JP2003154595A - 導電性単分子累積膜とその製造方法、およびそれを用いた有機電子デバイスとその製造方法、およびそれを用いた表示装置とその製造方法 - Google Patents

導電性単分子累積膜とその製造方法、およびそれを用いた有機電子デバイスとその製造方法、およびそれを用いた表示装置とその製造方法

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JP2003154595A
JP2003154595A JP2001358341A JP2001358341A JP2003154595A JP 2003154595 A JP2003154595 A JP 2003154595A JP 2001358341 A JP2001358341 A JP 2001358341A JP 2001358341 A JP2001358341 A JP 2001358341A JP 2003154595 A JP2003154595 A JP 2003154595A
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Inventor
Kazufumi Ogawa
小川  一文
Norihisa Mino
規央 美濃
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デバイスの高密化が進展し、0.1ミクロン以
下の微細加工がなされても、結晶性に左右されない有機
物を用いたデバイスを作製することで、高集積化された
デバイスを提供する。 【解決手段】絶縁性の官能基を含み基材表面の活性水素
と反応する官能基を分子両末端に持つ分子を、表面に活
性水素を含む基板の表面に化学吸着法により絶縁性の単
分子膜5または絶縁性の単分子累積膜に形成し、重合し
て導電性の共役結合基を生成する官能基と基材表面の活
性水素と反応する官能基を含む分子を化学吸着法により
単分子膜6または単分子累積膜に形成し、前記単分子膜
を構成する分子を配向させ、前記単分子膜内導電性の共
役結合基を生成する官能基を重合させ、導電性の単分子
膜6’または単分子累積膜に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性単分子膜ま
たは絶縁性単分子累積膜を介して形成された導電性共役
結合基を含む被膜とその製造方法、およびそれを用いた
3端子電子デバイス(有機電子デバイス)とその製造方
法、およびそれを用いた表示装置とその製造方法に関す
るものである。
【0002】さらに詳しくは、絶縁性単分子膜または絶
縁性単分子累積膜をゲート絶縁膜として用い、導電性の
単分子膜あるいは導電性の単分子累積膜に含まれるチャ
ネル方向に略平行に配向させた複数の導電性共役結合基
を流れる電子を利用した有機電子デバイスとその製造方
法およびそれを用いた表示装置とその製造方法に関する
ものである。
【0003】
【従来の技術】従来から有機導電膜については様々な提
案がある。本出願人は、すでにポリアセチレン、ポリジ
アセチレン、ポリアセン(Polyacene)、ポリフェニレ
ン、ポリチェニレン、ポリピロール、ポリアニリンなど
の導電性共役基を含む導電膜を提案している(特開平2(1
990)-27766号公報、USP5,008,127、EP-A-0385656、EP-A
-0339677,EP-A-0552637、USP5,270,417、特開平5(199
3)-87559号公報、特開平6(1994)-242352号公報)。
【0004】また、従来から電子デバイスには、シリコ
ン結晶に代表されるように無機系の半導体材料が用いら
れている。有機系の電子デバイス(以下、有機電子デバ
イス)としては、例えば日本国特許第2034197号及び第2
507153号等に開示されている。これら各公報に記載され
ている有機電子デバイスは、印加された電界に応答し端
子間に流れる電流をスイッチングする有機電子デバイス
である。
【0005】前記従来の有機系導電膜は、導電性が金属
に比較すると低いという問題があった。また、従来から
用いられてきた無機結晶では、微細化が進展するに伴い
結晶欠陥が問題となり、デバイス性能が結晶に大きく左
右される問題があった。
【0006】また従来、3端子電子デバイスには、シリ
コン結晶に代表されるように、無機系の半導体材料が用
いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無機結
晶では、微細化が進展するに伴い、結晶欠陥が問題とな
り、デバイス性能が結晶に大きく左右される欠点があっ
た。また、フレキシビリティーが悪いという欠点があっ
た。
【0008】本発明では、デバイスの高密化が進展し、
0.1ミクロン以下の微細加工がなされても、結晶性に
左右されない有機物を用いたデバイスを作製すること
で、高集積化されたデバイスを提供することを目的とす
る。さらに、プラスチック基板を用いる場合、絶縁性単
分子膜または絶縁性単分子累積膜をゲート絶縁膜として
採用することで、フレキシビリティーに優れた有機デバ
イスを提供することを主な目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の導電性単分子累積膜は、絶縁性単分子膜を
介して導電性単分子膜が積層形成されたことを特徴とす
る。
【0010】また本発明は、少なくとも、絶縁性の官能
基を1つ持ち基材表面の活性水素と反応する官能基を分
子両末端にそれぞれ少なくとも1つ持つ分子を用い、表
面に活性水素を含む基板の表面に化学吸着法により絶縁
性の単分子膜または単分子累積膜を形成する工程と、重
合して導電性の共役結合基を生成する官能基と基材表面
の活性水素と反応する官能基を含む分子を用い、化学吸
着法により単分子膜または単分子累積膜を形成する工程
と少なくとも前記単分子膜を構成する分子を配向させる
工程と前記単分子膜内の重合して導電性の共役結合基を
生成する官能基を重合する工程を含む導電性の単分子膜
または単分子累積膜を形成する工程とを用いて、絶縁性
単分子膜を介して導電性単分子膜が積層形成された導電
性単分子累積膜を提供する。
【0011】このとき、化学吸着法を用いた単分子膜ま
たは単分子累積膜の作製工程で、シラン系界面活性剤を
用いると、被膜形成を室温で行えるので、省エネの点で
都合がよい。
【0012】また、被膜を構成する分子を配向させる工
程において、単分子膜または単分子累積膜を洗浄し、洗
浄液から立てながら引き上げて液切りを行うと単分子膜
を構成する分子を配向できて都合が良い。
【0013】さらに、絶縁性単分子膜の形成前あるいは
後、あるいは単分子膜を構成する分子を配向させる工程
においてラビング法を用いると、さらに単分子膜を構成
する分子を効率よく配向できて都合が良い。ラビングに
は、ナイロン製またはレーヨン製の布を用いると、分子
をより効率よく配向できて都合がよい。
【0014】さらにまた、単分子膜または単分子累積膜
形成後に光配向法を用いて単分子膜構成分子を配向させ
方法を用いても導電性単分子累積膜を提供できる。光配
向に用いる光として、可視光領域の偏光を用いると単分
子膜にダメージを与えることがないので都合がよい。
【0015】さらに、共役結合基を生成する官能基を重
合する工程に、触媒重合法、電界重合法、あるいはエネ
ルギービーム照射重合法を用いても、導電性単分子累積
膜を提供できる。
【0016】また、共役結合基を作製する官能基とし
て、ピロリル基、チェニル基、アセチレン基、またはジ
アセチレン基を組み込んでおくと、単分子膜または単分
子累積膜内に、触媒重合法により導電性の超長共役結合
基を生成した導電性単分子累積膜の提供できる。
【0017】また、共役結合基作製する官能基として、
