JP2003154862A - トルク伝達装置 - Google Patents

トルク伝達装置

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JP2003154862A JP2001354702A JP2001354702A JP2003154862A JP 2003154862 A JP2003154862 A JP 2003154862A JP 2001354702 A JP2001354702 A JP 2001354702A JP 2001354702 A JP2001354702 A JP 2001354702A JP 2003154862 A JP2003154862 A JP 2003154862A
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勝 清水
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  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータジェネレータがトルクコンバータより
も変速機側に配置されたトルク伝達系の構成において、
コンパクトなトルク伝達装置を提供する。 【解決手段】 トルク伝達装置1は、エンジン8の出力
軸81からのトルクを変速機9へ伝達するための装置で
あり、トルクコンバータ11と、伝達軸91との間でト
ルクを授受可能なモータジェネレータ61と、伝達軸9
1のトルクとモータジェネレータ61とを連結するため
の遊星歯車装置71とを備えている。トルクコンバータ
11の整流ステータ21は、整流ステータ21は、主
に、環状のステータキャリア21aと、ステータキャリ
ア21aの外周面に設けられた複数のステータブレード
21bとから構成されている。ステータキャリア21a
は、ワンウェイクラッチ25を介して、後述の遊星歯車
装置71の遊星キャリア72に支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの出力ト
ルクを変速機に伝達するためのトルク伝達装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の燃費向上を図る技術の1
つとして、エンジンの出力トルクを変速機に伝達するた
めのトルク伝達系にモータジェネレータを配置して、走
行時の制動エネルギを電力として取り出す回生を行った
り、バッテリに充電された電気をモータジェネレータの
出力トルクによりエンジントルクをアシストする等の技
術が提案されている。
【0003】このようなトルク伝達系の構成として、エ
ンジンとトルクコンバータとの間にモータジェネレータ
を配置したものがある。トルクコンバータは、エンジン
の出力トルクが入力されるインペラと、インペラに対向
して配置され変速機にトルクを出力するタービンと、イ
ンペラとタービンとの間に配置されタービンからインペ
ラへの流体の流れを整流するための整流ステータとを有
するものである。このトルク伝達系の構成では、制動回
生時に、変速機側のトルクがトルクコンバータを介して
伝達されるため、トルクコンバータにおける制動分だけ
モータジェネレータにおけるエネルギの回生量が減少す
ることになる。
【0004】これに対して、例えば、特開2000−2
87303号公報に記載の技術のように、トルクコンバ
ータがエンジンとモータジェネレータとの間に配置され
た構成を有するものがある。このような構成において
は、モータジェネレータがトルクコンバータよりも変速
機側に配置されているため、制動回生時においても、変
速機のトルクが直接モータジェネレータに伝達される。
これにより、モータジェネレータでエネルギ回生がされ
易くなる。すなわち、この構成におけるエネルギ回生量
は、エンジンとトルクコンバータとの間にモータジェネ
レータを配置した構成におけるエネルギ回生量よりも増
加するようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のトルク
伝達系の構成においては、トルクコンバータと変速機と
の間にモータジェネレータが配置されているため、トル
クコンバータの整流ステータをステータ固定軸を介して
変速機のミッションケースに固定する等の通常の固定方
法を採用できない。このため、本トルク伝達系を具体的
に構成する際には、整流ステータの固定方法が問題とな
る。
【0006】この問題を解決するために、特開2000
−287303号公報に記載の技術では、トルクコンバ
ータ及びモータジェネレータを収納する外側ハウジング
に固定された内側ハウジングをトルクコンバータとモー
タジェネレータの軸方向間に設け、この内側ハウジング
に整流ステータのステータ固定軸が固定される構成を採
用している。すなわち、上記トルク伝達系では、トルク
コンバータとモータジェネレータの軸方向間に別部材を
設けて、さらに、この別部材をトルクコンバータ及びモ
ータジェネレータを収納する外側ハウジングに固定して
いる。これにより、整流ステータを固定するという目的
