JP2003154613A - 補強合成樹脂シート - Google Patents
補強合成樹脂シートInfo
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Abstract
に優れた補強合成樹脂シートの提供。 【解決手段】熱可塑性合成樹脂の延伸物よりなる線条体
3を用いて形成された布状体4の片面に、メタロセン系
触媒を用いて重合されたエチレン・α−オレフィン共重
合体からなる層5が積層され、他面に前記エチレン・α
−オレフィン共重合体より密度の高いオレフィン重合体
からなる層6が積層されてなることを特徴とする補強合
成樹脂シート。エチレン・α−オレフィン共重合体の密
度とオレフィン重合体の密度は次の式を満足することが
好ましい。エチレン・α−オレフィン共重合体密度<
0.910≦オレフィン重合体密度
Description
ト、さらに詳しくは、柔軟性、機械的強度に優れ、か
つ、耐摩耗性に優れた補強合成樹脂シートに関する。
塑性合成樹脂は、安価で軽量であることからフィルム状
に成形して、工場、オフィス等の仕切、機器のカバー、
機材保護カバー、トンネル栽培、農業用ハウス等の農業
用被覆材、屋外工事現場用保護シート等として広くの分
野で使用されている。
ムは、引張り力が作用すると伸長するため寸法安定性に
乏しく、また、引裂き強度が低いために局部的な傷がつ
いて裂け目が生じると簡単にその裂け目が拡大して破断
する問題がある。
を被覆し、あるいは、屋内外に張設した場合に機器との
擦り合い、風等による振動によって支柱等と擦り合いが
生じて摩耗し、耐久性が損なわれる問題があった。
て糸状体を介在せしめた合成樹脂シートが開発されてい
る。糸状体を介在せしめることによって、フィルム状体
の伸びが防止されて寸法安定性が改良されると共に、裂
けによる破損を防止することができる。
ルム状体の擦れ合いによる摩耗を防止することはできな
いという問題があった。
優れた合成樹脂製のシートの開発が要請されている。
度、寸法精度、柔軟性に優れると共に耐摩耗性に優れた
補強合成樹脂シートを提供するものである。
達成するために鋭意検討をした結果なされたもので、具
体的には、熱可塑性合成樹脂の延伸物よりなる線条体を
用いて形成された布状体の片面にメタロセン系触媒を用
いて重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体から
なる層が積層され、他面に前記エチレン・α−オレフィ
ン共重合体より密度の高いオレフィン重合体からなる層
が積層されてなることを特徴とする補強合成樹脂シート
を提供するものである。
ン共重合体の密度とオレフィン重合体の密度が次の式を
満足する上記の補強合成樹脂シートを提供するものであ
る。
0.910≦オレフィン重合体密度さらに本発明は、光
線透過率が85%以上である上記の補強合成樹脂シー
ト、線条体がテープ状のフラットヤーン、又は、フラッ
トヤーンに縦方向の小さな切れ目を多数形成したスプリ
ットヤーンからなる延伸ヤーンである上記の補強合成樹
脂シート、及び、線条体がモノフィラメント又はマルチ
フィラメントからなる上記の補強合成樹脂シートを提供
するものである。
は編成布である上記の補強合成樹脂シート、布状体が延
伸ヤーンを一方向に並列しその上に交差する方向に延伸
ヤーンを並列して交点を接合したものである上記の補強
合成樹脂シート、布状体が延伸ヤーンをタテ、ヨコ、及
び、ナナメ方向に並列して交点を接合したものである上
記の補強合成樹脂シート、布状体が割繊維不織布からな
る上記の補強合成樹脂シート、及び、補強合成樹脂シー
トの片面又は両面が梨地化されてなる上記の補強合成樹
脂シートを提供するものである。
図1(A)、(B)に示すように、一軸延伸された熱可
塑性合成樹脂の線条体3a、3bからなる布状体4の片
面に、メタロセン系触媒を用いて製造されたエチレン・
α−オレフィン共重合体からなる層5が積層され、他面
に、前記エチレン・α−オレフィン共重合体より密度の
高いオレフィン重合体からなる層6が積層される。
性合成樹脂としては、延伸効果の大きい熱可塑性樹脂が
用いられ、具体的には、高密度ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレ
ンランダム共重合体、エチレン・プロピレンブロック共
