JP2003148193A - スピードリミッタ装置 - Google Patents

スピードリミッタ装置

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JP2003148193A
JP2003148193A JP2001352643A JP2001352643A JP2003148193A JP 2003148193 A JP2003148193 A JP 2003148193A JP 2001352643 A JP2001352643 A JP 2001352643A JP 2001352643 A JP2001352643 A JP 2001352643A JP 2003148193 A JP2003148193 A JP 2003148193A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一時的に速度制限を解除してギヤチェンジの
回転合わせが出来、しかもクラッチが完全に接続した後
にはクラッチペダルの踏み込み量の如何に関わらず車速
制限制御を可能とし、ドライバーが意図的に車速制限を
解除するのを防止する車速制限制御装置の提供。 【解決手段】 予め定められた目標制限速度を超えない
様に噴射量を制限して車速制限を行う車速制限制御手段
(コントロールユニット20)と、シフトレバーがニュ
ートラル位置にあるか否かを検出するニュートラル検出
手段(ニュートラルスイッチ10)と、クラッチの断接
を確認するクラッチ断接確認手段(クラッチスイッチ1
2)と、を有し、前記車速制限制御手段(コントロール
ユニット20)はニュートラル検出手段(ニュートラル
スイッチ10)がニュートラル状態であることを検出し
た場合に速度制限を解除し、解除後にニュートラル検出
手段(ニュートラルスイッチ10)がギヤ入り状態であ
ることを検知し且つクラッチ断接手段(クラッチスイッ
チ12)がクラッチ接を検知した場合に速度制限解除を
終了する様に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御式燃料噴
射装置を具備した内燃機関を有する車両において、予め
定められた目標制限速度を超えない様に噴射量を制限し
て車速制限を行う車速制限手段を備えたスピードリミッ
タ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大型車両のスピードリミッタ装置(車速
制限制御装置)としては、例えば特開平6−14407
8号公報では、車速が所定値以上であることを検出した
場合に、エンジンの最高回転数を低く抑えることにより
車速制限を行う技術が開示されている。
【0003】しかし、大型車両ではシフトダウンの際に
エンジンの回転数を合わせるため、クラッチを切りアク
セルを踏み込む場合があり、車速制限実行中にこの操作
を行うと、エンジンの最高回転数が低く抑えられている
ため、うまく回転数合わせをすることが出来ないという
問題があった。
【0004】上記問題に対応するべく、車速制限を実施
するに際して、クラッチ信号を参照し、エンジンから駆
動系への動力の伝達がなされていない場合には車速制限
を解除する技術も知られている。しかし、クラッチ信号
は完全にクラッチディスクが接続された状態を検出する
ように構成されており、少しだけクラッチペダルを踏ん
だ状態(例えば、半クラッチになる程度、或いは遊び分
だけ踏み込んだ状態)でもクラッチディスクが切離され
たと判断する様に設定されており、このような状態では
動力が接続されているにも拘わらず、車速制限を解除し
てしまうことがあった。このため、ドライバーが意図的
に車速制限を解除出来るという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、一時的
に速度制限を解除してギヤチェンジの回転合わせが出
来、しかもクラッチが完全に接続した後にはクラッチペ
ダルの踏み込み量の如何に関わらず車速制限制御を可能
とし、ドライバーが意図的に車速制限を解除するのを防
止するスピードリミッタ装置の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のスピードリミッ
タ装置は、予め定められた目標制限速度を超えない様に
噴射量を制限して車速制限を行う車速制限制御手段(コ
ントロールユニット20)と、シフトレバーがニュート
ラル位置にあるか否かを検出するニュートラル検出手段
(ニュートラルスイッチ10)と、クラッチの断接を確
認するクラッチ断接確認手段(クラッチスイッチ12)
と、を有し、前記車速制限制御手段(コントロールユニ
ット20)はニュートラル検出手段(ニュートラルスイ
ッチ10)がニュートラル状態であることを検出した場
合に速度制限を解除し、解除後にニュートラル検出手段
(ニュートラルスイッチ10)がギヤ入り状態であるこ
とを検知し且つクラッチ断接手段(クラッチスイッチ1
2)がクラッチ接を検知した場合に速度制限解除を終了
する様に構成されている。
【0007】前記車速制限制御手段(コントロールユニ
ット20)はニュートラル検出手段(ニュートラルスイ
ッチ10)がニュートラル状態であることを検出した場
合に速度制限を解除し、解除後にニュートラル検出手段
(ニュートラルスイッチ10)がニュートラル状態であ
るか、及びクラッチ断接手段(クラッチスイッチ12)
がクラッチ接でないかを検知した場合にギヤシフト操作
