JP2003155340A - 熱硬化性ppeのオリゴマー体 - Google Patents
熱硬化性ppeのオリゴマー体Info
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Abstract
との相溶性、成形加工性を改善した熱硬化性樹脂を提案
し、さらに、エレクトロニクス分野をはじめとする多種
多様な用途に幅広く利用できる形にすること。 【解決手段】ビフェニル核を有する2官能性PPEオリゴマ
ーの両末端を熱硬化性官能基に変換することで、PPEの
優れた電気特性・強靭性を引継いだ活性の高い熱硬化性
樹脂を作り得た。
Description
官能基を有する2官能型フェニレンエーテルのオリゴマ
ー体に関するもので、低誘電率、低誘電正接、高タフネ
スが要求されるエレクトロニクス分野をはじめとし、塗
装、接着、成形用など多種多様な用途に用いられる熱硬
化性樹脂に関するものである。
高速化に伴い高周波(ギガヘルツ帯)の利用のために、時
間遅延を小さくする低誘電率化、そして損失を小さくす
る低誘電正接化が望まれる。また、熱衝撃で発生すると
考えられているマイクロクラックを抑制し高い信頼性を
得るために高タフネス化も望まれる。これらの要望に対
し、諸特性を持ち合わせる改質ポリマーとして、ポリフ
ェニレンエーテル(PPE)などのエンジニアリングプラス
チックスを配合する試みが行われている。しかし、熱硬
化性樹脂に熱可塑性樹脂を直接配合することに起因し
て、樹脂同士の相溶性や成形加工性に課題が残る。
の樹脂とのブレンドにより改善する方法や、PPEとシア
ネート樹脂の擬似IPN構造化の検討(特開平11-21452等)
がなされているが、成形加工性・耐熱性までは解決され
ていない。また、成形性改善のためには、高分子PPEを
低分子にする方法等の検討がなされている。例えば、高
分子PPEとポリフェノール類をラジカル触媒下で再分配
させる方法(特開平9-291148等)、あるいは2価のフェノ
ールと1価のフェノールを酸化重合する方法(特公平8-01
1747)等が知られている。いずれも高分子体が存在し、
効率良く2官能型低分子オリゴマー体をえることができ
ない。
れた電気特性・強靭性を有し、他樹脂との相溶性、成形
加工性を改善した熱硬化性樹脂を提案することである。
さらに、エレクトロニクス分野をはじめとする多種多様
な用途に幅広く利用できる形にすることである。
れた電気特性・強靭性を引継いだ2官能性PPEオリゴマー
を合成した(特願2001-196569)。これを更に、活性の高
い熱硬化性樹脂にするために鋭意検討を重ねた結果、構
造式(7)で示され、-(O-X-O)-が構造式(2)であり、-(Y-
O)-が構造式(3)で定義される1種類の構造、または2種類
以上の構造がランダムに配列した2官能PPEのオリゴマー
体の末端を熱硬化性官能基に変換することで、目的を満
たすことを見出し、本発明を完成するに至った。以下
に、本発明を詳細に説明する。
グおよび酸化重合において、そのフェノール自身の酸化
速度を緩和させることで、効率的に新規フェノール性樹
脂を製造することを特徴とする。そのために、従来酸化
重合反応に必要とされていた2,6位の置換基に加えて、3
位に置換基を導入した化合物を原料に用いることで、本
発明を完成するに至った。その効果を例示するなら、2,
6-ジメチルフェノールの酸化カップリングにおいては、
副生ジフェノキノンの存在のために溶液のpHを8〜9にす
る検討(特開昭60-152433)がなされているが、3位に置換
基をもつ2,3,6-トリメチルフェノールを用いた酸化カッ
プリングではより安定に反応を行うためにpH=13程度の
高いアルカリ条件で効率的に製造を行うことができる
(特願2001-319064号)。また、特願2001-196569号に示し
たように、酸化重合反応においては、2価のフェノール
に上述2,3,6-トリメチルフェノールから得られたジオー
ルと1価のフェノールとして2,6-ジメチルフェノール単
独あるいは、2,3,6-トリメチルフェノール単独あるい
は、2,6-ジメチルフェノールと2,3,6-トリメチルフェノ
ールの混合物を共重合することで、2官能型PPEのオリゴ
マー体を効率良く製造することが可能となった。さら
に、このフェノールから誘導される熱硬化性の誘導体
(シアネート体、エポキシ体、アリル体)においては、メ
チル基増加の影響で、低誘電特性に寄与すると考えられ
る。すなわち、3位の置換基の存在が、本発明にとって
非常に重要なことを見出したのである。
ー体とは、下記の構造式(7)に示す様な構造を有し、-(O
-X-O)-が構造式(2)で定義され、-(Y-O)-は構造式(3)で
