JP2003149323A - レーダ装置 - Google Patents
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Abstract
知を優先するよう、送信パルス幅やパルス繰返し時間を
長く設定するために、近距離の探知性能が劣化するとい
う課題があった。 【解決手段】 遠距離の飛翔目標に対応した第1のタイ
ム・テーブル18に加えて、近距離の目標に対応した第
2のタイム・テーブル19を有し、スケジューリング制
御器17によりこの2つのタイム・テーブルを切換え制
御しながらレーダ動作を繰り返す構成とした。
Description
ミサイルなどを発見するためのレーダ装置に関するもの
である。
ーダ装置には、飛翔目標例えば飛来するミサイルなどを
発見することを主要な目標とした飛翔目標用レーダ装置
(以下単にレーダ装置という)がある。レーダ装置は広
い範囲(遠方〜間近の範囲)にわたって出現する可能性
のある飛翔目標を、見逃さないように捕捉する必要があ
るので、その検知可能な範囲はできるだけ広くしておく
ことが望ましく、そのための工夫が種々なされている。
図24は、従来のレーダ装置を示すシステム系統図であ
り、図において、1は説明のため示した遠距離にある飛
翔目標(遠距離飛翔体または遠距離TBMとも言う)、
2は同じく近距離にある飛翔目標(近距離飛翔体または
近距離TBMとも言う)、3は電子走査されるアンテナ
から放射される送信ビームによって形成された遠距離用
覆域(遠距離フェンス・サーチとも言う)、5は送信ビ
ームを覆域3状に放射するためのフェーズド・アレイ・
アンテナを形成する複数の素子アンテナ、6は複数の素
子アンテナ5に放射電力を供給したり、素子アンテナ5
で受信した信号を出力したりするサーキュレータ、7は
放射電力を増幅してサーキュレータ6に出力する電力増
幅器である。
信号を増幅する低雑音増幅器、9は複数の素子アンテナ
5に異なる位相で電力を供給するとともに、複数の素子
アンテナ5からの信号の位相を調整して所定の遠距離フ
ェンス・サーチ3を形成させるための移相器、10は前
記位相器9と同様の目的で電力を調整する電力分配器、
11は送信機、12は受信機、13は受信機12の信号
を処理するコヒーレント積分器、14は所定以上の大き
さの受信信号を検出するためのスレッショルド検出器、
15はスレッショルド検出器14が検出した信号をもと
に追尾する追尾処理器、16はアンテナ5のビームの向
き、幅、強度その他を制御するビーム走査制御器、17
は放射するレーダパルスの発射スケジュールを制御する
スケジューリング制御器、18は遠距離の飛翔目標1の
検出に適するようにレーダ電波の送受をコントロールす
るためのタイム・テーブルである。また98は覆域3内
に生じた受信不能範囲(後述)を示し、この範囲の目標
は検出することができない。図24に示すようなフェー
ズドアレイアンテナ5を用いたレーダ装置は、アクティ
ブ・フェーズドアレイレーダと呼ばれる。
明する。図25は説明のため図24の覆域3を詳細に示
すもので(a)図は覆域3の上面図、(b)は覆域3を
横から見た側面図である。図25に於いて、EL(L)
は遠距離フェンス・サーチ3が水平面となす角度(仰
角)である。覆域3は多数のペンシルビームA1〜An
によって構成されている。99は説明の都合上、方位角
の基準となる方位基準線である。ペンシルビームA1〜
Anはそれぞれ基準方位線99と水平方位角AZ1〜A
Znをなしている。この種レーダ装置は、対象とする飛
翔目標の種類(飛翔コース、高度、速度、距離などの種
類)に対応して、あらかじめ決められた遠距離フェンス
・サーチ3を形成するビーム走査パターンに従って動作
する。通常、飛翔目標はレーダから見て低仰角から高仰
角へ移動するため、特定の仰角で方位方向に広い幅を持
つフェンス状の覆域で待ちかまえることによって探知で
きる範囲を広くする。例えば、図25において、あらか
じめ決めた仰角EL(L)で、方位角の範囲AZ1〜A
Zn(ペンシル・ビームの方位番号A1〜An)を、ま
ず、番号A1の電波を方位方向AZ1に送受信(1回以
上例えばH回)した後、方位角をAZ2に変更して同様
にA2の電波を送受信し、これを順に番号Anまで繰り
返すことで電子ビーム走査しながら所定の覆域である遠
距離フェンス・サーチ3を形成する。その後、この動作
を繰り返す。
れ、電力分配器10によって複数の移相器9に入力され
る。ビーム走査制御器16によって、所定の方向にビー
ムを指向するように移相量が設定され、電力増幅器7及
びサーキュレータ6を経由して、素子アンテナ5から空
間へ電波が送信される。目標1で反射された電波は素子
アンテナ5及びサーキュレータ6を経由して低雑音増幅
器8へ入力される。送信時と同じ移相量を設定された移
相器9と電力分配器10で合成された受信信号は、受信
機12及びコヒーレント積分器13により受信処理がな
され、スレッショルド検出器14によって目標が検出さ
れる。検出された目標1に対して以上の動作を繰り返す
ことによって、その結果を追尾処理器15で処理する。
この追尾結果に基づいて、初期探知した飛翔目標を継続
して追尾できるように、通常ならば、高仰角方向に電子
ビーム走査しながらレーダ動作をする。なお、図24で
