JP7358939B2 - レーダ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、短パルスの送信ビーム、及び、短パルスよりもパルス幅が長い長パルスの送信ビームを送信するレーダ装置に関するものである。
従来、パルスを送信するレーダ装置には、方位角方向及び仰角方向を走査して、三次元の気象データを収集する気象レーダ装置がある(例えば、特許文献1及び2参照)。パルスを送信するレーダ装置には、さらに、遠距離領域及び近距離領域の目標を検出するため、パルス幅を変更してパルスを送信するものがある(例えば、特許文献3、4、5参照)。特許文献5には、長パルスと短パルスで異なる周波数を使用するレーダ装置が開示されている。一方、レーダ装置には、方位角方向及び仰角方向を走査するために、フェーズドアレーアンテナをアンテナ素子に使用するものがある(例えば、特許文献6、7、8参照)。
特開2012-52923号公報 特開2012-58162号公報 特開平11-142504号公報 特開2012-242234号公報 特開2014-25727号公報 特開2004-279146号公報 特開2010-256333号公報 特開2017-3539号公報
特許文献5には、長パルスと短パルスで異なる周波数を使用するレーダ装置が開示されている。一方で、近年のレーダ装置の台数の増加により混信が発生しており、如何にして周波数を共用するかが大きな話題となっている。例えば、C帯(5GHz帯)を用いた気象レーダにおいては、無線LANと周波数を共用している。X帯(9GHz帯)を用いた気象レーダにおいては、船舶レーダ、沿岸監視レーダ、航空機搭載レーダ等と周波数を共用している。よって、気象レーダにおいても、混信が課題となっている。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、同じ周波数の短パルスの送信ビーム及び長パルスの送信ビームを用いても、混信しにくいレーダ装置に関するものである。
この発明に係るレーダ装置は、送信信号を生成する送信部と、前記送信信号から、同じ方位角方向において、短パルス、又は、前記短パルスと同じ周波数、かつ、前記短パルスよりもパルス幅が長い長パルスの、送信ビームをそれぞれ複数の仰角範囲に送信可能なアンテナ部と、前記送信部を制御して前記アンテナ部に、前記短パルスを送信させた後は、前記短パルスを送信した前記仰角範囲である短パルス仰角範囲よりも高いまたは低い前記仰角範囲である次回長パルス仰角範囲に前記長パルスを送信させる、又は、前記長パルスを送信させた後は、前記長パルスを送信した前記仰角範囲である長パルス仰角範囲よりも高いまたは低い前記仰角範囲である次回短パルス仰角範囲に前記短パルスを送信させるビーム制御部とを備えたことを特徴とするものである。
以上のように、この発明によれば、パルス送信ごとに仰角を変更することで、周波数を共用した上で、遠距離領域及び近距離領域の目標を検出(又は、気象データを収集)することが容易なレーダ装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置、及び、当該レーダ装置に対する比較対象のレーダ装置の一前提を示すパルス送信の説明図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置に対する比較対象のレーダ装置で、混信の発生する様子とその回避方法の説明図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置に対する比較対象のレーダ装置の観測領域の説明図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置に対する比較対象のレーダ装置の観測概念図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の機能ブロック図(フェーズドアレーアンテナ)である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置、及び、当該レーダ装置に対する比較対象のレーダ装置の、パルス送信の説明図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の観測概念図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図1から図8を用いて説明する。