JP2005240471A - 外壁用役物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取付部21と被覆材取付部22を有し、その被覆材取付部22に切欠き部23が形成された基材20と、平坦部31と溝部32で凹凸形状で、その平坦部31の幅方向両側部に張り出し片33を有する被覆材30を備え、前記溝部32が切欠き部23に嵌まり込み、張り出し片33を折り曲げて被覆材取付部22の幅方向両側部を挟持している外壁用役物で、前記張り出し片33を折り曲げし易いからしっかりと挟持でき、被覆材30を基材に強固に固定できるし、溝部が凹面に嵌まり合うから被覆材と外壁材の凹面との間に隙間が発生することがなく、さらに外壁材から浮き出ることもないから、建物外壁全体としての外観が統一されたものにできる。
【選択図】図5
Description
前述の目地カバー材としては、特許文献1に開示したように、基材(帯体)の表面に被覆材(カバー)を接し、この被覆材の幅方向両側部を折り曲げて基材の幅方向両側部を挟持して被覆材を基材に固定したものが知られている。
また、特許文献2に開示されたように、表面が凹凸形状の外壁材(サイディングパネル)用の目地カバー材として、その表面部が、外壁材と同様の凹凸形状とした目地カバー材が知られている。
一方、外壁材としては前述のように、表面が凹凸形状のものが知られている。
この外壁材に前述の目地カバー材を用いると、その被覆材が平板状であるから、目地部の外観がフラット状で、凹凸形状の外壁材の外観と異なり、建物外壁全体としての外観が統一されたものではなくなる。
しかも、目地カバー材の被覆材が平板状であるから、その被覆材と外壁材の溝部との間に隙間が生じてしまう。
そこで、表面部が凹凸形状の目地カバー材を、特許文献1に開示されたように基材と被覆材の2部材で製作することが考えられる。例えば、被覆材を溝部を有する凹凸形状とし、その被覆材を基材の表面に接して幅方向両側部を折り曲げて基材の幅方向両側部を挟持して被覆材を基材に固定して目地カバー材とする。
これらが相俟って、被覆材の基材への固定が弱く、取付け作業時や運搬時に基材と被覆材がガタついたりすることがある。
また、被覆材の折り曲げ部分が平坦面で、その折り曲げ部分が外壁材の平坦面に接することになるから、その被覆材と外壁材の凹面との間に隙間が発生すると共に、目地カバー材が外壁材から浮き出てしまい、建物外壁全体としての外観が統一されたものではなくなる。
前記被覆材の溝部が、前記被覆材取付部の切欠き部に嵌まり込み、
前記被覆材の溝部以外の部分における幅方向両側部に設けた張り出し片が折り曲げられて被覆材取付部の幅方向両側部をそれぞれ挟持して固定したことを特徴とする外壁用役物である。
前記被覆材の溝部が、前記被覆材取付部の切欠き部に嵌まり込み、
前記平坦部の幅方向両側部に設けた張り出し片が折り曲げられて被覆材取付部の幅方向両側部をそれぞれ挟持して固定したことを特徴とする外壁用役物である。
この被覆材取付部の切欠き部の深さが溝部の深さ以上で、
前記平坦部取付部分の幅方向両側部を張り出し片が挟持していることが好ましい。
また、被覆材の溝部以外の部分に設けた張り出し片を折り曲げているから、その張り出し片の折り曲げがやり易く、しかも溝部が切欠き部に嵌まり込んでいるから、被覆材取付部の幅方向両側部をしっかりと挟持でき、被覆材を基材に強固に固定できる。
よって、取付け作業時や運搬時に基材と被覆材がガタつくことがない。
また、被覆材の溝部が切欠き部に嵌まり込んで被覆材取付部よりも突出するから、表面が凹凸形状の外壁材に用いた場合に、その溝部が外壁材の凹面に嵌まり合うことになるので、被覆材と外壁材の凹面との間に隙間が生じることがなく、さらに外壁用役物が外壁材から浮き出ることがなく、建物外壁全体としての外観が統一できる。