は達成されるが、トルク伝達系の軸方向及び半径方向の
サイズが増加するという問題が生じる。
【0007】本発明の課題は、モータジェネレータがト
ルクコンバータよりも変速機側に配置されたトルク伝達
系の構成において、コンパクトなトルク伝達装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のトルク
伝達装置は、エンジンの出力トルクを変速機に伝達する
ためのトルク伝達装置であって、変速機にトルクを出力
する伝達軸と、トルクコンバータと、入力軸との間でト
ルクを授受可能なモータジェネレータと、遊星歯車装置
とを備えている。トルクコンバータは、エンジンの出力
トルクが入力されるインペラと、インペラに対向して配
置され伝達軸にトルクを出力するタービンと、インペラ
とタービンとの間に配置されタービンからインペラへの
作動油の流れを整流するための整流ステータとを有して
いる。モータジェネレータは、伝達軸に装着されたロー
タとロータに対向して配置されたステータとを有してい
る。遊星歯車装置は、伝達軸に設けられたサンギアと、
サンギアの外周側に配置されサンギアと噛み合う複数の
プラネタリギアと、ロータが装着されプラネタリギアと
噛み合うリングギアと、整流ステータが装着され複数の
プラネタリギアを軸支する遊星キャリアとを有してい
る。
【0009】このトルク伝達装置では、トルクコンバー
タの整流ステータが遊星歯車装置を構成する遊星キャリ
アに固定されている。そして、モータジェネレータのト
ルクの伝達軸との入出力は、モータジェネレータのロー
タが装着されたリングギアと伝達軸に形成されたサンギ
アとの間で、プラネタリギアを介して行われる。遊星歯
車装置は、軸方向及び半径方向の寸法を増加させること
なく配置することができるため、従来のように整流ステ
ータをトルクコンバータとモータジェネレータの軸方向
間に別部材を設けて外側ハウジングに固定する必要がな
く、コンパクトなトルク伝達装置を実現できる。
【0010】請求項2に記載のトルク伝達装置では、請
求項1において、インペラ、整流ステータ及びタービン
は、トーラスを形成している。そして、トーラスは、半
径方向寸法Hに対する軸方向寸法Lの比である扁平率L
/Hが0.7以下である。このトルク伝達装置では、ト
ーラスの扁平率が0.7以下のトルクコンバータを使用
しているので、トルク伝達系の軸方向寸法の短縮化が可
能である。
【0011】請求項3に記載のトルク伝達装置は、請求
項1又は2において、タービンは伝達軸に対してその反
回転方向にのみ相対回転可能となるように伝達軸に装着
されている。このトルク伝達装置では、トルクコンバー
タのタービンが伝達軸に対してその反回転方向にのみ相
対回転可能となるように変速機の伝達軸に装着されてい
るため、トルクコンバータのタービンの回転数が変速機
の伝達軸の回転数よりも相対的に大きい場合は、タービ
ンと伝達軸とが一体となって回転し、タービンから伝達
軸へトルクが伝達する。逆に、タービンの回転速度が伝
達軸の回転速度よりも小さい場合は、タービンが伝達軸
の回転方向と逆方向に相対回転し、伝達軸からトルクコ
ンバータへトルクが伝達しないようになっている。これ
により、トルクコンバータを経由してエンジン部分で吸
収されるトルクによる制動を抑えて、モータジェネレー
タによるエネルギ回生の効率を向上させることができ
る。
【0012】請求項4に記載のトルク伝達装置では、請
求項1〜3のいずれかにおいて、トルクコンバータは、
インペラ、整流ステータ及びタービンを介さずにエンジ
ンから入力されるトルクを出力側に出力するためのロッ
クアップ装置をさらに備えている。このトルク伝達装置
は、ロックアップ装置を作動した際に、トルクコンバー
タを構成するフロントカバーと、ロックアップ装置を構
成するダンパー機構と、モータジェネレータのロータと
が伝達軸上に直列に並んだ構成となる。この構成におい
ては、ロックアップ装置のダンパー機構の下流側に大き
な慣性モーメントを有するロータがあるため、2つのフ
ライホイールの間にダンパー機構が配置された振動系と
類似の振動系を形成する。これにより、トルク伝達系の
共振点が低回転数側にシフトして、エンジン回転数の変
動の伝達軸への伝達を減衰させることができる。
【0013】請求項5に記載のトルク伝達装置では、請
求項4において、ロックアップ装置は、インペラ、整流
ステータ及びタービンの作動油系統とは別の作動油系統
から供給される油圧によって作動される別室式のクラッ
チ機構を備えたものである。このトルク伝達装置では、
別室式のクラッチ機構を備えているため、ロックアップ
動作の応答性が向上している。ここで、別室式のクラッ
チ機構とは、インペラ、タービン及び整流ステータの作
動油系統とは別の作動油系統の油圧によって操作され、
インペラ、タービン及び整流ステータ側の作動油がクラ
ッチ機構の操作に影響されにくい構造を有するものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】第1実施形態 本発明の第1実施形態にかかるトルク伝達装置1の模式
