JP5031475B2 - ズームレンズ及びそれを有する撮影システム - Google Patents

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Description

本発明は、放送用テレビカメラあるいはビデオカメラ等のカメラ(撮像装置)に好適なズームレンズ及びそれを有する撮影システムに関するものである。
近年、放送用テレビカメラの分野ではHDTV化(ハイビジョン化)が進み、より高精細な映像を実現することができる撮影システムが求められている。また、撮影システム全体が小型で軽量であることも求められている。
これらの要望に伴い、撮像素子が高精細化され、又撮影光学系として用いられるズームレンズが高性能化(高解像化)されて、高周波成分の画像の撮影が可能となってきている。
しかしながら、撮影光学系の高解像化に伴い撮影光学系の焦点深度が浅くなる為、合焦位置(最良結像面)付近での微妙なフォーカス調整が必要になってきている。
フォーカス調整としてマニュアルフォーカスの場合は、撮影者がビューファインダー等の比較的小さな画面を見ながらフォーカス調整を行っている。この方法は、高精度のフォーカス調整を行うのが難しい。
このため高精度なオートフォーカス機能(自動焦点検出機能)をもつ撮影光学系が強く要望されている。
オートフォーカス方式には大別して能動式と受動式のオートフォーカス方式がある。
能動式のオートフォーカス方式では、撮像系とは別に測距系を設けている。そして測距系より、例えば赤外光を物体側に放射し、物体側から反射されてくる赤外光を受光して、物体に関する距離情報を得ている。
能動式のオートフォーカス方式は、テレビカメラ等の撮像システムでは、遠距離の被写体を撮影したり、機動性を確保する必要から、あまり適当でない。
これに対して受動式のオートフォーカス方式の1つとして撮影光学系の一部のレンズ群や撮像素子を光軸方向に微小振幅駆動(ウォブリング)させて撮影画像のコントラスト(先鋭度)を検出して合焦操作を行う方法がある。この方法はベストピント位置(合焦位置)の方向判別信号を得ることができ、コントラスト方式(いわゆる山登りオートフォーカス方式)として知られている(特許文献1)。
特許文献1では、撮影画界内の全範囲においてオートフォーカスを可能にする為に、ファインダ接眼窓の近傍に撮影光の一部を取り出す為のプリズムを配置した構成を開示している。
この他受動式のオートフォーカス方式の他の1つとして映像用の撮像光学系の光路中から分岐素子により一部の光束を分岐させ、その分岐した光束を合焦検出用の撮像素子に結像させて、合焦信号を得る方法がある。
このような撮像光学系とは別の分岐光学系(合焦光学系)を用いて合焦信号を得る方法が広く知られている(特許文献2〜4)。
この分岐光学系を撮像光学系とは別に設ける方式では、撮影する映像の画質を損なわず、合焦信号が得られるという特長がある。
特開2002−365528号公報 特開平9−274129号公報 特開2004−085676号公報 特開2003−270517号公報
撮像光学系の光路中に光束の一部を分岐する為の分岐素子を配し、撮像光学系とは別の分岐光学系により合焦位置の方向判定を行う方式は、合焦位置を探る動きが撮影像に写らないという特徴がある。
しかし、分岐素子を撮像光学系の光路中に加えることからレンズ全長が長くなり、またレンズ重量も重くなり、撮影システムの機動性が低下する傾向がある。又、分岐素子を撮像光学系の光路中に加えるとレンズ全長が長くなるとともに、レンズの有効径が大きくなってくる。更に、結像位置に対する射出瞳の位置が近くなり、例えば色分解光学系を有する3板式のテレビカメラに適用するとホワイトシェーディングが発生し、良好な光学性能を得るのが難しくなってくる。
このため分岐素子を撮影光路中に配置するときは、分岐素子の光路長がなるべく短いことが重要になっている。
この他、テレビカメラ用のズームレンズでは、リレー光学系(結像部)の一部のレンズ群を光路中から挿脱させて、他のレンズ群(エクステンダーレンズ)と交換して全系の焦点距離範囲を変えることが行われている。
そうするとエクステンダーレンズの挿脱により、全系のFナンバーが変化し、それに伴い焦点深度も変化する。焦点深度が変化すると、高い焦点検出精度を得るのが困難になってくる。
このため、テレビカメラ用のズームレンズでは、エクステンダーレンズを光路中から挿脱させても焦点検出精度の低下が少ないことが重要になっている。
