JP2007212680A - リレー式ファインダー光学系とこれを有する撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】デジタルスチルカメラや一眼レフレックスカメラ等に好適な小型のリレー式ファインダー光学系を提供すること。
【解決手段】光軸に沿って物体側から順に、一次像から二次像を形成するための正の屈折力を有するリレーレンズ群3、4と、前記二次像を観察するための正の屈折力を有する接眼レンズ群5,6を有し、前記一次像からの光軸IOと前記接眼レンズ群の光軸IPをねじれの位置に配設するための反射手段M1,M2、M3を有するリレー式ファインダー光学系。
【選択図】図2
【解決手段】光軸に沿って物体側から順に、一次像から二次像を形成するための正の屈折力を有するリレーレンズ群3、4と、前記二次像を観察するための正の屈折力を有する接眼レンズ群5,6を有し、前記一次像からの光軸IOと前記接眼レンズ群の光軸IPをねじれの位置に配設するための反射手段M1,M2、M3を有するリレー式ファインダー光学系。
【選択図】図2
Description
本発明は、デジタルスチルカメラや一眼レフレックスカメラ等に用いられるリレー式ファインダー光学系に関する。
従来、一眼レフレックスカメラ等のファインダー光学系を小型化するためにリレー式ファインダー光学系が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−101534号公報。
しかしながら、特許文献1に開示されているリレー式ファインダー光学系は、リレーレンズ群と接眼レンズ群との間で焦点板からの光束が接眼レンズ群への光束と交差する構成であるが、リレーレンズ群と接眼レンズ群が焦点板からの光束に干渉しないようにするために、リレーレンズ群と接眼レンズ群との空気間隔を大きく空ける必要があり、カメラの前方にリレーレンズ群が突出し小型化が難しいと言う問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みて行われたものであり、デジタルスチルカメラや一眼レフレックスカメラ等に好適な小型のリレー式ファインダー光学系を提供することを目的とする。また、このリレー式ファインダー光学系を具備する撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、光軸に沿って物体側から順に、一次像から二次像を形成するための正の屈折力を有するリレーレンズ群と、前記二次像を観察するための正の屈折力を有する接眼レンズ群を有し、前記一次像からの光軸と前記接眼レンズ群の光軸をねじれの位置に配設するための光学手段を有することを特徴とするリレー式ファインダー光学系を提供する。
また、本発明は、前記リレー式ファインダー光学系を具備してなることを特徴とする撮像装置を提供する。
本発明によれば、デジタルスチルカメラや一眼レフレックスカメラ等に好適な小型のリレー式ファインダー光学系を提供することができる。また、このリレー式ファインダー光学系を具備する撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態にかかる撮像装置に関し図面を参照しつつ説明する。
図1は、後述する本発明にかかるリレー式ファインダー光学系を有する本発明にかかる撮像装置の概略構成図である。
図1において、本発明にかかる撮像装置10(例えば、一眼レフレックスカメラ等)は、不図示の被写体からの光が、撮影レンズ11を通過してクイックリターンミラー12に入射し、反射されて一次像面に配置された焦点板I1に一次像を結像する。焦点板I1に結像された被写体像からの光束は、後述するリレー式ファインダー光学系Mに入射して撮像装置10の後方のファインダー窓14を介して撮影者に観察される。撮影者は、被写体像を観察し、不図示のレリーズ釦を押し込むことでクイックリターンミラー12が撮影レンズ11の光路から退避し不図示のシャッターが動作して撮像素子(例えば、CCDやCMOS等)15で撮像され不図示のメモリに記録される。記録された画像は、背面の液晶モニタ16に表示されて撮影者に確認される。このようにして、後述する本発明にかかるリレー式ファインダー光学系Mを有する撮像装置10が構成されている。