重合体等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン等を単
独で又は適宜組み合わせて使用することができる。
を損なわない程度で、適宜、各種の添加剤を配合するこ
とができ、具体的には、フェノール系、有機ホスファイ
ト系、ホスナイトなどの有機リン系、チオエーテル系等
の酸化防止剤;ヒンダードアミン系等の光安定剤;ベン
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系
等の紫外線吸収剤;ノニオン系、カチオン系、アニオン
系等の帯電防止剤;ビスアミド系、ワックス系、有機金
属塩系等の分散剤;アミド系、ワックス系、有機金属塩
系、エステル系等の滑剤;含臭素有機系、リン酸系、赤
リン等の難燃剤;有機顔料;無機顔料;無機充填剤;有
機充填剤;金属イオン系などの無機、有機抗菌剤等を使
用することができる。
フラットヤーン、又は、延伸したフラットヤーンに縦方
向の小さな切れ目を多数形成したスプリットヤーン等の
延伸ヤーンとすることによって線条体3とすることがで
きる。また、モノフィラメント、マルチフィラメント状
の線条体3とすることもできる。
ように、熱可塑性合成樹脂の単層体であってもよいが、
図4(B)に示すように、基層7を構成する熱可塑性樹
脂層の片面、又は、図4(C)に示すように、熱可塑性
樹脂層の両面に基層7を構成する熱可塑性樹脂より融点
の低い熱可塑性樹脂からなる表層8を積層することがで
きる。また、線条体3をモノフィラメント、マルチフィ
ラメント状とするときは、図4(D)に示すように、シ
ース・コア構造とし、また、図4(E)に示すように、
サイドバイサイド構造とすることができる。
状体4としたとき、線条体3同士を接合したり、布状体
4とその両面に積層されるエチレン・α−オレフィン共
重合体層5又はオレフィン重合体層6とを接合する機能
を果たすもので、融点の低い熱可塑性樹脂としては、低
密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、線状低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・プ
ロピレンブロック共重合体、シンジオタクチックポリプ
ロピレン等のポリオレフィン、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチ
レン・メチルアクリレート共重合体、ポリ塩化ビニル、
ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン等を使用する
ことができ、基層7を構成する熱可塑性樹脂との関係に
おいて、基層7を構成する熱可塑性樹脂より融点の低い
熱可塑性樹脂が使用される。
ける積層フィルムを得る方法としては、自体公知の手段
によって行なうことができ、基層7を構成する熱可塑性
樹脂フィルム上に表層8となる熱可塑性樹脂フィルムを
重ねて熱ロールを用いて熱圧着する方法、あるいは両フ
ィルムをホットメルト剤等の接着剤によって接着する方
法、延伸前の、あるいは、延伸された基層7を構成する
熱可塑性樹脂フィルム上に表層8を形成する熱可塑性樹
脂をフィルム状に押出して押出しラミネートする方法、
基層7を構成する熱可塑性樹脂と表層8を構成する熱可
塑性樹脂を共押出しする方法によって行なうことができ
る。モノフィラメント、マルチフィラメントとする場合
には、共押出しによって積層するのが一般的である。
状に裁断する前又はテープ状に裁断した後で延伸操作に
付される。延伸操作としては、例えば、熱風循環オーブ
ン、熱ロール、熱板等を用いて、一段で、もしくは二段
以上の多段で、引取り方向へ2.5〜10.0倍に延伸
し、更に熱風循環式オーブン、熱ロール、熱板等を用い
て60〜160℃の温度下に、0〜30%の弛緩熱処理
が施される。得られる延伸ヤーンは、50〜10000
デシテックス、糸幅が0.3〜20mm、肉厚が15〜
100μm程度が望ましい。
層8を積層した積層体を用いるときは、肉厚構成比が表
層:基層:表層=5:90:5から25:50:25程
度とされる。表層の厚みは、基層である延伸テープの表
裏で異なっていてもよく、目的に応じて基層7や表層8
を各々複層構造としてもよい。
