JP7062857B2 - 出隅部材 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物(構築物を含む)に用いる外装材の長手方向の端部を突き合わせて形成されるコーナー部(出隅部・入隅部)に使用する建築用部材に関し、特に、曲面部の強度を向上させた出隅部材に関する。
一般に金属板を表面材とし、合成樹脂発泡体を芯材とし、シート状物を裏面材としたサンドイッチ構造の外装材、あるいは無機系の材料からなる外装材を用いて横張り状または縦張り状に壁体を形成した場合には、外装材の長手方向の突き合わせにより目地部が形成され、コーナー部においてはL型の出隅材・入隅材を脳天打ちしたり、敷目板と化粧キャップとの2部材の嵌合により形成する方法がある。このような部材については、この部材そのものの強度の向上、この部材が取り付けられる敷目板との取り付け強度の向上、煩雑な成型加工を不要としたコスト削減等が目的として開発が進められている。
特許第6041520号公報(特許文献1)は、このような目的で開発された外装用役物を開示する。この特許文献1に開示された外装用役物は、垂直平面上の固定片と略中央部分を屋外側へ突出した嵌合部とを形成した敷目板と、複数本の化粧目地が形成された垂直面状の化粧面部の略中央部分の裏面部分に屋内側に突出した係合部をもち前記化粧目地の裏面部分の係合部の根本部分に孔を形成した化粧キャップとの2部材から形成したことを特徴とする。
この特許文献1に開示された外装用役物によると、(1)係合部を連続して形成できるために強度が向上し、(2)係合部を連続して形成できるために敷目板との取り付け強度が向上し、(3)化粧キャップを1部材で形成できるために強度が向上し、コスト削減も図れ、(4)煩雑な成型加工が必要でなくなる等の効果を奏する。
特許第6041520号公報
上述した特許文献1に開示された外装用役物においては敷目板Bと化粧キャップCとが使用され、化粧キャップCは敷目板Bの嵌合部4に係合される係合部9を備え、敷目板Bの嵌合部4に化粧キャップCの係合部9が係合されることにより敷目板Bと化粧キャップCとが一体化するように施工される。さらに詳しくは、特許文献1の図1(a)および図1(b)に示されるように、係合部9は化粧面部8の裏面中央に突出可能な位置を略45度で適宜間隔で屈曲した立ち上がり部10と、立ち上がり部10の先端近傍に外側方に突出して形成した係合片11からなり、係合片11は敷目板Bの嵌合爪7に係合される。
しかしながら、この特許文献1に開示された外装用役物においては、図1(b)に示されるように、化粧面部8の裏面には立ち上がり部10の根元が当接しておらず空洞(空間)を形成している。このため、薄板状の化粧面部8の表面の曲面部分に硬い物体(たとえば自転車のフレーム)がぶつかったりして衝撃が加わると、その裏面は立ち上がり部10の根元と離隔しており空洞であるために、衝撃を受けた部分が陥没して化粧面部8の表面の曲面部分がへこんで変形する場合がある。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、建築物(構築物を含む)のコーナー部(出隅部)に使用する曲面を備えた建築用部材であって、その曲面が容易に変形等することのない優れた強度を備えた出隅部材を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る出隅部材は以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係る出隅部材は、建築物の出隅に設けられた敷目板に係合される出隅部材であって、前記出隅部材は、前記出隅を曲面状に覆う化粧面部と、前記敷目板に係
合される係合部とを含み、前記係合部において、前記敷目板と係合する側の反対側が、前記化粧面部の裏面に当接していることを特徴とする。
好ましくは、前記係合部において、前記敷目板と係合する側の反対側が、前記化粧面部の裏面に垂直方向に連続して当接しているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記係合部において、前記敷目板と係合する側の反対側が、前記化粧面部の裏面の略中央部に垂直方向に線状に当接しているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記係合部は、水平面視で対称形状を備えた一対の脚部を備え、前記脚部において、前記敷目板と係合する側の反対側が前記化粧面部の裏面に当接するととともに、前記反対側から前記敷目板側へ向けて前記一対の脚部の間隔が大きくなる形状を備えるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記一対の脚部の対称線と、前記化粧面部の曲面形状の略中心線とが一致するように構成することができる。
