JP2015055573A - レーダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率とレーダ探知性能とを向上させて物体を捜索するレーダ装置を提供することである。
【解決手段】実施形態であるレーダ装置は、方向指定部と第1時間決定部と第2時間決定部と送信部と受信部とを備える。方向指定部は、送信パルス信号の出射方向を指定する。第1時間決定部は、第1送信パルス幅とこのパルス幅に対し所定のデューティ比となる第1送信繰り返し周期とを決定する。第2時間決定部は、第1送信繰り返し周期および第1送信パルス幅の両時間に前記のデューティ比を乗じて得られる時間以上の第2送信パルス幅とこのパルス幅に対し前記のデューティ比となる第2送信繰り返し周期とを決定する。送信部は、第1送信パルス幅と第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号、第2送信パルス幅と第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を送信する。受信部は、物体により反射された反射パルス信号を受信する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、レーダ装置に関する。
目標物体の種類に応じてビームスケジュールを選択し、この選択したビームスケジュールに基づき送信ビームを形成して送信する一方、目標物体からの反射波を受信するレーダ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、追跡レーダ装置は、目標物体(例えば、飛翔物体)を捜索する捜索手段と、捜索手段によって検知されたオブジェクトが目標物体であるか否かを判定する検定手段と、検定手段によって目標物体であると判定されたオブジェクトを、専用ビームを用いて追跡する追跡手段とを備えている。これらの手段のうち捜索手段については、最大探知距離(処理距離)の測距を満足するように送信繰り返し周波数が決定された低PRF(Low Pulse Repetition Frequency)方式が適用されている。捜索手段は、空中の広い捜索範囲において目標物体を捜索するため、送信パルス信号である送信ビーム波のビームポジションの走査を行う。また、捜索手段は、クラッタ抑圧を目的として、ビームポジションあたり複数の送信パルスを有する送信パルス信号を送信する。
追跡レーダ装置では、高い追跡精度が要求される。よって、追跡レーダ装置は、送信ビーム波のビーム幅を狭く、言い換えると空中線の開口面積を大きくして送信パルス信号を送信する。ビーム幅を狭くするほど空中線利得は大きくなり、また、クラッタ抑圧のために送信パルス数を所定数確保することから、周知のレーダ方程式によれば、レーダの探知性能を一定とした場合、送信パルス幅は狭くてよいこととなる。つまり、送信パルス信号の送信繰り返し周期は、処理距離によって決まり、また、送信パルス幅は、一定の探知性能を満足するためには、狭くなる傾向となる。
一方、追跡レーダ装置には、一般に、アクティブフェーズドアレイ空中線が用いられる。この空中線の送信素子について、性能低下および素子破壊を防ぐために、自発熱による当該送信素子の温度上昇を抑える必要がある。そこで、追跡レーダ装置では、送信素子の冷却性能および送信効率の向上を実現するため、送信パルス信号のデューティ比の上限を定めている。よって、このデューティ比の上限に合致したデューティ比を有する送信パルス信号を送信することが、追跡レーダ装置のレーダ探知性能を十分に発揮することとなる。
特開2001−264416号公報
しかし、送信パルス信号の送信繰り返し周期を処理距離によって決定し、一定の探知性能を満足させるために送信パルス幅を狭くした場合、これらの条件で形成される送信パルス信号は、追跡レーダ装置のレーダ探知性能を十分に発揮するものではない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、効率とレーダ探知性能とを向上させて物体を捜索するレーダ装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明の実施形態であるレーダ装置は、方向指定部と、第1時間決定部と、第2時間決定部と、送信部と、受信部とを備える。方向指定部は、ビームポジションに対する送信パルス信号の出射方向を指定する。第1時間決定部は、前記方向指定部が指定する出射方向に応じて、前記ビームポジションに対応する第1送信パルス幅と前記第1送信パルス幅に対し所定のデューティ比となる第1送信繰り返し周期とを決定する。第2時間決定部は、前記出射方向に応じて、前記第1送信繰り返し周期および前記第1送信パルス幅の両時間に前記デューティ比を乗じて得られる時間以上の第2送信パルス幅と前記第2送信パルス幅に対し前記デューティ比となる第2送信繰り返し周期とを決定する。送信部は、前記第1時間決定部が決定した前記第1送信パルス幅と前記第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号を前記出射方向に送信し、前記第2時間決定部が決定した前記第2送信パルス幅と前記第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を、前記出射方向に送信する。受信部は、前記送信部が送信した前記第1送信パルス信号または前記第2送信パルス信号いずれかに応じて物体により反射された反射パルス信号を受信する。