すように、緯糸3a又は経糸3bとして単独で又は他の
ヤーンと共に布状体4とされる。線条体3を布状体4と
する方法としては、図1(A)、(B)に示すように、
上記線条体3を緯糸3a又は経糸3bとして織成し、必
要に応じてその経緯糸の交差部を熱接着して布状体4と
することができる。また、図2に示すように、延伸ヤー
ン3aを一方向に並列し、その上に、交差する方向に延
伸ヤーン3bを並列してその交点を結合したソフとし
て、あるいは、延伸ヤーン3をタテ、ヨコ、及び、ナナ
メ方向に並列して交点を接合したソフ(図示せず)とし
て布状体4とすることができる。
とによって編成布として用いることもでき、また、図3
(B)に示すように、スプリット加工を施した幅広のウ
ェブを拡幅し積層した割繊維不織布として布状体4とす
ることも可能である。
ュラー織機、スルザー型織機、ウォータージェット型織
機など公知の織機を用いて織製することができる。その
織り組織としては、平織、綾織、からみ織など種々の形
状が適用される。編成布を形成する方法としては、横編
み、縦編みいずれでもよく、具体的にはトリコット編、
ミラニーズ編、ラッセル編等が挙げられる。布状体は、
仕様に応じて熱風、加熱ロール等により縦糸と横糸の交
差部を熱接着することができる。
る空隙率が10%以上、好ましくは20%以上となるよ
うに形成することが望ましい。
タロセン系触媒を用いて製造されたエチレン・α−オレ
フィン共重合体からなる層5が積層され、他面に、前記
エチレン・α−オレフィン共重合体より密度の高いオレ
フィン重合体からなる層6が積層されされて、本発明補
強合成樹脂シート1とされる。
触媒を用いて重合されたエチレン・α−オレフィン共重
合体、いわゆる、線状低密度ポリエチレンとしては、以
下の特性を持つエチレンと炭素数3〜18、好ましくは
炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合体が望まし
い。炭素数3〜18のα−オレフィンとしては、プロピ
レン、ブテン、ヘキセン、オクテン、デセン等を用いる
ことができる。
Rしとしては、JIS−K7210によるMFRが0.
1〜100g/10分、好ましくは0.5〜80g/1
0分のものが望ましい。MFRが上記範囲より大きいと
きは、溶融弾性が低くなって押出しラミネート加工時の
ネックインが大きくなり、耳高で加工性が悪くなり、ま
た、材料自体の強度も低下する。一方、MFRが上記範
囲より低いときは、樹脂の押出し圧力が高くなって、押
出し安定性が低下し、また、押出しラミネート加工時の
延展性が悪くなる。
が、0.910g/cm3以下、好ましくは0.870
g/cm3から0.910未満の範囲が好ましい。密度
が上記範囲より大きいと、柔軟性が劣り、また、上記範
囲より小さいときは、耐熱性が低下したり、シート表面
にべたつきが生じ、加工性や取扱い性が悪くなる。
レフィン共重合体より密度が大きいオレフィン重合体か
らなる層6が積層される。オレフィン重合体としては、
密度が0.910以上のものが望ましく、低密度ポリエ
チレン、エチレン・α−オレフィン共重合体からなる線
状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン
・プロピレンブロック共重合体、エチレン・酢酸ビニル
共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エ
チレン・エチルメタアクリレート共重合体等を用いるこ
とができる。密度が0.910を下まわるときは耐熱性
や耐摩耗性が低下するため好ましくない。
を損なわない範囲で、適宜、各種の添加剤を配合するこ
とができる。具体的には、フェノール系、有機ホスファ
イト系、ホスナイトなどの有機リン系、チオエーテル系
等の酸化防止剤;ヒンダードアミン系等の光安定剤;ベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート
系等の紫外線吸収剤;ノニオン系、カチオン系、アニオ
ン系等の帯電防止剤;ビスアミド系、ワックス系、有機
金属塩系等の分散剤;アミド系、ワックス系、有機金属
塩系、エステル系等の滑剤;含臭素有機系、リン酸系、
赤リン等の難燃剤;有機顔料;無機顔料;無機充填剤;
有機充填剤;金属イオン系などの無機、有機抗菌剤等が
挙げられる。
