JP3892328B2 - 部材の結合構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に家具製品に適用されるのに好適な、部材の結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
家具製品その他の製造物の構成要素たる部材として、押し出し成型により製造される押し出し材が、その製造の容易性ゆえにしばしば用いられる。一例を挙げると、図11に示すものは、オフィス空間等における使用に好適なパーティション(可動間仕切り壁)である。図示例のパーティションは、2枚のパネル1を連結部材4を介して平面視L字型をなすように連結して構築してある。連結部材4は、複数の連結面を具備し、該連結面をパネル1の側縁部と結合することで複数のパネル1の側縁部同士を連結する。かつ、複数の連結部材4を上下方向に沿って間欠的に配置している。そして、該パーティションの隅の部分、2枚のパネル1の相寄る側縁部の間に形成される空隙Sを、押し出し材を器材として構成したカバー5Xによって隠蔽するようにしている。即ち、本例のパーティションを構成する部材の一であるカバー5Xに、押し出し材を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、押し出し材は長手方向に連続した等断面形状を有していることから、その延伸方向(横断面が等断面となる方向)に沿ってスライド移動させることができてしまう。従って、家具製品等を構成する部材として使用するためにはプレス加工等の後加工を所要の部位に施す必要がある。図11に示す例で言えば、連結部材4に対する相対的な位置決めを行うための複数の凹部5X1をカバー5Xに切り欠き形成し、該凹部5X1の開口端面と連結部材4の外面とを各々係わり合わせてカバーをパーティションに取り付けることとしている。
【0004】
しかしながら、上記のような後加工の必要性は、押し出し材の長所である製造の容易性を減殺してしまうことになり、押し出し材を器材として使用する意味を失わせてしまう。特に、上記の例にあっては、連結部材4の上下方向における配置や連結部材4の寸法、個数等に対応するように凹部5X1を切り欠く後加工をカバー5を構成する押し出し材に施さなくてはならず、工程の煩雑化や部材の汎用性の低下を招いてしまっていた。
【0005】
以上の問題に鑑みて、本発明は、押し出し材のような等断面形状を内包する部材に複雑な後加工を施すことなく、該部材と他の部材とを組み合わせて製造物を構築できるようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決すべく、本発明では、第1の部材に設けた略等断面形状を有する変形可能部と第2の部材に設けた取付部とを係わり合わせて前記第1の部材と前記第2の部材とを結合するものであって、前記変形可能部を二以上の部分に非連続に分割し、そのうち少なくとも一の部分を変形させた上で前記取付部と係わり合わせる係合部分とするとともに、該係合部分に隣接する部分の前記係合部分に面する非連続端面に第1の部材の第2の部材に対する相対的な位置を位置決めする部材位置決め部を設定した部材の結合構造を構成するものとした。
【0007】
即ち、変形させた係合部分の断面形状と該係合部分に隣接する部分の断面形状とを相違する形状として、略等断面形状を有する第1の部材の延伸方向に沿った相対的な移動を抑止し得るようにしたのである。このようなものであれば、第1の部材に対してねじ孔や切り欠き、凹部若しくは凸部等を設けるための加工を特に施すことなく、第1の部材の第2の部材に対する相対的な位置を位置決めして両者を結合することが可能となる。
【0008】
第1の部材に対する加工を最小限のものとするには、前記変形可能部にスリットを設けることで該変形可能部を二以上の部分に非連続に分割することが好適である。勿論、前記第1の部材を押し出し成型による押し出し材を用いて構成するならば、その製造が非常に容易となる。
【0009】
前記係合部分が弾性変形するものであれば、第1の部材を着脱可能な構造とすることができる。加えて、弾性力を利用して第1の部材の係合部分と第2の部材の結合部との係わり合いを強めることが可能である。
【0010】
前記部材位置決め部が、前記第2の部材に当接して前記第1の部材の第2の部材に対する相対的な移動を禁止する当接面を有するものであれば、該第1の部材の位置決めのために第2の部材以外のものを介在させる必要がなく、構造を簡略なものとすることができる。