本発明は、撮影光路中に分岐素子を配置し、撮影光束の一部を分岐するとき、レンズ全長が長くなるのを軽減することができるズームレンズ及びそれを有する撮影システムの提供を目的とする。
この他本発明は、分岐した光束を、例えば自動焦点検出用に用いるとき、結像部にエクステンダーレンズを挿脱させても焦点検出精度に影響を与えず、高精度の焦点検出ができるズームレンズ及びそれを有する撮影システムの提供を目的とする。
本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に、フォーカスレンズ群を含む合焦部、ズーミング用のレンズ群を含む変倍部、光量調整用の絞り、ズーミングのためには不動の結像作用をするレンズ群を含む結像部、とを有するズームレンズであって、
前記結像部は、該絞り側からの光束が入射する入射面と該入射面からの光束を反射光と透過光に分岐するハーフミラー面と、該ハーフミラー面で反射した光が該入射面の一部で全反射した後に出射する分岐出射面と、
該ハーフミラー面を通過した光が出射する出射面を含み、該入射面と該出射面は、該ズームレンズの光軸に対し垂直で、かつ双方が平行である分岐素子を有し、
該絞りから該分岐素子の出射面までの距離をd
該絞りから全系の結像面までの空気換算長をd
該分岐素子の出射面の光束有効径をD
該分岐素子の分岐出射面の光束有効径をD
とするとき、
なる条件を満足することを特徴としている。
本発明によれば、撮影光路中に分岐素子を配置し、撮影光束の一部を分岐するとき、レンズ全長が長くなるのを軽減することができるズームレンズが得られる。
以下、本発明のズームレンズ及びそれを有する撮影システムの実施例1について説明する。
図1は本発明の撮影システムをテレビカメラシステムに適用したときの要部概略図である。図1において、101は本実施例のズームレンズ、123は撮影装置としてのカメラである。被写体(物体)の像を結ぶズームレンズ101は、被写体像を光電変換する撮像素子を含むカメラ(カメラ本体)123に対して着脱可能(交換可能)に構成されている。124はカメラ123にズームレンズ101を装着することにより構成される撮影システムである。
ズームレンズ101は合焦部(フォーカス用のレンズ群を含むレンズ群)102、変倍部(ズーミング用のレンズ群)103、光量調整用の絞り(絞り)104、結像部LRを有している。
合焦部102はフォーカスレンズ群を有している。変倍部103は変倍の為に光軸上を移動するバリエータと変倍に伴う像面変動を補正する為に光軸上を移動するコンペンセータを含むレンズ群を有している。
結像部LRは撮像系の光量の一部を分岐光学系111に分岐する為の分岐素子105を有している。更に、ズームレンズ101の光軸に対して挿脱可能なレンズ群106、エクステンダーレンズ(エクステンダー光学系)106Ex、そして結像作用をする結像レンズ群107を有している。エクステンダー光学系106Exはレンズ群106と交換的に入れ替わることによりズームレンズ101全系の焦点距離を遷移させている。結像レンズ107はフォーカス又はズーミングのためには不動(ズーミング以外の目的のために動いても構わない)で結像のための結像レンズ群である。
カメラ123は、光学フィルタや色分解プリズムに相当するガラスブロック108、ズームレンズ101によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子(光電変換素子)109を有している。カメラ123はカメラの各制御を司るCPU110を有している。
111は、分岐素子105から分岐された光束を、合焦状態を検出するための光電変換素子(合焦検出素子)112に導く結像のためのレンズ群(合焦用レンズ群)である。光電変換素子112はレンズ群111によって導かれた光を受光し、AF信号を出力している。
また、113、114は、各々のレンズ群102(フォーカスレンズ群)、103(変倍レンズ群、ズーミング用のレンズ群)を光軸方向に駆動するヘリコイドやカム等の駆動機構である。尚、駆動機構113、114は、電動駆動、あるいは手動による駆動、あるいはその両方で駆動可能となっている。
また、115〜117は駆動機構113、114及び光量調節絞り104を電動駆動するモータ(駆動手段)である。
また、118〜120は、レンズ群102、103の光軸上の位置や、光量調節絞り104の絞り径を検出する為のエンコーダやポテンショメータ、あるいはフォトセンサ等の検出器である。