定義される1種類の構造、または構造式(3)で定義される
2種類以上の構造がランダムに配列したものである。式
中、R2,R3,R4,R8,R9,R10,R11は、同一または異なっても
よく、ハロゲン原子または炭素数6以下のアルキル基ま
たはフェニル基である。R5,R6,R7,R12,R13は、同一また
は異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子または炭素
数6以下のアルキル基またはフェニル基である。a,bは、
少なくともいずれか一方が0でない、0〜300の整数を示
しており、R2,R3,R4,R8,R9,R10,R11が水素原子でないこ
とが必須のPPEのオリゴマー体である。好ましくは、-(O
-X-O)-が構造式(4)の通り、R2,R3,R4,R7,R8,R9がメチル
基、R5,R6が水素原子であり、-(Y-O)-がR10,R11,R12が
メチル基、R13が水素原子である構造式(5)で示される単
独あるいは、R10,R11がメチル基、R12,R13が水素原子で
ある構造式(6)で示される単独あるいは、構造式(5)と構
造式(6)がランダムに配列をした構造を有することが望
ましい。
体について説明する。構造式(7)で示されるPPEのオリゴ
マー体は、構造式(8)で示される2価のフェノールと、構
造式(9)で定義される1価のフェノールの単独または混合
物を、トルエン-アルコールあるいはケトン溶媒中で酸
化重合することで、効率的に製造することができる。
は、R2,R3,R4,R8,R9は、同一または異なってもよく、ハ
ロゲン原子または炭素数6以下のアルキル基またはフェ
ニル基である。R5,R6,R7は、同一または異なってもよ
く、水素原子、ハロゲン原子または炭素数6以下のアル
キル基またはフェニル基であり、R2,R3,R4,R8,R9が水素
原子でないことが必須の2価のフェノールであり、2,3,
3',5,5'-ペンタメチル-[1,1'-ビフェニル]-4,4'-ジオー
ル、2,2',3,3'5,5'-ヘキサメチル-[1,1'-ビフェニル]-
4,4'-ジオール、などが好ましい。
R10,R11は同一または異なってもよく、ハロゲン原子ま
たは炭素数6以下のアルキル基またはフェニル基であ
る。R12,R13は同一または異なってもよく、水素原子、
ハロゲン原子または炭素数6以下のアルキル基またはフ
ェニル基である。特に、2,6位に置換基を有するもの単
独、またはこれと3位あるいは3,5位に置換基を有するも
のが併用されることが好ましい。さらに好ましくは、単
独では2,6-ジメチルフェノール、2,3,6-トリメチルフェ
ノールがよく、併用では2,6-ジメチルフェノールと2,3,
6-トリメチルフェノールがよい。
は空気を使用する方法がある。また、電極酸化の方法も
ある。いずれの方法でも良く、特に限定されない。安全
性および設備投資が安価であることから空気酸化が好ま
しい。
をする場合の触媒としては、CuCl、CuBr、Cu2SO4、CuCl
2、CuBr2、CuSO4、CuI等の銅塩等の一種または二種以上
が用いられ、上記触媒に加えて、モノ-及びジメチルア
ミン、モノ-及びジエチルアミン、モノ-及びジプロピル
アミン、モノ-及びジ-n-ブチルアミン、モノ-及びジ-s
ec-ジプロピルアミン、モノ-及びジベンジルアミン、モ
ノ-及びジシクロヘキシルアミン、モノ-及びジエタノー
ルアミン、エチルメチルアミン、メチルプロピルアミ
ン、ブチルジメチルアミン、アリルエチルアミン、メチ
ルシクロヘキシルアミン、モルホリン、メチル-n-ブチ
ルアミン、エチルイソプロピルアミン、ベンジルメチル
アミン、オクチルベンジルアミン、オクチル−クロロベ
ンジルアミン、メチル(フェニルエチル)アミン、ベン
ジルエチルアミン、N-n-ブチルジメチルアミン、N,N'-
ジ-tert-ブチルエチレンジアミン、ジ(クロロフェニル
エチル)アミン、1-メチルアミノ‐4‐ペンテン、ピ
リジン、メチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、
ピペリジン等を一種または二種以上のアミンが併用され
る。銅塩及びアミンであれば、特にこれらに限定される
ものではない。
キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、エチレンクロライ
ド、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
系溶剤等に加えて、アルコール系溶剤あるいはケトン系
溶剤と併用することができる。アルコール系溶剤として
は、メタノール、エタノール、ブタノール、プロパノー
ル、メチルプロピレンジグリコール、ジエチレングリコ