本発明にかかる撮像装置10は、後述するリレー式ファインダー光学系Mを内蔵しているため、撮影レンズ11の光軸I11の位置とリレー式ファインダー光学系Mの接眼レンズ群の光軸IPの位置を近づけることが可能になり、液晶モニタ16に表示される被写体像や撮像装置10の各種情報をより観察しやすくする事ができる。また、小型のリレー式ファインダー光学系Mを用いているため、より小型の撮像装置10を構成することができる。
また、本発明にかかる撮像装置10は、撮像装置10内のクイックリターンミラー12と、リレー式ファインダー光学系Mに内蔵された3個の反射面により、ファインダー窓14から正立化された被写体像を撮影者が観察することができる。
以下、本発明にかかるリレー式ファインダー光学系の各実施の形態を、図1及びそれぞれの添付図面に基づいて説明する。ここで実施の形態の説明のために、図1において、撮影レンズ11側を「前」、ファインダー14側を「後」、紙面の奥を「右」、及び紙面手間を「左」と定義する。
(第1実施の形態)
図2は、本発明の第1実施の形態にかかるリレー式ファインダー光学系Mの概略構成図である。図3は、図2においてA方向から見た(図1において撮像レンズ11側から見た)ときの構成図である。
図2は、本発明の第1実施の形態にかかるリレー式ファインダー光学系Mの概略構成図である。図3は、図2においてA方向から見た(図1において撮像レンズ11側から見た)ときの構成図である。
図2、図3において、撮像装置10の一次像を結像する焦点板I1からの光束は、光路を略90度折り曲げるための第1光学部材M1で撮像装置10の右方向(図2の紙面奥方向及び図3の紙面左側方向)に偏向され、光路偏向部材である第2光学部材M2に入射し略90度光路を撮像装置10の下方(図2の紙面下方及び図3の紙面下方)に偏向される。第2光学部材M2で偏向された光束は、リレーレンズ群のリレー前群3に入射し射出して、第3光学部材M3に入射し略90度偏向されて撮像装置10の後方(図2の紙面右方向及び図3の紙面奥方向)に射出してリレーレンズ群のリレー後群4に入射し、二次結像面I2に二次像が結像される。二次結像面I2に結像された二次像をアイポイントEPで拡大観察するために、正屈折力の接眼前群5と正屈折力の接眼後群6からなる接眼レンズ群が配置されている。このように構成することで、焦点板I1からの光軸IOと接眼レンズ群の光軸IPをねじれの位置関係に配設することができる。
本発明の第1実施の形態にかかるリレー式ファインダー光学系Mでは、焦点板I1からの光軸IOと接眼レンズ群の光軸IPが、ねじれの位置関係になるように構成することで、リレー式ファインダー光学系Mを前後左右方向に小型化することができると共に、リレー式ファインダー光学系Mで問題となる接眼レンズ群の光軸IPの位置を撮影レンズ11の光軸I11の位置に近づけることが可能となる。
本発明の第1実施の形態にかかるリレー式ファインダー光学系Mでは、焦点板I1からの光軸IOと接眼レンズ群の光軸IPが、ねじれの位置関係になるように構成することで、リレー式ファインダー光学系Mを前後左右方向に小型化することができると共に、リレー式ファインダー光学系Mで問題となる接眼レンズ群の光軸IPの位置を撮影レンズ11の光軸I11の位置に近づけることが可能となる。
また、焦点板I1からの光軸IOと接眼レンズ群の光軸IPがねじれの位置になることにより、ファインダー窓14の位置を撮影レンズ11の光軸I11の位置に対して左右方向にずらして液晶モニタ16の左右位置に設けることが可能となり、ファインダー窓14と液晶モニタ16の観察の切替を容易にする事ができる。
また、上記ねじれの位置関係に構成されているため、光学部材(例えば、M2、M3)を前方に突出して配置する必要が無くなり、リレー式ファインダー光学系Mの前後方向を小型にすることが可能となる。
また、焦点板I1より物体側(図2の紙面の左方向)に光学部材(例えば、M2,M3)が大きくはみだすことがなく、リレー式ファインダー光学系Mの構成部品と撮影レンズ11との干渉等を防ぐことも可能となる。
