JP2007264029A - ファインダ光学系及びこれを搭載する光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない部品構成により、十分なファインダ倍率を維持することができ、且つ、表示情報を明るく良好な状態で被写体像に重ねて同一視野で観察することができるファインダ光学系及びこれを搭載する光学機器を提供する。
【解決手段】本発明のファインダ光学系1は、対物レンズ11によって所定結像面(焦点板14)上に結像された被写体像を、ペンタプリズム(正立光学系)16によって正立像とし、この正立像を接眼レンズ18を介して観察する観察光学系10と、観察光学系10の光路外に設けた表示装置2とからなる。観察光学系10は、ペンタプリズム(正立光学系)16よりもアイポイントEP側に配置され、内部に3つの反射面A〜Cを有する表示系光学部材17(第1光学部材17a)を備え、表示装置2により表示した表示情報を、前記表示系光学部材17の3つの反射面A〜Cで反射させ、観察光学系10(接眼レンズ18)の光路内に導き、被写体像と同一視野で観察するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファインダ視野内の被写体像に測距等の各種情報を重ねて同一視野で観察する、ファインダ光学系及びこれを搭載する光学機器に関する。
従来より、一眼レフカメラにおいて、ファインダ視野内の被写体像に測距位置などの各種情報を重ねて同一視野で観察する、いわゆるスーパーインポーズ表示が可能なファインダ光学系が種々提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1では、撮影レンズによって焦点板上に結像された被写体像に基づく光束を、コンデンサレンズで集光し、ペンタプリズムを介して、接眼レンズで観察する観察光学系と、観察光学系の光路外に設けた表示装置とを備え、該表示装置からの表示情報を、コンデンサレンズ内に形成された観察光学系の光軸に対して傾斜した前記光分割面によって観察光学系の光路中に導き、被写体像と重ねて同一視野で観察できるファインダ光学系が提案されている。
また、特許文献2では、所定面(焦点板)上に結像された被写体像に基づく光束を、ペンタプリズム及び光軸に対して互いに異なる角度で配置した2つの光学面を有する反射光学部材を介して、接眼レンズで観察する観察光学系と、観察光学系の光路外に設けられ、ペンタプリズムの近傍(後側)に設けた表示装置とを備え、表示装置からの表示情報を、反射光学部材内に形成された前記2つの光学面によって観察光学系の光路中に導き、被写体像と重ねて同一視野で観察できるファインダ光学系が提案されている。
特開平9−237659号公報 特開平11−237659号公報
しかしながら、特許文献1に提案されているファインダ光学系では、表示光束がペンタプリズムの入射面側に位置するコンデンサレンズによって視野光束に取り込まれる構成のため、硝路長が長いペンタプリズムでの内部吸収や、多くのガラス表面での反射損失等により効率が悪いという問題があった。
また、特許文献2に提案されているファインダ光学系では、ペンタプリズムの後に配置された反射光学部材が、観察光学系の光軸に対して傾斜した2つの光学面を持っているため、これら光学面に基づく光軸の偏向を補償する透過面を有する補償光学部材を、少なくとも2つ光路中に設けなくてはならず、部品点数が増えるとともに、視野光束に対する焦点板から接眼レンズまでの光路長が長くなり、ファインダ倍率が低下するという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、少ない部品構成により、表示情報に基づく表示光束が観察されるまでの光路長を短くして十分なファインダ倍率を維持することができ、且つ、表示情報を明るく良好な状態で被写体像に重ねて同一視野で観察することができるファインダ光学系及びこれを搭載する光学機器を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明のファインダ光学系は、対物レンズによって所定結像面上に結像された被写体像を、正立光学系(例えば、本実施形態におけるペンタプリズム)によって正立像とし、この正立像を接眼レンズを介して観察する観察光学系と、前記観察光学系の光路外に設けた表示装置とからなり、前記観察光学系は、前記正立光学系よりもアイポイント側に配置され、内部に3つの反射面を有する光学部材(例えば、本実施形態における表示系光学部材)を備え、前記表示装置により表示した表示情報を、前記光学部材の前記3つの反射面で反射させ、前記観察光学系の光路内に導き、前記被写体像と同一視野で観察するように構成されている。