【0011】
前記変形可能部を略上下方向に延伸するものとし、かつ前記係合部分の上に隣接する部分の下向きの非連続端面を前記当接面として、第2の部材に設けた上向き面と当接させるようにすれば、第2の部材が第1の部材を支持し得るものとなり、かつ第2の部材に対する第1の部材の位置決めを容易にする。
【0012】
第2の部材の取付部が略等断面形状を有するものであるならば、第1の部材の係合部分と第2の部材の取付部とを係合させた状態でこれらを相対的にスライドさせることができ、結合作業を容易にすることにつながる。
【0013】
前記第1の部材が、前記変形可能部の延伸方向に沿って間欠的に配置した複数の第2の部材の間に介在する空間を遮蔽する目地材として機能するものであれば、第2の部材の小型化を図りつつ、前記変形可能部の延伸方向に沿って広範囲を隠蔽可能であり、製造物の美観を高めることができる。前記第2の部材が、二以上の他の部材を連結する連結部材として機能するものであれば、第1の部材によって連結部分を隠蔽したり、連結部分を補強したりすることが可能である。そして、前記他の部材をパネルとし、前記第2の部材を前記パネルの側縁部同士を連結するものとすることで、本発明に係る部材の連結構造をパーティション等の家具製品に適用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1及び図2に示すものは、本発明を適用したパーティションである。図示例のパーティションは、2枚の他の部材たるパネル1を、第2の部材たる連結部材4を介して平面視L字型をなすように連結して構築したものである。パネル1は、骨格となる構造枠体2と、この構造枠体2に着脱可能に装着される前後両側の化粧板3とを具備するもので、内部に配線類を収納し得る配線機能を付与してある。
【0015】
構造枠体2は、金属製のもので、パネル1の側端面を形成する上下方向に沿って配置した左右の側枠部材21と、これら左右の側枠部材21を連結する左右方向に沿って配置した複数の横枠部材22とを具備してなり、これら側枠部材21と横枠部材22とを枠体状に連結している。側枠部材21は、図3、図4に示すように、板金素材を外側面側が開放するように横断面略凹字形に組成変形してなる部材を用いたものである。即ち、側枠部材21の外側面には、上端から下端まで鉛直方向に延びる溝212が存在している。また、側枠部材21には、前記溝212内に開口する水平な挿通孔211を、例えば上下両端近傍及び中央付近の3箇所に穿設しておく。
【0016】
化粧板3は、板金製の化粧板本体の内面に芯材を充填してなる長方形状のもので、上下方向に沿って複数枚連設することにより、該構造枠体2の略全域を覆う位置に設けてある。これら化粧板3は、裏面の左右両側縁に突設する図示しない爪を側枠部材21の前後両面に穿設する図示しない係合孔に挿入することにより、側枠部材21及び横枠部材22の前後両面に着脱可能に掛止し得るものである。
【0017】
このような構成のパーティションにおいて、本実施形態では、連結部材4を介して複数のパネル1の側縁部同士を連結している。より具体的には、図3、図4に示すように、上下方向に沿って間欠的に複数(例えば、3個)配置した連結部材4の連結面41と側枠部材21の外側面とを接合して、これらを前記挿通孔211に挿入したボルトBによって締結するようにしている。因みに、図3上では、図1及び図2に示す横枠部材22、笠木71、巾木72並びにコーナキャップ73の図示を省略している。
【0018】
連結部材4は、複数の連結面41を具備するもので、例えばダイキャスト成型により製造される。本実施形態における連結部材4は、図5に示すように、2つの連結面41を互いに垂直となるように設けた横断面視略直角二等辺三角形状をなすものである。それぞれの連結面41には、幅をパネル1側縁部の溝幅よりやや小さく、厚さを前記溝の深さと略等しくした凸部411を突出させている。即ち、凸部411は側枠部材21の溝212と嵌合するものであり、該凸部411の前記溝の底面に対向する面の、前記挿通孔211に対応する位置に、ボルト穴412を形成する。
【0019】
