JP7467397B2 - 障害物検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、障害物検知装置に関し、特に、軌道上を走行する軌道輸送システムに搭載された障害物検知装置に関する。
近年、運転士の高齢化に伴う人材不足への懸念やオペレーションコストの低減などの理由により、既設の軌道輸送システムにおいて、運転を自動で行う研究が行われている。軌道上を輸送用車両が走行する軌道輸送システムでは、軌道上に障害物があった場合、操舵による回避が出来ないことから、軌道上の障害物を検知することは、軌道輸送システムの安全性や運用性を向上させるために重要である。現状は、運転士が軌道上および経路上の障害物を目視によって検知している。一方、無人運転を行うには、経路上の障害物を自動で検知する仕組みが必要となり、ミリ波レーダー、レーザーレーダー、カメラなど外界センサを用いる方法が研究されている。冗長性を持たせるために異なる種類のセンサを使用し、各センサの結果を融合(センサフュージョン)して物体を検知するのが一般的である。
特許文献1には、外界センサにより障害物を検知する技術が開示されている。
特開2012-230604号公報
複数の外界センサデータの結果を融合して障害物を検知する処理(センサーフュージョン処理)は、各外界センサの検知結果数に応じて処理時間が変動する特徴を有する。障害物検知結果を一定周期で運転士に報知したり、他システムに出力するためには、フュージョン処理時間の変動を一定に抑える必要がある。
特許文献1に記載の技術では、検知領域を制限することで処理負荷を低減させている。しかしながら、検知領域を制限しても検知領域内に各外界センサの検知結果が多数存在する場合は、フュージョン処理の処理時間が所定の時間を超過する可能性がある。また、検知領域を制限することにより、本来検知したい領域が制限され、検知すべき障害物が未検知となる可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みて、検知領域を制限することなく障害物を検知する処理時間を所定の範囲内に収める障害物検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、代表的な本発明の障害物検知装置の一つは、列車の周囲を監視する一つ、又は複数の外界センサを用いて障害物検知を行う障害物検知装置において、前記外界センサにて取得したセンサ情報から物体を検知する物体検知部と、前記物体検知部で検知した物体検知結果を選択する検知結果選択部と、前記検知結果選択部で選択した物体検知結果をもとに物体が障害物であるか否かの判断を行う障害物認識部とを備え、前記検知結果選択部は、前記障害物認識部の処理を所定の目標処理時間内で完了可能とする検知数の範囲で物体検知結果を選択し、前記列車の走行速度である車両速度情報に応じて前記列車からの距離ごとに物体の検知数上限を定めた重み関数を用いて物体検知結果の選択を行うことを特徴とする。
本発明によれば、障害物検知装置において、検知領域を制限することなく障害物を検知する処理時間を所定の範囲内に収めることが可能となる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、本発明の第一の実施形態における装置構成を示す図である。 図2は、本発明の第一の実施形態における検知結果選択部の処理を示すフローチャートである。 図3は、本発明の第一の実施形態における重み関数の一例の概要を示す図である。 図4は、本発明の第一の実施形態における検知結果の一例の詳細を示す概念図である。 図5は、本発明の第一の実施形態における重み関数の一例の詳細を示す概念図である。 図6は、本発明の第一の実施形態における停止可能距離付近を注視する際の重み関数の一例の概要を示す図である。 図7は、本発明の第一の実施形態における特定の領域を注視する際の重み関数の一例の概要を示す図である。 図8は、本発明の第二の実施形態における検知結果選択部の処理を示すフローチャートである。 図9は、本発明の第二の実施形態における統合方法の一例を説明する図である。 図10は、本発明の第三の実施形態における検知結果選択部の処理を示すフローチャートである。 図11は、本発明の第三の実施形態における検知結果の仮想分配方法を説明する図である。
以下、本発明の実施例を図面に用いて説明する。
<第一の実施形態>
図1は、障害物検知装置の第一の実施形態における装置構成を示す図である。障害物検知装置110は軌道上を走行する列車100に搭載され、物体検知部111、検知結果選択部112、障害物認識部113の各機能を備える。障害物検知装置110はこれらの機能を実現するためにプロセッサ等の必要なデバイスを備える。障害物検知装置110は外界センサ120に接続される。また、障害物検知装置110は、列車100に搭載された車両情報制御システム(図示せず)や自動列車運転装置(図示せず)などと接続される。