以上説明したように、本発明によれば、観察光学系の光路外にある表示装置からの表示情報を、1つの光学部材内で3回反射させて観察光学系の光路内に導くことにより、少ない部品構成ながらも、十分なファインダ倍率を維持しつつ、被写体像に明るく良好な状態の表示情報を重ねて同一視野で観察することができる、ファインダ光学系及びこれを搭載する光学機器を提供できる。
以下、本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係るファインダ光学系は、一眼レフカメラなどの光学機器に搭載されるものであり、観察光学系と、この観察光学系外に表示装置を有している。
まず、観察光学系について説明する。観察光学系は、物体側から順に、対物レンズ、ミラー、焦点板、コンデンサレンズ、正立光学系(ペンタプリズム)、表示系光学部材、接眼レンズが配置されている。
対物レンズは、被写体像を焦点板上に結像する。対物レンズと焦点板との間にはミラーが設けられており、ミラーは、対物レンズの光軸を直角に偏向する。
正立光学系(ペンタプリズム)は、対物レンズによって結像された焦点板上の被写体像(倒立像)を、上下左右反転して正立像にする。また、正立光学系(ペンタプリズム)は、観察者が被写体像を正立像として観察できるようにするとともに、本ファインダ光学系をコンパクトに構成できるようにしている。
焦点板と正立光学系(ペンタプリズム)との間にはコンデンサレンズが設けられており、焦点板上の被写体像を正立光学系(ペンタプリズム)に導いている。コンデンサレンズは、光束の発散を抑える正の屈折力を有しており、対物レンズの射出瞳から離れるに従い光束の広がりが大きくなり、正立光学系や接眼光学系が大型化するのを防ぐため、対物レンズによって形成される被写体像の結像位置の近傍(例えば、本実施形態のように焦点板とペンタプリズムとの間)に配置されている。
表示系光学部材は、正立光学系よりもアイポイント側に、具体的には正立光学系(ペンタプリズム)と接眼レンズの最も物体側のレンズとの間に設けられ、内部に3つの反射面(第1〜第3反射面)を有する第1光学部材と、前記第3反射面にて貼り合わせられた第2光学部材とからなる、2つのプリズムで構成されている。よって、表示系光学部材は、構成する部品点数が少なくすみ、ひいては製造コストの抑制に繋がる。
第1光学部材は、上記したように内部に3つの第1〜第3反射面を有しており、表示装置からの表示情報に基づく表示光束(本実施形態では赤外光)を、これら反射面で3回反射して、観察光学系内(接眼レンズ)へと導いている。このような構成により、表示系光学部材の薄型化を図ることができる。その結果、被写体像の接眼レンズに至る光路長を極力短くすることができるため、十分に大きいファインダ倍率を維持することが可能となる。さらに、上記のような構成によりファインダ視野枠のほぼ全域にも亘る太い表示光束を、正立光学系(ペンタプリズム)と干渉させることなく、表示装置から観察光学系の光路内へと導くことができる。同時に、正立光学系(ペンタプリズム)において、特別な加工を必要とすることなく、従来のものをそのまま利用することができるため、製造コストの抑えることに貢献できる。
第2光学部材は、観察光学系の光軸上に設けられており、第1光学部材の観察光学系の光軸に対して傾斜して配置されている第3反射面に基づく光軸の偏向を補償する面を有する補償光学部材である。
なお、表示系光学部材は、第2反射面が、接眼レンズの光軸に対して垂直であることが望ましい。このような構成により、表示系光学部材の薄型化を図り、ひいては十分なファインダ倍率の確保に繋がる。
また、表示系光学部材は、第1光学部材の3つの第1〜第3反射面に、ダイクロイックミラーを含んで構成されることが望ましい。なお、ダイクロイックミラーは、赤外光(表示装置からの表示光束)に対しては高い反射率を持ち、可視光(被写体像の光束)に対しては高い透過率を持つという特性を有している。
本実施形態では、第3反射面がダイクロイックミラー面となっており、表示装置から入射する表示光束(赤外光)を反射し、正立光学系(ペンタプリズム)から入射する光束(可視光)を透過する構成となっている。このような構成により、表示光束及び被写体像の光束における光量の減少を最小限に留めることができるようになっている。
