JP2003057723A - ファインダー光学系およびカメラ - Google Patents

ファインダー光学系およびカメラ

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JP2003057723A
JP2003057723A JP2001246511A JP2001246511A JP2003057723A JP 2003057723 A JP2003057723 A JP 2003057723A JP 2001246511 A JP2001246511 A JP 2001246511A JP 2001246511 A JP2001246511 A JP 2001246511A JP 2003057723 A JP2003057723 A JP 2003057723A
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reflecting
photographing optical
incident
light beam
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Shingo Hayakawa
慎吾 早川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペンタダハプリズムを用いたファインダー光
学系は大型化する。 【解決手段】 前方から撮影光路に入射した光束を上方
に反射させる可動ミラー2と、このミラーによって反射
した光束により焦点板4上に形成された被写体像を正立
像とする正立光学ユニットと、この正立光学ユニットか
ら射出した光束を観察者の眼に入射させる接眼光学ユニ
ット7とを設け、正立光学ユニットを、第1の反射面5
Bで反射し、屋根型の第2の反射面対5Cで反射した光
束を第1の反射面5Bを透過させて後方に射出する第1
のプリズム型素子5と、第1の反射面に平行に近接配置
された入射面6Aを持ち、射出面6Bから後方に射出し
た光束を接眼光学ユニットに入射させる第2のプリズム
型素子6とを設けて構成し、撮影光軸と撮影光路内に撮
影光軸に対して斜めに配置された可動ミラーの反射面の
法線のなす角度をθ1とするとき、45°≦θ1<55
°を満足させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一眼レフレックス
カメラのファインダー光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一眼レフレックスカメラのファイ
ンダー光学系に関して種々の提案がなされているが、一
般的には、ファインダー光学系は、撮影光路に対して進
退可能な可動ミラーにより上方に被写体光を反射させて
焦点板上に結像させ、焦点板より上方に配置したペンタ
ダハプリズムによって正立像を形成し、これより後方に
配置した接眼レンズによって被写体像を拡大して観察さ
せるというものである。
【0003】ペンタダハプリズムは、正立像形成用の光
学部材としては非常に効率が良く、空間を利用して1つ
の光学部材で比較的短い光路長を維持したまま正立像を
形成することができるという長所から、大多数の一眼レ
フレックスカメラのファインダー光学系に採用されてい
る。
【0004】図8には、ペンタダハプリズムを用いたフ
ァインダー光学系を有するカメラを示している。
【0005】同図において、11は撮影レンズ、12は
可動ミラー、13は撮影レンズ11の撮像面、14は焦
点板、15はペンタダハプリズム、17は接眼レンズ、
18は観察者の瞳孔の位置を表わしている。
【0006】このファインダー光学系では、撮像面13
と等価な位置に焦点板14の焦点面を配置し、ペンタダ
ハプリズム15によって正立像とした被写体像を接眼レ
ンズ16によって拡大して瞳孔位置17にて観察させる
よう構成されている。
【0007】一方、ペンタダハプリズム以外の光学部材
を正立像形成用の光学部材として使用したファインダー
光学系も従来提案されている。
【0008】例えば、特公昭60−46408号公報に
て開示される第1の従来例は、焦点板の上方にペンタダ
ハプリズムの代わりに2つのプリズムを組み合わせて正
立像を形成する光学系を有する。
【0009】この第1の従来例では、焦点板の上方に焦
点板に対向する入射面、この入射面から入射した被写体
光を後斜め下方に反射させる第1の反射面、この第1の
反射面で反射された被写体光を後斜め上方に反射させる
とともに上記入射面を兼ねる第2の反射面およびこの第
2の反射面で反射された被写体光を射出する射出面を有
する第1のプリズムと、この第1のプリズムの射出面に
近接して配置される入射面、この入射面から入射した被
写体光を2回の反射によって被写体像を反転させて略下
方へ反射させる屋根型反射面、屋根型反射面で反射され
た被写体光を後方へ反射させるとともに上記入射面を兼
ねる第5の反射面および撮影光学系の光軸と略直交する
射出面を有する第2のプリズムとによって正立像を形成
し、第2のプリズムから射出した光束により形成される
被写体像を後方に配置された接眼レンズによって拡大し
て観察させる構成を有する。
【0010】また、特開昭56−27119号公報にて
提案されている第2の従来例においても、焦点板の上方
にペンタダハプリズムの代わりに2つのプリズムを組み
合わせて正立像を形成する光学系を有する。
