JP2008129059A - ファインダー光学系及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高倍率化が容易なファインダー光学系及びそれを用いた撮像装置を得ること。
【解決手段】 撮影レンズを通過した光を反射させる光路折り曲げミラーと、光路折り曲げミラーで反射した後に像を結像する焦点板と、焦点板に結像した像を正立像に反転させるペンタダハプリズムと、ペンタダハプリズムを介して焦点板上の像を拡大表示する接眼レンズとを有するファインダー光学系において、ペンタダハプリズムは入射面と、屋根型の第1、第2反射面と、第3反射面と、出射面とを有し、撮影レンズの光軸上の光が該入射面に垂直入射し、出射面から垂直で、かつ光軸と平行に出射するように構成されており、撮影レンズの光軸と光路折り曲げミラーの反射面とのなす角度をθ1(°)、入射面と出射面とのなす角度をθ2(°)とするとき、46°≦θ1≦47°、θ2=2θ1なる条件及び関係を満足すること。
【選択図】 図1

Description

本発明はファインダー光学系及びそれを用いた撮像装置に関し、特にファインダー光学系の観察倍率が大きくファインダー像を良好に観察することができる、例えば一眼レフカメラ等の撮像装置に好適なものである。
従来より一眼レフカメラのファインダー光学系は撮影レンズによる被写体像(物体像)を該撮影レンズの後方(像側)の光軸上に配置したミラーにより折り曲げ、焦点板(ピント板)上に形成している。そして焦点板上に形成された被写体像を像反転光学系(像反転手段)により正立像とした後、接眼レンズによって拡大表示してアイポイント位置から観察するように構成している。この種のファインダー光学系は従来より種々と提案されている(特許文献1参照)。
またこの種のファインダー光学系に用いられる像反転光学系としては、ペンタダハプリズムが多く用いられている。
ペンタダハプリズムは撮影レンズからの光束を入射させる入射面と、入射面からの光束を反射させる屋根型の第1、第2の反射面と、第1、第2の反射面からの光束を反射させる第3の反射面と、第3の反射面からの光束を射出させる射出面(出射面)とから構成されている。そして屋根型の第1、第2の反射面を介することで、ファインダー視野の左右方向の反転を行っている。
一方、近年では所謂135フィルムサイズよりも撮像面サイズの小さい撮像素子を用いた一眼レフカメラが普及している。この種のカメラで用いる撮像素子は撮像面サイズが従来の135フィルムサイズよりも小さいことにより、ファインダー光学系で観察できる被写体像の大きさも従来の135フィルムサイズのカメラで観察される被写体像の大きさより小さくなってしまう。その為、上記135フィルムサイズよりも撮像面サイズの小さい撮像素子を用いる一眼レフカメラでは、135フィルムサイズを用いたカメラ以上に、ファインダー光学系の高倍率化が望まれている。
上述したペンタダハプリズムを用いてファインダー光学系においてファインダー倍率の高倍率化を試みようとする場合、以下に示す方法が挙げられる。
(1)ペンタダハプリズムの材質を高屈折率な材質にする、
(2)ペンタダハプリズムを小型化し、ペンタダハプリズムの光路長を短縮する(焦点板から接眼レンズまでの距離(接眼レンズの主点位置までの光路長)を短縮する、つまりは接眼レンズの焦点距離を短くする)、
上述した方法(1)では、容易にペンタダハプリズムの空気換算光路長を短縮でき、ファインダー倍率の高倍率化を実現することが容易である。しかしながら、一般的に屈折率の高い材質は製造が困難である。
上述した方法(2)では、ペンタダハプリズムの光路長を容易に短縮することが可能である。しかしながら、ペンタダハプリズムの入射面の大きさは撮像面サイズ及び視野率によって決定され、ある一定以上の大きさを確保しなければならない。このためペンタダハプリズムを従来に比べて極端に小型化にすることが困難である。
また入射面の大きさを確保したまま、ペンタダハプリズムの屋根型の反射面を入射面に近づけることでペンタダハプリズムを小型化にすることも考えられる。しかしながら、この方法では射出面の大きさが小さくなってしまう為、アイポイントまでの長さを十分に確保することが困難となる。
