JP2003155350A - ペースト加工用塩化ビニル系樹脂の製法 - Google Patents

ペースト加工用塩化ビニル系樹脂の製法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゾル化した際に未分散物を小さくでき、粉体
特性に優れ、付着性についても改善されたペースト加工
用塩化ビニル系樹脂の製法を提供する。 【解決手段】 ペースト塩化ビニル系樹脂の水性分散液
を乾燥する方法において、二流体ノズル型アトマイザー
乾燥機を噴霧圧力0.5〜6MPa、噴霧空気圧0.0
1〜0.1MPaの条件下で用いるペースト加工用塩化
ビニル系樹脂の製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペースト加工用塩
化ビニル系樹脂の製法に関するものであり、更に詳しく
はペースト塩化ビニル系樹脂を噴霧乾燥機を用いて乾燥
する方法において、粉体特性に優れ、ゾル化した際に未
分散物が小さいペースト加工用塩化ビニル系樹脂の製法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ペースト加工用塩化ビニル系樹
脂は、可塑剤、その他配合剤とを混練してペーストゾル
とし、該ゾルをコーティング加工、ディッピング加工等
により壁紙、手袋等に加工される。このペーストゾル中
にゾル化しない未分散物が存在すると、例えばコーティ
ング時のスジ引きや表面の傷等、加工品の品質を悪化さ
せる欠陥を生じる。
【0003】このため、通常、ペースト加工用塩化ビニ
ル系樹脂は、乳化重合、微細懸濁重合、播種重合して得
られる水性分散液を噴霧乾燥装置で乾燥した後、ゾル化
した際に未分散物となる粗大粒子を含む樹脂粉体を粉砕
処理し使用されてきた。
【0004】一方、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂粉
体中の粗大粒子を粉砕することなしに、未粉砕品のまま
で使用できるようにする方法についても種々の提案がな
されている。
【0005】例えば、特開平2−225529号公報に
は、乾燥機入口空気として絶対湿度0.007〜0.0
14kg−水/kg−空気の空気を用い、乾燥機入口温
度を100℃以下、乾燥機出口温度を53℃以下とする
ことでゾル中の未分散物の少ないペースト加工用塩化ビ
ニル樹脂を製造する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粗大粒
子を含む樹脂粉体を粉砕処理した場合には、微粉末とな
るため、粉塵による作業環境の悪化や、流動性の低下、
嵩比重の低下等により作業性が悪化するという問題を有
している。一方、特開平2−225529号公報に提案
された方法では、粉砕品に比べ粉体流動性は改善される
ものの、樹脂の付着性等、取扱いにおいては未だ十分で
はない等の問題を有していた。
【0007】そこで本発明では、粉砕処理することなし
に、未粉砕品のまま使用する方法において、粉体特性に
優れ、付着性についても改善されたペースト加工用塩化
ビニル系樹脂の製法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討した結果、二流体ノズル型アトマイザ
ー乾燥機を用いて水性分散液と空気とを特定条件下で噴
霧することにより、ゾル化した際の未分散物が低減化で
き、粉体付着性の改善に効果があることを見出し本発明
を完成させるに至った。
【0009】即ち、本発明は、ペースト塩化ビニル系樹
脂の水性分散液を噴霧乾燥装置で乾燥する方法におい
て、噴霧乾燥装置として二流体ノズル型アトマイザー乾
燥機を用い、かつ水性分散液の噴霧圧力0.5〜6MP
a、噴霧空気圧0.01〜0.1MPaの条件下で噴霧
乾燥を行うことを特徴とするペースト加工用塩化ビニル
系樹脂の製法に関するものである。
【0010】以下に、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明におけるペースト加工用塩化ビニル
系樹脂は、界面活性剤及び重合開始剤の存在下、塩化ビ
ニル単量体または塩化ビニル単量体を主体とする単量体
混合物(以下、塩化ビニル系単量体と記す。)を水性媒
体中で重合して得られるポリ塩化ビニル系樹脂であり、
その重合方法としては、塩化ビニル系単量体を乳化重合
法、微細懸濁重合法、シード乳化重合,シード微細懸濁
重合等の播種重合法等で重合することが好ましく、特に
播種重合法、さらにシード微細懸濁重合で重合すること
が好ましい。この際、いずれの重合方法においても30
〜80℃の温度範囲で重合することが好ましい。
【0012】ここでいう塩化ビニル系単量体とは、塩化
ビニル単量体又は塩化ビニル単量体と塩化ビニル単量体
との共重合可能なビニル単量体との混合物であり、塩化
ビニル単量体と共重合し得るビニル単量体としては、例
えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ミリスチン酸ビ
ニル、安息香酸ビニル等のビニルエステル類;アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和カ
ルボン酸又はその無水物;アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステル
類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル等のメタクリル酸エステル類;マレイン酸
エステル、フマル酸エステル、桂皮酸エステル等の不飽
和カルボン酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニ
ルアミルエーテル、ビニルフェニルエーテル等のビニル
エーテル類;エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン
等のモノオレフィン類;塩化ビニリデン、スチレン及び
その誘導体、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等
を挙げることができ、これらビニル単量体は1種以上で
用いることが可能である。
【0013】界面活性剤としては、例えばジアルキルス
ルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アル
キル硫酸塩等が挙げられ、これらは単独又は2種類以上
の組合わせで用いることが可能である。
【0014】重合開始剤としては、例えば過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等の水溶性開始
剤;ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイル
パーオキサイド等の芳香族ジアシルパーオキサイド;カ
プロイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド等
の脂肪族ジアシルパーオキサイド;アゾビスイソブチロ
ニトロリル、アゾビスイソバレロニトリル等のアゾ化合
物;t−ブチルパーオキシピバレート等の有機酸のパー
オキシジエステル;ジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネート、ジオクチルパーオキシジカーボネート等のパー
オキシジカーボネート;アセチルシクロヘキシルスルホ
ニルパーオキサイド等の油溶性開始剤が挙げられる。そ
して、これらは単独又は2種類以上の組合わせで用いる
ことが可能である。
【0015】本発明においては、上記の方法で得られる
ペースト塩化ビニル系樹脂の水性分散液の噴霧乾燥方法
として、二流体ノズル型アトマイザー乾燥機を用い、水
性分散液の噴霧圧力0.5〜6MPa、噴霧空気圧0.
01〜0.1MPaの範囲で噴霧乾燥するものである。
【0016】ここで、噴霧乾燥に一般的に用いられる噴
霧乾燥装置は、その微粒化機構により大きく回転円盤型
アトマイザー乾燥機とノズル型アトマイザー乾燥機とに
大別され、その中でもノズル型アトマイザー乾燥機は、
圧力ノズル型アトマイザー乾燥機と二流体ノズル型アト
マイザー乾燥機に分類できる。圧力ノズル型アトマイザ
ー乾燥機は、ノズルより高圧の液体を小孔から噴出させ
て、噴霧液の微粒化を行うアトマイザーを有する乾燥機
であり、オリフィスなどを変えることで噴霧条件を変え
る事ができるが、一般に圧力は1〜20MPaの範囲で
使用される。また、二流体ノズル型アトマイザー乾燥機
は、通常、空気または蒸気等の圧縮性ガスを用い、噴霧
液自身は低圧でも、圧縮空気などにより、高速のガスで
吹き飛ばし微粒化を行うアトマイザー方式を有する乾燥
機であり、噴霧空気圧は、一般に0.2〜0.5MPa
の範囲で使用されている。ここで、噴霧による微粒化
は、回転円盤式アトマイザー乾燥機は主に遠心力、圧力
ノズル型アトマイザー乾燥機は主に噴霧液圧力、二流体
ノズル型アトマイザー乾燥機は主に噴霧空気により達成
される。
【0017】そして、本発明において二流体ノズル型ア
トマイザー乾燥機を選択的に用いることにより、ペース
ト加工用塩化ビニル系樹脂の機器への付着性が改善され
る機構の詳細については不明であるが、本発明において
は下記に示すように水性分散液の噴霧圧力と噴霧空気の
圧力とを特定の組み合わせとすることにより、噴霧乾燥
時の乾燥凝集形態が従来の噴霧乾燥粉と異なり、噴霧乾
燥後の取扱いの際に受ける機械的シェアの影響を受けに
くくなっているためと考える。
【0018】本発明においては、二流体ノズル型アトマ
イザー乾燥機を用い、水性分散液の噴霧圧力0.5〜6
MPa、好ましくは1〜5MPa、更に好ましくは2〜
5MPaであり、また、噴霧空気の圧力0.01〜0.