【0011】この第2の従来例は、焦点板に対向してこ
の焦点板から射出される被写体光を入射させる入射面お
よび入射光の光軸に対して傾斜して入射面から入射した
被写体光を射出させる射出面を有する第1のプリズム
と、この第1のプリズムの射出面と平行に近接配置され
た入射面およびこの入射面から入射した被写体光を2回
の反射によって被写体像を反転させて後斜め下方に反射
させる屋根型反射面を有し、この屋根型反射面で反射し
た被写体光を入射面で後方へ反射させ、撮影光学系の光
軸と略直交する射出面から射出させる第2のプリズムと
を備え、この第2のプリズムの射出面より後方に配置さ
れた接眼レンズによって被写体像を拡大して観察させる
構成を有する。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】上記図8のよう
に、正立像を形成するためにペンタダハプリズムを使用
する一般的な一眼レフレックスカメラのファインダー光
学系の構成では、ペンタダハプリズム15を使用するこ
とによって簡易な構成でありながらも、空間を有効的に
利用して正立像を形成することに成功していた。
【0013】しかしながら、このファインダー光学系で
は、ペンタダハプリズム15の射出面の位置(高さ)や
大きさはその屋根型反射面の位置や大きさに依存し、カ
メラの上下方向の小型化を図ろうとすると、ペンタダハ
プリズム15の射出面の大きさを十分に大きくすること
ができなくなり、ファインダーの観察倍率を十分に大き
くすことができないといった問題や、十分に長いアイレ
リーフを確保できなくなるという問題が生じていた。ま
た、接眼レンズ16がフォーカルプレーンシャッターや
撮像面と干渉するという問題もある。
【0014】このため、ペンタダハプリズムの射出面の
大きさを十分大きくしてファインダーの観察倍率を大き
くしたり、アイレリーフを十分に長く確保しようとした
りするためには、ペンタダハプリズムの射出面よりも上
方に張り出す屋根型反射面の部分までを収納するように
カメラの大きさを設定する必要があった。また、カメラ
を小型化するために、接眼レンズの位置を下方に移動さ
せた際にもこの屋根型反射面の部分が障害となってく
る。
【0015】また、上記第1の従来例では、2つのプリ
ズムを使用することによってカメラの上下方向の大きさ
の小型化はある程度まで可能となるが、ファインダー光
学系の光路を主として後方へ反射させる反射面の組合せ
であるために、カメラの前後方向の小型化が困難となる
という問題があった。
【0016】特にカメラの上下方向の大きさを小型にし
ようとすると、接眼レンズの位置も比較的下方となり、
撮像面と接眼レンズの干渉も問題となってくる。
【0017】さらに、上記第2の従来例では、2つのプ
リズムを使用することによって正立像形成用の光学部材
の内部の光路長を短縮し、ファインダーの観察倍率を大
きくしたり十分に長いアイレリーフを確保したりするこ
とは可能となるが、ペンタダハプリズムを使用する一般
的な従来例と同様に、第2のプリズムの射出面より上方
に屋根型反射面を配置することが必要となり、ペンタダ
ハプリズムを使用する一般的な従来例と比較して、カメ
ラの上下方向の大きさの小型化が困難となる。
【0018】本発明は、一眼レフレックスカメラのファ
インダー光学系において、主としてその正立像形成用の
光学系の構成を改良することによって、ファインダーの
観察倍率を拡大したり長いアイレリーフを確保したりす
ることを可能とすることを目的とし、さらにはカメラの
焦点板の上方の空間を有効に利用してカメラの小型化
(特に、上下方向の小型化)を図れるようにすることを
目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、カメラ本体の撮影光路に対
して進退が可能であり、撮影光路内に撮影光軸に対して
斜めに配置された状態で前方から撮影光路に入射した光
束を上方に反射させる可動ミラーと、この可動ミラーに
よって反射した光束により焦点板上に形成された被写体
像を正立像とする正立光学ユニットと、この正立光学ユ
ニットから射出した光束を観察者の眼に入射させる接眼
光学ユニットとを有するファインダー光学系において、
上記正立光学ユニットを、焦点板に対向してこの焦点板
を通過した光束を入射させる入射面、この入射面から入
射した光束を前斜め上方に反射させる第1の反射面およ
びこの第1の反射面で反射した光束を2回の反射により
左右反転させて後方に反射する屋根型の一対の第2の反
射面とを有し、第2の反射面で反射した光束を第1の反
射面を透過させて後方に射出する第1のプリズム型素子
と、この第1のプリズム型素子の後方に配置され、前記
第1の反射面に平行に近接配置された入射面および撮影
光軸に略直交する射出面を有し、この射出面から後方に
射出した光束を接眼光学ユニットに入射させる第2のプ
リズム型素子とを設けて構成し、撮影光軸と撮影光路内
に撮影光軸に対して斜めに配置された可動ミラーの反射
面の法線のなす角度をθ1とするとき、 45°≦θ1<55° … なる条件を満足するようにしている。
【0020】このようにファインダー光学系を構成する
ことにより、正立光学ユニットは射出面の上端部よりも
上方に突出する部分(従来のペンタダハプリズムの屋根
型部分のような突出部分)を持たない形状とすることが
可能となり、正立光学ユニットの上部とともに接眼光学
