JP7095638B2 - 物標検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遠距離物標検出センサと近距離物標検出センサとを備え、遠距離物標検出センサが検出した遠距離物標を遠距離上限数を上限として認識し、近距離物標検出センサが検出した近距離物標を近距離上限数を上限として認識する物標検出装置に関する。
従来から知られている物標検出装置の一つ(以下、「従来装置」と称呼する。)では、上記遠距離上限数及び上記近距離上限数のそれぞれが8個に予め設定されている。
特開2007-232411号公報
ところで、交差点では車両の近距離領域に多くの物標(他車両及び歩行者等)が存在する。更に、車両は交差点で比較的低速で右折又は左折を行う。このため、車両が交差点で右左折を行う場合、車両は遠距離物標より近距離物標と衝突する可能性が高いと考えられる。このため、車両が交差点で右左折を行う場合には、遠距離物標よりも近距離物標を優先して認識する必要がある。
車両が交差点で右左折を行う場合、従来装置において近距離上限数は通常時のままであるので、従来装置は、車両が交差点で右左折を行う場合、近距離領域に存在する物標の数が近距離上限数を超えてしまう可能性が高い。この結果、従来装置は、車両と衝突する可能性が高い近距離物標を認識し損ねる可能性がある。
本発明は前述した課題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の一つは、車両が交差点で右左折を行う場合、車両と衝突する可能性が高い近距離物標を認識し損ねる可能性を低減できる。
本発明の物標検出装置(以下、「本発明装置」とも呼称する。)は、
車両の遠距離領域(LA)に位置する物標である遠距離物標を検出可能な遠距離物標検出センサ(11)と、
前記車両の近距離領域(NA)に位置する物標である近距離物標を検出可能な近距離物標検出センサ(12)と、
前記遠距離物標を遠距離上限数を上限として認識し、前記近距離物標を近距離上限数を上限として認識し、前記認識した遠距離物標及び前記認識した近距離物標に基いて前記車両と衝突する可能性を判定する制御装置(10、ステップ605乃至ステップ625)と、を備える。
前記制御装置は、
前記車両が交差点において右折又は左折を行っているときに成立する交差点右左折条件が成立していない場合(ステップ505「No」)、前記遠距離上限数を通常時遠距離上限数に設定し、前記近距離上限数を通常時近距離上限数に設定し(ステップ515)、
前記交差点右左折条件が成立した場合(ステップ505「Yes」)、前記遠距離上限数を前記通常時遠距離上限数から第1所定数を減算した交差点右左折時遠距離上限数に設定し、前記近距離上限数を前記通常時近距離上限数に前記第1所定数以下である第2所定数を加算した交差点右左折時近距離上限数に設定する(ステップ515)、
ように構成されている。
これによって、車両が交差点で右左折を行う場合、近距離上限数を通常時近距離上限数よりも増やすことができるので、車両と衝突する可能性が高い近距離物標を認識し損ねる可能性を低減できる。
なお、上記説明においては、発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、発明の各構成要素は、前記名称及び/又は符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る物標検出装置(本検出装置)の概略システム構成図である。 図2は、図1に示した遠距離ミリ波レーダ装置の検出範囲及び近距離ミリ波レーダ装置の検出範囲を説明するための車両の上面図である。 図3は、本検出装置の処理の概要の説明図である。 図4は、図1に示した制御ECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図5は、図1に示した制御ECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図6は、図1に示した制御ECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