は複数の送受信パルスをコヒーレント積分した後にスレ
ッショルド検出する場合を示したが、パルス圧縮処理
や、移動目標検出処理のような信号処理方式を適用する
構成のものも知られている。
たタイム・テーブル18に基づき、スケジューリング制
御器17によって送信パルス列が制御される。この送信
パルス列の概念図を図26に示す。図26に於いて、ま
ず、決められた仰角EL(L)、方位角AZ1の方向へ
送信パルスを放射するが、その送信パルスはパルス幅P
W(L)、パルス繰返し時間PRT(L)でHL回数
(ヒットと言う)分だけ送信される。ここでHLは1以
上の整数である。そして各送信パルスの後の次の送信ま
での間に受信を行なう。その後、方位角AZ2・・AZ
nに対して同様の動作を行う。反射波は送信パルスが出
ている時刻から2R/Cで表される時間の後に受信され
る。ここでCは電波の速度、Rは目標1までの距離であ
る。ところで、レーダの送信波と受信波はサーキュレー
タによって切換えられる構成であるため、送信中と、送
信した後の前記切り替えに要する時間の間は受信ができ
ないし(図24及び図26中に受信不能時間(あるいは
不能範囲)98として示す)、受信するべき時間には当
然、送信ができない。したがって、パルス間隔PRT
(L)は少なくとも目標とする捕捉距離Rに対して PRT(L)>2R/C+PW(L) としなければならない。この時、想定される目標までの
距離Rが遠距離であればPW(L)に対してPRT
(L)があまりにも大きくなり(即ち送信電力密度が小
さくなり)感度が低下するので、送信電力を大きくした
り、アンテナを大きくするが、実用に供するにはいずれ
も限界がある。そこで、送信パルスのパルス幅PW(時
間幅)を長くして送信し、受信処理においてパルス圧縮
を行うことで探知能力を上げる手法が広く使われてい
る。しかし、送信パルス幅PWを長くすると、近距離の
目標からの反射波が前記の受信できない時間の中に入っ
てしまい、受信することができないという課題が生じ
る。即ち、長距離探知を高感度で行なおうとすると、近
距離探知ができないと言う課題があった。
ける目標検出方式は以上のように構成されているので、
遠距離の飛翔目標を探知するために送信パスル幅を長く
すると、近距離の目標を検出できないという課題があっ
た。送信パルスを長くしないで、近距離探知能力を保ち
つつ、遠距離の目標を探知するには、送信電波の電力や
アンテナを大きくする必要があり、結果として装置規模
の増大をまねくという課題があった。
めになされたもので、遠距離の飛翔目標を高感度で探知
できると共に、近距離の目標も探知できるレーダ装置を
得ることを目的する。
は、送受信ビーム特性を制御するビーム制御装置を有す
るアンテナ、前記アンテナにパルスを供給するととも
に、前記アンテナが受信した信号から目標信号を抽出す
る送受信機、前記アンテナのビーム方位とビーム仰角、
及び前記送受信機の前記パルスの時間幅とパルス繰返し
時間と受信タイミングの少なくとも一項を指示する第1
のタイム・テーブルと、前記ビーム方位、前記ビーム仰
角、前記パルスの時間幅、前記パルス繰返し時間、前記
受信タイミングの少なくとも一項を変更した第2のタイ
ム・テーブルとを有し、所定のスケジュールに基づいて
前記第1と第2のタイム・テーブルを切り替えることに
より前記アンテナと前記送受信機とを制御するスケジュ
ーリング制御器を備えたものである。
パルスの時間幅と前記パルス繰返し時間と前記受信タイ
ミングとが、ともに、前記第1のタイム・テーブルのそ
れよりも短く設定されたことにより、より近距離に存在
する目標から反射された前記目標信号を検出可能とした
ものである。
記アンテナのビーム仰角を、前記第1のタイム・テーブ
ルの前記ビーム仰角より大きくしたファンビームとした
ものである。
なくとも前記送受信機の前記パルスの時間幅とパルス繰
返し時間と受信タイミングとを、所定のスケジュールに
基づいて前記アンテナの一走査ごとに変更するマルチ・
PRFタイム・テーブルとしたものである。
指令された前記アンテナのビーム方位の指向幅は、前記
第1のタイム・テーブルにより指令された前記アンテナ
のビーム方位の幅よりも広く、かつ、前記第2のタイム
・テーブルにより指令された前記パルスの時間幅と前記
パルス繰返し時間は、前記第1のタイム・テーブルによ
り指令された前記パルスの時間幅と前記パルス繰返し時
間よりも短く設定したことにより、航空機の検出に適す
よう設定されたものである。
ルのいずれか2つ以上を有し、捕捉した目標の距離に応
じて前記2つ以上の第2のタイム・テーブルのいずれか
1つを選択して用いる距離毎切り替え装置を備えたもの
である。
ルのいずれか2つ以上を有し、出現が予想される目標に
関する先見情報を予め入手して、前記先見情報に応じて
前記2つ以上の第2のタイム・テーブルのいずれか1つ
を選択して用いる先見情報切り替え装置を備えたもので
ある。
処理器を有し、前記追尾処理器の出力に基づき、前記第
2のタイム・テーブルのパラメータを変更するパラメー
タ変更制御器を備えたものである。
ム制御装置を有するアンテナ、前記アンテナにパルスを
供給するとともに、前記アンテナが受信した信号から目
標信号を抽出する送受信機、前記アンテナの少なくとも