さらに好ましくは、前記化粧面部と前記係合部とが別部材で形成され、前記化粧面部と前記係合部とが接合されているように構成することができる。
本発明によると、建築物(構築物を含む)のコーナー部(出隅部)に使用する曲面を備えた建築用部材であって、その曲面が容易に変形等することのない優れた強度を備えた出隅部材を提供することができる。
本発明に係る出隅部材の一例である出隅カバーの納まり状態を示す斜視図である。 図1の出隅カバーの断面図であって、(A)は納まり状態を示す全体断面図、(B)は衝撃非作用時の拡大断面図であって、(C)は衝撃作用時の拡大断面図である。 図1の出隅カバーの平面図であって、(A)は図1の矢示3A方向からの平面図、(B)は図1の矢示3B方向からの平面図、(C)は図3(A)の3C-3C断面図、(D)は図3(B)の3D-3D断面図、(E)は図3(C)において化粧面部と係合部とを分離した図、(F)は図3(C)の矢示3F領域の拡大図、(G)は図3(F)の矢示3G領域の拡大図である。
以下、本発明に係る出隅部材の一例である出隅カバー100(以下においてR型出隅カバー100と記載する場合がある)を本発明の実施の形態として、図面に基づき詳しく説明する。このR型出隅カバー100は、建築物(構築物を含む)に用いる外装材300の長手方向の端部を突き合わせて形成されるコーナー部(出隅部)に使用する外装用部材であって、特に、曲面部(化粧面部110の曲面)の強度を向上させた建築外装用出隅部材の一例である。なお、本発明に係る出隅部材は、建築物の外装用として屋外に好適に用いられる建築用部材であるが、外装用(屋外)に限定されるものではなく、たとえばショッピングモール内(屋内)のテナント建屋(建築物)の出隅部に使用することも好ましい。
R型出隅カバー100の納まり状態(施工状態)を示す斜視図を図1に、このR型出隅カバー100の納まり状態を示す断面図を図2に、このR型出隅カバー100の平面図を図3に、それぞれ示す。さらに、図2においては、このR型出隅カバー100の納まり状態を示す全体断面図を図2(A)に、衝撃非作用時の拡大断面図を図2(B)に、衝撃作用時の拡大断面図を図2(C)に、それぞれ示す。また、図3においては、図1の矢示3A方向からの平面図を図3(A)に、図1の矢示3B方向からの平面図を図3(B)に、図3(A)の3C-3C断面図を図3(C)に、図3(B)の3D-3D断面図を図3(D)に、図3(C)において化粧面部110と係合部120とを分離した図を図3(E)に、図3(C)の矢示3F領域の拡大図を図3(F)に、図3(F)の矢示3G領域の拡大図を図3(G)に、それぞれ示す。
まず、このR型出隅カバー100が備える特徴的な構造について、その概略を説明する。なお、垂直方向および水平面等については、図1に示される方向および面等である。
このR型出隅カバー100は、建築物の出隅に設けられた敷目板200に係合される建築外装用出隅部材であって、敷目板200は屋外側へ突出し垂直方向に連続した嵌合部210を備える。R型出隅カバー100は、出隅を曲面状に覆う化粧面部110と、嵌合部210に係合される係合部120とを含み、係合部120において、嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が、化粧面部110の裏面116に当接している。
さらに、係合部120において、嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が、化粧面部110の裏面116に垂直方向に連続して当接している。たとえば、化粧面部110の裏面116が平面である場合には、係合部120における嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が垂直方向に連続的に当接していることになり、化粧面部110の裏面116が平面でない(たとえば化粧面部110の表面の凹凸形状の意匠が裏面にも現れて平面でない)場合には、係合部120における嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が垂直方向に非連続的に当接していることになる。なお、化粧面部110の表面の凹凸形状の意匠が裏面にも現れて平面でない場合において連続的でない(非連続的である)とは、ミクロ的に見た場合にその凹部(のみ)において屈曲部126が当接しているとは厳密には言えないので、連続的でないことを示すものに過ぎない。このため、後述する作用効果(化粧面部110の表面の曲面部分の強度を高めるという作用効果)については、化粧面部110の表面の凹凸形状の意匠が裏面にも現れて平面でない場合であっても発現するものである。