図を図1に示す。 [構成]図1に示すトルク伝達装置1は、エンジン8の
出力軸81と、変速機9との間に配置されている。
【0015】エンジン8はガソリン等を燃焼させて動力
を得るための内燃機関であり、このエンジン8のクラン
ク軸(図示せず)から出力されるトルクがエンジン出力
軸81を介してエンジン8の側面に装着されたトルク伝
達装置1に出力される。変速機9は、自動変速機又は無
段変速機であり、トルク伝達装置1から出力されたトル
クが入力される。
【0016】トルク伝達装置1は、エンジン8の出力軸
81からのトルクを変速機9へ伝達するための装置であ
り、トルクコンバータ11と、伝達軸91との間でトル
クを授受可能なモータジェネレータ61と、伝達軸91
のトルクとモータジェネレータ61とを連結するための
遊星歯車装置71とを備えている。トルクコンバータ1
1は、エンジン8の出力トルクが入力されるインペラ1
2と、インペラ12に対向して配置され伝達軸91にト
ルクを出力するタービン13と、インペラ12とタービ
ン13との間に配置されタービン13からインペラ12
への作動油の流れを整流するための整流ステータ21
と、ロックアップ装置14とを備えている。
【0017】次に、図2を用いてトルク伝達装置1の詳
細を説明する。図2は、本実施形態のトルク伝達装置1
の縦断面概略図である。図2の左側に図示しないエンジ
ン8が配置され、図2の右側に図示しない変速機9が配
置されている。また、図2に示すO−Oがトルクコンバ
ータ11、モータジェネレータ61及び遊星歯車装置7
1の回転軸である。
【0018】(a)トルクコンバータ トルクコンバータ11は、主に、3種の羽根車(インペ
ラ12、タービン13、整流ステータ21)からなるト
ーラス20を有するトルクコンバータ本体と、ロックア
ップ装置14とから構成されている。フロントカバー1
5は、円板状の部材であり、最も軸方向エンジン8側に
配置されている。フロントカバー15の内周部には、セ
ンターボス22が固定されている。センターボス22
は、軸方向に延びる円柱形状の部材であり、図示しない
クランクシャフトの中心孔に挿入されている。フロント
カバー15の最外周部には、円周方向に複数のナット2
3が固定されている。このナット23に対して、図示し
ない例えばフレキシブルプレートの外周部がボルトによ
って固定されている。フロントカバー15の外周部に
は、軸方向変速機9側に延びる外周筒状部15aが形成
されている。この外周筒状部15aの内周面には、軸方
向に延びる複数の歯15bが円周方向に並んで形成され
ている。また、外周筒状部15aの軸方向変速機9側先
端には、インペラ12のインペラーシェル12aの外周
縁が固定されている。この結果、フロントカバー15と
外周筒状部15aとインペラ12とによって、内部に作
動油が充填された流体作動室を形成している。
【0019】インペラ12は、フロントカバー15と一
体に固定された部材であり、インペラーシェル12a
と、インペラーシェル12aの内側に固定された複数の
インペラーブレート12bとから主に構成されている。
タービン13は、流体作動室内でインペラ12に対向し
て配置されている。タービン13は、タービンシェル1
3aと、タービンシェル13aのインペラ12側の面に
固定された複数のタービンブレード13bと、タービン
シェル13aを伝達軸91に固定するためのタービンハ
ブ13cとから主に構成されている。タービンシェル1
3aの内周部は、タービンハブ13cの半径方向中間部
分に複数のリベット24によって、後述のダンパー機構
18を構成するドリブンプレート40の内周部とともに
固定されている。なお、タービンハブ13cの内周面
は、伝達軸91にスプライン係合して相対回転不能にな
っている。タービンハブ13cの軸方向エンジン8側の
外周部には、フロントカバー15の内面に接するように
円板状部材26が配置されている。円板状部材26の内
周端は、タービンハブ13cの外周部に回転可能に支持
され、フロントカバー15及びセンターボス22と一体
に回転する。円板状部材26のフロントカバー15に接
する面には、放射状に延びる油路26a、26bが形成
されている。これにより、フロントカバー15とタービ
ン13との間の空間は、軸方向に分割されている。さら
に、フロントカバー15とタービンハブ13cとの軸方
向間には、スラストワッシャ27が配置されている。ス
ラストワッシャ27がフロントカバー15及びタービン
ハブ13cに接する面には、放射状に延びる油路が形成
されている。
【0020】整流ステータ21は、タービン13からイ
ンペラ12へと戻る作動油の流れを整流するための機構
である。整流ステータ21は、樹脂やアルミ合金等によ
り鋳造によって製造された一体の部材である。整流ステ
ータ21はインペラ12の内周部とタービン13の内周
部との軸方向間に配置されている。整流ステータ21
は、主に、環状のステータキャリア21aと、ステータ
キャリア21aの外周面に設けられた複数のステータブ
レード21bとから構成されている。ステータキャリア
21aは、ワンウェイクラッチ25を介して、後述の遊