外界センサ120は、列車の周囲(特に列車100の前方)の状態をセンシングし、センシングデータを物体検知部111に送信する。外界センサ120には、カメラ、LIDAR(レーザーレンジファインダー)、ミリ波レーダーなどがある。カメラは、単眼カメラ、ステレオカメラ、赤外線カメラなどがある。各センサは、これらの中から選択したセンサを使用する。センサは、複数搭載してもよく、また複数の種類のセンサを搭載してもよい。また、冗長化のために複数のセンサが搭載されることが好ましい。
物体検知部111は、外界センサ120からの外界センサデータを用いて列車の前方の状況を把握し、物体を検知する。物体検知部111による物体検知の処理は、物体を検知できれば、様々な方法を適用できる。例えば、自動車分野で使用されている物体を検知する技術等も使用可能である。具体的には、ステレオカメラを用いて視差画像を作成し、視差画像から前方の物体の形状や位置を検知する方法があげられる。また、単眼画像からDNN(Deep Neural Network)を使用して画像上の物体を検知する方法や、LIDARの点群データから物体を検知する方法もあげられる。このとき、DNNとは、機械学習に用いられる手段の1つであり、対象物の特徴を抽出して学習することで、様々な対象物を検知し、物体検知精度の向上を可能にする。
検知結果選択部112は、物体検知部111から外界センサ120からすべてのセンサの検知結果を取得する。検知結果選択部112は、列車からの距離ごとに採用する検知物体の検知数上限である重み関数と車両速度を使用して、取得した検知結果を選択する処理を行う。選択する検知結果の数は、物体検知部111からの検知結果を障害物認識部113でのフュージョン処理が所定の時間内で終了するための入力物体数の上限以下となるようにする。この処理の詳細は後述する。車両速度は車両情報制御システム(図示せず)や自動列車運転装置(図示せず)から取得してもよい。また、外界センサ120からのデータを使用して自己位置推定を行い、車両速度を障害物検知装置110で推定するようにしてもよい。なお、車両速度は認識できればよく、その取得方法や算出方法は上記以外の方法で行ってもよい。選択した物体検知結果を障害物認識部113に送信する。
障害物認識部113は検知結果選択部112で選択した物体検知結果に対してフュージョン処理を行う。フュージョン処理は、検知結果選択部112で選択した複数の物体検知結果を融合して障害物を検知する処理であり、検知物体の大きさや位置を高精度に推定する。例えば、ステレオカメラの検知結果とLIDARの検知結果を比較したときに、検知物体の位置精度はLIDARのほうが高い。そのためステカメとLIDARの両方の外界センサで物体を検知した場合、この物体の位置情報はLIDARの位置情報を採用する。
本実施形態におけるフュージョン処理では、列車から一定距離に存在する物体検知結果を1つの物体となるようにグルーピングを行う。すなわち、外界センサ120で取得し検知結果選択部112で選択した列車から一定距離に存在する複数の物体検知結果に対して、1つの検知結果として出力する処理を行う。ここで、物体検知結果の数が増大するとグルーピング対象が増えるため処理時間が増大(変動)する。しかし、検知結果選択部112で物体検知結果の数が所定以下に選択されているため処理時間が所定範囲内とすることができる。
さらに、障害物認識部113では、フュージョン処理を行った物体検知結果のうち自列車が走行する可能性のある領域である建築限界内に物体検知結果が存在するか否かを判定する。そして、建築限界内に存在すると判定された物体検知結果を障害物として認識する。
列車100では、障害物認識部113で障害物と認識された物体に対して現在の車両速度から停止可能かを判定し、ブレーキを動作すべきか否かを判断する。この判断結果をHMI(Human Machine Interface)(図示せず)を通じて乗務員に報知したり、列車の安全を担保している保安装置などにブレーキ動作依頼を出力したりする。また、これ以外に、これらの障害物検知結果のフォーマットや障害物検知結果の利用方法は様々な方法が適用することができる。
図2は、本発明の第一の実施形態における検知結果選択部の処理を示すフローチャートである。図2を参照して、第一の実施形態の検知結果選択部112の処理について説明する。
最初にステップ201では、検知結果選択部112は、物体検知部111から外界センサ120の各センサによる物体検知結果を取得する。ここでは、センサごとに1つの物体を検知した場合は、1つの物体を検知したこととなる。複数のセンサを用いる場合は、センサごとに物体をそれぞれ検知していき、すべてカウントしていく。物体は距離xとともに情報を保有しておくとよい。次にステップ202に進む。
ステップ202では、検知結果選択部112は、車両速度情報を取得する。車両速度情報の取得は図1で説明した。次にステップ203に進む。
ステップ203では、検知結果選択部112は重み関数nweight(x)を呼び出す。重み関数nweight(x)は、列車100からの距離xごとに定める検知物体数の上限の値を定める関数である。重み関数nweight(x)は、車両速度情報に応じて異なる関数を設定することが可能である。このため、ステップ203では、ステップ202で取得した車両速度に応じた重み関数nweight(x)を取得することができる。また、重み関数は障害物検知装置110で保持しておいてもよいし、乗務員が任意の重み関数を選択できるようにしてもよい。また、遠隔で地上の運行管理システムから任意の重み関数を設定できるようにしてもよい。特定の重み関数を検知結果選択部112が認識できればよく、その情報を保持する場所は任意に適用できる。なお、距離xは、例えば、列車100の先頭からの進行方向の距離とすることができる。
