JP2003149709A - カメラのファインダ装置 - Google Patents

カメラのファインダ装置

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JP2003149709A
JP2003149709A JP2001352111A JP2001352111A JP2003149709A JP 2003149709 A JP2003149709 A JP 2003149709A JP 2001352111 A JP2001352111 A JP 2001352111A JP 2001352111 A JP2001352111 A JP 2001352111A JP 2003149709 A JP2003149709 A JP 2003149709A
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Japan
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prism
optical system
optical
optical axis
camera
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JP2001352111A
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English (en)
Inventor
Sukenori Watanabe
祐紀 渡邊
Gohachi Katagiri
護八 片桐
Kazuya Nishimura
和也 西村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、構成簡易にして、部品点数の削減
を図り、簡便にして容易に高精度な2態様を実現し得る
ようにすることにある。 【解決手段】対物光学系11により結像される被写体像
を正立正像とするための反転光学系を構成する入射光軸
と射出光軸とが互いに平行で相反する方向とされる第1
及び第2の面121、122を有した第1のプリズム1
2を、その第1の面121が光入射面となる第1の位
置、あるいはその第2の面122が光入射面となる第2
の位置に択一的に配置することにより、液晶表示器10
を配置する第1の態様と、当該液晶表示器10を同所に
配置しない第2の態様を採り得るように構成し、初期の
目的を達成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、対物光学系と接
眼光学系との間に表示素子を配置するか否かの態様を択
一的に選択可能なカメラのファインダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フルサイズとパノラマサイズと
に画面サイズを切換可能なカメラのファインダ装置は、
その対物光学系で撮影レンズ系の撮影範囲に対応した範
囲内の被写体光を図示しない撮影レンズ系に同期して取
り込んで結像し、この結像された被写体像を反転光学系
で正立正像に変換して接眼レンズに導かれて観察され
る。この反転光学系には、その中間結像面に視野規制用
の視野マスク及び表示素子として画面サイズ切換用の液
晶表示器(LCD)が設けられ、その視野マスクで視野
規制が行われ、その液晶表示器で画面サイズが、例えば
フルサイズあるいはパノラマサイズに択一的に切換設定
される。
【0003】また、ファインダ光路中に液晶表示器を配
して、ファインダ内にて撮影に関する各種の露出情報や
合焦、非合焦に関する表示等を液晶表示器にて行うもの
も提案されている。
【0004】一方、近年のユーザニーズの多様化に伴っ
てこれらの多様なニーズに答えるために、様々な使用の
カメラを提供することが求められている。そのために、
ファインダ装置の光路上に配される上述の液晶表示器を
有する第1の態様のカメラと、液晶表示器を有しない第
2の態様のカメラとが必要になる場合がある。この場合
において、ファインダ光路中に液晶表示器を配する場合
と配さない場合とでは、液晶表示器の有無によってファ
インダ光学系の空気換算光路長が変化してしまう。従っ
て、この液晶表示器の有無によるファインダ光学系の空
気換算光路長の変化に伴う光学特性の変化を補正する必
要が生じる。
【0005】そこで、このような空気換算光路長の変化
を防止するための手段として、例えば特開平7―270
861号公報に開示されるように液晶表示器を配置しな
い状態で、光路上に補正光学素子を配置して空気換算光