ールエチルエーテル、ブチルプロピレングリコール、プ
ロピルプロピレングリコール等が挙げられ、ケトン系溶
剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチル
ケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
が、25〜50℃が好ましい。酸化重合が発熱反応のため、
50℃以上では温度制御が困難で分子量制御が困難とな
る。25℃以下では反応速度が極端に遅くなるために、効
率的な製造ができなくなる。
構造式(1)に示される。すなわち、-(O-X-O)-は構造式
(2)で示され、R2,R3,R4,R8,R9は、同一または異なって
もよく、ハロゲン原子または炭素数6以下のアルキル基
またはフェニル基である。R5,R6,R7は、同一または異な
ってもよく、水素原子、ハロゲン原子または炭素数6以
下のアルキル基またはフェニル基である。-(Y-O)-は構
造式(3)で定義される1種類の構造、または構造式(3)で
定義される2種類以上の構造がランダムに配列したもの
である。R10,R11は、同一または異なってもよく、ハロ
ゲン原子または炭素数6以下のアルキル基またはフェニ
ル基である。R12,R13は、同一または異なってもよく、
水素原子、ハロゲン原子または炭素数6以下のアルキル
基またはフェニル基である。Zは、炭素数1以上の有機基
であり、酸素原子を含むこともある。a,bは、少なくと
もいずれか一方が0でない、0〜300の整数を示す。c,d
は、0または1の整数を示す。
もよい有機基をおくことができる。例示すると、-(-CH2
-)-、-(CH2-CH2-)-、-(-CH2-Ar-O-)-などであるが、こ
れらに限定されることはない。付加する方法は、構造式
(7)で示される中間体に直接付加する方法や、誘導体合
成時に炭素鎖の長いハロゲン化物を使用する方法がある
が、これらに限定されることはない。
る構造式(7)で示される中間体からの誘導体について、
説明する。熱硬化性PPEのオリゴマー体を製造するため
の中間体には、上述の構造式(7)で示される2官能PPEの
オリゴマーを用いるが、反応液から分離した粉末または
反応液に溶解した形のどちらでも用いることができる。
例示する。中間体として上述の構造式(7)で示される2官
能型で末端にフェノール性水酸基を有する化合物をクロ
ロシアン、ブロモシアン等のハロゲン化シアンと、塩基
の存在下、脱ハロゲン化水素反応させて合成することが
できる。
チルアミン、トリプロピルアミン、ジメチルアニリン、
ピリジンなどの三級アミンおよび、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、重炭酸ナトリウムなどが代表的なものであり、
これらに限定されるものではない。
クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素、クロロベン
ゼン、ニトロベンゼン、ニトロメタン、アセトン、メチ
ルエチルケトン、テトラヒドロフランおよびジオキサン
などが代表的なものであり、これらに限定されるもので
はない。
-30℃と+13℃(沸点)の間で行うことが好ましい。また、
ブロモシアンを用いる場合は-30℃と+65℃の間で行うこ
とが好ましい。
いて例示する。中間体として上述の構造式(7)で示され
る2官能型で末端にフェノール性水酸基を有する化合物
をエピクロロヒドリン等のハロゲン化グリシジルと、塩
基の存在下で、脱ハロゲン化水素反応させて合成するこ
とができる。
カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、重炭酸ナトリウムなどが代表的なものであり、これ
らに限定されるものではない。
が好ましい。
て例示する。中間体として上述の構造式(7)で示される2
官能型で末端にフェノール性水酸基を有する化合物をア
リルブロミド、アリルクロリド等のハロゲン化アリルあ
るいは、炭素鎖の長い4-ブロモ-1-ブテンなどと、相間
移動触媒存在下、塩基条件で脱ハロゲン化水素反応させ
て合成することができる。
ン、テトラメチルエチレンジアミンなどの第三級アミ
ン、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラブチ
ルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウム
イオダイド、ベンジルトリ-n-ブチルアンモニウムクロ
ライド、ベンジルトリn-ブチルアンモニウムブロマイ
ド、ベンジル-n-ブチルアンモニウムイオダイドなどの
第四級アンモニウム塩あるいは第四級ホスホニウム塩が