ここで、重み関数nweight(x)の例を図3に示す。図3の重み関数nweight(x)は列車からの距離(x)の関数で表され、距離ごとに採用する検知物体数の上限が示されている。重み関数はどの距離xの物体検知結果を重要視するかを定義した関数である。例えば、車両速度が高い場合、衝突を回避可能な地点で障害物を認識するためにはより遠方の物体を検知する必要がある。そのため重み関数は列車からの距離が長い地点の値が大きくなるような重み関数nweight_highspeed(x)301を適用する。一方、車両速度が低い場合は、近傍の広範囲な領域の物体を検知することが重要となる。そのため重み関数は列車近傍の値が大きくなるような重み関数nweight_lowspeed(x)302を適用する。
このように、検知結果選択部112は車両速度に応じて重み関数を読みだす。重み関数nweight(x)は式(1)を満たすように定義される。
Figure 0007467397000001
ここでMax_numfusionはフュージョン処理が所定時間内に完了するための入力検知物体数の上限である。すなわち、各距離xの重み関数の合計値がMax_numfusionとなるようにすることで、重み関数以内であれば、入力検知物体数がフュージョン処理の入力検知物体数の上限を超えることがなくなる。
距離xの分解能は所定の範囲毎に検知物体が同じ距離にあると識別するためのものである。例えば、分解能を1mや5mなどシステムで求められる検知物体の位置認識精度によって定義する。分解能が5mであるならば5m毎の範囲(例えば10mであれば7.5m~12.5mの間等)で、同じ距離にある検知物体として識別していく。第一の実施形態では5mとした場合で説明する。
次のステップ204では、物体検知部111から取得した検知物体情報を列車100からの距離(x)ごとに分類し、距離xごとの検知物体数nobj(x)を算出する。次にステップ205へ進む。
ステップ205では、距離xごとに検知物体数nobj(x)と重み関数nweight(x)の値を比較する。そして、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなるxの値を記録する。次にステップ206に進む。
ステップ206では、ステップ205の結果で検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる距離xが存在するか否かを判定する。このような距離xが存在する場合はステップ207へ進み、このような距離xが存在しない場合はステップ209に進む。
ステップ207では、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる距離xの物体検知結果を削減する処理を行う。
具体的な削減方法を説明する。
初めに検知物体数nobj(x)をレールの左右方向(枕木方向)の中心に近い順に数を数えていく。そして、距離xごとの検知物体数nobj(x)まで「1」を代入した配列として整理する。すなわち、距離xに対応する列において、下の行から順に「1」を入れていき、検知物体数nobj(x)よりも上の行では「0」となる。
検知物体数nobj(x)を配列に代入した結果の例を図4に示す。図4の例では、例えば、距離xが5m地点においては8個(下から8個分が「1」)の検知物体が、距離xが590m地点に3個(下から3個分が「1」)の検知物体が存在していたことを表している。図4で示される結果の配列Nobjは次の式(2)で表される。
Figure 0007467397000002
次に、重み関数nweight(x)で表される検知物体数の上限値を距離xごとに「1」を代入した配列として整理する。すなわち、距離xに対応する列において、下の行から順に「1」を入れていき、重み関数nweight(x)よりも上の行では「0」となる。
重み関数nweight(x)で表される検知物体数の上限値を配列に代入した結果の例を図5に示す。図5の例では、例えば、距離xが20m地点に3個(下から3個分が「1」)の検知物体まで、距離xが590m地点で8個(下から8個分が「1」)までの検知物体まで、許容することを表している。図5の結果の配列Nweightは式(3)で表される。
Figure 0007467397000003
そして、上記式(2)と式(3)を用いて検知結果の削減を行う。検知結果の削減結果は配列Nobjと配列Nweightの論理積で算出することができ、結果は、次の式(4)で示される。
Figure 0007467397000004
