JP2003147250A - 水性インキ組成物 - Google Patents

水性インキ組成物

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JP2003147250A JP2001346097A JP2001346097A JP2003147250A JP 2003147250 A JP2003147250 A JP 2003147250A JP 2001346097 A JP2001346097 A JP 2001346097A JP 2001346097 A JP2001346097 A JP 2001346097A JP 2003147250 A JP2003147250 A JP 2003147250A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顔料分散性に優れ、耐水性、各種基材に対す
る密着性に優れた水性インキ組成物を提供する。 【解決手段】 オレフィン系単量体単位から主としてな
る重合体ブロック(A)とカルボキシル基、無水カルボ
ン酸基またはスルホン酸基を有するビニル系単量体の単
位2〜100モル%および該ビニル系単量体と共重合可
能な他のビニル系単量体の単位98〜0モル%からなる
重合体ブロック(B)とから構成されるブロック共重合
体(I)を、該重合体ブロック(B)に含まれるカルボ
キシル基、無水カルボン酸基またはスルホン酸基に対し
て0.05当量以上の塩基性物質で中和してなる中和物
および顔料(II)を含有する水性インキ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性インキ組成物に
関する。本発明の水性インキ組成物は、顔料の分散安定
性に優れ、耐水性、各種基材に対する密着性に優れる。
【0002】
【従来の技術】従来、耐溶剤性、耐水性等に優れた水性
インキの開発が盛んに行われている。水性インキにおい
ては、顔料分散剤またはバインダーとしてスチレン−マ
レイン酸共重合樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂、
アクリル樹脂などの水溶性または水分散性の樹脂が一般
的に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの樹脂
を使用した水性インキを用いて印刷を行った場合、得ら
れる印刷物(文字、画像等)の耐水性が実用上低いレベ
ルであるという問題点が指摘されている。水性インキに
エポキシ化合物、アジリジン化合物、カルボジイミド化
合物等の架橋剤を添加し、架橋させることにより、得ら
れる印刷物の耐水性が改良されることは知られている
が、それでもなお十分とはいえない。一方、近年では印
刷技術の高性能化が要求されており、水性インキにおい
て使用する顔料もより微細なものが求められている。こ
のため、顔料の分散安定性についても高いレベルが要求
されている。このように、水性インキにおいては、顔料
分散性および得られる印刷物における耐水性の両立が求
められている。また、水性インキは、本質的に、表面エ
ネルギーの低いポリオレフィンなどの非極性基材に対す
る濡れ性、印刷性に劣るため、非極性材料へのインクジ
ェット印刷などのさらなる用途展開を図るためには、物
性のさらなる改良が求められている。
【0004】本発明は、このような要求に応えることを
目的としてなされたものであって、顔料分散性に優れ、
耐水性、各種基材に対する密着性に優れた水性インキ組
成物を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題は、オレフィン系単量体単位から主としてなる重合
体ブロック(A)とカルボキシル基、無水カルボン酸基
またはスルホン酸基を有するビニル系単量体の単位2〜
100モル%および該ビニル系単量体と共重合可能な他
のビニル系単量体の単位98〜0モル%からなる重合体
ブロック(B)とから構成されるブロック共重合体
(I)を、該重合体ブロック(B)に含まれるカルボキ
シル基、無水カルボン酸基またはスルホン酸基に対して
0.05当量以上の塩基性物質で中和してなる中和物お
よび顔料(II)を含有する水性インキ組成物を提供する
ことによって解決される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において使用するブロック
共重合体(I)は、以下に述べる重合体ブロック(A)
および重合体ブロック(B)から構成されており、例え
ば、AB型ジブロック共重合体、ABA型トリブロック
共重合体、BAB型トリブロック共重合体などを挙げる
ことができる。これらのなかでも、AB型ジブロック共
重合体が好ましい。
【0007】ブロック共重合体(I)を構成する重合体
ブロック(A)は、オレフィン系単量体単位から主とし
てなる重合体ブロックである。重合体ブロック(A)に
おけるオレフィン系単量体単位の含有量としては、重合
体ブロック(A)の全構造単位の合計モル数に基づいて
50〜100モル%の範囲内であることが好ましく、7
0〜100モル%の範囲内であることがより好ましく、
80〜100モル%の範囲内であることがさらに好まし
い。
【0008】オレフィン系単量体単位としては、例え
ば、エチレン;プロピレン、1−ブテン、2−メチル−
1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−オクタデセン等のα−オレフィ
ン;2−ブテン;イソブチレン;ブタジエン、イソプレ
ン、シクロペンタジエン等の共役ジエン;ビニルシクロ
ヘキサン;β−ピネンなどから誘導される単位を挙げる
ことができ、重合体ブロック(A)は、これらのうちの
1種または2種以上を含有することができる。重合体ブ
ロック(A)は、エチレンまたはプロピレンから誘導され
る単位を含むことが好ましく、プロピレンから誘導され
る単位からなる重合体ブロック、プロピレンから誘導さ
れる単位およびエチレンから誘導される単位からなる共
重合体ブロック、プロピレンから誘導される単位および
プロピレン以外の他のα−オレフィンから誘導される単
位からなる共重合体ブロック、エチレンから誘導される
単位からなる重合体ブロックまたはエチレンから誘導さ
れる単位およびプロピレン以外の他のα−オレフィンか
ら誘導される単位からなる共重合体ブロックを含有する
重合体ブロックであるのがより好ましい。上記のオレフ
ィン系単量体単位がブタジエン、イソプレン、シクロペ
ンタジエン等の共役ジエンから誘導される単位の場合に
は、残存する不飽和結合が水素添加されていてもよい。
【0009】重合体ブロック(A)は、必要に応じて、