第1実施形態であるレーダ装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施形態において、レーダ装置1が捜索する空中の捜索範囲を模式的に表した図である。 同実施形態において、第1記憶部に記憶される第1ビームスケジュールテーブルのデータ構成の例を示す図である。 同実施形態において、第2記憶部に記憶される第2ビームスケジュールテーブルのデータ構成の例を示す図である。 同実施形態において、レーダ装置における捜索制御部が生成する送信パルス信号と、従来の低PRF信号とを示したタイミング図である。 同実施形態において、捜索制御部が捜索範囲内を走査し、送信パルス信号を送信させる処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態であるレーダ装置における捜索制御部が捜索範囲内を走査し、送信パルス信号を送信させる処理手順を示すフローチャートである。
以下、実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
第1実施形態であるレーダ装置が捜索し追跡する物体(目標物体、ターゲット)は、例えば、飛翔物体である。
図1は、第1実施形態であるレーダ装置の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、レーダ装置1は、空中線10(アンテナ)と、送受信切替機20と、送信機30と、受信機40と、レーダ制御機50とを備える。
送受信切替機20は、空中線10に対する送信または受信いずれかの指向を切り替える。具体的に、送受信切替機20は、送信機30が供給する送信信号を取り込み、この送信信号を空中線10から電波として空中に出射(送信)させる。また、送受信切替機20は、到来した電波を受信した空中線10から得られる受信信号を取り込み、この受信信号を受信機40に供給する。
空中線10および送受信切替機20は、例えば、アクティブフェーズドアレイ(Active Phased Array)方式のレーダアンテナにより実現される。この場合、空中線10は、出射する送信ビーム波の主軸の方向(出射方向)の指定をレーダ制御機50から受け、その出射方向に送信ビーム波を出射する。また、空中線10は、入射する電波の主軸の方向(入射方向)の指定をレーダ制御機50から受け、その入射方向からの電波を受信する。
送信機30は、レーダ制御機50が供給するベースバンドの送信パルス信号を変調し、変調後の送信パルス信号を、送信信号として送受信切替機20に供給する。
受信機40は、送受信切替機20が供給する受信信号を取り込み、この受信信号を復調して、復調により得た信号をレーダ制御機50に供給する。
なお、送信機30と、送信側に切り替えられた送受信切替機20と、空中線10とは、送信部に含まれる。また、空中線10と、受信側に切り替えられた送受信切替機20と、受信機40とは、受信部に含まれる。
次に、レーダ制御機50の構成について説明する。
図1に示すように、レーダ制御機50は、捜索制御部51と、検定制御部52と、追跡制御部53とを備える。
捜索制御部51は、空中の捜索範囲内から物体を捜索する機能を実現する。具体的に、捜索制御部51は、捜索範囲内の各ビームポジションに対する送信パルス信号を生成し、この送信パルス信号を送信部から電波として送信させる。そして、捜索制御部51は、受信部から得られる信号を取得し、この取得した信号と送信パルス信号とに基づいて、物体のレーダ装置1に対する方向および距離を求める。捜索制御部51が捜索を行った結果、検出した情報をオブジェクトと呼ぶ。
次に、捜索制御部51の構成について説明する。
図1に示すように、捜索制御部51は、方向指定部510と、第1時間決定部520と、第2時間決定部530とを備える。
方向指定部510は、空中線10が送信する送信ビーム波の出射方向を、空中線10に対して指定するとともに、第1時間決定部520および第2時間決定部530に対して指定する。具体的に、方向指定部510は、捜索範囲内でビームポジションをずらす走査を行うことによって、各ビームポジションに対する出射方向を、空中線10と第1時間決定部520と第2時間決定部530とに対して指定する。出射方向は、例えば、方位角(水平面における基準方位に対する角度)と仰角(水平面に対する上向きの角度および水平面と平行な角度(0度))または俯角(水平面に対する下向きの角度)とによって表される。捜索範囲内の走査方法については、その具体例を後述する。
第1時間決定部520は、方向指定部510が指定する出射方向に応じて、捜索範囲内のビームポジションに対応する第1送信パルス幅とこの第1送信パルス幅に対し所定のデューティ比となる第1送信繰り返し周期とを決定する。そして、第1時間決定部520は、第1送信パルス幅と第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号を生成し、この第1送信パルス信号を送信機30に供給する(第1のビームスケジューリング)。
ここで、第1時間決定部520による、出射方向に応じた第1送信パルス幅と第1送信繰り返し周期との決定方法について説明する。捜索範囲内の1回の走査にかかる時間を捜索時間とした場合、レーダ装置1における捜索時間はできるだけ短い方が望ましい。捜索範囲内のビームポジション数を少なく、また、ビームポジションあたりの送信パルス数を少なくすると、捜索時間は短くなる。一方、レーダ装置1には、物体の高い追跡精度が求められる。一般に、追跡精度を高めるためには、送信ビーム波のビーム幅をより狭くする方法がとられる。ビーム幅を狭くすると空中線利得が大きくなるため、空中線10の開口面積は広くなる。しかし、ビーム幅を狭くすると捜索範囲内でのビームポジション数が増大するため、捜索時間の増大につながる。すなわち、捜索時間と追跡精度とはトレードオフの関係にある。