本発明の一実施形態に係る物標検出装置(以下、「本検出装置」と称呼する。)は車両VA(図2を参照。)に搭載される。本検出装置は、制御ECU10、エンジンECU20及びブレーキECU30を備える。これらのECUは、図示しないCAN(Controller Area Network)を介してデータ交換可能(通信可能)に互いに接続されている。
ECUは、エレクトロニックコントロールユニットの略称であり、CPU、ROM、RAM及びインターフェース等を含むマイクロコンピュータを主要構成部品として有する電子制御回路である。CPUは、メモリ(ROM)に格納されたインストラクション(ルーチン)を実行することにより各種機能を実現する。これらの又は幾つかのECUは、一つのECUに統合されてもよい。
更に、本検出装置は、上記ECUの他に、遠距離ミリ波レーダ装置11、近距離ミリ波レーダ装置12、地図データベース13、GPS受信機14、操舵角センサ15、カメラ装置16、アクセルペダル操作量センサ22、アクセルペダル22a、エンジンセンサ24、エンジンアクチュエータ26、駆動装置(内燃機関)28、車輪速センサ32、ブレーキペダル操作量センサ34、ブレーキペダル34a及びブレーキアクチュエータ36を備える。なお、遠距離ミリ波レーダ装置11は「遠距離物標検出センサ」と称呼される場合もあり、近距離ミリ波レーダ装置12は「近距離物標検出センサ」と称呼される場合もある。
遠距離ミリ波レーダ装置11、近距離ミリ波レーダ装置12、地図データベース13、GPS受信機14、操舵角センサ15及びカメラ装置16は、制御ECU10に接続されている。なお、カメラ装置16は後述する変形例にて詳細に説明する。
遠距離ミリ波レーダ装置11及び近距離ミリ波レーダ装置12のそれぞれは、ミリ波を用いて物標を検出するためのセンサである。図2に示したように、遠距離ミリ波レーダ装置11及び近距離ミリ波レーダ装置12のそれぞれは、車両VAの前端部且つ車幅方向の中央部(以下、「前端中央部」と称呼する。)に配設され、図示しない「ミリ波送受信部及び処理部」を備えている。
遠距離ミリ波レーダ装置11のミリ波送受信部は、遠距離領域LA(図2を参照。)に伝播するミリ波を送信する。同様に、近距離ミリ波レーダ装置12のミリ波送受信部は、近距離領域NA(図2を参照。)に伝播するミリ波を送信する。遠距離領域LAは、半径Lf及び中心角「2θf(=θf+θf)」とする扇形であり、近距離領域NAは半径Ln及び中心角「2θn(=θn+θn)」とする扇形である。中心角2θf及び2θnのそれぞれ、前端中央部から車両VAの車幅方向の中心軸に沿って伸びる中心軸C1によって2等分される。半径Lfは半径Lnよりも長く、且つ、中心角2θfは中心角2θnよりも小さい。従って、遠距離領域LAは、前端中央部からの距離が近距離領域NAよりも長く且つ近距離領域NAよりも狭い角度範囲の領域であると表現できる。
遠距離ミリ波レーダ装置11のミリ波送受信部は、「当該ミリ波送受信部が送信したミリ波が物体(例えば、他の車両、歩行者及び二輪車等)により反射された反射波」を受信する。同様に、近距離ミリ波レーダ装置12のミリ波送受信部は、当該ミリ波送受信部が送信したミリ波の反射波を受信する。
遠距離ミリ波レーダ装置11の処理部は、遠距離ミリ波レーダ装置11のミリ波送受信部から送信したミリ波と当該ミリ波送受信部が受信した反射波との位相差、反射波の減衰レベル及びミリ波を送信してから反射波を受信するまでの時間等に基づいて、遠距離領域LAに位置する各物標(以下、「遠距離物標」と称呼される場合もある。)の位置及び各物標の車両VAに対する相対速度等を所定時間が経過する毎に取得する。そして、この処理部は、各物標の位置及び相対速度等を遠距離物標情報として制御ECU10に所定時間が経過する毎に送信する。
同様に、近距離ミリ波レーダ装置12の処理部は、近距離領域NAに位置する各物標(以下、「近距離物標」と称呼される場合もある。)の位置及び相対速度等を取得し、これらを近距離物標情報として制御ECU10に送信する。