上記の連結部材4を介したパネル1の連結作業は、以下のように実施される。まず、連結すべきパネル1の化粧板3を構造枠体2より取り外す。ついで、連結部材4の凸部411と側枠部材21の溝212とをそれぞれ嵌合したのち、側枠部材21の内側面側から挿通孔211に挿通したボルトBをボルト穴412に螺合してパネル1の構造枠体2と連結部材4とを緊締結合する。このような操作を、連結する他のパネル1に対しても実行して、全てのパネル1の構造枠体2を連結部材4と連結する。本実施形態に係るパーティションにあっては、連結部材4を上下方向に沿って間欠的に複数配置していることから、それら全ての連結部材4と構造枠体2との締結作業を完了した後、化粧板3を構造枠体2に装着する。
【0020】
そして、該パーティションの隅の部分、2枚のパネル1の相寄る側縁部の間に形成され、同時に複数の連結部材4の間に介在する空間たる空隙Sを、第1の部材たるカバー5、6によって隠蔽する。本実施形態では、パーティションの隅の部分に、出隅側からは出隅カバー5を、入隅側からは入隅カバー6をそれぞれ装着して、前記空隙Sを隠蔽するものとしている。
【0021】
出隅カバー5は、例えば樹脂を押し出し成型した押し出し材を器材とするものである。出隅カバー5は、図6に示すように、横断面視略部分円弧形状をなし2枚のパネル1の相寄る側縁部間の空隙Sを出隅側から隠蔽しうる巾寸法を有する表出部51と、該表出部51の中央部より内面側に突出させた変形可能部52とを具備する。変形可能部52は、連結部材4に設けた取付部43(後述する)と、変形した状態で係わり合う。また、変形可能部52は、弾性変形し得るように構成される。特に本実施形態では、出隅カバー5全体を樹脂成型品により構成しており、変形可能部52は無論のこと変形可能部52以外の部分にも弾性を付与してある。さらに、出隅カバー5の上端部より所定寸法下った位置にスリット53を切り、前記変形可能部52を上下2つの部分521、522に非連続に分割している。因みに、スリット53は、変形可能部52の延伸方向(連続的な等断面形状として延伸する方向)に略垂直(略等断面を得る断面方向)に切り欠くことが望ましい。
【0022】
入隅カバー6もまた、例えば樹脂を押し出し成型した押し出し材を器材とするものである。入隅カバー6は、図7に示すように、横断面視外方に凹んだ略部分円弧形状をなし2枚のパネル1の相寄る側縁部間の空隙Sを入隅側から隠蔽しうる巾寸法を有する表出部61と、該表出部61の中央部より内面側に突出させた変形可能部62とを具備する。出隅カバー5と同様に、変形可能部62は、連結部材4に設けた取付部44(後述する)と、変形した状態で係わり合う。また、変形可能部62は、弾性変形し得るように構成される。特に本実施形態では、入隅カバー6全体を樹脂成型品により構成しており、変形可能部62は無論のこと変形可能部62以外の部分にも弾性を付与してある。さらに、入隅カバー6の上端部より所定寸法下った位置にスリットを63切り、前記変形可能部62を上下2つの部分621、622に非連続に分割している。該スリット63も、変形可能部62の延伸方向(連続的な等断面形状として延伸する方向)に略垂直(略等断面を得る断面方向)に切り欠くことが望ましい。
【0023】
つまり、本実施形態では、変形可能部52、62の延伸方向は、出隅カバー5、入隅カバー6の長手方向、即ち押し出し材の押し出し方向と等しい。
【0024】
これら出隅カバー5、入隅カバー6は、その長手方向を略上下方向として連結部材4と結合することでパーティションに装着することができる。以降、出隅カバー5、入隅カバー6と、連結部材4との結合の構造に関して、図8ないし図10を参照して詳述する。連結部材4には、出隅カバー5、入隅カバー6が具備する変形可能部52、62と係わり合う取付部43、44を設けてある。本実施形態にあって、連結部材4とパネル1とを結合した際の出隅にあたる部位に出隅側の取付部43を設け、出隅カバー5を取り付けできるようにするとともに、入隅にあたる部位に入隅側の取付部44を設けて、入隅カバー6を取り付けできるようにしている。出隅側の取付部43は、出隅側に開口してその開口幅よりも広幅の内奥部を有する溝43である。該溝43は、略等断面形状となるように連結部材4の上下に亘って設けてある。他方、入隅側の取付部44は、入隅側に開口してその開口幅よりも広幅の内奥部を有する溝44である。該溝44もまた、略等断面形状となるように連結部材4の上下に亘って設けてある。
【0025】