また、122は切替部材(指示部材)であり、オートフォーカスとマニュアルフォーカスの切替や、常時オートフォーカスを行うモードの切替を行っている。この他、各付属の部材にて指示した時のみオートフォーカスを行うモードとの切替を行っている。更に画界内のどの被写体についてオートフォーカスを実行するかを指示することの部材(図示せず)を含んでいる。
121は、ズームレンズ101の制御や、光電変換素子112から得られる信号により合焦位置の算出を行う為のCPUである。
本実施例における撮影システム124におけるオートフォーカスのプロセスを説明する。ピントを合わせたい被写体に対してオートフォーカスするように切替部材122にて指示する。
ズームレンズ101において分岐素子105にて分岐された光束を、レンズ群111にて光電変換素子112に導く。検出器118〜120等で得られるズーム、フォーカス、絞りの位置情報を必要に応じて使用して、CPU121にて、光電変換素子112で得た信号から撮像素子109におけるピント位置を演算する。そしてCPU121で演算された位置まで駆動機構113を用いてフォーカスレンズ群102をベストピント位置(合焦位置)まで駆動し、合焦させる。
このとき、指示部材122にてオートフォーカスを指示されたときのみ上記オートフォーカス動作を行っても良いし、常にオートフォーカス動作を行っても良い。
図2に図1のズームレンズ101の主要部の概略図を示す。図2における各部材は物体側より像側へ順に、次のとおりである。
FLはフォーカスの為の合焦部とズーミングのための変倍部を含むレンズ群、SPは絞り、LDは分岐素子である。EXは光軸に対してレンズ群を挿抜できるレンズ群やエクステンダー光学系(エクステンダーレンズ)、RRは変倍中固定の結像のための結像レンズ群、IPは結像面である。
レンズ群FLからレンズ群RRまでがズームレンズZLを構成する。絞りSPから結像レンズ群RRまでが結像部(リレーレンズ)LRを表す。分岐素子LDは絞りSPと結像レンズ群RRとの間に配置されている。
分岐素子LDはハーフミラー面Sを有しており、分岐された光束を分岐出射面の光束出射側に設けた合焦位置を検出する為の検出部LAに導光する。結像部LAはレンズ群と合焦検出素子を有している。図中の実線は結像面IPの中心に結像する軸上光線を、点線は結像面IPでの最大像高に結像する軸外光線を、一点斜線は光軸をそれぞれ表す。ARは、検出部LAにて合焦位置の検出が可能なFナンバーの時の、入射瞳径に対して光線比率10割の軸上光線を、PRは軸外主光線をそれぞれ表す。軸上光線ARや軸外主光線PRを初めとした光束は、分岐素子LDに入射し、ハーフミラー面Sにて光量の一部に対して分岐され、分岐素子LDの入射面LDaにて全反射の後、検出部LAに導かれる。
ハーフミラー面Sと光軸Laとの為す角をθrとする。また、dはズームレンズの光軸Laに沿って、絞りSPから分岐素子LDの最結像面側の出射面LDbまでの距離とする。dはズームレンズの光軸Laに沿って、絞りSPから結像面IPまでの距離(空気換算長)を示す。入射面LDaと出射面LDbの双方は平行である。
また、Dは、分岐素子LDにおける、ズームレンズの光軸Laに沿って結像面側の出射面LDbの光線有効径を、Dは検出部LA側の分岐出射面LDcの光線有効径を示す。Dは、軸上光線ARのFナンバーにおいて、検出部LAに入射する光束が、ズームレンズZLのイメージサイズ全体に対して確保されている時の光線有効径である。図2において、Dは軸外光線の上線で決められており、光軸Laからの距離をD/2で示している。
尚、空気換算長とは、結像部LRの最終レンズ面から像面に至る光路中に配置されているプリズム等の光学ブロックの長さ(光軸方向の長さ、光路の長さ)を屈折率で割った値(長さ)である。
このとき各実施例は、
なる条件を満足している。
次に前述の各条件式の技術的意味を説明する。
距離dに対して距離dが大きすぎて条件式(1)の下限を超えると、ズームレンズZLのレンズ全長が長くなり全系の小型軽量化が困難となる。あるいは、距離dに対して距離dが小さすぎて条件式(1)の下限を超えると、分岐素子LDの光軸方向の厚さを十分長く確保することが困難となる。
これにより、分岐素子LDにより光束の分岐後のレンズ群111(図1参照)に導かれる光束幅が狭くなる為、精度の高い合焦位置の検出が困難となる。あるいは、撮像素子109のイメージサイズ全体に対して一部分の領域しか合焦位置の検出が出来なくなる。