制御ECU10のRAMには、遠距離物標箱17及び近距離物標箱18が設定されている。制御ECU10は、受信した遠距離物標情報を遠距離物標箱17に格納し、受信した近距離物標情報を近距離物標箱18に格納する。
地図データベース13は、交差点の位置(交差点位置Li)を含む地図情報等が格納されている。GPS受信機14は、車両VAの現在位置(Lv)を検出するためのGPS信号を受信する。
操舵角センサ15は車両VAの図示しないステアリングホイールの回転角である操作操舵角θsを表す信号を制御ECU10に出力する。操作操舵角θsは、ステアリングホイールが中立位置に位置するとき「0」を示し、ステアリングホイールが中立位置から右方向に操作されたとき正の値を示し、ステアリングホイールが中立位置から左方向に操作されたとき負の値を示す。なお、操作操舵角θsの大きさ(|θs|)は、ステアリングホイールの中立位置からの操作量が大きくなるほど、大きくなる。
エンジンECU20は、アクセルペダル操作量センサ22及びエンジンセンサ24に接続され、これらのセンサの検出信号を受け取る。
アクセルペダル操作量センサ22は、車両VAのアクセルペダル22aの操作量(アクセルペダル操作量)を表す検出信号をエンジンECU20に送信する。エンジンセンサ24は、内燃機関28の運転状態量を検出するセンサであり、例えばスロットル弁開度センサ、機関回転速度センサ及び吸入空気量センサ等である。
更に、エンジンECU20は、「スロットル弁アクチュエータ及び燃料噴射弁」等のエンジンアクチュエータ26に接続されている。エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ26を駆動することによって内燃機関28が発生するトルクを変更し、以て、車両VAの駆動力を調整する。エンジンECU20は、アクセルペダル操作量が大きくなるほど大きくなる目標スロットル弁開度TAtgtを決定し、実際のスロットル弁が目標スロットル弁開度TAtgtと一致するようにエンジンアクチュエータ26を制御する。
ブレーキECU30は、複数の車輪速センサ32及びブレーキペダル操作量センサ34と接続され、これらのセンサの検出信号を受け取るようになっている。
各車輪速センサ32は車両VAの対応する車輪(左前輪、右前輪、左後輪及び右後輪)に設けられ、対応する車輪が所定角度回転する毎に一つのパルス信号(車輪パルス信号)PSを発生させる。ブレーキECU30は、各車輪速センサ32からの車輪パルス信号PSの単位時間におけるパルス数に基いて各車輪の回転速度(車輪速度)を算出し、各車輪の回転速度に基いて車速Vsを算出する。一例として、ブレーキECU30は、四つの車輪の車輪速度の平均値を車速Vsとして算出する。なお、制御ECU10は、ブレーキECU30との通信を介して車速Vsを取得する。
ブレーキペダル操作量センサ34は、車両VAのブレーキペダル34aの操作量(ブレーキペダル操作量)を表す検出信号をブレーキECU30に送信する。ブレーキECU30は、ブレーキアクチュエータ36と接続されている。ブレーキアクチュエータ36は油圧制御アクチュエータである。ブレーキアクチュエータ36は、「ブレーキペダル34aの踏力によって作動油を加圧するマスタシリンダ(不図示)」と、「各車輪に設けられる周知のホイールシリンダを含む摩擦ブレーキ装置(不図示)」と、の間の油圧回路(不図示)に配設される。更に、ブレーキアクチュエータ36はホイールシリンダに供給する油圧を調整する。
ブレーキECU30は、ブレーキペダル操作量が大きくなるほど大きな操作要求減速度Gbpdをブレーキペダル操作量に基いて決定し、操作要求減速度Gbpdに基いてブレーキアクチュエータ36を駆動することによりホイールシリンダに供給される作動油の油圧を制御する。その結果、各車輪に調整された制動力(摩擦制動力)が発生することによって実際の車両VAの減速度(負の加速度)が操作要求減速度Gbpdと一致する。
(作動の概要)
制御ECU10は、車両VAが交差点で右折又は左折を開始したときに成立する交差点右左折条件が成立しているか否かを判定する。より詳細には、本検出装置は、以下の条件A1乃至条件A3の総てが成立している場合、交差点右左折条件が成立したと判定する。
