JP2012067550A - 外壁用役物と外壁材の端部仕舞い構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】外壁材が縦張りであっても横張りであっても共用化でき、板厚の異なる外壁材にも対応可能であり、水切りとしての機能を有する外壁用役物を提供する。
【解決手段】胴縁に固定可能な背片2と、この背片2から前方に略直角に延設された底片3と、この底片3の前端から略直角上方に延設され、前記背片2に対向配置された第1前片4とを備え、前記背片2は、前記第1前片4に対向する部分において前記底片3の上面に略平行な面を有する座部5と、斜め下向きに前記底片3の下側に突設され、その前端から下方に延設された第2前片8を有する水切り部6とを有し、前記底片3には、水抜き孔11が形成されており、上下に配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部において上側の外壁材の下端部が前記背片2と前記底片3と前記第1前片4とで囲まれる領域Aに配置可能とされ、下側の外壁材の上端部前側が前記水切り部6で遮蔽可能とされている。
【選択図】図1
【解決手段】胴縁に固定可能な背片2と、この背片2から前方に略直角に延設された底片3と、この底片3の前端から略直角上方に延設され、前記背片2に対向配置された第1前片4とを備え、前記背片2は、前記第1前片4に対向する部分において前記底片3の上面に略平行な面を有する座部5と、斜め下向きに前記底片3の下側に突設され、その前端から下方に延設された第2前片8を有する水切り部6とを有し、前記底片3には、水抜き孔11が形成されており、上下に配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部において上側の外壁材の下端部が前記背片2と前記底片3と前記第1前片4とで囲まれる領域Aに配置可能とされ、下側の外壁材の上端部前側が前記水切り部6で遮蔽可能とされている。
【選択図】図1
Description
本発明は、上下に配置される上側外壁材と下側外壁材とを連結する中間連結部に用いられる外壁用役物と外壁材の端部仕舞い構造に関する。
従来より、例えば、縦張り施工され上下に配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部においては、上側の外壁材の下端部を覆う端部カバーと、下側の外壁材の上端部を覆い水切りをおこなう中間水切り材との2部材の役物が使用されている(特許文献1の図1)。外壁材は、例えば、金属製の表面材の裏面に発泡ウレタン材にて形成された断熱材が設けられており、一方の側端部に係合部である凸部が設けられ、他方の側端部に被係合部である凹部が設けられており、凸部および凹部は表面材が覆われ、それ以外の側端部は断熱材が露出して形成されている。縦張り施工では、外壁材が左右に隣り合って複数枚配設され、隣り合う左右の外壁材同士が凹凸嵌合により接合されており、外壁材の下端部は断熱材が露出している。上側の外壁材の下端部を覆う端部カバー内に雨水が浸入して溜まると、外壁材の下端部から断熱材に吸水されることになり外壁材の断熱性能の低下につながるので、端部カバーには水抜き孔が設けられている。
一方、上記の例とは異なり、外壁材が上下に隣り合って複数枚配設され、隣り合う外壁材同士を凹凸嵌合により接合される、横張り施工もおこなわれている。この場合、横張り施工された上下に配置される上側の外壁材と下側の外壁材と間の中間連結部においては、上側の外壁材の下端部を支持するスターターと、下側の外壁材の上端部を覆い水切りをおこなう中間水切り材との2部材の役物が使用される。外壁材の下端部には凹凸嵌合する凹部が配設されており、凹部は前側凸部と後側凸部とから構成され、スターターは、例えば、後側凸部を支持するものであり、後側凸部の形状に沿った、略U字状の断面形状を有する。
しかしながら、中間連結部に使用される役物には、以下の問題があった。すなわち、中間連結部においては、中間水切り材とともに、縦張り施工では端部カバーが使用され、横張り施工ではスターターが使用されるなど2部材を用意する必要がある。また、外壁材の板厚によって形状の異なる端面カバーを用意しておく必要がある。また、これによって部品点数が多くなり、管理も面倒で取り扱い性が悪いという問題もある。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、外壁材が縦張りであっても横張りであっても共用化でき、板厚の異なる外壁材にも対応可能であり、水切りとしての機能を有する外壁用役物と外壁材の端部仕舞い構造を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明は、以下のことを特徴としている。