また、レーダ装置1のレーダ制御機50は、クラッタ(Clutter)を抑圧するために、例えば、受信パルス信号に対してMTI(Moving Target Indicator)およびFFT(Fast Fourier Transform)の処理を実行する。クラッタとは、送信ビーム波が海面や雨滴等によって反射されることによって発生する不要電波のことである。これらの信号処理を実行するため、送信パルス信号は複数の送信パルスを含んでいる。よって、送信パルス数を多くするとクラッタ抑圧の効果は高まる一方、捜索時間の増大につながる。
下記の式(1)にレーダの探知性能であるS/N比を表すレーダ方程式を示す。ただし、式(1)において、Pは送信尖頭電力、Gは送信空中線利得、Gは受信空中線利得、τは送信パルス幅、λは電波の波長、Gは送信パルス数、σは目標物体の有効反射面積、Rは目標距離、kはボルツマン定数、Tは気温、NFは雑音指数、Lは損失を表す。
Figure 2015055573
式(1)によれば、レーダ装置1において、追跡精度を向上させるために空中線10の開口面積を広く、すなわち送信空中線利得Gおよび受信空中線利得Gを大きくし、クラッタ抑圧のためにビームポジションあたりの送信パルス数Gを大きくした場合、式(1)によるS/N比を一定とする条件において、送信パルス幅τは狭く(小さく)することができる。
一方、アクティブフェーズドアレイ方式のレーダアンテナにおける空中線10を構成する送信素子について、性能低下および素子破壊を防ぐために、自発熱による当該送信素子の温度上昇を抑える必要がある。よって、レーダ装置1では、空中線10の送信素子の冷却性能および送信効率を高く保つため、送信パルス信号のデューティ比(送信デューティ比)の上限を定めている。よって、レーダ装置1は、送信デューティ比の上限に合致したデューティ比を有する送信パルス信号を送信することが、当該レーダ装置1のレーダ探知性能を十分に発揮させる(レーダのパフォーマンスを良好に発揮させる)こととなる。
そこで、第1時間決定部520は、捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向(例えば、方位角、および、仰角または俯角)に対応して、当該ビームポジションに対して式(1)によるレーダの探知性能を満足する第1送信パルス幅を示す第1送信パルス幅情報と、第1送信パルス幅に対しあらかじめ決められた送信デューティ比となる第1送信繰り返し周期を示す第1送信繰り返し周期情報とを関連付けた第1ビームスケジュールテーブルを記憶する第1記憶部521を備える。そして、第1時間決定部520は、方向指定部510が指定する出射方向に応じて、その出射方向にそれぞれ対応する第1送信パルス幅情報と第1送信繰り返し周期情報とを、第1記憶部521の第1ビームスケジュールテーブルから読み出す。
第1時間決定部520が第1記憶部521を備えることにより、第1時間決定部520は、出射方向に応じて、第1送信パルス幅および第1送信繰り返し周期を第1ビームスケジュールテーブルから読み出すという簡易な処理によって第1ビームスケジュールを決定することができ、構成(回路)を簡素化することができる。
第2時間決定部530は、方向指定部510が指定する出射方向に応じて、第1時間決定部520が決定した第1送信繰り返し周期および第1送信パルス幅の両時間にあらかじめ決められた前記の送信デューティ比を乗じて得られる時間以上の第2送信パルス幅と、この第2送信パルス幅に対し前記の送信デューティ比となる第2送信繰り返し周期とを決定する。そして、第2時間決定部530は、第2送信パルス幅と第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を生成し、この第2送信パルス信号を送信機30に供給する(第2のビームスケジューリング)。
ここで、第2時間決定部530による、出射方向に応じた第2送信パルス幅と第2送信繰り返し周期との決定方法について説明する。第1時間決定部520が決定する第1送信繰り返し周期は、最大探知距離(処理距離)に基づく周期ではないため、捜索範囲内に存在する物体であっても検出できない距離が生じ得る。つまり、レンジアンビギュイティ(range ambiguity)が発生する。
そこで、第2時間決定部530は、捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向(例えば、方位角、および、仰角または俯角)に対応して、第1時間決定部520が決定した第1送信繰り返し周期および第1送信パルス幅の両時間にあらかじめ決められた前記の送信デューティ比を乗じて得られる時間以上の第2送信パルス幅を示す第2送信パルス幅情報と、この第2送信パルス幅に対し前記の送信デューティ比となる第2送信繰り返し周期を示す第2送信繰り返し周期情報とを関連付けた第2ビームスケジュールテーブルを記憶する第2記憶部531を備える。そして、第2時間決定部530は、方向指定部510が指定する出射方向に応じて、その出射方向にそれぞれ対応する第2送信パルス幅情報と第2送信繰り返し周期情報とを第2記憶部531の第2ビームスケジュールテーブルから読み出す。
第2時間決定部530が第2記憶部531を備えることにより、第2時間決定部530は、出射方向に応じて、第2送信パルス幅および第2送信繰り返し周期を第2ビームスケジュールテーブルから読み出すという簡易な処理によって第2ビームスケジュールを決定することができ、構成(回路)を簡素化することができる。