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。図1において、送信部1は、位相制御の情報に基づき、送信信号を生成するものである。アンテナ部2(アレーアンテナ部2)は、送信信号から、同じ方位角方向において、短パルス、又は、短パルスと同じ周波数、かつ、短パルスよりもパルス幅が長い長パルスの、送信ビームをそれぞれ複数の仰角範囲に送信可能なものである。なお、短パルスとは長パルスに対してパルス幅が短いパルスという意味で短パルスと呼んでいる。ビーム制御部3は、送信部1を制御してアンテナ部2に、短パルスを送信させた後は、短パルスを送信した仰角範囲外の仰角範囲に長パルスを送信させる、又は、長パルスを送信させた後は、長パルスを送信した仰角範囲外の仰角範囲に短パルスを送信させるものである。つまり、ビーム制御部3は、パルス送信ごとに仰角及びパルス幅を変更させるものである。ビーム制御部3は、送信部1へ位相制御の情報を与える。
実施の形態1に係るレーダ装置は、図1に示すように、アンテナ部2が受信したビームから受信信号を生成する受信部4をさらに備えていてもよい。受信部4は、受信信号を周波数変換してA/D変換し、I/Q(In-Phase/Quadrature)検波して、パルス生成制御の情報から受信パルスの生成を行う。また、アンテナ部2のアンテナ素子をフェーズドアレーアンテナ21とし、受信部4から送られてきた受信信号に対してディジタルビームフォーミング(DBF:Digital Beam Forming)処理を行い、送信ビームよりもビーム幅の狭いペンシル形状の受信ビームを、複数の仰角範囲内にそれぞれ複数形成し(受信マルチビームを形成し)、各仰角範囲における受信信号を得るビーム合成部5(DBF部5)をさらに備えていてもよい。受信マルチビームは、複数のペンシル形状の受信ビームで形成されている。受信マルチビームの覆域(仰角方向、方位角方向)は、送信ファンビームと重複している。
実施の形態1に係るレーダ装置において、送信ビームがファンビーム(送信ファンビーム)である場合において、受信時にはビーム合成部5が、短パルスの反射波を受信する際には、短パルスの送信ビーム内にペンシル形状の受信ビームをアンテナ部2に複数形成させる、又は、長パルスの反射波する際には、長パルスの送信ビーム内にペンシル形状の受信ビームをアンテナ部2に複数形成させる。短パルス又は長パルスの反射波を受信した次の仰角範囲の選択は、送信ビーム(ファンビーム)の送信先の仰角範囲に合わせればよい。つまり、送信ビーム(ファンビーム)の送信スケジュールに合わせればよい。送信スケジュールは、レーダ装置全体の観測スケジュールの一部である。
さらに、実施の形態1に係るレーダ装置は、図1に示すように、各仰角範囲における受信信号から、降雨及び降雪の強度(目標からの反射の強度)及び観測情報(目標の情報)を求める信号処理部6をさらに備えていてもよい。ビーム合成部5が、複数の受信ビームのI/Q信号を合成する。I/Q信号は、信号処理部6に送られる。なお、フェーズドアレーアンテナ21はアレーアンテナ部2の一実施形態であり、例えば小型のパラボラアンテナを仰角方向にいくつか並べるなどして構成しても良い。その場合、ビーム合成部5はDBFを行うのではなく、仰角方向に並べたアンテナからの受信信号を選択する動作を行うことになる。また、信号処理部6は、ビーム制御部3へビーム制御情報を与える。信号処理部6は、受信部4へパルス生成制御の情報を与える。
図6は、図1に示す実施の形態1に係るレーダ装置において、アンテナ部2のアンテナ素子をフェーズドアレーアンテナ21とした場合の例である。図6において、フェーズドアレーアンテナ21は、送信側のフェーズドアレーアンテナである複数の送信アンテナ素子22と、受信側のフェーズドアレーアンテナである複数の受信アンテナ素子23とを有している。受信アンテナ素子23の一部を送信アンテナ素子22として共用してもよい。送信部1は、送信アンテナ素子22と接続された送信デバイス11、変調部13、変調部13からの変調信号をディジタル/アナログ変換(D/A変換)するディジタル/アナログ変換部12(D/A変換部12)、D/A変換部12で変換された信号を周波数変換(アップコンバート)して送信信号として送信デバイス11へ送る周波数変換部14を有している。周波数変換部14は、受信部4と共用している。
