JP2002200718A - 保温性農業用合成樹脂シート - Google Patents

保温性農業用合成樹脂シート

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JP2002200718A
JP2002200718A JP2000402396A JP2000402396A JP2002200718A JP 2002200718 A JP2002200718 A JP 2002200718A JP 2000402396 A JP2000402396 A JP 2000402396A JP 2000402396 A JP2000402396 A JP 2000402396A JP 2002200718 A JP2002200718 A JP 2002200718A
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synthetic resin
resin sheet
cloth
polyolefin
heat
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JP2000402396A
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Mikio Maruyama
幹男 丸山
Hideki Horigami
英樹 堀上
Takeshi Kon
健 近
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TOSHIN SANGYO KK
TOSHIN SANGYO Ltd
Diatex Co Ltd
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TOSHIN SANGYO KK
TOSHIN SANGYO Ltd
Diatex Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Greenhouses (AREA)
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】生産性に優れ、機械的強度、引裂き強度が大き
く、かつ、保温性に優れた保温性農業用合成樹脂シート
の提供。 【解決手段】合成樹脂からなる布状体3の片面又は両面
にハイドロタルサイトを3〜20重量%を含有するポリ
オレフィンフィルム4が積層されてなることを特徴とす
る保温性農業用合成樹脂シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保温性農業用合成
樹脂シート、さらに詳しくは、機械的強度が大きく、か
つ、保温性に優れた保温性農業用合成樹脂シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィンフィルムは、生産性に優れ、安価であり、ま
た、べとつかず取扱いが容易なことから多岐の分野にわ
たって使用されており、トンネル栽培、農業用ハウスな
どの農業用被覆材として広く使用されている。
【0003】しかし、コストを下げるためにフィルムの
肉厚を薄くすると引張り力に対して弱くなつて伸びた
り、張設したフィルムが弛んだりする問題がある。ま
た、引裂き力に対して弱く、一部に傷が入って切れ目が
生じると簡単に拡張して破断する問題もある。
【0004】近年、かかる問題を解決するために、合成
樹脂製フィルムに繊維状体を添設して補強することが行
なわれていが、かかる補強シートは、補強用繊維が光透
過を妨害することとなる。
【0005】また、農業用被覆材として使用するために
は保温性が重要となり、農業用被覆材で被覆した作物栽
培地の地温を上昇して作物の成長を促進する効果が大き
いことが要求される。農業用被覆材の保温性を向上して
地温を上げるためには、昼間は日光の透過性に優れ、夜
間は土壌から放散される輻射線の透過を遮断し得るフィ
ルムの開発が必要とされる。
【0006】かかる農業用保温性ポリオレフィンフィル
ムとして、酸処理ゼオライトを配合する技術が提案され
ているが(特公平6−4727)、保温性において充分
とはいえない状況にある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生産性に優
れ、機械的強度、耐引裂き強度が大きく、かつ、保温性
に優れた保温性農業用合成樹脂シートを提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために鋭意検討した結果なされたもので、具体的