路長を一定に保つように構成する技術が提案されてい
る。
【0006】しかしながら、上記カメラのファインダ装
置では、その第2の態様において被写体像の形成に直接
的に必要としない光学特性調整用の補正光学素子を備え
なければならないために、部品点数の増加を招くという
不都合を有する。
【0007】また、このように補正光学素子を配置する
構成にあっては、当該補正光学素子を反転光学系の中間
結像面に配することとなるために、小さな塵が付着した
場合でも、その塵が拡大されて被写体像観察時の障害の
要因となる虞を有するという不都合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のカメラのファインダ装置では、液晶表示器を配置し
ない態様において、光学特性調整用の補正光学素子を備
えなければならないために、部品点数の増加を招くう
え、その補正光学素子が、観察時の障害となる塵付着の
要因となるという不都合を有する。
【0009】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、構成簡易にして、部品点数の削減を図り得、且
つ、簡便にして容易に高精度な2態様を実現し得るよう
にしたカメラのファインダ装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、対物光学系
と接眼光学系との間に表示素子が配置される第1の態様
と、当該表示素子が同所に配置されない第2の態様とを
択一的に選択可能なカメラのファインダ装置において、
上記対物光学系により結像される被写体像を正立正像と
するための反転光学系の少なくとも一部を構成し、入射
光軸と射出光軸とが互いに平行で相反する方向とされた
反射光学素子を備えて、上記反射光学素子を上記第1の
態様と第2の態様とで、光軸方向に異なる位置に配置す
るように構成した。
【0011】上記構成によれば、第1の態様の場合に
は、表示素子を対物光学系と接眼光学系との間に配置し
て、反射光学素子を組付け配置し、第2の態様の場合に
は、上記表示素子を離脱し、反射光学素子を、第1の態
様における入射光軸と射出光軸とが相反するように組付
け配置することで、第1及び第2の態様における空気換
算光路長が一定に設定されて、その光学特性が同一に設
定される。従って、表示素子の配置されない第2の態様
においては、単に、表示素子を光路上から離脱して、反
射光学素子の組付け配置を、第1の態様の配置位置から
反転させるだけで対応することができることにより、専
用の部品を用意することなく、簡便にして容易に各態様
における高精度な組立てが実現される。
【0012】また、この発明は、対物光学系と接眼光学
系との間に表示素子が配置される第1の態様と、当該表
示素子が同所に配置されない第2の態様とを択一的に選
択可能なカメラのファインダ装置において、上記対物光
学系により結像される被写体像を正立正像とするための
反転光学系の少なくとも一部を構成するプリズムと、上
記プリズムの光学面であって、上記プリズムに対し第1
の光軸に沿って光が入射出可能な第1の面と、上記第1
の面と平行に形成される上記プリズムの光学面であっ
て、上記プリズムに対し光が上記第1の光軸に対し平行
な第2の光軸に沿って入射出可能な第2の面と、上記プ
リズムを保持する基台と、上記基台に対し上記プリズム
を上記第1の面が入射面となる第1の向きで組付けるこ
とにより、上記基台に対して上記プリズムを第1の位置
に位置決めすることが可能な第1の位置決め部と、上記
基台に対し上記プリズムを上記第1の向きとは逆向きで
あって、上記第2の面が入射面となる第2の向きで組付
けることにより、上記基台に対して上記プリズムを上記
第1の位置とは光軸方向に異なる第2の位置に位置を決
めることが可能な第2の位置決め部とを備えて、上記第
1の態様の際には、上記プリズムを第1の向きで組付
け、上記第2の態様の際には、上記プリズムを第2の向
きで組付けることにより、上記第1の態様と第2の態様
とで上記プリズムの光軸方向における取り付け位置を変
化させて、上記表示素子の有無に伴う空気換算光路長の
変化による光学特性を補正するように構成した。
【0013】上記構成によれば、第1の態様の場合に
は、プリズムを第1の向きに組付け配置し、第2の態様
の場合には、上記プリズムを、第2の向きに組付け配置
することで、表示素子の有無によるファインダ光学系の
空気換算光路長の変化を補正して、その光学特性が同一
に設定される。従って、表示素子の配置されない第2の
