JP2008145751A - シフト光学系及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

シフト光学系及びそれを有する撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
シフト効果が容易に得られ、しかも位相差方式の焦点検出装置を有するカメラに装着した場合であっても、高精度な焦点検出が出来るシフト光学系を得ること。
【解決手段】
物体側から像側へ順に、光軸に対し垂直方向に移動可能な負の屈折力の第1レンズ群と、開口絞りを含み光軸に対し、垂直方向に不動の正の屈折力の第2レンズ群を有し、該第1レンズ群を光軸に対し垂直方向に移動して像面に結像する被写界範囲をシフトさせるシフト光学系であって、該第2レンズ群の結像倍率をβとするとき、
1.0 < |β| < 2.5
なる条件を満足することを特徴とすること。
【選択図】 図1(a)

Description

本発明は建築物等を歪みなく撮影することができるシフト光学系に関し、特に位相差検出方式の自動焦点検出装置を有した一眼レフカメラに好適なものである。
建築物等を歪みなく撮影することができる撮影レンズとしてシフト光学系が知られている。
図5は、従来のシフト光学系61を伝相差検出方式の自動焦点検出装置13を有するカメラ本体50に装着したときの要部概略図である。
図5においては、シフト光学系61全体をその光軸60aに対し、垂直方向に変移させてシフト効果を得ている様子を示している。
図5において、不図示の被写体からの光束はシフト光学系61を透過後、回動可能な主ミラー51により上方に反射され、焦点板52上に被写体像を形成する。焦点板52上に形成された被写体像はペンタプリズム53による複数回の反射を経て接眼レンズ54を介して撮影者又は観察者によって視認される。
一方、シフト光学系61から主ミラー51に到達した光束のうちの一部は主ミラー51の透過部を透過し、サブミラー55により下方に反射され焦点検出装置13に導かれる。
焦点検出装置13は一般的に位相差検出方式(像ずれ方式)と呼ばれているものである。
一方、画像情報をスクリーンに投射する画像投射装置において、斜方向に画像を投射するときの撮影画像の台形歪みを補正するようにした画像投射装置(プロジェクター)が知られている。(特許文献1、2)
特許文献1の画像投射装置では、画像をスクリーンに投射する投射光学系を、絞りを挟んで前後に配置した2つのレンズ群で構成している。そして、画像を斜方向に投射するとき、スクリーン側のレンズ群を光軸上の一点で光軸と垂直方向の軸を回転軸として回動している。これによってスクリーン面に投射される画像の台形歪みを補正している。
特許文献2では、投射レンズの一部のレンズ群を偏心駆動することによって投射画像の歪曲を補正している。
特開平9−304733号公報 特開平3−141337号公報
位相差検出方式の自動焦点検出装置を有したカメラに、レンズ系全体をシフトさせてシフト効果を得るシフト光学系を用いると、焦点検出装置に入射する光束がケラれて自動焦点検出が出来なく場合がある。
図6(a)、(b)はシフト光学系61と、位相差検出方式の焦点検出装置13との関係を示す説明図である。
図6(a)は標準状態、図6(b)はシフト状態を示している。
図6に示す位相差検出方式の焦点検出装置13では、シフト光学系61の像面15側に2つの再結像レンズ16−1、16−2より成る光学手段16を設けている。そして光学手段16により、シフト光学系61の瞳14の異なる2つの領域14−1、14−2を通過した光束18−1、18−2を用いて予定結像面15又はその近傍に形成した被写体像に関する2つの光量分布を再形成する。
そして、再形成した2つの光量分布の相対的な位置関係を複数の素子より成る2つの光電変換素子17−1、17−2より成る受光手段17により求め、2つの光電変換素子17−1、17−2からの信号を用いてシフト光学系61の合焦状態を検出している。
図6(b)に示すように、シフト光学系61がシフトした状態においては、焦点検出装置13の光学手段16のうち一方の再結像レンズ16−1に入射する光束18−2が瞳14−2から外れてケラれてくる。
この結果、一方の光電変換素子17−1からは、被写体像に関する信号が得られないか、又は光量が不足するため、S/N比の悪い信号となってくる。
このため、シフト状態では、焦点検出が出来ないか又は、焦点検出精度が低下してくるという問題があった。