には、合成樹脂からなる布状体の片面又は両面にハイド
ロタルサイト3〜20重量%を含有するポリオレフィン
フィルムが積層されてなることを特徴とする保温性農業
用合成樹脂シートを提供するものである。
【0009】また本発明は、布状体がポリオレフィンの
一軸延伸テープを交差せしめて形成したものである上記
の保温性農業用合成樹脂シート、ポリオレフィンフィル
ムが線状低密度ポリエチレンである上記の保温性農業用
合成樹脂シート、ポリオレフィンフィルムがメタロセン
系触媒を用いて重合されたエチレン・α−オレフィン共
重合体である上記の保温性農業用合成樹脂シート、及
び、布状体が酸変性ポリオレフィンを含有してなる上記
の保温性農業用合成樹脂シートを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明保温性農業用合成樹脂シー
トは、図1に示すように、合成樹脂製の線条体2からな
る布状体3の片面又は両面に合成樹脂フィルム4が貼り
合わせて形成される。
【0011】本発明において布状体とは、繊維状体から
なる可撓性のシート状体を総称するものとし、一軸延伸
された、モノフィラ、テープ、スプリットヤーン等の線
条体2a、2bを用いて、図1(A)に示すように、平
織り、綾織等の織布とし、また、図1(B)に示すよう
に、多数の線条体2aを一方向に並設し、その上に直交
する方向に多数の線条体2bを並設して、その交点をホ
ットメルト剤等の接着剤を用いて、あるいは熱融着によ
って接合したものを使用することができる。また、合成
樹脂短繊維を積層した不織布を用いることもできる。
【0012】線条体2としては、図2(A)に示すよう
に、結晶性樹脂の単層体であってもよいが、図2
(B)、(C)に示すように基層6となる合成樹脂層の
少なくとも片面に、接合層7が形成された積層体とする
ことができる。
【0013】線条体2の単層体、あるいは積層体の基層
6を構成する合成樹脂としては、延伸効果の大きい樹
脂、一般には結晶性樹脂が望ましく、高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体等
のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のポリエステル、変性ポリエ
ステル、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド等を
用いることができる。中でも加工性と経済性からポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンが望まし
い。
【0014】接合層7を形成する合成樹脂は、線条体2
が布状とされた後、線条体2間を接合し、あるいは、布
状体3と合成樹脂フィルム4間とを接合するもので、基
層6を構成する合成樹脂より融点が低く熱融着性の優れ
た合成樹脂が用いられる。
【0015】具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン・プロピレン共重合体等のポリオレフィ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル、変性ポリエステル、ナイロ
ン6、ナイロン66等のポリアミド等を用いることがで
き、基層6の合成樹脂との関係で基層6より低融点の合
成樹脂が選択される。
【0016】接合層7は、図2(B)に示すように、基
層6の片面に積層されたものであってもよく、また図2
(C)に示すように、基層6の両面に積層したものであ
ってもよい。更に図2(D)に示すようにシースコア構
造、図2(E)に示すようにサイドバイサイド方式とす
ることもできる。中でも、図2(C)に示すように、テ
ープ状基層6の両面に低融点の接合層7を積層したもの
が望ましい。
【0017】基層6あるいは接合層7として用いられる
合成樹脂には、目的に応じて各種の添加剤を添加するこ
とができる。
【0018】具体的には、フェノール系、有機ホスファ
イト系、ホスナイトなどの有機リン系、チオエーテル系
等の酸化防止剤;ヒンダードアミン系等の光安定剤;ベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート
系等の紫外線吸収剤;ノニオン系、カチオン系、アニオ
ン系等の帯電防止剤;ビスアミド系、ワックス系、有機
金属塩系等の分散剤;アルカリ土類金属塩のカルボン酸
塩系等の塩素補足剤;アミド系、ワックス系、有機金属
塩系、エステル系等の滑剤;ヒドラジン系、アミンアシ
ド系等の金属不活性剤;金属イオン系などの無機、有機
抗菌剤等があげられる。