態様においても、単に、表示素子を光路上から離脱し
て、プリズムの組付け配置を、第1の態様の第1の向き
から反転させるだけで対応することができることによ
り、専用の部品を用意することなく、簡便にして容易に
各態様における高精度な組立てが実現される。
【0014】また、この発明は、上記第1の位置決め部
を、上記第1及び第2の光軸に対し略垂直延出するよう
に上記プリズムに形成された第1の突起により構成し、
上記第2の位置決め部を、上記第1及び第2の光軸に対
し略垂直延出するように上記プリズムに形成された第2
の突起により構成し、上記第1の突起と第2の突起を、
上記第1及び第2の光軸に沿う方向で異なる位置に設け
て構成した。
【0015】上記構成によれば、プリズムは、第1ある
いは第2の態様に応じて、その第1の突起あるいは第2
の突起を基台に取り付けることにより、第1の向きある
いは第2の向きに組付け配置される。これにより、プリ
ズムの第1あるいは第2の態様における高精度な組付け
配置を容易に行うことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は、この発明の一実施の形態に係るカ
メラのファインダ装置を示すもので、同図(a)は表示
素子である液晶表示器(LCD)10を配置しない第1
の態様を示し、同図(b)は液晶表示器10を配置した
第2の態様を示す。
【0018】即ち、対物光学系11は、カメラ前面に対
応して設けられ、被写体像を結像する。この対物光学系
11の光軸上には、対物光学系11により結像された被
写体像を正立正像とする反転光学系を構成する第1のプ
リズム12、第2のプリズム13及び接眼光学系を構成
する接眼レンズ14が順に配置される。そして、この反
転光学系を構成する第1のプリズム12と第2のプリズ
ム13との間には、その第1の態様、あるいは第2の態
様に応じて上記液晶表示器10が択一的に着脱配置され
る。
【0019】上記対物光学系11は、例えば第1乃至第
4レンズ111〜114の各々の光軸がファインダ光軸
Oに一致させて配設され、そのうち第2及び第3レンズ
112、113が、図示しないカメラ本体に配される撮
像レンズのズーミングに連動して光軸O方向に移動制御
されてズーミングされる。そして、上記第1の態様のフ
ァインダ装置の場合、第4レンズ114の後方には、上
記第1のプリズム12の光入射出用の平面からなる第1
の面121が、第1の光軸O1と光軸Oとが合致する位
置に配置される。
【0020】また、第1のプリズム12には、入射出用
の平面からなる第2の面122が、上記第1の面121
と略平行に設けられ、その第1の面121あるいは第2
の面122が、第1の態様と第2の態様とに応じて択一
的に対物光学系11の光軸に対向されて組付け配置され
る。この第1のプリズム12の第1及び第2の面12
1、122間には、上記第1の面121から入射した光
束を入射光軸に対して斜めに上記対物光学系側に向けて
反射する第1反射面123、上記第1及び第2の面12
1、122と同一面により形成され、上記第1反射面1
23から反射された光束を上記第1の面121からの入
射光軸O1に対し斜めに上記対物光学系11の反対側に
向けて反射する第2反射面124、当該第2反射面12
4から反射された光束を上記第1の面121への入射光
軸O1と平行な光軸O2方向に反射する第3の反射面12
5が設けられている。これにより、上記第1の面121
から入射した光束は、第2の面122から射出される。
逆に、上記第2の面122に光軸O2に沿って入射した
光束は、同様に上述の場合と逆にたどり、第1の面12
1から光軸O1に沿って射出される。
【0021】このように、第1のプリズム12は、互い
に平行な第1の光軸O1、第2の光軸O2に沿って、入射
出可能な第1の面121、第2の面122を備えてお
り、第1の態様の際には、上記第1の光軸O1を光軸O
と合致するように配置することにより、第1の面121
を入射面として用い、第2の態様の際には、上記第2の
光軸O2を光軸Oと合致するように配置することによ
り、第2の面122を入射面として用いる。
【0022】また、第1のプリズム12には、図2に示
すように上記第1及び第2の面121、122と直交す
る一方の外面に第1の位置決め部として、例えば所定の
間隔を有し、かつ光軸に対して略垂直に延出される一対
の第1の突起126が形成される。そして、第1のプリ
ズム12の上記第1及び第2の面121、122と直交
する他方の外面に、第2の位置決め部として、所定の間