デジタル一眼レフレックスカメラの場合、カメラ背面には撮影した画像を表示したり、カメラの各種情報を表示したりする為の液晶モニタ16を配置している。接眼レンズの光軸IPの位置と撮影レンズ11の光軸I11の位置を近づけることにより、ファインダー窓14で観察している状態から、液晶モニタ16の内容を確認する為の眼の移動量は少なくなり、撮影者は容易に情報の切り替えが行えるようになる。
また、リレーレンズ群はリレー前群3とリレー後群4で構成され、リレー前群3は、光軸に沿って物体側から順に、正屈折力の単レンズL31と、負屈折力の単レンズL32と、正屈折力の単レンズL33とから構成され、リレー後群4は、正屈折力の単レンズL41で構成されている。
リレー前群3を3枚のレンズL31、L32、L33のみで構成することにより、リレーレンズ群の前後に光路折り曲げ用の光学部材を配置する為の間隔を十分に取ることが可能となり、フレア、ゴーストを遮断する為の遮光部材(例えば、開口絞り等)を効果的に配置することが可能となる。
また、リレー後群4を正の屈折力の単レンズL41のみとすることで、リレー後群4と接眼レンズ群とからなる光学系をコンパクトに構成することができる。また瞳の位置関係を良好に設定することができると共に全体の大きさを小さくすることも可能となる。
また、リレーレンズ群の第二結像面I2の近傍にリレー後群4が配置されている為、リレー後群4と接眼レンズ群とからなる光学系をよりコンパクトに構成することができる。またリレーレンズ群の瞳位置と、接眼レンズ群の瞳位置を良好に設定することが可能である。
また、接眼レンズ群は接眼前群5と接眼後群6から構成され、リレー式ファインダー光学系Mの視度調整は、接眼前群5を光軸方向に移動させることで行う構成である。接眼前群5を光軸方向に移動させて視度調節を行うことにより、リレー式ファインダー光学系Mの最終レンズ群である接眼後群6を固定することが出来、視度調節に伴う瞳位置の変化、すなわちアイポイントEPの位置が変化しないように構成することが可能となる。
従来、最終レンズ群である接眼後群6が視度調節の為に稼動する場合、防塵、防滴、防水構造をとる為に保護ガラスを配置しており、保護ガラスを配置する分アイポイントEPまでの距離が短くなり、また保護ガラス分のコストアップもあった。本第1実施の形態では、最終レンズ群である接眼後群6が固定されている為、防塵、防滴、防水構造とする為の保護ガラスを配置する必要性がなくなり、アイポイントEPまでの距離が短くなることもなく、且つコストダウンにもなる。
(第2実施の形態)
図4は、本発明の第2実施にかかるリレー式ファインダー光学系Mの概略構成図である。図5は、図4においてA方向から見た(図1において撮像レンズ11側から見た)ときの構成図である。第2実施の形態は、第1実施の形態の変形例であり第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し説明する。
図4は、本発明の第2実施にかかるリレー式ファインダー光学系Mの概略構成図である。図5は、図4においてA方向から見た(図1において撮像レンズ11側から見た)ときの構成図である。第2実施の形態は、第1実施の形態の変形例であり第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し説明する。
図4、図5において、撮像装置10の一次像を結像する焦点板I1からの光束は、光路を略90度折り曲げるための第1光学部材M1で撮像装置10の右方向(図4の紙面奥方向及び図5の紙面左側方向)に偏向され、光路偏向部材である第2光学部材M2に入射し略90度光路を撮像装置10の下方(図4の紙面下方及び図5の紙面下方)に偏向される。第2光学部材M2で偏向された光束は、リレーレンズ群のリレー前群3に入射し射出して、第3光学部材M3に入射し略90度偏向されて撮像装置10の後方(図4の紙面右方向及び図5の紙面奥方向)に射出してリレーレンズ群のリレー後群4に入射し、二次結像面I2に二次像が結像される。二次結像面I2に結像された二次像をアイポイントEPで拡大観察するために、正屈折力の接眼前群5と正屈折力の接眼後群6からなる接眼レンズ群が配置されている。このように構成することで、焦点板I1からの光軸IOと接眼レンズ群の光軸IPをねじれの位置関係に配設することができる。