【0019】これら添加剤は、適宜組み合わせて、基層
6や接合層7の材料組成物を製造するいずれかの工程で
配合される。添加剤の配合は、従来の公知の二軸スクリ
ュー押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキシング
ロール等の混練装置を用いて所定割合に混合して、これ
を溶融混練して調製してもよいし、高濃度のいわゆるマ
スターバッチを作製し、これを希釈して使用するように
してもよい。
【0020】線条体2の材料となる積層フィルムを形成
する手段としては、予め形成した基層6となるフイルム
と接合層7となるフィルムを接合する手段や、予め形成
した基層6となるフイルムに接合層7となる合成樹脂を
押出ラミネートする方法、あるいは、多層共押出法によ
り積層フイルムとして押出成形するなどの公知の手段か
ら適宜選択して用いればよいが、成形の容易さやコスト
面並びに、製品の各層間の接着性および光透過性の点で
は、多層共押出法によって基層6と接合層7の積層体を
一段で得る方法が望ましい。シースコア構造、あるい
は、サイドバイサイド構造については共押出法によるの
が一般的である。
【0021】また、一軸延伸テープとする手段として
は、基層6となるフイルムを一軸方向に延伸した後接合
層7となる合成樹脂を積層し、これをテープ状にスリッ
トしてもよく、あるいは、基層6と接合層7が積層され
たフィルムを一軸方向に延伸し、これをスリットするこ
とによって得ることもできる。延伸倍率は通常3〜10
倍程度とされる。
【0022】一軸延伸テープの形状はなんらの制限はな
く目的に応じて任意に設定することができるが、一般的
には、50〜2000デシテックス、糸幅が0.3〜8
mmの延伸テープが望ましい。こうして得られた一軸延
伸テープは、縦方向に小さな切れ目をいれてスプリット
ヤーンとしてもよい。
【0023】また、線条体2としては、延伸されたモノ
フィラメントを使用することもでき、さらに短繊維、好
ましくは高度に延伸された短繊維を不織布としたものを
使用することもできる。
【0024】得られた一軸延伸テープ等の線条体2は、
織成し、あるいは多数の線条体2aを並列し、その上に
交差するように線条体2bを配設して布状体3とするこ
とができる。布状体3は、必要に応じて線条体2の交点
を接合する。線条体2の交点を接合する方法としては、
ホットメルト型接着剤で接着することができ、また、線
条体2が接合層7を有するときは熱ロールを用いて熱圧
着することにより接合することができる。
【0025】こうして得られた一軸延伸テープからなる
布状体3は、ハイドロタルサイトを含有するポリオレフ
ィンフィルム4と積層される。ポリオレフィンフィルム
を形成する樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレン、
線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレ
ン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体等を用いることができる。特にメタロセン触媒を用い
て重合されたポリオレフィン、好ましくはポリエチレ
ン、ホリプロピレン、エチレン・α−オレフィン共重合
体を使用することが望ましい。メタロセン触媒を用いて
重合されたポリオレフィンを用いることによって、透明
性、柔軟性、低温ヒートシール性に優れた農業用合成樹
脂シートを得ることができる。
【0026】メタロセン化合物は、シクロペンタジエニ
ル又はその誘導体と遷移金属化合物から構成される化合
物で、例えば、次の一般式(1)、(2)であらわせる
化合物を用いることができる。
【0027】 (a−1) (C55-a1 a)(C55-b2 b)MXY (1) (a−2) Q(C54-a1 a)(C54-b2 b)MXY (2)
【0028】上記の一般式(1)、(2)において、Q
は二つの共役五員環配位子を架橋する結合性基を表す。
Mは周期律表第4〜6族遷移金属を表し、中でもチタ
ン、ジルコニウム、ハフニウムが好ましい。
【0029】XおよびYは、それぞれ独立して、水素、
ハロゲン、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜2
0の酸素含有炭化水素基、炭素数1〜20の窒素含有炭
化水素基、炭素数1〜20のリン含有炭化水素基または
炭素数1〜20の珪素含有炭化水素基を示す。
【0030】R1およびR2はそれぞれ独立して、炭素数
1〜20の炭化水素基、ハロゲン、炭素数1〜20のハ