隔を有し、かつ光軸に対して略垂直に延出される一対の
第2の突起127が形成される。
【0023】これら第1及び第2の突起126、127
は、そのうち第1の突起126が、第1及び第2の面1
21、122に対してd1の間隔に設けられ、他方の第
2の突起127が第1及び第2の面121、122に対
してd2の間隔に設けられ、いずれか一方が図3に示す
ようにカメラ本体等の基台15に設けられる一対の凹部
151に択一的に挿入されて位置決め配置される。
【0024】即ち、第1のプリズム12は、その第1の
突起126が基台15の凹部151に挿入されると、そ
の第1の面121が入射面として対物光学系11の第4
レンズ114に対向される第1の向きである第1の位置
に位置決め配置される(図3(a)参照)。これによ
り、第1のプリズム12は、対物光学系11からの光束
が第1の面121を通って第1反射面123で反射さ
れ、第2反射面124及び第3反射面125で順に反射
されて第2の面122から第2のプリズム13に向けて
射出される。
【0025】また、第1のプリズム12は、その第2の
突起127が基台15の凹部151に挿入されると、そ
の第2の面122が入射面として対物光学系11の第4
レンズ114に対向される第2の向きである第2の位置
に位置決め配置される(図3(b)参照)。これによ
り、第1のプリズム12は、対物光学系11からの光束
が第2の面122を通って第3反射面125で反射さ
れ、第2反射面124及び第1反射面123で順に反射
されて第1の面121から第2のプリズム13に向けて
射出される。
【0026】このように第1のプリズム12は、その第
1の突起126が基台15の凹部151に挿入された状
態で光路上の第1の位置に位置決めされ、その第2の突
起127が基台15の凹部151に挿入された状態で光
路上の第2の位置に位置決めされる。これにより、第1
のプリズム12は、第1の位置に位置決め配置される
と、第2の位置に位置決め配置された場合に比して、対
物光学系11及び第2のプリズム12との間隔が、その
移動量Δdだけ離間して配置される。
【0027】この第1のプリズム12の移動量Δdは、
液晶表示器10の厚さ寸法をt、液晶表示器10の屈折
率をn1、空気の屈折率n=1とすると、 Δd=(n1−1)×t/(2×n1) …(1) の式により求められる。ここで、液晶表示器10の空気
換算距離=t/n1、液晶表示器10の配置の有無での
空気換算距離の差=t−t/n1=(n1−1)×t/n
1である。
【0028】このように液晶表示器10を配置する第1
の態様と、当該液晶表示器10を配置しない第2の態様
との空気換算光路長は、第1のプリズム12を第1もし
くは第2の位置に位置決め配置することで、同一に設定
されて、各態様における光学特性が同一に設定される。
【0029】また、上記第2のプリズム13は、上記液
晶表示器10に対向される光入射面131が中間結像面
近傍に位置し、液晶表示器10を通過した第1のプリズ
ム12からの光束を上記対物光学系11から離間する方
向へ反射させる第4反射面132が設けられる。この第
4反射面132の反射光軸上には、当該第4反射面13
2からの光束を上記対物光学系11の光軸と平行となる
ように反射させるダハ面からなる第5反射面133が設
けられる。そして、この第5反射面133の反射光軸上
には、上記第5の反射面133からの反射光が上記対物
光学系11の光軸と略平行に射出するように当該第2の
プリズム12の射出面が形成され、この射出面の射出光
軸上に、接眼レンズ14が上記射出面と対向して配置さ
れる。そして、上記接眼レンズ14を通してユーザは、
上記対物光学系11により結像された被写体像が上記第
1のプリズム12、第2のプリズム13により正立正像
となるように反転された状態で観察可能となっている。
このようにして観察される被写体像は、対物光学系11
の中間結像面に配置された視野枠15により、その観察
範囲が図示しない撮影光学系により撮影される画面サイ
ズに対応したファインダ視野範囲に規定される。
【0030】なお、第1の態様の際に使用される上記液
晶表示器10は、図示しないカメラ本体の画面サイズ切
換操作部の操作に連動して点灯もしくは消灯される。即
ち、撮影画面としてパノラマサイズが選択された場合
は、上記視野枠15により規定されるファインダ視野範
囲の上下部分を覆うように液晶表示器10の表示が点灯
され、上記パノラマサイズに対応したファインダ視野範
囲を規定し、フルサイズが選択された場合は、上記液晶
