JP2003147887A - パネルの取付構造 - Google Patents

パネルの取付構造

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JP2003147887A
JP2003147887A JP2001349419A JP2001349419A JP2003147887A JP 2003147887 A JP2003147887 A JP 2003147887A JP 2001349419 A JP2001349419 A JP 2001349419A JP 2001349419 A JP2001349419 A JP 2001349419A JP 2003147887 A JP2003147887 A JP 2003147887A
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groove
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JP2001349419A
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Yoichi Nakatani
陽一 中谷
Masatoshi Koushiyo
正敏 高所
Hideyuki Ebisawa
秀幸 海老沢
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】厚み違いのパネルを共通の部材を用いて容易に
上下方向に積み上げることを可能とする新規有用なパネ
ルの取付構造を提供する。 【解決手段】互いに厚み寸法の異なるパネル2(21,
22,23)同士を上下方向に積み上げて壁面を形成す
るに際して、上下のパネル2の間に横架材6を介在さ
せ、その横架材6の下端部を下段側に位置するパネル2
の上縁部に係わり合わせるとともに、横架材6の上端部
に上段側に位置するパネル2の下縁部を係わり合わせ
て、パネル2同士を積み上げることとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、間仕切壁を構成す
るパネル等に好適に適用可能なパネルの取付構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、オフィス等の居住空間を必要
に応じて間仕切ることができるものとして、可動間仕切
り壁がある。この種の間仕切り壁を構成するパネルは、
支柱間に単体で配置されるものと、厚み方向に対をなし
て配置されるものとに大別される。前者は、通常、相隣
接する支柱間にパネルを取り付けて構成されるものであ
り、後者は、スリットを有する柱を所定箇所に立てつ
け、その柱のスリットに前後方向からフック爪を介して
パネルを引っ掛ける方式によって施工されるものであ
る。内部に配線空間を確保したい場合等は後者が便利で
あるが、単に居住空間を間仕切る目的に過ぎない場合、
或いはガラスパネルを使用して透光性を確保したい場合
等は、パネルを二重にせずに済む前者のタイプが一般に
採用される。この場合は、不必要に居住空間を狭めない
ために、パネルは支柱の厚み寸法内に収まるよう、左右
の支柱の厚み方向中央部間に取り付けられるのが通例で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のパ
ネルには、上下方向が一枚ものからなる大型タイプのも
のもあるが、上下方向に複数分割されて個々のパネルが
着脱できるように構成されるタイプのものも少なくな
い。そして、フック爪を柱のスリットに引っ掛けて取り
付ける二重パネルタイプのものは、各々のパネルを独立
に取り付けて上下方向に連設させることが可能である
が、支柱の厚み寸法内にパネルを位置づけて取り付ける
タイプのものは、下段側に位置するパネルの上縁部に上
段側に位置するパネルの下縁部を載置させる構造以外に
特に適切な取付構造は少ない。幸い、従来においてこの
ような取付構造が必要とされるガラスパネルの場合は、
厚み寸法が一律であるたり、ガラスパネルの周囲を保護
枠で保護する構造も不必要なものではないため、これら