代表的なものであり、これらに限定されるものではな
い。
カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、重炭酸ナトリウムなどが代表的なものであり、これ
らに限定されるものではない。
が好ましい。
単独あるいは他のシアナート化合物、エポキシ化合物、
他の重合可能な化合物もしくは触媒を混合した樹脂組成
物として硬化することができる。
能である。上記の他のシアナート化合物を例示すると、
m-あるいはp-フェニレンビスシアネート、1,3,5-トリシ
アネートベンゼン、4,4'-ジシアナートビフェニル、3,
3',5,5'-テトラメチル-4,4'-ジシアナートビフェニル、
2,3,3',5,5'-ペンタメチル-4,4'-ジシアナートビフェニ
ル、2,2'3,3',5,5'-ヘキサメチル-4,4'-ジシアナートビ
フェニル、ビス(4-シアナートフェニル)メタン、1-(2,
3,5-トリメチル-4-シアナートフェニル)-1-(3,5-ジメチ
ル-4-シアナートフェニル)メタン、ビス(2,3,5-トリメ
チル-4-ジシアナートフェニル)メタン、1,1-ビス(4-シ
アナートフェニル)エタン、1-(2,3,5-トリメチル-4-シ
アナートフェニル)-1-(3,5-ジメチル-4-シアナートフェ
ニル)エタン、1,1-ビス(2,3,5-トリメチル-4-ジシアナ
ートフェニル)エタン、2,2-ビス(4-シアナートフェニ
ル)プロパン、2-(2,3,5-トリメチル-4-シアナートフェ
ニル)-2-(3,5-ジメチル-4-シアナートフェニル)プロパ
ン、2,2-ビス(2,3,5-トリメチル-4-ジシアナートフェニ
ル)プロパン、ビス(4-シアナートフェニル)エーテル、
ビス(4-シアナートフェニル)スルホン、ビス(4-シアナ
ートフェニル)スルフィド、4,4'-ジシアナートベンゾフ
ェノン、トリス(4-シアナートフェニル)メタンの様な、
シアナート基を持つ芳香環が直接結合しているビフェノ
ールあるいは橋状部によって結合しているビスあるいは
ポリシアネート化合物、およびこれらシアネート化合物
のプレポリマー、これらシアネート化合物とジアミン類
とのプレポリマー、およびフェノール、o-クレゾール等
のフェノール類とホルムアルデヒドの反応生成物である
ノボラック樹脂から誘導されるシアネート基含有ノボラ
ック型フェノール系樹脂等の一種または二種以上を挙げ
ることができる。
マーについて説明する。分子中に2個以上のシアネート
基を有する多官能性シアン酸エステル化合物は、シアネ
ート基の三量化によってトリアジン環を形成し高分子化
する。この中で、200〜6000の分子量体がプレポリマー
として用いられる。このプレポリマーは、上述の多官能
性シアン酸エステル化合物モノマーを、例えば、鉱酸、
ルイス酸などの酸;ナトリウムアルコラート、第三級ア
ミン類などの塩基;炭酸ナトリウムなどの塩類などを触
媒として重合させることにより得られる。このプレポリ
マー中には、一部モノマーが含有し、モノマーとポリマ
ーとの混合物の形態をしており、プレポリマーは硬化物
を作製する際に好適に使用される。
イミドやエポキシ樹脂などがあり、それらを混合系とし
て用いることも可能である。
-ジフェニルメタンビスマレイミド、N,N'-フェニレンビ
スマレイミド、N,N'-ジフェニルエーテルビスマレイミ
ド、N,N'-ジシクロヘキシルメタンビスマレイミド、N,
N'-キシレンビスマレイミド、N,N'-ジフェニルスルホン
ビスマレイミド、N,N'-トリレンビマレイミド、N,N'-キ
シリレンビスマレイミド、N,N'-ジフェニルシクロヘキ
サンビスマレイミド、N,N'-ジクロロ-ジフェニルメタン
ビスマレイミド、N,N'-ジフェニルシクロヘキサンビス
マレイミド、N,N'-ジフェニルメタンビスメチルマレイ
ミド、N,N'-ジフェニルエーテルビスメチルマレイミ
ド、N,N'-ジフェニルスルホンビスメチルマレイミド、
N,N'-エチレンビスマレイミド、N,N'-ヘキサメチレンビ
スメチルマレイミド、およびこれらN,N'-ビスマレイミ
ド化合物のプレポリマー、これらビスマレイミド化合物
とジアミン類とのプレポリマーおよびアニリン・ホルマ
リン重縮合物のマレイミド化物またはメチルマレイミド
化物を挙げることができる。
ビフェノールおよびその2,2',3,3',5,5'位のいずれか一
つ以上をハロゲン原子あるいは炭素数6以下のアルキル
基またはフェニル基に置換してあるもの、ビスフェノー
ルAおよびその2,3,5位のいずれか一つ以上をハロゲン原
子あるいは炭素数6以下のアルキル基またはフェニル基
に置換してあるもの、ビスフェノールFおよびその2,3,5