この処理において、同じ行と列において、「0」と「1」の組み合わせは、結果「0」となる。このため、「検知物体数nobj(x)<重み関数nweight(x)」の場合は、検知物体数nobjの値が算出後の値となる。一方、「検知物体数nobj(x)>重み関数nweight(x)」の場合は、重み関数nweight(x)の値が算出後の値となる。すなわち、重み関数nweight(x)を超えた検知物体は削除される。これにより、距離xにおける検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)の上限値を超えない処理を行うことが可能となる。また、削除は、レールの左右方向の中心から遠い検知物体を削除することになる。このため、レールの中心から順に優先して検知物体を残すこととなる。これは、レールの中心が列車100の衝突の危険性が高いと考えられるからである。なお、これ以外の優先順位を適用することも可能である。次はステップ208に進む。
ステップ208では、ステップ207で算出したNresultの各距離の「1」の数まで、レール中心に近いものから順に障害物認識部113に出力する物体検知結果として選択する。次はステップ210に進む。
一方、ステップ209は、ステップ206の判定により、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる距離xが存在しない場合である。この場合はすべての検知結果をフュージョン処理に入力しても所定の処理時間内で処理が完了することを意味する。そのため物体検知部111から取得した外界センサ120の各センサの物体検知結果のすべてを障害物認識部113に出力する検知結果として選択する。次はステップ210に進む。
ステップ210では、選択された検知結果を障害物認識部113に送信する。障害物認識部113では、選択された検知結果に基づきフュージョン処理を行う。
なお、上記のステップ203で車両速度の高低に応じた重み関数の例を説明したが、他の重み関数も定義可能である。例えば、図6に示すように車両速度から停止可能距離を算出し、停止可能距離601付近の検知物体をより多くした重み関数を定義して障害物認識部113に出力するようにしてもよい。具体的には、図6に示すように、停止可能距離である300m付近の検知物体数を最も多くする等である。停止可能距離は、空走距離と制動距離の和で求めることができる。停止可能距離は車両速度によっても異なるため、車両速度又は車両速度から求められる停止可能距離に応じた重み関数を用意しておくとよい。このようにすることで一番障害物を検知したい領域の検知物体数を増大させることが可能となる。
また、障害物が存在する可能性が高い踏切やホームといった特定の注視したい領域の重み関数を大きくする定義も可能である。ここでは、列車100の走行する経路上のより注視したい領域(以下、注視領域)をデータベースとして保持しておき、列車100の自己位置とデータベースから読みだした注視領域の位置から、列車100から注視領域までの距離を算出する。そして、注視領域の検知物体をより多くした重み関数を定義する。図7に具体例を示す。図7では、注視領域を2つの踏切領域701、702とした場合の例を示す。ここでは、踏切領域701、702の部分の検知物体数上限を周りの領域よりも増大させた重み関数を定義する。図7の例では、全体的には近距離の重み関数の値が小さく、遠方の重み関数の値が大きくなるように設定するが、踏切領域701、702では、重み関数の値を周りの領域よりも高くする。このようにすることで、遠方の物体を選択するとともに、リスクの高い踏切の検知物体もより多く障害物認識部113に出力することが可能となる。
第一の実施形態によると、障害物の検知領域を制限することなく障害物を検知する処理時間を所定の範囲内に収めることが可能となる。また、重み関数の定義の仕方によって、障害物認識部113が障害物認識の対象とする検知物体を自由に変更することが可能であり、障害物の認識結果が状況に応じた適切な結果として出力することが可能となる。
<第二の実施形態>
図8は、本発明の第二の実施形態における障害物検知装置110の検知結果選択部112の処理を示すフローチャートである。第二の実施形態では、第一の実施形態と異なる点について主に説明し、特に説明がない部分は同じ説明を省略している。
第一の実施形態では、距離xごとに検知物体数nobj(x)と重み関数nweight(x)を比較し、重み関数nweight(x)を超えていた検知物体の検知結果は、削除(破棄)されていた。そのため、障害物認識部113に出力される検知結果数は、フュージョン処理が所定時間内に処理できる検知物体数の上限Max_numfusionよりも少なくすることができた。一方、第二の実施形態では、重み関数を超える数の検知物体を削除するのではなく、検知結果を統合することで、検知物体数を削減する方法を採用する。
図8を参照して、第二の実施形態に係る検知結果選択部112の処理について説明する。
最初にステップ801では、検知結果選択部112は、物体検知部111から外界センサ120の各センサによる物体検知結果を取得する。これは、第一の実施形態の図2のステップ201と同様である。次にステップ802に進む。
ステップ802では、検知結果選択部112は車両速度情報を取得する。これは、第一の実施形態の図2のステップ202と同様である。次にステップ803に進む。
ステップ803では、検知結果選択部112は車両速度情報に応じて規定されている列車100からの距離ごとに採用する物体の検知数上限である重み関数nweight(x)を呼び出す。これは、第一の実施形態の図2のステップ203と同様であり、詳細な説明は割愛する。次にステップ804に進む。