上記のオレフィン系単量体と共重合可能なビニル系単量
体から誘導される単位を0〜50モル%の範囲内の割合
で含有することができる。該単量体単位の含有量は、0
〜30モル%の範囲内であることが好ましく、0〜20
モル%の範囲内であることがより好ましい。上記のオレ
フィン系単量体と共重合可能なビニル系単量体として
は、例えば、(メタ)アクリロニトリル;酢酸ビニル、
ピバリン酸ビニル等のビニルエステル;メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリルアミド;N
−ビニル−2−ピロリドンなどを挙げることができ、こ
れらのうちの1種または2種以上を用いることができ
る。これらのなかでも、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、アクリロニトリルが好ましい。
【0010】ブロック共重合体(I)を構成する重合体
ブロック(B)は、カルボキシル基、無水カルボン酸基
またはスルホン酸基を有するビニル系単量体(以下、極
性基含有ビニル系単量体と略称する)の単位を重合体ブ
ロック(B)の全構造単位のモル数に基づいて2〜10
0モル%含有する。水性インキ組成物から得られる印刷
物の耐水性の観点から、極性基含有ビニル系単量体の単
位の含有量は2〜50モル%の範囲内であることが好ま
しく、2〜45モル%の範囲内であることがより好まし
く、2〜30モル%の範囲内であることがさらに好まし
い。なお、極性基含有ビニル系単量体としては、カルボ
キシル基または無水カルボン酸基を有するビニル系単量
体が好ましい。
【0011】カルボキシル基を有するビニル系単量体と
しては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、ケイ皮酸、イタコン酸、マレイン酸などを挙げるこ
とができ、これらのうちの1種または2種以上を用いる
ことができる。これらのなかでも、アクリル酸、メタク
リル酸が好ましい。
【0012】無水カルボン酸基(式:−CO−O−CO
−で示される基)を有するビニル系単量体としては、例
えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコ
ン酸、ブテニル無水コハク酸、テトラヒドロ無水フタル
酸などを挙げることができ、これらのうちの1種または
2種以上を用いることができる。これらのなかでも、無
水マレイン酸が好ましい。
【0013】また、スルホン酸基を有するビニル系単量
体としては、例えば、4−スチレンスルホン酸、2−メ
チル−2−プロペン−1−スルホン酸、アリルスルホン
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸などを挙げることができ、これらのうちの1種または
2種以上を用いることができる。なお、スルホン酸基が
ナトリウム、カリウム等の金属の塩の形となっているビ
ニル単量体を使用することも可能である。
【0014】重合体ブロック(B)は、上記の極性基含
有ビニル系単量体と共重合可能な他のビニル系単量体の
単位を重合体ブロック(B)の全構造単位のモル数に基
づいて0〜98モル%、好ましくは50〜98モル%、
より好ましくは55〜98モル%、さらに好ましくは7
0〜98モル%の割合で含有することができる。上記の
他のビニル系単量体としては、スチレン、4−メチルス
チレン、ビニルナフタレン等のスチレン系単量体;(メ
タ)アクリロニトリル;酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル
等のビニルエステル;メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、ドデシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステ
ル;(メタ)アクリルアミド;N−ビニル−2−ピロリ
ドンなどを挙げることができ、これらのうちの1種また
は2種以上を使用することができる。これらのなかで
も、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、スチレン、アクリロニトリルが好ましい。
【0015】重合体ブロック(A)の数平均分子量は、
1,000〜100,000の範囲内であることが好ま
しく、2,500〜50,000の範囲内であることが
より好ましい。重合体ブロック(B)の数平均分子量
は、1,000〜100,000の範囲内であることが
好ましく、2,500〜50,000の範囲内であるこ
とがより好ましい。また、ブロック共重合体(I)の数
平均分子量は、2,000〜200,000の範囲内で
あることが好ましく、5,000〜100,000の範
囲内であることがより好ましい。なお、本明細書でいう
数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)法により、標準ポリスチレン検量線から
求めた値である。
【0016】ブロック共重合体(I)における重合体ブ
ロック(A)と重合体ブロック(B)の重量割合は、重
合体ブロック(A)/重合体ブロック(B)=3/1〜
1/3(重量比)の範囲内であることが好ましく、重合
体ブロック(A)/重合体ブロック(B)=2/1〜1
/2(重量比)の範囲内であることがより好ましい。
【0017】ブロック共重合体(I)は、例えば、末端
にメルカプト基を有する重合体ブロック(A)の存在下
に、重合体ブロック(B)を構成する単量体成分をラジ
カル重合することにより製造することができる。この方
法によれば、目的とする数平均分子量および分子量分布
を有するブロック共重合体(I)を簡便かつ効率的に製
造することができる。
【0018】末端にメルカプト基を有する重合体ブロッ
ク(A)は、各種の方法により製造することができ、例
えば、i)末端に二重結合を有するポリオレフィン系重
合体に、チオ−S−酢酸、チオ−S−安息香酸、チオ−
S−プロピオン酸、チオ−S−酪酸またはチオ−S−吉
草酸などを付加させた後、酸またはアルカリで処理する
方法、ii)アニオン重合法によりポリオレフィンを製造
する際の停止剤としてエチレンスルフィドを用いる方法
などにより製造することができる。
【0019】本発明では、上記のブロック共重合体
(I)は、塩基性物質による中和物とした上で、インキ
組成物の構成成分として使用される。塩基性物質として
は、アンモニア、ヒドロキシアミン、水酸化アンモニウ
ム、ヒドラジン、ヒドラジン水和物、(ジ)メチルアミ
ン、(ジ)エチルアミン、(ジ)プロピルアミン、
(ジ)ブチルアミン、(ジ)ヘキシルアミン、(ジ)オ