の保護枠間に互いに係わり合う構造を付与することで、
比較的容易に上下方向の取付構造を実現することが可能
であった。
【0004】しかしながら、この種の間仕切り壁にも多
様化が求められており、ガラスパネルに複数種類のもの
を採用したり、或いはガラスパネルとガラス以外の化粧
パネルとを1つの壁面に同時に組み込むことも今後考え
られるため、パネルの厚み寸法は常に同一であるとは限
らない。そして、このような場合、ガラスパネルに都度
適切な係わり合い構造を有する保護枠を付与したり、パ
ネルの上下端部に互いに係わり合うことの可能な適切な
係わり合い構造を新たに採用していたのでは、多様な組
み合わせに容易に対応することが困難となる。
【0005】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、厚み違いのパネルを共通の部材を用
いて容易に上下方向に積み上げることを可能とする新規
有用なパネルの取付構造を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0007】すなわち、本発明に係るパネルの取付構造
は、互いに厚み寸法の異なるパネル同士を上下方向に積
み上げて壁面を形成するに際して、上下のパネルの間に
横架材を介在させ、その横架材の下端部を下段側に位置
するパネルの上縁部に係わり合わせるとともに、当該横
架材の上端部に上段側に位置するパネルの下縁部を係わ
り合わせて、パネル同士を積み上げるようにしたもので
ある。
【0008】このようなものであると、パネルと係わり
合うように横架材の上下端部にさえ適切な構造を採用す
れば、パネルの上縁部や下縁部には、格別な構造の保護
枠を設けたり、加工によって別段の構造を付与するとい
った必要がない。このため、種々厚みの異なるパネルを
上下方向に積み上げるに際して、共通の横架材を用い、
その横架材に若干の工夫を施すだけで、個別対応の手間
を大幅に削減することが可能となる。
【0009】係わり合いの具体的な態様としては、横架
材の上下両端部に、長手方向に沿って延びる溝を形成
し、それらの溝内にパネルの下縁部又は上縁部を係わり
合わせるようにしているものが挙げられる。
【0010】この場合、横架材を共通部材として使用で
きるようにするためには、パネルの厚み寸法に拘わら
ず、溝を一定巾のものにしておくことが好ましい。
【0011】その際、少なくとも一方のパネルの厚み寸
法が溝の巾寸法よりも薄肉なものである場合、或いは逆
に溝の巾寸法よりも厚肉なものである場合には、その溝
内に入れ子を装着し、この入れ子にパネルの上縁部又は
下縁部を係わり合わせるようにしておくことが望まし
い。
【0012】以上のようなパネル及び横架材を、相隣接
する支柱間に取り付ける場合には、支柱を越えて隣接す
るパネルの取付構造に影響を与えずにパネルや横架材を
着脱できるようにするために、各支柱の互いの対向面に
開口を形成し、それらの開口にパネル及び横架材の左右
両端部を呑み込ませるようにしておくことが有効であ
る。
【0013】具体的な実施の態様としては、左右の支柱
の開口に、けんどん方式によってパネルの両端部を呑み
込ませ、その下縁部を横架材の上端部に載置するように
しているものや、横架材を、左右両端部の一方が低位、
他方が高位となるように傾けて左右の支柱間に位置づ
け、しかる後、水平姿勢に戻すことによって、当該横架
材の左右両端部を対応する支柱の開口に呑み込ませ、そ
の下端部をパネルの上縁部に載置するようにしているも
のが挙げられる。
【0014】ここに言う「けんどん方式」とは、所定取
付姿勢に対して平面視若干の進入角度をもたせた状態
で、一方の側縁部を対応する支柱の開口内に経過的に深
く呑み込ませ、しかる後、所定取付姿勢と平行をなし進
入角度がなくなるまでパネルを旋回させて、引き続き当
該一方の側縁部の呑み込み量を浅くする方向へパネルを
移動させながら他方の側縁部を対応する支柱の開口内に
呑み込ませて取り付ける方式をいう。支柱の開口が巾狭
であるような場合には、一方の側縁部を対応する支柱の
開口内にある程度呑み込ませた後、パネルを旋回させる
際に当該側縁部を更に支柱の開口内に深く呑み込ませる