本発明の第2実施例にかかるリレー式ファインダー光学系Mでは、焦点板I1からの光軸IOと接眼レンズ群の光軸IPが、ねじれの位置関係になるように構成することで、リレー式ファインダー光学系Mを前後左右方向に小型化することができると共に、リレー式ファインダー光学系Mで問題となる接眼レンズ群の光軸IPの位置を撮影レンズ11の光軸I11の位置に近づけることが可能となる。
また、焦点板I1からの光軸IOと接眼レンズ群の光軸IPがねじれの位置になることにより、ファインダー窓14の位置を撮影レンズ11の光軸I11の位置に対して左右方向にずらして液晶モニタ16の左右位置に設けることが可能となり、ファインダー窓14と液晶モニタ16の観察の切替を容易にする事ができる。
また、上記ねじれの位置関係に構成されているため、光学部材(例えば、M2、M3)を前方に突出して配置する必要が無くなり、リレー式ファインダー光学系Mの前後方向を小型にすることが可能となる。
また、焦点板I1より物体側(図4の紙面の左方向)に光学部材(例えば、M2,M3)が大きくはみだすことがなく、リレー式ファインダー光学系Mの構成部品と撮影レンズ11との干渉等を防ぐことも可能となる。
本第2実施の形態では、第1実施の形態に比較して光学部材M1と光学部材M2との間隔が広く、かつ焦点板I1と光学部材M1との距離が短く構成されているため、撮像装置10の左右方向が第1実施の形態に比較して長くなるものの、接眼レンズ群の光軸IPの位置を焦点板I1の位置の下方に配置することが可能になる。この結果、ファインダー窓14の位置を液晶モニタ16の左右の位置に配置することが可能になり、撮影者がファインダー窓14と液晶モニタ16の観察を容易に変更する事ができ、操作性の良い撮像装置10を提供することが可能になる。
デジタル一眼レフレックスカメラの場合、カメラ背面には撮影した画像を表示したり、カメラの各種情報を表示したりする為の液晶モニタ16を配置している。接眼レンズの光軸IPの位置と撮影レンズ11の光軸I11の位置を近づけることにより、ファインダー窓14で観察している状態から、液晶モニタ16の内容を確認する為の眼の移動量は少なくなり、撮影者は容易に情報の切り替えが行えるようになる。
また、リレーレンズ群はリレー前群3とリレー後群4で構成され、リレー前群3は、光軸に沿って物体側から順に、正屈折力の単レンズL31と、負屈折力の単レンズL32と、正屈折力の単レンズL33とから構成され、、リレー後群4は、正屈折力の単レンズL41で構成されている。
リレー前群3を3枚のレンズL31、L32、L33のみで構成することにより、リレーレンズ群の前後に光路折り曲げ用の光学部材を配置する為の間隔を十分に取ることが可能となり、フレア、ゴーストを遮断する為の遮光部材(例えば、開口絞り等)を効果的に配置することが可能となる。
また、リレー後群4を正の屈折力の単レンズL41のみとすることで、リレー後群4と接眼レンズ群とからなる光学系をコンパクトに構成することができる。また瞳の位置関係を良好に設定することができると共に全体の大きさを小さくすることも可能となる。
また、リレーレンズ群の第二結像面I2の近傍にリレー後群4が配置されている為、リレー後群4と接眼レンズ群とからなる光学系をよりコンパクトに構成することができる。またリレーレンズ群の瞳位置と、接眼レンズ群の瞳位置を良好に設定することが可能である。
また、接眼レンズ群は接眼前群5と接眼後群6から構成され、リレー式ファインダー光学系Mの視度調整は、接眼前群5を光軸方向に移動させることで行う構成である。接眼前群5を光軸方向に移動させて視度調節を行うことにより、リレー式ファインダー光学系Mの最終レンズ群である接眼後群6を固定することが出来、視度調節に伴う瞳位置の変化、すなわちアイポイントEPの位置が変化しないように構成することが可能となる。
従来、最終レンズ群である接眼後群6が視度調節の為に稼動する場合、防塵、防滴、防水構造をとる為に保護ガラスを配置しており、保護ガラスを配置する分アイポイントEPまでの距離が短くなり、また保護ガラス分のコストアップもあった。本第1実施の形態では、最終レンズ群である接眼後群6が固定されている為、防塵、防滴、防水構造とする為の保護ガラスを配置する必要性がなくなり、アイポイントEPまでの距離が短くなることもなく、且つコストダウンにもなる。
(第3実施の形態)