条件A1:車両VAが交差点へ進入したこと。
条件A2:車速Vsが閾値速度Vsth以下であること。
条件A3:操作操舵角θsの大きさ(|θs|)が閾値角度θsth以上であること。
上記交差点右左折条件が成立していない通常時には、制御ECU10は、遠距離物標箱17に格納な物標数(遠距離上限数LUN)を通常時の「8」(以下、「通常時遠距離上限数」と称呼される場合もある。)に設定し、近距離物標箱18に格納な物標数(近距離上限数NUN)を通常時の「8」(以下、「通常時近距離上限数」と称呼される場合もある。)に設定する。
図3に示したように、遠距離物標箱17及び近距離物標箱18にはそれぞれ8個の記憶領域(物標番号「1」乃至「8」の記憶領域)が設定される。制御ECU10は、一つの記憶領域には一つの物標に関する情報(即ち、一つの物標の位置及び相対速度等の物標情報)を格納する。通常時においては、制御ECU10は、8個を上限として遠距離物標を処理対象として認識でき、8個を上限として近距離物標を処理対象として認識できる。なお、制御ECU10は、物標番号が小さい順番に物標情報を格納していく。例えば、遠距離物標が5個検出されている場合、遠距離物標箱の物標番号「1」乃至「5」の記憶領域にそれぞれ遠距離物標情報が格納される。このように制御ECU10が認識可能な物標の数に上限を設けている理由は、制御ECU10があまりにも多くの物標を認識してしまうと、制御ECU10の処理負荷が過大となるからである。
一方、上記交差点右左折条件が成立している場合、制御ECU10は、図3に示したように、通常時の遠距離物標箱17の物標番号「5」乃至「8」の記憶領域を、近距離物標箱の物標番号「9」乃至「12」の記憶領域に割り当てる。言い換えると、制御ECU10は、遠距離上限数LUNを「通常時遠距離上限数(8)から所定数(4)だけ減算した交差点右左折時遠距離上限数(4)」に設定し、近距離上限数NUNを「通常時近距離上限数(8)に所定数(4)を加算した交差点右左折時近距離上限数(12)」に設定する。これによって、制御ECU10が処理対象として認識できる近距離物標の数が「4」だけ増やすことができる。車両VAが交差点で右左折を行う場合、衝突する可能性が高い近距離物標を認識し損ねる可能性を低減できる。
図3に示した例を用いて上記作動の概要を具体的に説明する。
図3に示した例においては以下の仮定B1乃至B3が成立している。
仮定B1:交差点右左折条件が成立している。
仮定B2:近距離領域NAにて12個の物標Ta乃至Tlが検出されている。
仮定B3:遠距離領域FAにて6個の物標Te乃至Tg及び物標Tn乃至Tpが検出されている。
上記仮定B1より、上記したように、遠距離物標箱17の物標番号「5」乃至「8」の記憶領域が近距離物標箱18の物標番号「9」乃至「12」に割り当てられる。
制御ECU10は、遠距離物標箱17の物標番号「1」乃至「3」の記憶領域に物標Te乃至Tgに関する遠距離物標情報をそれぞれ格納し、物標番号「4」の記憶領域に物標Tnに関する遠距離物標情報を格納する。制御ECU10は、遠距離領域FAにて検出された物標To及びTpを認識しない。
更に、制御ECU10は、近距離物標箱18の物標番号「1」乃至「8」の記憶領域に物標Ta乃至Thに関する近距離物標情報をそれぞれ格納し、物標番号「9」乃至「12」(図3における遠距離物標箱17の物標番号「5」乃至「8」)の記憶領域に物標Ti乃至Tlに関する近距離物標情報をそれぞれ格納する。よって、この例においては、制御ECU10は、近距離上限数NUNを交差点右左折時上限数(12)に設定することによって近距離領域NAにて検出された総ての物標Ta乃至Tlを認識できるようになる。
(具体的作動)
<条件成立判定ルーチン>
制御ECU10のCPU(以下、「CPU」と表記した場合、特に断りがない限り、制御ECU10のCPUを指す。)は、図4にフローチャートにより示した条件成立判定ルーチンを所定時間が経過する毎に実行する。