ビーム方位とビーム仰角、及び前記送受信機の前記パル
スの時間幅とパルス繰返し時間と受信タイミングとを指
示する第1のタイム・テーブルと、前記アンテナの方位
を、前記アンテナの設置場所とは異なる位置に配置され
た他のレーダ装置の発射電波が目標に反射するのを受信
できる方位に設定し、かつ、前記受信タイミングは前記
他のレーダの送信タイミングに同期させてバイスタティ
ックレーダとする第3のタイム・テーブルとを有し、所
定のスケジュールに基づいて前記第1と第3のタイム・
テーブルを切り替えることにより前記アンテナと前記送
受信機とを制御するスケジューリング制御器を備えたも
のである。
能な複数の素子アンテナで構成されたフェーズドアレイ
アンテナとしたものである。
実施の形態1のレーダ装置の構成を図1に、これに用い
る近距離用のタイム・テーブルを図2に示し説明する。
図1において、1は説明のため示した遠距離にある飛翔
目標(遠距離飛翔体または遠距離TBM)、2は同じく
近距離にある飛翔目標(近距離飛翔体または近距離TB
M)、3は電子走査される送信ビームによって形成され
た遠距離用覆域(遠距離フェンス・サーチとも言う)、
98は遠距離用覆域3内に生じた受信不能範囲を示して
いる。4は同じく近距離目標用の覆域、5は送信ビーム
を覆域3状又は覆域4状に放射するためのフェーズド・
アレイ・アンテナを形成する複数の素子アンテナ、6は
複数の素子アンテナ5に放射電力を供給したり、受信し
た信号を出力したりするサーキュレータ、7は放射電力
を増幅してサーキュレータ6に出力する電力増幅器であ
る。
信号を増幅する低雑音増幅器、9は複数の素子アンテナ
5に異なる位相で電力を供給するとともに、複数の素子
アンテナ5からの信号の位相を調整して所定の遠距離フ
ェンス・サーチ3を形成させるための移相器、10は前
記位相器9と同様の目的で電力を調整する電力分配器、
11は送信機、12は受信機、13は受信機12の信号
を処理するコヒーレント積分器、14は所定以上の大き
さの受信信号を検出するためのスレッショルド検出器、
15はスレッショルド検出器14が検出した信号をもと
に追尾する追尾処理器、16はアンテナ5のビームの向
き、幅、強度その他を制御するビーム走査制御器(この
発明に言うビーム制御装置)、17は放射するレーダパ
ルスの発射スケジュールを制御するスケジューリング制
御器、18は遠距離の飛翔目標1に対応して覆域3の電
波を放射する場合のタイム・テーブル(第1のタイム・
テーブル)、19は近距離の飛翔目標2に対応して覆域
4の電波を放射する場合のタイム・テーブル(第2のタ
イム・テーブル)である。図1に示すようなフェーズド
アレイアンテナ5を用いたレーダ装置は、アクティブ・
フェーズドアレイレーダと呼ばれる。1〜3、5〜18
及び98は従来のレーダ装置として説明したものと同じ
である。また、送信機11、受信機12、コヒーレント
積分器13、スレッショルド検出器14はまとめて送受
信機という。
の飛翔目標1に対応してタイム・テーブル18(第1の
タイム・テーブル)に基づき任意のX回の送受信を行
い、その後、近距離の目標2に対応してタイム・テーブ
ル19に基づきY回の送受信を行う。これらについては
タイムスケジュールを説明する図3により、詳細に後述
する。近距離用タイム・テーブル19はこの発明に言う
第2のタイム・テーブルである。
た従来の長距離用タイム・テーブル(第1のタイム・テ
ーブル)18と、この実施の形態の近距離用タイム・テ
ーブル(第2のタイム・テーブル)19とを同じ時間尺
で併記している。近距離用タイム・テーブル19では、
方位幅は長距離用と同じ(方位番号A1〜An)、仰角
は長距離用のEL(L)に対してEL(s)としてい
る。ここで一般には EL(s)<EL(L) とする
ことが近距離目標をより早く探知するという意味で適し
ているが、勿論、そうでなくても良い。また、近距離用
のパルス繰り返し時間PRT(s)は、遠距離用のタイ
ム・テーブル18に於ける長いパルス幅PW(L)がブ
ラインドとなって探知できなくなっていた距離範囲98
に対応するように、PW(L)と同じか、これより若干
長い程度に設定する。即ち、 PRT(s)≧PW
(L) また、近距離目標を探知するに足る短いパルス幅PW
(s)とヒット数H(s)もあわせてあらかじめ設定す
る。以上の考え方により設定された近距離用タイム・テ
ーブル19に従って、送受信を行うことにより、近距離
目標用のフェンス・サーチ4が形成され、近距離の飛翔
目標2についても探知できる。
近距離用タイム・テーブル19とを切り替える切り替え
スケジュールについて、そのフローを示すものである。
図3に於いて、ステップS31の長距離用タイムスケジ
ュール18のX回の送受信の意味は、従来の図26の1
つのAZにおけるX回のヒットの送受信でも良いし、あ
るいは、図26のAZ1〜AZXまでの送受信でもよい
し、あるいは、AZ1〜AZnまでの送受信をX回繰り
返すことでも良い。また、ステップS32の近距離用タ
イムスケジュール19の送受信Y回とは、図2の1つの
AZにおけるY回のヒットの送受信でも良いし、あるい
は、図2のAZ1〜AZYまでの送受信でもよいし、あ
るいは、AZ1〜AZnまでの送受信をY回繰り返すこ
とでも良い。この2種類のタイム・テーブルに基づき、
