JP2001330876A - 小型の撮像装置 - Google Patents

小型の撮像装置

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JP2001330876A
JP2001330876A JP2000151347A JP2000151347A JP2001330876A JP 2001330876 A JP2001330876 A JP 2001330876A JP 2000151347 A JP2000151347 A JP 2000151347A JP 2000151347 A JP2000151347 A JP 2000151347A JP 2001330876 A JP2001330876 A JP 2001330876A
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Hisashi Goto
尚志 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影光学系の入射面と撮像面がほぼ垂直に
配置されるようにし、撮影光学系に適したファインダー
光学系を備えるようにする。 【解決手段】 撮影光学系、撮像素子、ファインダー
光学系を有し、撮影光学系が光束を反射偏向させる面を
1面のみ有し、無限遠に合焦した時の撮影光学系の最も
物体側の面から光束を反射偏向させる面までの光軸上の
長さをLF、前記の光束を反射偏向させる面から撮像素
子の撮像面までの光軸上の長さをLRとしたとき、下記
条件(1)を満足するようにし、ファインダー光学系の
入射面と射出面がほぼ平行になるようにした。 (1) 1<LR/LF

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型な撮像装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明のような撮像装置においては、そ
の小型化が求められている。
【0003】このように小型化を目的とした撮像装置の
従来例として特開平6−107070号や特開平9−2
11287号公報に記載されたものが知られている。こ
れら従来例は、撮影光学系に光束を反射偏向させるため
の部材を設けることにより小型化するようにしたもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、撮影光学系
の入射面と撮像面とがほぼ垂直に配置されるようにした
撮影光学系に適したファインダー光学系を備えた撮像装
置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】撮影光学系と撮影光学系
による物体像面に配置された撮像素子とファインダー光
学系とを有していて、前記撮影光学系が光束を反射偏向
させるための面を1面のみ有し、無限遠物点合焦時の撮
影光学系の最も物体側面から反射偏向させる面までの光
軸上の長さLFと反射偏向させる面から撮像素子の撮像
面までの光軸上の長さLRとが下記条件(1)を満足
し、ファインダー光学系が入射面と射出面とをほぼ平行
になるように構成されていることを特徴とするものであ
る。 (1) 1<LR/LF
【0006】本発明の撮像装置は、撮影光学系が光束を
反射偏向させる面を1面のみ有することにより撮影光学
系の入射面と撮像面とをほぼ垂直に配置することを可能
にしたものであり、配置全体の水平方向の長さを短くす
ることで撮像装置の厚さ方向を薄く構成することを可能
にした。
【0007】撮影光学系が2面以上の反射面を有する場
合、光学系内に反射面を配置するためのスペースを確保
しなければならず、光学系が複雑になり、光学系の径が
大になり、特に、広角レンズの場合レイアウトが困難に
なる。
【0008】また本発明の撮像装置において、条件
(1)を満足しないと、水平方向の長さを十分短くする
ことができない。
【0009】また本発明の撮像装置は、ファインダー光
学系が入射面と射出面がほぼ平行になるように構成され
ており、これによりファインダーを覗く方向と被写体の
ある方向とを一致させることができ、ファインダーを通
して自然な感覚で撮影範囲を確認できる。即ち、撮影光
学系とファインダー光学系の入射面が同じ方向を向くよ
うになり、一方射出方向がほぼ90°異なるようにする
ことが可能になり、薄型で撮影が容易な撮像装置になし
得る。
【0010】また、条件(1)の代りに次の条件(1−
