JP2003148553A - ダイナミックダンパー - Google Patents

ダイナミックダンパー

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JP2003148553A
JP2003148553A JP2001342142A JP2001342142A JP2003148553A JP 2003148553 A JP2003148553 A JP 2003148553A JP 2001342142 A JP2001342142 A JP 2001342142A JP 2001342142 A JP2001342142 A JP 2001342142A JP 2003148553 A JP2003148553 A JP 2003148553A
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Noritoshi Sakuma
紀利 佐久間
Masaru Ogasawara
大 小笠原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動源側への装着が容易なダイナミックダン
パーを提供する。 【解決手段】 取付金具2に、質量保持部3と一体成形
したゴム状弾性体製のカバー固定部10を設ける。取付
金具2及びダストカバー19のボルト孔16、24を合
わせて、カバー固定部10をダストカバー19の取付孔
23に嵌合止着し、取付金具2とダストカバー19とを
一体化する。振動源側への装着時に、両ボルト孔16、
24を合わせる手間を省略できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等に
装備されて、振動源側の振動を減衰するためのダイナミ
ックダンパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等には、例えばエンジン
やプロペラシャフト等から伝達された振動を減衰するた
めのダイナミックダンパーが装備されている。図9にダ
イナミックダンパーの一例を示す。
【0003】このダイナミックダンパーは、質量部材1
01と、振動源側に取り付けられる取付金具102と、
質量部材101及び取付金具102間に介設されるゴム
状弾性体製の質量保持部103とを備えており、質量部
材101と取付金具102との相対的な振動を質量保持
部103が減衰することにより、振動源側の振動を減衰
する。
【0004】取付金具102は、上片104と側片10
5とが連続して、下方が開放された略コ字形に形成さ
れ、両側片105の内面側に、質量保持部103が固着
される。質量保持部103の内方側には、保持金具10
6が止着されており、この保持金具106に質量部材1
01が溶接固定され、質量保持部103を介して、質量
部材101が取付金具102に弾性的に保持される。
【0005】取付金具102の両端側には、ボルト孔1
07を有する取付片108が形成され、この取付片10
8がブラケット109の上面側にボルト締結されて、取
付金具102が振動源側に取り付けられる。
【0006】上片104の内面側には、質量保持部10
3と連続するストッパゴム部110が固着されている。
このストッパゴム部110は、質量部材101と取付金
具102とが相対的に振動して、その変位が大きくなっ
たときに、質量部材101が当接することにより、質量
部材101の大変位を規制する。
【0007】このダイナミックダンパーには、質量部材
101及び取付金具102の上方及び側面を覆う略逆カ
ップ状のダストカバー111が取り付けられ、質量部材
101の周辺へのダストや泥等の侵入を阻止して、質量
部材101が動かなくなることを防止している。
【0008】このダストカバー111は、その両端側に
取付片112が形成されており、この取付片112のボ
ルト孔113の位置と、取付金具102の取付片108
のボルト孔107の位置とを合わせて配置され、共通の
ボルトで、取付金具102と共に、ブラケット109の
上面側に締結される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のダイ
ナミックダンパーでは、ブラケットにボルト締結する
際、ブラケットのボルト孔に取付金具のボルト孔を合わ
せ、さらに、ダストカバーのボルト孔を合わせる必要が
ある。
【0010】このとき、取付金具をダストカバーで覆っ
た状態では、取付金具のボルト孔が見えないため、各ボ
ルト孔の位置を合わせにくく、ダイナミックダンパーを
取り付けるのに要する時間が長くなり、その分、コスト
が高くなっていた。
【0011】本発明は、振動源側への装着が容易なダイ
ナミックダンパーを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、質量部材と、振動源側に取り付けられる
取付金具と、質量部材及び取付金具間に介設されるゴム