また、被覆材の平坦部に設けた張り出し片を折り曲げているから、その張り出し片の折り曲げがやり易く、しかも溝部が切欠き部に嵌まり込んでいるから、被覆材取付部の幅方向両側部をしっかりと挟持でき、被覆材を基材に強固に固定できる。
よって、取付け作業時や運搬時に基材と被覆材がガタつくことがない。
また、被覆材の溝部が切欠き部に嵌まり込んで被覆材取付部よりも突出するから、表面が凹凸形状の外壁材に用いた場合に、その溝部が外壁材の凹面に嵌まり合うことになるので、被覆材と外壁材の凹面との間に隙間が生じることがなく、さらに外壁用役物が外壁材から浮き出ることがなく、建物外壁全体としての外観が統一できる。
建物躯体、例えば建物壁1に取付けた複数の胴縁2に複数の外壁材3、例えば金属サイディング材を横張りし、その縦の目地部4に複数の目地カバー材5を取付ける。
例えば、縦の目地部4と対向した胴縁2にベース材6を取付け、このベース材6に目地カバー材5を係合して取付ける。
前記目地カバー材5は外壁材3の上下方向の寸法とほぼ同一長さで、上下方向に順次連結される。
前記目地カバー材5の連結部7は、上下の外壁材3の横の目地部8と連続する。
この目地カバー材5が本発明に係る外壁用役物である。
この実施の形態では、外壁材3は表面板13と裏面板14の間に充填材15を設け、その上下方向両側部に相互に嵌合する雄部16と雌部17を有する形態の金属サイディング材としてある。前記表面板13が溝部を有する、好ましくは平坦部と溝部を有する凹凸形状である。
前記被覆材30が溝部を有する凹凸形状、好ましくは、平坦部31と、その平坦部31どうしの間に形成された溝部32を有する凹凸形状で、その平坦部31の幅方向両側部(つまり、溝部以外の部分の幅方向両側部)に張り出し片33を有している。この実施の形態では被覆材30は金属板であるが、これに限ることはない。
前記被覆材30の凹凸形状は、外壁材3の凹凸形状と同様である。例えば、平坦部31の上下方向寸法、溝部32の上下寸法と深さが外壁材3の平坦面10の上下寸法、凹面11の上下寸法と深さと同様である。
これに対して、被覆材30が平坦部31のみで溝部32を有しない形状であると、被覆材30(平坦部31)と外壁材3の凹面11との間に大きな隙間が生じてしまう。
この被覆材取付部22における前述の溝部32と対向した部分が切欠きしてあり、被覆材30の溝部32が切欠き部23内に嵌まり込んでいる。この時平坦部31の裏面が被覆材取付部22の表面(後述する平坦部取付部分)に接することが好ましいが、溝部32が切欠き部23の底面に接して離隔しても良い。
そして、平坦部31の幅方向両側に設けた張り出し片33が、被覆材取付部22よりも幅方向両側方に突出し、その張り出し片33を折り曲げて被覆材取付部22の幅方向両側部を挟持して被覆材30を基材20に固定している。
前記取付部21は、図4に示すように基板24と一対の係合片25で断面ほぼコ字形状で、その一対の係合片25が図5に示すように、ベース材6の基板6aにおける幅方向中間部に設けた一対の係止受片6bに係合することで取付部21がベース材6に取付けられる。
前記被覆材取付部22は、取付板26と、この取付板26を前記取付部21(基板24)に連結する連結板27を有し、その取付板26は取付部21(基板24)と所定距離(溝部32の深さ)だけ離隔している。
そして、取付板26と連結板27における被覆材30の溝部32と対向した部分を切欠きし、その切欠き部23に溝部32が嵌まり込み、平坦部31の裏面が取付板26の表面に接するようにしてある。
つまり、被覆材取付部22は、被覆材30の平坦部31を取付ける平坦部取付部分(つまり、取付板26)が、取付部21よりも被覆材30の溝部32の深さ以上離隔している形状であれば良い。
各平坦部31の幅方向両側に張り出し片33をそれぞれ備え、この張り出し片33を折り曲げて被覆材取付部22(取付板26)の幅方向両側部を挟持する。