態様も必要に応じてとり得るものである。本発明は、以
上のような構成であるから、下段側のパネル及び上段側
のパネルの一方が化粧パネル、他方がガラスパネルであ
る態様、或いは、双方がパネルである態様の間仕切り壁
に適用した場合に特に有用なものとなる。ここに言う化
粧パネルは、ガラスパネルを含まない化粧用のパネルの
意である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。
【0016】この実施形態の取付構造が適用されるパネ
ル2は、図1および図2に示すように、オフィス等の居
住空間を必要に応じて間仕切る可動間仕切り壁1を構成
するものである。この可動間仕切り壁1は、床と天井の
間に支柱3を固定し、隣接する支柱3間に化粧パネル2
1やガラスパネル22などの各パネル2を選択的に着脱
可能に取り付けることができるようにしたもので、取り
付けに際して、図3および図4に示すように、各支柱3
の互いの対向面に開口Sを形成し、それらの開口Sにけ
んどん方式でパネル2を挿入するとともに、挿入位置に
あるパネル2の端部たる側縁部21c、22cと支柱3
の開口縁部35との隙間に、パネル2の厚みに対応して
構成されたビード4を着脱可能に詰め込むようにしたも
のである。また、本実施形態のパネルは、上下方向に4
段の段組みをなすように積み上げて壁面を形成するよう
にしたものであるが、その際に互いに厚み寸法の異なる
パネル同士も容易に積み上げることを可能にするため
に、上下のパネル2の間に横架材6を介在させ、その横
架材6を介して、下段側のパネル2の上に上段側のパネ
ル2を積み上げるようにしている。なお、図3は本発明
の要部を分解して示す拡大斜視図、図4は図2における
I−I線端面図である。具体的に説明すると、支柱3
は、図3および図4に示すように、アルミ合金を押し出
し成形してなるもので、図5に示すように、対をなす前
後壁32及びこれら前後壁32の間を連結する一対の中
間壁33によって構成される「II」字形の支柱本体3
1と、この支柱本体31の前後壁32を覆う位置におい
てそれらの前後壁32を底辺とする平断面概略二等辺三
角形の2辺をなすように滑らかに膨出させて形成した外
壁34とを具備し、前後壁32の片半部と一方の中間壁
33とによってコ字形に囲まれる位置に、互いに背向す
る一対の開口Sを形成している。その開口寸法は、取付
対象となる後記の化粧パネル23の厚み寸法よりも厚
く、また横架材6の前後寸法よりも若干大きくなるよう
に設定されている。開口Sの出口近傍の開口縁部35に
は、図3から図5に示すように、前後壁32から開口S
の中央に向けて突起36が形成してあり、この突起36
の内法においても、化粧パネル2の厚み寸法を若干上回
り、かつ横架材6の前後寸法にほぼ等しくなるように設
定されている。この支柱3は、図2および図6に示すよ
うに、下端を床面Fに接地させ、上端をL字金具等を用
いて天井面Rに固定して、自立状態で取り付けられる。
【0017】一方、化粧パネル21は、図7に示すよう
に、石膏ボード21aの周囲を表裏2枚の鋼鈑21bで
包囲するように挟み込んで構成したものであり、本実施
形態における肉厚寸法d1はほぼ10.7mm程度に設定され
ている。これに対してガラスパネル22は、図4から図
7に示すように、上記化粧パネル21よりも薄肉な肉厚
寸法d2(本実施形態においてはほぼ6.8mm)を有した
もので、縦横寸法は上記化粧パネル21のそれとほぼ同
一の値に設定されている。なお、図5は図4における要
部の拡大説明図、図6は図2におけるII−II線断面
図、図7は図6における要部の拡大説明図である。
【0018】ビード4は、図8に示すように、樹脂素材
を押し出し成形することによって作られたもので、その
長手寸法をパネル2の縦寸法とほぼ同一の値に設定して
ある。そして、予めパネル2の厚みに対応して少なくと
も2種類が用意されている。同図(a)は薄肉なガラス
パネル22用のビード42を示すものであるが、このビ
ード42は、その一部に厚肉な化粧パネル21用のビー
ド41を含んで構成されており、化粧パネル22用のビ
ード41は、同図(b)に示すように、ガラスパネル2