しかして、出隅カバー5並びに入隅カバー6に設けた変形可能部52、62は、変形していない状態にあって前記溝43、44の幅よりも大きい幅寸法をそれぞれ有している。よって、前記変形可能部52、62を前記取付部たる溝43、44と係わり合わせるためには、その側縁部を溝43、44の幅方向内向きに折曲若しくは屈曲変形させる必要がある。ところが、既に述べたように出隅カバー5、入隅カバー6に設けた変形可能部52、62は、スリット53、63によって上下2つの部分521、522/621、622に分割されているため、その下側の部分522、622を上記のように折曲若しくは屈曲変形させたとしても、上側の部分521、621は別途外力を加えられない限り変形しない。
【0026】
従って、変形可能部52、62のうちのスリット53、63より下側の部分を係合部分522、622として、連結部材4の溝43、44に変形させた状態で係わり合わせたとき、出隅カバー5、入隅カバー6は変形可能部52、62の延伸方向及び溝43、44の延伸方向に沿って連結部材4に対して相対的に移動させることができる。かつ、変型可能部52、62のうちのスリットより上側の部分521、621における、上面視連結部材4の溝43、44の周壁外に飛び出す部位の下向き端面(当接面)が、前記溝43、44の周壁部の上向き端面と当接したとき、出隅カバー5、入隅カバー6の連結部材4に対する一方方向(即ち、下方向)への移動を禁止する。図示例では、変型可能部52、62のうちのスリットより上側の部分521、621の両側縁部の下面側に、当接面が存在する。つまり、連結部材4と出隅カバー5、入隅カバー6とを結合せしめる場合に、出隅カバー5、入隅カバー6の係合部分522、622を連結部材4の溝43、44に係合させて、しかる後に出隅カバー5、入隅カバー6を下方向に相対的にスライド移動させることで、出隅カバー5、入隅カバー6の連結部材4に対する位置決めを容易に行うことができ、結果として出隅カバー5、入隅カバー6を適切な位置に速やかに装着することが可能となる。
【0027】
しかも、出隅カバー5、入隅カバー6の連結部材4に対する相対的な位置決めの手段である前記当接面が、溝43、44の幅方向に拡がるものであることから、図4、図10に示すように、出隅カバー5並びに入隅カバー6と連結部材4とを結合した状態にあっても、出隅カバー5と入隅カバー6との間に十分なスペースDを確保することが可能である。よってこのスペースDを、配線を施す等の用途に有効に活用することができる。
【0028】
以上に述べた本実施形態によれば、出隅カバー5、入隅カバー6に設けた略等断面形状を有する変形可能部52、62と連結部材4に設けた溝43、44とを係わり合わせて前記出隅カバー5、入隅カバー6と前記連結部材4とを結合するものであって、前記変形可能部52、62を二以上の部分521、522/621、622に非連続に分割し、そのうち少なくとも一の部分を変形させた上で前記溝43、44と係わり合わせる係合部分522、622とするとともに、該係合部分522、622に隣接する部分521、621の前記係合部分522、622に面する非連続端面に出隅カバー5、入隅カバー6の連結部材4に対する相対的な位置を位置決めする部材位置決め部を設定した結合構造を構成したことにより、特に出隅カバー5、入隅カバー6に対して最少の加工を施すのみで、連結部材4に対する出隅カバー5、入隅カバー6の相対的な位置を位置決めでき、両者の適切な結合を具現できる。加えて、以上のような結合構造において、出隅カバー5、入隅カバー6に設けた変形可能部52、62のうちのスリット53、63より上側の部分を変形しない非変形部分521、621として設定することができ、該非変形部分521、621には外力を加える等の操作を特に行う必要がない。このことは、出隅カバー5、入隅カバー6の取り付け作業の容易化につながる。
【0029】
しかも、係合部分522、622の範囲内では、共通する形状の結合部43、44を有する複数の連結部材4を、その係合位置を自由に設定して係わり合わせることができる。本実施形態において、出隅カバー5、入隅カバー6は、スリット53、63を切ることにより生じる前記非変形部分521、621の下向きの非連続端面に部材位置決め部を設定し、最上位に配置された連結部材4に対する相対的な位置を位置決めできるようにしている。そして、出隅カバー5、入隅カバー6の係合部分522、622と、最上位の連結部材4以外の連結部材4とは、その配置の高さ位置に関わりなく係合させることが可能である。言い換えるならば、中位、下位に配置される連結部材4は、出隅カバー5、入隅カバー6に対する相対的な位置を変形可能部52、62の延伸方向及び溝の延伸方向に沿って自由にスライドさせることが可能である。よって、図11に示した従来例のように、連結部材4の配置の高さ位置に合わせてカバー5Xに凹部5X1を切り欠く加工を施す必要がないという効果をも奏し得る。