状弾性体製の質量保持部とを備え、質量部材周辺へのダ
スト等の侵入を阻止するダストカバーが取り付けられる
ダイナミックダンパーにおいて、前記取付金具とダスト
カバーとを一体化するための固定手段が設けられ、該固
定手段は、ダストカバーに形成された取付孔と、前記取
付金具に突設されて前記取付孔に止着されるカバー固定
部とから構成され、前記カバー固定部は、ゴム状弾性体
製とされたことを特徴とするダイナミックダンパーを提
供する。
【0013】すなわち、取付金具にゴム状弾性体製のカ
バー固定部を突設し、ダストカバーに形成した取付孔
に、カバー固定部を止着して、取付金具とダストカバー
とを一体化することにより、ダイナミックダンパーの取
付を簡単にする。つまり、取付金具及びダストカバーの
ボルト孔の位置を合わせた状態で、両者を一体化するこ
とにより、ダイナミックダンパーの取付時に、両ボルト
孔を合わせる手間を省略することができる。ここで、カ
バー固定部をゴム状弾性体製とすることにより、取付孔
に、がたつくことなく止着することができる。
【0014】なお、ダストカバーを振動源側に直接に取
り付けずに、取付孔及びカバー固定部からなる固定手段
で、ダストカバーを取付金具に固定してもよい。取付金
具とダストカバーとを一体化するための固定手段として
は、溶接やねじ止め、リベットによる固定等が考えられ
るが、ゴム状弾性体製のカバー固定部を取付孔に止着す
る手段は、他の手段よりもコストが安く好適である。
【0015】また、上記のダイナミックダンパーを、前
記カバー固定部は、質量保持部と同時に加硫成形された
ことを特徴とするダイナミックダンパーとする。そうす
れば、カバー固定部を別に成形する工程を省略すること
ができ、コストを安くすることができる。
【0016】また、上記のダイナミックダンパーを、前
記カバー固定部は、その先端部に、ダストカバーの外面
側に係合して止着する爪部が形成され、矢先形状とされ
たことを特徴とするダイナミックダンパーとすることに
より、カバー固定部からのダストカバーの抜け出しを防
止できる。
【0017】すなわち、カバー固定部を矢先形状とし
て、その先端部に形成した爪部をダストカバーの外面側
(取付孔の周縁部)に係合して止着することにより、ダ
ストカバーの抜け出しを防止して、ダストカバーを取付
金具に、より強固に一体化することができる。
【0018】また、上記のダイナミックダンパーを、前
記取付金具及びダストカバーに、振動源側に共締めする
ためのボルト孔が形成され、前記固定手段に、両ボルト
孔を位置合わせするための位置決め手段が付設されたこ
とを特徴とするダイナミックダンパーとする。そうすれ
ば、取付金具及びダストカバーを一体化する際に、その
ボルト孔同士を容易に位置合わせして、その状態を維持
することができる。
【0019】また、上記のダイナミックダンパーを、前
記位置決め手段は、前記取付孔及びカバー固定部の断面
形状を円以外の形状としたことを特徴とするダイナミッ
クダンパーとする。そうすれば、取付孔及びカバー固定
部を一つだけ設けて、ダストカバーの回転を阻止し、ボ
ルト孔の位置が合った状態を維持することができる。
【0020】つまり、取付孔及びカバー固定部の断面形
状が円形で、これらを一つだけ設ける場合、カバー固定
部の周りに、ダストカバーが回転して、取付金具及びダ
ストカバーのボルト孔同士がずれる恐れがあるが、取付
孔及びカバー固定部を円以外の断面形状にすることによ
り、ダストカバーの回転を阻止することができる。な
お、複数の取付孔及びカバー固定部を設けて位置決め手
段としてもよい。
【0021】また、上記のダイナミックダンパーを、前
記カバー固定部の先端部に、凹部が軸方向に凹設された
ことを特徴とするダイナミックダンパーとすることによ
り、カバー固定部を取付孔に止着しやすくすることがで
きる。
【0022】つまり、カバー固定部をダストカバーの取
付孔に嵌合して、取付金具とダストカバーとを強固に一
体化するためには、カバー固定部をダストカバーの取付
孔よりも大きくする必要がある。このとき、カバー固定
部が硬ければ、カバー固定部をダストカバーの取付孔に
押し込むのに要する力が大きくなるが、カバー固定部の
先端部に、凹部を軸方向に凹設することにより、カバー
固定部が変形しやすくなって、取付孔に止着しやすくな
る。
【0023】また、上記のダイナミックダンパーを、前
記カバー固定部は、ダストカバーの外面側に突出する部
分に、スリットが形成されたことを特徴とするダイナミ
ックダンパーとすることにより、カバー固定部を取付孔
に止着しやすくすることができる。
【0024】すなわち、カバー固定部のうち、ダストカ
バーの外面側に突出する部分にスリットを形成すること
により、カバー固定部を変形しやすくして、取付孔に嵌
合しやすくすることができる。特に、カバー固定部に爪
部を形成して矢先形状とする場合、爪部の大きさに相当
する幅のスリットを形成することにより、カバー固定部
が取付孔に止着しやすくなる。
