JP2003149210A - 渦電流探傷用プローブとそのプローブを用いた渦電流探傷装置 - Google Patents

渦電流探傷用プローブとそのプローブを用いた渦電流探傷装置

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JP2003149210A JP2001345771A JP2001345771A JP2003149210A JP 2003149210 A JP2003149210 A JP 2003149210A JP 2001345771 A JP2001345771 A JP 2001345771A JP 2001345771 A JP2001345771 A JP 2001345771A JP 2003149210 A JP2003149210 A JP 2003149210A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内挿型プローブ又は貫通型プローブを用いた渦
電流探傷装置において、プローブを回転することなく、
金属管等の内面又は外面のキズを探傷すること及びリフ
トオフ雑音を小さくすこと。 【解決手段】 巻き方向が逆の2個の励磁コイルCE
1,CE2の間に巻き方向が同じ8個の検出コイルCd
1〜CD8を放射状に配置し、各検出コイルに発生する
キズ信号の振幅波形の極性を比較してキズの位置を評価
する。またキズ信号の位相により、キズの深さ及び検査
体の表面のキズか、裏面のキズかを評価する。検出コイ
ルCD1〜CD8は、励磁コイルCE1,CE2の間に
配置してあるから、キズに起因する渦電流が発生してい
るときのみ起電力を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、渦電流探傷用プ
ローブとそのプローブを用いた渦電流探傷装置に関し、
特に管状又は棒状検査体に適した渦電流探傷用プローブ
とそのプローブを用いた渦電流探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9、図10を参照して従来の渦電流探
傷用プローブを説明する。なお図9、図10に共通部分
は、同じ符号を使用している。図9は、パンケーキ状コ
イルから成るプローブを金属管に内挿して探傷する場合
の例である。図9(a)は、9図(b)のY2−Y2部
分の矢印方向の断面図、図9(b)は、図9(a)のY
1−Y1部分の矢印方向の断面図、図9(c)は、金属
管に発生する渦電流を説明する図である。図において、
Cpはパンケーキ状コイル、Tは金属管、Sは金属管T
の支持具、TFは金属管Tのキズである。
【0003】図9の場合、金属管T内でコイルCPを1
回転し、後述するキズ信号を検出して金属管Tの内面又
は外面のキズを探傷する。金属管TにコイルCpを内挿
して、コイルCpに励磁電流を供給すると、コイルCp
が図9(a)のイの位置にあるときには、図9(c)の
イのようにコイルCpの巻線に沿って、渦電流Iが発生
する。コイルCpには、渦電流Iにより起電力が発生す
る。
【0004】コイルCpが図9(a)のロのように、キ
ズTFの位置にあるときには、図9(c)のロのよう
に、渦電流Iは、キズTFのところで変化するため、コ
イルCpに発生する起電力も変化する。その起電力の変
化は、いわゆるキズ信号を発生する。
【0005】コイルCpが図9(a)のハのように、支
持具Sの位置にあるときには、9図(c)のハのよう
に、渦電流Iは、支持具Sのところで変化するため、コ
イルCpに発生する起電力も変化する。したがってコイ
ルCpが図9(a)のハの位置にあるときは、支持具S
により支持具信号、いわゆる支持具雑音が発生する。コ
イルCpには、渦電流Iによる起電力とキズ或いは支持
具による渦電流Iの変化に起因する起電力、いわゆるキ
ズ信号或いは支持具雑音とが同時に発生する。一方コイ
ルCpと検査体との相対距離(以下リフトオフと呼ぶ)
が変化すると、渦電流Iも変化して、いわゆるリフトオ
フ雑音を発生するため、キズの評価精度が低下する。
【0006】図10のプローブは、巻き方向が逆の2個
の励磁コイルCE1,CE2と1個の検出コイルCDと
から成り、励磁コイルCE1,CE2は、略平行になる
ように所定の間隔をおいて配置し、検出コイルCDは、
励磁コイルCE1,CE2の間に励磁コイルCE1,C
E2の軸方向と略平行に配置してある。図10の場合、
図9の場合と同様に、金属管T内でプローブを1回転
し、キズ信号を検出して金属管Tの内面又は外面のキズ