1)を満足すれば装置全体を薄型化する上で更に好まし
い。 (1−1) 2<LR/LF
【0011】更には(1−2)2.5<LR/LFを満
足すればより好ましい。
【0012】尚、被写体の撮影範囲の中心を発し撮像素
子の撮影範囲に相当する有効範囲の中心に垂直に入射す
る光線の光路を光軸として定義する。例えば反射面が平
面であり、光路を展開したときに回転対称な光学系で構
成される場合、光軸はこの光学系の回転対称軸である。
偏芯光学系の場合、上記定義にもとづいて光軸が決定さ
れる。
【0013】本発明の撮像装置において、撮影光学系が
負の屈折力を有する前群と正の屈折力を有する後群とを
有し、前群と後群との間に反射偏向させる面を配置する
ことが望ましい。
【0014】本発明の撮像装置において、撮影光学系中
の光束を反射偏向させる面よりも物体側に負のレンズ群
の前群を、この光束を反射偏向させる面より像側に正の
レンズ群の後群を配置することにより、後群の正のパワ
ーを強くすることが可能になり、それにより光束を反射
偏向させる面(反射面)を小さくすることができる。こ
の反射面を小さくすると反射面前後のレンズの光軸上の
間隔を小さくでき、これにより光学性能を良くすること
が容易になり、また撮像素子に垂直な方向の長さを短く
でき、撮像装置をコンパクトにしやすい。
【0015】また、例えば撮像素子としてCCDを用い
た装置で撮影光学系と撮像素子の間にローパスフィルタ
ーや赤外カットフィルター等を配置する必要のある撮像
装置にとっても、撮影光学系をいわゆるレトロフォーカ
スタイプにすることにより、バックフォーカスを長くし
やすく、例えばフィルター等の配置が容易となるため好
ましい。
【0016】また、本発明の撮像装置においては、ファ
インダー光学系が入射面と射出面がほぼ平行なため、撮
像装置が適度な厚みを有する必要がある。しかし、本発
明の撮像装置の撮影光学系は、光束を反射偏向させる面
(反射面)よりも物体側にレンズ群(前群)を有してお
り、そのため撮像装置は適度の厚みを有しており、ファ
インダー光学系を配置する上で好ましい。
【0017】本発明の撮像装置において、ファインダー
光学系が負の前群と正の後群からなるガリレイ型ファイ
ンダーであることが、ファインダーの構成がシンプルに
なり、全長を短くし得るために好ましい。
【0018】また、本発明の撮像装置において、ファイ
ンダーを前記の前群と後群とよりなるガリレイ型ファイ
ンダーの構成にした場合、前群と後群の間にハーフミラ
ーを配置し、物体側からの光によって表示される視野枠
面を設け、視野枠面を発した光束がハーフミラーにて反
射して後群を経て観察されるようにすることが望まし
い。
【0019】いわゆるアルバダ式ファインダーは、視野
枠を表示するための光路をファインダー光学系内に設け
ることによりファインダー系の全長を長くすることなし
に視野枠を表示し得る。また、本発明の撮像装置のよう
に撮影光学系が折り曲げる光学系である場合、ファイン
ダーを前述のように前群と後群の間にハーフミラーを配
置し、また視野枠面を有する構成とすれば、撮像装置自
体を薄くすることができる。
【0020】本発明の撮像装置において、ファインダー
光学系が正の屈折力の対物光学系と正の屈折力の接眼光
学系とよりなる実像式ファインダーであることが好まし
い。
【0021】本発明の撮像装置は、撮影光学系が前述の
ように折り曲げ光学系であり、その場合ファインダーを
実像式ファインダーにすることにより、対物側の入射窓
を小さくすることができ、撮像装置を厚さ方向以外も小
さくできるので有利である。またズーム光学系の場合、
前記の実像式ファインダーにすることにより、比較的厚
くせずにズームファインダー光学系を構成し得るので好
ましい。
【0022】また、本発明の他の第2の構成の撮像装置
は、撮影光学系と撮像素子とファインダー光学系とを有
し、撮影光学系が光束を反射偏向させる面を1面のみ有
しており、フォーカシングの際に少なくとも反射偏向さ
せる面を撮像素子に垂直な方向に移動させ、ファインダ
ー光学系がその入射面上の光軸と撮影光学系の入射面上
の光軸との間隔を、下記条件(2)にて示す関係を有す
るようにしたことを特徴とするものである。 (2) AI≧AL ただし、AIは遠距離の物体に合焦したときの前記の間
隔、ALは近距離の物体に合焦した時の前記の間隔であ
る。
【0023】本発明の第2の構成の撮像装置において前
記条件(2)を満足すれば、近距離の物体に合焦した時