ユニットをほぼカメラの最上部に配置することが可能と
なる。
【0021】しかも、可動ミラーの反射面の法線と撮影
光軸とのなす角が上記条件式を満足することにより、
第1のプリズム型素子の第2の反射面で反射した後のフ
ァインダー光軸を撮影光軸とほぼ平行となるように構成
することも可能となり、この場合には、ファインダー光
束を第1のプリズム型素子の内部を効率的に通過させる
ことが可能となってカメラを小型化することが可能とな
る。
【0022】条件式の下限値を超えて角度θ1の値が
小さくすると、第1のプリズム型素子の入射面から入射
して第1の反射面に至る光束を全反射させ、第2の反射
面で反射させた後に再度第1の反射面に入射したときに
は屈折して透過するように第1の反射面の角度を設定す
るとき、入射面から入射して第1の反射面に入射させる
光束の入射角を大きく設定することが必要となって、第
1の反射面そのものの面積が大きくなると同時に大2の
反射面の位置が撮影レンズの光軸から離れた位置に配置
されるようになるためカメラの高さ方向の小型化を実現
することが困難となる。
【0023】また、条件式の上限値を超えて角度θ1
の値が大きくなると、可動ミラーの面積が大きくなり、
また可動ミラーから第1、第2のプリズム型素子までの
撮影レンズの光軸方向の長さが長くなるため、やはりカ
メラの小型化を実現することが困難となる。
【0024】さらに、本願第1の発明によれば、ペンタ
ダハプリズムを使用する正立像形成用の光学系と比較し
て、焦点板から被写体光束を前方に反射させる反射面ま
での距離を短くすることが可能となるために、正立光学
ユニット内の光路長を短くすることが可能である。この
ため、接眼光学系の焦点距離を短くすることが可能とな
ってファインダーの観察倍率を大きくすることが可能と
なる。また、接眼光学系の焦点距離をあまり短くせず、
ファインダーの観察倍率を大きくしないようにして、ア
イレリーフを十分に長く確保することも可能である。
【0025】また、本願第2の発明では、第1のプリズ
ム型素子における入射面と第1の反射面とのなす角度を
θ2とし、第1のプリズム型素子を形成する材料のd線
に対する屈折率をNdとするとき、 45°≦θ2<55° … 1.45<Nd<1.70 … なる条件を満足するようにしてもよい。
【0026】条件式では第1のプリズム型素子の入射
面と第1の反射面とのなす角度に関する条件を規定して
おり、条件式では第1のプリズム型素子の材質のd線
に対する屈折率の条件を規定している。これらの条件式
を満足するように第1のプリズム型素子の形状と材質と
を設定することによって、焦点板上に結像した被写体光
束が焦点板側から第1の反射面に入射した際に、この光
束はほぼ全反射し、屋根型の一対の第2の反射面から第
1の反射面に入射する際には透過するようにして、2つ
のプリズム型素子の射出面より上方に大きな空間を必要
としない正立像形成用の光学ユニットを構成することが
可能となる。
【0027】また、本願第3の発明では、カメラ本体の
撮影光路に対して進退が可能であり、撮影光路内に撮影
光軸に対して斜めに配置された状態で前方から撮影光路
に入射した光束を上方に反射させる可動ミラーと、この
可動ミラーによって反射した光束により焦点板上に形成
された被写体像を正立像とする正立光学ユニットと、こ
の正立光学ユニットから射出した光束を観察者の眼に入
射させる接眼光学ユニットとを有するファインダー光学
系において、正立光学ユニットを、焦点板に対向してこ
の焦点板を通過した光束を入射させる入射面、この入射
面から入射した光束を前斜め上方に反射させる第1の反
射面およびこの第1の反射面で反射した光束を2回の反
射により左右反転させて後方に反射する屋根型の一対の
第2の反射面とを有し、第2の反射面で反射した光束を
第1の反射面を透過させて後方に射出する第1のプリズ
ム型素子と、この第1のプリズム型素子の後方に配置さ
れ、上記第1の反射面に平行に近接配置された入射面お
よび撮影光軸に略直交する射出面を有し、この射出面か
ら後方に射出した光束を接眼光学ユニットに入射させる
第2のプリズム型素子とを設けて構成し、第1のプリズ
ム型素子における入射面と第2の反射面との間のファイ
ンダー光軸に沿った距離をpとし、カメラ本体の撮影画
面のうち短い側の辺の長さをviとするとき、 0.8<p/vi<1.5 … なる条件を満足するようにしている。
【0028】上記のように正立光学ユニットを構成し、
かつ条件式を満足することにより、正立光学ユニット
による光束のけられを十分に少なくすることが可能とな
り、ファインダーの観察倍率を十分に大きくすることが
可能となる。
【0029】ここで、正立像形成用の光学部材としてペ
ンタプリズムを使用するファインダー光学系において
は、ペンタプリズムの射出面は、屋根型反射面の配置さ
れる高さによってその外形形状が決定されるために、十
分に大きい面積とすることができないという問題があ
り、ファインダーの観察倍率を大きくすることが困難で
あった。逆にペンタプリズムの射出面の面積を大きくし
ようとするとペンタプリズム全体を相当に大きいものに
することが必要となり、カメラを小型のものとすること
ができなくなるという問題があった。
【0030】これに対し、本発明によれば、ペンタプリ
ズムを使用する場合のような射出面の形状の制約はほと
んどなく、光束のけられが発生しないように光束の反射
面や透過面そのものの大きさを適切に設定することが可