次のステップ804では、物体検知部111から取得した検知物体情報を列車100からの距離(x)ごとに分類し、距離xごとの検知物体数nobj(x)を算出する。次にステップ805へ進む。
ステップ805では、距離xごとに検知物体数nobj(x)と重み関数nweight(x)を比較する。そして、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなるxの値を記録する。次にステップ806に進む。
ステップ806では、ステップ805の結果で検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる距離xが存在するか否かを判定する。このような距離xが存在する場合はステップ807へ進み、このような距離xが存在しない場合はステップ809に進む。
ステップ807では、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる距離xの物体検知結果を統合(グルーピング)する処理を行う。ここでの統合は、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる距離xについて、検知物体を所定の優先度を用いて統合していく方法で行う。
具体的な削減方法を図9を参照して説明する。ステップ805で記録した検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる距離xにおける検知物体について統合を行う。まず、この距離xの検知物体のうち、検知物体の中心位置がレールの左右方向の中心に最も近い検知物体を基準とする。そして、レールの左右方向の中心に最も近い検知物体の次にレールの左右方向の中心に近い検知物体を探索し、これらの検知物体を統合して同一物体とする。これにより、検知物体数が2から1となる。
例えば、図9に示すように、距離x=100mの時にレール中心(レールの左右方向の中心をy=0、進行方向に向かって左方向が正の座標軸とする)から「0.1」、「0.5」、「1.0」、「-0.4」の地点に検知物体がある場合について説明する。レール中心に最も近い(100,0.1)の物体から近傍の検知物体の探索を行い、次にレール中心に近い検知物体(100,-0.4)を統合して同一物体901とする。このとき距離x=100mの検知物体数が1つ減るため、検知物体数nobj(100)の値を1減らす。
ここで、依然として検知物体数nobj(100)が、重み関数nweight(100)よりも大きい場合は、統合処理を続ける。具体的には、上記検知物体(100,-0.4)の次にレール中心に近い検知物体(100,0.5)を検索して、同一物体901に対してこの検知物体を統合して、同一物体902とする。
この処理を検知物体数nobj(100)の値が重み関数nweight(100)と一致するまで繰り返す。そして、距離xにおいて、検知物体数nobj(100)の値が重み関数nweight(100)と一致すると、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる次のxを探して、同様の処理を行う。そして、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる距離xがなくなるまでこのような統合処理を繰り返す。このことで、検知物体数を重み関数以内にすることが可能となる。また、統合は、列車100の衝突の危険性が高いと考えられるレールの中心から行うことができる。なお、これ以外の優先順位を適用することも可能である。次はステップ808に進む。
ステップ808では、物体検知部111から取得した外界センサ120の各センサの物体検知結果のうち、ステップ807でグルーピング(統合)した検知結果を、障害物認識部113に出力する選択された検知結果として決定する。次にステップ810に進む。
ステップ809は、ステップ806の判定により、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる距離xが存在しない場合である。この場合はすべての検知結果をフュージョン処理に入力しても所定の処理時間内で処理が完了することを意味する。そのため物体検知部111から取得した外界センサ120の各センサの物体検知結果のすべてを障害物認識部113に出力する検知結果として選択する。次はステップ810に進む。
ステップ810では、選択された検知結果を障害物認識部113に送信する。障害物認識部113では、選択された検知結果に基づきフュージョン処理を行う。
第二の実施形態によると、障害物の検知領域を制限することなく障害物を検知する処理時間を所定の範囲内に収めることが可能となる。また、第一の実施形態のように検知物体を削減する方法でないため、より多くの検知物体をふまえた検知結果を障害物認識部113に出力することが可能となり、検知率の向上に貢献できる。
<第三の実施形態>