表示器10の表示が消灯され、上記視野枠15によりフ
ルサイズに対応したファインダ視野範囲が規定される。
【0031】上記構成により、液晶表示器10を配置し
た画面サイズ切換可能な第1の態様のファインダ装置を
構成する場合には、第1のプリズム12の第1の突起1
26を基台15の凹部151に挿入して、その第1の面
121が対物光学系11の第4レンズ114に対向さ
れ、その第2の面122が第2のプリズム13の光入射
面131に対向される第1の位置に組付ける。そして、
第1のプリズム12の第2の面122と第2のプリズム
13の光入射面131との間には、液晶表示器10が組
付け配置される。これにより、対物光学系11、第1の
プリズム12、液晶表示器10及び第2のプリズム13
で構成される空気換算光路長が所望の状態に設定され
る。
【0032】また、液晶表示器10を配置しない第2の
態様のファインダ装置を構成する場合には、第1のプリ
ズム12の第2の突起127を基台15の凹部151に
挿入して、その第2の面122が対物光学系11の第4
レンズ114に対向され、その第1の面121が第2の
プリズム13の光入射面131に対向される第2の位置
に組付ける。
【0033】この第2の位置において、第1のプリズム
12は、その第2の面122と対物光学系11の第4レ
ンズ114との間隔及びその第1の面121と第2のプ
リズム13の光入射面131との間隔が、上記第1の位
置の配置位置に比して移動量Δdだけ接近され、対物光
学系11及び第2のプリズム13で構成される空気換算
光路長が、上記液晶表示器10を介在した第1の位置に
おける値と略同様に設定され、同様の光学特性に設定さ
れる。
【0034】このように、上記カメラのファインダ装置
は、対物光学系11により結像される被写体像を正立正
像とするための反転光学系を構成する入射光軸と射出光
軸とが互いに平行で相反する方向となる第1及び第2の
面121、122を有した第1のプリズム12を、その
第1の面121が光入射面となる第1の位置、あるいは
その第2の面122が光入射面となる第2の位置に択一
的に配置することにより、液晶表示器10を配置する第
1の態様と、当該液晶表示器10を同所に配置しない第
2の態様を採り得るように構成した。
【0035】これによれば、液晶表示器10の配置され
ない第2の態様においては、単に、液晶表示器10を光
路上から離脱して、第1のプリズム12の組付け配置
を、第1の態様の第1の位置から第2の位置に組付け配
置を換えるだけで、その空気換算光路長が第1の態様の
場合と同様に設定されて、光学特性を同一に設定するこ
とができることにより、従来のように第2の態様時に、
その光路長を調整するための専用の部品を用意すること
がなくなる。この結果、部品点数の削減が図れて部品管
理の簡略化が図れ、しかも、各態様における組立てを、
簡便にして容易に行うことができる。
【0036】なお、上記実施の形態では、反転光学系に
ダハプリズムを用い、略三角形状であって反射面を3個
有するプリズムを配置するように構成した場合で説明し
たが、これに限ることなく、その他、図4乃至図6に示
すようなポロプリズムタイプを用いて反転光学系を構成
することも可能で同様の効果が期待される。また、上記
実施の形態では、対物光学系の中間結像位置よりも対物
光学系側に液晶表示器を配置するように構成し、上記中
間結像位置よりも対物光学系側に配される光学素子であ
るプリズムを第1の態様と第2の態様とでその組付け位
置を光軸方向で異ならせる場合で説明したが、本実施形
態では、液晶表示器を中間結像位置よりも接眼光学系側
に配置するように構成し、上記中間結像位置よりも接眼
光学系側に配される光学素子であるプリズムを第1の態
様と第2の態様とでその組付け位置を異ならせるように
構成しても同様の効果が得られる。但し、図4乃至図6
においては、上記図1乃至図3と同一部分について、同
一符号を付して、その説明を省略する。
【0037】図4乃至図6の実施の実施の形態において
は、反転光学系を構成する第1及び第2のプリズム2
0、21のうち第2のプリズム21を、液晶表示器10
を配置する第1の態様(図4(a)(b)参照)と、液
晶表示器10を配置しない第2の態様(図4(c)
(d)参照)とで反転配置するようにして、その第1及
び第2の態様において、空気換算光路長を同一に設定す
るように構成したものである。
【0038】即ち、第1のプリズム20には、対物光学
系22の光射出側に対向される光入射面201と、この
光入射面201への入射光軸と平行に光を射出する光射