位のいずれか一つ以上をハロゲン原子あるいは炭素数6
以下のアルキル基またはフェニル基に置換してあるも
の、ハイドロキノン、レゾルシン、フロログリシン、ト
リス-4-(ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,2,2-テロラ
キス(4-ヒドロキシフェニル)エタン等の2価あるいは3価
以上のフェノール類から誘導されるグリシジルエーテル
化合物、フェノール、o-クレゾール等のフェノール類と
ホルムアルデヒドの反応生成物であるノボラック樹脂か
ら誘導されるノボラック型エポキシ樹脂、アニリン、p-
アミノフェノール、m-アミノフェノール、4-アミノ-m-
クレゾール、6-アミノ-m-クレゾール、4,4'-ジアミノジ
フェニルメタン、3,3'-ジアミノジフェニルメタン、4,
4'-ジアミノジフェニルエーテル、3,4'-ジアミノジフェ
ニルエーテル、1,4-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,4-ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3-ビス
(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3-ビス(3-アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、2,2-ビス(4-アミノフェノキシフェ
ニル)プロパン、p-フェニレンジアミン、m-フェニレン
ジアミン、2,4-トルエンジアミン、2,6-トルエンジアミ
ン、p-キシリレンジアミン、m-キシリレンジアミン、1,
4-シクロヘキサン-ビス(メチルアミン)、5-アミノ-1-
(4'-アミノフェニル)-1,3,3-トリメチルインダン、6-ア
ミノ-1-(4'-アミノフェニル)-1,3,3-トリメチルインダ
ン等から誘導されるアミン系エポキシ樹脂、p-オキシ安
息香酸、m-オキシ安息香酸、テレフタル酸、イソフタル
酸等の芳香族カルボン酸から誘導されるグリシジルエス
テル系化合物、5,5-ジメチル・ヒダントイン等から誘導
されるヒダントイン系エポキシ樹脂、2,2-ビス(3,4-エ
ポキシシクロヘキシル)プロパン、2,2-ビス[4-(2,3-エ
ポキシプロピル)シクロヘキシル]プロパン、ビニルシク
ロヘキセンジオキサイド、3,4-エポキシシクロヘキシル
メチル-3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート
等の脂環式エポキシ樹脂、その他、トリグリシジルイソ
シアヌレート、2,4,6-トリグリシドキシ-S-トリアジン
等の一種または二種以上を挙げることができる。
分に対応する硬化剤を組み合わせることもできる。本発
明のエポキシ体あるいは組成中にエポキシ樹脂を含む場
合の硬化剤としては、ジシアンジアミド、テトラメチル
グアニジン、芳香族アミン、フェノールノボラック樹
脂、クレゾールノボラック樹脂、酸無水物、その他脂肪
族、脂環族の各種アミン等の一種または二種以上が用い
られる。芳香族アミンとしては前記の芳香族ジアミンが
代表的なものである。組成物中にシアネート化合物、ビ
スマレイミドを含む場合の硬化剤としては、上記芳香族
ジアミンおよび脂環族ジアミンが代表的である。これら
の硬化剤は単独に樹脂組成物中に配合しても、あるいは
それぞれ対応する成分のプレポリマーの形で組成物中に
配合させることもできる。
比較的短時間で熱硬化することができるが、触媒を使用
することにより、成形温度を下げられ、また時間をより
短縮させることができる。このような触媒として、N,N-
ジメチルアニリン、トリエチレンジアミン、トリ-n-ブ
チルアミン等のアミン類、2-メチルイミダゾール、2-エ
チル-4-メチルイミダゾール等のイミダゾール類、フェ
ノール、レゾルシン、フロログルシン等のフェノール
類、ナフテン酸コバルト、ステアリン酸鉛、オレイン酸
錫、オクチル酸錫、オクチル酸亜鉛、チタンブチレート
等の有機金属塩、塩化アルミニウム、塩化錫、塩化亜鉛
等の塩化物、金属キレート類などを挙げることができ、
これらの触媒は、単独もしくは二種以上の組み合わせで
も使用することができる。
填剤(有機・無機フィラーを含む)、補強剤あるいは顔料
などが併用される。例示すると、シリカ、炭酸カルシウ
ム、三酸化アンチモン、カオリン、二酸化チタン、酸化
亜鉛、雲母、バライト、カーボンブラック、ポリエチレ
ン粉、ポリプロピレン粉、ガラス粉、アルミニウム粉、
鉄粉、銅粉、ガラス繊維、炭酸繊維、アルミナ繊維、ア
スベスト繊維、アラミド繊維、ガラス織布、ガラス不織
布、アラミド不織布、液晶ポリエステル不織布等の一種