ロゲン含有炭化水素基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、珪素含有炭化水素基、リン含有炭化水素基、窒素含
有炭化水素基またはホウ素含有炭化水素基を示す。ま
た、隣接する2個のR1または2個のR2がそれぞれ結合
してC4〜C10環を形成して、例えば、フルオレニル
基、インデニル基、アズレニル基を形成していてもよ
い。aおよびbは、0≦a≦5、0≦b≦5を満足する
整数である。
【0031】2個の共役五員環配位子の間を架橋する結
合性基Qは、例としてアルキレン基、アルキリデン基、
シリレン基、ゲルミレン基等が挙げられる。これらは水
素原子がアルキル基、ハロゲン等で置換されたものであ
ってもよい。
【0032】これらメタロセン触媒成分(成分a)は、
メタロセン触媒を活性化する助触媒成分(成分b)と組
合されて使用される。助触媒成分としては、特開平6−
239914、 特開平8−208733に例示された
化合物を使用することができ、例えば、次の化合物を使
用することができる。
【0033】 成分(b−1):アルミニウムオキシ化合物、 成分(b−2):ルイス酸、 成分(b−3):成分(a)と反応して成分(a)をカ
チオンに変換することが可能なイオン性化合物、あるい
は、 成分[b−4]:イオン交換性層状珪酸塩
【0034】アルミニウムオキシ化合物(成分(b−
1))としては、アルモキサンとも呼ばれる化合物であ
って、一種類のトリアルキルアルミニウム、または二種
類以上のトリアルキルアルミニウムと水との反応により
得られる生成物を使用することができる。具体的には、
(イ)一種類のトリアルキルアルミニウムと水から得ら
れるメチルアルモキサン、エチルアルモキサン、プロピ
ルアルモキサン、ブチルアルモキサン、イソブチルアル
モキサン、(ロ)二種類のトリアルキルアルミニウムと
水から得られるメチルエチルアルモキサン、メチルブチ
ルアルモキサン、メチルイソブチルアルモキサン等が例
示される。これらの中で、特に好ましいのはメチルアル
モキサンおよびメチルイソブチルアルモキサンである。
【0035】また、成分(a)と反応して成分(a)を
カチオンに変換することが可能なイオン性化合物(成分
(b−3))としては、一般式(3)で表されるものが
好ましい。
【0036】 [K]e+[Z]e- (3)
【0037】ここで、Kはイオン性のカチオン成分であ
って、例えばカルボニウムカチオン、トロピリウムカチ
オン、アンモニウムカチオン、オキソニウムカチオン、
スルホニウムカチオン、ホスフォニウムカチオン等が挙
げられる。また、それ自身が還元されやすい金属の陽イ
オンや有機金属の陽イオン等も挙げられる。
【0038】上記の一般式(3)におけるZはイオン性
のアニオン成分であり、成分(a)が変換されたカチオ
ン種に対して対アニオンとなる成分であって、例えば、
有機ホウ素化合物アニオン、有機アルミニウム化合物ア
ニオン、有機ガリウム化合物アニオン、有機リン化合物
アニオン、有機ひ素化合物アニオン、有機アンチモン化
合物アニオンなどが挙げられる。
【0039】本発明において、成分(b−4)として用
いられるイオン交換性層状珪酸塩からなる群より選ばれ
た少なくとも一種の化合物とは、イオン結合等によって
構成される面が互いに弱い結合力で平行に積み重なった
結晶構造をとる珪酸塩化合物であり、含有するイオンが
交換可能なものをいう。大部分のイオン交換性層状珪酸
塩は、天然には主に粘土鉱物の主成分として産出する
が、これら、イオン交換性層状珪酸塩は特に、天然産の
ものに限らず、人工合成物であってもよい。
【0040】イオン交換性層状珪酸塩の具体例として
は、例えば、白水晴雄著「粘土鉱物学」朝倉書店(19
95年)、等に記載される公知の層状珪酸塩であって、
これらの中では、モンモリロナイト、ザウコナイト、バ
イデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライ
ト、スチーブンサイト、ベントナイト、テニオライト等
のスメクタイト族、バーミキュライト族、雲母族が好ま
しい。
【0041】得られたポリオレフィンにはハイドロタル
サイト類が添加される。ハイドロタルサイト類は下記一
般式(4)で示されるものを使用することができる。
【0042】 [(M1a(M2b(M3c1-xAlx(OH)2n- n-x/n・mH2O 一般式(4)
【0043】ここで、M1はMg、M2はCa2+、M3
Zn2+、Cd又はPb2+、Aはn価のアニオン、0<x
≦0.5、0.5≦a+b+c<1、a+b+c=1−x、
a+b>c、0≦a<1、0≦b<1、0≦c<0.