能となり、ファインダーの観察倍率を十分に大きくする
ことが可能となる。
【0031】条件式は、反射面そのものの大きさを十
分に大きく確保することによって光束のけられを防ぐこ
とを目的とした条件式であって、具体的には第1のプリ
ズム型素子の屋根型の一対の第2の反射面の大きさを十
分に大きく確保するための条件式である。
【0032】第1の反射面から第2の反射面までの光軸
に沿った距離をp、撮影画面の短辺の長さをviとした
ときに、距離pを長さviに対して条件式を満足する
範囲に設定すれば、焦点板上に被写体像を形成する光束
を正立光学ユニットの中を光軸と略平行に進行させ、被
写体像を正立像として射出させることも可能となる。
【0033】条件式の下限値を超えてpの値を小さく
すると、ファインダーの観察倍率を十分に大きくするこ
とができなくなり、逆に上限値を超えてpの値を大きく
するとカメラが大型化して好ましくない。
【0034】また、本願第4の発明では、カメラ本体の
撮影光路に対して進退が可能であり、撮影光路内に撮影
光軸に対して斜めに配置された状態で前方から撮影光路
に入射した光束を上方に反射させる可動ミラーと、この
可動ミラーによって反射した光束により焦点板上に形成
された被写体像を正立像とする正立光学ユニットと、こ
の正立光学ユニットから射出した光束を観察者の眼に入
射させる接眼光学ユニットとを有するファインダー光学
系において、正立光学ユニットを、焦点板に対向してこ
の焦点板を通過した光束を入射させる入射面、この入射
面から入射した光束を前斜め上方に反射させる第1の反
射面およびこの第1の反射面で反射した光束を2回の反
射により左右反転させて後方に反射する屋根型の一対の
第2の反射面とを有し、第2の反射面で反射した光束を
第1の反射面を透過させて後方に射出する第1のプリズ
ム型素子と、この第1のプリズム型素子の後方に配置さ
れ、第1の反射面に平行に近接配置された入射面および
撮影光軸に略直交する射出面を有し、この射出面から後
方に射出した光束を接眼光学ユニットに入射させる第2
のプリズム型素子とを設けて構成し、撮影光軸と撮影光
路内に撮影光軸に対して斜めに配置された可動ミラーの
反射面の法線のなす角度をθ1とし、第1のプリズム型
素子における入射面と第1の反射面とのなす角度をθ2
とするとき、 45°<θ1<55° … 45°<θ2<55° … なる2つの条件のうち少なくとも一方を満足するように
している。
【0035】上記条件式,のうち少なくとも一方を
満足することにより、2つのプリズム型素子の射出面よ
り上方に大きな空間を必要としない正立像形成用の光学
ユニットを構成でき、カメラの小型化を図ることが可能
となる等、前述した第1および第2の発明と同様の効果
を得ることができる。
【0036】そして、以上の第1から第4の発明によれ
ば、ファインダーの観察倍率を十分に大きくし、また十
分に長いアイレリーフを持ったファインダー光学系を、
カメラの上下方向の大きさをあまり大きくすることなく
実現することが可能となる。
【0037】なお、第1から第4の発明は、35mmフ
ィルムを使用する一眼レフレックスカメラのファインダ
ー光学系として有効であるが、いわゆるAPS(Advanc
edPhoto System )フィルムを使用する場合や固体撮像
素子を使用する一眼レフレックスカメラなど、撮影画面
の寸法が35mmフィルムより小さい場合などでは、フ
ァインダーの観察倍率を特に大きくしたいという要求が
生じるためにより有効となる。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態であるファインダー光学系を備えた一
眼レフレックスカメラの光学断面を示している。
【0039】同図において、1は前方(図1中の左側)
から被写体光束を入射させる撮影レンズ、2は撮影光路
に対して進退可能な可動ミラー、3は撮影レンズ1の撮
像面である。撮像面3には、35mmフィルム,APS
フィルム又はCCD等の撮像素子が配置される。
【0040】4は焦点板、5は第1のプリズム、6は第
2のプリズム、7は接眼レンズ、8は観察者の瞳孔位置
を示している。
【0041】また、5Aは第1のプリズム5の入射面、
5Bは第1のプリズム5の第1の反射面、5Cは第1の
プリズム5の屋根型の一対の第2の反射面を示してい
る。
【0042】6Aは第2のプリズム6の入射面、6Bは
第2のプリズム6の射出面を示している。
【0043】本実施形態では、図1に示すように、第1
のプリズム5の第1の反射面5Bと第2のプリズムの入
射面6Aとを平行に近接配置しており、第1のプリズム
5と第2のプリズム6とを組み合わせることによって正
立像形成用の光学ユニット(正立光学ユニット)を構成
している。
【0044】本実施形態のファインダー光学系では、撮
影時に撮影レンズ1によって撮像面3上に結像される被
写体像を、撮影光路内に撮影光軸に対して傾けて配置し
た可動ミラー2によって上斜め後方に反射させ、焦点板
4の上側の面である焦点面上に結像させる。
【0045】焦点板4の焦点面以外の面にはフレネルレ
ンズからなる集光レンズが形成されており、撮影レンズ
1の射出瞳から射出された被写体光束を観察者の瞳孔位
置8の方向に集光させている。また、焦点面は拡散透過
面となっており、撮影レンズ1の焦点調節状態等を観察
者が確認できるようになっている。
【0046】本実施形態では、可動ミラー2が撮影光路