一方、距離dに対して距離dが大きすぎて条件式(1)の上限を超えると、結像位置に対する射出瞳の位置が近くなり、ホワイトシェーディングが発生し良好な光学性能を得るのが難しくなる。
あるいは、距離dに対して距離dが小さすぎて条件式(1)の上限を超えると、エクステンダーレンズを挿入する為の十分な長さの間隔を確保するのが難しくなる。又、フランジバックの調整やマクロ機構の為のレンズ群を移動させるための間隔、及びこれらを保持する保持機構の空間を確保するのが困難となる。
また、光束有効径Dに対して光束有効径Dが小さすぎて条件式(2)の下限を超えると、分岐素子LDにより分岐後のレンズ群111に導かれる光束幅が狭くなる為、精度の高い合焦位置の検出が困難となる。あるいは、撮像素子109のイメージサイズ全体に対して一部分の領域しか合焦位置の検出が出来なくなる。
あるいは、光束有効径Dに対して光束有効径Dが大きすぎて条件式(2)の下限を超えると、ズームレンズZLのレンズ径が大きくなり小型軽量化や、簡易なレンズ構成で良好な光学性能を確保することが困難となる。
一方、光束有効径Dに対して光束有効径Dが小さすぎて条件式(2)の上限を超えると、適切な長さのバックフォーカスを得ることやズームレンズZLにおいて明るいFナンバーを実現することが困難となる。
また、簡易なレンズ構成で良好な光学性能を確保することが困難となる。また、エクステンダーレンズEXが分岐素子LDの結像面側に配される場合、エクステンダーレンズEXにて焦点距離を遷移させる為に高いアフォーカル倍率を確保することが困難となる。
あるいは、光束有効径Dに対して光束有効径Dが大きすぎて条件式(2)の上限を超えると、分岐後のレンズ群111の小型軽量化が困難となる。
各実施例においては、結像部(リレーレンズ群)LRの最も物体側に分岐素子(LDを含む前方レンズ群、或いは分岐光学系)を配置している。そして、ズームレンズZLの光軸Laに対してレンズ群を挿抜することにより焦点距離を遷移させる為のレンズ群(エクステンダー光学系Ex)と、フォーカシング又はズーミングのためには不動の結像レンズ群RRと配置するのが良い。
これにより、エクステンダーレンズExをズームレンズZLの光路中から挿抜しても分岐後のレンズ群111に取り込まれる光束の画角は変化しない。
これは、分岐後のレンズ群111にて合焦位置を検出するとき、ズームレンズZLの光路中からの挿抜により撮影画角が変化しても、合焦位置を検出する被写体の画角はエクステンダーレンズExの挿抜前後で変化しないことを意味する。
また、エクステンダーレンズExの挿抜によりズームレンズZLのFナンバーが変化する場合、焦点深度もFナンバーの変化に応じて変化する。
これは、合焦位置の検出に求められる精度が変化することを意味する。しかしながら、合焦位置を検出する分岐後のレンズ群111に導かれる光束は、分岐素子LDによりエクステンダーレンズExよりも物体側で分岐されるため、焦点深度は変化しない。
例えば、焦点距離が2倍の長さに変化して、Fナンバーが2倍になるエクステンダーレンズExを光路中に挿入した場合、ズームレンズZLの焦点深度は2倍に大きくなる為、求められる合焦精度が2倍に緩くなる。
一方、分岐後のレンズ群111の焦点深度は挿入前と変化しない。つまり、分岐後のレンズ群111にて合焦位置を検出する構成のオートフォーカスシステムの場合、エクステンダーレンズExを光路中に挿入した場合には合焦精度が相対的に2倍高まることになる。
また、分岐後のレンズ群111における合焦位置の検出方式として、例えば「位相差方式」を用いるときには、エクステンダーレンズExの光路中への挿入前後で、被写体における合焦位置の検出範囲が変化しない。
更に、分岐素子LD内の光軸Laに対して角度θrを有して配されている反射面Sが、撮像光束の有効光線全体に対して分岐するのがよい。これにより、撮像光束に対して一様に分岐される為、違和感の無い撮影像が得られる。言い換えると、撮像光束の有効光線の一部のみを分岐した場合、撮影画像内で透過率が異なるため撮影像が見苦しくなる。
また、反射面Sが撮像光束の有効光線全体に対して分岐し、その光束の一部のみを検出部LAに導くのがよい。これにより、光束有効径Dを小さくすることが出来るため、分岐素子LD及び分岐後のレンズ群111を小型軽量化することが容易となる。

以上のように各部材を構成することにより、ズームレンズの光軸方向の厚みを薄くすることができ、撮影システムの小型軽量化が容易となる。また、分岐後の光学系に導かれる光束幅を確保することができ、高い精度で合焦位置を検出することが容易となる。