5、0≦m<2、を表す。
【0044】また、n価のアニオンは、Cl-、Br-
-、NO3 -、Cl4 -、SO4 2-、CO3 2-、SiO3 2-
PO4 3-、Fe(CN)4 4-、CH3COO-、C64(O
H)COO-、(COO)2 2-、及び、
【0045】
【化1】
【0046】等を用いることができる。
【0047】具体的には、次の化合物を挙げることがで
きる。
【0048】Mg0.66Al0.34(OH)2(SiO3
0.17・0.52H2O Mg0.70Al0.30(OH)2(HPO40.15・0.40
2O Mg0.70Al0.30(OH)2(CO30.15・0.55H
2O Mg0.67Al0.33(OH)2(CO30.165・0.50
2O Mg0.70Al0.30(OH)2(SO40.15・0.20H
2O Mg0.64Zn0.10Al0.26(OH)2(CO30.15
0.45H2O Mg0.10Ca0.30Zn0.30Al0.30(OH)2(CO3
0.15・0.45H2O Mg0.60Cd0.10Al0.30(OH)2(CH3COO)
0.30・0.25H2O Mg0.54Pb0.20Al0.26(OH)2(CO30.13
0.20H2O Zn0.67Al0.33(OH)2(CO30.165・0.50
2O Zn0.70Al0.30(OH)2[C64(OH)COO]
0.30・0.58H2O Mg0.70Al0.30(OH)2(CO30.15 Mg0.55Zn0.15Al0.30(OH)2(CO30.15 Mg0.50Zn0.20Al0.30(OH)2(NO30.30
【0049】ハイドロタルサイトの配合量は、3〜20
重量%、好ましくは、4〜15重量%とされる。3重量
%未満では保温効果が乏しく、また、20重量%を超え
ると生産性が低下すると共に引張り強度が低下し、透明
性も悪くなる。
【0050】また、ハイドロタルサイトと合わせて酸変
性ポリオレフィンを添加することすることが望ましい。
ポリオレフィンを変性する酸としては、(メタ)アクリ
ル酸、(メタ)アクリル酸エステル、マレイン酸及びそ
の無水物、フマル酸、イタコン酸等を用いることがで
き、添加する不飽和カルボン酸またはその酸無水物の量
は、ポリオレフィン100重量部に対し、好ましくは
0.01重量部〜20重量部であり、より好ましくは
0.1重量部〜10重量部である。0.01重量部以下
では、接着強度の改良効果が少なく、30重量部以上で
は刺激臭が強くなる場合がある。
【0051】これら酸化合物とポリオレフィンの反応
は、パーオキサイド等のラジカル発生剤の共存下に、高
温で混練することによって、あるいは溶媒に溶解して溶
液状態として加熱反応させることによって行なうことが
できる。
【0052】酸変性ポリオレフィンの添加量は、ポリオ
レフィン100重量部に対し、好ましくは0.5重量部
〜20重量部であり、より好ましくは1.0重量部〜1
5重量部である。
【0053】また、これらポリオレフィン層には、必要
に応じて各種の添加材を配合することができ、例えば、
フェノール系、有機ホスファイト系、ホスナイトなどの
有機リン系、チオエーテル系等の酸化防止剤;ノニオン
系、カチオン系、アニオン系等の帯電防止剤;ビスアミ
ド系、ワックス系、有機金属塩系等の分散剤;アルカリ
土類金属塩のカルボン酸塩系等の塩素補足剤;アミド
系、ワックス系、有機金属塩系、エステル系等の滑剤;
金属イオン系などの無機、有機抗菌剤等を添加すること
ができる。
【0054】布状体3とポリオレフィンフィルム4との
貼り合わせは自体公知の手段によって貼り合わせること
ができ、布状体3の上にポリオレフィンフィルム4を重
ねて熱ロールを用いて熱圧着する方法、ポリオレフィン
をフィルム状に押出して押出しラミネートする方法、ポ
リオレフィンフィルム4をホットメルト剤等の接着剤に
よって接着することもできる。
【0055】本発明合成樹脂製シートは、透明性に優
れ、昼間は日光の透過性がよく、一方、長波長の輻射線
に対しては吸収性に優れ、夜間の作物栽培土壌から放散
される輻射線を遮蔽して保温する作用が強い。従って、
本発明合成樹脂製シートは、トンネル栽培、農業用ハウ
スなどの農業施設用被覆材、あるいは、じかがけ被覆材
として適する。
【0056】
【発明の効果】本発明合成樹脂製シートは、強靭で耐久
性に優れると共に、ハイドロタルサイトを用いたから透
明性に優れ、日光の透過、透視性に優れる一方、遠赤外
線の吸収性が高く夜間の放射冷却を防止することがで