また、上記のような第3反射面を有する表示系光学部材を、正立光学系よりもアイポイント側に配置しているため、表示装置からの表示光束を、コンデンサレンズや長い硝路長を有する正立光学系(ペンタプリズム)などの種々の光学部品を通過させることなく、接眼レンズまで導き、表示光束の光量低下を抑えることができる。その結果、本実施形態では、明るく良好な状態の表示情報を、被写体像に重ねて表示することができる。
なお、表示系光学部材は、第1光学部材の3つの第1〜第3反射面を、ハーフミラーで置き換えることも容易である。このような構成によれば、表示装置からの表示光束が可視光域であれば、表示光束の波長を自由に選ぶことが可能である。
表示系光学部材は、第1光学部材の3つの第1〜第3反射面に、全反射面を含むことが望ましい。このような構成により、表示装置からの光量を効率よく利用することができる。なお、本実施形態では、第1光学部材の第1及び第2反射面が全反射面となっており、これら反射面では表示装置からの光量損失が発生しないため、明るく良好な状態の表示情報の表示を可能としている。
接眼レンズは、正立光学系(ペンタプリズム)で正立像となった被写体像を観察者の目に導いている。なお、本実施形態では、接眼レンズは、視度調整を行うため、光軸方向に移動可能に構成されている。
次に、表示装置について説明する。表示装置は、測距位置などの情報を表示発光するものであり、ここから射出された表示光束は表示系光学部材を介して観察光学系の光路内(接眼レンズ)へと導かれる。なお、本実施形態ではLED(波長約700nm)を表示装置の光源としているが、これに限定されるものではない。例えば、LEDを光源としたドットマトリクス表示、電圧をかけると自己発光する物質を利用した有機ELディスプレイによる表示、あるいは、画面背後からLED等をバックライトの光源にして表示を行う透過型液晶ディスプレイによる表示など、様々な態様が適用可能であり、表示内容の自由度を高めることができる。
このような構成の観察光学系によれば、被写体からの光は、対物レンズを透過し、ミラーで反射され、焦点板上に結像される。その後、コンデンサレンズを介して正立光学系(ペンタプリズム)に入射してここで正立像となった後、表示系光学部材及び接眼レンズを透過し、観察者に観察されるようになっている。
また、表示装置からの表示情報に基づく表示光束は、表示系光学部材(の第1光学部材内に形成された)3つの反射面、すなわち第1及び第2反射面で全反射し、さらにダイクロイックミラー面である第3反射面で反射した後(但し、可視光は透過)、前記観察光学系の光路内に導かれ、接眼レンズを介して被写体像に重ねて表示し、観察者に観察されるようになっている。なお、本実施形態では、表示系光学部材が接眼レンズの物体側に配置されているため、接眼レンズの視度調整に合わせて表示光束も視度変化して、表示情報は被写体像と常に同一視度で観察できるようになっている。
なお、本発明においては、以下の各実施例において、レンズ系が複数のレンズ群から構成されているが、各レンズ群の間に他のレンズ群を付加したり、或いはレンズ系の像側または物体(被写体)側に隣接させて他のレンズ群を付加することも可能である。
以下に図面を参照して本発明の各実施例について説明する。
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例に係るファインダ光学系を備えた、一眼レフカメラの概略構成図である。本実施例におけるファインダ光学系1は、図1に示すように、観察光学系10と、観察光学系10の光路外に表示装置2と、表示装置2から順に第1表示用レンズ3と、ミラーMと、第2表示用レンズ4とを有している。
観察光学系10は、物体側から順に、対物レンズ11、ミラー12、撮影用の撮像素子13、焦点板14、コンデンサレンズ15、ペンタプリズム(正立光学系)16、表示系光学部材17、及び、接眼レンズ18が配置されている。
なお、撮影用の撮像素子13と焦点板14とは、光学的に共役な位置に配設されている。また、ミラー12は、観察光学系10の光軸に対して45度の角度で挿入されており、通常時(撮影待機状態)には、対物レンズ11を通った被写体(不図示)からの光を反射して焦点板14に結像させ、シャッターレリーズ時にはミラーアップ状態となって跳ね上がり、対物レンズ11を通った被写体(不図示)からの光は、撮影用の撮像素子13に結像するようになっている。