図10は、本発明の第三の実施形態における障害物検知装置110の検知結果選択部112の処理を示すフローチャートである。第三の実施形態では、第一の実施形態と異なる点について主に説明し、特に説明がない部分は同じ説明を省略している。
第一の実施形態では、距離xごとに検知物体数nobj(x)と重み関数nweight(x)を比較し、重み関数nweight(x)を超えていた検知物体の検知結果は、すべて削除(破棄)されていた。そのため、障害物認識部113に出力される検知結果数は、フュージョン処理が所定時間内に処理できる検知物体数の上限Max_numfusionよりも少なくすることができた。しかし、検知物体数の上限Max_numfusionよりも少なくなる場合は、まだ処理に余裕があるが、その分の処理は行わないことになる。第三の実施形態では、可能な限り、フュージョン処理が所定時間内に処理できる検知物体数と検知結果選択部112が出力する検知結果数が等しくなるように検知物体数を調整する例を説明する。
図10を参照して、第三の実施形態に係る検知結果選択部112の処理について説明する。
最初にステップ1001では、検知結果選択部112は、物体検知部111から外界センサ120の各センサによる物体検知結果を取得する。これは、第一の実施形態の図2のステップ201と同様である。次にステップ1002に進む。
ステップ1002では、検知結果選択部112は車両速度情報を取得する。これは、第一の実施形態の図2のステップ202と同様である。次にステップ1003に進む。
ステップ1003では、検知結果選択部112は車両速度情報に応じて規定されている列車100からの距離ごとに採用する物体の検知数上限である重み関数nweight(x)を呼び出す。これは、第一の実施形態の図2のステップ203と同様であり、詳細な説明は割愛する。次にステップ1004に進む。
ステップ1004では、物体検知部111から取得した検知物体情報を列車100からの距離(x)ごとに分類し、距離xごとの検知物体数nobj(x)を算出する。次にステップ1005へ進む。
ステップ1005では、距離xごとに検知物体数nobj(x)と重み関数nweight(x)を比較する。そして、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなるxの値を記録する。次にステップ1006に進む。
ステップ1006では、ステップ1005の結果で検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる距離xが存在するか否かを判定する。このような距離xが存在する場合はステップ1007へ進み、このような距離xが存在しない場合はステップ1010に進む。
ステップ1007では、物体検知部111から取得した外界センサ120の各センサによる物体検知結果数nobjと、フュージョン処理が所定時間内に完了するための入力検知物体数の上限Max_numfusionを比較する。ここで物体検知結果数nobjは、すべての距離xにおける検知物体数の合計であり、物体検知結果数nobjと検知物体数nobj(x)の関係は次の式(5)で表される。
Figure 0007467397000005
そして、物体検知結果数nobjが入力検知物体数の上限Max_numfusionより大きい場合はステップ1008へ進む。物体検知結果数nobjが入力検知物体数の上限Max_numfusion以下の場合はステップ1010に進む。この場合は、すべての検知結果をフュージョン処理に出力しても所定時間内にフュージョン処理が完了することを意味する。そのため、検知結果の選択の必要がない。
ステップ1008では、物体検知結果数nobjが入力検知物体数の上限Max_numfusionに収まるために物体検知結果数nobjの調整を行う。この調整は、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる距離xの物体検知結果を、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より小さくなる距離xへ仮想分配する処理により行う。
ここで、図11を参照して仮想分配方法の具体例について説明する。
まず、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きい距離xのうち最も大きい値(最も列車から遠い距離)xo1を検索する。そして、このxo1において、重み関数nweight(xo1)より大きい検知物体分について仮想分配を行う。分配先は、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より小さい距離xのうち最も大きい値(最も列車から遠い距離)xd1を検索して、そこへ分配する。図11では、距離xo1における重み関数nweight(xo1)を超える検知物体A1が、距離xd1におけるA2の空き枠へ割り振られる。
距離xd1に距離xo1の検知結果を割り振った結果、距離xd1において、「検知物体数nobj(xd1)<重み関数nweight(xd1)」の場合は、まだ空き枠があるため、次の仮想分配を行う。図11では、距離xd1のB2の1枠分だけ重み関数nweight(xd1)に達していないためにこの条件を満たす。ここでの分配は、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きい距離xのうち(すべて分配した)距離xo1の次に大きい値(次に列車から遠い距離)xo2を検索する。そして、このxo2において、重み関数nweight(xo2)より大きい検知物体分について仮想分配を行う。分配先は、まだ空きのある距離xd1の空き枠B2である。