送信機30と、送信側に切り替えられた送受信切替機20と、空中線10とを含む送信部は、ビームポジションごとに、第1時間決定部520が決定した第1送信パルス幅と第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号を、方向指定部510が指定した出射方向に出射し、さらに、ビームポジションごとに、第2時間決定部530が決定した第2送信パルス幅と第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を、前記の出射方向に出射する。
また、空中線10と、受信側に切り替えられた送受信切替機20と、受信機40とを含む受信部は、送信部が送信した第1送信パルス信号または第2送信パルス信号いずれかに応じて物体により反射された反射パルス信号を受信する。
検定制御部52は、捜索制御部51がオブジェクトを検出した場合、そのオブジェクトが目標物体であるか否かを判定する機能を実現する。具体的に、検定制御部52は、捜索制御部51がオブジェクトを検出した場合、当該オブジェクトに対応する方向に低PRF(Low Pulse Repetition Frequency)方式によるレーダ探知を行い、オブジェクトが目標物体であるか否かを判定する。低PRFとは、反射波に基づく物体の検出において、周波数アンビギュイティは発生するが、レンジアンビギュイティは発生しないPRFのことである。
検定制御部52によってオブジェクトが目標物体であると判定された場合、追跡制御部53は、そのオブジェクトに対応する実際の物体を、送信ビーム波を用いて追跡する機能を実現する。
次に、レーダ装置1による、捜索範囲内の走査方法について説明する。
図2は、レーダ装置1が捜索する空中の捜索範囲を模式的に表した図である。同図において、Aは、レーダ装置1における空中線10が存在する場所の位置を示す。Sは、レーダ装置1についての、位置Aに対する概略の捜索範囲である。この捜索範囲Sは、例えば、位置Aを中心とした球面の一部の範囲であり、ビームポジションa、ビームポジションb、ビームポジションc、およびビームポジションdを四隅とする、多数配列されたビームポジションを含んでいる。同図において、Bは、レーダ装置1における空中線10が位置Aから出射した一送信ビーム波である。Pは、捜索範囲Sにおける送信ビーム波Bによる捜索範囲S内のビームポジションである。
レーダ装置1における方向指定部510は、図2の捜索範囲S内でビームポジションをずらす走査を行う。例えば、同図の捜索範囲Sにおいて、ビームポジションaからビームポジションbに向かう方向を順方向としたとき、方向指定部510は、ビームポジションaからビームポジションbまで順方向に順次走査した後、ビームポジションを一つ分下方にずらして逆方向に順次走査する往復走査を、捜索範囲S全面にわたって行う。
または、例えば、方向指定部510は、ビームポジションaからビームポジションbまで順方向に順次走査した後、ビームポジションをビームポジションaの一つ分下方にずらして順方向に順次走査する繰り返し走査を、捜索範囲S全面にわたって行う。
または、例えば、ビームポジションaからビームポジションcに向かう方向を順方向としたとき、方向指定部510は、ビームポジションaからビームポジションcまで順方向に順次走査した後、ビームポジションを一つ分右にずらして逆方向に順次走査する往復走査を、捜索範囲S全面にわたって行う。
または、例えば、方向指定部510は、ビームポジションaからビームポジションcまで順方向に順次走査した後、ビームポジションをビームポジションaの一つ分右にずらして順方向に順次走査する繰り返し走査を、捜索範囲S全面にわたって行う。
なお、隣り合うビームポジションは、部分的に重複していてもよく、重複していなくてもよい。また、図2の捜索範囲S内の走査方法は、上記の例に限られない。
次に、第1時間決定部520の第1記憶部521に記憶されるデータについて説明する。
図3は、第1記憶部521に記憶される第1ビームスケジュールテーブルのデータ構成の例を示す図である。同図に示すように、第1ビームスケジュールテーブルは、ビームポジションごとに、方向情報と、第1送信パルス幅情報と、第1送信繰り返し周期情報とを関連付けて含む。同図における第1ビームスケジュールテーブルは、方位角が15度、仰角が60度である出射方向について、第1送信パルス幅情報“τ1a”と第1送信繰り返し周期情報“T1a”とを関連付けて格納している。また、第1ビームスケジュールテーブルは、方位角が18度、仰角が60度である出射方向について、第1送信パルス幅情報“τ1b”と第1送信繰り返し周期情報“T1b”とを関連付けて格納している。また、第1ビームスケジュールテーブルは、方位角が21度、仰角が60度である出射方向について、第1送信パルス幅情報“τ1c”と第1送信繰り返し周期情報“T1c”とを関連付けて格納している。
図4は、第2記憶部531に記憶される第2ビームスケジュールテーブルのデータ構成の例を示す図である。同図に示すように、第2ビームスケジュールテーブルは、ビームポジションごとに、方向情報と、第2送信パルス幅情報と、第2送信繰り返し周期情報とを関連付けて含む。同図における第2ビームスケジュールテーブルは、方位角が15度、仰角が60度である出射方向について、第2送信パルス幅情報“τ2a”と第2送信繰り返し周期情報“T2a”とを関連付けて格納している。また、第2ビームスケジュールテーブルは、方位角が18度、仰角が60度である出射方向について、第2送信パルス幅情報“τ2b”と第2送信繰り返し周期情報“T2b”とを関連付けて格納している。また、第2ビームスケジュールテーブルは、方位角が21度、仰角が60度である出射方向について、第2送信パルス幅情報“τ2c”と第2送信繰り返し周期情報“T2c”とを関連付けて格納している。