ピロリル基、もしくはチェニル基を含む単分子膜または
単分子累積膜を用い、電界重合法により導電性の超長共
役結合基を生成した導電性単分子累積膜の提供できる。
【0018】また、共役結合基作製する官能基として、
アセチレン基、またはジアセチレン基を含む単分子膜ま
たは単分子累積膜を用い、エネルギービーム照射重合法
により導電性の超長共役結合基を生成した導電性単分子
累積膜の提供できる。エネルギービーム照射重合法に、
X線、電子線、または紫外線を用いる短時間に選択的に
重合が行えて都合がよい。
【0019】また、絶縁性の単分子膜または単分子累積
膜の形成に、少なくとも絶縁性の官能基を1つ持ち基材
表面の活性水素と反応する官能基を分子両末端にそれぞ
れ少なくとも1つ持つ分子、例えば、炭化水素基を持
ち、両末端にクロロシリル基をそれぞれ少なくとも1つ
含む分子を用いると、効率よく絶縁性の単分子膜または
単分子累積膜を形成できて都合がよい。さらに、絶縁性
の官能基として、フッ化炭素基を持ち、両末端にクロロ
シリル基をそれぞれ少なくとも1つ含む分子を用いる
と、絶縁性を向上する上でより好都合である。
【0020】なお、導電性単分子膜内には、ポリアセチ
レン基、ポリジアセチレン基、ポリアセン基、ポリピロ
リル基、またはポリチェニル基よりなる導電性の共役結
合基を組み込んでおくと、導電度を向上させる上で都合
がよい。
【0021】また、絶縁性の単分子膜または単分子累積
膜内に架橋性の官能基を組み込んでおくと、絶縁性の累
積膜の被膜強度を向上する上で都合がよい。
【0022】また、導電性の単分子膜または単分子累積
膜内に有極性の官能基を組み込んでおくと、3端子素子
のチャネル電流を制御する(スイッチングする)上で都
合がよい。
【0023】また、絶縁性単分子膜内に絶縁性の炭化水
素基またはフッ化炭素基を組み込んでおくか、あるいは
絶縁性単分子膜と導電性単分子膜の接合部が、SiO基
で架橋されていると、耐電圧特性を向上する上で都合が
よい。
【0024】第2に、本発明は、少なくとも、絶縁性の
基板、あるいは導電性の基板表面に絶縁性の薄膜を介し
て第3の電極を形成する工程と、前記電極表面に絶縁性
単分子膜または絶縁性単分子累積膜を形成する工程と、
結合して導電性の共役結合基を生成する官能基と基材表
面の活性水素と反応する官能基と有極性の官能基を含む
分子を用い、前記電極を被うように直接あるいは絶縁性
の被膜を介して表面に単分子膜または単分子累積膜を形
成する工程と、前記単分子膜を構成する分子を配向させ
る工程と、前記単分子膜内の重合して導電性の共役結合
基を生成する官能基を重合する工程と、第1及び第2電
極を形成する工程を用いて、任意の基板上に形成された
第1の電極と第2の電極と、前記第1の電極と第2の電
極の間を接続するする方向と略平行に配向させた複数の
導電性共役結合基と有極性の官能基を含む単分子膜また
は単分子累積膜と、前記重合した単分子膜または単分子
累積膜に絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累積膜を介
して接触した第3の電極とを備え3端子有機電子デバイ
スを提供する。
【0025】このとき、単分子膜または単分子累積膜の
作製に、化学吸着法またはラングミュアーブロジェット
法を用いると、効率よく製膜が行える。また、化学吸着
法には、シラン系界面活性剤を用いると短時間の製膜が
可能であり好都合である。
【0026】また、重合性基として、電解重合性の官能
基を含む単分子膜または単分子累積膜を用い、単分子膜
または単分子累積膜を重合して導電性の共役結合基を生
成する工程の前に、第1及び第2電極を形成する工程を
行うと、第1及び第2電極を用いた電界重合が可能とな
り、好都合である。電解重合性の官能基として、ピロリ
ル基またはチェニル基を含む単分子膜または単分子累積
膜を用いる。具体的には、ピロリル基またはチェニル基
を含む単分子膜を形成した後、ピロリル基またはチェニ
ル基を含む物質を溶かした有機溶媒中で、第1及び第2
電極と第4の電極の間に電流を流して、前記ポリピロリ
ル基またはポリチェニル基を含む単分子膜表面にポリピ
ロリル基またはポリチェニル基を含む被膜を形成する。
【0027】また、重合性基として触媒重合性の官能基
を含む単分子膜または単分子累積膜を用いると触媒重合
が可能となり、好都合である。触媒重合性の官能基とし
て、ピロリル基、チェニル基、アセチレン基、ジアセチ
レン基を含む単分子膜または単分子累積膜を用いる。
【0028】また、重合性基としてエネルギービーム照
射により重合する官能基を含む単分子膜または単分子累
積膜を用いると、エネルギービーム重合が可能となり、
好都合である。エネルギービーム照射により重合する官
能基として、アセチレン基、ジアセチレン基、を含む単
分子膜または単分子累積膜を用いる。さらに、エネルギ
ービームとして紫外線、遠紫外線、電子線またはX線を
用いると反応が容易に行えて好都合である。
【0029】さらに、絶縁性単分子膜または絶縁性単分
子累積膜の形成にフッ素を含む界面活性剤を用いると、
耐電圧特性が向上できて都合がよい。また製膜には、化
学吸着法を用い、複数の導電性共役結合基と有極性の官
能基を含む単分子膜または単分子累積膜と絶縁性単分子
膜または絶縁性単分子累積膜とをSiを介して化学結合
する。
【0030】また、有極性の官能基として、電界印加に
より分極する官能基を用いると応答速度が速い有機電子
デバイスを提供できる。電界印加により分極する官能基
としてカルボニル基、オキシカルボニル基を用いると、
物質の合成を容易に行えて都合がよい。
【0031】第3に、少なくとも、任意の基板上に形成
された第1の電極と第2の電極と、前記第1の電極と第
2の電極の間を接続するする方向と略平行に配向させた
複数の導電性共役結合基と有極性の官能基を含む単分子
膜または単分子累積膜と、前記重合した単分子膜または
単分子累積膜に絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累積
膜を介して接触した第3の電極を備えた3端子有機電子
デバイスをマトリック状に複数個配列配置し、さらに表
面に配向膜を形成するアレイ基板の製造工程と、ガラス
基板表面にマトリック状に色要素を配列配置してカラー
フィルターを作製し、さらに表面に配向膜を形成するカ
ラーフィルター基板の製造工程と、前記配向膜の形成さ
れた2枚の基板を所定の間隔で向かい合わせし周縁部を
シール接着する工程と、液晶を注入し封止する工程を用
いて、少なくとも、任意の基板上に形成された第1の電
極と第2の電極と、前記第1の電極と第2の電極の間を
接続するする方向と略平行に配向させた複数の導電性共
役結合基と有極性の官能基を含む単分子膜または単分子
累積膜と、前記重合した単分子膜または単分子累積膜に
絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累積膜を介して接触
した第3の電極を備えた3端子有機電子デバイスがマト
リック状に複数個配列配置され且つその表面に配向膜が
形成されたアレイ基板と、マトリック状に色要素が配列
配置され且つ配向膜が形成されたカラーフィルター基板
を用い、2枚の基板を配向膜を内側にして向かい合わせ
にし、所定の間隔で位置合わせし、周縁部をシール接着
して液晶が注入されている液晶表示装置を提供する。
【0032】このとき、絶縁性単分子膜または絶縁性単
分子累積膜の形成にフッ素を含む界面活性剤を用いる
と、耐電圧特性を向上できて都合がよい。
【0033】また、フッ素を含む絶縁性単分子膜または
絶縁性単分子累積膜の形成に、化学吸着法を用い、複数
の導電性共役結合基と有極性の官能基を含む単分子膜ま