星歯車装置71の遊星キャリア72に支持されている。
タービンハブ13cの内周部と第1ワンウェイクラッチ
25との軸方向間には、第1スラストベアリング28が
配置されている。第1スラストベアリング28には、半
径方向に貫通する複数の溝が形成されている。ステータ
キャリア21aとインペラーシェル21aの内周部との
軸方向間には、第2スラストベアリング29が配置され
ている。ステータキャリア21aの第2スラストベアリ
ング29側には、半径方向に貫通する複数の溝が形成さ
れている。
【0021】ここで、インペラ12、タービン13及び
整流ステータ21により構成されるトーラス20は、扁
平率が小さいものを使用している。具体的には、トーラ
ス20の半径方向寸法Hと軸方向寸法Lとの比L/Hが
0.7以下のものである。ここで、半径方向寸法Hは整
流ステータ21のステータキャリア21aの最も半径方
向外側の部分とインペラ12の内側で半径方向外側の部
分との間の距離をいい、軸方向寸法Lはインペラ12の
内側で軸方向変速機9側の部分とタービン13の内側で
軸方向エンジン8側の部分との間の距離をいう。
【0022】次に、ロックアップ装置14について説明
する。ロックアップ装置14は、運転の必要に応じてフ
ロントカバー15と伝達軸91との間を機械的に連結す
るための装置であり、クラッチ機構17とダンパー機構
18とから主に構成されている。クラッチ機構17は、
フロントカバー15から直接タービン13に対してトル
クを伝達可能とするための機構である。クラッチ機構1
7は、主に、フロントカバー15の外周筒状部15a
と、ダンパー機構18を構成する第1ドライブプレート
31と、クラッチプレート32、33、34と、ピスト
ン35とから構成されている。クラッチプレート32、
34は、外周縁に外周筒状部15aの歯15bに係合す
る外周歯を有している。これにより、クラッチプレート
32、34は、フロントカバー15と一体回転するよう
に、かつ、軸方向に相対移動可能になっている。クラッ
チプレート33は、クラッチプレート32とクラッチプ
レート34との軸方向間に配置されている。クラッチプ
レート33の内周縁には複数の歯が形成されている。ま
た、クラッチプレート33の軸方向両面には摩擦フェー
シングが貼られている。第1ドライブプレート31の外
周面には軸方向に延びる複数の歯が円周方向に並んで形
成されている。この第1ドライブプレート31の歯にク
ラッチプレート33の歯が係合している。これにより、
クラッチプレート33は、第1ドライブプレート31と
一体回転するように、かつ、軸方向に相対移動するよう
になっている。外周筒状部15aの内周縁の軸方向変速
機9側には、スナップリング36が装着されている。ス
ナップリング36は、クラッチプレート34等の軸方向
変速機9側への移動を制限するための部材である。
【0023】ピストン35は、環状の部材である。ピス
トン35は、フロントカバー15の軸方向変速機9側に
近接して配置されている。ピストン35の外周面は、フ
ロントカバー15の外周側に形成された内周面に当接し
て半径方向に支持され、軸方向及び回転方向には相対移
動可能になっている。ピストン35の外周面には、環状
のシール部材が装着されている。このシール部材は、前
記の内周面に当接し、その軸方向両側間の作動油の流れ
を遮断している。ピストン35の内周面は、円板状部材
26の外周面に当接し支持されている。円板状部材26
の外周面には環状のシール部材が装着されている。この
シール部材は、ピストン35の内周面に当接し、その軸
方向両側間の作動油の流れを遮断している。また、ピス
トン35の外周側部分はクラッチプレート32に近接し
て配置されている。ピストン35は、ピストン35とフ
ロントカバー15との間に形成された油圧室内の油圧変
化によって軸方向に移動する構成となっている。この油
圧室は、円板状部材26の油路26a、26bを介して
伝達軸91の軸中心を貫通するの油孔61aに連通して
いる。これにより、クラッチ機構17を作動させるため
の作動油系統は、トーラス20を作動するための作動油
系統とは別の独立した油圧系統となっている。
【0024】ダンパー機構18は、第1ドライブプレー
ト31と、第2ドライブプレート37と、タービンハブ
13cと、複数のトーションスプリング38とから構成
されている。ドライブプレート31、37は環状の部材
であり、外周部は互いに固定され、それより内周側の部
分は軸方向に間隔をあけて配置されている。ドライブプ
レート31、37の外周部は、複数のリベット39によ
り一体となるように固定されている。また、ドライブプ
レート31、37の内周側部分には、軸方向に切り起こ
されたばね支持部31a、37aが形成されている。ド
ライブプレート31、37の軸方向間には、ドリブンプ
レート40が配置されている。そして、ドリブンプレー
ト40の内周部は、リベット24によってタービンハブ
13cに固定されている。ドリブンプレート40の外周
部においてばね支持部31a、37aに対応する部分に
は、窓孔40aが形成されている。トーションスプリン
グ38は、窓孔40a内及びばね支持部31a、37a