及び、オレフィン重合体からなる層6の肉厚は、目的に
応じて任意に設定することができるが、一般には、それ
ぞれ10〜300μm、好ましくは15〜200μmと
される。
びオレフィン重合体からなる層6を積層する方法として
は、自体公知の手段によって行なうことができ、布状体
4上に表層となるエチレン・α−オレフィン共重合体層
5及びオレフィン重合体からなる層6を重ねて熱ロール
を用いて熱圧着する方法、あるいは布状体4とエチレン
・α−オレフィン共重合体層5及びオレフィン重合体層
6をホットメルト剤等の接着剤によって接着する方法、
あるいは、布状体4上にエチレン・α−オレフィン共重
合体層5又はオレフィン重合体からなる層6をフィルム
状に押出して押出しラミネートする方法等によって行な
うことができる。
は、目的に応じて光線透過率は85%以上とされる。
を製造するためのメタロセン系触媒としては、次の触媒
を用いることができる。
遷移金属化合物としては、下記一般式(1)又は(2)
で示されるものを例示することができる。
橋する結合性基であり、Meはジルコニウム、ハフニウ
ムを表わし、X及びYは、それぞれ独立して、水素、ハ
ロゲン、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20
のアルコキシ基、炭素数1〜20のアルキルアミド基、
トリフルオロメタンスルホン酸基、炭素数1〜20の燐
含有炭化水素基又は炭素数1〜20の珪素含有炭化水素
基を表わす。R1及びR2は、それぞれ独立して、炭素数
1〜20の炭化水素基、ハロゲン、アルコキシ基、珪素
含有炭化水素基、燐含有炭化水素基、窒素含有炭化水素
基、硼素含有炭化水素基を表わし、隣接する2個のR1
及びR2は、2個のR1、R2がそれぞれ結合して環を形
成してもよい。a及びbは0≦a≦4、0≦b≦5を満
足する整数である。ただし、R1及びR2を有する2個の
五員環配位子は基Qを介して相対位置の観点において、
Meを含む平面に関して非対象のものである。]
共役五員環配位子を架橋する結合性基であり、具体的に
は、(イ)炭素数1〜20、好ましくは1〜6の2価の
炭化水素基、更に詳しくは、例えば、アルキレン基、シ
クロアルキレン基、アリーレン基等の不飽和炭化水素
基、(ロ)炭素数1〜20、好ましくは1〜12の炭化
水素基を有するシリレン基、(ハ)炭素数1〜20、好
ましくは1〜12の炭化水素基を有するゲルミレン基で
ある。なお、2価のQ基の両結合手間の距離は、その炭
素数の如何に関わらず、Qが鎖状の場合には4原子程度
以下、就中3原子以下であることが好ましい。Qが環状
基を有するものである場合には当該環状基+2原子程度
以下、就中当該環状基のみであることが好ましい。従っ
て、アルキレンの場合はエチレン及びイソプロピリデン
(結合手間の距離は2原子及び1原子)が、シクロアル
キレン基の場合はシクロヘキシレン(結合手間の距離が
シクロヘキシレン基のみ)が、アルキルシリレンの場合
は、ジメチルシリレン(結合手間の距離が1原子)が、
それぞれ好ましい。
移金属化合物を活性化する助触媒と組合されて触媒とし
て用いられる。そのような成分(b)助触媒としては、
次の成分(b−1)〜成分(b−4)から選択して用い
ることができる。
チオンに変換することが可能なイオン性化合物、 成分[b−4]:イオン交換性層状珪酸塩
1))は、アルモキサンとも呼ばれる化合物であって、
一種類のトリアルキルアルミニウム、または二種類以上
のトリアルキルアルミニウムと水との反応により得られ
る生成物を使用することができる。具体的には、(イ)
一種類のトリアルキルアルミニウムと水から得られるメ
チルアルモキサン、エチルアルモキサン、プロピルアル
モキサン、ブチルアルモキサン、イソブチルアルモキサ
ン、(ロ)二種類のトリアルキルアルミニウムと水から
得られるメチルエチルアルモキサン、メチルブチルアル
モキサン、メチルイソブチルアルモキサン等が例示され
る。これらの中で、特に好ましいのはメチルアルモキサ
ンおよびメチルイソブチルアルモキサンである。
カチオンに変換することが可能なイオン性化合物(成分
(b−3))としては、一般式(3)で表されるものが
好ましい。
って、例えばカルボニウムカチオン、トロピリウムカチ
オン、アンモニウムカチオン、オキソニウムカチオン、
スルホニウムカチオン、ホスフォニウムカチオン等が挙