又、各実施例の撮像システムとしては、以下の条件を満足することが好ましい。
軸上マージナル光線の前記分岐素子への入射角をαとする。単位はラジアン(rad)である。
絞り開放時における最大像高への主光線の前記分岐素子への入射角を
とする。
ハーフミラー面Sの光軸La方向へ時計回りに図ったときの光軸とのなす角度をθとする。単位は度とする。このとき
−0.21<α<0.22 ‥‥‥(3)
53<θ<67 ‥‥‥(5)
なる条件を満足するのが良い。
次に前述の条件式(3)〜(5)の技術的意味を説明する。
条件式(3)の上限を超えると、ズームレンズZLのレンズ径が大きくなり小型軽量化や、簡易なレンズ構成で良好な光学性能を確保することが困難となる。
また、結像位置に対する射出瞳の位置が近くなり、ホワイトシェーディングの原因となる。また、ズームレンズZLの光軸Laにおける、エクステンダーレンズExの挿抜される位置の光学性能への敏感度が高くなり、製造が困難となる。
一方、条件式(3)の下限を超えると、適切な長さのバックフォーカスを得ることやズームレンズZLにおいて明るいFナンバーを実現することが困難となる。また、簡易なレンズ構成で良好な光学性能を確保することが困難となる。また、エクステンダーレンズExが分岐素子LDの結像面側に配される場合は、エクステンダーレンズExにて焦点距離を遷移させる為に高いアフォーカル倍率を確保することが困難となる。
また、ズームレンズZLの光路中における、エクステンダーレンズExの挿抜される位置の光学性能への敏感度が高くなり、製造が困難となる。
条件式(4)の上限を超えると、結像位置に対する射出瞳の位置が近くなり、ホワイトシェーディングが発生し良好な光学性能が得るのが困難となる。また、簡易なレンズ構成で良好な光学性能を確保することが困難となる。
また、条件式(4)の下限を越えると、レンズ全長が長くなったり、ズームレンズZLのレンズ径が大きくなる為、小型軽量化や、簡易なレンズ構成で良好な光学性能を得るのが困難となる。
条件式(5)の上限を超えると、分岐素子LDにより分岐後のレンズ群111に導かれる光束幅が狭くなる為、精度の高い合焦位置の検出が困難となったり、あるいは撮像素子109のイメージサイズ全体に対して合焦位置の検出可能な範囲が狭くなったりする。
一方、条件式(5)の下限を超えると、結像位置に対する射出瞳の位置が近くなり、ホワイトシェーディングが発生し、簡易なレンズ構成で良好な光学性能が得るのが困難となる。また、分岐後のレンズ群111に対する分岐素子LD内の光路長が長くなり、小型軽量化が困難となる。
尚、更に好ましくは、前述の条件式(1)〜(5)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
−0.20<α<0.21 ‥‥‥(3a)
54<θ<66 ‥‥‥(5a)
また、結像部LR内の変倍中(ズーミング中)固定の結像のための結像レンズ群は、マクロ撮影又はフランジバック調整の内少なくとも一方を行うために光軸方向に移動可能であることが好ましい。
これにより、製造誤差によりフランジバックが異なる複数のカメラに対して、フランジバックを調整することができる。また、フランジバック調整機能を有することにより、複数のカメラに対しても良好な合焦位置の検出精度が得られる。また、マクロ撮影機能を有することにより、多様な撮影形態に対応することができる。
各実施例のズームレンズでは、ズームレンズによって形成された撮影像に対して、受光する撮像素子を有するカメラが交換可能に取り付くようにするのが良い。
以下、本発明のズームレンズの各実施例について説明する。
図3は本発明の実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離)におけるレンズ断面図である。
図4(A)、(B)はそれぞれ実施例1のズームレンズの広角端、望遠端(長焦点距離)における収差図である。
図5(A)、(B)はそれぞれ実施例1にエクステンダーレンズを挿入したときの広角端、望遠端における収差図である。
図6は図3の分岐素子の要部断面図である。
図7は本発明の実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。
図8(A)、(B)はそれぞれ実施例2のズームレンズの広角端、望遠端における収差図である。
図9は図7の分岐素子の要部断面図である。
図10は本発明の実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。