を探傷する。
【0007】プローブが図10(a)のイの位置にある
ときには、10図(c)のイのように、励磁コイルCE
1,CE2の巻線に沿って、逆方向に流れる渦電流I
1、I2が発生する。検出コイルCDは、励磁コイルC
E1,CE2の間に位置し、渦電流I1、I2の間に位
置するから、検出コイルCDには、渦電流I1、I2に
よる起電力は発生しない。
【0008】プローブが図10(a)のロのように、キ
ズTFの位置にあるときには、10図(c)のロのよう
に、渦電流I1、I2とは別に渦電流i1,i2がキズ
TFの両側に発生し、逆方向に流れる。したがって検出
コイルCDには、渦電流i1又は渦電流i2により起電
力が発生し、いわゆるキズ信号が発生する。なお渦電流
i1,i2は、方向が逆であるから、検出コイルCDが
キズTFの真上に位置するときは、起電力は発生しな
い。
【0009】プローブが図10(a)のハのように、支
持具Sの位置にあるときには、10図(c)のハのよう
に、渦電流I1、I2は、支持具Sの切り口と平行する
方向に発生するから、支持具Sの位置で変化しない。し
たがって検出コイルCDには、起電力は、発生しない。
検出コイルCDは、キズTFに起因する渦電流i1,i
2が発生したときのみ、起電力を発生するから、リフト
オフ雑音を発生しない。したがってキズの評価精度が高
くなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図9及び図10のプロ
ーブは、金属管Tのキズを探傷するには、金属管T内で
プローブを360度回転しなければならないから、プロ
ーブの回転機構が必要になり、構造が複雑になる。また
金属管T内でプローブを回転するための時間を要し、探
傷時間が長く係る。また、プローブの回転、管軸方向の
走査の際、図9(a)のプローブの場合には、リフトオ
フ雑音の影響が大きくなる。本願発明は、これらの問題
点を改善するため、プローブの回転の必要がなく、リフ
トオフ雑音の影響もなく、かつキズの評価が容易なプロ
ーブと、そのプローブを用いた渦電流探傷装置の提供を
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明の渦電流探傷用
プローブは、巻線の方向が逆の2個の励磁コイルを略平
行に配置し、その2個の励磁コイルの間に巻線の方向が
同じ複数の検出コイルを励磁コイルの軸方向と略平行に
放射状に配置し、各検出コイルは、独立して出力を発生
することを特徴とする。本願発明の渦電流探傷用プロー
ブは、前記の渦電流探傷用プローブにおいて、渦電流探
傷用プローブは内挿型であることを特徴とする。本願発
明の渦電流探傷用プローブは、前記の渦電流探傷用プロ
ーブにおいて、渦電流探傷用プローブは貫通型であるこ
とを特徴とする。本願発明の渦電流探傷装置は、巻線の
方向が逆の2個の励磁コイルを略平行に配置し、その2
個の励磁コイルの間に巻線の方向が同じ複数の検出コイ
ルを励磁コイルの軸方向と略平行に放射状に配置し、各
検出コイルは、独立して出力を発生するプローブ、その
プローブの各検出コイルのキズ信号を検出するキズ信号
検出器、キズ信号検出器のキズ信号により検査体のキズ
を評価するキズ評価器とを備えていることを特徴とす
る。本願発明の渦電流探傷装置は、前記の渦電流探傷装
置において、キズ評価器は、キズ信号の振幅波形を表示
することを特徴とする。本願発明の渦電流探傷装置は、
前記の渦電流探傷装置において、キズ評価器は、キズ信
号の位相を表示することを特徴とする。本願発明の渦電
流探傷装置は、前記の渦電流探傷装置において、キズ評
価器は、キズ信号の位相に基づきキズの深さ、及び検査
体の内面のキズか、外面のキズかを表示することを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図8を参照して、本願発明
の実施の形態を説明する。なお各図に共通の部分は、同
じ符号を使用している。
【0013】図1は、本願発明の実施の形態に係る内挿
型プローブの構成を示し、プローブを金属管内に挿入し
た状態を示す。図1(a)は、図1(b)のX2−X2
部分の矢印方向の断面図、図1(b)は、図1(a)の
X1−X1部分の断面図である。図において、CE1,
CE2は励磁コイル、CD1〜CD8は検出コイル、T
は金属管、TFは金属管Tのキズである。
【0014】図1のプローブは、巻き方向が逆の2個の
励磁コイルCE1,CE2と巻き方向が同じ8個の検出
