転者による車両2
の車両停止位置への停止(車両2の取扱い)を容易にす
ることができる。
【0055】また車両2の後退を促す報知にアナウンス
(報知)が行われることにより、アナウンス(報知)応
じて後退しすぎて、入庫検出器29により車両2が検出
されなくなると、前記報知手段により前進を促す報知が
行われることによって、入庫検出器29の位置と、スト
ップ案内板16または車体先端検知センサ31の位置と
の間に、車両を停止させることができる。
【0056】また洗車機本体1は別個にそれぞれ走行可
能とされた前部本体1Aと後部本体1Bから構成され、
前部本体1Aと後部本体1Bがそれぞれ別個に走行駆動
されることにより、図12(k)、図12(l)、図1
2(m)に示すように、洗浄中のトップブラシ12を含
む洗浄手段と乾燥中の乾燥手段との距離を追従距離L以
上に離間することができ、よって洗浄中の水しぶきによ
り、乾燥が阻害されることを防止でき、乾燥の仕上がり
を常に良好とすることができる。
【0057】またカバー7により前部本体1Aと後部本
体1Bの隙間から水しぶきが飛散することを防止でき、
また前部本体1Aと後部本体1Bが一体で動作している
ように見せることができる。
【0058】なお、本実施の形態では、洗車機本体1を
別個にそれぞれ走行可能とされた前部本体1Aと後部本
体1Bから構成しているが、分離しない洗車機本体(た
とえば従来例の門型洗車機本体81)に、上記ストップ
案内板(停止案内板)16、入庫検出器(前方車両検出
手段)29、報知手段(スピーカ18と音声出力装置6
5)、案内板曲げセンサ(接触検知手段)35、車体先
端検知センサ(後方車両検出手段)31を設けることに
より、運転者に的確なアナウンス(報知)を行うことが
でき、車両2を確実に洗車可能位置に停止させることが
でき、さらに車両停止位置(車両洗車可能位置)を、入
庫検出器29の位置と、ストップ案内板16または車体
先端検知センサ31の位置との間に幅を持たせることが
でき、運転者による車両2の車両停止位置への停止(車
両2の取扱い)を容易にすることができる。
【0059】また本実施の形態では、洗車機本体1(前
部本体1Aと後部本体1B)のみを移動させて車両2の
洗車を行っているが、前部本体1Aと後部本体1Bを接
近・離間させながら移動させるとともに、図14に示す
ように、ローラコンベヤ(車両移動手段の一例)75を
用いて車両2を前後に移動するようにすることもでき
る。このように、洗車機本体1と車両2が互いに交差す
るように相対移動されながら、洗車機本体1による車両
2の洗車が行われることにより、洗車機本体1が移動す
る距離を短くすることができ、よって洗車機の設置スペ
ースを狭くすることができ、省スペースを実現できる。
【0060】また本実施の形態では、走行レール5の先
端前方に遮断機51とリモートパネル52を配置してい
るが、図15に示すように、前記リモートパネル52と
同機能のリモートパネル76を、洗車機本体1(前部本
体1A)にアーム77を介して取り付けるようにしても
よい。この構成によれば、遮断器51を含めた洗車機全
体の設置スペースを削減することができ、スペースを効
率的に使用することができる。
【0061】また本実施の形態では、図12(k)、図
12(l)、図12(m)に示すように、洗浄と乾燥を
同時に実行している状態が存在するが、洗浄動作の終了
後に、乾燥動作を行うようにしてもよい。このように、
洗浄動作が終了してから、乾燥動作を実行すると、乾燥
動作時に前部本体1Aと後部本体1Bを離間させておく
必要をなくすことができる。このような動作の変更は、
制御装置61に対して選択データを入力することによっ
て行うことができる。
【0062】また本実施の形態では、前部本体1Aと後
部本体1Bをそれぞれ別個に走行駆動させているが、前
部本体1Aと後部本体1Bを一体で走行させて洗浄およ
び乾燥を行わせるようにすることもできる。このよう
に、前部本体1Aと後部本体1Bを一体で走行させて洗
浄および乾燥を行わせると、洗車時間が大幅に短縮さ
れ、洗車時間の短縮が乾燥の仕上がり状態より優先され
るときは、たとえば車両2が遮断機51の前に列をなし
たときには、このように一体させることによって、洗車
時間の短縮を図ることができ、遮断機51の前に待機し
ている車両2の運転者の待ち時間を短縮させることがで
きる。このような動作の変更は、制御装置61に対して
選択データを入力することによって行うことができる。
【0063】また本実施の形態では、カバー7を前部本
体1Aと後部本体1Bが離間したときに前部本体1Aと
後部本体1Bが一体に見えるように、かつ離間部を覆う
ように設けているが、前部本体1Aの内部にカバーを取
り付けるようにすることもできる。このとき、挟まれ確
認センサ47はカバーの外方に設けられる。また覆い手
段として、カバー7に代えて、ジャバラ(構造)を設け
るようにしてもよい。またカバー7を後部本体1Bの内
部に取り付けるようにしてもよい。
【0064】また本実施の形態では、カバー7の前端部
を前部本体1Aに固定しているが、後部本体1Bに固定
するようにしてもよい。また本実施の形態では、追従距
離Lを最大可能離間距離としているが、最大可能離間距
離に限ることはなく、前部本体1Aと後部本体1Bを接
続するワイヤ6の長さの範囲で設定することができる。
【0065】また本実施の形態では、前部本体1Aと後
部本体1Bを接近・離間自在に接続する索体としてワイ
ヤ6を使用しているが、ワイヤに限ることなく、チェー