たは単分子累積膜と前記フッ素を含む絶縁性単分子膜ま
たは絶縁性単分子膜とがSiを介して化学結合した信頼
性に優れた液晶表示装置を提供する。
【0034】第4に、少なくとも、任意の基板上に形成
された第1の電極と第2の電極と、前記第1の電極と第
2の電極の間を接続するする方向と略平行に配向させた
複数の導電性共役結合基と有極性の官能基を含む単分子
膜または単分子累積膜と、前記重合した単分子膜または
単分子累積膜に絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累積
膜を介して接触した第3の電極を備えた3端子有機電子
デバイスをマトリック状に複数個配列配置してアレイ基
板を作製する工程と、前記3端子有機電子デバイスの第
2電極に個々にエレクトロルミネッセンス素子を接続形
成する工程と、透明対向電極を形成する工程を用いて、
少なくとも、任意の基板上に形成された第1の電極と第
2の電極と、前記第1の電極と第2の電極の間を接続す
るする方向と略平行に配向させた複数の導電性共役結合
基と有極性の官能基を含む単分子膜または単分子累積膜
と、前記重合した単分子膜または単分子累積膜に絶縁性
単分子膜または絶縁性単分子累積膜を介して接触した第
3の電極を備えた3端子有機電子デバイスをマトリック
状に複数個配列配置して作製したアレイ基板と、前記3
端子有機電子デバイスの第2電極に個々に接続されたエ
レクトロルミネッセンス素子により構成されているエレ
クトロルミネッセンス型表示装置を提供する。
【0035】このとき、3端子有機電子デバイスの第2
電極に個々に接続されたエレクトロルミネッセンス素子
を接続形成する工程において、それぞれ赤、青、緑色の
光を発光する3種類の素子を接続形成してエレクトロル
ミネッセンス型カラー表示装置としてもよい。
【0036】また、絶縁性単分子膜または絶縁性単分子
累積膜の形成にフッ素を含む界面活性剤を用いた耐電圧
特性に優れたエレクトロルミネッセンス型表示装置を提
供する。
【0037】さらに、フッ素を含む絶縁性単分子膜また
は絶縁性単分子累積膜の形成に、化学吸着法を用い、複
数の導電性共役結合基と有極性の官能基を含む単分子膜
または単分子累積膜と絶縁性単分子膜または絶縁性単分
子膜とをSiを介して化学結合した信頼性に優れたエレ
クトロルミネッセンス型表示装置を提供する。
【0038】また、複数の導電性共役結合基と有極性の
官能基を含む単分子膜または単分子累積膜と絶縁性単分
子膜または絶縁性単分子累積膜とがSiを介して化学結
合している耐剥離信頼性の高いエレクトロルミネッセン
ス型表示装置を提供する。特に、3端子有機電子デバイ
スの第2電極に個々に接続されたエレクトロルミネッセ
ンス素子がそれぞれ赤、青、緑色の光を発光する3種類
の素子で構成されている、エレクトロルミネッセンス型
カラー表示装置を提供する。
【0039】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態におけ
る導電性単分子累積膜、およびそれを用いた有機電子デ
バイスと、さらにそれを用いた液晶表示装置およびエレ
クトロルミネッセンス型カラー表示装置の製造方法につ
いて概要を説明する。
【0040】絶縁性の官能基を1つ持ち基材表面の活性
水素と反応する官能基を分子両末端にそれぞれ少なくと
も1つ持つ分子を用い、表面に活性水素を含む基板の表
面に化学吸着法により絶縁性の単分子膜または単分子累
積膜を形成する工程と、重合して導電性の共役結合基を
生成する官能基と基材表面の活性水素と反応する官能基
を含む分子を用い、化学吸着法により単分子膜または単
分子累積膜を形成する工程と少なくとも前記単分子膜を
構成する分子を配向させる工程と前記単分子膜内の重合
して導電性の共役結合基を生成する官能基を重合する工
程を含む導電性の単分子膜または単分子累積膜を形成す
る工程とを用いて、絶縁性単分子膜を介して導電性単分
子膜が積層形成された導電性単分子累積膜を製造でき
た。
【0041】そこで、絶縁性の基板、あるいは導電性の
基板表面に絶縁性の薄膜を介して第3の電極を形成する
工程と、前記電極表面に絶縁性単分子膜または絶縁性単
分子累積膜を形成する工程と、結合して導電性の共役結
合基を生成する官能基と基材表面の活性水素と反応する
官能基と有極性の官能基を含む分子を用い、前記電極を
被うように直接あるいは絶縁性の被膜を介して表面に単
分子膜または単分子累積膜を形成する工程と、前記単分
子膜を構成する分子を配向させる工程と、前記単分子膜
内の重合して導電性の共役結合基を生成する官能基を重
合する工程と、第1及び第2電極を形成する工程を用い
ると、任意の基板上に形成された第1の電極と第2の電
極と、前記第1の電極と第2の電極の間を接続するする
方向と略平行に配向させた複数の導電性共役結合基と有
極性の官能基を含む単分子膜または単分子累積膜と、前
記重合した単分子膜または単分子累積膜に絶縁性単分子
膜または絶縁性単分子累積膜を介して接触した第3の電
極とを備え3端子有機電子デバイスを製造できた。
【0042】さらに、任意の基板上に形成された第1の
電極と第2の電極と、前記第1の電極と第2の電極の間
を接続するする方向と略平行に配向させた複数の導電性
共役結合基と有極性の官能基を含む単分子膜または単分
子累積膜と、前記重合した単分子膜または単分子累積膜
に絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累積膜を介して接
触した第3の電極を備えた3端子有機電子デバイスをマ
トリック状に複数個配列配置し、さらに表面に配向膜を
形成するアレイ基板の製造工程と、ガラス基板表面にマ
トリック状に色要素を配列配置してカラーフィルターを
作製し、さらに表面に配向膜を形成するカラーフィルタ
ー基板の製造工程と、前記配向膜の形成された2枚の基
板を所定の間隔で向かい合わせし周縁部をシール接着す
る工程と、液晶を注入し封止する工程を用いて、少なく
とも、任意の基板上に形成された第1の電極と第2の電
極と、前記第1の電極と第2の電極の間を接続するする
方向と略平行に配向させた複数の導電性共役結合基と有
極性の官能基を含む単分子膜または単分子累積膜と、前
記重合した単分子膜または単分子累積膜に絶縁性単分子
膜または絶縁性単分子累積膜を介して接触した第3の電
極を備えた3端子有機電子デバイスがマトリック状に複
数個配列配置され且つその表面に配向膜が形成されたア
レイ基板と、マトリック状に色要素が配列配置され且つ
配向膜が形成されたカラーフィルター基板を用い、2枚
の基板を配向膜を内側にして向かい合わせにし、所定の
間隔で位置合わせし、周縁部をシール接着して液晶が注
入されている液晶表示装置を製造できた。
【0043】また、任意の基板上に形成された第1の電
極と第2の電極と、前記第1の電極と第2の電極の間を
接続するする方向と略平行に配向させた複数の導電性共
役結合基と有極性の官能基を含む単分子膜または単分子
累積膜と、前記重合した単分子膜または単分子累積膜に
絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累積膜を介して接触
した第3の電極を備えた3端子有機電子デバイスをマト
リック状に複数個配列配置してアレイ基板を作製する工
程と、前記3端子有機電子デバイスの第2電極に個々に
エレクトロルミネッセンス素子を接続形成する工程と、
透明対向電極を形成する工程を用いて、少なくとも、任
意の基板上に形成された第1の電極と第2の電極と、前
記第1の電極と第2の電極の間を接続するする方向と略
平行に配向させた複数の導電性共役結合基と有極性の官
能基を含む単分子膜または単分子累積膜と、前記重合し
た単分子膜または単分子累積膜に絶縁性単分子膜または