本発明の外壁用役物は、胴縁に固定可能な背片と、この背片から前方に略直角に延設された底片と、この底片の前端から略直角上方に延設され、背片に対向配置された第1前片とを備え、背片は、第1前片に対向する部分において底片の上面に略平行な面を有する座部と、底片の下側に斜め下向きに突設され、その前端から下方に延設された第2前片を有する水切り部とを有し、底片には、水抜き孔が形成されており、上下に配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部において上側の外壁材の下端部が背片と底片と第1前片とで囲まれる領域に配置可能とされ、下側の外壁材の上端部前側が水切り部で遮蔽可能とされていることを特徴とする。
この外壁用役物において、第1前片は、上端に背片側に向かって突出する外壁材押さえ部を有していることが好ましい。
また、この外壁用役物において、水切り部の第2前片は、前面が第1前片の前面と略同一面上に形成されていることが好ましい。
本発明は、上記のいずれかの外壁用役物を用いた外壁材の端部仕舞い構造であって、上下に隣接して配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部において、外壁用役物が壁下地に胴縁を介して取り付けられ、縦張りまたは横張りで施工された上側の外壁材の下端部が、外壁用役物の背片と第1前片との間に挿し込まれ、座部に支持され、背片において座部よりも上側に位置する部分と第1前片との間に配置され、下側の外壁材の上端部前側が、外壁用役物の水切り部で遮蔽されることを特徴とする。
また、本発明は、上記のいずれかの外壁用役物を用いた外壁材の端部仕舞い構造であって、上下に隣接して配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部において、外壁用役物が壁下地に胴縁を介して取り付けられ、縦張りまたは横張りで施工された上側の外壁材の下端部が、外壁用役物の背片と第1前片との間に挿し込まれ、底片に支持され、背片において座部よりも下側に位置する部分と第1前片との間に配置され、下側の外壁材の上端部前側が、外壁用役物の水切り部で遮蔽されることを特徴とする。
本発明の外壁用役物は、外壁材が縦張りであっても横張りであっても共用化でき、厚みの異なる外壁材にも対応可能である。また、水切りとしての機能を有する。
本発明の外壁材の端部仕舞い構造は、外壁用役物一部材で、縦張りまたは横張りで施工された、厚みの異なる上側の外壁材の下端部を外壁用役物に仕舞うことができるとともに、外壁用役物内部に雨水などが浸入しても排水して水切り部で水切りできる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の外壁用役物の一実施形態を示した要部斜視図である。
図1の外壁用役物1は、壁下地に胴縁を介して上下に隣接して配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部に配設される横長の部材である。
この外壁用役物1は、上下方向に起立した背片2と、この背片2の下側部分から前方に略直角に延設された底片3と、この底片3の前端から略直角上方に延設され、背片2に対向配置された第1前片4とを備えている。背片2は、釘、ビスなどの固着具により胴縁に固定可能である。
第1前片4の上下幅は、例えば、図1に示すように、背片2の上下幅の1/2程度とすることができ、第1前片4の上端が背片2の上下幅の略中央の部位に位置するように形成されている。
背片2には、第1前片4に対向する部分の上下幅の略中央の部位に、底片3の上面に略平行な面5aを有する座部5が形成されている。すなわち、背片2は、対向配置された第1前片4の上下幅に対応する部分の略中央の部位において略直角後方に屈曲され、さらに後端において略直角上方に屈曲されており、1段の階段状に形成されている。
また、背片2には、下端から斜め下向きに底片3の下側に突設され、傾斜面7aを有する傾斜片7と、この傾斜片7の前端から下方に延設され、第1前片4に略平行な第2前片8とを有し、水切り部6を形成している。この水切り部6は、背片2の長手方向にわたって延びている。第2前片8は、前面が第1前片4の前面と略同一面上に形成されている。
外壁用役物1では、第1前片4は、上端に背片2側に向かって斜め下方に突出する突片10を有し、外壁材押さえ部9を形成している。この外壁材押さえ部9は、第1前片4の長手方向にわたって延びている。
また、外壁用役物1では、底片3に上下に貫通する丸孔形状の水抜き孔11が底片3の前後幅の略中央の部位に一定間隔で長手方向に複数形成されている。水抜き孔11の形状は特に限定されるものではなく、長孔形状や矩形形状とすることもできる。