さらに、係合部120において、嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が、化粧面部110の裏面116の略中央部に垂直方向に線状に当接している。たとえば、図3(E)に示すように、化粧面部110の裏面116の略中央部に、係合部120における嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が垂直方向に線状に当接している。
さらに、係合部120は、水平面視で対称形状を備えた一対の脚部128を備え、これらの脚部128において、嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が化粧面部110の裏面116に当接するととともに、反対側(屈曲部126)から嵌合部210側へ向けて一対の脚部128の間隔が大きくなる形状を備える。たとえば、図3(F)に示すように、間隔D(1)<間隔D(2)<間隔D(3)となる。
さらに、これら一対の脚部128の対称線と、化粧面部110の曲面形状の略中心線とが一致する。図3(E)の一点鎖線に示すように、脚部128の対称線と、化粧面部110の曲面形状の略中心線とが一致している。
さらに、化粧面部110と係合部120とが別部材で形成され、化粧面部110と係合部120とが接合されている。本実施の形態に係るR型出隅カバー100は、1つの化粧面部110と2つの係合部120とにより形成されている。このため、R型出隅カバー100は、特許文献1のように1つの部材を複雑に折り曲げて形成される化粧キャップCとは異なり、構造の簡単な1つの化粧面部110と2つの係合部120とを接合すれば良いので簡単に製造することができる点で好ましい。より詳しくは、図3(E)に示すように、化粧面部110を二重折返部112にて折り返した二重部114に、係合部120の端部122に挿入されることにより化粧面部110と係合部120とが別部材で形成されるとともに、これらが接合されている。なお、化粧面部110と係合部120との接合方法については限定されるものではないが、たとえばリベット等により強固に接合することが好ましい。
以上のように、R型出隅カバー100はこのような特徴的な構造を備える建築外装用出隅部材である。以下において、さらに詳しくR型出隅カバー100について説明する。
図1~図3を参照して、このR型出隅カバー100について詳しく説明する。
まず、図1および図2を参照して、このR型出隅カバー100の納まり状態(施工状態)について説明する。
このR型出隅カバー100は、外装材300の長手方向の端部が突き合わせられて形成されたコーナー部(出隅部)の敷目板200に係合されて固定される。この敷目板200は、壁下地であるコーナー支柱500に胴縁400(または胴縁410)を介してタッピ
ングビス等の締結部材404(または締結部材414)により固定されている。また、コーナー支柱500には、胴縁400(または胴縁410)がタッピングビス等の締結部材402(または締結部材412)により固定されている。なお、図2の点線で示す円形領域に、図3(C)および図3(D)に示すスポンジ等の防水部材Sを垂直方向に連続して設けることも好ましい。ここで、この図2に示すR型出隅カバー100の納まり状態における敷目板200の取付方法(固定方法)は、上述した方法に限定されるものではなく、たとえば胴縁400(または胴縁410)を介さないでコーナー支柱500に敷目板200を直接固定する方法であっても構わない。
ここで、R型出隅カバー100(化粧面部110および2つの係合部120)および敷目板200は、金属製薄板材、たとえば、鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)等(これらを各種色調に塗装した金属製カラー板を含む)の一種、または、合成樹脂製板材、たとえば塩化ビニル樹脂、ポリカーボネイト樹脂等(これらを各種色調に塗装した合成樹脂製カラー板を含む)の一種を、ロール成形、プレス成形、押出成形、切り欠き加工等によって各種形状に成形したものである。