に生ずるパララックスを緩和することができる。
【0024】またこの第2の構成の撮像装置において
も、条件(1)又は(1−1)、(1−2)を満足する
ようにし、また反射面を含めこれより物体側のレンズを
移動させてフォーカシングを行なうことが好ましい。
【0025】この条件(2)の代りに下記条件(2−
1)を満足すればより好ましい。 (2−1) AI>AL
【0026】また、条件(2−1)を満足すれば、フレ
アー対策は必要になるが、ファインダーにより近距離物
体を観察する時に生ずるパララックスを緩和することが
可能である。
【0027】また、本発明の第3の構成の撮像装置は、
撮影光学系と撮像素子とファインダー光学系とを有し、
撮影光学系が光束を反射偏向させる面を1面のみ有し、
かつ前記条件(1)又は(1−1)、(1−2)を満足
し、ズーミングを行なって撮影をする時あるいはフォー
カシングを行なうときに撮影光学系の入射面における光
軸とファインダー光学系の光軸の距離が一定になるよう
にしたことを特徴とするものである。
【0028】本発明の撮像装置において、両光軸間の距
離を一定にしつまりAI=AL=一定にし、これにより
撮像装置の被写体側外装部の開口部を小さくすることが
出来る。即ち、前記の両光軸間の間隔が変化すると光軸
が移動しても必要な光束を撮影光学系とファインダー光
学系に導くことが必要になり、開口部を大きくする必要
がある。
【0029】このように開口部が大きいと不必要な光束
が入射しこれが画質やファインダーの見えに影響を与え
ないような構成が必要になり好ましくない。特に本発明
の撮像装置の撮影光学系は、屈曲しておりこの屈曲部に
おいて不要な光線が入射しやすい構成であるため不必要
な光束が一層入射しやすい。
【0030】一方、撮影装置の被写体側外装部の開口部
を光軸の変化にしたがって移動させるのは、二つの外装
部の開口を別々に移動させたり、一方のみを移動させた
りしなければならず、そのために外装部の構成部品が増
加する等のため好ましくない。
【0031】以上のように、この第3の構成の撮像装置
は、条件(1)を満足する屈曲撮影光学系の画質を劣化
させることなしに、簡単な構成で小型になし得るように
したものである。
【0032】本発明の撮像装置の第4の構成は、撮影光
学系とファインダー光学系とを有し、撮影光学系が光束
を反射偏向させる面を1面のみ有し、ファインダー光学
系は、入射面と射出面とがほぼ平行であり、撮影光学系
の撮像範囲が下記条件(3)を満足することを特徴とす
る。 (3) 0.5m<|R−2.1m| ただし、Rは物体距離5mにおける撮影範囲の外接円の
半径(単位m)である。
【0033】本発明の撮像装置において、撮影光学系の
画角が広くなり、特に人の視野より大になると、ファイ
ンダー光学系がないと撮影範囲を特定できない。また液
晶表示素子(LCD)により表示させる場合、細かいも
のまで見るためには、液晶表示素子の画素数を増やす必
要がありコスト上不利になる。
【0034】また、撮影光学系の画角が狭くなると、特
に人の視野よりも小さくなると、安定した撮影範囲の特
定ができない。つまり少しのずれにより撮影範囲を大き
くずらしてしまう。また液晶表示素子により表示する場
合、液晶表示素子を見るために撮像装置を撮影者の目か
ら離して撮影しなければならず、いわゆる手ブレがおき
やすい。
【0035】条件(3)を満足しないと、素通しの指標
例えば観察者の眼と距離と撮影範囲とを考慮して決めら
れる四角な穴があれば撮影範囲を確認することができる
ので、ファインダー光学系を搭載することは小型軽量化
や低コスト化にとっては好ましくない。尚フォーカシン
グに関する情報等の撮影範囲以外の情報を観察者に伝え
るための表示を行なうようなファインダーを用いてもよ
い。
【0036】また、本発明の撮像装置において、撮影光
学系がズームレンズである場合、この撮影光学系の入射
面における光軸とファインダー光学系の光軸との距離が
広角端よりも望遠端において小さくなるようにすれば、
望遠端において影響のでやすいパララックスを緩和し得
る。またズーミングを行なうときやフォーカシングを行
なうときのいずれかにおいて撮影光学系に入射する光軸
とフィアンダーの光軸との距離が変化しないようにすれ
ば、前述のように、近距離物体に合焦した時のパララッ
クスを緩和し得る。
【0037】
【発明の実施の形態】次に本発明の撮像装置の実施の形
態を述べる。
【0038】図1は、ファインダーとしてガリレオタイ