またアイポイントまでの長さを十分に確保しようとした場合には接眼レンズのレンズ枚数を増やさなければならず、その結果、装置全体が大型化になってしまう。
一方、接眼レンズのレンズ構成を適切に設定し、ファインダー倍率の高倍率化を図ったファインダー光学系が提案されている(特許文献2)。
特許文献2のファインダー光学系においては、接眼レンズを像反転プリズム(像反転光学系)側から順に負の第1レンズ、正の第2レンズ、負の第3レンズより構成し、該負の第1、第3レンズをアイポイント側に凹面を向けたメニスカス形状としている。
特許文献2では負の第1、第3レンズをアイポイント側に凹面を向けたメニスカス形状とすることで、接眼レンズ全系の像反転プリズム側の主点を焦点板側に移動させ、ファインダー倍率の高倍率化を図っている。
特開2001−324684号公報 特許第3766257号
特許文献2で提案されている接眼レンズのレンズ構成においては、第1レンズの形状をアイポイント側に凹面を向けたメニスカス形状としている為、接眼レンズにより形成されるアイポイントの像(=接眼レンズの入射瞳)が像反転光学系から遠くなってしまう。
その為、アイポイントが極端に短くならないようにする為には像反転光学系の射出面を大きくしなければならず、それにより像反転光学系を大型化にしなくてはならない。像反転光学系を大型化した場合には前述したように像反転光学系の空気換算光路長が長くなってしまう為、ファインダー倍率の高倍率化には不利になってしまう。
本発明は高倍率化が容易なファインダー光学系及びそれを用いた撮像装置の提供を目的とする。
本発明のファインダー光学系は、
撮影レンズを通過した光を反射させる光路折り曲げミラーと、該撮影レンズによって形成される像が、該光路折り曲げミラーで反射した後に結像する焦点板と、該焦点板に結像した像を正立像に反転させるペンタダハプリズムと、該ペンタダハプリズムを介して該焦点板上の像を拡大表示する接眼レンズと、を有するファインダー光学系において、
該ペンタダハプリズムは、該焦点板からの光が入射する入射面と、該入射面からの光を2回の反射で左右反転させる屋根型の第1、第2反射面と、該第1、第2反射面で反射した光を、該接眼レンズ側に反射させる第3反射面と、該第3反射面からの反射光を出射させる出射面とを有し、該撮影レンズの光軸上の光が該入射面に垂直入射し、該出射面から垂直で、かつ該光軸と平行に出射するように構成されており、
該撮影レンズの光軸と該光路折り曲げミラーの反射面とのなす角度をθ1(°)、該入射面と該出射面とのなす角度をθ2(°)とするとき、
46°≦θ1≦47°
θ2=2θ1
なる条件及び関係を満足することを特徴としている。
本発明の撮像装置は、
上記のファインダー光学系と、該ファインダー光学系で表示される被写体像に相当する像を受光する撮像手段と、を有していることを特徴としている。
本発明は高倍率化が容易なファインダー光学系及びそれを用いた撮像装置を達成することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明のファインダー光学系を一眼レフカメラ(撮像装置)に適用したときの実施例の要部断面図である。
図1において、1はカメラ本体(不図示)に固定され、または着脱可能に装着される撮影レンズ(対物レンズ)である。
2はクイックリターンミラー(光路折り曲げミラー)であり、回転軸2aを中心に回動可能となっている。本実施例におけるクイックリターンミラー2は撮影レンズ1の光軸Lと該ミラー2の反射面2bとのなす角度をθ1とするとき、該角度θ1が後述する条件式(1)(46°≦θ1≦47°)を満たすように配置されている。
3は焦点板(ピント板)であり、クイックリターンミラー2側の面にフレネルレンズ、反対側の面にマット面が設けられており、その面上に撮影レンズ1による被写体像(物体像)が形成されている。
4は像反転手段(像反転光学系)としてのペンタプリズムであり、焦点板3上に形成された被写体像を正立正像としている。本実施例におけるペンタプリズム4は撮影レンズ1からの光束を入射させる入射面7と、該入射面7からの光束を2回反射させる屋根型の第1、第2の反射面8,9を有している。更にペンタダハプリズム4は第1、第2の反射面8,9からの光束を反射させる第3の反射面10と、該第3の反射面10からの光束を射出させる射出面(出射面)11を有している。