クチルアミン、(ジ)エタノールアミン、(ジ)プロパ
ノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、トリエ
チルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、2−
ジメチルアミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−
アミノ−2−メチル−1−プロパノール、シクロヘキシ
ルアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等の
アミン化合物;酸化ナトリウム、過酸化ナトリウム、酸
化カリウム、過酸化カリウム、酸化カルシウム、酸化ス
トロンチウム、酸化バリウム等の金属酸化物;水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化
ストロンチウム、水酸化バリウム等の金属水酸化物;炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素カルシウム等の炭酸塩;酢酸
ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム等の酢酸塩
などが挙げられる。これらのうちでも、入手の容易さ、
顔料の分散安定性の観点から、アンモニア、(ジ)メチ
ルアミン、(ジ)エチルアミン、(ジ)プロピルアミ
ン、(ジ)ブチルアミン、N−メチルジエタノールアミ
ン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルエタノールア
ミン、2−ジメチルアミノ−2−メチル−1−プロパノ
ール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましく、アンモニ
ア、N,N−ジメチルエタノールアミン、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムがより好ましい。
【0020】塩基性物質の使用量は、ブロック共重合体
(I)中の重合体ブロック(B)に含まれるカルボキシ
ル基、無水カルボン酸基またはスルホン酸基に対して
0.05当量以上であり、顔料の分散安定性の観点か
ら、0.2〜5当量の範囲内であることが好ましく、
0.3〜1.5当量の範囲内であることがより好まし
い。なお、重合体ブロック(B)が、塩の形となったス
ルホン酸基を有するビニル系単量体を原料として構成さ
れている場合、塩基性物質の使用量は、予め塩の形とな
ったスルホン酸基の割合に応じて減少させることができ
る。
【0021】ブロック共重合体(I)の中和物の調製方
法には特に制限はないが、水性媒体中でブロック共重合
体(I)と塩基性物質を混合する方法が簡便である。具
体的には、水性媒体にブロック共重合体(I)と塩基性
物質を同時に分散させる方法、塩基性物質を含有する水
性媒体にブロック共重合体(I)を分散させる方法など
が挙げられるが、塩基性物質を含有する水性媒体にブロ
ック共重合体(I)を分散させる方法が能率的であり、
好ましい。これらの方法を利用した場合、ブロック共重
合体(I)の中和物は、水性媒体に分散した水性分散液
の形で調製されるので、水性インキ組成物を製造する上
でも有利である。
【0022】水性媒体としては水が好ましいが、水に混
和する有機溶媒と水の混合物も使用可能である。水と混
和する有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノ
ール、2−プロパノール、n−ブタノール、t−ブタノ
ール等のアルコール;エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール等の多価アルコール;3−メチル−3−メト
キシブタノール(MMB)、2−メトキシエタノール
(メチルセロソルブ)、2−エトキシエタノール(エチ
ルセロソルブ)、2−ブトキシエタノール(ブチルセロ
ソルブ)、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル等のアルキレング
リコールから誘導されるモノまたはジエーテル;酢酸等
のカルボン酸;ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエ
ーテル類;アセトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エ
チル等のエステル類;ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド等の極性非プロトン性溶媒などが挙げられ
る。水と混和する有機溶媒の使用量は、水100重量部
に対し、通常50重量部以下である。また、水性媒体
は、本発明の主旨を損なわない範囲内で、トルエン、ヘ
キサン等の非水性有機溶媒を含有していてもよい。
【0023】ブロック共重合体(I)の中和物と水性媒
体の重量比は、特に制限されるものではないが、通常、
ブロック共重合体(I)/水性媒体=1/99〜99/
1(重量比)、好ましくはブロック共重合体(I)/水
性媒体=5/95〜70/30(重量比)の範囲内であ
る。
【0024】ブロック共重合体(I)の分散は、攪拌手
段を備えた耐圧容器を用いて実施することができる。攪
拌手段としては、特に限定されないが、大きな剪断力を
生じさせる観点から、タービン型攪拌機、コロイドミ
ル、ホモミキサー、ホモジナイザーが好ましい。分散を
行うに際し、ブロック共重合体(I)を、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素溶媒に溶解させておけば、水
性媒体への均一な分散を容易に行うことができる。な
お、ブロック共重合体(I)の溶解に使用された芳香族
炭化水素溶媒は、分散を実施した後、必要に応じて、常
法に従って除去される。
【0025】ブロック共重合体(I)の分散は、ブロッ
ク共重合体(I)の融点以上の温度で実施することが、
顔料分散性の点で好ましい。
【0026】ブロック共重合体(I)の中和物の水性分
散液は、さらにオレフィン系重合体を含有していてもよ
い。オレフィン系重合体を配合することにより、得られ
る印刷物の耐水性が向上することがある。オレフィン系
重合体の含有量は、顔料の分散安定性と得られる印刷物
の耐水性のバランスの観点から、ブロック共重合体
(I)の中和物100重量部に対して10〜100重量
部の範囲内であることが好ましく、10〜50重量部の
範囲内であることがより好ましい。オレフィン系重合体
を含有する場合、ブロック共重合体(I)およびオレフ