絶縁性単分子累積膜を介して接触した第3の電極を備え
た3端子有機電子デバイスをマトリック状に複数個配列
配置して作製したアレイ基板と、前記3端子有機電子デ
バイスの第2電極に個々に接続されたエレクトロルミネ
ッセンス素子と透明対向電極により構成されているエレ
クトロルミネッセンス型表示装置を製造できた。
【0044】以下具体的な実施例について図面を用いて
説明する。下記の実施例において、単に%と記載されて
いるのは重量%を意味する。
【0045】(実施例1)あらかじめ、絶縁性の基板、
あるいは導電性の基板表面に絶縁性のSiO2薄膜を介
してAlを蒸着してホトリソ法により第3の電極(ゲー
ト電極)を形成した。
【0046】次に、両端に−SiCl3基を持ち、内部
にフッ化炭素基を持つ物質を用い、化学吸着法によりフ
ッ素を含む化学吸着単分子膜を1層形成した。このと
き、絶縁性のSiO2薄膜及び第3の電極であるAl表
面の自然酸化膜にはそれぞれ−OH基が存在するので、
両端に−SiCl3基を持つ物質の一端の−SiCl3
と前記−OH基が脱塩化水素反応して1層の化学吸着膜
(絶縁性単分子膜)を一層形成できた。しかもこの単分
子膜表面には、他の一端の−SiCl3基が加水分解し
て形成されたOH基が多数存在するので、同じ工程を繰
り返せば、フッ素を含む単分子膜を必要数だけ累積(絶
縁性単分子累積膜を形成)することも可能であった。
【0047】例えば、フッ化炭素基(−CF2−)と両
末端に基板表面の活性水素(例えば水酸基(−OH))
と反応する官能基、例えばクロロシリル基(−SiC
l)やイソシアネート基を含む物質(直鎖状のものであ
ればどのようなものでも使用可能であるが、例えば、下
記化学式(1)を用い、脱水したジメチルシリコーン系
の有機溶媒で1%に薄めて化学吸着液を調製した。
【0048】
【化1】
【0049】次に、シリカ膜1の形成された透明アクリ
ル基板2の表面にシリカ被膜を介してAlを蒸着した。
透明アクリル基板2に代えて、導電性のメタルやシリコ
ン基板表面に絶縁性の薄膜、例えばシリカ被膜を形成し
て用いても良い。あるいは、ガラス基板をそのまま用い
ても良い。
【0050】透明アクリル基板2の表面にシリカ被膜を
介してAlを蒸着した後、フォトリソ法を用いて長さが
15ミクロンで幅が40ミクロンの第3の電極(Alゲ
ート電極)3をエッチング形成し、さらに前記Alパタ
ーンを水洗して電極表面に絶縁性のアルミナ(Al23
の自然酸化膜)膜4を形成した(図1(a))。
【0051】次に、単分子膜を形成する部分を残してレ
ジストパターンでカバー形成した後、前記吸着液に浸漬
して化学吸着を行い、前記レジストパターン開口部に選
択手的に化学吸着膜を形成し、さらに表面に残った未反
応の前記物質をクロロホルムで洗浄除去し、続いて前記
レジストパターンを除去して、前記物質よりなる絶縁性
単分子膜5を選択的に形成した(図1(b))。
【0052】このとき、開口部の基板表面(シリカ膜お
よびAl23表面)には活性水素を含む水酸基が多数存
在するので、前記物質の−SiCl基が水酸基と脱塩酸
反応を生じて基板表面に共有結合した下記化学式(2)
で示される分子で構成された単分子膜が形成された。
【0053】
【化2】
【0054】その後、空気中に取り出すと、前記被膜表
面のCl3Si−基は、空気中の水分と反応して(H
O)Si(−O−)2−基に変化し、下記化学式(3)
で示される分子が形成され、フッ化炭素基を含む絶縁性
単分子膜5が形成できた。
【0055】
【化3】
【0056】なお、ここで、前述の化学吸着工程を必要
とする累積回数だけ繰り返せば、所望の累積層数の絶縁
性単分子累積膜を製造できる。
【0057】次に、電解重合して導電性の共役結合基に
なるピロリル基(C44N−)と有極性の官能基である
オキシカルボニル基(−OCO−)と基板表面の活性水
素(例えば水酸基(−OH))と反応するクロロシリル
基(−SiCl)を含む物質(例えば、下記化学式
(4)を用い、脱水したジメチルシリコーン系の有機溶
媒で1%に薄めて化学吸着液を調製した。
【0058】
【化4】
【0059】次に、前記絶縁性単分子膜(あるいは累積
膜)表面に、再び単分子膜を形成する部分を残してレジ
ストパターンでカバー形成した後、前記吸着液に浸漬し
て化学吸着を行い、前記レジストパターン開口部の絶縁
性単分子膜に選択手的に化学吸着を行い、さらに表面に
残った未反応の前記物質をクロロホルムで洗浄除去し、
続いて前記レジストパターンを除去して、前記物質より
なるピロリル基を含む単分子膜6を選択的に形成した
(図1(c))。
【0060】このとき、開口部の絶縁性の単分子膜(ま
たは累積膜)は活性水素を含む水酸基が多数存在するの
で、前記物質の−SiCl基が水酸基と脱塩酸反応を生
じて基板表面に共有結合した下記化学式(5)で示され
る分子で構成されたピロリル基を含む単分子膜6が形成
できた。
【0061】
【化5】
【0062】その後、もう一度単分子膜形成後のクロロ
フォルム洗浄と同様の洗浄を行い、さらに第1電極から
第2電極に向かう方向と平行に基板を立てながら引き上
げて液切りを行うと、第1電極から第2電極に向かって
一次配向した単分子膜6’が得られた(図1(d))。
【0063】次に、全面にニッケル薄膜を蒸着形成し、
ホトリソ法を用いてギャップ間距離が10ミクロンで長
さが30ミクロンの第1電極7及び第2電極8を前記第
3の電極13を挟むようにエッチングして形成した。
【0064】次に、アセトニトリル中で第1及び第2電
極間に5V/cm程度の電界を印荷し、電流を流して電
解重合すると、導電性の共役結合基で第1電極(ソース
電極)7及び第2電極(ドレーン電極)8間を接続する
ように基が生成した。このとき、重合されたポリピロリ
ル基は、電界方向に沿って繋がって行くので、完全に重
合が終われば、第1及び第2電極は導電性の共役結合9
で自己組織的に接続された。(図1(e))最後に、第
3の電極3端子を基板側から取り出しすと、任意の基板
上に形成された第1の電極と第2の電極と、前記第1の
電極と第2の電極の間を接続するする方向と略平行に配
向させた複数の導電性共役結合基と有極性の官能基を含
む単分子膜または単分子累積膜と、前記重合した単分子
膜または単分子累積膜に絶縁性単分子膜または絶縁性単
分子累積膜を介して接触した第3の電極を備えた3端子
有機電子デバイス10を製造できた。
【0065】このデバイスでは、前記第1の電極と第2
の電極間は、導電性のポリピロリル結合基で接続されて
いるので、BF−イオンをドープすると電極間に5Vの
電圧を印加して1mA程度の電流が流れた。
【0066】なお、前記状態で、前記第1電極と第2電
極の間に5Vの電圧を印加し、前記第3電極と第2電極
の間に1Vの電圧を印加すると第1及び第2の電極間の
電流がほぼ0となった。また、その後、1Vの印加電圧
を0Vにもどすと元の導電性が再現された。
【0067】このような電極間の導電性の低下は、第3
電極と第2電極の間に1Vの電圧を印加した際、有極性
の官能基であるオキシカルボニル基(−OCO−)の分
極が進むことにより、単分子膜がひずみポリピロリル結
合基の共役度が低下することにより生じるものと考えら
れた。
【0068】すなわち、第3の電極に電圧を印加するこ
とで、前記共役結合の共役度を制御して第1の電極と第
2の電極間に流れる電流をスイッチング制御できた。
【0069】本実施例においては、単分子膜または単分
子累積膜の作製に、シラン系界面活性剤を用いた化学吸
着法を適用したが、ラングミュアーブロジェット法を適
用しても、被膜強度は劣るが同様の単分子膜を作製でき
た。
【0070】なお、単分子膜または単分子累積膜を重合
して導電性の共役結合基を生成する工程の前に、第1及