5は接眼レンズであり、ペンタプリズム4側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ5a、正の屈折力を有する第2レンズ5b、そして負の屈折力を有する第3レンズ5cを有している。6は観察者の瞳孔の位置(アイポイント)である。
12は撮影レンズ1の像面であり、CCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(撮像手段)の撮像面またはフィルム(撮像手段)等の感光面に相当する。
本実施例におけるファインダー光学系では、撮影レンズ1によって被写体像をクイックリターンミラー2で図面上、上方へ反射させて焦点板3上に形成している。そして焦点板3に形成した被写体像に基づく光束をペンタプリズム4の入射面7から、該入射面7に入射させ、屋根型の第1、第2の反射面8、9を介してファインダー視野の左右を反転している。そして第1、第2の反射面8、9で反射された光束を第3の反射面10を介して射出面11から、射出させている。
このときペンタダハプリズム4は撮影レンズ1の光軸L上の光が入射面7に垂直に入射し、第1、第2、第3の反射面8,9,10で反射した後、出射面11から垂直に出射するように構成されている。そしてペンタプリズム4で正立像とされた被写体像を接眼レンズ5を介してアイポイント6より観察している。
また本実施例において撮像手段に像を形成するときは、クイックリターンミラー2は矢印の如く回動して撮影レンズ1からの光束が像面12に入射するようにしている。そして像面12に配置された撮像手段によって焦点板3に形成された被写体像に相当する像(被写体像の一部または全部またはそれよりも大きな部分の像)を光電変換(受光)している。
また本実施例では第2レンズ5bを接眼レンズ5の光軸に沿って移動させることで視度調節を行っている。
図2は図1に示したペンタダハプリズム4の要部断面図である。
図3では撮影レンズの光軸L上の光線Laがクイックリターンミラー2で反射した後、ペンタダハプリズム4の入射面7に垂直入射した後の光路を示している。入射面7に入射した光線Laは2回の反射で像を左右反転させるための屋根型の1対の反射面8、9で反射し、反射面10で接眼レンズ5側へ反射した後、出射面11より垂直で、かつ撮影レンズの光軸Lと平行に出射する。
図2、図3において、θ2は入射面7と射出面11とのなす角度(°)である。hは射出面11の撮影レンズ1の光軸Lと垂直方向の高さである。αは射出面11の面法線と屋根型の第1、第2の反射面8、9の稜線とのなす角度(°)である。γは第3の反射面10と射出面11とのなす角度(°)、つまりは第3の反射面10と射出面11とを延長して交差したときに成す角度である。δは屋根型の第1、第2の反射面8、9の稜線と第3の反射面10とのなす角度(°)、つまりは第1、第2の反射面8、9の稜線と反射面10とを延長して交差したときに成す角度である。
このとき
θ2=90°+2(θ1−45°)=2θ1
θ1=α+γ
なる関係式が成立する。
ファインダー光学系のファインダー倍率を高倍率化するためには、ペンタダハプリズム4の入射面7から射出面11へ至るまでの空気換算光路長(以下、単に「光路長」とも称す。)を短くする必要がある。また一方で接眼レンズ6の入射瞳位置をペンタダハプリズム4から遠ざける為には射出面11を大きくする必要がある。
ペンタダハプリズム4の光路長及び射出面の大きさは、角度α及び射出面の高さhで決定される。光路長を短くする為には角度αを小さく、射出面の高さhを低くする必要がある。一方、射出面の大きさを大きくする為には角度αを小さく、射出面の高さhを高くする必要がある。
光路長を短く及び射出面の大きさを大きくする為には、上記の如く角度αは小さい方が望ましい。しかしながら、角度αを小さくしすぎると屋根型の第1、第2の反射面8、9からの反射光が第3の反射面10の下方(撮影レンズ1側)に導かれる。その為、第3の反射面10の有効部が下方に不足する為、射出面11の高さhを高くする必要がある。よって上述したように角度αを小さくしようとしても限界がある。