または二種以上が挙げられる。
積層、接着剤、銅張積層板等の複合材料等の用途に用い
られる。特に、シアネート体あるいはエポキシ体を単独
もしくは組み合わせ用いた場合、樹脂を半硬化させたプ
リプレグ、このプリプレグを硬化させた積層板の利用例
が代表的に挙げられる。また、エポキシ体を用いた場
合、半導体封止材への利用例が代表的に挙げられる。
明するが、本発明は以下の実施例により特に限定される
ものではない。なお、数平均分子量および重量平均分子
量の測定にゲル・パーミエーション・クロマトグラフィ
ー(GPC)法により求めた。誘電率および誘電正接は、空
洞共振摂動法により求めた。
の縦長反応器にCuCl 1.3g(0.013 mol)、ジ-n-ブチルア
ミン79.5g(0.62 mol)、メチルエチルケトン 600gを
仕込み、反応温度40℃にて撹拌を行い、あらかじめ600
gのメチルエチルケトンに溶解させた2価のフェノール
2,2’,3,3’,5,5’-ヘキサメチル-[1,1’-ビフェニル]-
4,4’-ジオール41.8g(0.16mol)と2,6-ジメチルフェ
ノール75.6g(0.62mol)の混合溶液(構造式(8)で示さ
れる2価のフェノールと構造式(9)で示される1価のフェ
ノールのモル比率1:4)を2 L/minの空気のバブリングを
行いながら120分かけて滴下し、さらに滴下終了後30分
間、2 L/minの空気のバブリングを続けながら撹拌を行
った。これにエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウ
ム水溶液を加え、反応を停止した。その後、1Mの塩酸
水溶液で3回洗浄を行った後、イオン交換水で洗浄を行
った。得られた溶液をエバポレイタ−で濃縮し、さらに
減圧乾燥を行い、111.4gを得た。このものの数平均分
子量は1110、重量平均分子量1450、水酸基当量が580で
あった。(以下この樹脂を「イ」と記す。) シアネート体の製法 撹拌装置、温度計、滴下漏斗のついた反応器を-10℃ま
で冷却し、クロロシアン(0.129mol)の塩化メチレン溶液
を200ml仕込んだ。その後、あらかじめメチルエチルケ
トン250gに「イ」50.0g(水酸基0.086mol)とトリエチル
アミン13.1g(0.129mol)を溶解した溶液を滴下漏斗か
ら、反応液の温度が10℃以下になるように60分かけて滴
下し、さらに滴下終了後60分間撹拌を行った。その後、
0.1Nの塩酸水溶液で3回洗浄とイオン交換水での水洗さ
らにはろ過を行い、生成塩と不純物を除去した。得られ
た溶液から塩化メチレンおよびメチルエチルケトンを留
去し、さらに減圧乾燥を行い、シアネート体50.1gを得
た。得られたものは、IRの分析によりフェノール性水酸
基の吸収ピーク(3600cm-1)が消滅し、シアネート基由来
の吸収ピーク(2250cm-1)が発現していることから、100%
の官能基変換を確認した。このように得られたシアネー
ト体100部に対し、オクチル酸錫0.1部を加えて、160℃
で溶融・脱気・成形し、230℃で3時間硬化を行い、硬化
物を得た。この硬化物は、動的粘弾性の測定(DMA)よ
り、ガラス転移温度が242℃であった。また、1GHzでの
誘電率は2.73、誘電正接は0.0061が得られた。
の縦長反応器にCuCl 1.3g(0.013 mol)、ジ-n-ブチルア
ミン79.5g(0.62 mol)、メチルエチルケトン 600gを
仕込み、反応温度40℃にて撹拌を行い、あらかじめ600
gのメチルエチルケトンに溶解させた2価のフェノール
2,2’,3,3’,5,5’-ヘキサメチル-[1,1’-ビフェニル]-
4,4’-ジオール41.8g(0.15mol)と2,6-ジメチルフェ
ノール56.7g(0.46 mol)と2,3,6-トリメチルフェノー
ル21.1g(0.16mol)の混合溶液(構造式(8)で示される2
価のフェノールと構造式(9)で示される1価のフェノール
のモル比率1:4)を2 L/minの空気のバブリングを行いな
がら120分かけて滴下し、さらに滴下終了後30分間、2 L
/minの空気のバブリングを続けながら撹拌を行った。こ
れにエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム水溶液
を加え、反応を停止した。その後、1Mの塩酸水溶液で
3回洗浄を行った後、イオン交換水で洗浄を行った。得
られた溶液をエバポレイタ−で濃縮し、さらに減圧乾燥
を行い、111.9gを得た。このものの数平均分子量は100
0、重量平均分子量1350、水酸基当量が520であった。
(以下この樹脂を「ロ」と記す。) シアネート体の製法 撹拌装置、温度計、滴下漏斗のついた反応器を-10℃ま