1MPa、好ましくは0.01〜0.07MPa、更に
好ましくは0.015〜0.05MPaで噴霧乾燥を行
う。ここで、水性分散液の噴霧圧力が0.5MPa未満
であったり6MPaを超える場合、又は、噴霧空気の圧
力が0.1MPaを超える場合は、篩分け機、空気輸送
機等の機器へのペースト加工用塩化ビニル系樹脂の付着
が著しくなる。一方、噴霧空気の圧力が0.01MPa
未満である場合、得られるペースト加工用塩化ビニル系
樹脂はゾル化した際の未分散物が大きいものとなる。
【0019】また、本発明においては二流体ノズル型ア
トマイザー乾燥機の運転条件である乾燥機入口空気温度
及び乾燥機出口空気温度には特に制限はないが、得られ
るペースト加工用塩化ビニル系樹脂の粉体特性とゾル化
した際の分散性とのバランスに特に優れることから乾燥
機入口空気温度は90〜160℃、乾燥機出口空気温度
は40〜58℃であることが好ましく、更に好ましくは
乾燥機入口空気温度は90〜140℃、乾燥機出口空気
温度は40〜55℃、特に好ましくは乾燥機入口空気温
度は90〜120℃、乾燥機出口空気温度は40〜50
℃である。
【0020】本発明において得られるペースト加工用塩
化ビニル系樹脂の平均粒子径としては特に制限はない
が、得られるペースト加工用塩化ビニル系樹脂の粉体流
動性と粉体付着性とのバランスに特に優れることから、
平均粒子径15〜80μmが好ましく、更に好ましくは
20〜80μm、特に好ましくは30〜70μmであ
る。
【0021】本発明の方法は、製造されるペースト加工
用塩化ビニル系樹脂の付着性を改善できると伴に得られ
るペースト加工用塩化ビニル系樹脂は、粉砕処理するこ
となしに、未粉砕品のまま使用する方法においても、ゾ
ル化した際に未分散物を小さくでき、粉体特性に優れる
等の効果が得られる。
【0022】
【実施例】以下に、実施例により本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれらによってなんら限定されるも
のではない。
【0023】以下に実施例における評価方法を詳細に説
明する。
【0024】〜平均粒子径の測定〜 測定サンプルをレーザー透過率が75〜85%となるよ
うに濃度調整を行なった試料により、レーザー回析/散
乱式粒径測定装置(堀場製作所(株)製、商品名LA−
700)を用いて平均粒子径の測定を行った。
【0025】〜かさ比重の測定〜 かさ比重測定装置(細川粉体工場研究所製、商品名パウ
ダーテスターTypePT−E)を用いて測定を行っ
た。
【0026】〜付着性の評価〜 径300mm、スクリーン目開き104μmのスクリー
ンを設置した網面固定式風力篩(新東京機械(株)製、
商品名ハイボルダーNR−300型)を用い、該機器に
得られたペースト加工用塩化ビニル系樹脂を1200k
g/m2・Hrの速度で供給し、処理後の篩スクリーン
への該樹脂の付着状況を目視評価した。
【0027】 ○;スクリーン面への樹脂粉体付着なし ×;スクリーン面への樹脂粉体付着有り 〜ペーストゾル中の未分散物の測定〜 得られたペースト加工用塩化ビニル系樹脂100重量部
に対して、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル60重量部
を配合しディゾルバー式ミキサー(TOKUSYU K
IKA KOGYO(製)、商品名T.K.HOMO
DISPERMODEL7C)を用い25℃、800r
pmの条件で3分間混錬しペーストゾルを調整した。
【0028】該ペーストゾルを、つぶゲージのみぞに注
ぎ込み、スクレーパーでしごき、みぞの中に厚さが25
0μmから0μmまで連続して変化するようにしてゾル
の層を作成し、つぶが現れた部分の層の厚さを読みと
り、ペーストゾル中の未分散物の大きさを測定した。
【0029】調整例1(シード粒子の水性分散液の調
整) 1m3オートクレーブ中に脱イオン水360kg、塩化
ビニル単量体300kg、重合開始剤として3,5,5
−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド3kg、15
重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液
5.0kgを仕込んだ後、3時間ホモジナイザーを用い
て均質化処理後、系内の温度を40℃にあげて重合反応
を開始した。そして、重合圧力が低下した後に未反応塩
化ビニル単量体を回収することによりシード粒子の水性
分散液を調整した。
【0030】合成例1(ペースト塩化ビニル系樹脂の水
性分散液の調整) 1m3オートクレーブ中に脱イオン水350kg、塩化
ビニル単量体400kg、20重量%ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム水溶液2kg、調整例1により得
られたシード粒子の水性分散液44kgを仕込んだ後、
重合系の温度を64℃に昇温し重合を開始した。そし
て、重合開始から重合終了までの間、20重量%ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液20kgを連続
的に添加した。
【0031】重合圧力が64℃における塩化ビニル単量
体の飽和蒸気圧から0.6MPa降下した時点で重合反
応を停止し、未反応塩化ビニル単量体を回収し、ペース
ト塩化ビニル樹脂の水性分散液を得た。
【0032】実施例1 合成例1で得られたペースト塩化ビニル樹脂の水性分散