従って、所定のタイミングになると、CPUは、図4のステップ400から処理を開始してステップ405に進み、交差点右左折フラグXiの値が「0」であるか否かを判定する。
交差点右左折フラグXiの値は、上記交差点右左折条件が成立した場合に「1」に設定され(後述するステップ420を参照。)、「車両VAが右左折を終了したときに成立する右左折終了条件」が成立した場合に「0」に設定される(後述するステップ430を参照。)。なお、CPUは、車両VAの図示しないイグニッション・キー・スイッチがオフ位置からオン位置へと変更されたときに実行するイニシャルルーチンにおいて、交差点右左折フラグXiの値を「0」に設定する。
交差点右左折フラグXiの値が「0」である場合、CPUは、ステップ405にて「Yes」と判定し、ステップ410に進み、車両VAが交差点に進入したか否かを判定する。より詳細には、CPUは、GPS受信機14から車両VAの現在位置Lvを取得し、地図データベース13から「現在位置Lvから所定距離内に位置する交差点位置Li」を取得する。そして、CPUは、現在位置Lvと交差点位置Liとの間の距離L(=|Li-Lv|)が閾値距離Lth以下である場合、車両VAが交差点に進入したと判定する。
上記距離Lが閾値距離Lthよりも長い場合、CPUは、ステップ410にて「No」と判定し、ステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、距離Lが閾値距離Lth以下である場合、CPUは、ステップ410にて「Yes」と判定し、ステップ415に進み、車両VAが右折又は左折を開始したか否かを判定する。より詳細には、CPUは、ブレーキECU30から車速Vsを取得し、操舵角センサ15から操作操舵角θsを取得する。そして、CPUは、車速Vsが閾値速度Vsth以下であり、且つ、操作操舵角θsの大きさ(|θs|)が閾値角度θsth以上である場合、右左折が開始したと判定する。
車速Vsが閾値速度Vsthよりも高い場合及び操作操舵角θsの大きさ(|θs|)が閾値角度θsth未満である場合の少なくとも一方が成立する場合、CPUは、ステップ415にて「No」と判定し、ステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUがステップ415に進んだ時点にて車速Vsが閾値速度Vsth以下であり、且つ、操作操舵角θsの大きさ(|θs|)が閾値角度θsth以上である場合(即ち、上記交差点右左折条件が成立している場合)、CPUは、ステップ415にて「Yes」と判定し、ステップ420にて交差点右左折フラグXiの値を「1」に設定し、ステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。
交差点右左折フラグXiの値が「1」に設定された後、CPUが再びステップ405に進んだとき、CPUは、そのステップ405にて「No」と判定し、ステップ425に進み、車両VAが交差点で行っていた右左折が終了したか否かを判定する。より詳細には、CPUは、操舵角センサ15から操作操舵角θsを取得し、その大きさ(|θs|)が「閾値角度θthよりも小さな値に設定された閾値終了角度θsth’」以下である場合、右左折が終了したと判定する。
操作操舵角θsの大きさ(|θs|)が閾値終了角度θsth’よりも大きい場合、CPUは、ステップ425にて「No」と判定し、ステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。
操作操舵角θsの大きさ(|θs|)が閾値終了角度θsth’以下である場合、CPUは、ステップ425にて「Yes」と判定し、ステップ430にて交差点右左折フラグXiの値を「0」に設定し、ステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。
<上限数設定ルーチン>
CPUは、図5にフローチャートにより示した上限数設定ルーチンを所定時間が経過する毎に実行する。
従って、所定のタイミングになると、CPUは、図5のステップ500から処理を開始してステップ505に進み、交差点右左折フラグXiの値が「0」であるか否かを判定する。
