JP2015055573A - レーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施形態であるレーダ装置は、方向指定部と第1時間決定部と第2時間決定部と送信部と受信部とを備える。方向指定部は、送信パルス信号の出射方向を指定する。第1時間決定部は、第1送信パルス幅とこのパルス幅に対し所定のデューティ比となる第1送信繰り返し周期とを決定する。第2時間決定部は、第1送信繰り返し周期および第1送信パルス幅の両時間に前記のデューティ比を乗じて得られる時間以上の第2送信パルス幅とこのパルス幅に対し前記のデューティ比となる第2送信繰り返し周期とを決定する。送信部は、第1送信パルス幅と第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号、第2送信パルス幅と第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を送信する。受信部は、物体により反射された反射パルス信号を受信する。
【選択図】図1
Description
そこで、本発明が解決しようとする課題は、効率とレーダ探知性能とを向上させて物体を捜索するレーダ装置を提供することである。
[第1の実施の形態]
第1実施形態であるレーダ装置が捜索し追跡する物体(目標物体、ターゲット)は、例えば、飛翔物体である。
図1は、第1実施形態であるレーダ装置の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、レーダ装置1は、空中線10(アンテナ)と、送受信切替機20と、送信機30と、受信機40と、レーダ制御機50とを備える。
受信機40は、送受信切替機20が供給する受信信号を取り込み、この受信信号を復調して、復調により得た信号をレーダ制御機50に供給する。
なお、送信機30と、送信側に切り替えられた送受信切替機20と、空中線10とは、送信部に含まれる。また、空中線10と、受信側に切り替えられた送受信切替機20と、受信機40とは、受信部に含まれる。
図1に示すように、レーダ制御機50は、捜索制御部51と、検定制御部52と、追跡制御部53とを備える。
捜索制御部51は、空中の捜索範囲内から物体を捜索する機能を実現する。具体的に、捜索制御部51は、捜索範囲内の各ビームポジションに対する送信パルス信号を生成し、この送信パルス信号を送信部から電波として送信させる。そして、捜索制御部51は、受信部から得られる信号を取得し、この取得した信号と送信パルス信号とに基づいて、物体のレーダ装置1に対する方向および距離を求める。捜索制御部51が捜索を行った結果、検出した情報をオブジェクトと呼ぶ。
図1に示すように、捜索制御部51は、方向指定部510と、第1時間決定部520と、第2時間決定部530とを備える。
検定制御部52によってオブジェクトが目標物体であると判定された場合、追跡制御部53は、そのオブジェクトに対応する実際の物体を、送信ビーム波を用いて追跡する機能を実現する。
図2は、レーダ装置1が捜索する空中の捜索範囲を模式的に表した図である。同図において、Aは、レーダ装置1における空中線10が存在する場所の位置を示す。Sは、レーダ装置1についての、位置Aに対する概略の捜索範囲である。この捜索範囲Sは、例えば、位置Aを中心とした球面の一部の範囲であり、ビームポジションa、ビームポジションb、ビームポジションc、およびビームポジションdを四隅とする、多数配列されたビームポジションを含んでいる。同図において、Bは、レーダ装置1における空中線10が位置Aから出射した一送信ビーム波である。Pは、捜索範囲Sにおける送信ビーム波Bによる捜索範囲S内のビームポジションである。
図3は、第1記憶部521に記憶される第1ビームスケジュールテーブルのデータ構成の例を示す図である。同図に示すように、第1ビームスケジュールテーブルは、ビームポジションごとに、方向情報と、第1送信パルス幅情報と、第1送信繰り返し周期情報とを関連付けて含む。同図における第1ビームスケジュールテーブルは、方位角が15度、仰角が60度である出射方向について、第1送信パルス幅情報“τ1a”と第1送信繰り返し周期情報“T1a”とを関連付けて格納している。また、第1ビームスケジュールテーブルは、方位角が18度、仰角が60度である出射方向について、第1送信パルス幅情報“τ1b”と第1送信繰り返し周期情報“T1b”とを関連付けて格納している。また、第1ビームスケジュールテーブルは、方位角が21度、仰角が60度である出射方向について、第1送信パルス幅情報“τ1c”と第1送信繰り返し周期情報“T1c”とを関連付けて格納している。
図5は、レーダ装置1における捜索制御部51が生成する送信パルス信号と、従来の低PRF信号とを示したタイミング図である。同図における最上段の信号は、従来用いられている低PRF方式による送信パルス信号(低PRF信号)である。低PRF信号において、τ1は、処理距離やレーダ探知性能から決まる送信パルス幅である。TRは、処理距離により決まる送信繰り返し周期(PRI;Pulse Repetition Interval)である。低PRF信号の周期が処理距離に基づいて決まるため、低PRF信号のデューティ比は、送信素子の冷却性能および送信効率を高く保つための送信デューティ比の上限に至っていない場合があり得る。同図は、上限に至っていない場合の図である。