プのアルバダファインダーを用いた本発明の撮像装置の
実施の形態を示す。
【0039】図において、1は撮影光学系、2は撮像素
子、3はファインダー光学系である。撮影光学系は、後
に示すレンズデータを有するもので、負レンズL1より
なる前群GFと正レンズL2と接合レンズL3と正レン
ズL4よりなり正の屈折力を有する後群GRとよりな
り、前群GFと後群GRとの間(前群GFと絞りSとの
間)には、物体よりの光束を反射偏向するための面4を
有しており、また後群GRと撮像素子2との間にはフィ
ルターFが配置されている。
【0040】この図1に示す撮像装置において、被写体
からの光束は、前群GF、反射偏向面(反射面)4、絞
りS、後群GRを通り、更にフィルターFによりローパ
ス効果や赤外カット効果を受けてから撮像素子2の受光
面上に結像される。絞りSは露光量を決めるほか、前群
GFから反射面4を介して後群GRを経て撮像素子2に
入射する光束を制御する機能(例えば有害光の除去、焦
点深度の調整)を持たせてもよい。
【0041】またガリレオ式ファインダーであるファイ
ンダー光学系3は負の前群31と正の後群32とよりな
り、前群31と平行な光軸をもち、そのまま射出する。
また33は視野枠面である。
【0042】上記実施例の形態にて用いられる撮影光学
系1は下記レンズデータを有する。 f=9.25 mm ,Fナンバー=2.8 ,2ω=62.3° r1 =-98.394 (非球面)d1 =1.80 n1 =1.58913 ν1 =61.28 r2 =10.805 d2 =18.20 r3 =絞り d3 =2.55 r4 =13.958 d4 =2.75 n2 =1.69350 ν2 =53.20 r5 =-26.756 (非球面)d5 =2.54 r6 =9.820 d6 =4.56 n3 =1.60311 ν3 =60.64 r7 =-64.950 d7 =1.00 n4 =1.84666 ν4 =23.78 r8 =5.859 d8 =5.79 r9 =18.845 d9 =4.55 n5 =1.58913 ν5 =61.28 r10=-13.015 (非球面)d10=1.50 r11=∞ d11=1.00 n6 =1.51633 ν6 =64.14 r12=∞ d12=1.60 n7 =1.54771 ν7 =62.84 r8 =∞ LF =11.8mm ,LR=36.04mm ,AI=30.00mm ,AL=29.00mm R=3 m, LR/LF=3.05 ただしr1 ,r2 ,・・・ はレンズ各面の曲率半径、d
1 ,d2 ,・・・ は各レンズの肉厚、n1 ,n2 ,・・・ は
各レンズの屈折率、ν1 ,ν2 ,・・・ は各レンズのアッ
ベ数である。
【0043】上記データにおいてr1 ,r2 ,・・・ ,d
1 ,d2 ,・・・ 等の長さの単位は撮影範囲の外接円の半
径(単位m)を除いてmmである。
【0044】この撮影光学系データ中、r1〜r2は前群
GF(L1)、r3 は絞りS、r 4〜r5は正レンズL
2、r6〜r8は接合レンズL3、r9〜r10は正レンズ
L4、r11〜r13はフィルターFであり、反射面4はr
2 とr3 との間に配置されている。またr1 、r5 、r
10は、いずれも非球面である。
【0045】図2は本発明の撮像装置の他の実施の形態
を示す図であって、この実施の形態は、ファインダー光
学系として実像式のファインダー光学系を用いた例であ
る。
【0046】図において、1は撮影光学系、2は撮像素
子、4は反射面で、これらは図1の撮像装置と実質上同
じである。10はファインダー光学系で、対物レンズ1
1と像正立系12と接眼レンズ13とより対物レンズ1
1の入射光軸と接眼レンズ13の射出光軸が撮影光学系
1の前群GFの光軸と平行である。
【0047】また、像正立系12は、例えば二つの直角
プリズムを用いてポロプリズムにて構成されたものや、
ダハプリズムを用いたもの等が用いられる。
【0048】また、撮影光学系は、図1に示すものと同
じレンズデータのもの等が用いられる。
【0049】図1、図2の実施の形態の撮影光学系1の
フォーカシングは、無限遠物点合焦から近距離物点合焦
の方向に向け反射面4と前群GFとを一体にファインダ
ー光学系の方向へ移動させることにより行なわれる。例
えば図1に示すように、前群GFと反射面(反射部材)
4とを支持部材15により一体に支持し、合焦時モータ
ー等の駆動部16によりこの支持部材15をファインダ
ー光学系3の方向に移動させればよい。