【0025】また、上記のダイナミックダンパーを、前
記取付金具は、カバー固定部が突設される上片と、質量
保持部を介して質量部材を側方から保持する側片とが連
続して形成されてなり、前記上片の内面側に、質量部材
の上方への移動を規制するストッパゴム部が止着され、
質量保持部、ストッパゴム部及びカバー固定部が連続し
て一体成形されたことを特徴とするダイナミックダンパ
ーとすることにより、より具体的な構成のダイナミック
ダンパーを提供することができる。
【0026】すなわち、上片と側片とを連続させて取付
金具を形成して、上片にカバー固定部を突設し、側片
で、質量保持部を介して、質量部材を側方から弾性的に
保持する。このうち、上片の内面側に、ストッパゴム部
を止着して、質量部材の上方への大変位を規制する。こ
こで、カバー固定部、質量保持部及びストッパゴム部
は、連続して一体成形する。
【0027】また、上記のダイナミックダンパーを、前
記取付金具の上片に貫通穴が形成され、質量保持部及び
ストッパゴム部とカバー固定部とが前記貫通穴を介して
連続して一体成形されたことを特徴とするダイナミック
ダンパーとすれば、質量保持部及びストッパゴム部とカ
バー固定部とを容易に連続させることができ、カバー固
定部の成形を簡単にすることができる。
【0028】また、上記のダイナミックダンパーを、前
記ダストカバーは、取付金具及び質量部材の上方及び側
面を覆う逆カップ状とされたことを特徴とするダイナミ
ックダンパーとする。
【0029】この構成のダイナミックダンパーの取付金
具をブラケットの上面側にボルト締結すれば、ダイナミ
ックダンパーの質量部材周辺にダスト等が侵入してダイ
ナミックダンパーが機能しなくなることを防止できる。
特に、ダイナミックダンパーをタイヤハウス内に設置す
る場合、ダスト、小石、泥等がまきあがる環境で使用さ
れるため、このダイナミックダンパーを使用することが
好適である。
【0030】また、タイヤハウス内に配置されてサスペ
ンション機構の一部を構成するスプリングブラケット
を、ダイナミックダンパーを取り付けるためのブラケッ
トとして利用すれば、スプリングブラケット上面の凹部
に、ダイナミックダンパーの一部を位置させることがで
き、省スペース化を図ることができる。
【0031】すなわち、スプリングブラケットが、その
上面に凹部を有する場合、この凹部に小石等が溜まって
異音を発しないように、凹部を塞ぐカバーを取り付ける
が、このカバーの代わりにダイナミックダンパーを取り
付けることにより、スプリングブラケット上面の凹部を
利用することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るの実施に形態
について、図面を用いて説明する。図1は本発明のダイ
ナミックダンパーの質量部材取付前の平面図、図2はそ
の底面図、図3はそのA−A断面図、図4はダストカバ
ーの平面図、図5はその側面図、図6はそのB−B断面
図、図7はダストカバー取付後のダイナミックダンパー
の平面図、図8はそのC−C断面図である。
【0033】このダイナミックダンパーは、例えば鋼製
で略円柱状の質量部材1と、振動源側に取り付けられる
取付金具2と、質量部材1及び取付金具2間に介設され
る質量保持部3とを備えており、例えばタイヤハウス内
のスプリングブラケット4の上面側に装備されて、質量
部材1と取付金具2との相対的な振動を質量保持部3が
減衰することにより、振動源側の振動を減衰する。
【0034】取付金具2は、例えば鋼製で略一定幅の板
を折曲してなり、略鉛直部分の二つの側片5と略水平部
分の上片6とで、下方が開放された略コ字形に形成さ
れ、その両端側には、スプリングブラケット4にボルト
締結される取付片7が形成されている。
【0035】両側片5は、質量部材1よりも短くされ、
その内面側には、縦横の長さが側片5よりもわずかに短
い略直方体の質量保持部3が止着される。この質量保持
部3の内方側には、質量部材1を保持する保持金具8が
止着されており、両側片5が質量保持部3を介して質量
部材1を弾性的に保持する。
【0036】保持金具8は、例えば鋼製で略一定幅の板
を略半円状に折曲してなり、その内側の曲げ半径は、質
量部材1の半径と略同一とされる。両保持金具8の間に
は、周面の上端部を挟まれるように、質量部材1が配置
され、質量部材1と保持金具8とが溶接固定される。
【0037】なお、質量保持部3を加硫成形して保持金
具8に固着した後に、質量部材1と保持金具8とを溶接
固定することにより、質量保持部3の加硫成形に要する
時間を短くする。また、質量保持部3が固着された部分
から離れた部分を溶接することにより、溶接熱によって
質量保持部3が劣化しないようにする。
【0038】上片6には、その下面側を覆うように、質
量保持部3と連続するストッパゴム部9が固着されてお
り、質量部材1と取付金具2とが相対的に振動して、そ
の上方への変位が大きくなったときに、質量部材1がス