スケジューリング制御器17によりレーダ動作を繰り返
して行う。これによって、装置規模を大幅に増大させる
ことなく、近距離の飛翔目標2も探知できる効果があ
る。
同様であるが、構成した覆域であるフェンス(の厚み方
向)を目標が通過する前に必要なビーム走査を完了しな
ければ、目標を捕捉できずに取り逃がす恐れがある。目
標がフェンスの厚みを通過するに要する時間をTf、ビ
ームを端から端まで走査するに要する時間をTbとする
と、各々の時間は下式で示される。
である。
と、式(1)に示すとおり、目標のフェンス通過時間T
fが短くなり、Tf≧Tbとすることができない。即
ち、目標がビームの厚み方向を横切る時間内に、必要な
ビーム走査を完了できなくなるという課題が発生する。
この課題に対応するために、以下に説明するように、近
距離用のフェンス・サーチの仰角方向の厚みを厚くした
(ビーム幅を広げた)ファンビームとする。このように
した実施の形態2のシステム系統図を図4に示す。図4
において、21は近距離目標2に対応した覆域(フェン
ス・サーチ)でファンビームとした場合、22は近距離
の飛翔目標2用のファンビームの覆域21に対応したタ
イム・テーブルである。
する前に、必要なビーム走査を完了する必要があり、T
f≧Tbであることが必要である。ここで、ビーム形状
を仰角方向に広げたファンビーム21とすることによ
り、式(1)の仰角ビーム幅θelそのものを大きくする
ことができ、Tfは比例して大きくなる。この方法によ
って、設定された近距離用タイム・テーブル22に従っ
て、送受信を行うことにより、仰角方向に広がった近距
離目標用のフェンス・サーチ21が形成され、近距離の
飛翔目標2についても確実に探知できるようになる。な
お、ビームの厚みを大きくすることにより、送信される
電波の電界強度は低くなるが、もともと近距離の目標を
とらえることを目的とするので問題はない。短距離用フ
ェンス・サーチ21の設定については、ファンビームに
よる仰角方向の広がりが大きくなっていることから、ビ
ームの指向範囲が目標を捕捉しやすくなるように仰角E
L(L)の設定を調節する(一般には下方向に広げる)
必要があるが、基本的には実施の形態1の図2、図3に
示したものと同じなので詳細な説明を省略する。
リングについて、その具体例を図5に示す。この図では
方位角AZ1〜AZnに関して、各方位角ごとにH
(S)回又はH(L)回のヒットを行なっている。ま
た、他の具体例を図6に示す。この図では1方位角ごと
に近距離と遠距離の探知を行なっている。勿論、スケジ
ューリングの方法はこれらの図のものに限らず、実施の
形態1で説明したように、1回のヒットごとに方位角を
1づつ進めるような方法でも良い。このようなタイム・
テーブルを、スケジューリング制御器17により、実施
の形態1の図3に示したようなレーダ動作を繰り返して
行う。これによって、装置規模を大幅に増大させること
なく、近距離の飛翔目標も探知できる効果がある。
ステム系統図を示す。図7において、23は送信パルス
幅PWやパルス繰り返し時間PRTを切り替えることに
よってある時には遠距離に、またある時には近距離目標
に対応するようにしたマルチPRF方式の覆域である。
24はマルチPRF方式を行なうためのタイム・テーブ
ルを示す。マルチPRF方式で構成されるフェンス・サ
ーチ23は、近距離から遠距離の目標まで、まんべんな
く探知できるように形成する。理解を助けるため、図8
に複数の送信パルス幅PWとパルス繰返し時間PRTと
を複数組み合わせたタイム・テーブル24の一例を示
す。図8は最初に遠距離用のタイム・テーブル18と同
じ設定で送信を開始し、以後、時間の経過と共に、中距
離用の設定、短距離用の設定と設定を変更しつつ走査を
行い、これを繰り返すものである。
らPW(S)まで変化し、パルス繰返し時間PRTはP
RT(L)からPRT(S)まで変化させ、これを繰り
返す。なお、この組み合わせは送信パルスによるブライ
ンドをより低減できるように組み合わせるもので、送信
パルス幅PWとパルス繰返し時間PRTの切り替えは1
つの方位方向走査が完了したときに開始し、次の方位走
査が開始されるまでの間に切り替えを完了する。図9に
タイム・スケジュール24による具体的なスケジューリ
ングと走査の例を示す。図では1方位角ごとに3種類の
パルス繰返し時間と3種類のパルス幅とで走査してい
る。勿論、これらを時間の経過と共に連続的に変化させ
ても良いが、このようにした場合は方位走査の初期と終
期とで検知可能な距離が変わりフェンスの形状がいびつ
になるという問題があるので、好ましくはない。図10
にパルス幅とパルス繰返し時間とをアンテナの1走査ご
とに変化させた場合の検知可能距離71の変化を示す。
なお、図には示さないがヒット数Hも変化させても良
い。
目標のそれぞれついて、最適の走査を行なうことができ
る。このタイム・テーブル24に基づき、スケジューリ
ング制御器17によりレーダ動作を繰り返して行う。こ
れによって、装置規模を大幅に増大させることなく、近
距離の飛翔目標も探知できる効果がある。
ーダ装置は、まず、例外なく、他の航空機の存在を検知
することを目的として航空機探知に適した覆域を有して
いる。航空機目標探知の覆域は航空機の速度がそれほど
大きくないので、一般には、近距離エリアで方位方向に