また、レンズ系全体をシフトさせるシフト光学系のシフト状態においては、画面周辺の一部からの光束の撮像面への入射角度が極めて大きくなる。このため、CCDやCMOSを撮像素子に使用するデジタルカメラでは、画面周辺の一部について画素内でのケラレが大きくなり、銀塩フィルムに比べて周辺光量落ちが目立ちやすいという問題があった。
尚、特許文献1のプロジェクター用の投射レンズはカメラに取り付けて使用するシフト光学系を意識したものではない。このためシフト用の移動レンズ群の移動量が大きいという問題があった。
本発明は、シフト効果が容易に得られ、しかも位相差検出方式の焦点検出装置を有するカメラに装着した場合であっても、高精度な焦点検出が出来るシフト光学系及びそれを有する撮像装置の提供を目的とする。
本発明のシフト光学系は、
物体側から像側へ順に、光軸に対し垂直方向に移動可能な負の屈折力の第1レンズ群と、開口絞りを含み光軸に対し、垂直方向に不動の正の屈折力の第2レンズ群を有し、該第1レンズ群を光軸に対し垂直方向に移動して像面に結像する被写界範囲をシフトさせるシフト光学系であって、該第2レンズ群の結像倍率をβとするとき、
1.0 < |β| < 2.5
なる条件を満足することを特徴としている。
本発明によれば、
シフト効果が容易に得られ、しかも位相差検出方式の焦点検出装置を有するカメラに装着した場合であっても、高精度な焦点検出が出来るシフト光学系が得られる。
図1(a)、(b)は、本発明の実施例1の要部概略図である。
図1(a)は、シフト光学系SOの基準状態(シフトしていない状態)を示している。
図1(b)は、シフト光学系SOを構成する一部のレンズ群を平行偏心又は回動してシフトさせたときのシフト状態を示している。
図1(a)、(b)において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。
本実施例のシフト光学系SOでは、光軸に垂直な方向へ移動可能な負の屈折力の第1レンズ群L1と、第1レンズ群L1の撮像面側にあり光軸に対する偏心移動に関して固定の絞りSPを有する正の屈折力の第2レンズ群L2で構成されている。第1レンズ群L1を光軸に垂直な方向へ移動してシフト効果を得ている。シフト光学系SOの焦点距離をf、第1、第2レンズ群L1、L2の焦点距離を各々f1、f2、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2との主点間隔をe1とする。このとき実施例1の諸数値は次のとおりである。
(表1)
f =35.000
f1 = −17.5 e1 =20.0
f2 = 25.0

第2レンズ群の結像倍率をβ2は−2.0倍である。
第1図(a)のシフト光学系SOの基準状態においては、遠方の位置6にある物体7の第1レンズ群L1による虚像7aが位置10に形成される。位置10に形成された虚像7aは、開口絞りSPを有する第2レンズ群L2で倍率β=−2.0で像面8の位置に像9となって結像されている。
尚、図1(a)において、5はシフト光学系SOの光軸である。
第1図(b)のシフト状態のシフト光学系SOにおいては、第1レンズ群L1が像面8の縦方向(紙面内で光軸5と垂直方向)で例として最大像高の半分の値だけ紙面内で下側にシフトしている。
ここで最大像高とは、像面8に配置する撮像手段の有効径の半分の値である。
このとき遠方の位置26にあって歪みなく撮影しようとしている高さの高い物体27の第1レンズ群L1による虚像27aは、位置11であって第1レンズ群L1の光軸L1aより紙面内の上側に形成される。
第1レンズ群L1が像面8の縦方向の最大像高の半分の値だけ下側にシフトしているので、虚像27aの下端は最大像高の半分の値だけ下側にある。
位置11に形成された虚像27aは第2レンズ群L2で倍率β=−2.0で像面8の位置に像12となって結像される。これによって物体27のシフト像12を得ている。像12のシフト量は像面8の縦方向の最大像高と同じ量である。
このようにして本実施例のシフト光学系SOでは第1レンズ群L1のシフト移動量は最終像12のシフト移動量に対して0.5倍という小さな移動量となっている。これによって効果的にシフト像を得ている。
本実施例のシフト光学系においては、各レンズ群の屈折力を適切に設定することによりシフトレンズ群の移動量を小さくできる。この結果、部分系のシフトによる光学性能の変化を小さくすることができる。
図2(a)、(b)は、本発明のシフト光学系の実施例2のレンズ断面図である。
図2(a)は基準状態、図2(b)はシフト状態を示している。
