JP2003156774A - 短波長レーザー光源 - Google Patents

短波長レーザー光源

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JP2003156774A
JP2003156774A JP2001354433A JP2001354433A JP2003156774A JP 2003156774 A JP2003156774 A JP 2003156774A JP 2001354433 A JP2001354433 A JP 2001354433A JP 2001354433 A JP2001354433 A JP 2001354433A JP 2003156774 A JP2003156774 A JP 2003156774A
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thermal conductivity
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Mitsumasa Oku
光正 奥
Shinichi Takigawa
信一 瀧川
Yuichi Shimizu
裕一 清水
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザー素子から発生する熱を光導波
路型波長変換素子に極力伝わらないようにし、高出力か
つ安定な動作をする短波長レーザー光源を提供する。 【解決手段】 サブマウント3上に半導体レーザー素子
6と光導波路型波長変換素子7とを備える。半導体レー
ザー素子6から放射された基本波P1が光導波路型波長
変換素子7に入射するようにする。サブマウント3は固
着材2cを介してヒートシンク1に、光導波路型波長変
換素子7は固着材2bを介してサブマウント3に、半導
体レーザー素子6は固着材2aを介してサブマウント3
にそれぞれ固着されている。固着材2cの熱伝導率をΑ
1、固着材2bの熱伝導率をΑ2、固着材2aの熱伝導率
をΑ3としたとき、Α2<Α1≦Α3[単位:W/m・K]
の関係を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短波長レーザー光
源に関するものであり、詳しくは、ヒートシンク上に半
導体レーザー素子と光導波路型波長変換素子とを備え、
前記半導体レーザー素子から放射された基本波が前記光
導波路型波長変換素子に入射するようにした短波長レー
ザー光源に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザー素子には、いわゆるファ
ブリーペロー型レーザー素子とDBR(Distrib
uted Bragg Reflector)レーザー
素子がある。このような半導体レーザー素子と光導波路
型波長変換素子とから構成される短波長レーザー光源
は、例えばDVD(Digital Video Di
sk)のレーザーピックアップ部等に用いられている。
この光導波路型波長変換素子は、内部に基本波等の光を
通す光導波路と、分極反転の原理より基本波の波長を変
換する分極反転層とから構成される。
【0003】こうした短波長レーザー光源では、半導体
レーザー素子から光導波路型波長変換素子に入射する基
本波がいわゆる擬似位相整合をすることが必要となる
が、半導体レーザー素子から発生する熱によって光導波
路型波長変換素子の一部において、機械的変形が生じた
り、光学的な屈折率に変化をきたすと、該当部分で擬似
位相整合がとれなくなり、レーザーの出力低下の原因と
なる。したがって、光源の動作時に光導波路型波長変換
素子の温度上昇をおさえ、なおかつその温度分布を均一
にすることが重要となる。具体的には、高調波レーザー
の出力を安定、かつ、最大限に得るため、光導波路型波
長変換素子における局部的な温度上昇を3℃以下に抑え
ることが必要となる。
【0004】これに対して、特開平6−338650号
公報には、サブマウントを短くして光導波路型波長変換
素子を浮かせ、分極反転層の直下領域には実質的にサブ
マウントが存在しない状態とすることにより、また、特
開2001−42373号公報には、半導体レーザー素
子と分極反転層との離間距離をサブマウントの厚さ以上
とすることにより、それぞれ半導体レーザー素子から光
導波路型波長変換素子、特に分極反転層に伝わる熱を低
減する方法が開示されている。
【0005】また、半導体レーザー素子の放熱を促すた
めに、半導体レーザー素子をサブマウントに固着する固
着材に、熱伝導性の大きいアルミニウムやアルミナをフ
ィラー用いた、いわゆる熱伝導性接着剤が一般に用いら
れている(「接着技術のはなし」[柳原栄一著、日本実