距離xd1に距離xo2の検知結果を割り振った結果、「検知物体数nobj(xd1)>重み関数nweight(xd1)」の場合は、重み関数nweight(xd1)を超える分について、次の仮想分配を行う。図11は、距離xo2では、重み関数nweight(xo2)より大きい検知物体は、B1とCの2つである。ここで、距離xd1の空き枠B2に割り振ろうとすると検知物体Cは、重み関数nweight(xd1)を超えることになる。このため、この検知物体Cの分については次の仮想分配を行う。分配先は、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より小さい距離xのうち距離xd1の次に大きい値(次に列車から遠い距離)xd2を検索して、そこへ検知物体Cを割り振る。
このような処理を繰り返して、物体検知結果数nobjが入力検知物体数の上限Max_numfusionと等しくなったところで本処理を終了する。すなわち、仮想分配により、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)に達していない空き枠を全部埋めた場合は処理を終了する。そして、それ以降、重み関数nweight(x)よりも大きい検知物体数nobj(x)の距離xが存在する場合は、そこの距離xについて、重み関数nweight(x)よりも大きい検知物体は削除を行う。すなわち、仮想分配でききれない、検知物体分を削除する。このことで、検知物体数nobjを入力検知物体数の上限Max_numfusionと同じにでき、規定の範囲内での最大限の処理とできる。
なお、上記の例では検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きくなる距離xのうち最も大きい値(列車から遠い距離)のxの検知結果から優先的に割り振る構成で説明したが、割り振り方はこれに限らない。すなわち、所定の優先順位で仮想分配を行う順番を決めることができる。
例えば、図3の列車近傍の値が大きくなるような重み関数nweight_lowspeed(x)が採用されている場合は、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きいxのうち最も小さい値(列車から近い)のxの検知結果から優先的に割り振るようにしてもよい。また、図6の重み関数nweight(x)が採用されている場合は、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きいxのうち停止可能距離601付近のxの検知結果から優先的に割り振るようにしてもよい。また、図7の重み関数nweight(x)が採用されている場合は、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きいxのうち特定の注視したい領域701、702付近のxの検知結果から優先的に割り振るようにしてもよい。
すなわち、「物体検知結果数nobj<入力検知物体数の上限Max_numfusion」となっているうちは検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きい距離xの物体検知結果分を、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より小さい距離xに分配できればよい。このため、仮想分配の順番は上記に限定されない。
次のステップ1009では、物体検知部111から取得した外界センサ120の各センサの物体検知結果のうち、ステップ1007で仮想分配に基づいて検知物体を選択した結果を障害物認識部113に出力する検知結果として決定する。次にステップ1011に進む。
ステップ1010は、ステップ1006やステップ1007の判定により、検知物体数nobj(x)が重み関数nweight(x)より大きいxが存在しない場合や、物体検知結果数nobjが入力検知物体数の上限Max_numfusion以下の場合である。この場合はすべての検知結果をフュージョン処理に出力しても所定時間内でフュージョン処理が完了することを意味する。そのため物体検知部111から取得した外界センサ120の各センサの物体検知結果のすべてを障害物認識部113に出力する検知結果として選択する。次はステップ1011に進む。
ステップ1011では、選択された検知結果を障害物認識部113に送信する。障害物認識部113では、選択された検知結果に基づきフュージョン処理を行う。
第三の実施形態によると、障害物の検知領域を制限することなく障害物を検知する処理時間を所定の範囲内に収めることが可能となる。また、第一の実施形態と比較してより多くの検知結果を障害物認識部に出力することが可能となり、検知率の向上に貢献できる。