内に配置された部材であり、ドライブプレート31、3
7からドリブンプレート40を介してタービンハブ13
cにトルクを伝達すると共に捩り振動を吸収・減衰する
ための部材である。トーションスプリング38は、円周
方向に弧状又は直線状に延びるコイルスプリングからな
る。トーションスプリング38の円周方向両端は、窓孔
40a及びばね支持部31a、37aの円周方向両端に
支持されている。また、トーションスプリング38の軸
方向両側は、ばね支持部31a、37aによって支持さ
れている。
【0025】ここで、トルクコンバータ11に供給され
る作動油は、伝達軸91の回転によって駆動されるオイ
ルポンプ19によって供給されるようになっている。こ
のオイルポンプ19は、後述のモータジェネレータ61
のロータ62と伝達軸91との結合部付近に配置されて
いる。 (b)モータジェネレータ モータジェネレータ61は、トルクコンバータ11の変
速機9側に配置され、伝達軸91に遊星歯車装置71を
介して装着されたロータ62とロータ62に対向して配
置されたステータ63とを備えている。
【0026】ロータ62の外周側には、永久磁石からな
るロータマグネット62aが備えられている。ロータ6
2の内周部には、リングギア64がリベット65を介し
て固定されており、後述の遊星歯車装置71の一部を構
成している。ステータ63は、トルク伝達装置1の最外
周側に配置されたコイルが巻き付けられた部材であり、
バッテリ(図示せず)に接続され、電気の授受を行って
いる。
【0027】(c)遊星歯車装置 遊星歯車装置71は、伝達軸91に形成されたサンギア
91bと、サンギア91bに噛み合うプラネタリギア7
3と、プラネタリギア73に噛み合うリングギア64
と、プラネタリギア73を軸支するための遊星キャリア
72とから主に構成されている。
【0028】リングギア64は、ロータ62の内周部に
固定されており、サンギア91bとリングギア64との
両方に噛み合うプラネタリギア73を介して、伝達軸9
1とロータ62との間で回転を伝達している。遊星キャ
リア72は、プラネタリギア73を軸支するための部材
であり、プラネタリギア73の軸方向エンジン8側に配
置された環状の第1プレート部材74と、プラネタリギ
ア73の軸方向変速機9側に配置された環状の第2プレ
ート部材75とから主に構成されている。
【0029】第1プレート部材74の内周部には、伝達
軸91の外周部に沿って、軸方向エンジン8側に延びる
第1筒状部74aが形成されている。第1筒状部74a
の先端の外周部には、スプライン74bが形成されてい
る。そして、整流ステータ21のステータキャリア21
aは、スプライン74bと嵌合して回転不能に固定され
ている。また、第1筒状部74aの外周部とロータ62
の内周部との半径方向間には、軸受76が設けられてい
る。
【0030】第2プレート部材75の内周部には、伝達
軸91の外周部に沿って、軸方向変速機9側に延びる第
2筒状部75aが形成されている。第2筒状部75aの
外周部には、スプライン75bが形成されている。そし
て、第2筒状部75aのスプライン75bは、トルク伝
達装置1の周囲を覆うハウジング3に回転不能に固定さ
れている。
【0031】[動作]次に、トルク伝達装置1の動作に
ついて説明する。図3は運転モードとトルク伝達装置1
の各部等の状態を示す表であり、図4は図3のトルク伝
達装置1の各部の状態を示したタイムチャートである。
図3には、トルク伝達装置1の各部等として、エンジン
8、モータジェネレータ61、変速機9、ロックアップ
装置14、トルクコンバータ11(以下の説明では、イ
ンペラ12、タービン13及び整流ステータ21を指
す)及びエンジン8を始動するためのスタータ(図1に
は図示せず)が項目として列記されている。図4には、
図3の項目に加えて、車両の速度、フットブレーキ及び
アクセルが列記されている。以下、図3及び図4の番号
に従って、トルク伝達装置1の動作を説明する。
【0032】(1)駐車(停車)時 駐車(停車)時においては、エンジン8はオフであり、
変速機9のシフトポジションはパーキング(以下、Pと
する)又はニュートラル(以下、Nとする)であり、ス
タータ、モータジェネレータ61及びトルクコンバータ
11はオフとなっている。
【0033】(2)初回始動 エンジン8の初回始動時は、スタータをオンにして、エ
ンジン8を始動する。ここで、エンジン8は低速回転で
作動する。尚、変速機9のシフトポジションは、P又は
Nである(アイドリング状態)。 (3)暖機運転 エンジン8が始動されると、トルクコンバータ11は低
トルク状態で作動し、暖機運転に移行する。このとき、
バッテリが充電不足の場合には、モータジェネレータ6
1を発電モード(以下、Gモードとする)にして、伝達
軸91に遊星歯車装置71を介して装着されたロータ6
2のトルクをステータ63との電磁作用により電気に変
換してバッテリの充電を行う。逆に、バッテリの充電が
十分な場合や暖機運転中に充電が完了した場合は、エン
ジン8を停止し、モータジェネレータ61及びトルクコ
ンバータ11をオフにする。