また従来はクイックリターンミラー2からの光束を90°折り曲げてアイポイント6側に射出させる為に屋根型の第1、第2の反射面8、9の稜線と第3の反射面10とのなす角度δを45°とする必要があった。これは入射面7と射出面11とがなす角度θ2を90°としている為であり、さらにこれはクイックリターンミラー2の配置されている角度θ1が、撮影レンズ1の光軸Lに対して45°となっているためである。
これにより、前述した角度αは第3の反射面10と射出面11とのなす角度γとの関係を
α+γ=45° ・・・(a)
としなくてはならない。
本実施例におけるファインダー光学系は、角度αを従来よりも小さくしてペンタダハプリズム4の光路長を短くするためにクイックリターンミラー2の反射面2bと撮影レンズ1の光軸Lとのなす角度θ1を、
46°≦θ1≦47° ・・・(1)
なる条件を満足するようにしている。
またペンタダハプリズム4は入射面7と射出面10とのなす角度θ2(°)を、
θ2=2θ1・・・(2)
なる関係としている。また上記関係式(a)は本実施例では次の如くになる。
α+γ=θ1 ・・・(a´)
また上記角度δは本実施例では次の如くになる。
δ=90°―θ1 ・・・(b)
上記条件式(1)及び関係式(2)にすることにより本実施例では上記角度αを従来(α+γ=45°)よりも小さくすることを可能としている。これによりペンタダハプリズム4の光路長を短くすることができ、ファインダー光学系のファインダー倍率の高倍率化を図ることができる。
次に上記条件式(1)及び関係式(2)の技術的意味について説明する。
上述した如くペンタダハプリズム4の光路長を短く及び射出面の大きさを大きくする為には角度αは小さい方が望ましい。条件式(1)の範囲に角度θ1を設定することにより第3の反射面10と射出面11とのなす角度γを大きくすることが可能となり、これにより角度αを小さくすることができる。
条件式(1)の下限値を超えると入射面7と射出面11とのなす角度θ2がほぼ90°(±1°)となり、角度αを小さくする効果が小さくなりすぎてしまうので良くない。また条件式(1)の上限値を超えるとクイックリターンミラー2で反射される反射光束が撮影レンズ1側に折り曲げられすぎる為、撮影レンズ1を装着する為にカメラが備えているマウントと干渉してしまうので良くない。
また角度θ1を条件式(1)を満足するように設定した際には、ペンタダハプリズム4の入射面7と射出面11とのなす角度θ2を関係式(2)にすることが必要となる。関係式(2)は撮影レンズ1の光軸Lと平行にアイポイント6側に光束を射出する為のものである。条件式(1)を満たす範囲から角度θ2の範囲は
92°≦θ2≦94°
となる。
上述した如く条件式(1)及び関係式(2)によれば、第3の反射面10と射出面11とのなす角度γは、従来(α+γ=45°)に比べて2×(θ1−45°)だけ大きくなる。また屋根型の第1、第2の反射面8、9の稜線と第3の反射面10とのなす角度δは、従来(δ=45°)に比べて(θ1−45°)だけ小さくなる。この関係から角度αは、従来(α+γ=45°)に比べて(θ1−45°)だけ小さくなり、射出面11の大きさ(光軸Lと垂直方向の長さ)を大きく、また光路長を短縮することが可能になる。
また本実施例ではペンタダハプリズム4の射出面11の光軸Lと垂直方向の高さをh(mm)、第1、第2の反射面8,9の稜線と射出面11とのなす角度をβ(°)とするとき、
0.13(1/mm)≦|tanβ/h|≦0.24(1/mm)・・・(3)
なる条件を満足させている。
次に上記条件式(3)の技術的意味について説明する。
前述したようにペンタダハプリズム4の空気換算光路長及び射出面の大きさは、角度αと射出面の高さhにより決定される。
条件式(3)の下限値を超えるとペンタダハプリズム4の射出面11の大きさが小さくなりすぎてしまいファインダー倍率の高倍率化に不利になるので良くない。条件式(3)の上限値を超えると光路長が長くなりすぎるために高倍率化に不利になるので良くない。
さらに望ましくは上記条件式(3)を次の如く設定するのが良い。