中に配置されるファインダー観察状態において、可動ミ
ラー2の法線と撮影光軸とのなす角度θ1を52°とし
ている。
【0047】図1の焦点板4の焦点面から上斜め後方に
射出された被写体光束は、第1のプリズム5の焦点板4
と対向する入射面5Aから第1のプリズム5内に入射
し、第1の反射面5Bで反射する。ここで、第1のプリ
ズム5の入射面5Aと第1の反射面5Bとのなす角θ2
は48°であり、第1のプリズム5を形成する材料のd
線に対する屈折率Ndは約1.52となっている。この
ため、第1のプリズム5の第1の反射面5Bにおいて被
写体光束の入射角は概ね48°となっており、この被写
体光束は第1の反射面5Bに対して全反射条件をほぼ満
たしている。
【0048】したがって、被写体光束は第1の反射面5
Bでほぼ全反射して前斜め上方に反射する。
【0049】第1のプリズム5における第1の反射面5
Bの前方には、撮影光軸に対してその稜線の法線が10
°傾斜した屋根型の一対の第2の反射面5Cが形成され
ている。これら第2の反射面5Cは、被写体像の左右を
反転させて撮影光軸と略平行な方向のうち後方に被写体
光束を反射させる。
【0050】第1のプリズム5の第2の反射面5Cで反
射した被写体光束は、第1の反射面5Bに再度到達する
が、このときの被写体光束の入射角は概ね28°となる
ため、被写体光束はこの第1の反射面5Bから屈折され
て射出する。
【0051】第1の反射面5Bの後方には、この面と平
行な入射面6Aを持った第2のプリズム6が近接配置さ
れていて、第1の反射面5Bから射出した被写体光束は
第2のプリズム6の入射面6Aから第2のプリズム6内
に入射し、再び撮影光軸と略平行となる。
【0052】次に、被写体光束は第2のプリズム6にお
ける撮影光軸と略直交する射出面6Bに到達し、この射
出面6B面から撮影光軸と略平行となって射出する。射
出面6B面から射出した被写体光束(被写体像)は、接
眼レンズ7によって拡大され、観察者の瞳孔位置8で観
察者に観察される。
【0053】本実施形態のファインダー光学系によれ
ば、正立像形成用の光学部材として作用する第1のプリ
ズム5および第2のプリズム6から射出する被写体光
は、ファインダー光学系の上部から射出されており、接
眼レンズ7と他の機構部材との干渉を避けてカメラの小
型化を実現することが可能となっている。
【0054】そして本実施形態の正立像形成用の光学ユ
ニットでは、焦点板4から第1のプリズム5の第1の反
射面5Bまでの距離をペンタプリズムを使用する場合に
比べて十分に短くすることが可能となっている。このた
め、正立像形成用の光学ユニットそのものの光路長を短
くすることが可能となっている。
【0055】また、第1のプリズム5および第2のプリ
ズム6では、ペンタプリズムを使用する場合のようにそ
の射出面の有効寸法を大きくすることを屋根型反射面が
阻害するといった問題は発生せず、第2のプリズム6の
射出面6Bの有効寸法を第1のプリズム5の入射面5A
の有効寸法に対して十分に大きくすることも可能とな
る。
【0056】また、本実施形態においては、第1のプリ
ズム5の第2の反射面5Cについて、その寸法を十分に
大きくしてファインダー光束のけられを防止するため
に、第1の反射面5Bから第2の反射面5Cまでのファ
インダー光軸に沿った距離をp、撮像面3上での撮影画
面の短辺の長さをviとするとき、p/vi=1.0と
なる上記条件式を満たす位置に第2の反射面5Cを配
置している。このような配置とすることによって、アス
ペクト比が2:3あるいは4:5程度となる撮影画面を
有するカメラにおいて、焦点板4のピント面上に結像さ
れた被写体像の大部分を第2の反射面5Cでけられるこ
となく、接眼レンズ7の後方の十分に離れた瞳孔位置8
から観察することの可能なファインダー光学系を実現す
ることができる。
【0057】また、本実施形態では、正立像形成用の光
学ユニットを上述した構成とすることにより、ファイン
ダーの観察倍率を十分に大きくし、また十分に長いアイ
レリーフを確保することができる。
【0058】ここで、本実施形態は、図8に示す従来の
一眼レフレックスカメラのファインダー光学系の正立像
形成用のペンタダハプリズム15を上記第1のプリズム
5と第2のプリズム6の組合せにより構成される光学ユ
ニットに置き換えることによって、従来のカメラの上下
方向における小型化のための障害を除去し、前述した課
題を解決したものである。
【0059】図1に示し第1実施形態のファインダー光
学系において、第2のプリズム6の射出面6Bと、図8
に示す従来のファインダー光学系におけるペンタダハプ
リズムの射出面部分との比較を図2(a),(b)に示
す。
【0060】図2(a),(b)はそれぞれ、第1実施
形態と従来の正立像形成用の光学部材での射出面を接眼
レンズ側から見て示している。これらの図において、二
点鎖線はファインダーの光線通過領域を表わしている。
【0061】図2(b)に示す従来のペンタプリズムを
使用するファインダーにおいては、ペンタプリズム15
の屋根型反射面によって射出面の寸法が制限され、ファ
インダー観察倍率を大きくする妨げとなっている。
【0062】しかし、本実施形態のファインダー光学系
では、図1に示した構成とすることによって、屋根型の
第2の反射面5Cと第2のプリズム6の射出面6Bとを
ほとんど無関係なものとして、図に示されるように射出