で冷却し、クロロシアン(0.144mol)の塩化メチレン溶液
を200ml仕込んだ。その後、あらかじめメチルエチルケ
トン250gに「イ」50.0g(水酸基0.096mol)とトリエチル
アミン14.6g(0.144mol)を溶解した溶液を滴下漏斗か
ら、反応液の温度が10℃以下になるように60分かけて滴
下し、さらに滴下終了後60分間撹拌を行った。その後、
0.1Nの塩酸水溶液で3回洗浄とイオン交換水での水洗さ
らにはろ過を行い、生成塩と不純物を除去した。得られ
た溶液から塩化メチレンおよびメチルエチルケトンを留
去し、さらに減圧乾燥を行い、シアネート体50.8gを得
た。得られたものは、IRの分析によりフェノール性水酸
基の吸収ピーク(3600cm-1)が消滅し、シアネート基由来
の吸収ピーク(2250cm-1)が発現していることから、100%
の官能基変換を確認した。このように得られたシアネー
ト体100部に対し、オクチル酸錫0.1部を加えて、160℃
で溶融・脱気・成形し、230℃で3時間硬化を行い、硬化
物を得た。この硬化物は、動的粘弾性の測定(DMA)よ
り、ガラス転移温度が251℃であった。また、1GHzでの
誘電率は2.70、誘電正接は0.0053が得られた。
の縦長反応器にCuBr2 2.7g(0.012 mol)、ジ-n-ブチル
アミン70.7g(0.55 mol)、メチルエチルケトン 600g
を仕込み、反応温度40℃にて撹拌を行い、あらかじめ60
0gのメチルエチルケトンに溶解させた2価のフェノール
2,2’,3,3’,5,5’-ヘキサメチル-[1,1’-ビフェニル]-
4,4’-ジオール55.7g(0.21mol)と2,6-ジメチルフェ
ノール50.4g(0.41 mol)の混合溶液(構造式(8)で示さ
れる2価のフェノールと構造式(9)で示される1価のフェ
ノールのモル比率1:2)を2 L/minの空気のバブリングを
行いながら120分かけて滴下し、さらに滴下終了後60分
間、2 L/minの空気のバブリングを続けながら撹拌を行
った。これにエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウ
ム水溶液を加え、反応を停止した。その後、1Mの塩酸
水溶液で3回洗浄を行った後、イオン交換水で洗浄を行
った。得られた溶液をエバポレイタ−で濃縮し、さらに
減圧乾燥を行い、100.3gを得た。このものの数平均分
子量は650、重量平均分子量810、水酸基当量が310であ
った。(以下この樹脂を「ハ」と記す。) エポキシ体の製法 撹拌装置、温度計、滴下漏斗のついた反応器を100℃ま
で加熱し、「ハ」40g(水酸基0.129mol)とエピクロロヒ
ドリン360.0gを仕込んだ。その後、あらかじめエタノー
ル250gにナトリウムエトキシド10.5g(0.155mol)を溶解
した溶液を滴下漏斗から、60分かけて滴下し、さらに滴
下終了後5時間の撹拌を行った。その後、0.1Nの塩酸水
溶液で3回洗浄とイオン交換水での水洗さらにはろ過を
行い、生成塩と不純物を除去した。得られた溶液から過
剰のエピクロロヒドリンを留去し、さらに減圧乾燥を行
い、エポキシ体45.9gを得た。得られたものは、IRの分
析によりフェノール性水酸基の吸収ピーク(3600cm-1)の
消滅と、さらにNMRの分析によりグリシジルエーテル由
来のピークの発現から、100%の官能基変換を確認した。
このように得られたエポキシ体100部に対し、1-ベンジ
ル-2-メチルイミダゾール3部を加えて、150℃で溶融・
脱気・成形し、180℃で10時間硬化を行い、硬化物を得
た。この硬化物は、動的粘弾性の測定(DMA)より、ガラ
ス転移温度が197℃であった。また、1GHzでの誘電率は
2.75、誘電正接は0.0140が得られた。
の縦長反応器にCuCl 1.1g(0.011mol)、ジ-n-ブチルア
ミン66.3g(0.51mol)、トルエン 500gを仕込み、反応
温度40℃にて撹拌を行い、あらかじめ600gのメタノー
ルに溶解させた2価のフェノール2,2’,3,3’,5,5’-ヘ
キサメチル-[1,1’-ビフェニル]-4,4’-ジオール20.9g
(0.077mol)と2,6-ジメチルフェノール75.6g(0.62mo
l)の混合溶液(構造式(8)で示される2価のフェノールと
構造式(9)で示される1価のフェノールのモル比率1:8)を
2 L/minの空気のバブリングを行いながら120分かけて滴
下し、さらに滴下終了後30分間、2 L/minの空気のバブ
リングを続けながら撹拌を行った。これにエチレンジア
ミン四酢酸二水素二ナトリウム水溶液を加え、反応を停
止した。その後、1Mの塩酸水溶液で3回洗浄を行った