【0034】(4)発進への変速機シフトチェンジ及び
発進待機 次に、変速機9のシフトポジションをP又はNの状態か
ら前進(以下、Dとする)の状態に変更する(後進する
場合はシフトポジションをRにする)。このとき、モー
タジェネレータ61を放電モード(以下、Mモードとす
る)にして、バッテリに充電した電気をロータ62の回
転に変換して伝達軸91にトルクを入力する。これによ
り、通常、エンジンからのトルクにより発生させるクリ
ープ状態(以下、エンジンクリープとする)をモータジ
ェネレータ61によって発生させる(以下、モータクリ
ープとする)。これによって、例えば、ブレーキを踏み
込んだ車両停止の場面からブレーキを解除すると、その
瞬間から車両を駆動する加速度を生じさせることがで
き、制御された車両に生じやすい応答遅れによる不快感
を与えることを回避できる。
【0035】(5)発進 次に、アクセルを踏み込んで発進する。このとき、エン
ジン8はオフの状態で発進する。つまり、車両は、モー
タジェネレータ61のみにより駆動される。そして、ア
クセルの踏み込み量に応じて、モータジェネレータ61
から伝達軸91に入力されるトルクが増大し、徐々に車
両の速度が増加する。これにより、滑らかな発進が得ら
れる。
【0036】(6)エンジン再始動 次に、回転数が例えば400〜500min-1になった
時点で、ロックアップ装置14を作動(以下、ロックア
ップオンとする)させて、エンジン8の出力軸81と伝
達軸91とを直結して、エンジン8を再始動する。エン
ジン8が再始動したら、ロックアップ装置14をロック
アップオフにして、エンジン8の出力トルクがトルクコ
ンバータ11を介して伝達軸91に伝達されるようにす
る。具体的には、ロックアップオンの場合は、図2にお
いて、伝達軸91の油孔91aを通じてフロントカバー
15とピストン35との間の空間に作動油を供給し、ピ
ストン35をクラッチプレート32に押し付けることに
よって、ダンパー機構18を介して、フロントカバー1
5と伝達軸91とを直結する。逆に、ロックアップオフ
の場合は、フロントカバー15とピストン35との間の
空間の作動油を排出して、ピストン35をクラッチプレ
ート32から離反させる。これにより、車両は、エンジ
ン8とモータジェネレータ61とのトルクによって駆動
されるようになる。このように、ロックアップ装置14
は、別室式のクラッチ機構17を備えているため、上記
のような一時的な動作においても、応答よくロックアッ
プ動作を行うことができる。
【0037】(7)加速 エンジン8が再始動した後、上記のように、伝達軸91
に伝達されるトルクは、エンジン8の出力トルクとモー
タジェネレータ61の出力トルクの合計値となってい
る。そして、さらにアクセルを踏み込むことによって、
エンジン8からのトルクが大きくなり、モータジェネレ
ータ61からの入力トルクが相対的に小さくなり、エン
ジン8での駆動に切り替わって行く。尚、バッテリの充
電量が不足してきた場合には、適時モータジェネレータ
61をGモードとしてバッテリへの充電を行う。
【0038】(8)低速走行 ある程度加速された後、車両は低速での走行を行う。こ
のときも加速時と同様、モータジェネレータ61をオフ
又はGモードにしている。 (9)変速 次に、変速機9のシフトポジションを適時変更しながら
走行する。この際、モータジェネレータ61を伝達軸9
1の回転数の同期制御を行う。具体的には、変速機9の
ダウンシフト時においては、モータジェネレータ61を
Mモードとし伝達軸91の回転数を増加させて、エンジ
ン8と伝達軸91との回転数を同期させた後、シフトチ
ェンジを行うものである。逆に、アップシフト時におい
ては、モータジェネレータ61をGモードにして、伝達
軸91の回転数を下降させてエンジン8と伝達軸91と
の回転数を同期させた後、シフトチェンジを行う。これ
により、変速時のショックを少なくできる。
【0039】(10)高速走行 次に、車速が上昇したら、ロックアップ装置14をロッ
クアップオンにして運転する。このとき、バッテリの充
電が不足している場合は、モータジェネレータをGモー
ドとして、エンジン8からのトルクを回生してバッテリ
を充電する。 (11)走行中の緩いアクセルオフ 走行中において、アクセルの踏み込みを緩めて少し速度
を下降させる場合がある。この際には、ロックアップ装
置14をロックアップオフにし、同時に、モータジェネ
レータ61はGモードにして、伝達軸91のトルクを回
生する。すなわち、車両を緩やかに制動しながらエネル
ギ回生を行う。
【0040】(12)走行中の急なアクセルオフ 走行中において、さらに車両を減速させるためにアクセ
ルを全閉して、エンジン8の燃料供給を止める場合(以
下、燃料カットとする。)がある。この際には、ロック
アップ装置14をロックアップオンにして、エンジン8
の出力軸81と伝達軸91とを直結する。このとき、モ
ータジェネレータ61はGモードのままにして、モータ
ジェネレータ61による回生制動を行うとともに、エン
ジンブレーキによる制動を行う。尚、ロックアップ装置
14はロックアップオンとしているので、再加速時のエ