次に、レーダ装置1における捜索制御部51が生成する送信パルス信号のタイミングについて説明する。
図5は、レーダ装置1における捜索制御部51が生成する送信パルス信号と、従来の低PRF信号とを示したタイミング図である。同図における最上段の信号は、従来用いられている低PRF方式による送信パルス信号(低PRF信号)である。低PRF信号において、τは、処理距離やレーダ探知性能から決まる送信パルス幅である。Tは、処理距離により決まる送信繰り返し周期(PRI;Pulse Repetition Interval)である。低PRF信号の周期が処理距離に基づいて決まるため、低PRF信号のデューティ比は、送信素子の冷却性能および送信効率を高く保つための送信デューティ比の上限に至っていない場合があり得る。同図は、上限に至っていない場合の図である。
図5における中段の信号は、捜索制御部51が生成する第1送信パルス信号である。第1送信パルス信号において、τは、処理距離やレーダ探知性能から決まる第1送信パルス幅である。Tは、第1送信パルス幅τに対して、送信素子の冷却性能および送信効率を高く保つための送信デューティ比の上限値となる第1送信繰り返し周期である。第1送信パルス信号の第1送信繰り返し周期Tは、低PRF信号の送信繰り返し周期Tよりも短い。よって、第1送信パルス信号では、物体を検知できない距離に相当する距離ブラインド時間tが生ずる。すなわち、第1送信パルス信号には、レンジアンビギュイティが発生する。
図5における最下段の信号は、捜索制御部51が生成する第2送信パルス信号である。第2送信パルス信号において、τは第2送信パルス幅であり、Tは第2送信繰り返し周期である。第2送信繰り返し周期Tは、少なくとも距離ブラインド時間tをカバーする時間であり、且つ、処理距離により決まる送信繰り返し周期T以下である。すなわち、第2送信繰り返し周期Tは、下記の式(2)のように表される。
Figure 2015055573
上記の送信デューティ比の上限値をDとすると、上限値Dは、下記の式(3)のように表される。
Figure 2015055573
よって、第2送信パルス信号における第2送信パルス幅τの範囲は、式(2)および式(3)により、下記の式(4)のように表される。
Figure 2015055573
式(4)によれば、第2送信パルス幅τは、第1送信パルス幅τに対して少なくとも((T+τ)/T1)倍の幅を有する。
図5に示したように、レーダ装置1は、捜索制御部51が生成する第1送信パルス信号を第1送信ビーム波として出射し、さらに第2送信パルス信号を第2送信ビーム波として出射することにより、空中線10における送信素子の冷却性能および送信効率を高く保つとともに、レーダ探知性能を十分に発揮させることができる。
次に、第1実施形態であるレーダ装置1における捜索制御部51による送信パルス信号の送信に係る動作について説明する。
図6は、捜索制御部51が捜索範囲内を走査し、送信パルス信号を送信させる処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートは、捜索範囲内を2回走査する処理(2回走査で1単位)のみを示している。
ステップS1において、方向指定部510は、捜索範囲内の一つのビームポジションに対する出射方向を、空中線10に対して指定するとともに、第1時間決定部520に指定する。具体的に、方向指定部510は、最初のステップS1の処理においては、ビームポジションの初期位置に対する射出方向を指定する。また、方向指定部510は、後述するステップS4から移行された場合のステップS1の処理においては、現在位置からビームポジションを一つずらした位置に対する射出方向を指定する。
次に、ステップS2において、第1時間決定部520は、方向指定部510が指定する出射方向に応じて、第1ビームスケジューリングテーブルにより捜索範囲内のビームポジションに対応する第1送信パルス幅とこの第1送信パルス幅に対し所定のデューティ比となる第1送信繰り返し周期とが決まる。次に、第1時間決定部520は、第1送信パルス幅と第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号を生成し、この第1送信パルス信号を送信機30に供給する。
次に、ステップS3において、送信機30と、送信側に切り替えられた送受信切替機20と、空中線10とを含む送信部は、第1時間決定部520が決定した第1送信パルス幅と第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号を、方向指定部510が指定した出射方向に出射する。
次に、ステップS4において、捜索制御部51は、捜索範囲内の走査が完了したか否かを判定し、完了していない場合(ステップS4:NO)はステップS1の処理に戻し、完了した場合(ステップS4:YES)はステップS5の処理に移す。
ステップS5において、方向指定部510は、捜索範囲内の一つのビームポジションに対する出射方向を、空中線10に対して指定するとともに、第2時間決定部530に指定する。具体的に、方向指定部510は、最初のステップS5の処理においては、ビームポジションの初期位置に対する射出方向を指定する。また、方向指定部510は、後述するステップS8から移行された場合のステップS5の処理においては、現在位置からビームポジションを一つずらした位置に対する射出方向を指定する。