図6は、本発明の第3実施の形態にかかるリレー式ファインダー光学系Mの概略構成図である。図7は、図6においてA方向から見た(図1において撮像レンズ11側から見た)ときの構成図である。第3実施の形態において、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し説明する。
図6は、本発明の第3実施の形態にかかるリレー式ファインダー光学系Mの概略構成図である。図7は、図6においてA方向から見た(図1において撮像レンズ11側から見た)ときの構成図である。第3実施の形態において、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し説明する。
図6、図7において、撮像装置10の一次像を結像する焦点板I1からの光束は、光路を略90度折り曲げるための第1光学部材M1で撮像装置10の右前45度方向(図6の紙面左奥45度方向及び図7の紙面左手前45度方向)に偏向され、光路を略90度折り曲げるための第2光学部材M2に入射し撮像装置10の左後45度方向(図6の紙面右手前方向及び図7の紙面左奥45度方向)に偏向され光路を撮像装置10の下方(図6の紙面下方及び図7の紙面下方)に偏向される。第2光学部材M2で偏向された光束は、リレーレンズ群のリレー前群3に入射し射出して、第3光学部材M3に入射し略90度偏向されて撮像装置10の後方(図6の紙面右方向及び図7の紙面奥方向)に射出してリレーレンズ群のリレー後群4に入射し、二次結像面I2に二次像が結像される。二次結像面I2に結像された二次像をアイポイントEPで拡大観察するために、正屈折力の接眼前群5と正屈折力の接眼後群6からなる接眼レンズ群が配置されている。このように構成することで、焦点板I1からの光軸IOと接眼レンズ群の光軸IPをねじれの位置関係に配設することができる。
本発明の第3実施の形態にかかるリレー式ファインダー光学系Mでは、焦点板I1からの光軸IOと接眼レンズ群の光軸IPが、ねじれの位置関係になるように構成することで、リレー式ファインダー光学系Mを前後左右方向に小型化することができると共に、リレー式ファインダー光学系Mで問題となる接眼レンズ群の光軸IPの位置を撮影レンズ11の光軸I11の位置に近づけることが可能となる。
また、焦点板I1からの光軸と接眼レンズ群の光軸がねじれの位置になることにより、ファインダー窓14の位置を撮影レンズ11の光軸I11の位置に対して左右方向にずらして液晶モニタ16の左右位置に設けることが可能となり、ファインダー窓14と液晶モニタ16の観察の切替を容易にする事ができる。
また、光学部材M1が撮像装置10の右前45度方向(図6の紙面左奥45度方向及び図7の紙面左手前45度方向)に傾けて配置され、光学部材M2が撮像装置10の左後45度方向(図6の紙面右手前方向及び図7の紙面左奥45度方向)に傾けて配置され、かつ光軸IOと光軸IPとがねじれの位置関係に構成されているため、光学部材(例えば、M2、M3)の前後左右方向への突出量を少なくすることができ、リレー式ファインダー光学系Mの前後左右方向を小型にすることが可能となる。
また、焦点板I1より物体側(図6の紙面の左方向)に光学部材(例えば、M2,M3)が大きくはみだすことがなく、リレー式ファインダー光学系Mの構成部品と撮影レンズ11との干渉等を防ぐことも可能となる。
デジタル一眼レフレックスカメラの場合、カメラ背面には撮影した画像を表示したり、カメラの各種情報を表示したりする為の液晶モニタ16を配置している。接眼レンズの光軸IPの位置と撮影レンズ11の光軸I11の位置を近づけることにより、ファインダー窓14で観察している状態から、液晶モニタ16の内容を確認する為の眼の移動量は少なくなり、撮影者は容易に情報の切り替えが行えるようになる。
また、リレーレンズ群はリレー前群3とリレー後群4で構成され、リレー前群3は、光軸に沿って物体側から順に、正屈折力の単レンズL31と、負屈折力の単レンズL32と、正屈折力の単レンズL33とから構成され、、リレー後群4は、正屈折力の単レンズL41で構成されている。
リレー前群3を3枚のレンズL31、L32、L33のみで構成することにより、リレーレンズ群の前後に光路折り曲げ用の光学部材を配置する為の間隔を十分に取ることが可能となり、フレア、ゴーストを遮断する為の遮光部材(例えば、開口絞り等)を効果的に配置することが可能となる。