このような外壁用役物1は、例えば、アルミニウム材などの金属材料あるいは塩化ビニル樹脂などの合成樹脂材料の押出成形にて一体物として形成される。一枚の金属薄板で形成することもできる。この場合、例えば、第1前片の下端において金属薄板が略直角後方に折り曲げられ、底片を形成する。底片の下端において金属薄板が略直角上方に折り曲げら、さらに略直角後方に折り曲げられ、座部を形成し、この座部の後端において略直角上方に折り曲げられる。背片の上端において金属薄板が後側に折り返されて折り重ねられ、背片では、ほとんどの部分が前後に折り重ねられた金属薄板で構成される。背片の下端において金属薄板が前側に斜め下向きに折り曲げられ、傾斜片を形成し、さらにその前端において下方に折り曲げられ、第2前片を形成する。水抜き孔は打ち抜き加工などによって形成される。
このような外壁用役物1は、上下に隣接して配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部において、一部材で、上側の外壁材の下端部を背片2と底片3と第1前片4とで囲まれる領域Aに配置可能としている。そして、下側の外壁材の上端部前側を水切り部6で遮蔽可能としている。この領域A内に雨水などが浸入しても、底片3に設けられた水抜き孔11から排水し、これを傾斜片7の傾斜面7aで受け、第2前片8側に排水し、第2前片8で水切りできる。また、底片3の下方に水切り部6が形成されているので、中間連結部に外壁用役物1を取り付けた際、屋外において下から見上げたときでも底片3の水抜き孔11は視認されにくい。
さらに、外壁用役物1は、縦張りまたは横張りで施工された、板厚の異なる外壁材の下端部を配置可能である。外壁材の板厚は予め分かっているので(例えば、21mmまたは16mm)、このような外壁材の板厚に合わせて外壁用役物1を設定しておく。すなわち、外壁用役物1の背片2において座部5よりも上側に位置する部分と第1前片4との間の間隔w1を、例えば板厚21mmの外壁材の下端部が配置可能に、その外壁材の板厚よりもわずかに大きくなるように設定しておく。外壁用役物1の背片2において座部5よりも下側に位置する部分と第1前片4との間の間隔w2についても、例えば板厚16mmの外壁材の下端部が配置可能に、その外壁材の板厚よりもわずかに大きくなるように設定しておく。これによって外壁材の板厚が21mmの場合には、その外壁材の下端部を座部5の上に載せることにより、外壁材の下端部が、座部5で支持され、外壁用役物1の背片2において座部5よりも上側に位置する部分と第1前片4との間に配置される。外壁材の板厚が16mmの場合には、その外壁材の下端部を底片3の上に載せることにより、外壁材の下端部が、底片3で支持され、外壁用役物1の背片2において座部5よりも下側に位置する部分と第1前片4との間に配置される。
このように外壁用役物1は、外壁材が縦張りであっても横張りであっても共用化でき、厚みの異なる外壁材にも対応可能であり、また、水切りとしての機能を有するので、部品点数を削減することができる。
本実施形態では、第1前片4の上端に外壁材押さえ部9を有しているので、領域A内に外壁材の下端部が配置された際には突片10が外壁材の前面に当接し、外壁材が安定に保持される。
さらに、本実施形態では、水切り部6の第2前片8の前面が第1前片4の前面と略同一面上に形成されているので、外壁用役物1の見映えがよい。また、上側の外壁材の前面と下側の外壁材の前面についても略同一面上に形成されるので良好な外観が実現される。
図2は、上下に隣接して配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部に図1の外壁用役物を用いた外壁材の端部仕舞い構造の要部断面図であり、(a)は縦張りの外壁、(b)は横張りの外壁である。
本実施形態では、上側の外壁材14、下側の外壁材15ともに板厚21mmの外壁材が用いられている。
上側の外壁材14および下側の外壁材15は、縦張りまたは横張り施工により、左右または上下に複数取り付けられる。各外壁材14,15は同じ構造を有している。例えば、図3に示すように、外壁材14,15は、軽量形鋼板など金属製の表面材16とアルミニウム箔などの裏面材17との間にウレタン材料などの圧縮変形可能な発泡体などの断熱材18が充填されて形成されている。外壁材14,15としては、セメント系材料の基材上に、樹脂塗料および無機系塗料を塗布して表面にガラス質を連続厚膜成形した不燃外装材にて形成されたものであってもよい。外壁材14,15の一方の側端部には係合部である凸部(雄実)19、他方の側端部には被係合部である凹部(雌実)20が形成されており、隣り合う外壁材14,14同士および隣り合う外壁材15,15同士が凹凸嵌合によって互いに接合される。
図2(a)では横胴縁21が、図2(b)では縦胴縁22が、透湿防水シート23を介して壁下地24に所定間隔で複数本配設されている。下側の外壁材15は、縦張りまたは横張り施工により壁下地24に取り付けられている。外壁用役物1は、下側の外壁材15の上端部15aの上に配置され、背片2が横胴縁21または縦胴縁22に当接され、釘、ビスなどの固着具25によって横胴縁21または縦胴縁22を介して壁下地24に固定されている。外壁用役物1の水切り部6は、下側の外壁材15の上端部15a外側を傾斜片7および第2前片8によって覆い、下側の外壁材15の上端部15aを仕舞っている。