【0050】この図1に示す実施の形態の撮像装置にお
ける無限遠物点合焦時における撮影光学系の最も物体側
の面から光束を反射偏光させる面までの光軸上の長さL
F、光束を反射偏光させる面から撮像面までの光軸の長
さLR、遠距離物体に合焦した時のファインダー光学系
の入射面上の光軸と撮影光学系の入射面上の光軸との間
隔AI、近距離物体に合焦した時のファインダー光学系
の入射面上の光軸と撮影光学系の入射面上の光軸との距
離ALは夫々図1に示す通りである。この実施の形態で
は、前記のように近距離物体に合焦する時に反射面4を
ファインダー光学系の方向へ移動させるためAI>AL
である。
【0051】また、図2に示すように撮像素子2を駆動
部17により光軸方向(図2に矢印にて示す方向)に移
動させてもよい。この場合は、無限遠物点合焦から近距
離物点合焦へ向けて撮像素子2をファインダー光学系か
ら離れる方向に移動させる。
【0052】この図2に示す実施の形態の撮像装置にお
ける無限遠物点合焦時における撮影光学系の最も物体側
の面から光束を反射偏光させる面までの光軸上の長さL
F、光束を反射偏光させる面から撮像面までの光軸の長
さLR、遠距離物体に合焦した時のファインダー光学系
の入射面上の光軸と撮影光学系の入射面上の光軸との間
隔AI、近距離物体に合焦した時のファインダー光学系
の入射面上の光軸と撮影光学系の入射面上の光軸との距
離ALは夫々図1に示す通りである。この実施の形態で
は、前記のように近距離物体に合焦する時に反射面1は
移動させず、撮像素子2の位置を移動させるためAI=
ALである。
【0053】本発明の撮像装置において、特許請求の範
囲に記載する構成のほか、次の各項に記載する構成のも
のも発明の目的を達成し得るものである。
【0054】(1)特許請求の範囲の請求項1に記載す
る撮像装置で、撮影光学系が負の屈折力を有する前群と
正の屈折力を有する後群とよりなり、前群と後群との間
に光束を反射偏向させる面が配置されていることを特徴
とする撮像装置。
【0055】(2)特許請求の範囲の請求項1に記載す
る撮影装置で、ファインダー光学系が負の前群と正の後
群とよりなるガリレイ型ファインダーであることを特徴
とする撮像装置。
【0056】(3)前記の(2)の項に記載する撮像装
置で、ファインダー光学系の前群と後群の間に配置され
たハーフミラーと物体側からの光により表示される視野
枠面を有し、視野枠面を発した光束が反射面(ハーフミ
ラー)にて反射されて、ファインダー光学系の後群を経
て観察されることを特徴とする撮像装置。
【0057】(4)特許請求の範囲の請求項1に記載す
る撮像装置で、ファインダー光学系が正のパワーの対物
光学系と正のパワーの接眼光学系を有する実像式ファイ
ンダーであることを特徴とする撮像装置。
【0058】
【発明の効果】本発明の撮像装置は、撮影光学系と撮像
素子とファインダーとよりなり、撮影光学系の入射面と
撮像素子とがほぼ垂直になるように配置して装置の厚さ
方向の長さを短くしてコンパクトにすると共にファイン
ダー光学系の入射面と射出面とがほぼ平行になるように
して自然な感覚でファインダーによる被写体の観察を行
ない得るようにした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の実施の形態を示す図
【図2】本発明の撮像装置の他の実施の形態を示す図
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月28日(2000.6.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】上記実施例の形態にて用いられる撮影光学
系1は下記レンズデータを有する。 f=9.25 mm ,Fナンバー=2.8 ,2ω=62.3° r1 =-98.394 (非球面)d1 =1.80 n1 =1.58913 ν1 =61.28 r2 =10.805 d2 =18.20 r3 =絞り d3 =2.55 r4 =13.958 d4 =2.75 n2 =1.69350 ν2 =53.20 r5 =-26.756 (非球面)d5 =2.54 r6 =9.820 d6 =4.56 n3 =1.60311 ν3 =60.64 r7 =-64.950 d7 =1.00 n4 =1.84666 ν4 =23.78 r8 =5.859 d8 =5.79 r9 =18.845 d9 =4.55 n5 =1.58913 ν5 =61.28 r10=-13.015 (非球面)d10=1.50 r11=∞ d11=1.00 n6 =1.51633 ν6 =64.14 r12=∞ d12=1.60 n7 =1.54771 ν7 =62.84 13 =∞ LF =11.8mm ,LR=36.04mm ,AI=30.00mm ,AL=29.00mm R=3 m, LR/LF=3.05 ただしr1 ,r2 ,・・・ はレンズ各面の曲率半径、d