接眼レンズ18は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた正レンズL2と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL3とから構成されている。なお、本実施例では、正レンズL2を光軸方向に移動させ、視度調整を行っている。但し、接眼レンズ18の構成は、これに限定されるものではない。
また、ペンタプリズム16よりもアイポイントEP側には(より詳しくは、ペンタプリズム16と接眼レンズ18の最も物体側のレンズである負メニスカスレンズL1との間には)表示系光学部材17が配置されている。
表示系光学部材17は、2つのプリズム、具体的には、内部に3つの第1〜第3反射面A〜Cを有する第1光学部材17aと、第3反射面Cにて貼り合わせられた第2光学部材17bとから構成されている。
第1光学部材17aは、内部に3つの第1〜第3反射面A〜Cを有しており、表示装置2からの表示情報に基づく表示光束を、これら反射面A〜Cで3回反射させて、接眼レンズ18へと導いている。なお、第1反射面A及び第2反射面Bは、いずれも全反射面である。第2反射面Bは、観察光学系10の光軸に対して垂直に構成されている。また、第3反射面Cは、ダイクロイックミラーにより構成されており、本実施例では、入射する光束のうち、可視光を透過し、赤外光を反射する。
第2光学部材17bは、第3反射面Cが観察光学系10の光軸に対して傾斜して配置されているため、該第3反射面Cに基づく光軸の偏向を補償する面を有する補償光学部材を有しており、観察光学系10の光軸上に設けられている。
表示装置2は、波長が約700nmである赤外LEDを光源として、測距位置などの情報を表示発光している。
本実施例においては、表示装置2から表示系光学部材17に至るまでの光路長が長いため、ミラーMと表示系光学部材17との間に配置されている第2表示用レンズ4に、各画角の表示光束は第2表示用レンズ4の異なる場所を通過する。このため、第2表示用レンズ4に非球面を用いることにより、高画角で入射した表示光束も含めてコマ収差等の諸収差を良好に補正している。また、これに伴い、表示装置2における表示領域を広く取ることが可能である。
以上のような構成によれば、観察光学系10において、被写体(不図示)からの光は、対物レンズ11を通り、ミラー12で反射され焦点板14方向に反射され、焦点板14上に被写体像が結像される。そして、焦点板14上の被写体像からの光束は、コンデンサレンズ15及びペンタプリズム16を介して、表示系光学部材17へ入射する。表示系光学部材17に入射し、第3反射面Cを透過した光は、接眼レンズ18を介してアイポイントEPに導かれ、アイポイントEPにて観察者は被写体(不図示)の実像を観察できるようになっている。また、シャッターレリーズ時には、対物レンズ11を通った被写体(不図示)からの光は、ミラー12がミラーアップ状態となり、撮影用の撮像素子13上に結像されるようになっている。
また、上記観察光学系10の光路外に設けられた、表示装置2から入射する表示光束は赤外光であり、まず第1表示用レンズ3、ミラーM及び第2表示用レンズ4を通って、表示系光学部材17へと入射する。表示系光学部材17に入射した表示光束は、第1光学部材17aの3つの反射面A〜Cで反射し、より詳しくは、第1反射面A及び第2反射面Bで全反射した後、ダイクロイックミラー面である第3反射面Cで反射し、観察光学系10の接眼レンズ18へと導かれる。そして、ここで上記被写体像と重ねるように表示され、アイポイントEPにて観察者は表示装置2からの表示情報と被写体像とを同一視野で観察できるようになっている。
以上のような本実施例に係る、ファインダ光学系1及びこれを搭載する光学機器(撮像装置)においては、観察光学系10の光路外にある表示装置2からの表示情報(赤外光)を、1つの光学部材(表示系光学部材17の第1光学部材17a)内で3回反射させて観察光学系1の光路内(接眼レンズ18)に導くことにより、少ない部品構成ながらも、十分なファインダ倍率を維持しつつ、被写体像に明るく良好な状態の表示情報を重ねて同一視野で観察することができた。
(第2実施例)
図2は、本発明の第2実施例に係るファインダ光学系を備えた、一眼レフカメラの概略構成図である。本実施例におけるファインダ光学系は、図2に示すように、観察光学系10と、観察光学系10の光路外に表示装置2と、第1表示用レンズ3とを有している。なお、図2においては、対物レンズ11、ミラー12及び撮影用の撮像素子13は、第1実施例と同様の配置であるため、省略している。