げられる。また、それ自身が還元されやすい金属の陽イ
オンや有機金属の陽イオン等も挙げられる。
のアニオン成分であり、成分(a)が変換されたカチオ
ン種に対して対アニオンとなる成分であって、例えば、
有機ホウ素化合物アニオン、有機アルミニウム化合物ア
ニオン、有機ガリウム化合物アニオン、有機リン化合物
アニオン、有機ひ素化合物アニオン、有機アンチモン化
合物アニオンなどが挙げられる。
いられるイオン交換性層状珪酸塩からなる群より選ばれ
た少なくとも一種の化合物とは、イオン結合等によって
構成される面が互いに弱い結合力で平行に積み重なった
結晶構造をとる珪酸塩化合物であり、含有するイオンが
交換可能なものをいう。大部分のイオン交換性層状珪酸
塩は、天然には主に粘土鉱物の主成分として産出する
が、これら、イオン交換性層状珪酸塩は特に、天然産の
ものに限らず、人工合成物であってもよい。
ば、ディッカイト、ナクライト、カオリナイト、アノー
キサイト、メタハロイサイト、ハロイサイト等のカオリ
ン族、クリソタイル、リザルダイト、アンチゴライト等
の蛇紋石族、モンモリロナイト、ザウコナイト、バイデ
ライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、
スチ−ブンサイト等のスメクタイト族、バーミキュライ
ト等のバーミキュライト族、雲母、イライト、セリサイ
ト、海緑石等の雲母族等を挙げることができる。
(C)有機アルミニウム化合物が用いられ、成分(c)
有機アルミニウム化合物としては、一般式(4)で示さ
れるものが好ましい。
8のアルキル基を示し、Xはハロゲン、水素、アルコキ
シ基、アミノ基を示す。nは1〜3までの整数、好まし
くは3であり、mは1又は2、好ましくは1である。]
で示される化合物であり、これら有機アルミニウム化合
物は単独或いは複数種にて使用することができる。具体
的な有機アルミニウム化合物としては、トリメチルアル
ミニウム、トリエチルアルミニウム、トリノルマルプロ
ピルアルミニウム、トリノルマルブチルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウム、トリノルマルヘキシルア
ルミニウム、トリノルマルオクチルアルミニウム、トリ
ノルマルデシルアルミニウム、ジエチルアルミニウムク
ロライド、ジエチルアルミニウムセスキクロライド、ジ
エチルアルミニウムヒドリド、ジエチルアルミニウムエ
トキシド、ジエチルアルミニウムジメチルアミド、ジイ
ソブチルアルミニウムヒドリド、ジイソブチルアルミニ
ウムクロライド等を挙げることができる。これらの中で
も、トリアルキルアルミニウム及びジアルキルアルミニ
ウムヒドリド等が好ましい。特に炭素数1〜8のトリア
ルキルアルミニウムを用いることが好ましい。
(b)並びに必要に応じて成分(c)を重合槽内で或い
は重合槽外で、重合させるべきモノマーの存在下或いは
非存在下に接触させることにより調製することができ
る。
用い、固体状触媒として使用することも可能である。該
微粒子状の固体としては、シリカ、アルミナ等の無機の
多孔質酸化物や、エチレン、プロピレン、1−ブテン等
のα−オレフィン、若しくは、スチレンを主成分として
生成される重合体又は共重合体等の有機化合物を挙げる
ことができる。
重合を行なったものであってもよい。予備重合に用いら
れるオレフィンは、プロピレン、エチレン、1−ブテ
ン、3−メチルブテン−1、スチレン、ジビニルベンゼ
ン等が用いられるが、これらと他のオレフィンとの混合
物であってもよい。
(b)、成分(c)の使用量は任意であるが、一般に成
分(b)として何を選択するかで、上記成分(a)及び
成分(c)の好ましい使用量の範囲が異なる。例えば、
成分(b)として成分(b−1)を使用する場合、成分
(b−1)中のアルミニウム原子と成分(a)中の遷移
金属の原子比(Al/Me)が1〜100,000、好
ましくは10〜10,000、更に好ましくは50〜
5,000の範囲である。また、成分(b)として、成
分(b−2)、成分(b−3)を使用する場合、成分
(a)中の遷移金属と成分(b−2)、成分(b−3)
のモル比で0.1〜1,000、好ましくは0.5〜1
00、特に好ましくは1〜50の範囲で使用される。も
し、成分(c)を使用するならば使用量は、成分(a)