出面202が設けられる。このうち光入射面201は、
レンズ構造に形成され、上記対物光学系22の第1乃至
第3レンズ221〜223と協働して被写体像を結像す
る。
【0039】上記第1のプリズム20には、その光入射
面201及び光射出面202間には、光入射面201か
ら入射した光束を上記対物光学系方向に方向に反射する
第1反射面203と、この第1反射面203から反射さ
れた光束を上記光射出面202に向けて垂直に反射する
第2反射面204が設けられる。そして、この第1のプ
リズム20の光射出面202には、上記第2のプリズム
21が液晶表示器10を配置するか否かに応じて向きを
変えた第1及び第2の向きに択一的に対向配置される。
【0040】上記第2のプリズム21には、互いに平行
な第1の光軸O1、第2の光軸O2に沿ってそれぞれ光束
を入射出可能な入射出用の平面からなる第1及び第2の
面211、212が平行に設けられ、この第1及び第2
の面211、212間には、光束を上記対物光学系11
の光軸に対して垂直に反射する第3反射面213と、こ
の第3反射面213で反射した光束を、上記対物光学系
11の光軸と平行な方向に反射する第4反射面214と
が設けられる。そして、第2のプリズム21には、その
第1及び第2の面211、212と直交する両外面に第
1及び第2の位置決め部として、図5に示すように所定
の長さ寸法dを有した一対の凸部231を、第1のプリ
ズム方向に間隔Δdの差を持たせて一体形成した突起2
3が、光軸に対して略垂直に延出されてそれぞれ設けら
れる。
【0041】一方、基台24には、第1のプリズム20
の光射出面202と所定量離間した位置に第2のプリズ
ム21を位置決めするための凹部241が形成され、こ
の基台24の凹部241には、第2のプリズム21の突
起23の凸部231の一方側が択一的に挿入されて当該
第2のプリズム21が位置決め配置される。即ち、第2
のプリズム21は、その第1の面211が第1のプリズ
ム20の光射出面202に対向された状態で、その突起
23の凸部231の一方側を基台24の凹部241に挿
入すると、その第1の面211が光射出面202に対し
て間隔d4となる第1の位置に位置決めされて組付け配
置される(図6(a)参照)。
【0042】そして、第2のプリズム21は、その第2
の面212が第1のプリズム20の光射出面202に対
向された状態で、その突起23の凸部231の他方側を
基台24の凹部241に挿入すると、その第2の面21
2が光射出面202に対して上記間隔d4よりΔdだけ
移動されて第1のプリズム20の光射出面202との間
が間隔d5に接近された第2の位置に位置決めされて組
付け配置される(図6(b)参照)。
【0043】上記構成により、液晶表示器10を配置し
た画面サイズ切換可能な第1の態様のファインダ装置を
構成する場合には、液晶表示器10を第1のプリズム2
0の光射出面202に対向配置する。そして、この液晶
表示器10の光射出側には、第2のプリズム21の第1
の面211を対向させるように第2のプリズム21の突
起23を基台24の凹部241に挿入して第1の位置に
組付けられる。ここで、第2のプリズム21は、その第
2の面212が接眼レンズ14に対向される。これによ
り、対物光学系22、第1のプリズム20、液晶表示器
10及び第2のプリズム21で構成される空気換算光路
長が所望の状態に設定される。
【0044】また、液晶表示器10を配置しない第2の
態様のファインダ装置を構成する場合には、第2のプリ
ズム21を、その第2の面212が第1のプリズム20
の光射出面202に対向するように突起23を基台24
の凹部241に挿入して、第2の位置に組付ける。
【0045】この第2の位置において、第2のプリズム
21は、その第2の面212と第1のプリズム20の光
射出面202との間隔及びその第1の面211と接眼レ
ンズ14との間隔が、上記第1の位置の配置位置に比し
て移動量Δdだけ接近される。これにより、第1のプリ
ズム20で構成される空気換算光路長が、上記液晶表示
器10を介在した第1の位置における値と略同様に設定
され、第1及び第2の態様において、同様の光学特性を
得ることができる。この移動量Δdは、上述した実施の
形態において説明した上記(1)式に基づいて同様に求
められる。
【0046】また、上記実施の形態においては、略三角
形状であって3個の反射面を有するプリズム及びポロプ
リズムを備えた反転光学系を用いて構成した場合で説明
したが、このプリズムタイプに限ることなく、その他、