1用のビード42から一部引きちぎることによって独立
させることができるものである。具体的には、化粧パネ
ル22用のビード41は、図5および図8(b)に示す
ように、開口Sに挿入される化粧パネル21の側縁部2
1cと支柱3の開口縁部35との隙間に若干のクリアラ
ンスを残して配置されるブロック状のビード本体41a
と、このビード本体41aから化粧パネル21に向けて
突出する3本の断面三角形状をなす襞部41cとからな
り、ビード本体41aの一部に、当該ビード本体41a
及び襞部41cを化粧パネル21の側縁部21cと支柱
3の開口縁部35との隙間に圧入して詰め込んだ際に開
口縁部35の突起36に凹凸で係わり合う凹所41bを
形成している。また、ガラスパネル用のビード42は、
図8(a)に示すように、前記化粧パネル用のビード4
1の一端側に位置する一の襞部41cに連続させて補助
ビード部42aを連続形成してなるもので、この補助ビ
ード部42aは、前記3本の襞部41cの先端に接触す
る位置に配置される板状の補助ビード本体42bと、こ
の補助ビード本体42bからガラスパネル22に向けて
突出する3本の断面三角形状をなす襞部42cとを具備
している。そして、図5に示すように、これらビード4
1及び補助ビード部42をガラスパネル22の側縁部2
2cと支柱3の開口縁部35との隙間に圧入して詰め込
んだ際に、開口縁部35の突起36に前記凹所41bを
凹凸で係わり合わせることができるようにしている。な
お、図8は、本実施形態におけるビード41,42の拡
大図である。
【0019】以上のように構成されるパネル2を左右の
支柱3間に取り付ける際には、冒頭で述べたけんどん方
式を実施する。すなわち、例えば化粧パネル21の取付
状態を表した図9における想像線で示すように、所定取
付姿勢に対して平面視若干の進入角度θをもたせた状態
で、何れか一方の側縁部21c1を対応する支柱3の開
口S内に経過的に深く呑み込ませ、しかる後、所定取付
姿勢と平行をなし進入角度θがなくなるまで、すなわ
ち、同図の実線で示すように、所定取付面を含む鉛直面
に位置するまでパネル2を矢印Xの如く旋回移動させ
て、他方の側縁部21c2を対応する支柱3の開口S内
に矢印Yの如く移動させて呑み込ませることにより、左
右の側縁部21c1、21c2を各々対応する開口S内
に位置づける。この段階において、左右両側縁部21c
1、21c2の開口Sへの呑み込み量は、本実施形態の
場合、開口Sの深さの1/3程度に設定される。ガラス
パネル22の側縁部22cについても同様である。そし
て、挿入位置にあるパネル2の側縁部21c、22cと
支柱3の開口縁部35との隙間に、ガラスパネル22の
場合にはビード42を、また化粧パネル21の場合には
ガラスパネル22用のビード42から引きちぎったビー
ド41を、それぞれ詰め込み、これらビード41,42
により各パネル21,22の両面を挟み込んで、パネル
21,22を位置決め状態で支柱3に固定する。ビード
41と補助ビード本体42bとの連続部分は、図8
(a)に示すごとく比較的容易に引きちぎることができ
る程度に、樹脂素材を介して繋がった状態にしてある。
【0020】一方、本実施形態の可動間仕切り壁1が、
横架材6を介し上下方向に積み上げて構成される点は前
述したところであるが、そのために横架材6は、図6、
図7および図10に示すように、中心に中空部を有する
とともに周囲が横断面H形をなすように、また長手寸法
が左右の支柱3、3の対向面間距離よりも長尺となるよ
うに、押し出し成形されており、その上端部及び下段部
に長手方向に延びる一定巾の溝6cを形成している。そ
して、その下端部の溝6cを下段側に位置するパネル2
1(22)の上縁部21d(22a)に係わり合わせ、
上端部の溝6cに上段側に位置するパネル21(22)
の下縁部21e(22b)を係わり合わせるようにして
いる。具体的には、溝6cは化粧パネル21の肉厚寸法
d1に略等しい巾寸法を有しており、化粧パネル21の
上縁部21d及び下縁部21eは直接横架材6の溝6c
に嵌め込まれる。一方、ガラスパネル22の肉厚寸法d
2は、既述したように化粧パネル21のそれよりも薄