も、仰角方向にも広い監視幅の設定がされている。近距
離エリアについて航空機目標探知の覆域を有している場
合は、以下に示すように、その受信信号を活用して近距
離の飛翔目標を探知することができる。図11に、実施
の形態4のシステム系統図を示す。図11において、2
5は近距離エリアに設定された航空機目標探知の覆域
(以下に説明するように方位方向に幅を広げたボリュー
ム・サーチとも言う)、26は航空機目標探知用のタイ
ム・テーブルを示す。
リアを幅広く電子ビーム走査している場合には、方位角
の範囲AZ1〜AZm(ペンシル・ビームの方位番号1
〜mで、遠距離のフェンス・サーチの範囲を含む。m≧
n)、及び仰角の範囲EL1〜ELk(ペンシル・ビー
ムの仰角番号1〜kで、遠距離のフェンス・サーチの範
囲を含む。)の各方向に対して電波の送受信とビーム走
査を行う。この場合の覆域25は、飛翔目標に対するフ
ェンス・サーチとは異なり、仰角方向にも広がったもの
である(フェンス・サーチに対して、ボリューム・サー
チと呼ぶ)。このボリューム・サーチの覆域25が、飛
翔目標に対する近距離エリアと重なっている場合には、
ボリューム・サーチ25によって近距離の飛翔目標を探
知することができるので、その受信信号を活用すること
によって、近距離の飛翔目標2を探知できることとな
る。この方法によって、実施の形態1と同様に、遠距離
の飛翔目標1に対しては遠距離用タイム・テーブル18
を用い、近距離の飛翔目標2に対しては設定された航空
機目標探知用のタイム・テーブル26に従って送受信を
行うことにより、遠距離/近距離の飛翔目標のいずれに
ついても探知できる。
ケジューリング制御器17により行いレーダ動作を繰り
返して行う。図12にスケジュールの一例を示す。図1
2に於いて、ステップS91ではタイム・テーブル18
により遠距離の飛翔目標の検出をK回行ない、次に、ス
テップS93でタイム・テーブル26により航空機の
(短距離の)探知を行なう。航空機探知の場合には、タ
イム・テーブル26による全ての方向の走査に遠距離用
タイム・テーブル18の走査よりも時間がかかる(方位
角が広く、仰角方向も広い)ので、図12のように1つ
のELでの全方位走査を実行する毎に、タイム・テーブ
ル18による遠距離飛翔目標の走査を行なう方法にかぎ
らず、例えば、EL1〜ELKの走査(タイム・テーブ
ル26の全ての走査)の後にタイム・テーブル18を行
なうことでも良い。この方法の理解を助けるため、図1
3に具体的なタイム・テーブル26を用いたスケジュー
リングの一例を示す。また、遠距離用タイム・テーブル
18の1回の走査を、各方位AZ毎に航空機目標用のタ
イム・テーブルの途中に入れ込むようにしても良い。こ
れによって、装置規模を大幅に増大させることなく、近
距離の飛翔目標も探知できる効果がある。
(特に地上設置のもの)では、異なる場所に設置したア
ンテナから送信する送信バイスタティック・レーダと呼
ばれるものがあり、以下に示すようにして、この受信信
号を活用する方式とすることもできる。一般に、バイス
タティック・レーダとは、レーダの送信局と受信局を離
隔して設置する構成のものである。図14に、実施の形
態5のシステム系統図を示す。図14において、27は
隣接レーダ(送信局)、27aは隣接レーダ局27から
送信されたレーダ電波の覆域、28は近距離エリアにつ
いてバイスタティック・レーダ方式により航空機目標を
探知する覆域、29はバイスタティック・レーダのタイ
ム・テーブルを示す。
タティック・レーダを構成することで、航空機目標探知
用に近距離エリアを電子ビーム受信走査している場合を
想定する。この時、方位角の範囲AZ:1〜m(ペンシ
ル・ビームの方位番号1〜mで、遠距離フェンス・サー
チ3の範囲を含む。m≧n)及び仰角ELb(ペンシル
・ビームの仰角で、遠距離フェンス・サーチ3の仰角と
同じかそれを含む。)の各方向に対してビーム走査(受
信)を行なって、電波の受信を行う。隣接レーダ27の
位置及び周波数等の情報は、あらかじめ、バイスタティ
ック・レーダ用のパルス繰返し時間等と同様に、タイム
・テーブル29に含まれており、それに加えて、電波2
7aが送信されたタイミングを本レーダ装置へデータ伝
送される構成となっている。これらの情報に基づき、バ
イスタティック・レーダとして電波を受信する。
的なスケジューリングの一例を示す。図においてタイム
・テーブル29のパルス繰返し時間PRTbとパルス幅
PWbとヒット数Hbとは、本レーダ装置からの発射電
波ではなく、バイスタティックレーダからの発射波を示
すものである。このバイスタティック・レーダの覆域2
8は、飛翔目標2の検出のための近距離エリアと重なる
ようにしてあるので、その受信信号を活用することによ
ってバイスタティック目標探知によって近距離の飛翔目
標2を探知することができる。この2種類のタイム・テ
ーブルに基づき、スケジューリング制御器17によりレ
ーダ動作を繰り返して行う。これによって、装置規模を
大幅に増大させることなく、近距離の飛翔目標も探知で
きる効果がある。図16にスケジュールの一例を示す。
ステップS111においてタイム・テーブル18による
遠距離目標の探知を行ない、次に、隣接レーダからのタ
イミング信号の入着を確認(ステップS113)した