に対するモル比で105以下、更に104以下、特に10
3以下の範囲が好ましい。
体の製造は、エチレンと炭素数3〜18のα−オレフィ
ンとを混合してメタロセン系触媒と接触させることによ
り行なわれる。反応系中の各モノマーの量比は、各モノ
マーを一定の混合比で供給することも便利であるし、ま
た、経時的に一定である必要はなく、供給するモノマー
の混合比を経時的に変化させることも可能である。ま
た、共重合反応比を考慮してモノマーのいずれかを分割
添加することもできる。
よく接触するならば、あらゆる様式を取り得る。具体的
には、不活性溶媒を用いるスラリー法、不活性溶媒を実
質的に用いずプロピレンを溶媒として用いる重合法、あ
るいは、実質的に溶媒を用いず各モノマーを実質的にガ
ス状に保つ気相法等を採用することができる。
る。スラリー重合の場合には、重合溶媒として、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等
の飽和脂肪族又は芳香族炭化水素の単独或いは混合物を
用いることができる。重合温度は−78〜160℃、好
ましくは0〜150℃であり、その際に分子量調節剤と
して補助的に水素を用いることができる。重合圧力は0
〜90kg/cm2・G、好ましくは0〜60kg/c
m2・G、特に好ましくは1〜50kg/cm2・Gが適
当である。
ト1には、各種の加工を行なうことができ、シートの端
部を折り返し、熱よる融着、接着剤による接着、あるい
は、縫成する等によって端部のほつれを防止することが
できる。また、縁部にハトメを打ったり、縫成、融着等
によっては幅継ぎを行なうこともできる。
面を着色したり、印刷することもできる。また、補強合
成樹脂シート1の片面又は両面を梨地加工することによ
って、反射光をやわらげることができ、風合いの優れた
ものとすることができる。補強合成樹脂シート1の梨地
加工はエンボスロールによる押圧、ブラシ、サンドブラ
ストによる研磨によって行なうことができる。
ー、屋外作業状天幕、工場、オフィスの仕切り、肥料袋
等の包装袋、農業ハウス、簡易ハウス、ショッピングバ
ッグ、書類用バッグ等広範囲の分野に使用することがで
きる。
械的強度、寸法精度、柔軟性に優れると共に取付け用の
支柱等との擦り合いによる摩耗が少なく、また、滑り性
に優れ、張設等の施工性に優れた補強合成樹脂シートが
得られる。
造で、繊度660dt、糸幅0.8mmの延伸ヤーンを
得た。また、得られた延伸ヤーンを織製して、打込み本
数タテ5本/25.4mm、ヨコ5本/25.4mmの
布状体を得た。
ィン共重合体(日本ポリケム社製、KC570S、メタ
ロセン系触媒によるエチレン・ヘキセン共重合体)とオ
レフィン重合体(出光石油化学工業社製、0818D、
TiCl3系触媒によるエチレン・オクテン共重合体)
を、表1に示すように、積層して、エチレン・α−オレ
フィン共重合体層60μm/布状体/オレフィン重合体
層60μmのサンドイッチ状積層シートを製造した。
60℃に加熱された直径100mmの金属ロール12の
周囲に巻き付けて貼り付けると共に、一方の端を固定子
13に固定し、他方に500gの重錘Wを連結したポリ
エステル線条体14を試験用積層シート11の周面に架
けた状態で、金属ロール12を周速度が10m/分の速
さで回転して摩耗試験を行なった。1時間後の摩耗状態
を目視によって観察し、次のように評価した。
分が、線条体との接触長さ(周長さ)に対して5〜10
%程度の破断が発生 1:試験用積層シートのポリエステル線条体との接触部
分が、線条体との接触長さ(周長さ)に対して10%以
上の破断が発生
性A法(45°カンチレバー)に準拠
を使用 ヒートシール条件: 温度:110℃ プレス圧力:3Kg/cm2 プレス時間:3sec 2)ヒートシール強度の測定 装置:島津製作所製 オートグラフを使用 測定条件: サンプル幅:15mm 引張り速度:100mm/min
平面図、(B)は縦断面図
Claims (11)
- 【請求項1】熱可塑性合成樹脂の延伸物よりなる線条体
を用いて形成された布状体の片面にメタロセン系触媒を
用いて重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体か
らなる層が積層され、他面に前記エチレン・α−オレフ
ィン共重合体より密度の高いオレフィン重合体からなる