図2(a)に示すように上側の外壁材14を縦張りする場合、外壁材14の下端部14aを外壁用役物1の領域Aに差し込み、座部5に当接させる。これにより、外壁材14の下端部14aが、座部5で支持され、外壁用役物1の背片2において座部5よりも上側に位置する部分と第1前片4との間に配置される。左右に隣り合う外壁材14,14同士は、その左右両端に形成された凸部と凹部とを互いに凹凸嵌合され、横方向に配置される。
図2(b)に示すように上側の外壁材14を横張りする場合、まず、上下に隣り合う外壁材14,14同士を凸部と凹部20とを互いに凹凸嵌合させて縦方向に順次配置させる。次いで、最下段の外壁材14の下端部14aを外壁用役物1の領域Aに差し込み、座部5に当接させることにより、外壁材14の下端部14aが、座部5で支持され、外壁用役物1の背片2において座部5よりも上側に位置する部分と第1前片4との間に配置される。
このような外壁用役物1は、一部材で、下側の外壁材15の上端部15a前側および上側の外壁材14の下端部14aを露出させず、外観良く仕舞っている。また、外壁材14,15が縦張りまたは横張りでも外壁用役物1を共用化でき、部品点数を低減することができる。
上側の外壁材14の下端部14aは座部5によって底片3から浮いた状態で保持されるため、底片3に形成された水抜き孔11が塞がれることがなく、外壁用役物1の内部に浸入する雨水などを水抜き孔11から排水することができ、排水性が良好である。底片3の下方には水切り部6が形成されており、水抜き孔11から排水された雨水を傾斜片7の傾斜面7aで受け、第2前片8側に排水し、第2前片8で水切りできる。また、屋外において下から見上げたとき、底片3の水抜き孔11は水切り部6によって視認されにくくなっている。
また、第1前片4の外壁材押さえ部9の突片10が上側の外壁材14の前面に当接するので、外壁材14は安定に保持される。
さらに、水切り部6の第2前片8の前面が第1前片4の前面と略同一面上に形成され、上側の外壁材14の前面が下側の外壁材15の前面と略同一面上に形成されているので、見映えが良く、外観が良好である。
なお、防水性を高めるために、第1前片4の上端に沿って上側の外壁材14の前面との間にシーリング材を配設することができる。また、水切り部6の第2前片8の下端に沿って下側の外壁材15の前面との間にもシーリング材を配設することができる。
図4は、上下に隣接して配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部に図1の外壁用役物を用いた外壁材の端部仕舞い構造の要部断面図であり、(a)は縦張りの外壁、(b)は横張りの外壁である。
本実施形態では、上側の外壁材14として板厚16mmの外壁材が、下側の外壁材15として板厚21mmの外壁材が用いられている。
横胴縁21または縦胴縁22の壁下地24への固定、下側の外壁材15の取り付け、および外壁用役物1の中間連結部への取り付けは、図2の外壁材の端部仕舞い構造と同じなので説明を省略する。
図4(a)に示すように上側の外壁材14を縦張りする場合、外壁材14の上端部14bを見切り縁26に挿入し、外壁材14の下端部14aを外壁用役物1の領域Aに差し込み、底片3に当接させる。これにより、外壁材14の下端部14aが、底片3で支持され、外壁用役物1の背片2において座部5よりも下側に位置する部分と第1前片4との間に配置される。左右に隣り合う外壁材14,14同士は、その左右両端に形成された凸部と凹部とが互いに凹凸嵌合され、横方向に配置される。
図4(b)に示すように上側の外壁材14を横張りする場合、まず、外壁材14の上端部14bである凸部19を見切り縁26に挿入させ、上下に隣り合う外壁材14,14同士を凸部19と凹部20とを互いに凹凸嵌合させて縦方向に順次配置させる。次いで、最下段の外壁材14の下端部14aを外壁用役物1の領域Aに差し込み、底片3に当接させる。これにより、外壁材14の下端部14aが、底片3で支持され、外壁用役物1の背片2において座部5よりも下側に位置する部分と第1前片4との間に配置される。
上側の外壁材14の上端部14bが挿入される見切り縁26は、スペーサー27を介して横胴縁21または縦胴縁22に取り付け固定されている。スペーサー27の厚みは、例えば、次のように設定することができる。外壁用役物1の第1前片4と背片2において座部5よりも上側に位置する部分との間に配置される外壁材14の板厚と、外壁用役物1の第1前片4と背片2において座部5よりも下側に位置する部分との間に配置される外壁材14の板厚との差とすることができる。本実施形態では、5mm厚のスペーサーが用いられている。
このように板厚の異なる外壁材14が用いられていても、外壁用役物1は、一部材で、下側の外壁材15の上端部15a前側および上側の外壁材14の下端部14aを露出させず、外観良く仕舞うことができる。また、外壁材14,15が縦張りまたは横張りでも外壁用役物1を共用化でき、部品点数を低減することができる。