を行い、ギヤ入り状態が数秒経過した場合に速度制限解
除を終了する様に構成されている。
【0008】係る構成を具備する本発明のスピードリミ
ッタ装置によれば、速度制限作動状態で、ニュートラル
検出手段(ニュートラルスイッチ10)がギヤ入りの状
態からニュートラル状態に切換わったことを検知した場
合に速度制限を解除するように構成されており、このよ
うに速度制限が解除されている間にギヤチェンジの回転
合わせが円滑に出来る。
【0009】又、速度制限解除後にニュートラル検出手
段(ニュートラルスイッチ10)がギヤ入り状態である
ことを検知し且つクラッチ断接手段(クラッチスイッチ
12)がクラッチ接を検知した場合、或いはギヤ入り状
態が所定時間以上続いた場合には、必ず速度制限が再び
行われるために、ドライバーが意図的に車速制限を解除
する、即ち少しだけクラッチペダルを踏んだ状態(例え
ば、半クラッチ、或いは遊び分だけ踏み込んだ状態)を
維持し、車速制限を解除したまま走行し続けることを防
止出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態について説明する。
【0011】図1において、電子制御式燃料噴射装置1
8を備えたエンジン2には、駆動力伝達順にクラッチス
イッチ12を備えたクラッチ4と、ニュートラルポジシ
ョンを示すニュートラルスイッチ10と後端に車速セン
サ14を備えたトランスミッション6と、推進軸Pと、
車軸8とが接続されている。
【0012】前記ニュートラルスイッチ10、前記クラ
ッチスイッチ12、アクセルペダルのストローク量によ
って燃料噴射量を変化させるためのアクセレータ装置1
6及び前記車速センサ14は、各々入力信号ラインLi
1〜Li4によって、予め定められた目標制限速度を超
えない様に噴射量を制限して車速制限を行う車速制限制
御手段(以下コントロールユニットという)20に接続
されている。
【0013】また、コントロールユニット20は出力信
号ラインLoによって前記電子制御式燃料噴射装置18
と接続されている。
【0014】次に、制御方法を図2をも参照して説明す
る。車速センサ14によって常時車速が検出されてお
り、ステップS1においてコントロールユニット20は
車速が制限速度以上であるか否かを判断する。
【0015】車速が制限速度以上である場合(ステップ
S1でYES)は、ステップS2に進み速度制限が開始
され、例えば、前記アクセレータ装置(以下アクセルペ
ダルという)を踏み込み、更に増速しようとしてもコン
トロールユニット20は出力信号ラインLoを介して前
記電子制御式燃料噴射装置18に車速が制限速度以上と
ならない様に燃料供給を絞るように制御信号が送られ、
次のステップS3に進む。
【0016】又、車速が制限速度以下である場合(ステ
ップS1でNO)は、制御は元に戻り再び既述の制御を
繰り返す。
【0017】ステップS3では、コントロールユニット
20は、図示せぬシフトレバーを操作し、ギヤの入った
状態(位置)からニュートラル(位置)に入れるか否か
を判断する。即ち、ニュートラルスイッチ10は、ドラ
イバーが増速しようとしてシフトダウンさせる場合には
必ずシフトレバーがニュートラル位置を経由する様に操
作しなくてはならず、このようなシフトダウン操作の検
出をステップS3で行っている。
【0018】ギヤの入った状態(位置)からニュートラ
ル(位置)に入れるのであれば(ステップS3でYE
S)、次のステップS4に進み、ギヤの入った状態から
ニュートラルに入れないのであれば(ステップS3でN
O)、制御は元に戻り再び既述の制御を繰り返す。
【0019】ステップS4では、コントロールユニット
20は、アクセルペダルを踏み込んだ場合にエンジン吹
上げが可能なように電子制御式燃料噴射装置18の燃料
供給の絞りを解除して次のステップS5に至るまでに、
例えば前方の車速の遅い車両を追越すためにシフトダウ
ンを行い、アクセルペダル(アクセレータ装置)を踏み
込み、加速し、追越しを完了させることも出来る。
【0020】ステップS5では、コントロールユニット
20は、ギヤが入って且つクラッチが接続された状態で
あるか否かを判断する。
【0021】ギヤが入って且つクラッチが接続された状
態である場合(ステップS5でYES)は、ステップS
8まで進み、ギヤが入っていない及びクラッチが断状態
である場合(ステップS5のNO)はステップS6に進
む。
【0022】ステップS6ではドライバーが図示しない
シフトレバーによってシフト操作を行い、ステップS7
に進む。
【0023】ステップS7ではコントロールユニット2
0は、ニュートラルスイッチ10によってギヤが入って
から所定時間が経過したか否かを判断し、所定時間が未
だ経過していない場合(ステップS7のNO)はステッ
プS5に戻り、所定時間が経過した場合(ステップS7
のYES)は、ステップS8に進む。
【0024】ステップS8ではコントロールユニット2
0は速度制限解除を終了させる。即ち、例えば、アクセ
ルペダル(アクセレータ装置)16を制限速度を超える
ように踏み込んだ場合に、電子式燃料噴射装置18に対
して出力信号ラインLoを介して燃料供給を絞る様に制
御信号を送ることで速度制限を再び開始する。そして、
制御はステップS1に戻り、既述の制御工程を繰り返
す。
【0025】係る構成を具備する図1及び図2の一実施
形態による車速制限制御装置によれば、速度制限作動状