び第2電極を形成する工程を行うと、この第1及び第2
電極をそのまま用いて導電性の単分子膜を第1及び第2
電極間に選択的に作製できた。
【0071】電解重合性の官能基として、ピロリル基の
他、チェニル基を含む単分子膜または単分子累積膜を用
いても同様の3端子有機電子デバイスを製造できた。ま
た、重合性基として触媒重合性の官能基、例えばピロリ
ル基、チェニル基、アセチレン基、ジアセチレン基を含
む単分子膜または単分子累積膜を用いた場合には、触媒
重合にて共役結合基を生成できた。さらに、重合性基と
してエネルギービーム照射により重合する官能基、例え
ばアセチレン基、ジアセチレン基を含む単分子膜または
単分子累積膜を用いた場合には、紫外線、遠紫外線、電
子線またはX線等のエネルギービームを選択的に照射し
て共役結合基を選択的に所望の場所に生成できた。
【0072】さらに、導電性の共役結合の配向性を高め
るには、図2に示したように、偏向膜21を介して可視
光線または紫外線22を照射すると吸着された分子23
をあらかじめ偏向方向に再配向させることが可能であ
り、より配向性に優れた導電性の共役結合形成できた。
なお、ここで、再配向させる方法には、単分子膜を形成
した基板を浸漬し方向を決めて引き出して液切りする方
法(液切り配向法)や液晶表示デバイスの配向膜作製に
用いられるラビング法が利用できた。
【0073】一方、絶縁性単分子膜または絶縁性単分子
累積膜の形成にフッ素を含む界面活性剤を用いて化学吸
着法を適用すると、第2電極と第3電極間の耐電圧を向
上できた。
【0074】さらに、絶縁性単分子膜または絶縁性単分
子累積膜と、複数の導電性共役結合基と有極性の官能基
を含む単分子膜または単分子累積膜とがSiを介して化
学結合していると実用上剥離することが無く、信頼性が
高い有機電子デバイスとなった。
【0075】特に、導電性の共役結合基として、ポリア
セチレン基、ポリジアセチレン基、ポリアセン基、ポリ
ピロリル基、ポリチェニル基等の複数の導電性共役結合
基と、電界印加により分極する官能基としてカルボニル
基、オキシカルボニル基等の有極性の官能基を含む単分
子膜または単分子累積膜とフッ化炭素基を含む絶縁性単
分子膜または絶縁性単分子累積膜とを組み合わせ、Si
を介して化学結合すると信頼性が高かった。
【0076】(実施例2)まず、多数の有機電子デバイ
スを液晶の動作スイッチとして用いるため、実施例1と
同様のプロセスでアクリル基板(0.5mm厚)31表
面に3端子有機電子デバイス32群をマトリック状に複
数個配列配置形成して、さらに、それぞれのソース側及
びゲート側電極をソース配線とゲート配線でそれぞれ接
続した。またドレーン側電極には、インジウム錫酸化物
合金(ITO)を用いて透明電極33を形成した。
【0077】次に、前記アレイ基板表面に通常の方法で
ポリイミド被膜を形成し、ラビングして配向膜34を形
成し、アレイ基板35作製した。
【0078】一方、平行して、アクリル基板36表面に
マトリック状にRGBの色要素37群を配列配置してカ
ラーフィルターを形成し、さらに導電性透明電極38を
前面に形成してカラーフィルター基板39を作製した。
【0079】次に、前記カラーフィルター表面にポリイ
ミド被膜を形成し、ラビングして配向膜34’を作製し
た。
【0080】次に、前記配向膜の形成されたアレイ基板
35とカラーフィルター基板39を配向膜が向かい合わ
せになるよう重ね合わせし、スペーサー40を挟んでエ
ポキシ系接着剤41で封口部を除いて接着して所定の間
隔で周縁部をシール接着した液晶セルを作製した。
【0081】最後に、TN型液晶42を注入し封止し
て、さらに周辺回路を組み込んだICチップを実装し、
前後に偏光板43、43’を設置してバックライト44
を組み込んでTN型液晶表示装置45を製造できた(図
3)。
【0082】この方法では、アレイの製造において、基
板加熱の必要がないので、アクリル基板のようなTg点
が低い基板を用いても十分高画質な型液晶表示装置を作
成できた。
【0083】このとき、有機電子デバイスのゲート電極
に接する絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累積膜の形
成にフッ素を含む界面活性剤を用いると、耐電圧特性を
0.5×1010V/cm〜1×1010V/cmまで大幅
に向上できた。
【0084】また、フッ素を含む絶縁性単分子膜または
絶縁性単分子累積膜の形成に化学吸着法を用い、複数の
導電性共役結合基と有極性の官能基を含む単分子膜また
は単分子累積膜と前記フッ素絶縁性単分子膜または絶縁
性単分子膜とをSiを介して化学結合させておくと耐剥
離強度は、1トン/cm2程度になり、信頼性に優れた
液晶表示装置製造できた。
【0085】(実施例3)図4に示すように、多数の有
機電子デバイスを電界発光素子の動作スイッチとして用
いるため、実施例1と同様のプロセスでポリエーテルサ
ルホン基板(厚み0.2mm)51表面に3端子有機電
子デバイス52群をマトリック状に複数個配列配置形成
して、さらに、それぞれのソース側及びゲート側電極を
ソース配線とゲート配線でそれぞれ接続した。またドレ
ーン側電極には、ITOを用いて透明電極53を形成し
てアレイ基板54を作製した。
【0086】次に、前記3端子有機電子デバイスのドレ
ーンに接続された透明電極53上にホール輸送層55を
蒸着し、さらに赤色発光層56(2,3,7,8,1
2,13,17,18−オクタエチル−21H23H−
ポルフィン プラチナ(II))と緑色発光層56’(ト
リス(8−キノリノラト)アルミニウム)と青色発光層
56”(4,4‘−ビス(2,2−ジフェニルビニル)
ビフェニル)をそれぞれマスク蒸着した後、さらに電子
輸送層57を全面蒸着し、陰極58(例えばMgとAg
の合金、AlとLiの合金、または電子輸送層57の上
にLiFとAlを積層したもの)を形成して、最後に、
周辺回路を組み込んだICチップを実装するとEL型表
示装置59を製造できた(図4)。
【0087】この方法ではアレイの製造において、基板
加熱の必要がないので、ポリエーテルサルホン基板を用
いても十分高画質なEL型表示装置を作成できた。
【0088】このとき、有機電子デバイスのゲート電極
に接する絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累積膜の形
成にフッ素を含む界面活性剤を用いると、耐電圧特性を
0.5×1010V/cm〜1×1010V/cmまで大幅
に向上できた。
【0089】また、フッ素を含む絶縁性単分子膜または
絶縁性単分子累積膜の形成に化学吸着法を用い、共役結
合基と有極性の官複数の導電性能基を含む単分子膜また
は単分子累積膜と前記フッ素絶縁性単分子膜または絶縁
性単分子膜とをSiを介して化学結合させておくと耐剥
離強度は、1トン/cm2程度になり、信頼性に優れた
液晶表示装置製造できた。
【0090】また、3端子有機電子デバイスのドレーン
に個々に接続されたエレクトロルミネッセンス膜を接続
形成する工程において、それぞれ赤、青、緑色の光を発
光する3種類のエレクトロルミネッセンス膜を形成して
エレクトロルミネッセンス型カラー表示装置を製造でき
た。
【0091】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、任意の
基板上に形成された第1の電極と第2の電極と、前記第
1の電極と第2の電極の間を接続するする方向と略平行
に配向させた複数の導電性共役結合基と有極性の官能基
を含む単分子膜または単分子累積膜と、前記重合した単
分子膜または単分子累積膜に絶縁性単分子膜または絶縁
性単分子累積膜を介して接触した第3の電極とを備えた