図6において、受信部4は、受信アンテナ素子23と接続された受信デバイス41、受信デバイス41が受信した受信信号を周波数変換(ダウンコンバート)する周波数変換部14、周波数変換部14がダウンコンバートした信号をアナログ/ディジタル変換(A/D変換)して、ビーム合成部5へ送るアナログ/ディジタル変換部42(A/D変換部42)を有している。
次に、このような構成のレーダ装置によって、周波数を共用した上で、遠距離領域及び近距離領域の目標を検出(又は、気象データを収集)することが容易であることを、主に気象現象を観測する気象レーダ装置及び気象観測手法で例示的に説明する。レーダ装置の送信装置(送信機)は、大電力(例えば、250kW)の短い送信パルス(例えば、1μs)を発生させることができるマグネトロンやクライストロンなどの送信管を用いるものと、固体化増幅器(SSPA:Solid State Power Amplifier)を複数合成して送信電力を得るものがある。後者の送信機を用いたレーダ装置(以下、SSPAレーダ装置と称する)は、一般に送信電力が低い(例えば、6kW)ため、長い送信パルス(例えば、32から100μs)を送信し、受信時にパルス圧縮処理により大電力の送信機を用いたレーダと同等(例えば、1μs)の距離分解能を得るようにすることで、大電力のレーダと同等の観測距離と距離分解能を確保している。
SSPAレーダ装置では、図2に示すように、長パルスを送信している間は受信ができず、レーダ装置から長パルス幅相当の距離のブランインドエリア(例えば、4.8kmから15km)が発生する。そのため、このブラインドエリア内を観測するために、短パルス(例えば、1μs)による送信を併用することで、ブラインドエリアを短くする工夫がなされている。図2では、長パルスのパルス幅が32μsの例を示している。長/短パルスは、パルス送信ごとに交互に送信する。これにより、近距離を短パルスで、遠距離を長パルス+パルス圧縮で、全観測範囲をカバーしている。つまり、短パルスでは、送信電力が低いため近距離しか見えないが、長パルスのブラインドエリア内は見える。一方、長パルスは、近距離はブラインドで見えないため、遠距離のみを観測することができる。
図3は、実施の形態1に係るレーダ装置に対する比較対象のレーダ装置で、混信の発生する様子とその回避方法の説明図である。図3(B)の観測範囲の中心に比較対象のレーダ装置が設置されている。図3(A)及び図3(B)は、長パルスによる遠方からのエコーが、短パルスの受信期間に漏れこむ現象を示している(2次エコー)。そのため、SSPAレーダ装置において、長/短パルスの周波数が同一であれば、受信時に互いの気象エコーの混信が生じるため、長/短パルスは中心周波数を2.5MHz程度離隔して運用がされている。すなわち、図3(C)に示すように、長/短の送信周波数を1.5~2.5MHz離隔し、受信フィルタを長/短各々の送信パルスに合わせて切替えることで、相互干渉を防止している。気象レーダ1局あたりに許容される占有周波数帯幅は、パルス幅が1μs(圧縮後1μsも同等)のレーダについては、例えば、日本の現行電波法では4.4MHzであり、日本の総務省の電波行政においては、C帯(5GHz帯)、X帯(9GHz帯)とも、気象レーダは5MHzおきにチャンネル配置が行われている。
前述のように、SSPAレーダ装置では、5MHz内のチャンネル内で長/短パルスを2.5MHz程度ずらせて併用している。C帯を用いた気象レーダにおいては無線LANと、X帯を用いた気象レーダにおいては船舶レーダ、沿岸監視レーダ、航空機搭載レーダ等と周波数を共用しており、今後の気象レーダ装置の増加に伴い混信する可能性がある。長/短パルスを1波で運用できれば、気象レーダ装置への割当て周波数内でチャンネル数を倍増できる。逆にチャンネル数を維持したまま気象レーダ装置の割当て周波数を半減することにより、他システムとの共用が可能になり、周波数の有効利用に大きく資することができる。