本実施例のシフト光学系SOは、光軸に垂直方向に移動可能な負の屈折力の第1レンズ群L1と、第1レンズ群L1の撮像面側(像側)にあり光軸に対する偏心移動に関して固定で開口絞りSPを有する正の屈折力の第2レンズ群L2を有している。本実施例では、実施例1と同様に第1レンズ群L1を光軸に垂直方向に移動してシフト効果を得ている。
図2(b)では、第1レンズ群L1を光軸5に対して下方にシフトした状態を示している。
第2レンズ群L2の結像倍率βは−1.29倍である。
本実施例のシフト光学系SOではシフト移動に際して最終像のシフト移動量に対して0.78倍という小さな移動量でシフト用の第1レンズ群L1を移動すればよい。
以下に、実施例2における数値実施例を示す。数値実施例において、iは物体側からの面の順番を示し、Riは各面の曲率半径、Diは第i面と第i+1面との間の部材肉厚又は空気感覚、Ni、νiはそれぞれd線に対する屈折率、アッベ数を示す。
fは焦点距離、FnoはFナンバーである。
(表3) 近軸配置
f =34.150
f1 = −26.441 e1 =25.515
f2 = 30.184

各実施例のシフト光学系SOは、
物体側から像側へ順に、光軸に対し垂直方向に移動可能な負の屈折力の第1レンズ群L1と、開口絞りSPを含み光軸に対し、垂直方向に不動の正の屈折力の第2レンズ群L2を有している。そして、第1レンズ群L1を光軸に対し垂直方向に移動して像面に結像する被写界範囲をシフトさせている。第2レンズ群L2の結像倍率をβとするとき、
1 < |β| < 2.5 ・・・(1)
なる条件を満足している。
条件式(1)下限値を超えて第2レンズ群L2の結像倍率βが小さいと第1レンズ群L1のシフト移動量が大きくなってしまう。一方条件式(1)上限値を超えて第2レンズ群L2の結像倍率βが大きいと第1レンズ群L1のパワーを大きくしなければならなくなり、この結果コマ収差、非点収差等軸外の収差補正が困難となる。
更に好ましくは、条件式(1)の数値範囲を
1.2 < |β| < 2.2 ・・・(1a)
とするのが良い。
第2レンズ群L2の焦点距離をf、全系の焦点距離をfとする。このとき、
0.6 < f/f < 1.5 ・・・(2)
なる条件を満足している。
条件式(2)の下限値を超えて第2レンズ群L2の焦点距離fが小さくなると第2レンズ群L2のパワーが大きくなり球面収差等の収差補正が困難となる。一方条件式(2)の上限値を超えて第2レンズ群L2の焦点距離fが大きくなるとレンズ系全体の全長が大きくなってしまう。
シフト光学系において条件式(2)を満足するような適切なパワー配置を選択することによりシフト用の第1レンズ群L1の移動量を小さくできるので部分系のシフトによる性能の変化を小さくすることができる。
更に好ましくは、条件式(2)の数値範囲を
0.65 < f/f < 1.0 ・・・(2a)
とするのが良い。
図3は本発明の実施例2のシフト光学系を位相差検出方式の焦点検出装置を内蔵するデジタル一眼レフカメラに適用したときの要部概略図である。
図3において、SOはシフト光学系であり、デジタル一眼レフカメラ50に着脱可能に装着されている。
図3では、シフト用の第1レンズ群L1をシフトした状態で示している。
本実施例では、図3からわかるように前方(物体側)の一部のレンズ群L1を光軸に垂直方向に移動してシフト効果を得ている。このためマウント付近のカメラ本体の部材との干渉が避けられるので像のシフト量を大きくすることができる。また、カメラ本体のグリップより前方にあるレンズ群L1をシフトする構成なのでカメラのホールディング性(携帯性)が優れたカメラシステム(撮影装置)が提供できる。
さらに、シフト用の第1レンズ群L1の移動量を小さくすることができるのでシフト操作を迅速にでき、操作性の優れたカメラシステムが提供できる。シフト光学系SOの一部のレンズ群をシフト用のレンズ群とし、モーターで駆動したときでも移動レンズ群を軽くすることができるので駆動力が小さくてすむ。
同図において、不図示の被写体からの光束はシフト光学系SOを透過後、回動可能な主ミラー51により上方に反射され、焦点板52上に被写体像を形成する。焦点板52上に形成された被写体像はペンタプリズム53による複数回の反射を経て接眼レンズ54を介して撮影者又は観察者によって視認される。
一方、シフト光学系SOから主ミラー51に到達した光束のうちの一部は主ミラー51の透過部を透過し、サブミラー55により下方に反射され焦点検出装置13に導かれる。
焦点検出装置13は一般的に位相差検出方式(像ずれ方式)と呼ばれているものである。
主ミラー51とサブミラー55が回動し、撮影光路中から退避したとき、シフト光学系SOを通過した光束によって、被写体像が撮像素子56に結像する。撮像素子56で得られた画像信号は、制御回路57でデジタル処理される。