交差点右左折フラグXiの値が「0」である場合、CPUは、ステップ505にて「Yes」と判定し、ステップ510に進み、遠距離物標箱17の上限数及び近距離物標箱18の上限数をそれぞれ通常時上限数(「8」)に設定する。その後、CPUは、ステップ595に進み、本ルーチンを一旦終了する。
一方、交差点右左折フラグXiの値が「1」である場合、CPUは、ステップ505にて「No」と判定し、ステップ515に進み、上記したように、遠距離物標箱17の物標番号「5」乃至「8」を近距離物標箱18の物標番号「9」乃至「12」に割り当てる。その後、CPUは、ステップ595に進み、本ルーチンを一旦終了する。
<衝突前制御ルーチン>
CPUは、図6にフローチャートにより示した衝突前制御ルーチンを所定時間が経過する毎に実行する。
従って、所定のタイミングになると、CPUは、図6のステップ600から処理を開始し、ステップ605乃至ステップ620をこの順に実行し、ステップ625に進む。
ステップ605:CPUは、遠距離ミリ波レーダ装置11から遠距離物標情報を取得する。
ステップ610:CPUは、遠距離物標箱17に設定された上限数(遠距離上限数FUN)を上限として遠距離物標情報を遠距離物標箱17に格納することによって、遠距離物標を認識する。
ステップ615:CPUは、近距離ミリ波レーダ装置12から近距離物標情報を取得する。
ステップ620:CPUは、近距離物標箱18に設定された上限数(近距離上限数NUN)を上限として近距離物標情報を近距離物標箱18に格納することによって、近距離物標を認識する。
なお、CPUは、遠距離物標箱17に格納された遠距離物標情報によって特定される遠距離物標、及び、近距離物標箱18に格納された近距離物標情報によって特定される近距離物標に対して後述するステップ625及びステップ630を実行する。
ステップ625:CPUは、車両VAと衝突する可能性が高い物標が存在するか否かを判定する。
より具体的に述べると、CPUは、遠距離物標箱17に格納された遠距離物標情報及び近距離物標箱18に格納された近距離物標情報に基づいて、各物標が車両VAと衝突するまでの時間(TTC:Time To Collision)を物標毎に算出する。即ち、CPUは、物標までの距離D及び物標の相対速度Vを下記(1)式に代入にしてTTCを算出する。なお、CPUは、車両VAの現時点の加速度及び/又は相対速度の微分値(相対加速度)を更に考慮してTTCを算出してもよい。

TTC=D/V …(1)
そして、CPUは、TTCが閾値時間TTCth以下である物標が存在するか否かを判定し、物標のTTCが閾値時間TTCth以下である場合、この物標は車両VAと衝突する可能性が高いと判定する。このような衝突可能性判定は周知であり、例えば、特開2010-282350号公報、特開2012-229722号公報及び特開2014-93040号公報等に開示された技術を適用することができる。なお、CPUは、処理対象の物標が複数ある場合、TTCが最小の物体を衝突対象として選択し、選択した衝突対象のTTCが閾値時間TTCth以下であるか否かを判定する。
衝突可能性が高い物標が存在しない場合、CPUは、ステップ625にて「No」と判定し、ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、衝突可能性が高い物標が存在する場合、CPUは、ステップ625にて「Yes」と判定し、ステップ630にてPCS自動ブレーキを作動させ、ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ630をより詳細に説明する。
CPUは、車両VAが上記「衝突可能性が高い物標」と衝突する前に停止できる値、又は、車両VAが自動ブレーキによって発生できる最大減速度に設定されたPCS要求減速度GpcsをエンジンECU20及びブレーキECU30に送信する。