業出版社1997]、38頁)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら技術に
よっては、半導体レーザー素子から発生する熱を十分に
遮断できておらず、光導波路型波長変換素子の分極反転
層が熱膨張により変形したり、素子の屈折率が部分的に
変化して、前述した擬似位相整合がとれない部分が発生
し、基本波の位相整合波長にズレが生じて高調波への変
換効率が低下していた。
【0007】本発明は、半導体レーザー素子から発生す
る熱が光導波路型波長変換素子に極力伝わらないように
することによって、上述した問題を解決し、高出力かつ
安定な動作をする短波長レーザー光源を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の短波長レーザー光源においては、サブマウ
ント上に半導体レーザー素子と光導波路型波長変換素子
とを備える。また、半導体レーザー素子から放射された
基本波が光導波路型波長変換素子に入射するようにす
る。ここで、サブマウントは第一の固着材を介してヒー
トシンクに、光導波路型波長変換素子は第二の固着材を
介してサブマウントに、半導体レーザー素子は第三の固
着材を介してサブマウントにそれぞれ固着されている。
第一の固着材の熱伝導率をΑ1、第二の固着材の熱伝導
率をΑ2、第三の固着材の熱伝導率をΑ3としたとき、Α
2<Α1≦Α3[単位:W/m・K]の関係を満たす。
【0009】これにより、短波長レーザー光源を容易に
組み立てることができる上、半導体レーザー素子から光
導波路型波長変換素子に伝わる熱を減らすことができ、
光導波路型波長変換素子の変形や素子の屈折率の変化が
防止され、高出力かつ安定な動作をする短波長レーザー
光源が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1に、本実施の形態
による短波長レーザー光源を示す。
【0011】図1に示す短波長レーザー光源は、主とし
て、半導体レーザー素子6(幅0.6mm、長さ1.7
mm、厚さ0.1mm)と光導波路型波長変換素子7
(幅0.8mm、長さ12mm、厚さ0.5mm)とか
ら構成されている。
【0012】半導体レーザー素子6は、DBRレーザー
素子であり、GaAs(熱伝導率:約33W/m・K)
を主要な構成材料とし、レーザー光の基本波P1を発生
する活性層5と、非活性層11を含むものである。半導
体レーザー素子6は、固着材2a(厚さ3μm)を介し
て、平坦な形状のサブマウント3(幅2mm、長さ14
mm、厚さ0.3mm)に固着されている。
【0013】固着材2aは、ソルダー(PbSn合金)
(熱伝導率:約51W/m・K)からなり、サブマウン
ト3上に真空蒸着(メッキでも良い)によって形成され
ている。固着材2aは、半導体レーザー素子6から発生
する熱を速やかに放熱する観点から、熱伝導率の大きい
各種のソルダーを使用するのが好ましい。固着材2aに
は、PbSn合金の他、AuSn合金(熱伝導率:約1
00W/m・K)やIn(熱伝導率:約87W/m・
K)を使用することができる。また、固着材2aの厚さ
は、放熱性を高めるため、0.5〜10μmの範囲が好
ましく、放熱性と接着性の両立を図るため、0.8〜5
μmの範囲がより好ましい。
【0014】サブマウント3は、固着材2c(厚さ10
0μm)を介してヒートシンク1に固着されている。サ
ブマウント3は、シリコン(熱伝導率:約170W/m
・K)からなるが、熱伝導率の大きなダイヤモンド系、
SiC系の各種材料を用いても良い。
【0015】固着材2cは、銀ペースト(熱伝導率:約
10W/m・K)からなり、ヒートシンク1上に塗布に
より形成されている。固着材2cには、固着材2aと同
様、半導体レーザー素子6から発生する熱を速やかに放
熱する観点から、熱伝導率の大きい銀フィラーを高充填
した銀ペーストを使用するのが好ましい。固着材2cに
は、その他、熱伝導性フィラーとマトリックス材料から
なる接着剤や各種ペースト類を使用することもできる。
熱伝導性フィラーとしては、銀の他、アルミニウム、酸
化アルミニウム、銅、酸化ベリリウム等を単体、または
複数種類混合したものが使用できる。また、熱伝導性フ
ィラーの形状は、粒状が好ましいが、その他フレーク
状、棒状等でも良い。一方、マトリックス材料として
は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アク
リルウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂等の各種有機樹脂が
使用できる。中でも、耐熱性、高接着性、およびアウト
ガス量が少なく、例えば加熱減量試験値(150℃/2
時間)が1%以下となるエポキシ樹脂、例えば、エポテ
ック社製、商品名:Tシリーズ、Eシリーズ、Hシリー