また、リレー後群4を正の屈折力の単レンズL41のみとすることで、リレー後群4と接眼レンズ群とからなる光学系をコンパクトに構成することができる。また瞳の位置関係を良好に設定することができると共に全体の大きさを小さくすることも可能となる。
また、リレーレンズ群の第二結像面I2の近傍にリレー後群4が配置されている為、リレー後群4と接眼レンズ群とからなる光学系をよりコンパクトに構成することができる。またリレーレンズ群の瞳位置と、接眼レンズ群の瞳位置を良好に設定することが可能である。
また、接眼レンズ群は接眼前群5と接眼後群6から構成され、リレー式ファインダー光学系Mの視度調整は、接眼前群5を光軸方向に移動させることで行う構成である。接眼前群5を光軸方向に移動させて視度調節を行うことにより、リレー式ファインダー光学系Mの最終レンズ群である接眼後群6を固定することが出来、視度調節に伴う瞳位置の変化、すなわちアイポイントEPの位置が変化しないように構成することが可能となる。
従来、最終レンズ群である接眼後群6が視度調節の為に稼動する場合、防塵、防滴、防水構造をとる為に保護ガラスを配置しており、保護ガラスを配置する分アイポイントEPまでの距離が短くなり、また保護ガラス分のコストアップもあった。本第1実施の形態では、最終レンズ群である接眼後群6が固定されている為、防塵、防滴、防水構造とする為の保護ガラスを配置する必要性がなくなり、アイポイントEPまでの距離が短くなることもなく、且つコストダウンにもなる。
なお、全ての実施の形態において、光学部材M1、M2、及びM3には、ミラーが用いられるが、プリズム等の光学部材を用いることができる。
また、全ての実施の形態において、リレー前群3は第2光学部材M2と第3光学部材M3の間に配置しているが、焦点板I1と第1光学部材M1の間、第1光学部材M2と第2光学部材M2の間、或いは第3光学部材M3の直後に配置しても同様の効果を奏することができる。
また、全ての実施の形態において、リレー前群3を複数に分割して焦点板I1からリレー後群4までの間に分割した一部のレンズ群を配置するように構成しても良い。
また、全ての実施の形態において、リレーレンズ群に1枚の非球面レンズを設けることが可能である。リレーレンズ群に非球面を1枚を物体側の面に使用することにより球面収差を良好に補正することが可能となり、その他のレンズにて接眼レンズ群との瞳位置を調整しても性能を維持することが可能となる。また、1枚の非球面を接眼レンズ群に近い位置に使用した場合には、その他のレンズにて球面収差の補正を行い、非球面レンズで接眼レンズ群との瞳位置を調整しつつコマ収差を良好に補正することが可能となる。
また、全ての実施の形態において、リレーレンズ群及び接眼レンズ群の少なくとも1つのレンズにプラスチックレンズを用いることが可能である。このようにプラスチックレンズを用いることによりより一層の低価格化及び軽量化を実現することが可能になる。
なお、本発明の全の実施の形態では、2群構成のレンズ系を示したが、該2群に付加レンズ群を加えただけのレンズ系も本発明の効果を内在した同等のレンズ系であることは言うまでもない。また、各レンズ群内の構成においても、実施例の構成に付加レンズを加えただけのレンズ群も本発明の効果を内在した同等のレンズ群であることは言うまでもない。
また、上述の実施の形態は例に過ぎず、上述の構成や形状に限定されるものではなく、本発明の範囲内において適宜修正、変更が可能である。
本発明によれば、主としてデジタルスチルカメラや、一眼レフレックス用のファインダーとして使用可能であり、ファインダー光軸を撮影レンズの光軸に近づけることができ、且つ小型のリレー式ファインダー光学系を提供することが可能となる。また、このリレー式ファインダー光学系を有するカメラを提供することが可能になる。
3 リレー前群
4 リレー後群
5 接眼前群
6 接眼後群
10 撮像装置
11 撮影レンズ
12 クイックリターンミラー
14 ファインダー窓
15 撮像素子
16 液晶モニタ
I1 焦点板
I2 第二結像面
M1 第1光学部材
M2 第2光学部材
M3 第3光学部材
EP アイポイント