高速駆動が可能で且つ信頼性の高い3端子有機電子デバ
イスを提供できる効果がある。
【0092】また、このような有機デバイスを液晶の動
作スイッチとしてプラスチック基板表面に配列配置して
形成したアレイ基板を用いると、軽量性に優れた液晶型
表示装置を提供できる効果がある。
【0093】さらにまた、このような有機デバイスをE
L素子の動作スイッチとしてプラスチック基板表面に配
列配置して形成したアレイ基板を用いると、フレキしビ
リティーに優れたEL型表示装置を提供できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における有機電子デバイスの
製造プロセスを説明するための工程断面概念図であり、
(a)は、第3電極を形成した状態を示すための拡大断
面概念図。(b)は、絶縁性単分子膜を形成した状態を
分子レベルまで拡大した断面概念図。(c)は、絶縁性
単分子膜を介して重合すると導電性になる官能基を含む
単分子膜を形成した状態を分子レベルまで拡大した断面
概念図。(d)は、導電性になる官能基を含む単分子膜
を形成した後、単分子膜を配向させた状態を分子レベル
まで拡大した断面概念図。(e)は、導電性共役結合基
を生成後、さらに第1及び第2電極を形成して素子を駆
動させている状態を説明するために分子レベルまで拡大
した断面概念図。
【図2】本発明の実施例1における有機電子デバイスの
製造プロセスにおける光配向を説明するための工程断面
概念図。
【図3】本発明の実施例2における液晶表示装置を説明
するための断面概念図。
【図4】本発明の実施例3におけるEL表示装置を説明
するための断面概念図。
【符号の説明】
1 シリカ膜 2 アクリル基板 3 Alゲート電極(第3電極) 4 Al23 5 絶縁性単分子膜 6 ピロリル基を含む単分子膜 6’ 配向したピロリル基を含む単分子膜 7 ソース電極(第1電極) 8 ドレーン電極(第2電極) 9 導電性の共役結合 10 3端子有機電子デバイス 21 偏向板 22 紫外線 23 化学吸着された分子 31 アクリル基板 32 3端子有機電子デバイス 33 透明電極 34 配向膜 34’ 配向膜 35 アレイ基板 36アクリル基板 37 色要素 38 導電性透明電極 39 カラーフィルター基板 40 スペーサー 41 接着剤 42 液晶 43,43’偏光板 44 バックライト 45 液晶表示装置 51 基板 52 有機電子デバイス 53 透明電極 54 アレイ基板 55 ホール輸送層 56 赤色発光層 56’ 緑色発光層 56” 青色発光層 57 電子輸送層 58 陰極 59 EL型表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/10 H01L 29/78 618B 33/14 21/30 502R Fターム(参考) 3K007 AB18 BA07 DB03 FA00 GA00 4F100 AK52 BA08 EJ522 EJ532 EJ542 EJ851 GB41 JG01A JG04B 5F110 AA01 AA04 BB01 CC07 DD01 DD05 DD13 EE03 EE43 FF01 FF22 GG05 GG19 HK02 HK07

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性単分子膜を介して導電性単分子膜
    が積層形成された導電性単分子累積膜。
  2. 【請求項2】 導電性単分子膜内にポリアセチレン基、
    ポリジアセチレン基、ポリアセン基、ポリピロリル基、
    及びポリチェニル基から選ばれる少なくとも一つの導電
    性の共役結合基含む請求項1に記載の導電性単分子累積
    膜。
  3. 【請求項3】 絶縁性単分子膜内に電気絶縁性の官能基
    を含む請求項1または2に記載の導電性単分子累積膜。
  4. 【請求項4】 電気絶縁性の官能基が炭化水素基または
    フッ化炭素基である請求項3に記載の導電性単分子累積
    膜。
  5. 【請求項5】 導電性単分子膜内に有極性の官能基を含
    む請求項1または2に記載の導電性単分子累積膜。
  6. 【請求項6】 絶縁性単分子膜と導電性単分子膜が、−
    Si−O−Si−基(但し、Siの他の2価の結合を省
    略する。)で結合されている請求項1〜5のいずれかに
    記載の導電性単分子累積膜。
  7. 【請求項7】 絶縁性の官能基を含み基材表面の活性水
    素と反応する官能基を分子両末端にそれぞれ少なくとも
    1つ持つ分子を用い、表面に活性水素を含む基板の表面
    に化学吸着法により絶縁性の単分子膜または絶縁性の単
    分子累積膜に形成し、 重合して導電性の共役結合基を生成する官能基と基材表
    面の活性水素と反応する官能基を含む分子を用い、化学
    吸着法により単分子膜または単分子累積膜に形成し、 少なくとも前記単分子膜または単分子累積膜を構成する
    分子を配向させ、 前記膜内の導電性の共役結合基を生成する官能基を重合
    させ、導電性の単分子膜または単分子累積膜を形成する
    ことを特徴とする導電性単分子累積膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 化学吸着法を用いた単分子膜または単分
    子累積膜の作製を、シラン系界面活性剤を用いて行う請
    求項7に記載の導電性単分子累積膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 被膜を構成する分子を配向させる方法
    が、下記A〜Cから選ばれる少なくとも一つの方法であ
    る請求項7または8に記載の導電性単分子累積膜の製造
    方法。 A.単分子膜または単分子累積膜を洗浄し、洗浄液から
    立てながら引き上げて液切りを行う。 B.単分子膜または単分子累積膜を形成後、ラビング法
    により被膜を構成する分子を配向させる。 C.単分子膜または単分子累積膜を形成後、光配向法に
    より被膜を構成する分子を配向させる。
  10. 【請求項10】 ラビングをナイロン製あるいはレーヨ
    ン製の布を用いて行う請求項9に記載の導電性単分子累
    積膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 光配向に用いる光として可視光領域の
    偏光を用いる請求項10に記載の導電性単分子累積膜の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 共役結合基を生成する官能基を重合す
    る際、触媒重合法、電界重合法、及びエネルギービーム
    照射重合法から選ばれる少なくとも一つの方法を用いる
    請求項7〜11のいずれかに記載の導電性単分子累積膜
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 共役結合基を作製する官能基として、
    ピロリル基、チェニル基、アセチレン基、及びジアセチ
    レン基から選ばれる少なくとも一つの官能基を含む単分
    子膜または単分子累積膜を用い、触媒重合法により導電
    性の超長共役結合基を生成する請求項12に記載の導電
    性単分子累積膜の製造方法。
  14. 【請求項14】 共役結合基作製する官能基として、ピ
    ロリル基またはチェニル基を含む単分子膜または単分子
    累積膜を用い、電界重合法により導電性の超長共役結合
    基を生成することを特徴とする請求項14記載の導電性
    単分子累積膜の製造方法。
  15. 【請求項15】 共役結合基作製する官能基として、ア