図4の実施の形態1に係るレーダ装置に対する比較対象のレーダ装置の観測領域の説明図に示すように、比較対象(パラボラアンテナ型)の気象レーダ装置では、長/短パルス間の混信を避けるために2波の周波数を使用している。比較対象(パラボラアンテナ型)の気象レーダ装置は、長パルスと短パルスを続けて送信することで、両観測データの同時性を成立させている。図4の観測範囲の中心に比較対象の気象レーダ装置が設置されている。フェーズドアレー型の気象レーダ装置(仰角方向は電子走査、方位角方向は機械回転)は、各送信ビーム内は短パルス観測領域と長パルス観測領域に分かれ、長パルスと短パルスはパラボラアンテナ型の気象レーダ装置の時と同様、同一仰角内で続けて交互に送信している。標準的な観測例では、アンテナ回転数=5rpm(round per minuts)、1PRI=1/PRF(PRF:パルス繰り返し周波数)
1PRF=1600pps(pulse per second)、1セクターあたりのヒット数は約64ヒットである。なお、1セクター=1.2°(パルス幅相当)である。1セクター内では64ヒットのデータを用いて受信強度平均、高速フーリエ変換処理(FFT:Fast Fourier Transform)によるドップラー処理(風速測定)、地形クラッタ除去処理(ドップラー0の成分を除去)などを行う。
図5の比較対象(フェーズドアレー型)の気象レーダ装置の観測概念図に示すように、比較対象(フェーズドアレー型)の気象レーダ装置では、全観測仰角範囲を複数の送信ビームの範囲(図5では低/中/高の3種)に割り当て、各々の送信ビーム内をDBFにより、複数の受信ビームを形成している。そこで、実施の形態1に係るレーダ装置を、例えばフェーズドアレー型気象レーダに適用して、時間的に連続する短パルスと長パルスの仰角を、送信毎に送信ビーム及び受信マルチビームの仰角を変更できるような機能を具備するようにすることで、周波数を共用した上で、遠距離領域及び近距離領域の目標を検出(又は、気象データを収集)することが容易となる。詳しくは、長/短パルス送信毎に仰角を変更する機能を具備することで、長/短パルス間の干渉が生じなくなるので、長パルスと短パルスを同一周波数で運用することができるようになる。また、これにより5MHz間隔であった気象レーダ装置のチャンネル配置を2.5MHz間隔に狭めることができる。
図7(A)に示すような比較対象のレーダ装置では、二つの周波数(周波数1、周波数2)で、横軸の時間tにおいて時間的にずらして、短パルス及び長パルスをそれぞれ送信することに対して、実施の形態1に係るレーダ装置では、図7(B)に示すような送信を行う。なお、図7(A)は、図5の低/中/高の3種のうち、低仰角の場合を例示している。一方、実施の形態1に係るレーダ装置は、図7(B)のような順序で送信することで、図8に示すような観測領域の順序で観測を行うことになる。従来のパラボラアンテナであれば、全領域の観測に長時間を要するため(例:10分)、図8に示す各領域の観測時刻に同時性が成立しない。しかし、フェーズドアレーアンテナ21であれば、方位方向に回転しながら瞬時に仰角方向の観測が可能となるので、図に示す各領域の観測時刻は、実用上問題のない程度の同時性が成立する。
図8に示す観測領域において、低仰角、中仰角、高仰角は、厳密には、三つの仰角範囲で領域が設定されている。これは、送信ビームが、観測領域に広がりを持つ送信ファンビームの場合、一つの角度に送信しても、実際は、その一つの角度を含む仰角範囲に送信ビームが形成されるからである。すなわち、図8では、複数の仰角範囲が低角度から順に、第1仰角、第2仰角、第3仰角、第4仰角、第5仰角、第6仰角にそれぞれ区分されている。
図8において、領域1は、第1仰角から第2仰角の仰角範囲のうち、レーダ装置寄りの領域である。領域5は、第3仰角から第4仰角の仰角範囲のうち、レーダ装置寄りの領域である。領域3は、第5仰角から第6仰角の仰角範囲のうち、レーダ装置寄りの領域である。領域4は、第1仰角から第2仰角の仰角範囲のうち、レーダ装置から見て領域1よる遠方の領域である。領域2は、第3仰角から第4仰角の仰角範囲のうち、レーダ装置から見て領域5より遠方の領域である。領域6は、第5仰角から第6仰角の仰角範囲のうち、レーダ装置から見て領域3より遠方の領域である。