【0030】
前記変形可能部52、62にスリット53、63を設けることで該変形可能部52、62を二以上の部分521、522/621、622に非連続に分割しており、スリット53、63を切るという簡単な加工を施すのみで位置決めの効果を得ることができる。スリット53、63は、出隅カバー5、入隅カバー6の各々に1本ずつ切ることのみでよく、連結部材4の配置個数に対応して加工を増やす必要がない。さらには、スリット53、63を形成するとき、連結部材4の配置位置や寸法を考慮する必要がない。また、スリット53、63を形成した出隅カバー5、入隅カバー6は、その係合部分522、622において、上下方向の寸法が異なる連結部材4と組み合わせて用いることも極めて容易である。
【0031】
このように、押し出し材に足りない点を簡単な加工のみによって補うことができる。従って、前記出隅カバー5、入隅カバー6を押し出し材を用いて構成することで、押し出し材の成型容易性を十分に生かすことができる。
【0032】
前記係合部分522、622が弾性変形するものであることから、出隅カバー5、入隅カバー6を連結部材4より着脱可能とすることができる。かつ、弾性力を利用して前記係合部分522、622と前記溝43、44との係わり合いを強めることが可能である。また、変形可能部52、62全体を弾性変形可能とすることが、簡便な構成であり好ましい。
【0033】
前記部材位置決め部は、前記連結部材4の溝43、44の周壁部の上向き面に当接して前記出隅カバー5、入隅カバー6の連結部材4に対する相対的な移動を禁止する下向きの当接面を有するものである。つまり、位置決めのために連結部材4以外の部材を介在させることがなく、構造を簡略なものとしている。
【0034】
前記変形可能部52、62を略上下方向に延伸するものとし、かつ前記係合部分522、622の上に隣接する非変形部分521、621の下向きの非連続端面を前記当接面として、連結部材4に設けた上向き面と当接させており、連結部材4が出隅カバー5、入隅カバー6を支持し得るような場合にあって、連結部材4に対する出隅カバー5、入隅カバー6の位置決めを容易にする。
【0035】
前記溝43、44が略等断面形状を有することにより、係合部分522、622と溝43、44とを係合させた状態で部材を出隅カバー5、入隅カバー6を連結部材4に対して相対的にスライド移動可能とでき、結合作業を容易にする。
【0036】
前記出隅カバー5、入隅カバー6は、上下方向に沿って間欠的に配置した複数の連結部材4の間に介在する空隙Sを遮蔽する目地材として機能するものである。よって、連結部材4の小型化を図りつつ、上下方向に広い範囲の空隙Sを隠蔽し得るものとなっている。加えて、本実施形態では、共通する形状の結合部43、44を有する複数の連結部材4を間欠的に配置するとともに、これら複数の連結部材4に、一体の係合部分522、622を係合させている。即ち、連結部材4の配置位置に対応する凹部等を出隅カバー5、入隅カバー6に切り欠くことなくこれらを取り付け可能となっている。
【0037】
前記連結部材4が二以上のパネル1を連結する連結部材4として機能するものであることから、出隅カバー5、入隅カバー6によって連結部分のカバーが可能となっている。なおかつ、前記連結部材4が前記パネル1の側縁部同士を連結するものであることから、出隅カバー5、入隅カバー6によってパネル1の相寄る側縁部間に形成された空隙Sを隠蔽し得るものとなっている。
【0038】
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例示すると、連結部材を、3以上の連結面を有するものとして3つ以上のパネルの側縁部を連結するものとしてもよい。第1の部材たる空隙隠蔽用のカバーも、3つ以上取り付けることができる。あるいは、1つだけ取り付ける(例えば、出隅カバーのみとする)構成とすることも可能である。
【0039】
また、特に、第1の部材が具備する変型可能部を、3以上の非連続な部分に分割するものとしてもよい。変型可能部に複数のスリットを形成することも可能であり、この場合には複数の部材位置決め部を設定することができる。
【0040】