    セチレン基、またはジアセチレン基を含む単分子膜また
    は単分子累積膜を用い、エネルギービーム照射重合法に
    より導電性の超長共役結合基を生成する請求項12に記
    載の導電性単分子累積膜の製造方法。
  16. 【請求項16】 エネルギービーム照射重合法として、
    X線、電子線、または紫外線を用いる請求項17に記載
    の導電性単分子累積膜の製造方法。
  17. 【請求項17】 絶縁性の官能基を1つ持ち基材表面の
    活性水素と反応する官能基を分子両末端にそれぞれ少な
    くとも1つ持つ分子として、炭化水素基を持ち、両末端
    にクロロシリル基をそれぞれ少なくとも1つ含む分子を
    用いる請求項7〜16のいずれかに記載の導電性単分子
    累積膜の製造方法。
  18. 【請求項18】 絶縁性の官能基として、フッ化炭素基
    を持ち、両末端にクロロシリル基をそれぞれ少なくとも
    1つ含む分子を用いる請求項17に記載の導電性単分子
    累積膜の製造方法。
  19. 【請求項19】 任意の基板上に形成された第1の電極
    と第2の電極と、前記第1の電極と第2の電極の間を接
    続するする方向と略平行に配向させた複数の導電性共役
    結合基と有極性の官能基を含む単分子膜または単分子累
    積膜と、前記重合した単分子膜または単分子累積膜に絶
    縁性単分子膜または絶縁性単分子累積膜を介して接触し
    た第3の電極とを備えたことを特徴とする3端子有機電
    子デバイス。
  20. 【請求項20】 有極性の官能基が電界印加により分極
    する官能基である請求項19に記載の有機電子デバイ
    ス。
  21. 【請求項21】 電界印加により分極する官能基がエス
    テル基(−COO−)、オキシカルボニル基(−OCO
    −)、カルボニル基(−CO−)及びカーボネイト(−
    OCOO−)基から選ばれる少なくとも一つの官能基で
    ある請求項20記載の有機電子デバイス。
  22. 【請求項22】 重合形成された単分子膜または単分子
    累積膜が、電解重合、触媒重合及びエネルギービーム照
    射から選ばれる少なくとも一つの重合方法により形成さ
    れた導電性の共役結合基を含む請求項19〜21のいず
    れかに記載の有機電子デバイス。
  23. 【請求項23】 導電性の共役結合基がポリアセチレン
    基、ポリジアセチレン基、ポリアセン基、ポリピロリル
    基及びポリチェニル基から選ばれる少なくとも一つの共
    役結合基である請求項22に記載の有機電子デバイス。
  24. 【請求項24】 絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累
    積膜がフッ素を含む請求項19〜23に記載の有機電子
    デバイス。
  25. 【請求項25】 絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累
    積膜と、複数の導電性共役結合基と有極性の官能基を含
    む単分子膜または単分子累積膜とがSiを介して化学結
    合している請求項19〜24のいずれかに記載の有機電
    子デバイス。
  26. 【請求項26】 少なくとも絶縁性の基板、または導電
    性の基板表面に絶縁性の薄膜を介して第3の電極を形成
    し、前記電極表面に絶縁性単分子膜または絶縁性単分子
    累積膜を形成し、結合して導電性の共役結合基を生成す
    る官能基と基材表面の活性水素と反応する官能基と有極
    性の官能基を含む分子を用い、前記電極を被うように直
    接または絶縁性の被膜を介して表面に単分子膜または単
    分子累積膜を形成し、前記単分子膜または単分子累積膜
    を構成する分子を配向させ、前記単分子膜または単分子
    累積膜内の重合して導電性の共役結合基を生成する官能
    基を重合させ、第1及び第2電極を形成する工程を含む
    ことを特徴とする3端子有機電子デバイスの製造方法。
  27. 【請求項27】 単分子膜または単分子累積膜の作製
    を、化学吸着法またはラングミュアーブロジェット法に
    より行う請求項26に記載の3端子有機電子デバイスの
    製造方法。
  28. 【請求項28】 化学吸着法を用いた単分子膜または単
    分子累積膜の作製に、シラン系界面活性剤を用いる請求
    項27に記載の3端子有機電子デバイスの製造方法。
  29. 【請求項29】 単分子膜または単分子累積膜を重合し
    て導電性の共役結合基を生成する前に、第1及び第2電
    極を形成する請求項26または27に記載の3端子有機
    電子デバイスの製造方法。
  30. 【請求項30】 重合性基として、電解重合性の官能基
    を含む単分子膜または単分子累積膜を用い、第1及び第
    2電極間に電流を流して導電性の共役結合基を生成する
    請求項29に記載の3端子有機電子デバイスの製造方
    法。
  31. 【請求項31】 電解重合性の官能基として、ピロリル
    基またはチェニル基を含む単分子膜または単分子累積膜
    を用いる請求項30に記載の3端子有機電子デバイスの
    製造方法。
  32. 【請求項32】 ピロリル基またはチェニル基を含む単
    分子膜を形成した後、ピロリル基またはチェニル基を含
    む物質を溶かした有機溶媒中で、第1及び第2電極と第
    4の電極の間に電流を流して、前記ピロリル基またはチ
    ェニル基を含む単分子膜表面を電界酸化重合してポリピ
    ロリル基またはポリチェニル基を含む被膜を形成する請
    求項30に記載の3端子有機電子デバイスの製造方法。
  33. 【請求項33】 重合性基として触媒重合性の官能基を
    含む単分子膜または単分子累積膜を用い、触媒重合にて
    共役結合基を生成する請求項26または28に記載の3
    端子有機電子デバイスの製造方法。
  34. 【請求項34】 触媒重合性の官能基として、ピロリル
    基、チェニル基、アセチレン基、及びジアセチレン基か
    ら選ばれる少なくとも一つの有機基を含む単分子膜また
    は単分子累積膜を用い、触媒重合にて共役結合基を生成
    する請求項33に記載の3端子有機電子デバイスの製造
    方法。
  35. 【請求項35】 重合性基としてエネルギービーム照射
    により重合する官能基を含む単分子膜または単分子累積
    膜を用い、エネルギービームを照射して共役結合基を生
    成する請求項26または27に記載の3端子有機電子デ
    バイスの製造方法。
  36. 【請求項36】 エネルギービーム照射により重合する
    官能基として、アセチレン基、ジアセチレン基、を含む
    単分子膜または単分子累積膜を用い、触媒重合にて共役
    結合基を生成する請求項35に記載の3端子有機電子デ
    バイスの製造方法。
  37. 【請求項37】 エネルギービームとして紫外線、遠紫
    外線、電子線またはX線を用いる請求項35または36
    に記載の3端子有機電子デバイスの製造方法。
  38. 【請求項38】 絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累
    積膜の形成にフッ素を含む界面活性剤を用いる請求項2
    6〜37のいずれかに記載の有機電子デバイスの製造方
    法。
  39. 【請求項39】 絶縁性単分子膜または絶縁性単分子膜
    の形成に、化学吸着法を用い、複数の導電性共役結合基
    と有極性の官能基を含む単分子膜または単分子累積膜と
    絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累積膜とをSiを介
    して化学結合する請求項26〜38のいずれかに記載の
    有機電子デバイスの製造方法。
  40. 【請求項40】 任意の基板上に形成された第1の電極
    と第2の電極と、前記第1の電極と第2の電極の間を接
    続する方向と略平行に配向させた複数の導電性共役結合
    基と有極性の官能基を含む単分子膜または単分子累積膜
    と、前記重合した単分子膜または単分子累積膜に絶縁性
    単分子膜または絶縁性単分子累積膜を介して接触した第
    3の電極を備えた3端子有機電子デバイスがマトリック
    状に複数個配列配置され且つその表面に配向膜が形成さ
    れたアレイ基板と、マトリック状に色要素が配列配置さ
    れ且つ配向膜が形成されたカラーフィルター基板を用
    い、2枚の基板を配向膜を内側にして向かい合わせに
    し、所定の間隔で位置合わせし、周縁部をシール接着し
    て液晶が注入されていることを特徴とする液晶表示装
    置。
  41. 【請求項41】 絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累
    積膜がフッ素を含む請求項40に記載の液晶表示装置。
  42. 【請求項42】 複数の導電性共役結合基と有極性の官
    能基を含む単分子膜または単分子累積膜と絶縁性単分子
    膜または絶縁性単分子累積膜とがSiを介して化学結合
    している請求項40または41に記載の液晶表示装置。
  43. 【請求項43】 任意の基板上に形成された第1の電極
    と第2の電極と、前記第1の電極と第2の電極の間を接
    続する方向と略平行に配向させた複数の導電性共役結合
    基と有極性の官能基を含む単分子膜または単分子累積膜
    と、前記重合した単分子膜または単分子累積膜に絶縁性
    単分子膜または絶縁性単分子累積膜を介して接触した第
    3の電極を備えた3端子有機電子デバイスをマトリック
    状に複数個配列配置し、さらに表面に配向膜を形成して
    アレイ基板を製造し、 ガラス基板表面にマトリック状に色要素を配列配置して
    カラーフィルターを作製し、 さらに表面に配向膜を形成してカラーフィルター基板を
    製造し、 前記配向膜の形成された2枚の基板を所定の間隔で向か
    い合わせ、周縁部をシール接着し、液晶を注入し封止す
    ることを含む液晶表示装置の製造方法。
  44. 【請求項44】 絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累
    積膜の形成にフッ素を含む界面活性剤を用いる請求項4
    3に記載の液晶表示装置の製造方法。
  45. 【請求項45】 絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累
    積膜の形成に、化学吸着法を用い、複数の導電性共役結
    合基と有極性の官能基を含む単分子膜または単分子累積
    膜と絶縁性単分子膜または絶縁性単分子膜とをSiを介
    して化学結合する請求項43または44に記載の液晶表
    示装置の製造方法。
  46. 【請求項46】 少なくとも、任意の基板上に形成され
    た第1の電極と第2の電極と、前記第1の電極と第2の
    電極の間を接続するする方向と略平行に配向させた複数
    の導電性共役結合基と有極性の官能基を含む単分子膜ま
    たは単分子累積膜と、前記重合した単分子膜または単分
    子累積膜に絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累積膜を
    介して接触した第3の電極を備えた3端子有機電子デバ
    イスをマトリック状に複数個配列配置して作製したアレ
    イ基板と、前記3端子有機電子デバイスの第2電極に個
    々に接続されたエレクトロルミネッセンス素子により構
    成されていることを特徴とするエレクトロルミネッセン
    ス型表示装置。
  47. 【請求項47】 絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累
    積膜がフッ素を含む請求項46に記載のエレクトロルミ
    ネッセンス型表示装置。
  48. 【請求項48】 複数の導電性共役結合基と有極性の官
    能基を含む単分子膜または単分子累積膜と絶縁性単分子
    膜または絶縁性単分子累積膜とがSiを介して化学結合
    している請求項45または46に記載のエレクトロルミ
    ネッセンス型表示装置。
  49. 【請求項49】 3端子有機電子デバイスの第2電極に
    個々に接続されたエレクトロルミネッセンス素子がそれ
    ぞれ赤、青、緑色の光を発光する3種類の素子で構成さ
    れている請求項48に記載のエレクトロルミネッセンス
    型カラー表示装置。
  50. 【請求項50】 絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累
    積膜がフッ素を含む請求項46〜49のいずれかに記載
    のエレクトロルミネッセンス型表示装置。
  51. 【請求項51】 複数の導電性共役結合基と有極性の官
    能基を含む単分子膜または単分子累積膜と絶縁性単分子
    膜または絶縁性単分子累積膜とがSiを介して化学結合
    している請求項46〜50のいずれかに記載のエレクト
    ロルミネッセンス型表示装置。
  52. 【請求項52】 任意の基板上に形成された第1の電極
    と第2の電極と、前記第1の電極と第2の電極の間を接
    続するする方向と略平行に配向させた複数の導電性共役
    結合基と有極性の官能基を含む単分子膜または単分子累
    積膜と、前記重合した単分子膜または単分子累積膜に絶
    縁性単分子膜または絶縁性単分子累積膜を介して接触し
    た第3の電極を備えた3端子有機電子デバイスをマトリ
    ック状に複数個配列配置してアレイ基板を作製し、前記
    3端子有機電子デバイスの第2電極に個々にエレクトロ
    ルミネッセンス素子を接続形成し、透明対向電極を形成
    することを含むエレクトロルミネッセンス型表示装置の
    製造方法。
  53. 【請求項53】 3端子有機電子デバイスの第2電極に
    個々に接続されたエレクトロルミネッセンス素子を接続
    形成する工程において、それぞれ赤、青、緑色の光を発
    光する3種類の素子を接続形成し、カラー表示する請求
    項52に記載のエレクトロルミネッセンス型表示装置の
    製造方法。
  54. 【請求項54】 絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累
    積膜の形成にフッ素を含む界面活性剤を用いる請求項5
    2または53に記載のエレクトロルミネッセンス型表示
    装置の製造方法。
  55. 【請求項55】 絶縁性単分子膜または絶縁性単分子累
    積膜の形成に、化学吸着法を用い、複数の導電性共役結
    合基と有極性の官能基を含む単分子膜または単分子累積
    膜と絶縁性単分子膜または絶縁性単分子膜とをSiを介
    して化学結合する請求項52〜54のいずれかに記載の
    エレクトロルミネッセンス型表示装置の製造方法。
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