1 ,d2 ,・・・ は各レンズの肉厚、n1 ,n2 ,・・・ は
各レンズの屈折率、ν1 ,ν2 ,・・・ は各レンズのアッ
ベ数である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 13/06 G03B 19/02 2H100 17/17 19/14 2H101 19/02 G02B 7/11 N 19/14 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H011 CA11 2H018 AA02 2H051 FA03 FA69 2H054 AA01 BB02 BB05 2H087 KA03 KA14 LA11 PA02 PA04 PA06 PA17 PA18 PB02 PB05 PB07 QA03 QA07 QA19 QA21 QA25 QA34 QA42 QA45 RA03 RA13 RA32 RA37 RA41 RA43 RA44 SA07 SA09 SA62 SA73 SB02 SB15 TA03 TA08 2H100 AA32 BB09 CC07 2H101 AA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光学系と撮像素子と、ファインダー光
    学系を有し、前記撮影光学系が光束を反射偏向させる面
    を1面のみ有し、無限遠物点合焦時における前記撮影光
    学系の最も物体側面から前記の光束を反射偏向させる面
    までの光軸上の長さをLF、前記の光束を反射偏向させ
    る面から前記撮像素子の撮像面までの光軸上の長さをL
    Rとした時下記条件(1)を満足し、前記ファインダー
    光学系の入射面と射出面がほぼ平行になるようにしたこ
    とを特徴とする撮像装置。 (1) 1<LR/LF
  2. 【請求項2】撮影光学系と撮像素子と、ファインダー光
    学系を有し、前記撮影光学系が光束を反射偏向させる面
    を1面のみ有し、フォーカシングの際に少なくとも反射
    偏向させる面を撮像素子に垂直な方向に移動させ、前記
    ファインダー光学系の入射面上の光軸と前記撮像光学系
    の入射面上の光軸との間隔が下記条件(2)を満足する
    ことを特徴とする撮像装置。 (2) AI≧AL ただし、AIは遠距離の物体に合焦した時の前記の光軸
    の間隔、ALは近距離の物体に合焦した時の前記の光軸
    の間隔である。
  3. 【請求項3】撮影光学系と撮像素子とファインダー光学
    系とを有し、前記撮影光学系が光束を反射偏向させる面
    を1面のみ有し、無限遠合焦時の前記撮影光学系の最も
    物体側面から前記の光束を反射偏向させる面までの光軸
    上の長さをLF、前記の光束を反射偏向させる面から前
    記撮像素子の撮像面までの光軸上の長さをLRとした時
    下記条件(1)を満足し、ズーミング時又はフォーカシ
    ング時に前記撮影光学系の入射面における光軸と前記フ
    ァインダー光学系の入射面における光軸との距離が一定
    であることを特徴とする撮像装置。 (1) 1<LR/LF
  4. 【請求項4】前記ファインダー光学系が入射面と射出面
    とがほぼ平行であり、前記撮影光学系の撮影範囲が物点
    距離5mにおける撮影範囲の外接円の半径をRとした
    時、下記(3)を満足する領域を含むことを特徴とする
    請求項1の撮像装置。 (3) 0.5m<|R−2.1m| ただし、外接円の半径Rの単位はmである。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006098432A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Olympus Corp 電子撮像装置
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