観察光学系10は、物体側から順に、対物レンズ11、ミラー12及び撮影用の撮像素子13、焦点板14、コンデンサレンズ15、ペンタプリズム(正立光学系)16、表示系光学部材17、及び、接眼レンズ18が配置されている。
なお、撮影用の撮像素子13と焦点板14とは、光学的に共役な位置に配設されている。また、ミラー12は、観察光学系10の光軸に対して45度の角度で挿入されており、通常時(撮影待機状態)には、対物レンズ11を通った被写体(不図示)からの光を反射して焦点板14に結像させ、シャッターレリーズ時にはミラーアップ状態となって跳ね上がり、対物レンズ11を通った被写体(不図示)からの光は、撮影用の撮像素子13に結像するようになっている。
接眼レンズ18は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた正レンズL2と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL3とから構成されている。なお、本実施例では、正レンズL2を光軸方向に移動させ、視度調整を行っている。但し、接眼レンズ18の構成は、これに限定されるものではない。
また、ペンタプリズム16よりもアイポイントEP側には(より詳しくは、ペンタプリズム16と接眼レンズ18の最も物体側のレンズである負メニスカスレンズL1との間には)表示系光学部材17が配置されている。
表示系光学部材17は、2つのプリズム、具体的には、内部に3つの第1〜第3反射面A〜Cを有する第1光学部材17aと、第3反射面Cにて貼り合わせられた第2光学部材17bとから構成されている。
第1光学部材17aは、内部に3つの第1〜第3反射面A〜Cを有しており、表示装置2からの表示情報に基づく表示光束を、これら反射面A〜Cで3回反射させて、接眼レンズ18へと導いている。なお、第1反射面A及び第2反射面Bは、いずれも全反射面である。第2反射面Bは、観察光学系10の光軸に対して垂直に構成されている。また、第3反射面Cは、ダイクロイックミラーにより構成されており、本実施例では、入射する光束のうち、可視光を透過し、赤外光を反射する。
なお、本実施例においては、第1光学部材17aは、第1反射面Aがペンタプリズム(正立光学系)16に沿うように曲げられている。このような構成により、表示系光学部材17は、カメラの高さ方向の寸法を抑えることができるとともに、表示装置2を物体側に配置することができるため、カメラ全体としてのレイアウトの自由度を向上させることができる。
第2光学部材17bは、第3反射面Cが観察光学系10の光軸に対して傾斜して配置されているため、該第3反射面Cに基づく光軸の偏向を補償する面を有する補償光学部材を有しており、観察光学系10の光軸上に設けられている。
表示装置2は、波長が約700nmである赤外LEDを光源として、測距位置などの情報を表示発光している。
以上のような構成によれば、観察光学系10において、被写体(不図示)からの光は、対物レンズ11を通り、ミラー12で反射され焦点板14方向に反射され、焦点板14上に被写体像が結像される。そして、焦点板14上の被写体像からの光束は、コンデンサレンズ15及びペンタプリズム16を介して、表示系光学部材17へ入射する。表示系光学部材17に入射し、第3反射面Cを透過した光は、接眼レンズ18を介してアイポイントEPに導かれ、アイポイントEPにて観察者は被写体(不図示)の実像を観察できるようになっている。また、シャッターレリーズ時には、対物レンズ11を通った被写体(不図示)からの光は、ミラー12がミラーアップ状態となり、撮影用の撮像素子13上に結像されるようになっている。
また、上記観察光学系10の光路外に設けられた、表示装置2から入射する表示光束は赤外光であり、第1表示用レンズ3を通って、表示系光学部材17へと入射する。表示系光学部材17に入射した表示光束は、第1光学部材17aの3つの反射面A〜Cで反射し、より詳しくは、第1反射面A及び第2反射面Bで全反射した後、ダイクロイックミラー面である第3反射面Cで反射し、観察光学系10の接眼レンズ18へと導かれる。そして、ここで上記被写体像と重ねるように表示され、アイポイントEPにて観察者は表示装置2からの表示情報と被写体像とを同一視野で観察できるようになっている。