態で、ニュートラルスイッチ10がギヤ入りの位置から
ニュートラル位置に切換わったことを検知した場合に速
度制限を解除するように構成されており、このように速
度制限が解除されている間にギヤチェンジが行われるの
でギヤチェンジの際の回転合わせが円滑に出来る。
【0026】又、速度制限解除後にニュートラル検出手
段(ニュートラルスイッチ10)がギヤ入り状態(位
置)であることを検知し且つクラッチスイッチ12がク
ラッチ接を検知した場合、或いはギヤ入り状態が所定時
間以上続いた場合には必ず速度制限が再び行われるため
に、ドライバーが意図的に車速制限を解除すること、即
ち少しだけクラッチペダルを踏んだ状態(例えば、半ク
ラッチになる程度、或いは遊び分だけ踏み込んだ状態)
を維持し車速制限を解除したまま走行し続けること、を
防止出来る。
【0027】また、従来の電子式燃料噴射装置に、新た
なハードを付加することなく、或いは僅かなセンサを付
加するだけで、その他はソフトの書換えのみで上記効果
が得られる。
【0028】
【発明の効果】本発明の作用効果を以下に列挙する。 (1) 速度制限作動状態で、ニュートラル検出手段が
ギヤ入りの位置からニュートラル位置に切換わったこと
を検知した場合に速度制限を解除するように構成されて
おり、このように速度制限が解除されている間にギヤチ
ェンジが行われるのでギヤチェンジの際の回転合わせが
円滑に出来る。 (2) 速度制限解除後にニュートラル検出手段がギヤ
入り状態であることを検知し且つクラッチ断接確認手段
がクラッチ接を検知した場合、或いはギヤ入り状態が所
定時間以上続いた場合、即ち、変速時を除いたトランス
ミッション側に動力が伝達されている状態の通常の走行
時には必ず速度制限が再び行われるために、ドライバー
が意図的に車速制限を解除することを防止出来る。 (3) 従来の電子式燃料噴射装置に、新たなハードを
付加することなく、或いは僅かなセンサを付加するだけ
で、その他はソフトの書換えのみで上記効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の車速制限制御装置の構成を
表すブロック図。
【図2】本発明の実施形態の車速制限制御装置による制
御の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
2・・・エンジン 4・・・クラッチ 6・・・トランスミッション 8・・・車軸 10・・・ニュートラルスイッチ 12・・・クラッチスイッチ 14・・・車速センサ 16・・・アクセレータ装置 18・・・インジェクションポンプ 20・・・コントロールユニット Li1〜Li4・・・入力信号ライン Lo・・・出力信号ライン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/00 F02D 29/00 F G 41/04 330 41/04 330G 45/00 310 45/00 310M Fターム(参考) 3D041 AA51 AA76 AA79 AB02 AC02 AC04 AC06 AC16 AD10 AD18 AD32 AD51 AE07 AF01 3D044 AA21 AA36 AB01 AC16 AC19 AC22 AC26 AD06 AE03 AE21 3G084 BA13 DA03 DA35 FA05 FA06 3G093 AA04 BA06 BA07 DB05 DB10 DB12 EA05 EC01 FB05 3G301 JA34 JA35 KB10 MA11 ND15 PF01Z PF06Z PF10Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた目標制限速度を超えない
    様に噴射量を制限して車速制限を行う車速制限制御手段
    と、シフトレバーがニュートラル位置にあるか否かを検
    出するニュートラル検出手段と、クラッチの断接を確認
    するクラッチ断接確認手段と、を有し、前記車速制限制
    御手段はニュートラル検出手段がニュートラル状態であ
    ることを検出した場合に速度制限を解除し、解除後にニ
    ュートラル検出手段がギヤ入り状態であることを検知し
    且つクラッチ断接手段がクラッチ接を検知した場合に速
    度制限解除を終了する様に構成されたことを特徴とする
    スピードリミッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記車速制限制御手段はニュートラル検
    出手段がニュートラル状態であることを検出した場合に
    速度制限を解除し、解除後にニュートラル検出手段がニ
    ュートラル状態であるか、及びクラッチ断接手段がクラ
    ッチ接でないかを検知した場合にギヤシフト操作を行
    い、ギヤ入り状態が数秒経過した場合に速度制限解除を
    終了する様に構成されたことを特徴とする請求項1のス
    ピードリミッタ装置。
JP2001352643A 2001-11-19 2001-11-19 スピードリミッタ装置 Expired - Lifetime JP4010441B2 (ja)

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Cited By (4)

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