ィン系重合体は、両者のうちの融点が高い方の重合体の
融点以上の温度で水性媒体に分散させることが望まし
い。
【0027】上記のオレフィン系重合体としては、例え
ば低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、超低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン
−アクリル酸メチル共重合体、プロピレン−α−オレフ
ィン共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、エ
チレン−プロピレン−ジエン(またはトリエン)三元共
重合体などが挙げられ、これらのうちの1種または2種
以上を用いることができる。上記のエチレン−α−オレ
フィン共重合体におけるα−オレフィンとしては、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンな
どが挙げられ、エチレン−プロピレン−ジエン(または
トリエン)三元共重合体におけるジエン(またはトリエ
ン)としては、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタ
ジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチ
ル−1,6−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オク
タジエン等の鎖状非共役ジエン;シクロヘキサジエン、
ジクロロペンタジエン、メチルテトラヒドロインデン、
5−ビニルノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボ
ルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イソプ
ロピリデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル−5
−イソプロペニル−2−ノルボルネン等の環状非共役ジ
エン;2,3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネ
ン、2−エチリデン−3−イソプロピリデン−5−ノル
ボルネン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナジエ
ン、1,3,7−オクタトリエン、1,4,9−デカト
リエン等のトリエンなどが挙げられる。
【0028】また、本発明の水性インキ組成物のもう一
つの構成成分である顔料(II)としては、公知のものを
使用することができ、例えば、アゾ顔料、アゾレーキ顔
料、縮合アゾ顔料、アントラキノン、チオインジゴ、オ
キサジン、キナクリドン、銅フタロシアニンおよびその
誘導体、縮合多環顔料およびそれらの混合物および修飾
物、タルク、クレー、酸化チタン、炭酸カルシウム、カ
ーボンブラック、ベンガラ、アンチモンレッド、カドミ
ウムイエロー、コバルトブルー、紺青、群青等が挙げら
れる。顔料(II)は表面が疎水性のものであってもよい
し、ロジンや界面活性剤などで表面処理されたものであ
ってもよいし、アミノ基、カルボキシル基などの各種の
官能基を導入して親水性が付与されたものであってもよ
い。
【0029】本発明の水性インキ組成物における、ブロ
ック共重合体(I)の中和物と顔料(II)の重量割合
は、顔料の分散安定性、インキとしての有色効果の点
で、ブロック共重合体(I)の中和物/顔料(II)=3
00/100〜0.1/100(重量比)の範囲内であ
ることが好ましい。ブロック共重合体(I)の中和物と
顔料(II)の割合は、ブロック共重合体(I)/顔料
(II)=150/100〜1/100(重量比)の範囲
内であることがより好ましい。
【0030】本発明の水性インキ組成物は、従来から水
性インキにおいて顔料分散剤またはバインダーとして使
用されている樹脂(以下、他のバインダー樹脂と略称す
る)を、本発明の主旨を損なわない範囲で含有していて
もよい。他のバインダー樹脂の含有量は、樹脂の種類、
水性インキ組成物に対して要求される物性などによって
相違するので一概に規定することは難しいが、ブロック
共重合体(I)の中和物の100重量部に対し、通常1
500重量部以下、好ましくは300重量部以下、より
好ましくは100重量部以下である。
【0031】他のバインダー樹脂としては、例えば、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体;スチレン−アクリル
酸共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル
酸等のアクリル系重合体;ポリ酢酸ビニル;ポリ塩化ビ
ニル;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;ポリビニルア
ルコール;ブチラール樹脂;塩素化ポリプロピレン;ス
チレン−ブタジエンランダム共重合体、ポリイソプレ
ン;ポリウレタン;アルキド樹脂;ポリアミド;エポキ
シ樹脂;尿素樹脂;メラミン樹脂;ケトン樹脂;ニトロ
セルロース、エチルセルロース;ポリビニルピロリド
ン;イソブチレン−無水マレイン酸共重合体などが挙げ
られる。他のバインダー樹脂は、前記した水性媒体に溶
解した溶液、または水性媒体に分散した水性分散液の形
で使用することもできる。
【0032】また、本発明の水性インキ組成物は、さら
に架橋剤を含有していてもよい。架橋剤としては、ブロ
ック共重合体(I)におけるカルボキシル基、無水カル
ボン酸基などの官能基と反応性を有する官能基を1分子
中に2個以上有する水溶性または水分散性の化合物が使
用される。架橋剤中の反応性の官能基としては、例え
ば、エポキシ基、アジリジン基、オキサゾリン基、カル
ボジイミド基およびイソシアネート基などが挙げられ、
これらの1種または2種以上からなることができる。
【0033】これらの中でも多官能エポキシ化合物が好
ましく、特にエポキシ当量(エポキシ基1当量当たりの
重量)が50〜2500の多官能エポキシ化合物がより
好ましく、エポキシ当量が100〜1000の多官能エ
ポキシ化合物がさらに好ましい。また、多官能エポキシ
化合物の分子量は、150〜5000の範囲内であるこ
とが好ましく、200〜3000の範囲内であることが
より好ましい。
【0034】エポキシ化合物の具体例として、ソルビト
ールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジ
ルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジ
グリセロールポリグリシジルエーテル、トリグリシジル
−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロール
プロパンポリグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシ
ジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエ
ーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポ
リプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリテ
トラメチレングリコールジグリシジルエーテル、アリル
グリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエ
ーテル、フェニルグリシジルエーテル、フェノール(エ
チレンオキサイド)グリシジルエーテル、p−t−ブチ
ルフェニルグリシジルエーテル、ラウリルアルコール
(エチレンオキサイド)グリシジルエーテル、アジピン
酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸グリシジルエス
テル、ハイドロキノンジグリシジルエーテル、ビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグ
リシジルエーテル、テレフタル酸ジグリシジルエステ
ル、グリシジルフタルイミド、ジブロモフェニルグリシ
ジルエーテル、ジブロモネオペンチルグリコールジグリ
シジルエーテル等を挙げることができる。特に、得られ
る印刷物の耐水性の点から、エチレングリコールジグリ
シジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジル
エーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテルが好
ましい。これらのエポキシ化合物は、水性分散液の形態
で容易に入手することができる。例えば、ナガセ化成工
業からデナコール、デナキャスト等の商品名、カネボウ
NSCからエポルジョン等の商品名で市販されているも
のなどが挙げられる。また、水溶性エポキシ化合物につ
いては市販品を待たずとも、容易に水溶液を得ることが
できる。
【0035】多官能エポキシ化合物以外の架橋剤として
は、PZ−33(商品名、株式会社日本触媒製)などの
多官能アジリジン化合物;WS−500(商品名、株式
会社日本触媒製)、K−2030E(商品名、株式会社
日本触媒製)などの多官能オキサゾリン化合物;カルボ
ジライトE−01(商品名、日清紡績株式会社製)、カ
ルボジライトV−02(商品名、日清紡績株式会社製)
などの多官能カルボジイミド化合物;CR−60N(商
品名、大日本インキ化学工業株式会社製)、タケラック
WD(商品名、武田薬品工業株式会社製)などの多官能
イソシアネート化合物などを用いることができる。
【0036】架橋剤の含有量は、印刷インキ組成物の耐
水性、各種基材への密着性の観点から、ブロック共重合
体(I)の中和物の100重量部に対して30重量部以
下であることが好ましく、0.1〜20重量部の範囲内
であることがより好ましい。
【0037】また、本発明の水性インキ組成物には、必
要に応じて流動性改良および印刷物の表面性状の改質な
どのための界面活性剤、オイル、ワックス、可塑剤、ド
ライヤ、湿潤剤、保湿剤、増粘剤、消泡剤、浸透剤、p
H調整剤、防腐剤、防かび剤、つや消し剤、香料、脱臭
剤、粘着付与剤などの添加剤を配合してもよい。代表的
なものとしては、オイルとして、アマニ油、シナキリ
油、大豆油、ひまし油などの植物油;重合油、号外ワニ
ス、脱水ひまし油、マレイン化油、ウレタン化油、ビニ
ル化油などの加工油;鉱油などが挙げられる。また、可
塑剤として、アジピン酸、セバシン酸、クエン酸、アゼ
ライン酸;水添ロジンなどのエステル;塩化パラフィン
などが挙げられる。
【0038】また、本発明の水性インキ組成物は、上記
の化合物の他に、必要に応じて、酸化防止剤、耐候安定
剤、熱分解防止剤、紫外線吸収剤等の各種安定剤;フェ
ライト等の導電性付与剤などを含有していてもよい。
【0039】酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ
−t−ブチル−pクレゾール、o−t−ブチル−p−ク
レゾール、テトラキス−[メチレン−3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]メタン、β−ナフチルアミン、p−フェニレンジア
ミン等を挙げることができる。また、紫外線吸収剤とし
ては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2−(2’−ジヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチ
ルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール、2−
(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルフェニ
ル)−5−クロルベンゾトリアゾール、ビス(2,
2’,6,6’)−テトラメチル−4−ピペリジン)セ
バケート等が挙げられる。
【0040】本発明の水性インキ組成物は、インキ組成
物の製造方法として公知の方法を利用して調製すること
ができるが、ブロック共重合体(I)の中和物の水性分
散液、顔料(II)および必要に応じて使用されるその他
成分を配合して、ボールミル、アトライター、サンドミ
ル、ホモジナイザーなどの通常のインキ製造装置を用い
て混練することによって調製することが望ましい。ま
た、このようにして調製された水性インキ組成物を、使
用目的に応じ、水などを用いて、組成物の粘度が適正な
値となるように調整してもよい。
【0041】また、本発明の水性インキ組成物は、顔料
(II)をブロック共重合体(I)の中和物の水性分散液
などで処理してブロック共重合体(I)の中和物が付着
した顔料とし、これを、必要に応じて、他のバインダー
樹脂、その他の添加剤とともに前記の水性媒体に分散さ
せることによって調製することもできる。顔料(II)
は、一般に、粒径の大きな粒子を微細に粉砕する工程を
経て製造される。かかる粉砕工程を、ブロック共重合体
(I)の中和物を含有する水性分散液を使用した湿式粉
砕によって実施すれば、ブロック共重合体(I)の中和
物が付着した顔料(II)を効率よく得ることができる。