外壁用役物1の内部に浸入する雨水などを水抜き孔11から排水することができる。底片3の下方には水切り部6が形成されており、水抜き孔11から排水された雨水を傾斜片7の傾斜面7aで受け、第2前片8側に排水し、第2前片8で水切りできる。また、屋外において下から見上げたとき、底片3の水抜き孔11は水切り部6によって視認されにくくなっている。
また、第1前片4の外壁材押さえ部9の突片10が上側の外壁材14の前面に当接するので、外壁材14は安定に保持される。
さらに、水切り部6の第2前片8の前面が第1前片4の前面と略同一面上に形成され、上側の外壁材14の前面が下側の外壁材15の前面と略同一面上に形成されているので、見映えが良く、外観が良好である。
なお、防水性を高めるために、第1前片4の上端に沿って上側の外壁材14の前面との間にシーリング材を配設することができる。また、水切り部6の第2前片8の下端に沿って下側の外壁材15の前面との間にもシーリング材を配設することができる。
1 外壁用役物
2 背片
3 底片
4 第1前片
5 座部
6 水切り部
8 第2前片
9 外壁材押さえ部
11 水抜き孔
14 上側の外壁材
14a 下端部
15 下側の外壁材
15a 上端部
2 背片
3 底片
4 第1前片
5 座部
6 水切り部
8 第2前片
9 外壁材押さえ部
11 水抜き孔
14 上側の外壁材
14a 下端部
15 下側の外壁材
15a 上端部
Claims (5)
- 胴縁に固定可能な背片と、この背片から前方に略直角に延設された底片と、この底片の前端から略直角上方に延設され、前記背片に対向配置された第1前片とを備え、前記背片は、前記第1前片に対向する部分において前記底片の上面に略平行な面を有する座部と、前記底片の下側に斜め下向きに突設され、その前端から下方に延設された第2前片を有する水切り部とを有し、前記底片には、水抜き孔が形成されており、上下に配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部において上側の外壁材の下端部が前記背片と前記底片と前記第1前片とで囲まれる領域に配置可能とされ、下側の外壁材の上端部前側が前記水切り部で遮蔽可能とされていることを特徴とする外壁用役物。
- 前記第1前片は、上端に前記背片側に向かって突出する外壁材押さえ部を有していることを特徴とする請求項1に記載の外壁用役物。
- 前記水切り部の前記第2前片は、前面が前記第1前片の前面と略同一面上に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の外壁用役物。
- 請求項1から3のいずれかの外壁用役物を用いた外壁材の端部仕舞い構造であって、上下に隣接して配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部において、前記外壁用役物が壁下地に胴縁を介して取り付けられ、縦張りまたは横張りで施工された前記上側の外壁材の下端部が、前記外壁用役物の前記背片と前記第1前片との間に挿し込まれ、前記座部に支持され、前記背片において前記座部よりも上側に位置する部分と前記第1前片との間に配置され、前記下側の外壁材の上端部前側が、前記外壁用役物の前記水切り部で遮蔽されることを特徴とする外壁材の端部仕舞い構造。
- 請求項1から3のいずれかの外壁用役物を用いた外壁材の端部仕舞い構造であって、上下に隣接して配置される上側の外壁材と下側の外壁材とを連結する中間連結部において、前記外壁用役物が壁下地に胴縁を介して取り付けられ、縦張りまたは横張りで施工された前記上側の外壁材の下端部が、前記外壁用役物の前記背片と前記第1前片との間に挿し込まれ、前記底片に支持され、前記背片において前記座部よりも下側に位置する部分と前記第1前片との間に配置され、前記下側の外壁材の上端部前側が、前記外壁用役物の前記水切り部で遮蔽されることを特徴とする外壁材の端部仕舞い構造。
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JP2018003549A (ja) * | 2016-07-07 | 2018-01-11 | 日鉄住金鋼板株式会社 | 外壁構造およびこれが備える水切り材 |
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JP2018003549A (ja) * | 2016-07-07 | 2018-01-11 | 日鉄住金鋼板株式会社 | 外壁構造およびこれが備える水切り材 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
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