肉、すなわち溝21の巾寸法よりも狭小なものであるた
め、入れ子であるガスケット7を介して溝62に間接的
に嵌め込むようにしている。このガスケット7は、図7
及び図10に示すように、溝6cに嵌まり合う突部71
a、72aと、ガラスパネル22の上縁部22aや下縁
部22bを挟み持つ挟持部71b、72bとを具備して
なる半割構造のもので、突部71a及び挟持部71bを
一体に形成した割片71を凹部6cにセットした後に、
ガラスパネル22を装着し、さらに突部72a及び挟持
部72bを一体に形成した割片72を凹部6cの残りの
部分に装着するようにしている。
【0021】また、この実施形態で取付対象となるパネ
ル2には、図11及び図12に示すように、上記化粧パ
ネル21よりも厚肉な肉厚寸法d3(例えば、20mm程
度)の化粧パネル23も含まれる。このパネル23は、
上下左右を折り曲げた1枚の鋼鈑23aに石膏ボード2
3bを貼り合わせてなるパネル要素を一対に設け、それ
ら両パネル要素の石膏ボード23bの対向面同士を突き
合わせた2層構造をなしているものである。そして、こ
のような厚肉な化粧パネル23の場合、横架材6の溝6
cへの嵌め合いには、図11及び図12に示すような入
れ子たる口開き止め具8が用いられる。すなわち、この
種のパネル23は、半割をなす鋼鈑23a同士が離反し
ないように保つ必要がある。そこで、鋼鈑23aのエッ
ジに口金部分23a1を形成する一方、口開き止め具8
を、一端部に前記横架材6の溝6cに嵌まり合う突部8
bを有し他端部に前記口金部分23a1を収容し得る凹
溝8aを有するものにして、突部8bを横架材6の溝6
c内に嵌め込み、凹溝8aに鋼鈑23aの一対の口金部
分23a1を挟み込むように差し込むことによって、鋼
鈑23a及び石膏ボード23bからなるパネル要素同士
が分離することを防止するようにしている。このような
構造は、化粧パネル23の肉厚寸法d3が横架材6の溝
6cの溝巾よりも大きく、化粧パネル23の上縁部23
cや下縁部23dを直接溝6cに嵌め込めない点を考慮
しても必要かつ有効なものである。なお、最下段に配置
されるパネル2や最上段に配置されるパネル2は、それ
ぞれ下ガイド部材51及び上ガイド部材52と係わり合
うことができるように、それら下ガイド部材51の上面
及び上ガイド部材52の下面にも上記横架材6の溝6c
と同様の溝51a、52aが形成してある(図6参
照)。これらの溝51a、52aに対して、化粧パネル
21は直接係わり合い、ガラスパネル22はガスケット
7を介して係わり合い、化粧パネル23は口開き止め具
8を介して係わり合うことができる点においては上記と
同様である。
【0022】施工手順は、先ず床面Fに先ずアジャスタ
機能を有する下ガイド部材51を配置し、上述したけん
どん方式により支柱3間に1段目のパネル2を挿入して
このパネル2を下ガイド部材51上に載置し、その上に
左右の支柱3間に位置するように横架材6を架け渡して
この横架材6上に2段目のパネル2を載置し、以降、3
段目、4段目のパネル2を横架材6を介して載置する積
み上げ方式による。横架材6は、前述したように、左右
の支柱3、3の対向面間距離よりも若干長尺であるた
め、図13の実線で示すように、一端6a側が他端6b
側よりも高位に位置するように斜めに持ち上げて支柱3
間に位置づけ、しかる後、徐々に水平姿勢に移行させる
ことによって、同図の想像線で示すように、両端を左右
の支柱3の開口S内に呑み込ませることができる。この
横架材6をけんどん方式で挿入しないのは、パネル2と
は異なり、支柱3に対してその開口S内に緊密に嵌まり
合う関係を保つためである。
【0023】そして、このとき溝6c、51a、52a
と、化粧パネル21、23又はガラスパネル22とが、
直接又はガスケット7や口開き止め具8を介し間接的に
嵌まり合って、前後方向の位置決め状態が実現される。
【0024】以上のように、本実施形態に係るパネルの
取付構造は、互いに厚み寸法の異なるパネル21,22
同士、22,23同士、21、23同士を上下方向に積
み上げて壁面を形成するに際して、それらのパネル2
1,22,23の間に横架材6を介在させ、その横架材
6の下端部を下段側に位置するパネル2(21,22,