よって、実施の形態1に係るレーダ装置のビーム制御部3は、例えば、領域1に送信される短パルスの送信ビーム、領域2に送信される長パルスの送信ビーム、領域3に送信される短パルスの送信ビーム、領域4に送信される長パルスの送信ビーム、領域5に送信される短パルスの送信ビーム、領域6に送信される長パルスの送信ビームの順に、アンテナ部2に送信ビームを送信させるとよい。もちろん、ビーム制御部3は、領域3に送信される短パルスの送信ビーム、領域2に送信される長パルスの送信ビーム、領域1に送信される短パルスの送信ビーム、領域6に送信される長パルスの送信ビーム、領域4に送信される長パルスの送信ビーム、領域5に送信される短パルスの送信ビームの順に、連続する短パルスと長パルスの仰角範囲が重ならない様に順序を変えてアンテナ部2に送信ビームを送信させてもよい。
領域1から領域6は、高度方向に連続していてもよい。つまり、複数の仰角範囲が低角度から順に、第1仰角、第2仰角、第3仰角、第4仰角にそれぞれ区分できる。領域1は、第1仰角から第2仰角の仰角範囲のうち、レーダ装置寄りの領域である。領域5は、第2仰角から第3仰角の仰角範囲のうち、レーダ装置寄りの領域である。領域3は、第3仰角から第4仰角の仰角範囲のうち、レーダ装置寄りの領域である。領域4は、第1仰角から第2仰角の仰角範囲のうち、レーダ装置から見て領域1より遠方の領域である。領域2は、第2仰角から第3仰角の仰角範囲のうち、レーダ装置から見て領域5より遠方の領域である。領域6は、第3仰角から第4仰角の仰角範囲のうち、レーダ装置から見て領域3より遠方の領域である。
図8では、観測領域は、低仰角、中仰角、高仰角(三つの仰角範囲)が設定されているものを例示したが、実施の形態1に係るレーダ装置では、二つ以上の仰角範囲があればよい。つまり、ビーム制御部3は、複数の仰角範囲が角度で区分され、短パルスを送信させた後は、短パルスを送信した仰角範囲よりも高い仰角の仰角範囲に長パルスを送信させる、又は、長パルスを送信させた後は、長パルスを送信した仰角範囲よりも高い仰角の仰角範囲に短パルスをアンテナ部2に送信させることにある。もちろん、ビーム制御部3は、短パルスを送信させた後は、短パルスを送信した仰角範囲よりも低い仰角の仰角範囲に長パルスを送信させる、又は、長パルスを送信させた後は、長パルスを送信した仰角範囲よりも低い仰角の仰角範囲に短パルスをアンテナ部2に送信させてもよい。さらに、いずれの場合でも、ビーム制御部3は、短パルスを送信させた後、短パルスを送信した仰角範囲と高度方向で隣り合う仰角範囲に長パルスを送信させる、又は、長パルスを送信させた後は、長パルスを送信した仰角範囲と高度方向で隣り合う仰角範囲に短パルスを送信させてもよい。
ここで、実施の形態1に係るレーダ装置の好ましい構成とその詳細動作とを気象レーダを例に説明する。図6に示すように、アレーアンテナ部2は、仰角方向の送信ビーム走査及び仰角方向のDBFによる受信ビーム形成が可能なフェーズドアレーアンテナ21である。アレーアンテナ部2は方位角方向には機械的に駆動し、方位角方向360°の観測が可能である。送信部1は、アレーアンテナ部2に送信パルスを送出し、水平方向に狭く、仰角方向に広い送信ファンビームをアレーアンテナ部2から空中に出力する機能を持つ。送信部1は、アレーアンテナ部2の各アンテナ素子への給電位相を制御することにより、送信ビームを仰角方向に電子走査することができる。
ビーム制御部3は、予め信号処理部で設定された観測スケジュールに従ってアレーアンテナ部2の方位方向の回転を制御するほか、送信部1に対し送信ビームの仰角制御やビーム形状形成のための位相制御情報及び振幅制御情報を送出する。アレーアンテナ部2から空中に放射した送信波は、降雨及び降雪などにより反射され、アレーアンテナ部2に戻り、アレーアンテナ部2が反射波として受信して受信部4へ送られる。
受信部4は、アレーアンテナ部2における各アンテナ素子からの受信信号を受信し、ダウンコンバートを行い、A/D変換した後にビーム合成部5に受信信号を送る。ビーム合成部5は、受信部から送られた受信信号に対しDBF処理を行い、ビーム幅の狭いペンシル形状の受信ビームを形成し、送信ファンビームが放射された仰角内(仰角範囲内)を複数の受信ビームで埋め、各仰角(各仰角範囲)における受信信号を得る。