トッパゴム部9に当接して、大変位を規制するようにな
っている。
【0039】上片6の上面側には、ゴム状弾性体製のカ
バー固定部10が突設されており、このカバー固定部1
0が後述するダストカバー19の取付孔23に止着され
て、取付金具2にダストカバー19が固定されるように
なっている。このカバー固定部10は、断面略楕円形と
され、上片6の中央に形成された貫通孔11を通じて、
ストッパゴム部9と連続しており、質量保持部3及びス
トッパゴム部9と一体成形される。
【0040】カバー固定部10は、その先端部外周側に
爪部12が形成された矢先形状とされ、ダストカバー1
9を取り付けた状態で、爪部12がダストカバー19の
外面側に係合して止着するようになっている。また、カ
バー固定部10のうち、ダストカバー19の外面側に突
出する部分には、取付金具2の板幅方向に通って、両側
の爪部12の水平方向の突出幅の合計よりも大きい幅の
スリット13が形成され、カバー固定部10の先端部に
は、全長にわたる深さの凹部14が軸方向に凹設されて
いる。
【0041】取付片7は、両側片5の下端部と連続して
略水平方向外端側に向けて形成され、その先端部15に
は、スプリングブラケット4にボルト締結するためのボ
ルト孔16が形成されている。この先端部15と基端部
17との間には、先端部15が基端部17よりも下方に
位置するように、段差18が形成され、基端部17とス
プリングブラケット4との隙間が、振動による取付金具
2の変形を吸収する。
【0042】ダストカバー19は、略逆カップ状のダス
トカバー本体20と、その開口部から水平方向外向きに
突出形成された外周片21と、外周片21から略水平方
向外端側に形成された取付片22とからなり、例えば鋼
製の板にプレス加工を施して形成される。
【0043】このダストカバー19は、ダストカバー本
体20の上面側中央部に、取付金具2のカバー固定部1
0が嵌合止着される略楕円形の取付孔23が形成されて
おり、ダストカバー19の取付片22を取付金具2の取
付片7の上面側に配置して、取付片22に形成されたボ
ルト孔24を取付金具2のボルト孔16に合わせた状態
で、カバー固定部10を取付孔23に嵌合止着すること
により、取付金具2とダストカバー19とが一体化され
る。
【0044】一体化された取付金具2及びダストカバー
19は、そのボルト孔16、24をスプリングブラケッ
ト4のボルト孔25に合わせて、共通のボルトで共締め
され、スプリングブラケット4の上面側に締結される。
これらがスプリングブラケット4にボルト締結された状
態では、ダストカバー本体20が、取付金具2を上方か
ら覆って、質量部材1の周辺へのダスト等の侵入を阻止
する。
【0045】ダストカバー19の外周片21と取付片2
2との間には、段差26が形成され、外周片21が取付
片22よりも上方に位置するようになっており、外周片
21の周縁部下面側の空間に、スプリングブラケット4
との間をシールするシール材27が配置される。
【0046】スプリングブラケット4は、その上面側に
凹部28が凹設されてなり、例えば鋼製の板にプレス加
工を施して形成され、例えば自動車のタイヤハウス内に
取り付けられる。スプリングブラケット4の凹部28に
相当する部分は、下面側に突出し、サスペンション機構
の一部を構成するスプリング29に内嵌されて、スプリ
ング29の上端部を支持する。
【0047】ダイナミックダンパーをボルト締結するた
めのボルト孔25は、凹部28の外端側に形成され、ダ
イナミックダンパーを装備した状態で、質量部材1の下
端部付近が凹部28の内部に位置するようになってお
り、その分、ダイナミックダンパーの高さが低くされ
る。
【0048】上記構成によれば、取付金具2のカバー固
定部10をダストカバー19の取付孔23に嵌合止着し
て、取付金具2とダストカバー19とを一体化するた
め、取付金具2の取付片7のボルト孔16と、ダストカ
バー19の取付片22のボルト孔24とをあらかじめ合
わせておくことにより、スプリングブラケット4へのボ
ルト締結が簡単になる。
【0049】このとき、カバー固定部10及び取付孔2
3を略楕円形に形成して、ダストカバー19のカバー固
定部10の周りの回転を阻止するため、取付金具2及び
ダストカバー19のボルト孔16、24が互いにずれる
ことはない。このカバー固定部10は、質量保持部3と
連続して一体成形することにより、そのコストが安くな
る。
【0050】また、カバー固定部10を矢先形状とし
て、その爪部12をダストカバー19の外面側に係合止
着するため、取付金具2からダストカバー19が外れる
ことはない。さらに、カバー固定部10に、スリット1
3及び凹部14を形成して、カバー固定部10を軟らか
くするため、カバー固定部10を取付孔23に挿入止着
しやすくなる。
【0051】スプリングブラケット4を利用して、その
上面側にダイナミックダンパーを装備する際、スプリン
グブラケット4の凹部28の内部に、質量部材1の下端