次に、ステップS6において、第2時間決定部530は、方向指定部510が指定する出射方向に応じて、第2ビームスケジューリングテーブルにより第1時間決定部520が決定した第1送信繰り返し周期および第1送信パルス幅の両時間にあらかじめ決められた前記の送信デューティ比を乗じて得られる時間以上の第2送信パルス幅と、この第2送信パルス幅に対し前記の送信デューティ比となる第2送信繰り返し周期とが決まる。次に、第2時間決定部530は、第2送信パルス幅と第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を生成し、この第2送信パルス信号を送信機30に供給する。
次に、ステップS7において、送信機30と、送信側に切り替えられた送受信切替機20と、空中線10とを含む送信部は、第2時間決定部530が決定した第2送信パルス幅と第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を、方向指定部510が指定した出射方向に出射する。
次に、ステップS8において、捜索制御部51は、捜索範囲内の走査が完了したか否かを判定し、完了していない場合(ステップS8:NO)はステップS5の処理に戻し、完了した場合(ステップS8:YES)は本フローチャートの処理を終了させる。
つまり、本実施形態において、方向指定部510は、捜索範囲内でビームポジションをずらす走査を行うことによって、各ビームポジションに対する出射方向を指定する。そして、送信部は、捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向に、出射方向に対応する第1送信パルス信号を送信し、さらに、前記の捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向に、出射方向に対応する第2送信パルス信号を送信する。
上述したように、第1実施形態であるレーダ装置は、ビームポジションに対する送信パルス信号の出射方向を指定する方向指定部を備える。また、そのレーダ装置は、方向指定部が指定する出射方向に応じて、ビームポジションに対応する第1送信パルス幅とこの第1送信パルス幅に対し所定のデューティ比となる第1送信繰り返し周期とを決定する第1時間決定部を備える。また、そのレーダ装置は、出射方向に応じて、第1送信繰り返し周期および第1送信パルス幅の両時間に前記のデューティ比を乗じて得られる時間以上の第2送信パルス幅とこの第2送信パルス幅に対し前記のデューティ比となる第2送信繰り返し周期とを決定する第2時間決定部を備える。また、そのレーダ装置は、第1時間決定部が決定した第1送信パルス幅と第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号を出射方向に送信し、第2時間決定部が決定した第2送信パルス幅と第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を、出射方向に送信する送信部を備える。また、そのレーダ装置は、送信部が送信した第1送信パルス信号または第2送信パルス信号いずれかに応じて物体により反射された反射パルス信号を受信する受信部を備える。
このように構成したことにより、第1実施形態であるレーダ装置は、レーダ探知性能を満足する第1送信パルス幅と、この第1送信パルス幅に対して送信素子の冷却性能および送信効率を高く保つことができる送信デューティ比となる第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号を、送信ビーム波として出射する。これにより、第1実施形態であるレーダ装置によれば、空中線10における送信素子の冷却性能および送信効率を高く保った捜索を行うことができる。
さらに、第1実施形態であるレーダ装置は、第2送信パルス幅と第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を送信することにより、送信素子の冷却性能および送信効率を高く保ちつつ、第1送信パルス信号が低PRF信号でないことにより発生するレンジアンビギュイティをカバーした捜索を行うことができる。
また、第1実施形態であるレーダ装置における方向指定部は、捜索範囲内でビームポジションをずらす走査を行うことによって、各ビームポジションに対する出射方向を指定してもよい。また、そのレーダ装置における送信部は、捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向に、出射方向に対応する第1送信パルス信号を送信し、さらに、捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向に、出射方向に対応する第2送信パルス信号を送信してもよい。
この構成によれば、第1実施形態であるレーダ装置は、捜索範囲内の第一回目の走査によって、空中線における送信素子の冷却性能および送信効率を高く保った状態での捜索を行い、第二回目の走査によって、第一回目の捜索において検知できなかった距離(距離ブラインド時間に相当する距離)についての捜索を行う。
以上により、第1実施形態であるレーダ装置によれば、空中線における送信素子の冷却性能および送信効率を高く保ちながら、レーダ探知性能を十分に発揮させることができる。
[第2の実施の形態]
第2実施形態であるレーダ装置では、捜索範囲内におけるビームポジションの走査方法が第1実施形態と異なる。第2実施形態におけるレーダ装置の機能構成は第1実施形態におけるレーダ装置と同一であるとし、第1実施形態と同一の構成名を用いて動作を説明する。
第2実施形態であるレーダ装置1における捜索制御部51による送信パルス信号の送信に係る動作について説明する。