面6Bにおける光線通過領域を十分に大きくすることを
可能としている。
【0063】本実施形態では、このような構成とした上
でさらに接眼レンズ7の構成を適切なものとして、ファ
インダーの観察倍率を十分に大きくすることに成功して
いる。
【0064】図3には、本実施形態のファインダー光学
系を展開して示す。図3においては、正立像形成用の光
学部材として作用する第1のプリズム5および第2のプ
リズム6の間の微小な空気間隔の部分を省略して1つの
プリズムとして簡略的に示している。
【0065】図3において、r1,r2,r3…r10
は、プリズム5kの入射面5Aから接眼レンズ7の最終
面までの各レンズ面の曲率半径を示し、d1,d2,d
3…d10は、各レンズ面の頂点間隔を表わしている。
【0066】本実施形態では、接眼レンズ7を物体側か
ら順に負の屈折力の第7aレンズ、正の屈折力の第7b
レンズ、正の屈折力の第7cレンズ、負の屈折力の第7
dレンズの4群構成とすることによって、ファインダー
の像性能を良好に維持しつつ十分に大きい観察倍率が得
られるようにしている。
【0067】表1には、撮像面3に35mmフィルムが
配置される場合の各レンズ面の曲率半径r,頂点間隔
d,屈折率nおよびアッベ数ν(表1ではvとする)の
数値実施例を示している。
【0068】
【表1】
【0069】図8に示したようにペンタプリズム15を
正立像形成用の光学部材として用いるのでは、焦点板の
上方空間の利用効率が悪くなってファインダーの観察倍
率を大きくできないか、あるいはカメラ全体を小型化す
ることが難しくなるという問題があるが、本実施形態で
は、正立像形成用の光学ユニット(5,6)および接眼
レンズ7を図3に示した構成とすることにより、カメラ
をあまり大きくすることなくファインダーの観察倍率を
大きくすることに成功している。
【0070】なお、上記表1に示した数値実施例におい
て、接眼レンズ7の焦点距離は、約63.8mmとなっ
ており、焦点距離50mmの撮影レンズを装着したとき
のファインダーの観察倍率は、およそ0.78倍、ファ
インダーの対角方向の見かけ視界が約35°と十分に大
きいものとなっている。
【0071】また、図4には、上記数値実施例のファイ
ンダー光学系の収差図を示している。同図に示すよう
に、本実施形態によれば、諸収差を良好に補正すること
ができる。
【0072】(第2実施形態)図5には、本発明の第2
実施形態であるファインダー光学系を備えた一眼レフレ
ックスカメラの光学断面を示している。同図において、
21は撮影レンズ、22は撮影光路に対して進退可能な
可動ミラー、23は撮影レンズ21の撮像面である。撮
像面23には、35mmフィルム,APSフィルム又は
CCD等の撮像素子が配置される。
【0073】24は焦点板、25は第1のプリズム、2
6は第2のプリズム、27は接眼レンズ、28は観察者
の瞳孔位置を示している。また、25Aは第1のプリズ
ム25の入射面、25Bは第1のプリズム25の第1の
反射面、25Cは第1のプリズム25の屋根型の一対の
第2の反射面を示している。
【0074】26Aは第2のプリズム26の入射面、2
6Bは第2のプリズム26の射出面を示している。
【0075】本実施形態では、図5に示すように、第1
のプリズム25の第1の反射面25Bと第2のプリズム
の入射面26Aとを平行に近接配置しており、第1のプ
リズム25と第2のプリズム26を組み合わせることに
よって正立像形成用の光学ユニット(正立光学ユニッ
ト)を構成している。
【0076】本実施形態では、可動ミラー22が撮影光
路中に撮影光軸に対して斜めに配置されたファインダー
観察状態において、可動ミラー22の法線と撮影光軸と
のなす角度θ1を50°としている。
【0077】図5の焦点板24の焦点面より上斜め後方
に射出された被写体光は、第1のプリズム25の焦点板
24と対向する入射面25Aから第1のプリズム25内
に入射し、第1の反射面25Bで反射する。
【0078】ここで、第1のプリズム25の入射面25
Aと第1の反射面25Bとのなす角度θ2は50°であ
り、第1のプリズム25を構成する材料のd線に対する
屈折率Ndは約1.52となっている。このため、第1
のプリズム25の第1の反射面25Bにおいて被写体光
束の入射角は概ね50°となり、この被写体光束は第1
の反射面25Bに対して全反射条件をほぼ満たしてい
る。
【0079】したがって、被写体光束は第1の反射面2
5Bでほぼ全反射して前斜め上方に反射する。
【0080】第1のプリズム25の第1の反射面25B
の前方には、撮影光軸に対してその稜線の法線が10°
傾斜した屋根型の一対の第2の反射面25Cが形成され
ており、被写体像の左右を反転させて撮影光軸と略平行
な方向のうち後方に被写体光束を反射させる。
【0081】第2の反射面25Cで反射された被写体光
束は第1の反射面25Bに再度到達するが、このときの
被写体光束の入射角は概ね30°となるため、被写体光
束は第1の反射面25Bから屈折されて射出する。
【0082】第1のプリズム25における第1の反射面
25Bの後方には、この面と平行な入射面26Aを持っ
た第2のプリズム26が近接配置されていて、第1の反
射面25Bから射出した被写体光束は第2のプリズム2
5の入射面26Aから第2のプリズム26内に入射し、
再び撮影光軸と略平行となる。
【0083】次に、被写体光束は第2のプリズム26に
おける撮影光軸と略直交する射出面26Bに到達し、こ