部を位置させるため、その分、ダイナミックダンパーの
高さを低くして、省スペース化を図ることができる。
【0052】なお、このダイナミックダンパーは、スプ
リングブラケット4に限らず、振動源側のどの部位に装
備してもよい。また、一つのカバー固定部10及び取付
孔23だけでなく、複数個のカバー固定部10及び取付
孔23を設けるようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、取付金具とダストカバーとを一体化して振動源
側に装着するため、ダイナミックダンパーの装着を簡単
にして、ダイナミックダンパーの振動源側への組付けに
要する時間を短くすることができ、その分、コストを削
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイナミックダンパーの質量部材取付
前の平面図
【図2】その底面図
【図3】そのA−A断面図
【図4】ダストカバーの平面図
【図5】その側面図
【図6】そのB−B断面図
【図7】ダストカバー取付後のダイナミックダンパーの
平面図
【図8】そのC−C断面図
【図9】従来のダイナミックダンパーの軸方向断面図
【符号の説明】
1 質量部材 2 取付金具 3 質量保持部 5 側片 6 上片 7 取付片 9 ストッパゴム部 10 カバー固定部 12 爪部 13 スリット 14 凹部 19 ダストカバー 23 取付孔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量部材と、振動源側に取り付けられる
    取付金具と、質量部材及び取付金具間に介設されるゴム
    状弾性体製の質量保持部とを備え、質量部材周辺へのダ
    スト等の侵入を阻止するダストカバーが取り付けられる
    ダイナミックダンパーにおいて、前記取付金具とダスト
    カバーとを一体化するための固定手段が設けられ、該固
    定手段は、ダストカバーに形成された取付孔と、前記取
    付金具に突設されて前記取付孔に止着されるカバー固定
    部とから構成され、前記カバー固定部は、ゴム状弾性体
    製とされたことを特徴とするダイナミックダンパー。
  2. 【請求項2】 前記カバー固定部は、質量保持部と同時
    に加硫成形されたことを特徴とする請求項1記載のダイ
    ナミックダンパー。
  3. 【請求項3】 前記カバー固定部は、その先端部に、ダ
    ストカバーの外面側に係合して止着する爪部が形成さ
    れ、矢先形状とされたことを特徴とする請求項1又は2
    記載のダイナミックダンパー。
  4. 【請求項4】 前記取付金具及びダストカバーに、振動
    源側に共締めするためのボルト孔が形成され、前記固定
    手段に、両ボルト孔を位置合わせするための位置決め手
    段が付設されたことを特徴とする請求項1、2又は3記
    載のダイナミックダンパー。
  5. 【請求項5】 前記位置決め手段は、前記取付孔及びカ
    バー固定部の断面形状を円以外の形状としたことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載のダイナミックダ
    ンパー。
  6. 【請求項6】 前記カバー固定部の先端部に、凹部が軸
    方向に凹設されたことを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載のダイナミックダンパー。
  7. 【請求項7】 前記カバー固定部は、ダストカバーの外
    面側に突出する部分に、スリットが形成されたことを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のダイナミック
    ダンパー。
  8. 【請求項8】 前記取付金具は、カバー固定部が突設さ
    れる上片と、質量保持部を介して質量部材を側方から保
    持する側片とが連続して形成されてなり、前記上片の内
    面側に、質量部材の上方への移動を規制するストッパゴ
    ム部が止着され、質量保持部、ストッパゴム部及びカバ
    ー固定部が連続して一体成形されたことを特徴とする請
    求項1〜7のいずれかに記載のダイナミックダンパー。
  9. 【請求項9】 前記取付金具の上片に貫通穴が形成さ
    れ、質量保持部及びストッパゴム部とカバー固定部とが
    前記貫通穴を介して連続して一体成形されたことを特徴
    とする請求項8記載のダイナミックダンパー。
  10. 【請求項10】 前記ダストカバーは、取付金具及び質
    量部材の上方及び側面を覆う逆カップ状とされたことを
    特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のダイナミッ
    クダンパー。
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