光入射軸と光射出軸とが平行となるプリズム光学系を用
いた反転光学系においても適用可能である。
【0047】また、上記実施の形態においては、ファイ
ンダ内表示のための表示素子として液晶表示器を用いて
いるが、これに限らず他の表示素子に対して用いること
ができる。そして、表示内容として、画面サイズを一例
にしたが、これに限らず、測距に関する表示やパララッ
ク補正表示等であっても同様の効果が得られる。
【0048】よって、この発明は、上記各実施の形態に
限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱し
ない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。
さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含ま
れており、開示される複数の構成要件における適宜な組
合せにより種々の発明が抽出され得る。
【0049】例えば各実施形態に示される全構成要件か
ら幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しよう
とする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で
述べられている効果が得られる場合には、この構成要件
が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0050】上述した実施の形態に基づいて (1) 対物光学系と接眼光学系との間に表示素子が配
置される第1の態様と、当該表示素子が同所に配置され
ない第2の態様とを択一的に選択可能なカメラのファイ
ンダ装置において、上記対物光学系により結像される被
写体像を正立正像とするための反転光学系の少なくとも
一部を構成するプリズムと、上記プリズムの光学面であ
って、上記プリズムに対し光が入射出可能な第1の面
と、上記第1の面と平行に形成される上記プリズムの光
学面であって、上記プリズムに対し光が入射出可能な第
2の面と、上記プリズムを保持する基台と、上記第1の
面が入射面となるように上記基台に取り付けることによ
り、上記基台に対する上記プリズムの位置を決めること
が可能な第1の位置決め部と、上記第2の面が入射面と
なるように上記基台に取り付けることにより、上記基台
に対する上記プリズムの位置を決めることが可能な第2
の位置決め部と、を具備し、上記第1の態様の際には、
上記プリズムを上記第2の位置決め部により位置決め
し、上記第2の態様の際には、上記プリズムを上記第1
の位置決め部により位置決めすることにより、上記第1
の態様と第2の態様とで上記プリズムの光軸方向の位置
を変更可能なことを特徴とするカメラのファインダ装置
を提供することができる。
【0051】(2)上記(1)の記述において、上記第
1の位置決め部は、上記第1の面及び第2の面と略垂直
となるように上記プリズムに形成された第3の面上に設
けられ、上記第2の位置決め部は、上記第1の面及び第
2の面を挟んで上記第3の面と略平行となるように上記
プリズムに形成された第4の面上に設けられており、上
記第1の態様と第2の態様とで上記プリズムを上記基台
に対し逆向きに組付けることを特徴とするカメラのファ
インダ装置を提供することができる。
【0052】
【発明の効果】この発明によれば、構成簡易にして、部
品点数の削減を図り得、且つ、簡便にして容易に高精度
な2態様を実現し得るようにしたカメラのファインダ装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るカメラのファイ
ンダ装置の2態様における配置構成を示した構成図であ
る。
【図2】図1の第1のプリズムの位置決め手段の一例を
示した構成図である。
【図3】図1の第1のプリズムの基台への組付け状態を
示した構成図である。
【図4】この発明の他の実施の形態に係るカメラのファ
インダ装置の2態様における配置構成を示した構成図で
ある。
【図5】図4の第2のプリズムの位置決め手段の一例を
示した構成図である。
【図6】図1の第1のプリズムの基台への組付け状態を
示した構成図である。
【符号の説明】