コイルCD1〜CD8とから成り、励磁コイルCE1,
CE2は、略平行になるように所定の間隔をおいて配置
し、検出コイルCD1〜CD8は、励磁コイルCE1,
CE2の間に励磁コイルCE1,CE2の軸方向と略平
行に、所定の間隔をおいて放射状に配置してある。検出
コイルCD1〜CD8は、各検出コイル毎に独立して出
力を発生する。
【0015】ここで図2を参照して、検出コイルCD1
〜CD8に発生するキズ信号について説明する。図2
(a)は、検出コイルとキズの位置関係を、図2(b)
〜(d)は、各検出コイルのキズ信号の振幅波形を示
す。図2(a)において、I1,I2は、励磁コイルC
E1,CE2により発生し、逆方向に流れる渦電流、i
1,i2は、キズTFにより発生し、キズTFの両側を
逆方向に流れる渦電流である。
【0016】図2(a)のように、プローブの検出コイ
ルCD2がキズTFの真上に位置するときは、検出コイ
ルCD2には、渦電流i1,i2が差動的に作用するた
め起電力は発生しない。即ち図2(c)のように、キズ
信号は発生しない。検出コイルCD1には、渦電流i1
により図2(b)のように、キズ信号が発生し、検出コ
イルCD3には、渦電流i2により図2(d)のよう
に、検出コイルCD1と逆極性のキズ信号が発生する。
したがって極性が逆になる検出コイルCD1のキズ信号
と検出コイルCD3のキズ信号とによりキズTFの位置
を評価することができる。
【0017】図1のプロ−ブは、8個の検出コイルCD
1〜CD8を所定間隔で配置してあるが、検出コイルの
間隔を検証するため、1個の検出コイルを備えたプロー
ブを用いて回転探傷を行った。図3は、その回転探傷に
用いたプローブと回転探傷の結果を示す。図3(a)
は、金属管Tに内挿したプローブの斜視図であり、図3
(b)は、回転探傷結果を示す図である。
【0018】ここで、金属管Tは、外径22mm、管肉
厚1.5mmの黄銅管を用い、その黄銅管に管軸方向の
長さ15mm、幅0.5mm、深さ管肉厚の80%のキ
ズを形成した。またプローブの励磁コイルCE1,CE
2は、外径18mm、巻線断面積2×2mm2の円形コ
イルを、検出コイルCDは、励磁コイルCE1,CE2
の軸方向の長さ6mm、高さ7mm、巻線断面積1×1
mm2の矩形コイルを用いた。
【0019】図3(b)の横軸は、プローブの回転角度
を表し、縦軸は、キズ信号の振幅波形の振幅の絶対値
を、最大振幅で正規化して表してある。図3は、キズT
Fが、180度の位置にある場合の例である。キズ信号
の振幅は、キズの中心、即ち180度の位置で0にな
り、キズの両側で最大になる。L1,L2は、振幅が最
大振幅の2分の1以上になる範囲である。
【0020】図3(b)の回転探傷結果を参照して、図
1のプローブの検出コイルの、例えばCD1、CD2、
CD3についてみると、検出コイルCD1、CD2、C
D3を45度の間隔で配置し、検出コイルCD2がキズ
TFの真上に位置する場合、キズTFの真上を中心に角
度が±22.5度変化しても、検出コイルCD1、CD
3には、最大振幅の2分の1以上のキズ信号が発生す
る。
【0021】図4、図5は、図1のプローブを金属管T
の軸方向に走査したときに、検出コイルCD1〜CD8
に発生するキズ信号の振幅波形を検証するため、図3
(a)のプローブを用い、検出コイルCDの角度を45
度づつ変えて、プローブを金属管Tの軸方向に20mm
走査したときのキズの位置と探傷結果を示す。図4、図
5の(a)は、キズの位置を、図4、図5の(b)〜
(f)は、各検出コイルに対応する位置のキズ信号の振
幅波形を示す。図4、図5の(b)〜(f)の横軸は、
走査距離を、縦軸は、キズ信号の正規化した振幅波形を
表している。
【0022】図4は、キズTFが検出コイルCD3の真
下に位置するときの例である。検出コイルCD3には、
キズ信号は、発生しないが、検出コイルCD1、CD2
には、振幅の大きさは異なるが同じ極性のキズ信号が発
生し、検出コイルCD4、CD5には、振幅の大きさは
異なるが同じ極性で、検出コイルCD1、CD2のキズ
信号と逆極性のキズ信号が発生する。この検出コイルC
D1と検出コイルCD4のキズ信号の極性の逆転からキ
ズTFの位置を評価できる。
【0023】図5は、キズTFが検出コイルCD2とC
D3の中間に位置するときの例である。検出コイルCD
1、CD2には、振幅の大きさは異なるが同じ極性のキ
ズ信号が発生し、検出コイルCD3、CD4、CD5に
は、振幅の大きさは異なるが同じ極性で、検出コイルC