23)の上縁部に係わり合わせるとともに、当該横架材
6の上端部に上段側に位置するパネル2(21,22,
23)の下縁部を係わり合わせて、パネル同士を積み上
げることができるものである。
【0025】このため、各パネル21,22,23と係
わり合うように横架材6の上下端部にさえ適切な構造を
採用しておけば、これらのパネル21,22,23の上
縁部や下縁部に、積み上げのためだけに格別な構造の保
護枠を設けたり、特殊な加工を施すといったことが一切
不要になる。このため、厚みの異なるパネル21,2
2,23を上下方向に積み上げるに際して、共通の横架
材6を用い、この横架材6に若干の工夫を施すだけで、
個別対応の手間を大幅に削減することが可能となる。
【0026】その係わり合いの具体的な態様も、横架材
6の上下両端部に、長手方向に沿って延びる溝6cを形
成し、それらの溝6c内にパネル21,22,23の上
縁部21d、22a、23cや下縁部21e、22b、
23dを係わり合わせるようにしているため、簡単な構
造で、パネル21,22,23の縁部に沿った一定巾に
おける的確な保持状態を実現することができる。
【0027】この場合、パネル21,22,23の厚み
寸法d1,d2,d3が互いに異なるにも拘わらず、一
定巾の溝6cに嵌め合わせることができるようにしてい
るため、横架材6を共通部材として使用することがで
き、部品点数やコスト、製作工数などを有効に削減する
ことができる。
【0028】その際、本実施形態のガラスパネル22の
如く、その厚み寸法d2が横架材6の溝巾よりも薄肉で
ある場合、或いは本実施形態の化粧パネル23の如く、
その厚み寸法d3が横架材6の溝巾よりも厚肉である場
合にも、溝6c内に入れ子であるガスケット7や口開き
止め具8を装着し、これらのガスケット7や口開き止め
具8にパネル21,22,23の上縁部21d、22
a、23cや下縁部21e、22b、23dを係わり合
わせることができるようにしており、ガスケット7や口
開き止め具8のような入れ子次第で種々のパネルに対応
することができるため、本発明の効果を特に実効あるも
のにすることができる。
【0029】以上のようなパネル2(21,22,2
3)及び横架材6を、相隣接する支柱3間に取り付ける
際、本実施形態では、各支柱3の互いの対向面に開口S
を形成し、それらの開口Sにパネル2及び横架材6の左
右両端部を呑み込ませるようにしているため、支柱3を
越えて隣接するパネル2の取付構造に影響を与えずにパ
ネル2や横架材6を着脱することができ、破損時や模様
替え時のパネル2の交換作業を必要最小限度で行うこと
が可能となる。
【0030】具体的な実施の態様として、左右の支柱3
の開口Sに、けんどん方式によってパネル21,22,
23の両側縁部を呑み込ませ、その下縁部21e、22
b、23dを横架材6の上端部に載置するようにし、或
いは、横架材6を、左右両端部の一方が低位、他方が高
位となるように傾けて左右の支柱3間に位置づけ、しか
る後、水平姿勢に戻すことによって、当該横架材6の左
右両端部を対応する支柱3の開口Sに呑み込ませ、その
下端部をパネル21,22,23の上縁部21d、22
a、23cに載置するようにしているため、パネル2
1,22,23を支柱3の対向面間の間で適切に装脱し
て横架材6を介したパネル21,22,23の積み上げ
状態を実現することができ、適切な嵌め合い構造を通じ
て有効な壁面強度も確保することができる。
【0031】本発明は、以上のような構成であるから、
下段側のパネル2及び上段側のパネル2の一方が化粧パ
ネル21,23、他方がガラスパネル22である態様、
或いは、それらが化粧パネル21,23である態様を少
なくとも一部に有する間仕切り壁を実現する上で特に有
用なものとなり得る。
【0032】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成であるか
ら、種々厚みの異なるパネルを上下方向に積み上げるに
際して、共通の横架材を用い、その横架材に若干の工夫
を施すだけで、個別対応によらずに適正な積み上げ状態
を有効に実現することができ、これにより間仕切り壁な