図4(a)、(b)は、図1(a)、(b)におけるシフト光学系SOと、位相差検出方式の焦点検出装置13との関係を示す説明図である。
本実施例の位相差検出方式の焦点検出装置13では、シフト光学系SOの像面15側に2つの再結像レンズ16−1、16−2より成る光学手段16を設けている。そして光学手段16によりシフト光学系SOの瞳14の異なる2つの領域14−1、14−2を通過した光束18−1、18−2を用いて予定結像面15又はその近傍に形成した被写体像に関する2つの光量分布を再形成する。
そして、再形成した被写体像に関する2つの光量分布の相対的な位置関係を複数の素子より成る2つの光電変換素子17−1、17−2より成る受光手段17により求めている。そして受光手段の2つの光電変換素子17−1、17−2からの信号を用いてシフト光学系SOの合焦状態を検出している。
シフト光学系SOの結像点が予定焦点面15の前側、即ちシフト光学系SO側にある場合には2つの光電変換素子17−1、17−2上にそれぞれ形成される被写体像に関する光量分布が互いに近づいた状態となる。逆にシフト光学系SOの結像点が予定焦点面15の後側、即ちシフト光学系SOと反対側にある場合には2つの光電変換素子17−1、17−2上にそれぞれ形成される被写体像に関する光量分布が互いに離れた状態となる。
しかも2つの光電変換素子17−1、17−2上に形成される被写体像に関する光量分布のずれ量はシフト光学系SOのディーフォーカス量即ち焦点はずれ量とある関数関係にある。このためそのずれ量を適当な演算手段で算出することにより、シフト光学系SOの焦点はずれの方向と量を検出している。
尚、図4において19は撮影光束である。
本実施例のシフト光学系SOは、シフト状態のおいて開口絞りSPを有する最終レンズ群である第2レンズ群L2がシフト移動しない。このため図4(b)に示すように焦点検出装置13側から見たレンズの開口部が移動しない。この結果、位相差検出方式の焦点検出装置を構成する光学手段16に入射する測距用の光束18-1および18-2は第2レンズ群L2でけられることがない。シフト状態でも測距用の光束18−1、18−2がけられることがないので位相差方式の合焦検出が可能である。従っていつでも合焦動作が行える。
シフト光学系SOにおいて、光学手段16に入射する光束は、第1レンズ群L1がシフト移動する毎に変化する。即ち、光学手段16が取り込む光束は、シフト毎に第1レンズ群L1における通過位置が異なる。このため、光学手段16に入射する光束の収差は、微妙に変化しシフトするか否かで焦点検出装置13が示すピント位置(合焦位置)と撮影上の合焦位置の差も変化する。従ってシフト光学系SO内に、シフト移動量に対応した自動焦点検出に関するピント補正値データを保有している。これによってきめ細かに補正をすることにより自動合焦精度を高精度に保っている。
また、本発明のシフト光学系では開口絞りSPを有する最終レンズ群がシフト移動しないため、シフト状態であっても、画面周辺の一部の光束の撮像面への入射角度は基準状態に対してほとんど変化がない。したがって、シフト状態における画面周辺部の光量落ちは基準状態に比べてあまり大きくならない。
本発明のシフト光学系では、次のような態様が適用可能である。
シフト用の第1レンズ群の物体側に正の屈折力のレンズ群を設けてもよい。このときの正の屈折力のレンズ群は、焦点距離をfa、第1、第2のレンズ群の合成の焦点距離をfとするとき、
3f < fa ・・・(3)
なる条件を満足する屈折力とするのが良い。
シフト光学系を構成する第1レンズ群L1を光軸上の一点を回転軸として回転可能にしてもよい。これによれば、ティルト光学系としてパースペクティブの制御可能な光学系を得ることが可能できる。そのとき第1レンズ群L1中の一部のレンズ成分が他のレンズ成分と異なる動きをするようにすれば回転移動に対する収差の劣化を低減することができる。
ここでレンズ成分とは1以上のレンズより成るレンズグループのことである。
以上のように各実施例では、開口絞りSPを有する第2レンズ群L2の結像倍率βが条件式(1)を満足している。
これにより、各実施例のシフト光学系では開口絞りSPを有する最終レンズ群がシフト移動しないのでカメラに適用したときシフト状態でも位相差方式の焦点検出装置のカメラに適用しても測距光束がけられることがなく、焦点検出が可能である。従って迅速で高精度のピント合せが可能なカメラシステムが得られる。
各実施例のシフト光学系では、レンズ系全体をシフトするのでなく前方の一部のレンズ群を光軸に対し垂直方向に移動してシフト効果を得ているためカメラに適用したとき、マウント付近のカメラの部材との干渉が避けられる。このため像のシフト量を大きくすることができる。