層が積層されてなることを特徴とする補強合成樹脂シー
ト。 - 【請求項2】エチレン・α−オレフィン共重合体の密度
とオレフィン重合体の密度が次の式を満足する請求項1
記載の補強合成樹脂シート。 エチレン・α−オレフィン共重合体密度<0.910≦
オレフィン重合体密度 - 【請求項3】光線透過率が85%以上である請求項1又
は2に記載の補強合成樹脂シート。 - 【請求項4】線条体が、テープ状のフラットヤーン、又
は、フラットヤーンに縦方向の小さな切れ目を多数形成
したスプリットヤーンからなる延伸ヤーンである請求項
1〜3いずれかに記載の補強合成樹脂シート。 - 【請求項5】延伸ヤーンが、ポリオレフィンからなる基
層に、基層のポリオレフィンより融点の低い合成樹脂か
らなる表層が積層された積層構造体からなる請求項4に
記載の補強合成樹脂シート。 - 【請求項6】線条体が、モノフィラメント又はマルチフ
ィラメントからなる請求項1〜3のいずれかに記載の補
強合成樹脂シート。 - 【請求項7】布状体が、織成布又は編成布である請求項
1〜6のいずれかに記載の補強合成樹脂シート。 - 【請求項8】布状体が、延伸ヤーンを一方向に並列し、
その上に交差する方向に延伸ヤーンを並列して交点を接
合したものである請求項4又は5に記載の補強合成樹脂
シート。 - 【請求項9】布状体が、延伸ヤーンをタテ、ヨコ、及
び、ナナメ方向に並列して交点を接合したものである請
求項4又は5に記載の補強合成樹脂シート。 - 【請求項10】布状体が、割繊維不織布からなる請求項
1〜5のいずれかに記載の補強合成樹脂シート。 - 【請求項11】補強合成樹脂シートの片面又は両面が梨
地化されてなる請求項1〜10のいずれかに記載の補強
合成樹脂シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001356658A JP2003154613A (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | 補強合成樹脂シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001356658A JP2003154613A (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | 補強合成樹脂シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003154613A true JP2003154613A (ja) | 2003-05-27 |
JP2003154613A5 JP2003154613A5 (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=19168145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001356658A Pending JP2003154613A (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | 補強合成樹脂シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003154613A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008213214A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 多層延伸テープ、それを用いた織布、その織布を用いた積層加工布及びその積層加工布の製造方法 |
-
2001
- 2001-11-21 JP JP2001356658A patent/JP2003154613A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008213214A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 多層延伸テープ、それを用いた織布、その織布を用いた積層加工布及びその積層加工布の製造方法 |
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