どの壁面の多様化などに対する要求にも有効に応えるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を天井を省略して示す斜視
図。
【図2】同正面図。
【図3】同取付構造の要部を分解して示す拡大斜視図。
【図4】図2におけるI−I線端面図。
【図5】図4における要部の拡大説明図。
【図6】図2におけるII−II線断面図。
【図7】図6における要部拡大図。
【図8】同実施形態におけるビードの説明図。
【図9】同実施形態におけるパネルの取付手順を示す説
明図。
【図10】同実施形態の取付構造の一部を示す部分分解
斜視図。
【図11】図6における他の要部拡大図。
【図12】同実施形態の取付構造の他の一部を示す部分
分解斜視図。
【図13】同実施形態における横架材の取付手順を示す
説明図。
【符号の説明】
2…パネル 3…支柱 6…横架材 6c…溝 7…入れ子(ガスケット) 8…入れ子(口開き止め具) 21…化粧パネル 21d…上縁部 21e…下縁部 22…ガラスパネル 22a…上縁部 22b…下縁部 23…化粧パネル 23c…上縁部 23d…下縁部 S…開口
フロントページの続き (72)発明者 海老沢 秀幸 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに厚み寸法の異なるパネル同士を上下
    方向に積み上げて壁面を形成する際に利用されるもので
    あって、 上下のパネルの間に横架材を介在させ、その横架材の下
    端部を下段側に位置するパネルの上縁部に係わり合わせ
    るとともに、当該横架材の上端部に上段側に位置するパ
    ネルの下縁部を係わり合わせて、パネル同士を積み上げ
    るようにしていることを特徴とするパネルの取付構造。
  2. 【請求項2】横架材の上下両端部に、長手方向に沿って
    延びる溝を形成し、それらの溝内にパネルの下縁部又は
    上縁部を係わり合わせるようにしている請求項1記載の
    パネルの取付構造。
  3. 【請求項3】パネルの厚み寸法に拘わらず、溝を一定巾
    のものにしている請求項2記載のパネルの取付構造。
  4. 【請求項4】少なくとも一方のパネルの厚み寸法が溝の
    巾寸法よりも薄肉なものであり、その溝内に入れ子を装
    着し、この入れ子にパネルの上縁部又は下縁部を係わり
    合わせるようにしている請求項3記載のパネルの取付構
    造。
  5. 【請求項5】少なくとも一方のパネルの厚み寸法が溝の
    巾寸法よりも厚肉なものであり、その溝内に入れ子を装
    着し、この入れ子にパネルの上縁部又は下縁部を係わり
    合わせるようにしている請求項3記載のパネルの取付構
    造。
  6. 【請求項6】パネルが、相隣接する支柱間に取り付けら
    れるものであって、 各支柱の互いの対向面に開口を形成し、それらの開口に
    パネル及び横架材の左右両端部を呑み込ませるようにし
    ている請求項1,2,3、4又は5記載のパネルの取付
    構造。
  7. 【請求項7】左右の支柱の開口に、けんどん方式によっ
    てパネルの両端部を呑み込ませ、その下縁部を横架材の
    上端部に載置するようにしている請求項6記載のパネル
    の取付構造。
  8. 【請求項8】横架材を、左右両端部の一方が低位、他方
    が高位となるように傾けて左右の支柱間に位置づけ、し
    かる後、水平姿勢に戻すことによって、当該横架材の左
    右両端部を対応する支柱の開口に呑み込ませ、その下端
    部をパネルの上縁部に載置するようにしている請求項6
    又は7記載のパネルの取付構造。
  9. 【請求項9】下段側のパネル及び上段側のパネルの一方
    が化粧パネル、他方がガラスパネルである請求項1〜8
    記載のパネルの取付構造。
  10. 【請求項10】下段側のパネル及び上段側のパネルがと
    もに化粧パネルである請求項1〜8記載のパネルの取付
    構造。
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