図11(A)、(B)はそれぞれ実施例3のズームレンズの広角端、望遠端における収差図である。
図12は図10の分岐素子の要部断面図である。
図13は本発明の実施例4のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。
図14(A)、(B)はそれぞれ実施例4のズームレンズの広角端、望遠端における収差図である。
図15は図13の分岐素子の要部断面図である。
各実施例のズームレンズはテレビカメラ又はビデオカメラ(撮影装置)に交換可能に装着され、図1に示すような撮影システムの一部を構成するものである。
レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。図3は後述する数値実施例1に、図7は後述する数値実施例2に、図10は後述する数値実施例3に、図13は後述する数値実施例4に各々相当する。
各実施例のズームレンズは、物体側から像側へ順に、合焦用レンズ群L11を含む合焦部LF、ズーミング時の為に光軸上移動する2つのレンズ群(バリエーターレンズ群L12とコンペンセータレンズ群L13)を含む変倍部(ズーム部)LZを有する。
更に、通過光量を制限する開口絞りSP、ズーミングのためには不動の結像用の複数のレンズ群を含む結像部LRとを有している。
結像部LRは、レンズ群(前方レンズ群)L21,レンズ群L22,結像レンズ群L23を有している。前方レンズ群L21は入射光束を複数の光路に分岐する分岐素子LDを含むレンズ群である。
LAは合焦位置を検出する為の検出部である。検出部LAは分岐素子LDで分岐された撮影光束の一部を用いて公知の方法によりズームレンズZLの焦点検出信号を得る為に用いている。
例えば、各実施例で用いる自動焦点検出装置では、位相差方式を用いている。
この方式は、ズームレンズの射出瞳の複数領域から射出する光束によって、該複数領域毎に各々被写体像を形成する2次結像レンズと、複数の被写体像が形成される位置に各々設けた受光部を有している。受光部によって被写体像の光量分布を電気信号に変換し、このときの信号を用いて複数の被写体像の相対位置関係よりズームレンズの焦点情報を演算手段で求めている。
レンズ群L22は全系の焦点距離範囲を変更するために他のレンズ群(エクステンダーレンズ群)Exと変換可能に光路中より挿脱されている。
尚、エクステンダーレンズ群Exは、実施例2〜4においても実施例1と同様にレンズ群L22と交換可能となるように用いられている。
本実施例のエクステンダーレンズ群Exは、撮像光路中へ挿入することにより、全系の焦点距離を長焦点側へ2倍に変移させている。
結像レンズ群L23は正の屈折力を有している。結像レンズ群L23の全部又は一部のレンズ群はマクロ撮影機能とフランジバック調整機能の少なくとも一方を有している。
Gは色分解プリズム、光学フィルタ、フェースプレート、水晶ローパスフィルター、赤外カットフィルターに相当する光学ブロックである。
IPは像面であり、テレビカメラやビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当する。
収差図において、左から順に球面収差(SPH)、像面湾曲及び非点収差(AS)、歪曲収差(DIST)を表しており、eはe線、ΔM、ΔSはe線のメリディオナル像面、e線のサジタル像面を表している。FnoはFナンバー、Yは像高である。
次に各実施例で用いている分岐素子について説明する。
図6は実施例1で用いている分岐素子LDの概略図である。図6において、xはズームレンズの光軸、yは分岐光学系LAの光軸、Sは光線を分岐する為のハーフミラー面を示している。
分岐素子LDは入射面a、出射面bを光軸xに対して垂直に配置している。入射面aと出射面bは平行である。入射面aと出射面bの光軸x方向の厚さはdである。
また分岐出射面cを光軸yに対して垂直で光軸xに対して角度ξに配置している。反射面Sは、入射光線を所定の割合で透過光と反射光に分岐している。
反射面Sの法線と光軸xとのなす角はθvである。
反射面Sと光軸xとのなす角度はθrである。
qは出射面bの光軸xと垂直方向の長さである。
pは入射面aの光軸xと垂直方向で光軸xから反射面Sまでの長さである。