以上のような、本実施例に係るファインダ光学系1及びこれを搭載する光学機器(撮像装置)においては、観察光学系10の光路外にある表示装置2からの表示情報(赤外光)を、1つの光学部材(表示系光学部材17の第1光学部材17a)内で3回反射させて観察光学系1の光路内(接眼レンズ18)に導くことにより、少ない部品構成ながらも、十分なファインダ倍率を維持しつつ、被写体像に明るく良好な状態の表示情報を重ねて同一視野で観察することができた。
(第3実施例)
図3は、本発明の第3実施例に係るファインダ光学系を備えた、一眼レフカメラの概略構成図である。本実施例におけるファインダ光学系は、図3に示すように、観察光学系10と、観察光学系10の光路外に表示装置2とを有している。なお、図2においては、対物レンズ11、ミラー12及び撮影用の撮像素子13は、第1実施例と同様の配置であるため、省略している。
観察光学系10は、物体側から順に、対物レンズ11、ミラー12及び撮影用の撮像素子13、焦点板14、コンデンサレンズ15、ペンタプリズム(正立光学系)16、表示系光学部材17、及び、接眼レンズ18が配置されている。
なお、撮影用の撮像素子13と焦点板14とは、光学的に共役な位置に配設されている。また、ミラー12は、観察光学系10の光軸に対して45度の角度で挿入されており、通常時(撮影待機状態)には、対物レンズ11を通った被写体(不図示)からの光を反射して焦点板14に結像させ、シャッターレリーズ時にはミラーアップ状態となって跳ね上がり、対物レンズ11を通った被写体(不図示)からの光は、撮影用の撮像素子13に結像するようになっている。
接眼レンズ18は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた正レンズL2と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL3とから構成されている。なお、本実施例では、正レンズL2を光軸方向に移動させ、視度調整を行っている。但し、接眼レンズ18の構成は、これに限定されるものではない。
また、ペンタプリズム16よりもアイポイント側には(より詳しくは、ペンタプリズム16と接眼レンズ18の最も物体側のレンズである負メニスカスレンズL1との間には)表示系光学部材17が配置されている。
表示系光学部材17は、2つのプリズム、具体的には、内部に3つの第1〜第3反射面A〜Cを有する第1光学部材17aと、第3反射面Cにて貼り合わせられた第2光学部材17bとから構成されている。
第1光学部材17aは、内部に3つの第1〜第3反射面A〜Cを有しており、表示装置2からの表示情報に基づく表示光束を、これら反射面A〜Cで3回反射させて、接眼レンズ18へと導いている。なお、第1反射面A及び第2反射面Bは、いずれも全反射面である。第2反射面Bは、観察光学系10の光軸に対して垂直に構成されている。また、第3反射面Cは、ダイクロイックミラーにより構成されており、本実施例では、入射する光束のうち、可視光を透過し、赤外光を反射する。
なお、本実施例においては、第1光学部材17aは、第1反射面Aがペンタプリズム(正立光学系)16に沿うように曲げられている。このような構成により、表示系光学部材17は、カメラの高さ方向の寸法を抑えることができるとともに、表示装置2を物体側に配置することができるため、カメラ全体としてのレイアウトの自由度を向上させることができる。
第2光学部材17bは、第3反射面Cが観察光学系10の光軸に対して傾斜して配置されているため、該第3反射面Cに基づく光軸の偏向を補償する面を有する補償光学部材を有しており、観察光学系10の光軸上に設けられている。
表示装置2は、波長が約700nmである赤外LEDを光源として、測距位置などの情報を表示発光している。
なお、本実施例においては、表示装置2からの表示光束を(例えば、拡大レンズやミラーを介することなく)直接、表示系光学部材17に導いている。このような構成により、本光学系を構成する部品点数をより減らすことができる。
以上のような構成によれば、観察光学系10において、被写体(不図示)からの光は、対物レンズ11を通り、ミラー12で反射され焦点板14方向に反射され、焦点板14上に被写体像が結像される。そして、焦点板14上の被写体像からの光束は、コンデンサレンズ15及びペンタプリズム16を介して、表示系光学部材17へ入射する。表示系光学部材17に入射した光のうち、第3反射面Cを透過した光は、接眼レンズ18を介してアイポイントEPに導かれ、アイポイントEPにて観察者は被写体(不図示)の実像を観察できるようになっている。また、シャッターレリーズ時には、対物レンズ11を通った被写体(不図示)からの光は、ミラー12がミラーアップ状態となり、撮影用の撮像素子13上に結像されるようになっている。