後、ステップS114でタイム・テーブル29により近
距離目標の探知を行なう。隣接レーダ装置27の電波発
射のタイミングは、本レーダ装置によって制御できない
ものである場合には、隣接レーダ装置27から通知され
るレーダ電波発射のタイミング信号に同期して(所定の
時間遅れの後に)受信を行なわなければならない。図1
5では方位や仰角は予め定めたスケジュールにしたがつ
て走査しているが、バイスタティックレーダの走査方向
に合わせて(タイム・テーブルを入手する必要がある
ば)、変更しても良い。
の内のあるものは、単独で用いるだけでなく、組み合わ
せて用いる構成とすることもできる。図17に、このよ
うにして組み合わせた実施の形態7のシステム系統図を
示す。図17で示したものは、一例として、実施の形態
2のファンビームフェンス21と、実施の形態5の隣接
レーダ27を用いるものとを組み合わせたものを示し
た。すなわち、近距離にファン・ビームによるフェンス
・サーチ21を構成すると共に、隣接するレーダ27を
送信局としたバイスタティック受信信号を活用するもの
である。この場合、タイム・テーブルは遠距離飛翔目標
用のタイム・テーブル18と、近距離飛翔目標用のタイ
ム・テーブル22と、バイスタ用タイム・テーブル29
との3つのタイム・テーブルを持ち、これを順次切り替
えて運転される。この方法によって、設定されたタイム
・テーブルに従って、送受信を行うことにより、近距離
の飛翔目標について、各レーダ方式の特性を生かした探
知ができる。
スケジューリング制御器17によりレーダ動作を繰り返
して行う。これによって、装置規模を大幅に増大させる
ことなく、近距離の飛翔目標も探知できる効果がある。
また、各々の方法を併用することによって、目標を探知
する間隔を短くできる等の効果がある。
態では、覆域が特定の距離またはエリアに限定され、予
め定めたタイムスケジュールによって切り替えられて使
用されている。この切り替えを予め定めたスケジュール
に従うのでなく、以下に示すように、目標の条件、例え
ば距離に応じて必要なものを選択して組み合わせて使用
する構成としても良い。図18に、実施の形態7のシス
テム系統図を示す。図18のものは、実施の形態2と実
施の形態4とを組み合わせ、さらにそのタイム・テーブ
ルの切り替えを前述のように変えたものである。図にお
いて、30は距離毎切換え制御器を示す。近距離は航空
機目標探知用のボリューム・サーチ25で対処し、それ
よりもやや遠い中距離においてはファンビームを用いる
フェンス・サーチ21を構成するものである。勿論、遠
距離には遠距離フェンスサーチ3を用いる。各々のタイ
ム・テーブル18、22、26を距離毎切換え制御器3
0によって切換えることにより、それぞれの距離にある
飛翔目標を最適な設定条件で探知できる。距離情報は最
初に捕捉された目標から得られるデータ(追尾処理器1
5により得られる)を用いても良いし、何らの情報も得
られていない時点では、所定の距離範囲を順にサーチす
ることでも良い。
ーブルに従って、送受信を行うことにより、各々の距離
域毎に飛翔目標を探知できる。ここでは3種類のタイム
・テーブルに基づくものを示したが、さらに組み合わせ
を増やしても良い。どんな組み合わせの場合でもスケジ
ューリング制御器17によりレーダ動作を繰り返して行
う。これによって、装置規模を大幅に増大させることな
く、近距離の飛翔目標も探知できる効果がある。また、
各々の方法を併用することによって、目標を探知する間
隔を短くできると共に、各々の効果が限定されている場
合でも補完することで必要な探知能力を確保できる効果
がある。
空域を監視していることから、何らかのいわゆる先見情
報を獲得していることが多い。この先見情報に基づき、
以下に示すように複数のタイム・テーブルから必要なも
のを切換える構成とすることができる。図19に、実施
の形態8のシステム系統図を示す。図において、31は
先見情報、32は先見情報により動作するタイム・テー
ブルの切換え制御器を示す。例えば、ある時点の先見情
報で遠距離のみで飛翔目標が発生することが判明してい
る場合には、遠距離用タイム・テーブル18のみにより
レーダ動作を行うようにテーブル切換え制御器32によ
ってタイム・テーブルを限定する。その後、近距離等の
エリアでも飛翔目標が発生する先見情報があった場合に
は、そのエリアに対応するタイム・テーブルを選択・切
換えてレーダ動作を行い、切換えられたタイム・テーブ
ルに従って、送受信を行うことにより、各々の距離域毎
に飛翔目標を探知できる。
ジューリング制御器17によりレーダ動作を繰り返して
行う。これによって、装置規模を大幅に増大させること
なく、先見情報に基づき、効果的にレーダ動作を行い、
必要な探知能力を確保できる効果がある。
従来例で説明したように、特定の目標を捕捉したとき、
この目標を追尾できるように構成されている。この追尾
の際には捕捉すべき目標の位置(遠距離/近距離の別)
や速度が、ある程度は判明しているので、以下に示すよ
うに、この追尾処理結果に基づきタイム・テーブルのパ
ラメータを変更して、より最適な設定とする構成とする
ことができる。図20に、実施の形態9のシステム系統
図を示す。図において、33はパラメータ変更制御器を
示す。