信号処理部6は、ビーム合成された各ビームの受信信号から、降雨や降雪等の強度及び各種観測情報を算出する。また、信号処理部6はレーダ装置全体の観測スケジュールを管理し、ビーム制御部に対してビーム制御情報を、受信部に対してパルス生成の制御を行う。ここで、信号処理部は、図7(B)で示したように同じ周波数の短パルスと長パルスを交互に送信するが、信号処理部は、連続する短パルスと長パルスが同一仰角に向かないように、例えば、図8に示すように、送受信ビームの仰角を制御する機能を有する。このようなプロセスを水平方向に全装置を回転させながら電子走査により低仰角から高仰角まで行い、それを繰り返すことにより、三次元的な気象情報を得る。
このように、実施の形態1に係るレーダ装置では、パルス送信ごとに仰角及びパルス幅を変更することで、周波数を共用した上で、遠距離領域及び近距離領域の目標を検出(又は、気象データを収集)することが容易となる。好ましくは、実施の形態1に係るレーダ装置は、送信部1、アレーアンテナ部2、ビーム制御部3、受信部4、ビーム合成部5、信号処理部6により構成される。
詳しくは、送信部1は、アレーアンテナ部2と組み合わせて水平方向に狭く、仰角方向に広い送信ファンビームを振幅及び位相制御により形成し、2種以上の送信パルス幅を組み合わせて送信するものである。アレーアンテナ部2は、フェーズドアレーアンテナ方式であり、受信用アンテナ及び送信用アンテナ又は送受信用アンテナを持ち、仰角方向の送信ビーム走査及び仰角方向のDBFによる受信ビーム形成が可能であり、水平方向に駆動することができるものである。ビーム制御部3は、時間的に連続する送信パルスで送信ファンビームの仰角を変更するものである。受信部4は、アレイアンテナ部2からの信号を受信し、ビーム合成部5は、ビーム幅の狭いペンシル形状の受信ビームをDBFにより送信ビーム内に形成するものである。信号処理部6は、降雨及び降雪などの強度及び各種観測情報を求めることができるものである。
1 送信部、2 アンテナ部(アレーアンテナ部)、3 ビーム制御部、4 受信部、
5 ビーム合成部(DBF部、復調部)、6 信号処理部、11 送信デバイス、
12 ディジタル/アナログ変換部(D/A変換部)、13 変調部、
14 周波数変換部、21 フェーズドアレーアンテナ、22 送信アンテナ素子、
23 受信アンテナ素子、41 受信デバイス、
42 アナログ/ディジタル変換部(A/D変換部)。

Claims (12)

  1. 送信信号を生成する送信部と、
    前記送信信号から、同じ方位角方向において、短パルス、又は、前記短パルスと同じ周波数、かつ、前記短パルスよりもパルス幅が長い長パルスの、送信ビームをそれぞれ複数の仰角範囲に送信可能なアンテナ部と、
    前記送信部を制御して前記アンテナ部に、前記短パルスを送信させた後は、前記短パルスを送信した前記仰角範囲である短パルス仰角範囲よりも高いまたは低い前記仰角範囲である次回長パルス仰角範囲に前記長パルスを送信させる、又は、前記長パルスを送信させた後は、前記長パルスを送信した前記仰角範囲である長パルス仰角範囲よりも高いまたは低い前記仰角範囲である次回短パルス仰角範囲に前記短パルスを送信させるビーム制御部とを備えたことを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記アンテナ部が受信したビームから受信信号を生成する受信部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記アンテナ部のアンテナ素子は、フェーズドアレーアンテナであり、
    記受信部から送られてきた前記受信信号に対してディジタルビームフォーミング処理を行い、前記送信ビームよりもビーム幅の狭いペンシル形状の受信ビームを、複数の前記仰角範囲内にそれぞれ複数形成し、各前記仰角範囲における前記受信信号を得るビーム合成部をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載のレーダ装置。
  4. 前記ビーム合成部は、前記送信部と連動して、前記短パルス仰角範囲で前記短パルスの反射波を受信した後は、前記次回長パルス仰角範囲に前記ペンシル形状の受信ビームを前記アンテナ部に複数形成させる、又は、前記長パルス仰角範囲で前記長パルスの反射波を受信した後は、前記次回短パルス仰角範囲に前記ペンシル形状の受信ビームを前記アンテナ部に複数形成させることを特徴とする請求項3に記載のレーダ装置。