敷目板200は長尺状板材であり、図2および図3(E)に示すように、少なくとも(R型出隅カバー100の係合部120に係合することのできる)嵌合部210を含んで形成したものである。さらに詳しくは、図2および図3(E)に示すように、嵌合部210は、係合部120の一対の脚部128を爪折返部130で折り返した係合爪132を収納できる空間210Cを備える。さらに、嵌合部210は、係合爪132をこの空間210Cに速やかに案内する(図3(E)の白抜き矢示方向へ速やかに案内する)案内部210Aおよびこの空間210Cから係合爪132が離隔しようとすると係合爪132の開放先端に当接することによりこの空間210Cから係合爪132が離隔しないための返し部210Bを備える。ここで、図2および図3(E)に示す敷目板200の形状は、上述した形状に限定されるものではなく、たとえば特許文献の図1(b)に示されるような形状であっても構わない。
化粧面部110の表面(屋外側)は、外装材300の化粧面の意匠および断面の形状によって適宜定められるものであり、図1に示すような外装材300を使用して壁体を形成する場合には、図3(A)および図3(B)に示すような化粧面部110となる。化粧面部110の裏面には、化粧面部110を二重折返部112にて折り返した二重部114に、係合部120の端部122が(図3(E)の2点鎖線で示すように)挿入されることにより、別部材で形成された化粧面部110と係合部120とが接合されている。
なお、図3(A)および図3(B)に示すR型出隅カバー100は、図1に示すように、垂直方向に連結させて使用される。この場合において、限定されるものではないが、図3(A)および図3(B)に示すオス部110Mがメス部110Fに挿入されて(オス部110Mが屋外側から外観上見えないようにオス部110Mにメス部110Fを重ねて)連結される。この場合において、R型出隅カバー100の係合部120が敷目板200の嵌合部210に係合された後に、オス部110Mがメス部110Fに挿入されて垂直方向に連続する2つ以上のR型出隅カバー100が連結される。
R型出隅カバー100の係合部120は、上述したように化粧面部110とは別部材で形成されており、化粧面部110と係合部120とが接合されると図3(F)に示すように、化粧面部110の裏面116の略中央部に一対の脚部128が対称になるように配置された形状を備える。この係合部120は、垂直方向が長手方向の金属製の薄手鋼板(アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板等)を図3(E)に示す形状に折り曲げて形成される。一対の脚部128は、それぞれ、端部122から転換部124および屈曲部126を経由して脚部128が形成され、爪折返部130で折り返されて係合爪132が形成されている。
ここで、このR型出隅カバー100の特徴として、これらの脚部128において、嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が化粧面部110の裏面116に当接している点を挙げることができる。さらに、係合部120における嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が垂直方向に連続的に(さらには線状に)当接して(化粧面
部110の表面の凹凸形状の意匠が裏面にも現れて平面でない場合にも凹部においてミクロ的に見た場合に連続的でないことを除けば垂直方向に連続的に当接して)いる。このため、化粧面部110の表面の曲面部分に硬い物体(たとえば自転車のフレーム)がぶつかったりして衝撃が加わっても、その裏面は空洞ではなく嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が化粧面部110の裏面116に当接しているために、衝撃を受けた部分が陥没して化粧面部110の表面の曲面部分がへこんで変形することを抑制することができる。
さらに、これら一対の脚部128の対称線と、化粧面部110の曲面形状の略中心線とが一致しているので(図3(E)の一点鎖線参照)、脚部128の対称線と、化粧面部110の曲面形状の略中心線とが一致しており、化粧面部110の最も出っ張った部分において、一対の脚部128におけるそれぞれの屈曲部126(2つの屈曲部126)が化粧面部110の裏面116に当接しているので、その部分(化粧面部110の最も出っ張った部分)を極めて強固に構成することができる。このため、化粧面部110の表面の曲面部分に硬い物体がぶつかったりして衝撃が加わっても、化粧面部110の表面の曲面部分がへこんで変形することを抑制することができる。