後、イオン交換水で洗浄を行った。得られた溶液をエバ
ポレイタ−で濃縮し、70%のトルエン溶液とした(以下
この溶液を「ニ」と記す。)。この一部をさらに濃縮お
よび減圧乾燥を行い、粉末を得た。このものの数平均分
子量は1620、重量平均分子量2180、水酸基当量が810で
あった。 アリル体の製法 撹拌装置、温度計のついた反応器に、室温で塩化メチレ
ン150gに「ニ」71.4g(水酸基0.062mol)とアリルブロマ
イド14.9g(0.123mol)とを溶解した溶液と、1Nの水酸化
ナトリウム溶液120mlを仕込み、さらに相間移動触媒と
してベンジルトリ-n-ブチルアンモニウムブロマイド2.2
g(0.0062mol)を添加し、5時間の撹拌を行った。その
後、0.1Nの塩酸水溶液で3回洗浄とイオン交換水での水
洗さらにはろ過を行い、生成塩と不純物を除去した。得
られた溶液から塩化メチレンを留去し、さらに減圧乾燥
を行い、アリル体51.5gを得た。得られたものは、IRの
分析によりフェノール性水酸基の吸収ピーク(3600cm-1)
の消滅と、さらにNMRの分析によりアリル基由来のピー
クの発現から、100%の官能基変換を確認した。このよう
に得られたアリル体を150℃で溶融・脱気・成形し、230
℃で3時間硬化を行い、硬化物を得た。この硬化物は、
動的粘弾性の測定(DMA)より、ガラス転移温度が216℃で
あった。また、1GHzでの誘電率は2.67、誘電正接は0.00
35が得られた。
エポキシ樹脂である3,3',5,5'-テトラメチル-[1,1'-ビ
フェニル]-4,4'-グリシジルエーテル100部に対し、1-ベ
ンジル-2-メチルイミダゾール3部を加えて、150℃で溶
融・脱気・成形し、180℃で10時間硬化を行い、硬化物
を得た。この硬化物は、動的粘弾性の測定(DMA)より、
ガラス転移温度が133℃であった。また、1GHzでの誘電
率は3.06、誘電正接は0.030が得られた。
タジエン型エポキシ100部に対し、1-ベンジル-2-メチル
イミダゾール3部を加えて、150℃で溶融・脱気・成形
し、180℃で10時間硬化を行い、硬化物を得た。この硬
化物は、動的粘弾性の測定(DMA)より、ガラス転移温度
が182℃であった。また、1GHzでの誘電率は2.90、誘電
正接は0.020が得られた。
は、汎用の溶剤に可溶であり、他の熱硬化性樹脂との相
溶性がよい。そのため、例えば、積層板のワニスが容易
に調整でき、成形加工性に優れる積層材料を製造する事
ができる。また、単独もしくは他樹脂と混合した硬化物
においても、低誘電特性が達成され、PPEポリマーの優
れた特性を引継いだ電気・電子材料となる。ビフェニル
型エポキシと比較すると、ビフェニルに2,6-ジメチルフ
ェノールあるいは2,3,6-トリメチルフェノールからなる
フェニレンエーテル構造を付加した本発明化合物が非常
に有用であることを見出した。さらに、半導体封止材用
途に用いられる特殊タイプのエポキシであり、低誘電特
性をもつエポキシと比較しても、その特性に優位性を見
出した。
Claims (3)
- 【請求項1】以下の構造式(1)で示される熱硬化性樹
脂。 【化1】 【化2】 (式中、-(O-X-O)-は構造式(2)で示され、R2,R3,R4,R8,R
9は、同一または異なってもよく、ハロゲン原子または
炭素数6以下のアルキル基またはフェニル基である。R5,
R6,R7は、同一または異なってもよく、水素原子、ハロ
ゲン原子または炭素数6以下のアルキル基またはフェニ
ル基である。-(Y-O)-は構造式(3)で定義される1種類の
構造、または構造式(3)で定義される2種類以上の構造が
ランダムに配列したものである。R10,R11は、同一また
は異なってもよく、ハロゲン原子または炭素数6以下の
アルキル基またはフェニル基である。R12,R13は、同一
または異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子または
炭素数6以下のアルキル基またはフェニル基である。Z
は、炭素数1以上の有機基であり、酸素原子を含むこと
もある。a,bは、少なくともいずれか一方が0でない、0
〜300の整数を示す。c,dは、0または1の整数を示す。) - 【請求項2】-(O-X-O)-が構造式(4)で示され、-(Y-O)-
が構造式(5)あるいは、構造式(6)あるいは、構造式(5)
と構造式(6)がランダムに配列した構造を有することを
特徴とする請求項1記載の熱硬化性樹脂。 【化3】 - 【請求項3】-(Y-O)-が構造式(6)で示される構造を有す
る請求項2記載の熱硬化性樹脂。
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