の射出面26Bから撮影光軸と略平行に射出する。
【0084】射出面26Bから射出した被写体光束(被
写体像)は、接眼レンズ27によって拡大され、観察者
の瞳孔位置28で観察者に観察される。
【0085】本実施形態では、撮影画面の対角寸法が3
0mm程度という35mmフィルムより小さい画面寸法
の一眼レフレックスカメラを想定しており、正立像形成
用の光学ユニットの射出面26Bの有効寸法が入射面2
5Aの有効寸法と比べてあまり小さくならないように設
定して、ファインダー観察倍率をより大きくし、35m
mフィルムを用いる一眼レフレックスカメラのファイン
ダー光学系と略同等の見かけ視界を持つようにしてい
る。
【0086】本実施形態において、接眼レンズ27の焦
点距離は、約57.1mmとなっており、焦点距離50
mmの撮影レンズを装着したときのファインダー観察倍
率は、およそ0.88倍と十分に大きいものとなってい
る。
【0087】もっとも撮影画面の対角寸法が小さくなっ
ているため、本実施形態のファインダー光学系の対角方
向の見かけ視界は約30°と35mmフィルムを使用す
る一般的な一眼レフレックスカメラのファインダー光学
系と同程度となっている。
【0088】また、本実施形態においては、第1のプリ
ズム25における第2の反射面25cの有効寸法を十分
に大きくしてファインダー光束のけられを防止するた
め、第1の反射面25Bから第2の反射面25Cまでの
ファインダー光軸に沿った距離をpとし、撮影画面の短
辺の長さをviとするとき p/vi=1.25 となる条件式を満たす位置に第2の反射面25cを配
置している。
【0089】図6には、本実施形態のファインダー光学
系を展開して示している。また、図7には、後述する数
値実施例での収差図を示している。
【0090】図7に示すように、本実施形態のファイン
ダー光学系は、上記第1実施形態のファインダー光学系
と同様に接眼レンズ27を4群構成とすることにより、
諸収差を良好に補正している。
【0091】なお、本実施形態では、さらに接眼レンズ
27の第2正レンズ群27bを光軸上を移動可能に構成
して、ファインダーの観察視度を可変としている。
【0092】また、表2には、撮像面3に対角寸法が3
0mmの撮像素子が配置される場合の各レンズ面の曲率
半径r,頂点間隔d,屈折率nおよびアッベ数ν(表2
ではvとする)の数値実施例を示している。
【0093】
【表2】
【0094】なお、本発明は、撮影画面の対角寸法が例
えば20mm程度となる撮像素子を用いるデジタル一眼
レフレックスカメラのファインダー光学系としても用い
ることができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本願各発明によれ
ば、正立光学ユニットをその射出面の上端よりも上方に
大きい空間を必要としない形状とすることができるの
で、主としてカメラの上下方向の大きさの小型化を図る
ことができる。しかも、正立光学ユニットの内部の光路
長を十分に短くすることによって、ファインダー観察倍
率を大きくすることができ、また十分に長いアイレリー
フを持ったファインダー光学系を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるファインダー光学
系を備えた一眼レフレックスカメラの光学断面図。
【図2】上記第1実施形態および従来のファインダー光
学系における正立光学ユニットの射出面の説明図。
【図3】上記第1実施形態のファインダー光学系の展開
図。
【図4】上記第1実施形態のファインダー光学系の収差
図。
【図5】本発明の第2実施形態であるファインダー光学
系を備えた一眼レフレックスカメラの光学断面図。
【図6】上記第2実施形態のファインダー光学系の展開
図。
【図7】上記第2実施形態のファインダー光学系の収差
図。
【図8】従来のファインダー光学系を備えた一眼レフレ
ックスカメラの光学断面図。
【符号の説明】
1,11,21 撮影レンズ 2,12,22 可動ミラー 3,13,23 撮像面 4,14,24,焦点板 5,25 第1のプリズム 6,26 第2のプリズム 7,17,27 接眼レンズ 8,18,28 観察者の瞳孔位置 15 ペンタダハプリズム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体の撮影光路に対して進退が可
    能であり、撮影光路内に撮影光軸に対して斜めに配置さ
    れた状態で前方から撮影光路に入射した光束を上方に反
    射させる可動ミラーと、この可動ミラーによって反射し
    た光束により焦点板上に形成された被写体像を正立像と
    する正立光学ユニットと、この正立光学ユニットから射
    出した光束を観察者の眼に入射させる接眼光学ユニット
    とを有するファインダー光学系であって、 前記正立光学ユニットは、 前記焦点板に対向してこの焦点板を通過した光束を入射
    させる入射面、この入射面から入射した光束を前斜め上
    方に反射させる第1の反射面およびこの第1の反射面で
    反射した光束を2回の反射により左右反転させて後方に
    反射する屋根型の一対の第2の反射面とを有し、前記第
    2の反射面で反射した光束を前記第1の反射面を透過さ
    せて後方に射出する第1のプリズム型素子と、 この第1のプリズム型素子の後方に配置され、前記第1