D1、CD2のキズ信号と逆極性のキズ信号が発生す
る。この検出コイルCD2と検出コイルCD3のキズ信
号の極性の逆転からキズTFの位置を評価できる。
【0024】図6は、プローブを金属管の外側に装着す
る貫通型プローブの例で、基本的構造は、図1のプロー
ブと同じである。図6(a)は、図6(b)のX4−X
4部分の矢印方向の断面図であり、図6(b)は、図6
(a)のX3−X3部分の矢印方向の断面図である。
【0025】図6のプローブは、巻き方向が逆の2個の
励磁コイルCE1,CE2と巻き方向が同じ8個の検出
コイルCD1〜CD8とから成り、励磁コイルCE1,
CE2は、略平行になるように所定の間隔をおいて配置
し、検出コイルCD1〜CD8は、励磁コイルCE1,
CE2の間に励磁コイルCE1,CE2の軸方向と略平
行に、所定の間隔をおいて放射状に配置してある。検出
コイルCD1〜CD8は、各検出コイル毎に独立して出
力を発生する。金属管Tは、励磁コイルCE1,CE2
を貫通している。図6のプローブの探傷原理は、図1の
プローブと同じである。また探傷の対象となる検査体
は、金属管に限らず、金属棒、金属線等であってもよ
い。
【0026】図7は、プローブの検出コイルに発生する
キズ信号の位相とキズの深さとの関係を示す。図7の縦
軸のキズの深さは、金属官等の検査体の肉厚のパーセン
トで表してある。グラフFは、検出コイルが対向する金
属管等の検査体の面、即ち内挿型の場合は金属管等の内
面、貫通型の場合は金属管等の外面にキズがあるときの
キズ信号の位相とキズの深さとの関係を示し、グラフB
は、検出コイルが対向する金属管等の検査体の面と反対
の面にキズがあるときのキズ信号の位相とキズの深さと
の関係を示す。
【0027】検出コイルに発生するキズ信号は、キズの
深さにより位相が変化し、またキズが検査体の検出コイ
ルが対向する面にあるか、反対側の面にあるかにより位
相が異なるから、本発明のプルーフは、前記のようにキ
ズ信号の振幅波形によりキズの位置を評価し、キズ信号
の位相により、キズの深さ及びキズのある検査体の面を
判別することができる。
【0028】図8は、本発明の実施の形態に係る渦電流
探傷装置のブロック図である。渦電流探傷装置は、金属
管等の検査体Tに内挿するプローブ2、そのプローブ2
に励磁電流を供給する励磁電流供給器1、プローブ2に
発生するキズ信号を検出するキズ信号検出器3、及びキ
ズ信号検出器3のキズ信号に基づいてキズの位置、深
さ、及び検査体の内面のキズか、外面のキズかを評価す
るキズ評価器から成る。
【0029】プローブ2は、図1のプローブから成り、
検出コイルCD1〜CD8には、金属官等の検査体Tの
キズに起因して発生する渦電流i1,i2により発生す
る起電力により、キズ信号が発生する。キズ信号検出器
3は、検出コイルCD1〜CD8の夫々のキズ信号の波
形や位相を検出し、キズ評価器4に表示する。キズ評価
器4は、ディスプレイやレコーダー等を備えている。キ
ズ評価器4に表示される検出コイルCD1〜CD8のキ
ズ信号の波形や位相から、キズの位置、深さ、及び検査
体Tの内面のキズか、外面のキズか等を評価することが
できる。キズの深さ及び検査体の内面のキズか、外面の
キズかの評価は、キズ信号検出器3により検出されたキ
ズ信号の位相と図7の関係を利用し、キズの深さ等を直
接表示して行うこともできる。
【0030】図8の渦電流探傷装置は、プローブ2とし
て内挿型プローブについて説明したが、貫通型プローブ
を用いても同様である。
【0031】前記実施の形態は、検出コイルが8個のプ
ローブについて説明したが、8個に限るものではない。
また前記実施の形態は、検出コイルに矩形型コイルを用
いたが、矩形に限らず、三角形、円形等であってもよ
い。
【0032】
【発明の効果】本願発明のプローブは、2個の励磁コイ
ルの間に、複数の検出コイルを配置してあるから、プロ
ーブを回転することなく、従来の回転探傷と同様に金属
管等の内面や外面のキズを探傷することができる。した
がって本願発明の渦電流探傷装置は、従来のプローブを
用いた渦電流探傷装置に比べ、探傷時間を短縮でき、探
傷作業を効率的に行うことができる。また本願発明の渦
電流探傷装置は、プローブの回転手段を要しないから、
構造が簡単になる。かつ本願発明の渦電流探傷装置は、
複数の検出コイルのキズ信号の振幅波形を比較して、極
性の反転箇所を判別するだけでキズの位置を評価できる
から、評価作業が簡単になる。また本願発明の渦電流探
傷装置は、前記のようにキズ信号の振幅波形によりキズ