ズが好ましい。また、固着材2cの厚さは、放熱性を高
めるため、10〜1000μmの範囲が良く、硬化前の
固着材(液状)の粘度を考慮に入れれば、実用的には5
0〜200μmの範囲が好ましい。10μm未満では十
分な接着性が確保できず、一方、1000μmを超える
と、厚さが過大となって、放熱性が小さくなったり、接
着性が低下したりすることがある。
【0016】なお、固着材2c、2aの熱伝導率をそれ
ぞれΑ1、Α3(W/m・K)とすると、Α1≦Α3である
ことが必要であり、好ましくはΑ1≦Α3―38の関係を
満たすのが良い。Α1>Α3であると、光導波路型波長変
換素子7に熱が伝わり易くなりレーザーの出力低下の原
因となることがある他、実用的な材料を選択する幅が狭
められ、好ましくない。
【0017】ヒートシンク1は、銅(熱伝導率:約40
1W/m・K)からなるが、その他FeNi合金系のい
わゆる42アロイ等を用いることもできる。また、ヒー
トシンク1の厚さは、放熱性を高めるために0.1〜2
mmの範囲が良いが、さらに堅牢性をもたせるために1
〜2mmの範囲としても良い。また、ヒートシンク1の
底面はペルチェ素子を付加することによって恒温状態と
しており、ここでは25℃の一定温度に保持している。
【0018】光導波路型波長変換素子7は、LiNbO
3にMgOがドープされた結晶からなる基板18、基板
18内で結晶の自発分極の向きが反転した分極反転層
8、複数の分極反転層8の内部を通過するように配設さ
れた、基本波P1と高調波P2を伝導する光導波路9と
からなる。波長変換部17では、半導体レーザー素子6
から放射された基本波P1を、光導波路9を通過させる
過程で分極反転層8によって高調波P2に変換して出力
されるレーザーとする。光導波路型波長変換素子7は、
固着材2b(厚さ4μm)を介してサブマウント3に固
着されている。
【0019】固着材2bは、UV硬化型のエポキシ樹脂
接着剤(熱伝導率:約0.2W/m・K)からなり、サ
ブマウント3上に塗布により形成されている。固着材2
bには、その熱伝導率Α2(W/m・K)が、固着材2
cの熱伝導率A1よりも小さく、Α2<Α1の関係を持た
すものを使用することが必要となり、 好ましくはΑ2
Α1―1.8の関係を満たすものを使用するのが良い。
Α2≧Α1であると、光導波路型波長変換素子7が加熱さ
れてレーザーの出力低下の原因となることがある。固着
材2cには、エポキシ樹脂接着剤の他、例えばアクリル
樹脂接着剤を使用することができる。このエポキシ樹脂
接着剤は、ガラス転移点が高く耐熱性に優れ、アウトガ
スが少ない利点も有する。
【0020】以上より、本実施の形態では、固着材2
c、2b、2aの熱伝導率をそれぞれΑ1、A2、Α
3(W/m・K)とすると、Α2<Α1≦Α3の関係を満た
すことが必要となる。
【0021】なお、本実施の形態では、半導体レーザー
素子6から放射された基本波P1が光導波路型波長変換
素子7に直接入射するように構成されているが、入射さ
れる基本波P1のロスを防ぐため、両素子間の離間距離
は0μm以上、3μm以下とするのが好ましい。
【0022】分極反転層8は、基板18に直接電場を印
加して形成されている。さらに、光導波路9は、基板1
8にフォトリソグラフィーとリフトオフによって金属マ
スクパターンを形成し、次にピロ燐酸中に浸漬してプロ
トン交換を行い、マスクを除去した後、さらに熱処理を
行うことによって形成されている。なお、光導波路9
は、空中導波路(リッジ型)と呼ばれる基板を削り込ん
で凸状に形成したものであっても良い。
【0023】基板18、光導波路9、および分極反転層
8は、前述したようにLiNbO3にMgOがドープさ
れた結晶からなるが、その他にも熱伝導率が小さく断熱
性が大きい強誘電体が好適に用いられる。具体的には、
熱伝導率が4.2W/m・K程度のLiNbXTa1-X
3(0≦X≦1)を構成材料とするものが好ましい。
【0024】保護膜10(厚さ0.5μm)は、光を効
率的に通過させるようにするため、高屈折率誘電体であ
る酸化ニオブからなるが、その他の高屈折率誘電体、例
えば酸化チタン、酸化ケイ素等を用いることもできる。
また、保護膜10の厚さは0.1〜10μmの範囲が好
ましい。
【0025】図1の短波長レーザー光源において、半導
体レーザー素子6を入力電力0.5Wで動作させると、
活性層5が発熱し、基本波P1(波長840nm)が発
生する。基本波P1は、光導波路型波長変換素子7に入
射し、光導波路9を通過する過程でその波長が0.5倍
になり、高調波P2(波長420nm)となる。
【0026】この条件で半導体レーザー素子6を動作さ
せ、銀ペーストに添加する銀フィラーの含有率(体積
%)を適宜変更して固着材2cの熱伝導率Α1(W/m