また、一点斜線は軸上マージナル光線を、実線は、検出部LAにて合焦位置の検出が可能なズームレンズZLにおけるFナンバー時に、検出部LAに入射する光束が、ズームレンズZLのイメージサイズ全体に対して確保されている時の光線有効径を表す。 ハーフミラー面Sは光路を分岐したい方向(光軸y)を考慮し、光軸xに対して適切な角度をつけて配置している。また、反射面Sの反射と透過の割合は、ズームレンズと分岐光学系LAで各々必要な光量を考慮して適切に配分している。
光軸x上の光束は分岐素子LDのハーフミラー面Sと入射面aで反射して(2回反射して)、分岐出射面cより出射している。尚、後述する各実施例の分岐素子LDの構成も基本的に図6と同様である。
次に各実施例における分岐素子LDの構成の各パラメータを表−1に示す。ここで光路長とは光軸xに沿って入射面aから分岐出射面cまでの長さである。
p、q、d、光路長の単位はmm、θ、θの単位は度である。
次に本発明の実施例1〜4に対応する数値実施例1〜4を示す。iは物体側からの面の順序を示す。
各数値実施例において、iは物体側から数えたときの面の順番を示す。riは各面の曲率半径、diは第i面と第i+1面との間のレンズ肉厚及び間隔、ndi,νdiはそれぞれd線を基準とした屈折率、アッベ数を示す。また、最も像側の2面〜3面はフェースプレート等のガラスブロックである。
また、各数値実施例の非球面の諸係数を示す。非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、A2、A4、A6、A8を各々非球面係数としたとき、
なる式で表している。
また、各実施例の各種データとして、ズーム比、焦点距離、Fナンバー、画角、像高、レンズ全長、バックフォーカスBF、射出瞳位置、面データの可変部の各焦点距離における間隔も示す。ズーム比、焦点距離、Fナンバー、像高、レンズ全長、バックフォーカスBF、射出瞳位置、面データの可変部の各焦点距離における間隔の単位はmmで、画角の単位は°である。バックフォーカスBFは、前記ガラスブロックを含まないズームレンズの最終面から近軸像面まで空気換算長を示す。レンズ全長は、前記ガラスブロックを含まない撮像系の全厚に前記バックフォーカスを加えた長さを示す。射出瞳位置は、近軸像面から射出瞳の位置までの距離を示す。この距離の絶対値が小さいとホワイトシェーディングの原因となる。
また、数値実施例1においては、エクステンダーレンズ群Exの数値実施例も示す。
数値実施例1及び3〜4において、41面、42面は分岐素子LDの撮像系における入射面及び射出面を示している。
数値実施例2において、32面、33面は分岐素子LDの撮像系における入射面及び射出面を示している。
各実施例では、分岐素子LDをエクステンダーレンズ群L22(Ex)より物体側に配置している。
表2に、数値実施例1〜4のズームレンズの各パラメータと条件式(1)〜条件式(5)の関係を示す。尚、条件式(1)のdは空気中の距離に換算した値(空気換算値)を用いる。また、表2のF値は、検出部LAにて合焦位置の検出が可能なズームレンズにおけるFナンバーである。検出部LA内の光学系の屈折力が同じであれば、このF値が明るい程、合焦精度は良くなる。
また、位相差方式にて合焦位置の検出を行っている場合は、上記F値の光束を利用して合焦位置の検出を行っている。このため、絞ることにより上記F値の光束が遮断されてしまうと、合焦位置の検出が不可能となってしまう。つまり、上記F値が暗いほうが、絞りによって光束を遮断されることが少なく、安定したオートフォーカスが可能となる。特に、本実施例のような動画の撮影システムの場合、上記F値を暗く設定することにより絞りによる影響を受けにくく、安定してオートフォーカスできることが好ましい。
故に、位相差方式にて合焦位置を検出する場合、上に説明したように、合焦精度と安定したオートフォーカス動作を鑑みてF値を4〜22で設定することが好ましい。
数値実施例1は条件式(3)及び(5)の上限、条件式(4)の下限に近い値であることが特徴である。
数値実施例2は条件式(1)の上限、条件式(3)及び(5)の下限に近い値であることが特徴である。
数値実施例3は条件式(2)の上限、条件式(3)及び(5)の下限に近い値であることが特徴である。
数値実施例4は条件式(1)及び(4)の下限、条件式(5)の上限に近い値であることが特徴である。
条件式(3)の範囲を超えると、軸上マージナル光線がレンズ群L22に入射する換算傾角が大きくなり、結像面上での光軸移動や偏芯収差に対するレンズ群L22の偏芯敏感度が高くなる。これは、レンズ群L22とエクステンダーレンズExとの入れ替え時に発生する撮影像の劣化の原因となり、それを抑制する為の機構が複雑になったり、製造時の調整が困難となったりする。