【0042】本発明の水性インキ組成物は、顔料の分散
安定性に優れており、貯蔵安定性が良好である。そし
て、本発明の水性インキ組成物は、紙、金属やポリエス
テル、ナイロン、ポリ塩化ビニルなどの極性樹脂、ポリ
プロピレンなどの非極性樹脂などの各種基材に対する密
着性に優れている。さらに、本発明の水性インキ組成物
は、耐水性に優れた印刷物を与える。本発明の水性イン
キ組成物は、凸版、平板、グラビア印刷などの凹版、ス
クリーン印刷、謄写印刷などの孔版等の版式印刷やイン
クジェット等の無版式印刷など各種の印刷における水性
インキとして有用である。
【0043】
【実施例】以下に、実施例により本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるも
のではない。なお、下記の実施例において、分散粒子の
平均粒子径測定、カーボンブラックの分散安定性試験、
印刷性試験は、次のようにして行った。
【0044】(平均粒子径測定)大塚電子株式会社製
「ELS800」を用いて光散乱法により測定した。 (カーボンブラックの分散安定性)カーボンブラックを
含有する水性分散液(水性インキ組成物)を、カーボン
ブラックの含有量が1重量%となるように蒸留水で希釈
した後、試験管に高さが13cmになるように入れて1
週間放置した。カーボンブラックが沈降してできた沈降
層の高さを測定して、カーボンブラックの水中での分散
安定性の指標とした。この値が大きいほど、分散安定性
が優れている。なお、沈降層の高さが13cmである場
合、「沈降なし」を意味する。 (印刷性試験)カーボンブラックを含有する水性分散液
(水性インキ組成物)をNo.16のバーコーターでO
A紙、ポリエステル(PET)フィルム〔厚さ:100
μm、ダイアホイルS(商品名、ダイアホイル(株)社
製)〕、表面未処理OPPフィルム〔厚さ:20μm、
トーセロOP−U1(商品名、東セロ(株)社製)〕に
塗布し、50℃で30分乾燥した。PETフィルムおよ
びOPPフィルムに対しては、乾燥後、100℃で30
分間、熱処理を施した。得られた塗膜の厚さは、各々約
8μmであった。そして、以下の1〜3の項目につき評
価を行った。1.外観 乾燥後の塗膜(OA紙)、熱処理後の塗膜(PETフィ
ルムおよびOPPフィルム)の外観を目視によって観察
した。 (評価基準) ◎:均一な塗膜が形成されており、かすれ、にじみは認
められない。 ○:均一な塗膜が形成されているが、若干のかすれ、に
じみが認められる。 ×:均一な塗膜が形成されない。2.密着性 セロテープ〔商品名、ニチバン(株)社製〕を塗膜上に
貼り付けた後、速やかに90度方向に引っ張って剥離さ
せ、塗膜の剥がれの有無を観察した。 (評価基準) ○:塗膜の剥がれなし、または基材が破壊 ×:塗膜の剥がれあり なお、PETフィルムおよびOPPフィルムでは、塗膜
の剥がれが観察されなかったものについて、さらに同様
の試験を繰り返して行った。3回繰り返した時点でも塗
膜の剥がれが観察されなかったものについて、◎の評価
とした。3.耐水性 PETフィルム上に形成された塗膜に水をスポイトで1
滴滴下し、10分後に水滴を拭き取った。塗膜の外観の
変化を目視によって観察した。 (評価基準) ◎:全く変化が認められない。 ○:若干のかすれ、にじみが認められる。 ×:塗膜が剥がれる。
【0045】製造例1:ブロック共重合体(I−1)
〔プロピレン−α−オレフィン共重合体ブロック/エチ
ルアクリレート−アクリル酸共重合体ブロック〕の製造 (1) プロピレン−α−オレフィン共重合体〔タフマ
ーXR110T(商品名、三井化学(株)社製)〕50
0gを1リットルの反応器に入れ、内温が390℃にな
るまで昇温し、2時間攪拌することにより、末端に二重
結合を有するプロピレン−α−オレフィン共重合体を得
た。末端二重結合量は188.7μmol/gであった。 (2) 上記(1)で得られた末端に二重結合を有する
プロピレン−α−オレフィン共重合体100重量部、キ
シレン300重量部およびチオ−S−酢酸4.3重量部
を反応器に入れて、内部の雰囲気を充分に窒素で置換し
た後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.1重
量部を添加して、90℃で2時間反応させて、末端にチ
オアセチル基を有するプロピレン−α−オレフィン共重
合体を製造した。末端チオアセチル基量は179.2μ
mol/gであり、付加反応率は95%であった。 (3) 上記(2)で得られた末端にチオアセチル基を
有するプロピレン−α−オレフィン共重合体100重量
部を、キシレン120重量部とn−ブタノール30重量
部の混合溶媒に溶解し、得られた溶液に水酸化ナトリウ
ムの4%n−ブタノール溶液5.7重量部を添加して、
窒素中、トルエン還流温度で1時間反応させることによ
り、末端にメルカプト基を有するプロピレン−α−オレ
フィン共重合体を製造した。末端メルカプト基量は17
5.6μmol/gであり、付加反応率は98%であった。 (4) 上記(3)で得られた末端にメルカプト基を有
するプロピレン−α−オレフィン共重合体100重量部
をキシレン150重量部に溶解し、得られた溶液にエチ
ルアクリレート80重量部およびアクリル酸10重量部
を加え、さらに、窒素中、90℃で、重合速度が1時間
あたり約10%になるように1,1’−アゾビス(シク
ロヘキサン−1−カルボニトリル)を添加し、重合率が
95%になった時点で反応を停止した。反応液を冷却
後、溶媒を除去し、プロピレン−α−オレフィン共重合
体ブロック(A)およびエチルアクリレート−アクリル
酸共重合体ブロック(B)〔エチルアクリレート:アク
リル酸=90:10(重量比)〕から構成されるAB型
ジブロック共重合体(以下、「ブロック共重合体(I−
1)」と称する)を得た。ブロック共重合体(I−1)
の重合体ブロック(A)の数平均分子量は5,300、
重合体ブロック(B)の数平均分子量は4,500、ブ
ロック共重合体(I−1)の数平均分子量は9,800
であり、融点は103℃であった。
【0046】製造例2:ブロック共重合体(I−2)
〔ポリプロピレンブロック/エチルアクリレート−アク
リル酸共重合体ブロック〕の製造 (1) ポリプロピレン〔三菱ノーブレンMH8(商品
名、三菱化学(株)社製)〕500gを1リットルの反
応器に入れ、内温が390℃になるまで昇温し、4時間
攪拌することにより、末端に二重結合を有するポリプロ
ピレンを得た。末端二重結合量は232.5μmol/gで
あった。 (2) 上記(1)で得られた末端に二重結合を有する
ポリプロピレン100重量部、キシレン300重量部お
よびチオ−S−酢酸5.3重量部を反応器に入れて、内