・K)を変化させた。
【0027】図2に、短波長レーザー光源のA〜H点
(図1参照)における温度上昇をグラフ化して示す。こ
こでは、横軸にA〜H点をとり、縦軸にA〜H点におけ
る上昇温度(℃)を固着材2cの熱伝導率Α1別(◆:
1W/m・K、△:2W/m・K、□:5W/m・K、
■:10W/m・K、○:427W/m・K)にとっ
た。図2より、熱伝導率Α1が2W/m・K以上のと
き、光導波路型波長変換素子7のD点、E点、F点にお
ける温度上昇が3℃以下となり、適正な範囲に抑えられ
ている。このように、熱伝導率Α1が、短波長レーザー
光源の各部分の温度上昇に大きく関与していることが確
認できる。
【0028】図3に、横軸に固着材2cの熱伝導率Α1
(W/m・K)をとり、縦軸に高調波P2(波長420
nm)の出力をとったグラフを示す。このように、熱伝
導率Α1が2W/m・K以上のとき、高調波P2の出力
の相対値(熱伝導率Α1が10W/m・Kのときの出力
値を1とする)が0.8以上となり、十分な値を示すよ
うになるが、2W/m・K未満のときは、高調波P2の
出力の低下が顕著となっている。これは、熱伝導率Α1
が2W/m・K未満のとき、光導波路型波長変換素子7
の温度上昇が大きくなって熱膨張した上、その屈折率が
変化して基本波P1の位相整合波長にズレが生じたため
と考えられる。
【0029】図4に、横軸に固着材2cに用いる銀ペー
ストに添加する銀フィラーの含有率(体積%)をとり、
縦軸に固着材2cの熱伝導率Α1(W/m・K)をとっ
たグラフを示す。このように、銀フィラーの含有率が3
0体積%を超えたあたりから熱伝導率が急激に高まり、
45体積%以上になるとさらに大きな熱伝導率が得られ
ている。ところが、銀フィラーの含有率が70体積%以
上になると、熱伝導率が飽和傾向となっている。また、
この領域では、銀ペースト自体がもろくなっており、接
着性も小さくなっている。したがって、固着材2cの銀
フィラー含有率は、45体積%以上、70体積%未満の
範囲とするのが好ましい。これにより、固着材2cが放
熱性に優れたものとなり、また安定した接着性を示すよ
うになる。また、このとき、固着材2cの熱伝導率A1
は2W/m・K以上、13W/m・K未満の範囲となっ
て実用的となり、かつ、放熱性と接着性の面でも優れる
ようになり、特に好ましい。
【0030】本実施の形態において、固着材に用いる銀
ペーストや各種接着剤の熱伝導率の測定には、レーザー
フラッシュ法やホットディスク法等が適用できるが、簡
便、かつ精度よく測定できることから、ACカロリメー
タの原理を用いた薄膜用光交流法等が好ましい。また、
サンプリングは、デバイスを直接分解して取り出す方
法、固着材と同様な成分のものを調整し、所定の硬化条
件で硬化して得る方法のいずれでも行える。
【0031】図5に、短波長レーザー光源の温度分布を
模式的に示す。ここで、図5(a)は、固着材15aに
銀ペースト(熱伝導率:約10W/m・K)を用いた本
実施の形態による短波長レーザー光源の温度分布を、図
5(b)は、固着材15bに樹脂接着剤(熱伝導率:約
0.2W/m・K)を用いた従来例による温度分布(樹
脂接着剤を用いた以外は本実施の形態と同条件で短波長
レーザー光源を動作させた)をそれぞれ示す。図5
(b)に示すように、固着材15bに樹脂接着剤を用い
た場合、半導体レーザー素子6から発生した熱は光導波
路型波長変換素子7の方に伝導し、光導波路型波長変換
素子7の温度上昇が顕著となっている。しかし、図5
(a)に示すように、固着材15aに熱伝導率の大きな
銀ペーストを用いた場合、半導体レーザー素子6から発
生した熱はヒートシンク16の方に伝導し、光導波路型
波長変換素子7の温度上昇は小さくなっている。
【0032】以上の実施の形態では、各種固着材を部材
を固着させる面の全面に渡り塗布したが、このように全
面でなくとも、接着部分の機械的強度が確保され、その
熱伝導率が実質的に同等である限り、一部の面のみに塗
布することにより部材相互を接着しても良い。特にサブ
マウントとヒートシンクとの接着に関しては、発熱体と
なる半導体レーザー素子の下部に相当する面を中心に接
着すれば、接着部分の機械強度と熱伝導率が、全面に塗
布した場合と実質的に同等となり好ましい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体レーザー素子から光導波路型波長変換素子に伝わ
る熱を減らすことができ、光導波路型波長変換素子の変
形等が防止され、高出力かつ安定な動作をする短波長レ
ーザー光源が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の短波長レーザー光源の断面図
【図2】 短波長レーザー光源における上昇温度の分布
を示すグラフ