さらに、係合部120の脚部128において、嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が化粧面部110の裏面116に当接するという特徴に加えて、脚部128においては、反対側(屈曲部126)から嵌合部210側へ向けて一対の脚部128の間隔が大きくなる形状を備え、図3(F)に示すように、間隔D(1)<間隔D(2)<間隔D(3)となっている。このため、係合部120の一対の脚部128における係合爪132が嵌合部210の空間210Cに収納された後において、間隔D(1)<間隔D(2)<間隔D(3)であるためにR型出隅カバー100が敷目板200から外れにくく、また、R型出隅カバー100が敷目板200から外す場合にはこれらの間隔D(1)、間隔D(2)および間隔D(3)(特に間隔D(3))を狭めて空間210Cから係合爪132が離隔させればR型出隅カバー100を敷目板200から容易に外すことができる。
このR型出隅カバー100の特徴として、上述したように、これらの脚部128において、嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が化粧面部110の裏面116に当接している。このような特徴を備えるために、化粧面部110の表面の曲面部分に硬い物体がぶつかったりして衝撃が加わっても、化粧面部110の表面の曲面部分がへこんで変形することを抑制することができるという作用効果を図2(B)および図2(C)を参照して詳しく説明する。図2(B)に示す状態において化粧面部110の表面の曲面部分に硬い物体がぶつかったりして衝撃が加わると、図2(C)に示すように係合部120が嵌合部210へ喰い込んで、作用点W(1)において係合部120と嵌合部210とが当接する。衝撃非作用時を示す図2(B)においても衝撃作用時を示す図2(C)においても係合部120と化粧面部110とは作用点W(2)および作用点W(3)において当接している。このため、図2(C)に示すように、化粧面部110に衝撃が加わるとその衝撃は作用点W(1)、作用点W(2)および作用点W(3)で受け止められるために衝撃力が分散される。すなわち、作用点W(1)、作用点W(2)および作用点W(3)を頂点とする三角形により衝撃力を受け止めることができるので、化粧面部110の表面に衝撃が加わっても化粧面部110の表面の曲面部分がへこんで変形することを抑制することができるという作用効果を発現できる。特に、作用点W(3)においては、図2(C)に黒塗り矢示で示す力Fが作用するので、これらの力Fが互いに作用して(黒塗り矢示方向に押し合って)支持強度を高めることができるために、化粧面部110の表面に衝撃が加わっても化粧面部110の表面の曲面部分がへこんで変形することを抑制することができるという作用効果を発現できる。
さらに、このR型出隅カバー100の特徴として、図3(E)に示すように係合部120が転換部124を備えるために、図3(F)に示すように係合部120の転換部124および屈曲部126と化粧面部110の裏面116とで形成される垂直方向に延設された空間Vを対称的に備える。すなわち、化粧面部110の裏面116と屈曲部126との接点Xと、化粧面部110の裏面116と転換部124との接点Yとにより、化粧面部11
0の曲面を扇形の弧部分として切り取った断面形状を備えた空間Vを構成することになる。接点Xおよび接点Yにおいて化粧面部110と係合部120とが当接して扇型の弧部分を支持するために(係合部120の転換部124と屈曲部126との間を化粧面部110の曲面に面状に当接させることなく)化粧面部110の表面の曲面部分の強度を高めることができる。この場合において、対称的に2つの空間Vが形成されることも化粧面部110の表面の曲面部分の強度を高める点で特に好ましい。なお、上述したように、係合部120の転換部124と屈曲部126との間を化粧面部110の曲面に面状に当接させることは、化粧面部110の表面の曲面部分の強度を高める点では好ましいものの、係合部120を化粧面部110の表面の曲面部分に合致するように曲面に加工することが難しい点、係合部120を化粧面部110の曲面に面状に当接させることが難しい点で、R型出隅カバー100の製造コストが上昇するために好ましくない。このR型出隅カバー100は、製造コストを上昇させることなく、化粧面部110の表面の曲面部分の強度を高める点で好ましい。