0.135(1/mm)≦|tanβ/h|≦0.236(1/mm)・・・(3a)
以下に本発明の実施例に対応する数値実施例を図面に基づいて詳細に説明する。各数値実施例においてθ1は撮影レンズ1の光軸Lとクイックリターンミラー2の反射面2bとのなす角度(°)、θ2はペンタダハプリズム4の入射面7と射出面11とのなす角度(°)、hはペンタダハプリズム4の射出面11の光軸Lと垂直方向の高さ(mm)を示している。またβはペンタダハプリズム4の屋根型の第1、第2の反射面8,9の稜線と射出面11の面法線のなす角度(°)を示している。上述した記号θ1、θ2、h、βについては図4に示している。またペンタダハプリズム4を用いた際のファインダー光学系の数値実施例を以下に示す。
各数値実施例においてRiは焦点板3側より順に第i番目の光学素子面の曲率半径、Diは焦点板3側より第i番目の光学素子厚及び空気間隔、Niとνiは各々焦点板3側より順に第i番目の光学素子の材料の屈折率とアッベ数である。
R1、R2は各々ペンタダハプリズム4の入射面7、出射面11の曲率半径である。R3〜R8は接眼レンズ5を構成する各レンズ面の曲率半径である。
図5、図6は各々本発明の数値実施例1の光学要素の光路を展開した光路図と収差図である。図7、図8は各々本発明の数値実施例2の光学要素の光路を展開した光路図と収差図である。
光路図と収差図においてはファインダー視度が−1ディオプトリー(標準視度)のときを示している。光路図において左方が物体側(光入射側)、右方が観察側(光出射側)である。
なお、各数値実施例において*印は非球面を表しており、非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にY軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、K、B、C、D、Eとしたとき、
によって定義されるものである。また、「e-0X」の表示は「10-X」を意味している。
また、各数値実施例のファインダー光学系を実現した際のファインダー倍率とアイレリーフの概略の計算結果を示す。ファインダー倍率は焦点距離が50mmの標準レンズを撮影レンズとして装着したときのアフォーカル系の角倍率で表すことができ、ここでは近似的に撮影レンズの焦点距離とファインダー光学系の焦点距離の比で表している。
また、前述の条件式及び関係式と数値実施例における諸数値との関係を表−1に示す。

[数値実施例1]
θ1=46°
θ2=92°
β =106°
h =25.0mm
非球面係数
第4面 K B C D E
4.25653 -2.86923e-5 -2.45185e-8 3.49748e-10 -3.45697e-12
第5面 K B C D E
-3.63529e-1 -3.99358e-5 1.26671e-7 -4.58998e-10 3.20366e-13
第7面 K B C D E
9.90773e-1 -3.53287e-8 -3.24115e-7 2.12678e-9 -1.23044e-11

視度 -3.00349 1.0000 -1.0100
焦点距離 56.037963 51.582987 53.677250
可変間隔
D4 0.650122 3.739852 2.203447
D6 8.633306 5.543570 7.080000
焦点板3からペンタプリズム4までの距離 4.57mm
アイポイント 22mm
最大像高 12.33
瞳径 φ10
観察倍率(−1ディオプトリー時) 0.95
[数値実施例2]
θ1=46°
θ2=92°
β =108°
h =20.0mm
非球面係数
第4面 K B C D E
2.74673 -2.07089e-5 2.18480e-7 -6.91530e-10 -1.48136e-12
第5面 K B C D E
3.94385e-1 -2.92582e-5 2.87952e-7 -1.58014e-9 1.90418e-12
第7面 K B C D E
-3.73672e-1 3.31157e-7 -1.23267e-7 -6.32714e-10 6.69556e-12