き、保温性に優れた農業用シートを得ることができる。
【0057】
【実施例】(実施例1〜3) 1.保温性農業用合成樹脂シートの調製 高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製HY433融点
132℃)の両面に、高圧法低密度ポリエチレン(日本
ポリケム社製X419融点116℃)を積層し、一軸方
向に7.2倍延伸した一軸延伸フィルムをスリットして
幅0.8mm、繊度670デシテックスの一軸延伸テー
プを調製し、これを織成してタテ5本/25.4mm、
ヨコ5本/25.4mmの織布とした。
【0058】これに、メタロセン触媒を用いて重合した
エチレン・ヘキセン−1共重合体(日本ポリケム社製K
C570S)に、ハイドロタルサイト(協和化学工業社
製DHT−4A)を配合して表1に示す樹脂組成物と
し、フイルム状に溶融押出して上記の織布に積層した。
エチレン・α−オレフィン共重合体の層の厚さは、60
μmであった。
【0059】2.栽培実験 ホウレン草(品種名:アイクル)を、平成12年10月
19日に常法に従って播種した。圃場(岐阜県高山市)
は一区画1m幅×20m長さとした。
【0060】播種したホウレン草の上に、同年10月2
1日に上記で得られた保温性農業用合成樹脂シートをじ
かがけして栽培を行った。
【0061】同年11月21日に保温性農業用合成樹脂
シートを外してホウレン草の生育状況を観察した。その
結果は表1に示す通りであった。
【0062】(比較例1,2)ハイドロタルサイトの添
加量を1重量%、25重量%とした他は実施例1と同様
の試験を行なった。その結果は、表1の通りであった。
【0063】(比較例3)実施例1のハイドロタルサイ
トに代えて炭酸カルシウム(備北粉化工業社製ソフトン
2200、中心粒径2.1μm)15重量部とした他は
実施例1と同様の実験を行った。その結果は表1に示す
通りであった。
【0064】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は本発明保温性農業用合成樹脂
シートの一例を示す縦断面図
【図2】(A)〜(E)は一軸延伸テープの例を示す縦
断面図
【符号の説明】 2:線条体 3:布状体 4:ポリオレフィンフィルム 6:基層 7:接合層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 23:00 B29K 23:00 (72)発明者 堀上 英樹 富山県黒部市沓掛2000番地 ダイヤテック ス株式会社黒部工場内 (72)発明者 近 健 東京都江戸川区中央三丁目10番7号 東伸 産業株式会社内 Fターム(参考) 2B024 DB01 EA01 2B029 EB03 EC02 EC09 EC13 4F100 AC10B AC10C AK01A AK03A AK03B AK03C AK63B AK63C AK63K AL07A BA02 BA03 BA06 BA07 BA10B BA10C BA15 BA16 DG11A DG12A EJ37A GB01 JJ02 JK01 JK03 JL02 YY00B YY00C 4F210 AA03 AA08 AB01 AB16 AD16 AE02 AG01 AG03 AH01 QC02 QG01 QG15 QG18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂からなる布状体の片面又は両面に
    ハイドロタルサイト3〜20重量%を含有するポリオレ
    フィンフィルムが積層されてなることを特徴とする保温
    性農業用合成樹脂シート。
  2. 【請求項2】布状体が、ポリオレフィンの一軸延伸テー
    プを交差せしめて形成したものである請求項1記載の保
    温性農業用合成樹脂シート。
  3. 【請求項3】ポリオレフィンフィルムが、線状低密度ポ
    リエチレンである請求項1又は2に記載の保温性農業用
    合成樹脂シート。
  4. 【請求項4】ポリオレフィンフィルムがメタロセン系触
    媒を用いて重合されたエチレン・α−オレフィン共重合
    体である請求項1又は2に記載の保温性農業用合成樹脂
    シート。
  5. 【請求項5】布状体が、酸変性ポリオレフィンを含有し
    てなる請求項1〜4いずれかに記載の保温性農業用合成
    樹脂シート。
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