4 リレー後群
5 接眼前群
6 接眼後群
10 撮像装置
11 撮影レンズ
12 クイックリターンミラー
14 ファインダー窓
15 撮像素子
16 液晶モニタ
I1 焦点板
I2 第二結像面
M1 第1光学部材
M2 第2光学部材
M3 第3光学部材
EP アイポイント
Claims (8)
- 光軸に沿って物体側から順に、一次像から二次像を形成するための正の屈折力を有するリレーレンズ群と、前記二次像を観察するための正の屈折力を有する接眼レンズ群を有し、
前記一次像からの光軸と前記接眼レンズ群の光軸をねじれの位置に配設するための光学手段を有することを特徴とするリレー式ファインダー光学系。 - 前記リレーレンズ群は、光軸に沿って物体側から順に、リレー前群とリレー後群からなり、
前記リレー後群は、前記二次像の近傍に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のリレー式ファインダー光学系。 - 前記リレー前群は、光軸に沿って物体側から順に、正の屈折力を持つ単レンズと、負の屈折力を持つ単レンズと、正の屈折力を持つ単レンズからなり、
前記リレー後群は、正の屈折力を持つ単レンズのみからなることを特徴とする請求項1または2に記載のリレー式ファインダー光学系。 - 前記接眼レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に、正の屈折力を有する接眼前群と、正の屈折力を有する接眼後群からなり、
前記接眼前群を光軸方向に移動させることにより視度調節を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のリレー式ファインダー光学系。 - 前記リレーレンズ群は、1枚の非球面レンズを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のリレー式ファインダー光学系。
- 前記リレーレンズ群及び前記接眼レンズ群の少なくとも1つのレンズはプラスチックレンズからなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のリレー式ファインダー光学系。
- 前記接眼レンズ群の光軸位置が、前記一次像の位置より前記一次像への入射側に位置することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のリレー式ファインダー光学系。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載のリレー式ファインダー光学系を具備してなることを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006031439A JP2007212680A (ja) | 2006-02-08 | 2006-02-08 | リレー式ファインダー光学系とこれを有する撮像装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006031439A JP2007212680A (ja) | 2006-02-08 | 2006-02-08 | リレー式ファインダー光学系とこれを有する撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007212680A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103105665A (zh) * | 2013-03-05 | 2013-05-15 | 福建福特科光电股份有限公司 | 新型光路偏折摄像镜头 |
-
2006
- 2006-02-08 JP JP2006031439A patent/JP2007212680A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103105665A (zh) * | 2013-03-05 | 2013-05-15 | 福建福特科光电股份有限公司 | 新型光路偏折摄像镜头 |
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