液を二流体ノズル型アトマイザー乾燥機(大川原化工機
(株)製、商品名ON−16G)を用いて、乾燥条件と
して水性分散液の噴霧圧力3.5MPa、噴霧空気圧力
0.02MPa、乾燥機入口空気温度100℃、乾燥機
出口空気温度43℃で噴霧乾燥を行いペースト加工用塩
化ビニル樹脂を得た。得られた樹脂の平均粒子径、かさ
比重、付着性、ペーストゾル中の未分散物の評価結果を
表1に示す。
【0033】実施例2 水性分散液の噴霧圧力を4.2MPaとした以外は、実
施例1と同様の方法で行った。得られたペースト加工用
塩化ビニル樹脂の平均粒子径、かさ比重、付着性、ペー
ストゾル中の未分散物の評価結果を表1に示す。
【0034】実施例3 水性分散液の噴霧圧力を2.0MPa、噴霧空気圧力を
0.06MPaとした以外は、実施例1と同様の方法で
行った。得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂の平均
粒子径、かさ比重、付着性、ペーストゾル中の未分散物
の評価結果を表1に示す。
【0035】実施例4 噴霧空気圧力を0.015MPaとした以外は、実施例
1と同様の方法で行った。得られたペースト加工用塩化
ビニル樹脂の平均粒子径、かさ比重、付着性、ペースト
ゾル中の未分散物の評価結果を表1に示す。
【0036】実施例5 乾燥機入口空気温度110℃、乾燥機出口空気温度50
℃とした以外は、実施例1と同様の方法で行った。得ら
れたペースト加工用塩化ビニル樹脂の平均粒子径、かさ
比重、付着性、ぺーストゾル中の未分散物の評価結果を
表1に示す。
【0037】実施例6 乾燥機入口空気温度170℃、乾燥機出口空気温度60
℃とした以外は、実施例1と同様の方法で行った。得ら
れたペースト加工用塩化ビニル樹脂の平均粒子径、かさ
比重、付着性、ペーストゾル中の未分散物の評価結果を
表1に示す。
【0038】比較例1 噴霧空気圧力を0.005MPaとした以外は、実施例
1と同様の方法で行った。得られたペースト加工用塩化
ビニル樹脂の平均粒子径、かさ比重、付着性、ペースト
ゾル中の未分散物の評価結果を表1に示す。
【0039】得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂は
機器への付着が見られ、ペーストゾルとした際に未分散
物が大きいものであった。
【0040】比較例2 噴霧空気圧力を0.3MPaとした以外は、実施例1と
同様の方法で行った。得られたペースト加工用塩化ビニ
ル樹脂の平均粒子径、かさ比重、付着性、ペーストゾル
中の未分散物の評価結果を表1に示す。
【0041】得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂は
機器への付着がみられるものであった。
【0042】比較例3 水性分散液の噴霧圧を0.4MPaとした以外は、実施
例1と同様の方法で行った。得られたペースト加工用塩
化ビニル樹脂の平均粒子径、かさ比重、付着性、ペース
トゾル中の未分散物の評価結果を表1に示す。
【0043】得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂は
機器への付着がみられ、ペーストゾルとした際に未分散
物が大きいものであった。
【0044】比較例4 合成例1で得られたペースト塩化ビニル樹脂の水性分散
液を、回転円盤型アトマイザー乾燥機(アシザワ・ニロ
アトマイザー(株)製、商品名S−25R)を用いて乾
燥した。乾燥機入口空気温度100℃、乾燥機出口空気
温度43℃としペースト加工用塩化ビニル樹脂を得た。
得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂の平均粒子径、
かさ比重、付着性、ペーストゾル中の未分散物の評価結
果を表1に示す。
【0045】得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂は
機器への付着がみられるものであった。
【0046】
【表1】
【発明の効果】本発明の製法により得られるペースト加
工用塩化ビニル系樹脂は、ゾル化した際に未分散物を小
さくでき、粉体特性に優れ、付着性についても改善でき
る等の効果に優れたものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペースト塩化ビニル系樹脂の水性分散液を
    噴霧乾燥装置で乾燥する方法において、噴霧乾燥装置と
    して二流体ノズル型アトマイザー乾燥機を用い、かつ該
    水性分散液の噴霧圧力0.5〜6MPa、噴霧空気圧
    0.01〜0.1MPaの条件下で噴霧乾燥を行うこと
    を特徴とするペースト加工用塩化ビニル系樹脂の製法。
  2. 【請求項2】二流体ノズル型アトマイザー乾燥機の乾燥
    機入口空気温度90〜160℃、乾燥機出口空気温度4
    0〜58℃で噴霧乾燥を行うことを特徴とする請求項1
    に記載のペースト加工用塩化ビニル系樹脂の製法。
  3. 【請求項3】噴霧乾燥後の平均粒子径が15〜80μm
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれ
    かに記載のペースト加工用塩化ビニル系樹脂の製法。
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