図7は、捜索制御部51が捜索範囲内を走査し、送信パルス信号を送信させる処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートは、捜索範囲内を1回走査する処理のみを示している。
ステップS21において、方向指定部510は、捜索範囲内の一つのビームポジションに対する出射方向を、空中線10に対して指定するとともに、第1時間決定部520および第2時間決定部530に指定する。具体的に、方向指定部510は、最初のステップS21の処理においては、ビームポジションの初期位置に対する射出方向を指定する。また、方向指定部510は、後述するステップS26から移行された場合のステップS21の処理においては、現在位置からビームポジションを一つずらした位置に対する射出方向を指定する。
次に、ステップS22において、第1時間決定部520は、方向指定部510が指定する出射方向に応じて、ビームポジションに対応する第1送信パルス幅とこの第1送信パルス幅に対し所定のデューティ比となる第1送信繰り返し周期とを決定する。次に、第1時間決定部520は、第1送信パルス幅と第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号を生成し、この第1送信パルス信号を送信機30に供給する。
次に、ステップS23において、送信機30と、送信側に切り替えられた送受信切替機20と、空中線10とを含む送信部は、第1時間決定部520が決定した第1送信パルス幅と第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号を、方向指定部510が指定した出射方向に出射する。
次に、ステップS24において、第2時間決定部530は、方向指定部510が指定する出射方向に応じて、第1時間決定部520が決定した第1送信繰り返し周期および第1送信パルス幅の両時間にあらかじめ決められた前記の送信デューティ比を乗じて得られる時間以上の第2送信パルス幅と、この第2送信パルス幅に対し前記の送信デューティ比となる第2送信繰り返し周期とを決定する。次に、第2時間決定部530は、第2送信パルス幅と第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を生成し、この第2送信パルス信号を送信機30に供給する。
次に、ステップS25において、送信機30と、送信側に切り替えられた送受信切替機20と、空中線10とを含む送信部は、第2時間決定部530が決定した第2送信パルス幅と第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を、方向指定部510が指定した出射方向に出射する。
次に、ステップS26において、捜索制御部51は、捜索範囲内の走査が完了したか否かを判定し、完了していない場合(ステップS26:NO)はステップS21の処理に戻し、完了した場合(ステップS26:YES)は本フローチャートの処理を終了させる。
上述したように、第2実施形態であるレーダ装置1において、方向指定部510は、捜索範囲内でビームポジションをずらす走査を行うことによって、各ビームポジションに対する出射方向を指定する。そして、送信部は、捜索範囲内の全ビームポジションに対する出射方向ごとに、出射方向に対応する第1送信パルス信号を送信し、出射方向に対応する第2送信パルス信号を送信する。
この構成によれば、第2実施形態であるレーダ装置は、捜索範囲内の1回の走査によって、空中線における送信素子の冷却性能および送信効率を高く保った状態での捜索と、距離ブラインド時間に相当する距離についての捜索とを行う。
以上により、第2実施形態であるレーダ装置によれば、空中線における送信素子の冷却性能および送信効率を高く保ちながら、レーダ探知性能を十分に発揮させることができる。
なお、上述した第1実施形態および第2実施形態において、第1時間決定部520は、第1ビームスケジュールテーブルを記憶する第1記憶部521を備え、方向指定部510が指定する出射方向に応じて、その出射方向にそれぞれ対応する第1送信パルス幅情報と第1送信繰り返し周期情報とを、第1記憶部521の第1ビームスケジュールテーブルから読み出すようにした。これ以外に、第1時間決定部520は、捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向(例えば、方位角、および、仰角または俯角)に対応して、当該ビームポジションに対して式(1)によるレーダの探知性能を満足する第1送信パルス幅を計算することによって決定し、この第1送信パルス幅に対しあらかじめ決められた送信デューティ比となる第1送信繰り返し周期を計算することによって決定してもよい。
このように構成することによって、メモリ領域の削減を図ることができる。
また、第1実施形態および第2実施形態において、第2時間決定部530は、第2ビームスケジュールテーブルを記憶する第2記憶部531を備え、方向指定部510が指定する出射方向に応じて、その出射方向にそれぞれ対応する第2送信パルス幅情報と第2送信繰り返し周期情報とを、第2記憶部531の第2ビームスケジュールテーブルから読み出すようにした。これ以外に、第2時間決定部530は、捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向(例えば、方位角、および、仰角または俯角)に対応して、第1時間決定部520が決定した第1送信繰り返し周期および第1送信パルス幅の両時間にあらかじめ決められた前記の送信デューティ比を乗じることによって第2送信パルス幅を決定し、この第2送信パルス幅に対し前記の送信デューティ比となる第2送信繰り返し周期を計算することによって決定してもよい。