の位置を評価するとともに、キズ信号の位相によりキズ
の深さ及び検査体の内面のキズか、外面のキズかも評価
することができる。
【0033】本願発明のプローブは、2個の励磁コイル
の間に検出コイルを配置するから、検出コイルは、キズ
に起因する渦電流のみを検知する。したがって本願発明
のプローブは、リフトオフ雑音の影響を受けることな
く、高い精度でキズを評価できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る内挿型プローブの
断面である。
【図2】本願発明の実施の形態に係るプローブの渦電流
とキズ信号を説明する図である。
【図3】本願発明の実施の形態に係るプローブのキズ信
号の振幅波形を検証するための回転探傷型プローブと回
転探傷結果を示す図である。
【図4】検査体のキズの位置と本願発明の実施の形態に
係るプローブの検出コイルの振幅波形を示す図である。
【図5】検査体のキズの位置と本願発明の実施の形態に
係るプローブの検出コイルの振幅波形を示す図である。
【図6】本願発明の実施の形態に係る貫通型プローブの
断面である。
【図7】本願発明の実施の形態に係るプローブのキズ信
号の位相とキズの深さとの関係を示す図である。
【図8】本願発明の実施の形態に係る渦電流探傷装置の
ブロック図である。
【図9】従来のパンケーキ型コイルを用いた内挿型プロ
ーブが発生する渦電流を説明する図である。
【図10】従来の2個の励磁コイルとその励磁コイルの
間に配置した検出コイルとから成る内挿型プローブが発
生する渦電流を説明する図である。
【符号の説明】
1 励磁電流供給器 2 プローブ 3 キズ信号検出器 4 キズ評価器 CE1,CE2 励磁コイル CD,CD1〜CD8 検出コイル I,I1,I2,i1,i2 渦電流 T 金属官等の検査体 TF キズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G053 AA11 AB21 BA12 BA13 BC02 CA03 CB24 CB25 DA02 DA03 DA10 DB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線の方向が逆の2個の励磁コイルを略
    平行に配置し、その2個の励磁コイルの間に巻線の方向
    が同じ複数の検出コイルを励磁コイルの軸方向と略平行
    に放射状に配置し、各検出コイルは、独立して出力を発
    生することを特徴とする渦電流探傷用プローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の渦電流探傷用プローブ
    において、渦電流探傷用プローブは内挿型であることを
    特徴とする渦電流探傷用プローブ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の渦電流探傷用プローブ
    において、渦電流探傷用プローブは貫通型であることを
    特徴とする渦電流探傷用プローブ。
  4. 【請求項4】 巻線の方向が逆の2個の励磁コイルを略
    平行に配置し、その2個の励磁コイルの間に巻線の方向
    が同じ複数の検出コイルを励磁コイルの軸方向と略平行
    に放射状に配置し、各検出コイルは、独立して出力を発
    生するプローブ、そのプローブの各検出コイルのキズ信
    号を検出するキズ信号検出器、キズ信号検出器のキズ信
    号により検査体のキズを評価するキズ評価器とを備えて
    いることを特徴とする渦電流探傷装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の渦電流探傷装置におい
    て、キズ評価器は、キズ信号の振幅波形を表示すること
    を特徴とする渦電流探傷装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の渦電流探傷装置におい
    て、キズ評価器は、キズ信号の位相を表示することを特
    徴とする渦電流探傷装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の渦電流探傷装置におい
    て、キズ評価器は、キズ信号の位相に基づきキズの深
    さ、及び検査体の内面のキズか、外面のキズかを表示す
    ることを特徴とする渦電流探傷装置。
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