ンジン8の再始動が容易な状態となっている。
【0041】(13)ブレーキング フットブレーキを踏み込んでブレーキングすると、エン
ジンブレーキ、モータジェネレータ61による回生制動
及びフットブレーキによる制動がかかり、車両は急激に
減速される。 (14)ブレーキオンの車両停止 車両を停止する場合、フットブレーキによりブレーキン
グして、車両を停止させた後、シフトポジションをN又
はPにする。そして、エンジン8、トルクコンバータ1
1、ロックアップ装置14及びモータジェネレータ61
がオフになる。
【0042】[特徴]本実施形態のトルク伝達装置の特
徴について説明する。 (1)コンパクト化 本実施形態のトルク伝達装置1では、トルクコンバータ
11の整流ステータ21が遊星歯車装置71を構成する
遊星キャリア72に固定されている。そして、モータジ
ェネレータ61のトルクの伝達軸91との入出力は、モ
ータジェネレータ61のロータ62が装着されたリング
ギア64と伝達軸91に形成されたサンギア91bとの
間で、プラネタリギア73を介して行われる。遊星歯車
装置71は、軸方向及び半径方向の寸法を増加させるこ
となく配置することができるため、従来のように整流ス
テータ21をトルクコンバータ11とモータジェネレー
タ61の軸方向間に別部材を設けてハウジング3に固定
する必要がなく、コンパクトなトルク伝達装置を実現で
きる。
【0043】また、トルク伝達装置1では、トーラス2
0の扁平率が0.7以下のトルクコンバータ11を使用
しているので、トルク伝達系の軸方向寸法の短縮化が可
能である。 (3)エンジンの回転数変動の伝達の減衰効果 本実施形態のトルク伝達装置1は、ロックアップ装置1
4を作動した際に、トルクコンバータ11を構成するフ
ロントカバー15と、ロックアップ装置14を構成する
ダンパー機構18と、モータジェネレータ61のロータ
62とが伝達軸91上に直列に並んだ構成となる。この
構成においては、ロックアップ装置14のダンパー機構
18の下流側に大きな慣性モーメントを有するロータ6
2があるため、2つのフライホイールの間にダンパー機
構が配置された振動系と類似の振動系を形成する。これ
により、トルク伝達系の共振点が低回転数側にシフトし
て、エンジン回転数の変動の伝達軸への伝達を減衰させ
ることができる。
【0044】(4)発進時にモータジェネレータのみで
駆動することによる燃費向上 本実施形態のトルク伝達装置1は、発進時にモータジェ
ネレータ61のトルクのみで車両を駆動することができ
るため、燃費の向上に寄与できる。 (5)変速ショックの低減 本実施形態のトルク伝達装置1は、変速機9のシフト変
更の際、モータジェネレータ61を伝達軸91の回転数
の同期制御を行っている。具体的には、変速機9のダウ
ンシフト時においては、モータジェネレータ61をMモ
ードにして、伝達軸91の回転数を上昇させてエンジン
8と伝達軸91との回転数を同期させた後、シフトチェ
ンジを行う。逆に、アップシフト時においては、モータ
ジェネレータ61をGモードにして、伝達軸91の回転
数を下降させてエンジン8と伝達軸91との回転数を同
期させた後、シフトチェンジを行う。これにより、変速
ショックを少なくできる。
【0045】第2実施形態 本発明の第1実施形態にかかるトルク伝達装置101の
模式図を図7に示す。 [構成]図7に示すトルク伝達装置101は、図1の第
1実施形態に示されるトルク伝達装置1のタービン13
を伝達軸91に第2ワンウェイクラッチ16を介して固
定している点のみが異なる。その他については、第1実
施形態と同様であるため説明を省略する。
【0046】本実施形態のトルクコンバータ111は、
エンジン8の出力トルクが入力されるインペラ12と、
インペラ12に対向して配置され伝達軸91にトルクを
出力するタービン13と、整流ステータ21と、ロック
アップ装置14とを備えている。前述のように、タービ
ン13は、伝達軸91に対してその反回転方向にのみ相
対回転可能となるように、第2ワンウェイクラッチ16
を介して、伝達軸91に装着されている。すなわち、ト
ルクコンバータ111のタービン13の回転数が伝達軸
91の回転数よりも相対的に大きい場合は、タービン1
3と伝達軸91とが一体となって回転し、タービン13
から伝達軸91へトルクが伝達する。逆に、タービン1
3の回転数が伝達軸91の回転数よりも相対的に小さい
場合は、タービン13が伝達軸91の回転方向と反対方
向に相対回転し、伝達軸91からタービン13へトルク
が伝達しないようになっている。
【0047】[動作及び特徴]次に、トルク伝達装置1
01の動作及び特徴について説明する。尚、基本的な動
作及び特徴は第1実施形態と同様であるため、第2ワン
ウェイクラッチ16を装着したことによる相違点を中心
に説明する。図8は運転モードとトルク伝達装置101
の各部等の状態を示す表であり、図9は図8のトルク伝
達装置101の各部の状態を示したタイムチャートであ
る。具体的には、図8には、トルク伝達装置101の各
部等として、エンジン8、モータジェネレータ61、変
速機9、ロックアップ装置14、トルクコンバータ11