第1の部材が具備する係合部分に、ねじを挿入する孔や切り欠きを設けたり、凸部若しくは凹部を設けたりする等を妨げない。同様に、第2の部材が具備する取付部に、ねじを挿入する孔や切り欠きを設けたり、凸部若しくは凹部を設けたりする等を妨げない。
【0041】
加えて、第1の部材を、その変型可能部の延伸方向を上下方向以外の方向に設定して用いることを妨げない。例えば、第1の部材を略水平方向に延伸するものとして本発明を適用し、第2の部材に対する略水平方向に沿った相対的な移動を禁止する位置決めを行い、第1の部材と第2の部材とを結合せしめるようにすることができる。
【0042】
本発明の適用の対象は上記のようなパーティション等には限られず、例えば、ワイパーブレード(窓を直接ワイプする樹脂成型部材)をワイパー本体に取り付ける場合の取付構造等にも応用が可能である。
【0043】
その他各部の具体的構成は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明によれば、押し出し材のような等断面形状を内包する部材と他の部材とを組み合わせて製造物を構築する場合において、前記等断面形状を内包する部材に施すべき後加工を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパーティションを示す全体斜視図。
【図2】同全体斜視図。
【図3】同部分斜視図。
【図4】第1の部材の変形部分を含む水平面で切断した要部横断面図。
【図5】第2の部材を示す斜視図。
【図6】第1の部材を示す部分斜視図。
【図7】第1の部材を示す部分斜視図。
【図8】第1の部材と第2の部材との係合を示す部分斜視図。
【図9】第1の部材と第2の部材との係合を示す部分斜視図。
【図10】第1の部材の非変形部分を含む水平面で切断した要部横断面図。
【図11】従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…パネル(他の部材)
4…連結部材(第2の部材)
43、44…溝(結合部)
5、6…カバー(第1の部材)
52、62…変型可能部
522、622…係合部分
521、621…非変形部分(係合部分に隣接する部分)
53、63…スリット
S…空隙(空間)

Claims (10)

  1. 第1の部材に設けた略等断面形状を有する変形可能部と第2の部材に設けた取付部とを係わり合わせて前記第1の部材と前記第2の部材とを結合するものであって、前記変形可能部を二以上の部分に非連続に分割し、そのうち少なくとも一の部分を変形させた上で前記取付部と係わり合わせる係合部分とするとともに、該係合部分に隣接する部分の前記係合部分に面する非連続端面に第1の部材の第2の部材に対する相対的な位置を位置決めする部材位置決め部を設定した部材の結合構造。
  2. 前記変形可能部にスリットを設けることで該変形可能部を二以上の部分に非連続に分割する請求項1記載の部材の結合構造。
  3. 前記第1の部材が押し出し材を用いて構成したものである請求項1又は2記載の部材の結合構造。
  4. 前記係合部分が弾性変形するものである請求項1、2又は3記載の部材の結合構造。
  5. 前記部材位置決め部が、前記第2の部材に当接して前記第1の部材の第2の部材に対する相対的な移動を禁止する当接面を有するものである請求項1、2、3又は4記載の部材の結合構造。
  6. 前記変形可能部を略上下方向に延伸するものとし、かつ前記係合部分の上に隣接する部分の下向きの非連続端面を前記当接面として、第2の部材に設けた上向き面と当接させてなる請求項5記載の部材の結合構造。
  7. 前記取付部が略等断面形状を有する請求項1、2、3、4、5又は6記載の部材の結合構造。
  8. 前記第1の部材が、前記変形可能部の延伸方向に沿って間欠的に配置した複数の第2の部材の間に介在する空間を遮蔽する目地材として機能するものである請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の部材の結合構造。
  9. 前記第2の部材が、二以上の他の部材を連結する連結部材として機能するものである請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の部材の結合構造。
  10. 前記他の部材がパネルであり、前記第2の部材が前記パネルの側縁部同士を連結するものである請求項9記載の部材の結合構造。
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