結果によると、近距離に特定の速度の飛翔目標が発生し
た場合には、その速度に対応するように例えば近距離用
タイム・テーブル20のヒット数を、パラメータ変更制
御器32により変更する。そして、対応するタイム・テ
ーブルを選択・切換えてレーダ動作を行う。この方法に
よって、切換えられたタイム・テーブルに従って、送受
信を行うことにより、各々の距離域毎に飛翔目標を探知
できる。これらのタイム・テーブルに基づき、スケジュ
ーリング制御器17によりレーダ動作を繰り返して行
う。これによって、装置規模を大幅に増大させることな
く、近距離の飛翔目標も探知できる効果がある。また、
追尾情報に基づき、効果的にレーダ動作を行い、必要な
探知能力を確保できる効果がある。
うに、フェンスの厚みを増す方法として、以下に説明す
るように、仰角ELを少し変えて複数回走査する方法が
ある。例として、以下、長距離探知は1回の走査、近距
離の探知は2回走査する場合について、図21にレーダ
装置の構成を示して説明する。図において、4は近距離
目標2に対応したフェンス・サーチで、ほんの少し異な
る仰角EL(s1)とEL(s2)で2回走査すること
によって、フェンスの厚みが2倍になっている。20は
このように2回の走査を行なって近距離の飛翔目標に対
応し易くするためのタイム・テーブルである。実施の形
態2で説明したように、フェンスの厚み方向を目標が貫
通する時間(Tf)より短い時間で、全てのビームの走
査(Tb)を完了する必要がある。異なる仰角での2回
の走査に必要な時間はTb=PRT(L)・H(L)・
n+2{PRT(s1)・H(S1)・n}で表される
のでその時間は2倍より小さいが、目標が2倍になった
フェンスの厚みを通過する時間Tfは確実に2倍になる
ので、より容易にTb<Tfの関係を確立することがで
き、目標の捕捉をより確かにすることができる。ここで
は近距離の探知は2回の走査の場合について説明した
が、複数回であれば同様の効果が得られる。なお、1回
にした場合が実施の形態1のものに相当するので、詳細
な説明は省略する。
る具体的なスケジューリングの例を示す。図では仰角一
定による1回の近距離探知走査の後、仰角を変更して再
び、近距離探知走査を行い、次にタイム・スケジュール
18による遠距離探知走査を行なうことを繰り返してい
る。また、図23に他の方式のタイム・テーブル20を
用いたスケジユーリングの例を示す。図では、1方位角
ごとに仰角をELs1、ELs2、EL(L)と切り替
える手順で走査している。
検出用に設定した第1のタイム・テーブルと、近距離目
標の検出に適するように設定した第2のタイム・テーブ
ルとを有し、所定のスケジュールに基づいてこれらを切
り替え使用しているので、遠距離探知能力を落とすこと
なく、近距離目標の検出性能を向上させることができ
る。
間幅、パルス繰返し時間、受信タイミングは、ともに第
1のタイム・テーブルのそれらよりも短く設定したので
短距離にある目標の検出が容易となる。
ではアンテナのビームをファンビームとしているので、
近距離ビームの厚みを厚くすることができ、近距離飛翔
目標のビーム通過時間を長くして検出感度を高くしてい
る。
したので、遠距離から近距離の目標まで、まんべんなく
検出することができる。
検出に適するように設定されているので、航空機検出と
近距離の飛翔体の検出とを兼ねさせることができる。
し、検出した目標の距離に応じてタイム・テーブルを切
り替えるので、距離ごとに最適の検出方法をとることが
できる。
し、先見情報に基づいてタイム・テーブルを切り替える
ので、目標検出に最適の検出方法をとることができる。
し、追尾情報に基づいてタイム・テーブルを切り替える
ので、目標検出に最適の検出方法をとることができる。
ようにしたので、より広範囲の目標を捕捉できる。
ナとしたので、ビーム方位の幅、ビーム仰角等の制御が
容易である。
示すシステム系統図である。
イムチャートである。
ャートである。
示すシステム系統図である。
ューリングの一例である。
示すシステム系統図である。
の変化を説明するタイムチャートである。
ューリングの一例である。
を説明する図である。
を示すシステム系統図である。
ーチャートである。
ケジューリングの一例である。
を示すシステム系統図である。
ケジューリングの一例である。
を示すシステム系統図である。
ーチャートである。
を示すシステム系統図である。
を示すシステム系統図である。
を示すシステム系統図である。
構成図である。
ケジューリングの一例図である。
ケジューリングの他の例図である。
ある。
る。
送受信ビームによって形成された覆域(フェンス・サ
ーチ)、4 近距離目標に対応した覆域(フェンス・サ
ーチ)、5 フェーズド・アレイ・アンテナ、 6
サーキュレータ、7 電力増幅器、 8 低雑音増幅
器、 9 移相器、10 電力分配器、 11 送
信機、 12 受信機、13 コヒーレント積分器、
14 スレッショルド検出器、15 追尾処理器、
16 ビーム走査制御器、17 スケジューリング
制御器、18 第1のタイム・テーブル 19 第2のタイム・テーブル 21 ファンビーム状のフェンス・サーチ、22 ファ
ンビームに対応した第2のタイム・テーブル、23 マ
ルチPRF方式による覆域、24 マルチPRF方式に