前記切欠き部23の長さL1は前記溝部32の長さL2よりも長く、前述のように溝部32が切欠き部23に嵌まり込むようにしてある。
また、隣接した目地カバー材5は、各基材20の一対の係合片25間に連結部材36をそれぞれ嵌合して連結するようにしてある。
また、目地カバー材5の表面部とは外壁材3の表面に接する部分である。
図7に示すように、所定の幅Hと長さLを有する平板(例えば、アルミコイル材)を加工(例えばプレス加工)して幅方向両側に、突起部40を長手方向に間隔を置いて複数有すると共に、幅方向中間に長手方向に連続した幅狭い平坦部41を有する板材を成形する。
詳しくは、突起部40の大きさは被覆材30の平坦部31の大きさで、長手方向の突起部40の数は被覆材30の長手方向の平坦部31の数で、長手方向の突起部40の間隔が被覆材30の溝部32の大きさである。つまり、図7に示す板材は2つの被覆材30を製作できるものである。
前述のトリミングは、一度に実施しても良いが、プレス金型の大きさ等で一度にトリミングできない場合等には複数回に分けて実施することもできる。例えば上部と左右上部寄り、下部と左右下部寄り、上部中央、下部中央の4回に分けて実施する。
図示は省略するが、各張り出し片33をほぼ90度まで曲げ加工する。
この基材20と前述の被覆材30を組み合わせ、各張り出し片33を折り曲げ加工して取付板26の幅方向両端部をそれぞれ挟持して被覆材30を基材20に固定する。
最後に被覆材30の一端部分34、他端部分35を所定形状に成形して目地カバー材5とする。
前述の図7に示す板材を、その幅方向両側縦縁部に設けた2つの切り取り線42に沿ってトリミング(プレス加工)して図10に示すように、幅方向両側に上下方向に間隔を置いた複数の平坦部31と溝部32を有すると共に、張り出し片32を幅方向両側にそれぞれ有する被覆材用板材45とする。
この被覆材用板材45を前述と同様に後端部加工、張り出し片折り曲げ加工して、幅狭い平坦部41を境として裏面側に向けてV字状に折り曲げて出隅カバー材用の被覆材30とする。
なお、入隅用カバー材とする場合には、前述の被覆材用板材45を表面側に向けてV字状に折り曲げ、入隅カバー材用の被覆材とし、入隅カバー材用の基材と組み合わせて張り出し片33を折り曲げて固着すれば良い。
つまり、基材20は建物外壁の目地部、出隅部および入隅部等に対応した所定形状である。
Claims (4)
- 取付部と被覆材取付部を有する基材と、この被覆材取付部に取付けられ溝部を有する凹凸形状の被覆材を備え、表面部が凹凸形状の外壁用役物であって、
前記被覆材の溝部が、前記被覆材取付部の切欠き部に嵌まり込み、
前記被覆材の溝部以外の部分における幅方向両側部に設けた張り出し片が折り曲げられて被覆材取付部の幅方向両側部をそれぞれ挟持して固定したことを特徴とする外壁用役物。 - 取付部と被覆材取付部を有する基材と、この被覆材取付部に取付けられ、平坦部と平坦部どうしの間に形成された溝部を有する凹凸形状の被覆材を備え、表面部が凹凸形状の外壁用役物であって、
前記被覆材の溝部が、前記被覆材取付部の切欠き部に嵌まり込み、
前記平坦部の幅方向両側部に設けた張り出し片が折り曲げられて被覆材取付部の幅方向両側部をそれぞれ挟持して固定したことを特徴とする外壁用役物。 - 基材の被覆材取付部は、平坦部取付部分が取付部よりも溝部の深さ以上離隔した形状で、
この被覆材取付部の切欠き部の深さが溝部の深さ以上で、
前記平坦部取付部分の幅方向両側部を張り出し片が挟持している請求項2記載の外壁用役物。 - 被覆材の凹凸形状は、外壁材表面の凹凸形状と同一で、その被覆材の溝部が外壁材表面の凹面に嵌まり合うようにした請求項1又は2又は3記載の外壁用役物。
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