【図3】 固着材の熱伝導率とレーザー(高周波)出力
との関係を示すグラフ
【図4】 銀ペーストのフィラー含有率と熱伝導率との
関係を示すグラフ
【図5】 短波長レーザー光源の温度分布を示す断面図
[(a):本発明、(b):従来例]
【符号の説明】
1、16 ヒートシンク 2a 固着材(ソルダー) 2b 固着材(有機樹脂) 2c 固着材(銀ペースト) 3 サブマウント 5 活性層 6 半導体レーザー素子 7 光導波路型波長変換素子 8 分極反転層 9 光導波路 10 保護膜 11 非活性層 15a 固着材(銀ペースト) 15b 固着材(樹脂接着剤) 17 波長変換部 18 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 裕一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2K002 AB12 BA03 CA03 DA03 EA07 EA22 EA25 EA30 FA27 HA20 5F073 AA65 AB23 CA04 FA13 FA14 FA15 FA22 FA24

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サブマウント上に半導体レーザー素子と
    光導波路型波長変換素子とを備え、前記半導体レーザー
    素子から放射された基本波が前記光導波路型波長変換素
    子に入射するようにした短波長レーザー光源において、
    前記サブマウントは第一の固着材を介してヒートシンク
    に、前記光導波路型波長変換素子は第二の固着材を介し
    て前記サブマウントに、前記半導体レーザー素子は第三
    の固着材を介して前記サブマウントにそれぞれ固着され
    ており、前記第一の固着材の熱伝導率をΑ1、前記第二
    の固着材の熱伝導率をΑ2、前記第三の固着材の熱伝導
    率をΑ3としたとき、Α2<Α1≦Α3[単位:W/m・
    K]の関係を満たすことを特徴とする短波長レーザー光
    源。
  2. 【請求項2】 前記第一の固着材の熱伝導率Α1が2≦
    Α1<13[単位:W/m・K]の関係を満たすことを
    特徴とする請求項1に記載の短波長レーザー光源。
  3. 【請求項3】 前記第一の固着材の厚さが10〜100
    0μmの範囲内であること特徴とする請求項1または2
    に記載の短波長レーザー光源。
  4. 【請求項4】 前記第一の固着材が銀ペーストからなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の短波
    長レーザー光源。
  5. 【請求項5】 前記銀ぺーストが、銀フィラーがエポキ
    シ樹脂に混合されたものであり、銀フィラーを45体積
    %以上、70体積%未満の範囲内で含むことを特徴とす
    る請求項4に記載の短波長レーザー光源。
  6. 【請求項6】 前記第三の固着材がソルダーからなるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の短波長
    レーザー光源。
  7. 【請求項7】 前記光導波路型波長変換素子が、LiN
    XTa1-X3(0≦X≦1)を構成材料とすることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の短波長レー
    ザー光源。
  8. 【請求項8】 前記半導体レーザー素子がDBRレーザ
    ー素子であって、かつGaAsを主要な構成材料とする
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の短波
    長レーザー光源。
  9. 【請求項9】 前記サブマウントがシリコンからなるこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の短波長
    レーザー光源。
  10. 【請求項10】 前記ヒートシンクが銅からなることを
    特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の短波長レー
    ザー光源。
  11. 【請求項11】 前記第二の固着材が有機樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の短
    波長レーザー光源。
  12. 【請求項12】 前記有機樹脂がエポキシ樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の短波長レーザー光
    源。
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