ンなど他の索体を使用してもよい。
【0066】また本実施の形態では、前部本体1Aと後
部本体1Bとの位置関係を検出する検出手段を、被検出
体41,44と、減速用の閉減速確認リミットスイッチ
42と、停止用の閉限確認リミットスイッチ43と、追
従用の追従確認リミットスイッチ45と、停止用の終端
限(開限)確認リミットスイッチ46により構成してい
るが、上記検出手段を超音波センサや近接センサや光電
センサなど他のセンサにより構成することもできる。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被洗浄車
両が停止案内板に案内されて進入し、停止案内板の手前
において前方車両検出手段により被洗浄車両(先端)が
検出されると、被洗浄車両の停止を促す報知が行われる
ことにより、被洗浄車両を確実に洗車可能位置に停止さ
せることができる。また被洗浄車両が行き過ぎて接触検
知手段によりその接触が検知されると、または後方車両
検出手段により検出されると、被洗浄車両の後退を促す
アナウンス(報知)が行われることにより、被洗浄車両
を後退させ、被洗浄車両を確実に洗車可能位置に停止さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における洗車機の概略側面
図である。
【図2】同洗車機の正面図である。
【図3】同洗車機の本体の機器配置図である。
【図4】同洗車機のボンネット高さ検知センサの配置図
である。
【図5】同洗車機の制御系のブロック図である。
【図6】同洗車機の制御装置のブロック図である。
【図7】同洗車機の洗車機本体と被洗浄車両の距離の説
明図である。
【図8】同洗車機の制御方法の手順を順に示すフローチ
ャートである。
【図9】同洗車機の制御方法の手順を順に示すフローチ
ャートである。
【図10】同洗車機の制御方法の手順を順に示すフロー
チャートである。
【図11】同洗車機の制御方法の手順を順に示す説明図
である。
【図12】同洗車機の制御方法の手順を順に示す説明図
である。
【図13】同洗車機の制御方法の手順を順に示す説明図
である。
【図14】本発明の他の実施の形態における洗車機の概
略平面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態における洗車機の概
略平面図である。
【図16】従来の洗車機の側面図である。
【図17】従来の洗車機の正面図である。
【符号の説明】
1 洗車機本体 1A 前部本体 1B 後部本体 2 被洗浄車両 5 走行レール 7 カバー 11 ロッカーブラシ 12 トップブラシ 13 サイドブラシ 16 ストップ案内板 17 案内表示灯 18,54 スピーカ 21 トップノズル 22 サイドノズル 23 ブロワ装置 29 入庫検出器 31 車体先端検知センサ 35 案内板曲げセンサ 51 遮断機 52,76 リモートパネル 53 出口信号灯 55 フェンダーミラー入力スイッチ 61 制御装置 62 センサ系 63A,63B 走行駆動装置 64 駆動系 65 音声出力装置 68 車長計測部 69 後部位置検出部 70 シーケンス部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 剛大 滋賀県蒲生郡日野町中在寺1225 株式会社 ダイフク滋賀事業所内 Fターム(参考) 3D026 AA03 AA34 AA35 AA40 AA75 AA76 AA78

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄車両を所定の洗車位置に停止さ
    せ、洗車機本体を移動させながら、前記被洗浄車両に対
    して洗車を行う洗車機であって、 前記洗車機本体の前記洗車位置に、前記被洗浄車両を検
    出する前方車両検出手段を設け、 前記洗車位置の後方に、この洗車位置に被洗浄車両を導
    く停止案内板を設け、この停止案内板への前記被洗浄車
    両の接触を検知する接触検知手段を設け、 前記洗車位置の後方に、前記被洗浄車両を検出する後方
    車両検出手段を設け、 前記前方車両検出手段により被洗浄車両が検出される
    と、被洗浄車両の停止を促す報知を行い、前記接触検知
    手段により被洗浄車両の接触が検知されているとき、ま
    たは前記後方車両検出手段により被洗浄車両が検出され
    ているとき、被洗浄車両が洗車位置より行き過ぎている
    と判断し、被洗浄車両の後退を促す報知を行う報知手段
    を設けたことを特徴とする洗車機。
  2. 【請求項2】 前記報知手段は、被洗浄車両の後退を促
    す報知を行った後、前記前方車両検出手段により被洗浄
    車両が検出されなくなると、被洗浄車両は洗車位置より
    手前にあると判断し、前進を促す報知を行うことを特徴
    とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 【請求項3】 前記洗車機本体を、前記被洗浄車両の洗
    浄を行う洗浄手段を備えた前部本体と、前記被洗浄車両
    の乾燥を行う乾燥手段を備えた後部本体に分離し、前記
    前部本体と後部本体をそれぞれ別個に走行可能に構成し
    たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗
    車機。
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