  5. 前記仰角範囲における前記受信信号から、降雨及び降雪の強度及び観測情報を求める信号処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のレーダ装置。
  6. 前記フェーズドアレーアンテナは、仰角方向の前記送信ビームの走査を行うことを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  7. 前記アンテナ部は、前記方位角方向に機械駆動することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  8. 前記ビーム制御部は、複数の前記仰角範囲が角度で区分され、前記短パルス仰角範囲に前記短パルスを送信させた後は、前記短パルス仰角範囲よりも高い前記仰角範囲に前記長パルスを送信させる、又は、前記長パルス仰角範囲に前記長パルスを送信させた後は、前記長パルス仰角範囲よりも高い前記仰角範囲に前記短パルスを前記アンテナ部に送信させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  9. 前記ビーム制御部は、複数の前記仰角範囲が角度で区分され、前記短パルス仰角範囲に前記短パルスを送信させた後は、前記短パルス仰角範囲よりも低い前記仰角範囲に前記長パルスを送信させる、又は、前記長パルス仰角範囲に前記長パルスを送信させた後は、前記長パルス仰角範囲よりも低い前記仰角範囲に前記短パルスを前記アンテナ部に送信させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  10. 前記短パルス仰角範囲に前記短パルスを送信させた後は、前記短パルス仰角範囲と隣り合う前記仰角範囲に前記長パルスを送信させる、又は、前記長パルスを送信させた後は、前記長パルス仰角範囲と隣り合う前記仰角範囲に前記短パルスを送信させることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のレーダ装置。
  11. 前記ビーム制御部は、複数の前記仰角範囲が低角度から順に決められた、第1仰角、第2仰角、第3仰角、第4仰角、第5仰角、第6仰角によりそれぞれ区分され、前記第1仰角から前記第2仰角の前記仰角範囲に送信される前記短パルスの前記送信ビーム、前記第3仰角から前記第4仰角の前記仰角範囲に送信される前記長パルスの前記送信ビーム、前記第5仰角から前記第6仰角の前記仰角範囲に送信される前記短パルスの前記送信ビーム、前記第1仰角から前記第2仰角の前記仰角範囲に送信される前記長パルスの前記送信ビーム、前記第3仰角から前記第4仰角の前記仰角範囲に送信される前記短パルスの前記送信ビーム、前記第5仰角から前記第6仰角の前記仰角範囲に送信される前記長パルスの前記送信ビームの順に、前記アンテナ部に前記送信ビームを送信させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  12. 前記ビーム制御部は、複数の前記仰角範囲が低角度から順に決められた、第1仰角、第2仰角、第3仰角、第4仰角によりそれぞれ区分され、前記第1仰角から前記第2仰角の前記仰角範囲に送信される前記短パルスの前記送信ビーム、前記第2仰角から前記第3仰角の前記仰角範囲に送信される前記長パルスの前記送信ビーム、前記第3仰角から前記第4仰角の前記仰角範囲に送信される前記短パルスの前記送信ビーム、前記第1仰角から前記第2仰角の前記仰角範囲に送信される前記長パルスの前記送信ビーム、前記第2仰角から前記第3仰角の前記仰角範囲に送信される前記短パルスの前記送信ビーム、前記第3仰角から前記第4仰角の前記仰角範囲に送信される前記長パルスの前記送信ビームの順に、前記アンテナ部に前記送信ビームを送信させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のレーダ装置。
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