    の反射面に平行に近接配置された入射面および撮影光軸
    に略直交する射出面を有し、この射出面から後方に射出
    した光束を前記接眼光学ユニットに入射させる第2のプ
    リズム型素子とを有して構成されており、 撮影光軸と撮影光路内に撮影光軸に対して斜めに配置さ
    れた前記可動ミラーの反射面の法線のなす角度をθ1と
    するとき、 45°≦θ1<55° なる条件を満足することを特徴とするファインダー光学
    系。
  2. 【請求項2】 前記第1のプリズム型素子における前記
    入射面と前記第1の反射面とのなす角度をθ2とし、前
    記第1のプリズム型素子を形成する材料のd線に対する
    屈折率をNdとするとき、 45°≦θ2<55° 1.45<Nd<1.70 なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の
    ファインダー光学系。
  3. 【請求項3】 カメラ本体の撮影光路に対して進退が可
    能であり、撮影光路内に撮影光軸に対して斜めに配置さ
    れた状態で前方から撮影光路に入射した光束を上方に反
    射させる可動ミラーと、この可動ミラーによって反射し
    た光束により焦点板上に形成された被写体像を正立像と
    する正立光学ユニットと、この正立光学ユニットから射
    出した光束を観察者の眼に入射させる接眼光学ユニット
    とを有するファインダー光学系であって、 前記正立光学ユニットは、 前記焦点板に対向してこの焦点板を通過した光束を入射
    させる入射面、この入射面から入射した光束を前斜め上
    方に反射させる第1の反射面およびこの第1の反射面で
    反射した光束を2回の反射により左右反転させて後方に
    反射する屋根型の一対の第2の反射面とを有し、前記第
    2の反射面で反射した光束を前記第1の反射面を透過さ
    せて後方に射出する第1のプリズム型素子と、 この第1のプリズム型素子の後方に配置され、前記第1
    の反射面に平行に近接配置された入射面および撮影光軸
    に略直交する射出面を有し、この射出面から後方に射出
    した光束を前記接眼光学ユニットに入射させる第2のプ
    リズム型素子とを有して構成されており、 前記第1のプリズム型素子における前記入射面と前記第
    2の反射面との間のファインダー光軸に沿った距離をp
    とし、カメラ本体の撮影画面のうち短い側の辺の長さを
    viとするとき、 0.8<p/vi<1.5 なる条件を満足することを特徴とするファインダー光学
    系。
  4. 【請求項4】 カメラ本体の撮影光路に対して進退が可
    能であり、撮影光路内に撮影光軸に対して斜めに配置さ
    れた状態で前方から撮影光路に入射した光束を上方に反
    射させる可動ミラーと、この可動ミラーによって反射し
    た光束により焦点板上に形成された被写体像を正立像と
    する正立光学ユニットと、この正立光学ユニットから射
    出した光束を観察者の眼に入射させる接眼光学ユニット
    とを有するファインダー光学系であって、 前記正立光学ユニットは、 前記焦点板に対向してこの焦点板を通過した光束を入射
    させる入射面、この入射面から入射した光束を前斜め上
    方に反射させる第1の反射面およびこの第1の反射面で
    反射した光束を2回の反射により左右反転させて後方に
    反射する屋根型の一対の第2の反射面とを有し、前記第
    2の反射面で反射した光束を前記第1の反射面を透過さ
    せて後方に射出する第1のプリズム型素子と、 この第1のプリズム型素子の後方に配置され、前記第1
    の反射面に平行に近接配置された入射面および撮影光軸
    に略直交する射出面を有し、この射出面から後方に射出
    した光束を前記接眼光学ユニットに入射させる第2のプ
    リズム型素子とを有して構成されており、 撮影光軸と撮影光路内に撮影光軸に対して斜めに配置さ
    れた前記可動ミラーの反射面の法線のなす角度をθ1と
    し、前記第1のプリズム型素子における前記入射面と前
    記第1の反射面とのなす角度をθ2とするとき、 45°<θ1<55° 45°<θ2<55° なる2つの条件のうち少なくとも一方を満足することを
    特徴とするファインダー光学系。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のファ
    インダー光学系をカメラ本体上に搭載したことを特徴と
    するカメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008040389A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Olympus Imaging Corp 一眼レフレツクスカメラ
JP2017067836A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 リコーイメージング株式会社 眼視光学系
CN107102431A (zh) * 2017-06-19 2017-08-29 云南北方光电仪器有限公司 一种便携手持式显微观察镜

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