エンジンECU20は、PCS要求減速度Gpcsを受信した場合、アクセルペダル操作量に関わらず目標スロットル弁開度TAtgtを「0」に設定する。ブレーキECU30は、操作要求減速度Gbpd及びPCS要求減速度Gpcsのうち、大きい方の減速度に基いてブレーキアクチュエータ36を制御する。
なお、このPCS自動ブレーキの作動は車速Vsが「0」となった時点から所定時間が経過した時点で終了する。
本発明は前述した実施形態に限定されることはなく、本発明の種々の変形例を採用することができる。
遠距離物標箱17及び近距離物標箱18の記憶領域の数は「8」に限定されない。更に、これらの記憶領域の数は互いに異なっていてもよい。
更に、交差点右左折条件が成立している場合、遠距離物標箱17から近距離物標箱18に割り当てられる記憶領域の数は「4」に限定されない。更に、交差点右左折時遠距離上限数は、通常時遠距離上限数から第1所定数だけ減算した値であればよく、交差点右左折時近距離上限数は、通常時近距離上限数に第1所定数以下である第2所定数を加算した値であればよい。
図4に示したステップ410にて、CPUは、カメラ装置16からの白線情報に基いて、車両VAが交差点に進入したか否かを判定してもよい。
カメラ装置16は、図2に示したように、車両VAの車室内のルーフ前端部の車幅方向の中央部に配設されている。カメラ装置16は、カメラ及び画像処理部を備える。カメラは、車両VAの前方の風景を撮影することによって画像データを取得する。画像処理部は、画像データから道路上の白線の車両VAに対する位置等の白線情報を取得し、この白線情報を所定時間が経過する毎に制御ECU10に送信する。
CPUは、上記白線が所定距離以上途切れている箇所が車両VAから所定距離以内に存在する場合、車両VAが交差点に進入したと判定する。画像データに基いて交差点を検出する処理は周知であり、例えば、特開2014-149636号公報に記載されている。
CPUは、図4に示したステップ415に進んだとき、操作操舵角θsの大きさ(|θs|)が閾値角度θsth以上であれば、ステップ415にて「Yes」と判定してもよい。
更に、図6に示したステップ630にて、CPUは、PCS自動ブレーキに代えて警報制御を実行してもよい。即ち、ステップ630にて、CPUは、衝突する可能性がある旨の警告画面をディスプレイ(不図示)に表示されてもよい。更に、CPUは、衝突する可能性がある旨のブザー音をスピーカ(不図示)から出力してもよい。
遠距離ミリ波レーダ装置11及び近距離ミリ波レーダ装置は、ミリ波の代わりに無線媒体を送信し、反射された無線媒体を受信することによって物標を検出できるリモートセンシング装置であればよい。
10…制御ECU、11…遠距離ミリ波レーダ装置、12…近距離ミリ波レーダ装置、13…地図データベース、14…GPS受信機、15…操舵角センサ、16…カメラ装置、17…遠距離物標箱、18…近距離物標箱、20…エンジンECU、30…ブレーキECU。

Claims (1)

  1. 車両の遠距離領域に位置する物標である遠距離物標を検出可能な遠距離物標検出センサと、
    前記車両の近距離領域に位置する物標である近距離物標を検出可能な近距離物標検出センサと、
    前記遠距離物標を遠距離上限数を上限として認識し、前記近距離物標を近距離上限数を上限として認識し、前記認識した遠距離物標及び前記認識した近距離物標に基いて前記車両と衝突する可能性を判定する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記車両が交差点において右折又は左折を行っているときに成立する交差点右左折条件が成立していない場合、前記遠距離上限数を通常時遠距離上限数に設定し、前記近距離上限数を通常時近距離上限数に設定し、
    前記交差点右左折条件が成立した場合、前記遠距離上限数を前記通常時遠距離上限数から第1所定数を減算した交差点右左折時遠距離上限数に設定し、前記近距離上限数を前記通常時近距離上限数に前記第1所定数以下である第2所定数を加算した交差点右左折時近距離上限数に設定する、
    ように構成された物標検出装置。
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