このように構成することによって、メモリ領域の削減を図ることができる。
また、第1実施形態および第2実施形態におけるレーダ装置の一部、例えば、捜索制御部の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、その制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて、このコンピュータシステムが実行することにより、当該機能を実現してもよい。なお、このコンピュータシステムとは、オペレーティング・システム(Operating System;OS)や周辺装置のハードウェアを含むものである。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに備えられる磁気ハードディスクやソリッドステートドライブ等の記憶装置のことをいう。さらに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、インターネット等のコンピュータネットワーク、および電話回線や携帯電話網を介してプログラムを送信する場合の通信回線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、さらには、その場合のサーバ装置やクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
以上述べた少なくとも一つの実施形態であるレーダ装置によれば、効率とレーダ探知性能とを向上させて物体を捜索することができる。言い換えると、少なくとも一つの実施形態であるレーダ装置によれば、レーダのパフォーマンスを良好に発揮させながら、捜索時間を効率化させることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…空中線、20…送受信切替機、30…送信機、40…受信機、50…レーダ制御機、51…捜索制御部、52…検定制御部、53…追跡制御部、510…方向指定部、520…第1時間決定部、521…第1記憶部、530…第2時間決定部、531…第2記憶部

Claims (5)

  1. ビームポジションに対する送信パルス信号の出射方向を指定する方向指定部と、
    前記方向指定部が指定する出射方向に応じて、前記ビームポジションに対応する第1送信パルス幅と前記第1送信パルス幅に対し所定のデューティ比となる第1送信繰り返し周期とを決定する第1時間決定部と、
    前記出射方向に応じて、前記第1送信繰り返し周期および前記第1送信パルス幅の両時間に前記デューティ比を乗じて得られる時間以上の第2送信パルス幅と前記第2送信パルス幅に対し前記デューティ比となる第2送信繰り返し周期とを決定する第2時間決定部と、
    前記第1時間決定部が決定した前記第1送信パルス幅と前記第1送信繰り返し周期とを有する第1送信パルス信号を前記出射方向に送信し、前記第2時間決定部が決定した前記第2送信パルス幅と前記第2送信繰り返し周期とを有する第2送信パルス信号を、前記出射方向に送信する送信部と、
    前記送信部が送信した前記第1送信パルス信号または前記第2送信パルス信号いずれかに応じて物体により反射された反射パルス信号を受信する受信部と、
    を備えるレーダ装置。
  2. 前記方向指定部は、捜索範囲内でビームポジションをずらす走査を行うことによって、各ビームポジションに対する出射方向を指定し、
    前記送信部は、前記捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向に、前記出射方向に対応する前記第1送信パルス信号を送信し、さらに、前記捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向に、前記出射方向に対応する前記第2送信パルス信号を送信する、
    請求項1記載のレーダ装置。
  3. 前記方向指定部は、捜索範囲内でビームポジションをずらす走査を行うことによって、各ビームポジションに対する出射方向を指定し、
    前記送信部は、前記捜索範囲内の全ビームポジションに対する出射方向ごとに、前記出射方向に対応する前記第1送信パルス信号を送信し、前記出射方向に対応する前記第2送信パルス信号を送信する、
    請求項1記載のレーダ装置。
  4. 前記第1時間決定部は、前記捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向に対応して、前記第1送信パルス幅を示す第1送信パルス幅情報と前記第1送信繰り返し周期を示す第1送信繰り返し周期情報とを関連付けて記憶する第1記憶部を備え、前記方向指定部が指定する出射方向に応じて、前記出射方向にそれぞれ対応する第1送信パルス幅情報と第1送信繰り返し周期情報とを前記第1記憶部から読み出す、
    請求項1から請求項3いずれか一項記載のレーダ装置。
  5. 前記第2時間決定部は、前記捜索範囲内の各ビームポジションに対する出射方向に対応して、前記第2送信パルス幅を示す第2送信パルス幅情報と前記第2送信繰り返し周期を示す第2送信繰り返し周期情報とを関連付けて記憶する第2記憶部を備え、前記方向指定部が指定する出射方向に応じて、前記出射方向にそれぞれ対応する第2送信パルス幅情報と第2送信繰り返し周期情報とを前記第2記憶部から読み出す、
    請求項1から請求項4いずれか一項記載のレーダ装置。
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