例えば、上記数値実施例1において、レンズ群L22が0.1mm平行偏芯した場合、結像面上での光軸移動量は、0.086
mmずれる。
また、数値実施例1〜4は、結像レンズ群L23全体を光軸方向に駆動することによって、マクロ撮影及びフランジバック調整を行っている。
以上のように各実施例によれば、良好な光学性能を維持し、且つ正確な合焦位置を検出できるオートフォーカス機能を有した小型軽量のズームレンズのズームレンズを提供している。
本発明の撮影システムの要部概略図 ズームレンズの主要部概略図 数値実施例1のズームレンズの断面図 数値実施例1のズームレンズの広角端(A)と望遠端(B)における諸収差図 数値実施例1のズームレンズにエクステンダーExを挿入したときの広角端(A)と望遠端(B)における諸収差図 数値実施例1の分岐素子の断面図 数値実施例2のズームレンズの断面図 数値実施例2のズームレンズの広角端(A)と望遠端(B)における諸収差図 数値実施例2の分岐素子の断面図 数値実施例3のズームレンズの断面図 数値実施例3のズームレンズの広角端(A)と望遠端(B)における諸収差図 数値実施例3の分岐素子の断面図 数値実施例4のズームレンズの断面図 数値実施例4のズームレンズの広角端(A)と望遠端(B)における諸収差図 数値実施例4の分岐素子の断面図
符号の説明
LF 合焦部
LZ ズーム部(変倍部)
LR 結像部
L11 合焦用レンズ群
L12 バリエーターレンズ群
L13 コンペンセーターレンズ群
L21 前方レンズ群L21
L22 レンズ群L22
L23 後方レンズ群L23
Ex エクステンダーレンズ群
SP 開口絞り
G ガラスブロック
IP 像面
e e線
ΔM メリディオナル像面
ΔS サジタル像面

Claims (6)

  1. 物体側から像側へ順に、フォーカスレンズ群を含む合焦部、ズーミング用のレンズ群を含む変倍部、光量調整用の絞り、ズーミングのためには不動の結像作用をするレンズ群を含む結像部、とを有するズームレンズであって、
    前記結像部は、該絞り側からの光束が入射する入射面と該入射面からの光束を反射光と透過光に分岐するハーフミラー面と、該ハーフミラー面で反射した光が該入射面の一部で全反射した後に出射する分岐出射面と、該ハーフミラー面を通過した光が出射する出射面を含み、該入射面と該出射面が該ズームレンズの光軸に対して垂直な分岐素子を有し、
    該絞りから該分岐素子の出射面までの距離をd
    該絞りから全系の結像面までの空気換算長をd
    該分岐素子の出射面の光束有効径をD
    該分岐素子の分岐出射面の光束有効径をD
    とするとき、
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記結像部は、物体側から像側へ順に、前記分岐素子を含む前方レンズ群と、光路中から挿脱可能なレンズ群と該レンズ群と交換的に光路中から挿脱させて全系の焦点距離範囲を異ならせるためのエクステンダーレンズと、フォーカス又はズーミングのためには不動の結像レンズ群とを有していることを特徴とする請求項1のズームレンズ。
  3. 前記分岐出射面の光束出射側に、該分岐出射面から出射する光束を前記ズームレンズの合焦状態を検出するときに用いる合焦検出素子に導光するための合焦用レンズ群を有していることを特徴とする請求項1又は2のズームレンズ。
  4. 前記結像レンズ群は、マクロ撮影とフランジバック調整のうち、少なくとも一方を行うために光軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項2のズームレンズ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項のズームレンズと、前記ズームレンズに対して着脱可能で該ズームレンズによって結像される像を光電変換する撮像素子とを有することを特徴とする撮影システム。
  6. 軸上マージナル光線の前記分岐素子への入射角をα(rad)、絞り開放時における最大像高への主光線の前記分岐素子への入射角を
    前記ハーフミラー面の光軸方向へ時計回りに図ったときの光軸とのなす角度をθ(
    °)とするとき
    −0.21<α<0.22
    53<θ<67
    なる条件を満足することを特徴とする請求項5の撮影システム。
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