また、上記観察光学系の光路外に設けられた、表示装置2から入射する表示光束は、赤外光であり、直接、表示系光学部材17へと入射する。表示系光学部材17に入射した表示光束は、第1光学部材17aの3つの反射面A〜Cで反射し、より詳しくは、第1反射面A及び第2反射面Bで全反射した後、ダイクロイックミラー面である第3反射面Cで反射し、観察光学系10の接眼レンズ18へと導かれる。そして、ここで上記被写体像と重ねるように表示され、アイポイントEPにて観察者は表示装置2からの表示情報と被写体像とを同一視野で観察できるようになっている。
以上のような、本実施例に係るファインダ光学系1及びこれを搭載する光学機器(撮像装置)においては、観察光学系10の光路外にある表示装置2からの表示情報(赤外光)を、1つの光学部材(表示系光学部材17の第1光学部材17a)内で3回反射させて観察光学系1の光路内(接眼レンズ18)に導くことにより、少ない部品構成ながらも、十分なファインダ倍率を維持しつつ、被写体像に明るく良好な状態の表示情報を重ねて同一視野で観察することができた。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。
本発明の第1実施例に係るファインダ光学系を備えた一眼レフカメラの概略構成図である。 本発明の第2実施例に係るファインダ光学系を備えた一眼レフカメラの概略構成図である。 本発明の第3実施例に係るファインダ光学系を備えた一眼レフカメラの概略構成図である。
符号の説明
1 ファインダ光学系 10 観察光学系 11 対物レンズ
12 ミラー 13 撮影用の撮像素子 14 焦点板
15 コンデンサレンズ 16 ペンタプリズム(正立光学系)
17 表示系光学部材 17a 第1光学部材 17b 第2光学部材
A 第1反射面 B 第2反射面 C 第3反射面
18 接眼レンズ EP アイポイント 2 表示装置
3 第1表示用レンズ M ミラー 4 第2表示用レンズ

Claims (6)

  1. 対物レンズによって所定結像面上に結像された被写体像を、正立光学系によって正立像とし、この正立像を接眼レンズを介して観察する観察光学系と、前記観察光学系の光路外に設けた表示装置とからなり、
    前記観察光学系は、前記正立光学系よりもアイポイント側に配置され、内部に3つの反射面を有する光学部材を備え、
    前記表示装置により表示した表示情報を、前記光学部材の前記3つの反射面で反射させ、前記観察光学系の光路内に導き、前記被写体像と同一視野で観察することを特徴とするファインダ光学系。
  2. 前記光学部材は、第2反射面が前記接眼レンズの光軸に対して垂直であることを特徴とする請求項1に記載のファインダ光学系。
  3. 前記光学部材は、前記3つの反射面に、ダイクロイックミラーを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のファインダ光学系。
  4. 前記光学部材は、前記3つの反射面に、ハーフミラーを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のファインダ光学系。
  5. 前記光学部材は、前記3つの反射面に、全反射面を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のファインダ光学系。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のファインダ光学系を搭載することを特徴とする光学機器。
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KR101476652B1 (ko) * 2008-07-11 2014-12-26 삼성전자주식회사 디지털 촬영장치, 제어방법 및 제어방법을 실행시키기 위한프로그램을 저장한 기록매체
KR101477534B1 (ko) * 2008-07-01 2014-12-30 삼성전자주식회사 디지털 일안 리플렉스 카메라

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