1(以下の説明では、インペラ12、タービン13及び
第2ワンウェイクラッチ16を指す)及びエンジン8を
始動するためのスタータ(図1には図示せず)が項目と
して列記されている。図9は、図8の項目に加えて、車
両の速度、フットブレーキ及びアクセルを含む各部等の
状態を示すタイムチャートである。
【0048】走行中の緩いアクセルオフ(図8及び9中
の番号(11))については、トルクコンバータ111
のタービン13は、第2ワンウェイクラッチ16を介し
て伝達軸91に装着されているので、伝達軸91からタ
ービン13へトルクが伝達されることがなく、トルクコ
ンバータ111での制動が生じない。これにより、モー
タジェネレータ61によるエネルギ回生の効率が向上す
る。また、トルクコンバータ111内の作動油の発熱も
抑えられている。
【0049】
【発明の効果】本発明にかかるトルク伝達装置では、モ
ータジェネレータがトルクコンバータよりも変速機側に
配置されたトルク伝達系の構成において、遊星歯車装置
を用いることによって、コンパクトな構造にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるトルク伝達装置
の模式図。
【図2】第1実施形態にかかるトルク伝達装置の縦断面
概略図。
【図3】第1実施形態のトルク伝達装置の運転モードと
トルク伝達装置各部の状態を示す表。
【図4】図3のトルク伝達装置の各部の状態を示したタ
イムチャート。
【図5】ロックアップ時のトルク伝達系の振動系を示す
模式図。
【図6】ロックアップ時のエンジンの回転速度の変動の
伝達を減衰させる効果を説明する図。
【図7】本発明の第2実施形態にかかるトルク伝達装置
の模式図。
【図8】第2実施形態のトルク伝達装置の運転モードと
トルク伝達装置各部の状態を示す表。
【図9】図8のトルク伝達装置の各部の状態を示したタ
イムチャート。
【符号の説明】
1、101 トルク伝達装置 8 エンジン 9 変速機 11、111 トルクコンバータ 12 インペラ 13 タービン 14 ロックアップ装置 16 第2ワンウェイクラッチ 17 クラッチ機構 21 整流ステータ 61 モータジェネレータ 62 ロータ 63 ステータ 64 リングギア 71 遊星歯車装置 72 遊星キャリア 73 プラネタリギア 91 伝達軸 91b サンギア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D039 AA03 AB26 AC06 AC24 AC36 AC74 AD11 3J027 FA36 FB02 GA01 GC13 GC22 GD02 GD04 GD07 GD09 GD13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの出力トルクを変速機に伝達する
    ためのトルク伝達装置であって、 前記変速機にトルクを出力する伝達軸と、 前記エンジンの出力トルクが入力されるインペラと、前
    記インペラに対向して配置され前記伝達軸にトルクを出
    力するタービンと、前記インペラと前記タービンとの間
    に配置され前記タービンから前記インペラへの作動油の
    流れを整流するための整流ステータとを有するトルクコ
    ンバータと、 前記伝達軸に装着されたロータと前記ロータに対向して
    配置されたステータとを有し、前記伝達軸との間でトル
    クを授受可能なモータジェネレータと、 前記伝達軸に設けられたサンギアと、前記サンギアの外
    周側に配置され前記サンギアと噛み合う複数のプラネタ
    リギアと、前記ロータが装着され前記プラネタリギアと
    噛み合うリングギアと、前記整流ステータが装着され前
    記複数のプラネタリギアを軸支する遊星キャリアとを有
    する遊星歯車装置と、を備えたトルク伝達装置。
  2. 【請求項2】前記インペラ、前記整流ステータ及び前記
    タービンは、トーラスを形成し、 前記トーラスは、半径方向寸法Hに対する軸方向寸法L
    の比である扁平率L/Hが0.7以下である、請求項1
    に記載のトルク伝達装置。
  3. 【請求項3】前記タービンは、前記伝達軸に対してその
    反回転方向にのみ相対回転可能となるように、前記伝達
    軸に装着されている、請求項1又は2に記載のトルク伝
    達装置。
  4. 【請求項4】前記トルクコンバータは、前記インペラ、
    前記整流ステータ及び前記タービンを介さずに前記エン
    ジンから入力されるトルクを出力側に出力するためのロ
    ックアップ装置をさらに備えている、請求項1〜3のい
    ずれかに記載のトルク伝達装置。
  5. 【請求項5】前記ロックアップ装置は、前記インペラ、
    前記整流ステータ及び前記タービンの作動油系統とは別
    の作動油系統から供給される油圧によって作動される別
    室式のクラッチ機構を備えたものである、請求項4に記
    載のトルク伝達装置。
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