また、各係合部120の転換部124から端部122に亘る部分は、ほぼ平坦面状に形成されており、この部分が、化粧面部110の曲面状部分を除く平坦な幅方向端部の裏面に接している。このため、この化粧面部110の平坦部分が補強され、変形しにくくなる。
さらに、屈曲している転換部124が両外装材300間の空間に対応する位置に形成されているため、化粧面部110の曲面部分のうちの中央部だけでなく、その両側部分も補強され、変形しにくくなる。
なお、図3(F)に示すように、一対の脚部128は互いに接していないが、化粧面部110の表面の曲面部分の強度をさらに高める等を目的として、一対の脚部128が互いに接するように化粧面部110に係合部120を接合することも好ましい。この場合、一対の脚部128はその最小の間隔D(0)が0(図3(G)に示すD(0)=0)となるように互いに接することになる。
以上のようにして、本発明の実施の形態に係るR型出隅カバー100によると、このR型出隅カバー100が出隅を曲面状に覆う化粧面部110と嵌合部210に係合される2つの係合部120の合計3つの部材で構成され、係合部120において嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が化粧面部110の裏面116に当接している構造を実現している。このため、化粧面部110の表面の曲面部分に硬い物体(たとえば自転車のフレーム)がぶつかったりして衝撃が加わっても、その裏面は空洞ではなく嵌合部210と係合する側の反対側(屈曲部126)が化粧面部110の裏面116に当接しているために、衝撃を受けた部分が陥没して化粧面部110の表面の曲面部分がへこんで変形することを回避することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、建築物(構築物を含む)に用いる外装材の長手方向の端部を突き合わせて形成されるコーナー部(出隅部)に使用する建築外装用出隅部材に好ましく、容易に変形等することのない優れた強度を備え化粧面部の表面の曲面部分に硬い物体(たとえば自転車のフレーム)がぶつかったりして衝撃が加わっても曲面部分が容易に変形等することを抑制できる点で特に好ましい。
100 R型出隅カバー
110 化粧面部
120 係合部
200 敷目板
210 嵌合部
300 外装材
400 胴縁
500 コーナー支柱

Claims (6)

  1. 建築物の出隅に設けられた敷目板に係合される出隅部材であって、
    前記出隅部材は、
    前記出隅を曲面状に覆う化粧面部と、
    前記敷目板に係合される係合部とを含み、
    前記係合部において、前記敷目板と係合する側の反対側が、前記化粧面部の裏面に当接し
    前記係合部は、前記曲面状の略中央部に対向する屈曲部と、前記屈曲部から離隔した転換部とにおいて前記化粧面部の裏面に当接し、前記化粧面部の裏面と前記屈曲部との接点と前記化粧面部の裏面と前記転換部との接点とにより、水平面視で前記化粧面部の曲面を扇形の弧部分として切り取った断面形状を備えた空間を構成していることを特徴とする、出隅部材。
  2. 前記係合部の屈曲部において、前記敷目板と係合する側の反対側が、前記化粧面部の裏面に垂直方向に連続して当接していることを特徴とする、請求項1に記載の出隅部材。
  3. 前記係合部の屈曲部において、前記敷目板と係合する側の反対側が、前記化粧面部の裏面の略中央部に垂直方向に線状に当接していることを特徴とする、請求項1に記載の出隅部材。
  4. 前記係合部は、水平面視で対称形状を備えた一対の脚部を備え、
    前記脚部において、前記敷目板と係合する側の反対側が前記化粧面部の裏面に当接するととともに、前記反対側から前記敷目板側へ向けて前記一対の脚部の間隔が大きくなる形状を備えることを特徴とする、請求項1~請求項3のいずれかに記載の出隅部材。
  5. 前記一対の脚部の対称線と、前記化粧面部の曲面形状の略中心線とが一致することを特徴とする、請求項4に記載の出隅部材。
  6. 前記化粧面部と前記係合部とが別部材で形成され、前記化粧面部と前記係合部とが接合されていることを特徴とする、請求項1~請求項5のいずれかに記載の出隅部材。
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