更に、カメラのグリップより前方にあるレンズ群をシフトする構成にすることが可能なのでカメラのホールディング性が優れたカメラシステムが提供できる。
シフト用の第1レンズ群L1の移動量を小さくできるのでシフト操作を迅速にでき、操作性の優れたカメラシステムが提供できる。
前方の一部のレンズ群を光軸に対し垂直方向に移動してシフト効果を得ているため移動レンズ群を軽くすることができる。この結果、モーターで駆動する場合にも駆動力が小さくてすむ。
また、開口絞りSPを有する最終レンズ群がシフト移動しないため、シフト状態であっても、画面周辺の一部の光束の撮像面への入射角度は基準状態に対してほとんど変化がない。したがって、シフト状態における画面周辺部の光量落ちは基準状態に比べてあまり大きくならない。
レンズ群のシフト量に応じた自動焦点検出の際のベストピント補正を行なうシステムとすることにより各シフト位置で高い合焦精度を得ることができる。
本発明の実施例1のシフト光学系の基準状態を示す図 本発明の実施例1のシフト光学系のシフト状態を示す図 本発明の実施例2のシフト光学系を示す図 本発明の実施例2のシフト光学系を示す図 本発明の実施例2のシフト光学系を取り付けた一眼レフカメラの構成を示す図 本発明の実施例1のシフト光学系と位相差方式の焦点検出装置との関係示す図 従来の全体シフトのシフト光学系を取り付けた一眼レフカメラの構成を示す図 従来の全体シフトのシフト光学系と位相差方式の焦点検出装置との関係示す図
符号の説明
SO シフト光学系
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
SP 開口絞り
5 光軸
6 物体面
7、27 物体
8 像面
9、12 物体像
10、11 第1レンズ群による中間虚像
13 光学手段
16 二次結像倍率レンズ
17 ラインセンサ
18-1、18-2 測距光束
19 撮影光束
50 一眼レフカメラ
51 全体シフトのシフト光学系

Claims (7)

  1. 物体側から像側へ順に、光軸に対し垂直方向に移動可能な負の屈折力の第1レンズ群と、開口絞りを含み光軸に対し、垂直方向に不動の正の屈折力の第2レンズ群を有し、該第1レンズ群を光軸に対し垂直方向に移動して像面に結像する被写界範囲をシフトさせるシフト光学系であって、該第2レンズ群の結像倍率をβとするとき、
    1.0 < |β| < 2.5
    なる条件を満足することを特徴とするシフト光学系。
  2. 前記第2レンズ群の焦点距離をf、全系の焦点距離をfとするとき、
    0.6 < f/f < 1.5
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のシフト光学系。
  3. 前記第1レンズ群は、光軸に対し垂直方向に移動する際、互いに異なった態様で移動する複数のレンズ成分を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のシフト光学系。
  4. 前記シフト光学系は前記第1レンズ群の光軸に対する垂直方向のシフト移動量に対応した自動焦点検出に関するピント補正値データを保有していることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のシフト光学系。
  5. 前記シフト光学系は、光軸と垂直な軸を回転軸としティルト可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項のシフト光学系。
  6. 前記シフト光学系は、前記第1レンズ群の物体側に正の屈折力の前方レンズ群を有し、該前方レンズ群の焦点距離をfa、前記第1、第2レンズ群の合成の焦点距離をfとするとき、
    3f < fa
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項のシフト光学系。
  7. 請求項1から6のいずれか1項のシフト光学系と、該シフト光学系を着脱可能に装着し、位相差検出方式の焦点検出装置を内蔵するカメラ本体とを有することを特徴とする撮像装置。
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JP2010097197A (ja) * 2008-09-16 2010-04-30 Canon Inc 撮像装置

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