視度 -3.05000 1.0081 -1.0041
焦点距離 51.736785 50.416721 53.255307
可変間隔
D4 0.700048 3.699956 2.243725
D6 7.242789 4.242884 5.699058
焦点板3からペンタプリズム4までの距離 4.57mm
アイポイント 22mm
最大像高 12.33
瞳径 φ10
観察倍率(−1ディオプトリー時) 0.96
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明のファインダー光学径を用いた撮像装置の要部断面図 本発明のペンタダハプリズムを表す要部断面図 図1の一部分の光路図 本発明のペンタダハプリズムを表す要部断面図 本発明の数値実施例1の光路を展開したときの断面図 本発明の数値実施例1の収差図 本発明の数値実施例2の光路を展開したときの断面図 本発明の数値実施例2の収差図
符号の説明
1 撮影レンズ
2 クイックリターンミラー
2a クイックリターンミラーの回転軸
3 焦点板
4 ペンタダハプリズム
5 接眼レンズ
6 観察者の瞳孔の位置(アイポイント)
7 入射面
8,9 第1、第2の反射面
10 第3の反射面
11 射出面
θ1 撮影レンズとクイックリターンミラーとのなす角度
θ2 入射面と射出面とのなす角度
h 射出面の高さ
α 射出面の面法線と前記屋根型の反射面の稜線とのなす角度
β 射出面と屋根型の反射面の稜線とのなす角度
γ 第3の反射面と射出面とのなす角度

Claims (4)

  1. 撮影レンズを通過した光を反射させる光路折り曲げミラーと、該撮影レンズによって形成される像が、該光路折り曲げミラーで反射した後に結像する焦点板と、該焦点板に結像した像を正立像に反転させるペンタダハプリズムと、該ペンタダハプリズムを介して該焦点板上の像を拡大表示する接眼レンズと、を有するファインダー光学系において、
    該ペンタダハプリズムは、該焦点板からの光が入射する入射面と、該入射面からの光を2回の反射で左右反転させる屋根型の第1、第2反射面と、該第1、第2反射面で反射した光を、該接眼レンズ側に反射させる第3反射面と、該第3反射面からの反射光を出射させる出射面とを有し、該撮影レンズの光軸上の光が該入射面に垂直入射し、該出射面から垂直で、かつ該光軸と平行に出射するように構成されており、
    該撮影レンズの光軸と該光路折り曲げミラーの反射面とのなす角度をθ1(°)、該入射面と該出射面とのなす角度をθ2(°)とするとき、
    46°≦θ1≦47°
    θ2=2θ1
    なる条件及び関係を満足することを特徴とするファインダー光学系。
  2. 前記ペンタダハプリズムの出射面の、前記撮影レンズの光軸と垂直方向の高さをh(mm)、前記第1、第2反射面の稜線と該出射面とのなす角度をβ(°)とするとき、
    0.13(1/mm)≦|tanβ/h|≦0.24(1/mm)
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のファインダー光学系。
  3. 請求項1又は2に記載のファインダー光学系と、該ファインダー光学系で表示される被写体像に相当する像を受光する撮像手段と、を有していることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1又は2に記載のファインダー光学系と、該ファインダー光学系で表示される被写体像に相当する像を形成する撮影レンズと、該像を受光する撮像手段と、を有していることを特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010039321A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Nikon Corp 接眼レンズ
US9372335B2 (en) 2013-10-25 2016-06-21 Ricoh Imaging Company, Ltd. Finder optical system

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