上述した各実施形態では、外界センサ120の各センサの検知結果を同等に扱う例を説明したが、これ以外に各センサの特徴に応じてフュージョン処理に出力する検知結果を選択するようにしてもよい。例えば、LIDARの検知範囲ではステレオカメラの結果よりLIDARの検知結果を優先的に分配するようにしてもよい。他には単眼画像からDNN(Deep Neural Network)を使用して画像上の物体を検知する方法で検知された結果よりステレオカメラの結果を優先的に分配するようにしてもよい。このようにすることで、より重要な検知結果が障害物認識部113に出力され、障害物の検知率を向上することが可能となる。
以上のように実施形態によれば、軌道輸送システムに搭載された外界センサデータを用いた障害物検知装置において、障害物の検知領域を制限することなく障害物を検知する処理時間を所定の範囲内に収めることが可能となる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100…列車、110…障害物検知装置、111…物体検知部、112…検知結果選択部、113…障害物認識部、120…外界センサ、601…停止可能距離、701、702…踏切領域

Claims (12)

  1. 列車の周囲を監視する一つ、又は複数の外界センサを用いて障害物検知を行う障害物検知装置において、
    前記外界センサにて取得したセンサ情報から物体を検知する物体検知部と、前記物体検知部で検知した物体検知結果を選択する検知結果選択部と、前記検知結果選択部で選択した物体検知結果をもとに物体が障害物であるか否かの判断を行う障害物認識部とを備え、
    前記検知結果選択部は、前記障害物認識部の処理を所定の目標処理時間内で完了可能とする検知数の範囲で物体検知結果を選択し、前記列車の走行速度である車両速度情報に応じて前記列車からの距離ごとに物体の検知数上限を定めた重み関数を用いて物体検知結果の選択を行うことを特徴とする障害物検知装置。
  2. 請求項1に記載の障害物検知装置において、
    前記検知結果選択部は、前記列車の車両速度が高い場合は、当該列車の近傍より遠方の検知数上限を高く定めた重み関数を用い、前記列車の車両速度が低い場合は、当該列車の遠方より近傍の検知数上限を高く定めた重み関数を用いることを特徴とする障害物検知装置。
  3. 請求項に記載の障害物検知装置において、
    前記検知結果選択部は、前記列車の車両速度から算出される停止可能距離近傍の検知数上限を高く定めた重み関数を用いることを特徴とする障害物検知装置。
  4. 請求項に記載の障害物検知装置において、
    前記検知結果選択部は、前記列車が走行する経路上に定めた注視領域近傍の検知数上限を高く定めた重み関数を用いることを特徴とする障害物検知装置。
  5. 請求項に記載の障害物検知装置において、
    前記検知結果選択部は、前記列車からの各距離において、前記物体検知部からの検知物体数と重み関数の値を比較し、検知物体数を重み関数の値以下となるように各距離の検知物体を削除した検知結果を前記選択した物体検知結果として前記障害物認識部に出力することを特徴とする障害物検知装置。
  6. 請求項に記載の障害物検知装置において、
    前記検知結果の削除は、レールの中心から順に優先して検知物体を残すことを特徴とする障害物検知装置。
  7. 請求項に記載の障害物検知装置において、
    前記検知結果選択部は、前記列車からの各距離において、前記物体検知部からの検知物体数と重み関数の値を比較し、検知物体数が重み関数の値以下となるように各距離の検知物体を統合した検知結果を前記選択した物体検知結果として前記障害物認識部に出力することを特徴とする障害物検知装置。
  8. 請求項に記載の障害物検知装置において、
    前記検知結果の統合は、レールの中心から順に優先して検知物体を統合することを特徴とする障害物検知装置。
  9. 請求項に記載の障害物検知装置において、
    前記検知結果選択部は、前記列車からの各距離において、前記物体検知部からの検知物体数と重み関数の値を比較し、検知物体数が重み関数の値以下となるように、重み関数の値より大きい検知物体数の検知結果を、重み関数の値より小さい検知物体数の各距離に仮想分配して、仮想分配でききれない検知物体数分を削除した検知結果を選択した物体検知結果として前記障害物認識部に出力することを特徴とする障害物検知装置。
  10. 請求項に記載の障害物検知装置において、
    前記仮想分配は、所定の優先度に従い、前記優先度の高い前記列車からの距離における検知結果から順に仮想分配を行うことを特徴とする障害物検知装置。
  11. 請求項10に記載の障害物検知装置において、
    前記仮想分配は、前記重み関数の値が大きい前記列車からの距離における検知結果から順に仮想分配を行うことを特徴とする障害物検知装置。
  12. 請求項に記載の障害物検知装置において、
    前記外界センサが複数存在する場合、前記検知結果選択部は、所定の優先度に従い、優先度の高い外界センサの検知結果から順に物体検知結果として選択することを特徴とする障害物検知装置。
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