10 … 液晶表示器。 11 … 対物光学系。 111 … 第1レンズ。 112 … 第2レンズ。 113 … 第3レンズ。 114 … 第4レンズ。 12 … 第1のプリズム。 121 … 第1の面。 122 … 第2の面。 123 … 第1反射面。 124 … 第2反射面。 125 … 第3反射面。 126 … 第1の突起。 127 … 第2の突起。 13 … 第2のプリズム。 131 … 光入射面。 132 … 第4反射面。 133 … 第5反射面。 134 … 光出射面。 14 … 接眼レンズ。 15 … 基台。 151 … 凹部。 20 … 第1のプリズム。 201 … 光入射面。 202 … 光射出面。 203 … 第1反射面。 204 … 第2反射面。 21 … 第2のプリズム。 211 … 第1の面。 212 … 第2の面。 213 … 第3反射面。 214 … 第4反射面。 22 … 対物光学系。 221 … 第1レンズ。 222 … 第2レンズ。 223 … 第3レンズ。 23 … 突起。 231 … 凸部。 24 … 基台。 241 … 凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 和也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H018 AA11 BA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物光学系と接眼光学系との間に表示素
    子が配置される第1の態様と、当該表示素子が同所に配
    置されない第2の態様とを択一的に選択可能なカメラの
    ファインダ装置において、 上記対物光学系により結像される被写体像を正立正像と
    するための反転光学系の少なくとも一部を構成し、入射
    光軸と射出光軸とが互いに平行で相反する方向とされた
    反射光学素子を具備し、 上記反射光学素子を上記第1の態様と第2の態様とで、
    光軸方向に異なる位置に配置することを特徴とするカメ
    ラのファインダ装置。
  2. 【請求項2】 対物光学系と接眼光学系との間に表示素
    子が配置される第1の態様と、当該表示素子が同所に配
    置されない第2の態様とを択一的に選択可能なカメラの
    ファインダ装置において、 上記対物光学系により結像される被写体像を正立正像と
    するための反転光学系の少なくとも一部を構成するプリ
    ズムと、 上記プリズムの光学面であって、上記プリズムに対し第
    1の光軸に沿って光が入射出可能な第1の面と、 上記第1の面と平行に形成される上記プリズムの光学面
    であって、上記プリズムに対し光が上記第1の光軸に対
    し平行な第2の光軸に沿って入射出可能な第2の面と、 上記プリズムを保持する基台と、 上記基台に対し上記プリズムを上記第1の面が入射面と
    なる第1の向きで組付けることにより、上記基台に対し
    て上記プリズムを第1の位置に位置決めすることが可能
    な第1の位置決め部と、 上記基台に対し上記プリズムを上記第1の向きとは逆向
    きであって、上記第2の面が入射面となる第2の向きで
    組付けることにより、上記基台に対して上記プリズムを
    上記第1の位置とは光軸方向に異なる第2の位置に位置
    を決めることが可能な第2の位置決め部と、を具備し、
    上記第1の態様の際には、上記プリズムを第1の向きで
    組付け、上記第2の態様の際には、上記プリズムを第2
    の向きで組付けることにより、上記第1の態様と第2の
    態様とで上記プリズムの光軸方向における取り付け位置
    を変化させて、上記表示素子の有無に伴う空気換算光路
    長の変化による光学特性を補正することを特徴とするカ
    メラのファインダ装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の位置決め部は、上記第1及び
    第2の光軸に対し略垂直延出するように上記プリズムに
    形成された第1の突起により構成され、上記第2の位置
    決め部は、上記第1及び第2の光軸に対し略垂直延出す
    るように上記プリズムに形成された第2の突起により構
    成され、上記第1の突起と第2の突起は、上記第1及び
    第2の光軸に沿う方向で異なる位置に設けられることを
    特徴とする請求項2記載のカメラのファインダ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113141455A (zh) * 2021-04-21 2021-07-20 广州立景创新科技有限公司 图像获取组件的组装方法

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