部の雰囲気を充分に窒素で置換した後、2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル0.2重量部を添加して、90
℃で2時間反応させて、末端にチオアセチル基を有する
ポリプロピレンを製造した。末端チオアセチル基量は2
18.6μmol/gであり、付加反応率は94%であっ
た。 (3) 上記(2)で得られた末端にチオアセチル基を
有するポリプロピレン100重量部を、キシレン120
重量部とn−ブタノール30重量部の混合溶媒に溶解
し、得られた溶液に水酸化ナトリウムの4%n−ブタノ
ール溶液6.9重量部を添加して、窒素中トルエン還流
温度で1時間反応させることにより、末端にメルカプト
基を有するポリプロピレンを製造した。末端メルカプト
基量は214.2μmol/gであり、付加反応率は98%
であった。 (4) 上記(3)で得られた末端にメルカプト基を有
するポリプロピレン100重量部をキシレン150重量
部に溶解し、得られた溶液にエチルアクリレート80重
量部およびアクリル酸10重量部を加え、さらに、窒素
中、90℃で、重合速度が1時間あたり約10%になる
ように1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カル
ボニトリル)を添加し、重合率が90%になった時点で
反応を停止した。反応液を冷却後、溶媒を除去し、ポリ
プロピレンブロック(A)およびエチルアクリレート−
アクリル酸共重合体ブロック(B)〔エチルアクリレー
ト:アクリル酸=90:10(重量比)〕から構成され
るAB型ジブロック共重合体(以下、「ブロック共重合
体(I−2)」と称する)を得た。ブロック共重合体
(I−2)の重合体ブロック(A)の数平均分子量は
4,300、重合体ブロック(B)の数平均分子量は
3,800、ブロック共重合体(I−2)の数平均分子
量は8,100であり、融点は148℃であった。
【0047】製造例3:ブロック共重合体(I−3)
〔プロピレン−α−オレフィン共重合体ブロック/エチ
ルアクリレート−無水マレイン酸共重合体ブロック〕の
製造製造例1の(3)で得られた末端にメルカプト基を
有するプロピレン−α−オレフィン共重合体100重量
部をキシレン150重量部に溶解し、得られた溶液にエ
チルアクリレート80重量部および無水マレイン酸10
重量部を加え、さらに、窒素中、90℃で、重合速度が
1時間あたり約10%になるように1,1’−アゾビス
(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)を添加し、重
合率が95%になった時点で反応を停止した。反応液を
冷却後、溶媒を除去し、プロピレン−α−オレフィン共
重合体ブロック(A)およびエチルアクリレート−無水
マレイン酸共重合体ブロック(B)〔エチルアクリレー
ト:無水マレイン酸=90:10(重量比)〕から構成
されるAB型ジブロック共重合体(以下、「ブロック共
重合体(I−3)」と称する)を得た。ブロック共重合
体(I−3)の重合体ブロック(A)の数平均分子量は
5,300、重合体ブロック(B)の数平均分子量は
3,000、ブロック共重合体(I−3)の数平均分子
量は8,300であり、融点は103℃であった。
【0048】製造例4:ポリウレタンの水性分散液(水
性分散液A)の製造 冷却管付きの三つ口フラスコに、2,4−トリレンジイ
ソシアネート57.3g、数平均分子量2000のポリ
テトラメチレングリコール140.0g、数平均分子量
3500の水添ポリブタジエンジオール〔GI−300
0(商品名、日本曹達(株)社製)〕140.0g、
2,2−ビス(ヒドロキシメチル)酪酸9.1gおよび
トルエン183.5gを秤取し、乾燥窒素雰囲気下に、
80℃で4時間撹拌して系中の水酸基を定量的に反応さ
せ、ポリウレタンプレポリマーのトルエン溶液を製造し
た。その後、40℃に冷却し、トリエチルアミン6.2
gを加えて10分間撹拌を行った。次いで、ラウリル硫
酸ナトリウム7.4gを蒸留水267.0gに溶解した
水溶液を前記プレポリマーのトルエン溶液に加え、ホモ
ミキサーで1分間撹拌して乳化した後、直ちにジエチレ
ントリアミン7.1gおよびイソホロンジアミン5.9
gを蒸留水467.1gに溶解した水溶液を加えてホモ
ミキサーで1分間撹拌し、鎖伸長反応を行った。その
後、トルエンをロータリーエバポレーターにより除去し
て、ポリウレタンの水性分散液A(固形分重量:33重
量%)を得た。水性分散液Aの分散物質の平均粒子径は
0.5μmであった。
【0049】実施例1 参考例1で得られたブロック共重合体(I−1)の20
重量部およびキシレン80重量部を撹拌機付きの反応槽
に仕込み、100℃で溶解させた。次に、得られた溶液
に、濃度が0.2%の水酸化ナトリウム水溶液167重
量部を、攪拌下、1時間かけて連続的に添加し、懸濁液
を得た。得られた懸濁液からキシレンを留去することに
より、固形分濃度が20重量%の水性分散液を得た。こ
の水性分散液100重量部および28%アンモニア水2
重量部を加圧反応容器に仕込み、120℃で1時間撹拌
した。撹拌後室温まで冷却して、固形分濃度が20重量
%の水性分散液を得た(以下、これを水性分散液1と略
称する)。水性分散液1における平均分散粒径は340
nmであった。
【0050】ビーカーにカーボンブラック〔MA−10
0(商品名、三菱化学(株)社製)〕100重量部と蒸
留水900重量部を入れ、ホモミキサー〔特殊機化工業
(株)社製〕を使用して撹拌した後、水性分散液1をゆ
っくり添加し〔添加量:水性分散液1中に含まれる固形
分の重量がカーボンブラックと等重量になる量〕、50
00rpmで30分間撹拌を継続して、カーボンブラッ
クを含有する水性分散液を得た(以下、これを水性イン
キ組成物1と略称する)。上記で得られた水性インキ組
成物1について、前記の方法で、カーボンブラックの分
散安定性試験および印刷性試験を行った。結果を表1に
示す。
【0051】実施例2 参考例2で得られたブロック共重合体(I−2)の20
重量部およびキシレン80重量部を撹拌機付きの反応槽
に仕込み、100℃で溶解させた。次に、得られた溶液
に、濃度が0.2%の水酸化ナトリウム水溶液167重
量部を、攪拌下、1時間かけて連続的に添加し、懸濁液
を得た。得られた懸濁液からキシレンを留去することに
より、固形分濃度が20重量%の水性分散液を得た。こ
の水性分散液100重量部および28%アンモニア水2
重量部を加圧反応容器に仕込み、120℃で1時間撹拌
した。撹拌後室温まで冷却して、固形分濃度が20重量
%の水性分散液を得た(以下、これを水性分散液2と略