よるタイム・テーブル、25 航空機目標探知の覆域、
26 航空機目標探知用のタイム・テーブル 2
7 隣接レーダ、 28 バイスタティック・レーダ
により探知する覆域、 29 バイスタティック・レ
ーダのタイム・テーブル、30 距離毎切換え制御器、
31 先見情報、32 タイム・テーブルの切換え
制御器、 33 パラメータ制御器。
Claims (10)
- 【請求項1】 送受信ビーム特性を制御するビーム制御
装置を有するアンテナ、前記アンテナにパルスを供給す
るとともに、前記アンテナが受信した信号から目標信号
を抽出する送受信機、 前記アンテナのビーム方位とビーム仰角、及び前記送受
信機の前記パルスの時間幅とパルス繰返し時間と受信タ
イミングの少なくとも一項を指示する第1のタイム・テ
ーブルと、前記ビーム方位、前記ビーム仰角、前記パル
スの時間幅、前記パルス繰返し時間、前記受信タイミン
グの少なくとも一項を変更した第2のタイム・テーブル
とを有し、所定のスケジュールに基づいて前記第1と第
2のタイム・テーブルを切り替えることにより前記アン
テナと前記送受信機とを制御するスケジューリング制御
器を備えたことを特徴とするレーダ装置。 - 【請求項2】 前記第2のタイム・テーブルの前記パル
スの時間幅と前記パルス繰返し時間と前記受信タイミン
グとが、ともに、前記第1のタイム・テーブルのそれぞ
れよりも短く設定されたことにより、より近距離に存在
する目標から反射された前記目標信号を検出可能とした
ことを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。 - 【請求項3】 前記第2のタイム・テーブルは、前記ア
ンテナのビーム仰角を、前記第1のタイム・テーブルの
前記ビーム仰角より大きいファンビームとしたものであ
ることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーダ装
置。 - 【請求項4】 前記第2のタイム・テーブルは、少なく
とも前記送受信機の前記パルスの時間幅とパルス繰返し
時間と受信タイミングとを、所定のスケジュールに基づ
いて前記アンテナの一走査ごとに変更するマルチ・PR
Fタイム・テーブルとしたことを特徴とする請求項1乃
至3のいずれか一項に記載のレーダ装置。 - 【請求項5】 前記第2のタイム・テーブルにより指令
された前記アンテナのビーム方位の指向幅は、前記第1
のタイム・テーブルにより指令された前記アンテナのビ
ーム方位の幅よりも広く、かつ、前記第2のタイム・テ
ーブルにより指令された前記パルスの時間幅と前記パル
ス繰返し時間は、前記第1のタイム・テーブルにより指
令された前記パルスの時間幅と前記パルス繰返し時間よ
りも短く設定することにより、航空機の検出に適すよう
設定したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一
項に記載のレーダ装置。 - 【請求項6】 請求項3、4、5のいずれか一項に記載
の第2のタイム・テーブルのいずれか2つ以上を有し、
捕捉した目標の距離に応じて前記2つ以上の第2のタイ
ム・テーブルのいずれか1つを選択して用いる距離毎切
り替え装置を備えたことを特徴とするレーダ装置。 - 【請求項7】 請求項3、4、5のいずれか一項に記載
の第2のタイム・テーブルのいずれか2つ以上を有し、
出現が予想される目標に関する先見情報を予め入手し
て、前記先見情報に応じて前記2つ以上の第2のタイム
・テーブルのいずれか1つを選択して用いる先見情報切
り替え装置を備えたことを特徴とするレーダ装置。 - 【請求項8】 捕捉した目標の位置を追尾する追尾処理
器を有し、前記追尾処理器の出力に基づき、前記第2の
タイム・テーブルのパラメータを変更するパラメータ変
更制御器を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のい
ずれか一項に記載のレーダ装置。 - 【請求項9】 送受信ビームの特性を制御するビーム制
御装置を有するアンテナ、前記アンテナにパルスを供給
するとともに、前記アンテナが受信した信号から目標信
号を抽出する送受信機、 前記アンテナの少なくともビーム方位とビーム仰角、及
び前記送受信機の前記パルスの時間幅とパルス繰返し時
間と受信タイミングとを指示する第1のタイム・テーブ
ルと、前記アンテナの方位を、前記アンテナの設置場所
とは異なる位置に配置された他のレーダ装置の発射電波
が目標に反射するのを受信できる方位に設定し、かつ、
前記受信タイミングは前記他のレーダの送信タイミング
に同期させてバイスタティックレーダとする第3のタイ
ム・テーブルとを有し、所定のスケジュールに基づいて
前記第1と第3のタイム・テーブルを切り替えることに
より前記アンテナと前記送受信機とを制御するスケジュ
ーリング制御器を備えたことを特徴とするレーダ装置。 - 【請求項10】 アンテナは少なくとも位相を調整可能
な複数の素子アンテナで構成されたフェーズドアレイア
ンテナとしたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれ
か一項に記載のレーダ装置。
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