図6は、捜索制御部51が捜索範囲内を走査し、送信パルス信号を送信させる処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートは、捜索範囲内を2回走査する処理(2回走査で1単位)のみを示している。
さらに、第1実施形態であるレーダ装置は、第2送信パルス幅と第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を送信することにより、送信素子の冷却性能および送信効率を高く保ちつつ、第1送信パルス信号が低PRF信号でないことにより発生するレンジアンビギュイティをカバーした捜索を行うことができる。
第2実施形態であるレーダ装置では、捜索範囲内におけるビームポジションの走査方法が第1実施形態と異なる。第2実施形態におけるレーダ装置の機能構成は第1実施形態におけるレーダ装置と同一であるとし、第1実施形態と同一の構成名を用いて動作を説明する。
図7は、捜索制御部51が捜索範囲内を走査し、送信パルス信号を送信させる処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートは、捜索範囲内を1回走査する処理のみを示している。
このように構成することによって、メモリ領域の削減を図ることができる。
このように構成することによって、メモリ領域の削減を図ることができる。
Claims (5)
- ビームポジションに対する送信パルス信号の出射方向を指定する方向指定部と、
前記方向指定部が指定する出射方向に応じて、前記ビームポジションに対応する第1送信パルス幅と前記第1送信パルス幅に対し所定のデューティ比となる第1送信繰り返し周期とを決定する第1時間決定部と、
前記出射方向に応じて、前記第1送信繰り返し周期および前記第1送信パルス幅の両時間に前記デューティ比を乗じて得られる時間以上の第2送信パルス幅と前記第2送信パルス幅に対し前記デューティ比となる第2送信繰り返し周期とを決定する第2時間決定部と、
前記第1時間決定部が決定した前記第1送信パルス幅と前記第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号を前記出射方向に送信し、前記第2時間決定部が決定した前記第2送信パルス幅と前記第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を、前記出射方向に送信する送信部と、
前記送信部が送信した前記第1送信パルス信号または前記第2送信パルス信号いずれかに応じて物体により反射された反射パルス信号を受信する受信部と、
を備えるレーダ装置。 - 前記方向指定部は、捜索範囲内でビームポジションをずらす走査を行うことによって、各ビームポジションに対する出射方向を指定し、
前記送信部は、前記捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向に、前記出射方向に対応する前記第1送信パルス信号を送信し、さらに、前記捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向に、前記出射方向に対応する前記第2送信パルス信号を送信する、
請求項1記載のレーダ装置。 - 前記方向指定部は、捜索範囲内でビームポジションをずらす走査を行うことによって、各ビームポジションに対する出射方向を指定し、
前記送信部は、前記捜索範囲内の全ビームポジションに対する出射方向ごとに、前記出射方向に対応する前記第1送信パルス信号を送信し、前記出射方向に対応する前記第2送信パルス信号を送信する、
請求項1記載のレーダ装置。 - 前記第1時間決定部は、前記捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向に対応して、前記第1送信パルス幅を示す第1送信パルス幅情報と前記第1送信繰り返し周期を示す第1送信繰り返し周期情報とを関連付けて記憶する第1記憶部を備え、前記方向指定部が指定する出射方向に応じて、前記出射方向にそれぞれ対応する第1送信パルス幅情報と第1送信繰り返し周期情報とを前記第1記憶部から読み出す、
請求項1から請求項3いずれか一項記載のレーダ装置。 - 前記第2時間決定部は、前記捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向に対応して、前記第2送信パルス幅を示す第2送信パルス幅情報と前記第2送信繰り返し周期を示す第2送信繰り返し周期情報とを関連付けて記憶する第2記憶部を備え、前記方向指定部が指定する出射方向に応じて、前記出射方向にそれぞれ対応する第2送信パルス幅情報と第2送信繰り返し周期情報とを前記第2記憶部から読み出す、
請求項1から請求項4いずれか一項記載のレーダ装置。
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2013
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