称する)。水性分散液2における平均分散粒径は100
nmであった。
【0052】ビーカーにカーボンブラック〔MA−10
0(商品名、三菱化学(株)社製)〕100重量部と蒸
留水900重量部を入れ、ホモミキサー〔特殊機化工業
(株)社製〕を使用して撹拌した後、水性分散液2をゆ
っくり添加し〔添加量:水性分散液2中に含まれる固形
分の重量がカーボンブラックと等重量になる量〕、50
00rpmで30分間撹拌を継続して、カーボンブラッ
クを含有する水性分散液を得た(以下、これを水性イン
キ組成物2と略称する)。水性インキ組成物2につい
て、前記の方法で、カーボンブラックの分散安定性試験
および印刷性試験を行った。結果を表1に示す。
【0053】実施例3 参考例3で得られたブロック共重合体(I−3)の20
重量部およびキシレン80重量部を撹拌機付きの反応槽
に仕込み、100℃で溶解させた。次に、得られた溶液
に、濃度が0.2%の水酸化ナトリウム水溶液167重
量部を、攪拌下、1時間かけて連続的に添加し、懸濁液
を得た。得られた懸濁液からキシレンを留去することに
より、固形分濃度が20重量%の水性分散液を得た。こ
の水性分散液100重量部および28%アンモニア水2
重量部を加圧反応容器に仕込み、120℃で1時間撹拌
した。撹拌後室温まで冷却して、固形分濃度が20重量
%の水性分散液を得た(以下、これを水性分散液3と略
称する)。水性分散液3における平均分散粒径は86n
mであった。
【0054】ビーカーにカーボンブラック〔MA−10
0(商品名、三菱化学(株)社製)〕100重量部と蒸
留水900重量部を入れ、ホモミキサー〔特殊機化工業
(株)社製〕を使用して撹拌した後、水性分散液3をゆ
っくり添加し〔添加量:水性分散液3中に含まれる固形
分の重量がカーボンブラックと等重量になる量〕、50
00rpmで30分間撹拌を継続して、カーボンブラッ
クを含有する水性分散液を得た(以下、これを水性イン
キ組成物3と略称する)。水性インキ組成物3につい
て、前記の方法で、カーボンブラックの分散安定性試験
および印刷性試験を行った。結果を表1に示す。
【0055】比較例1 スチレン−無水マレイン酸共重合体〔SMAレジン10
00P(商品名、サトマー社製)〕100重量部を濃度
が28%のアンモニア水60重量部および水340重量
部に溶解させてスチレン−無水マレイン酸共重合体のア
ンモニウム塩の水溶液(水溶液B)を得た。
【0056】ビーカーにカーボンブラック〔MA−10
0(商品名、三菱化学(株)社製)〕100重量部と蒸
留水900重量部を入れ、ホモミキサー〔特殊機化工業
(株)社製〕を使用して撹拌した後、水溶液Bをゆっく
り添加し〔添加量:水溶液B中のスチレン−無水マレイ
ン酸共重合体のアンモニウム塩の重量がカーボンブラッ
クと等重量になる量〕、5000rpmで30分間撹拌
を継続して、カーボンブラックを含有する水性分散液を
得た(以下、これを水性インキ組成物C1と略称す
る)。水性インキ組成物C1について、前記の方法で、
カーボンブラックの分散安定性試験および印刷性試験を
行った。結果を表1に示す。
【0057】比較例2 ビーカーにカーボンブラック〔MA−100(商品名、
三菱化学(株)社製)〕100重量部と蒸留水900重
量部を入れ、ホモミキサー〔特殊機化工業(株)社製〕
を使用して撹拌した後、ポリアクリル酸塩の水溶液〔ポ
リスターOM(商品名、日本油脂(株)社製)〕をゆっ
くり添加し〔添加量:同水溶液中のポリアクリル酸塩の
重量がカーボンブラックと等重量になる量〕、5000
rpmで30分間撹拌を継続して、カーボンブラックを
含有する水性分散液を得た(以下、これを水性インキ組
成物C2と略称する)。水性インキ組成物C2につい
て、前記の方法で、カーボンブラックの分散安定性試験
および印刷性試験を行った。結果を表1に示す。
【0058】比較例3 ビーカーにカーボンブラック〔MA−100(商品名、
三菱化学(株)社製)〕100重量部と蒸留水900重
量部を入れ、ホモミキサー〔特殊機化工業(株)社製〕
を使用して、5000rpmで30分間撹拌を継続し、
カーボンブラックの水性分散液を得た。(以下、これを
水性インキ組成物R1と略称する)。水性インキ組成物
R1について、前記の方法で、カーボンブラックの分散
安定性試験を行った。結果を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】実施例4 実施例2で調製した水性分散液2に対して、製造例4で
製造した水性分散液Aを、水性分散液2中の固形分〔ブ
ロック共重合体(I−2)の中和物〕100重量部に対
して水性分散液A中のポリウレタンの重量が60重量部
となる割合で配合して、水性分散液4を調製した。
【0061】ビーカーにカーボンブラック〔MA−10
0(商品名、三菱化学(株)社製)〕100重量部と蒸
留水900重量部を入れ、ホモミキサー〔特殊機化工業
(株)社製〕を使用して撹拌した後、水性分散液4をゆ
っくり添加し[添加量:水性分散液4中の樹脂成分〔ブ
ロック共重合体(I−2)の中和物およびポリウレタ
ン〕の重量がカーボンブラックと等重量になる量]、5
000rpmで30分間撹拌を継続して、カーボンブラ
ックを含有する水性分散液を得た(以下、これを水性イ
ンキ組成物4と略称する)。水性インキ組成物4につい
て、前記の方法で、カーボンブラックの分散安定性試験
を行った。結果を表2に示す。
【0062】実施例5 実施例4で調製した水性分散液4に、エポキシ化合物で
あるソルビトールポリグリシジルエーテル〔デナコール
611(商品名、ナガセ化成(株)社製〕を、水性分散
液4中の樹脂成分100重量部に対して1重量部となる
割合で配合して水性分散液5を調製した。
【0063】ビーカーにカーボンブラック〔MA−10
0(商品名、三菱化学(株)社製)〕100重量部と蒸
留水900重量部を入れ、ホモミキサー〔特殊機化工業
(株)社製〕を使用して撹拌した後、水性分散液5をゆ
っくり添加し[添加量:水性分散液5中の樹脂成分〔ブ
ロック共重合体(I−2)の中和物およびポリウレタ
ン〕の重量がカーボンブラックと等重量になる量]、5
000rpmで30分間撹拌を継続して、カーボンブラ
ックを含有する水性分散液を得た(以下、これを水性イ
ンキ組成物5と略称する)。水性インキ組成物5につい
て、前記の方法で、カーボンブラックの分散安定性試験
を行った。結果を表2に示す。
【0064】実施例6 実施例2で調製した水性分散液2に対して、比較例1で
製造した水溶液Bを、水性分散液2中の固形分100重
量部に対して水溶液B中のスチレン−無水マレイン酸共
重合体のアンモニウム塩の重量が30重量部となる割合
で配合して、水性分散液6を調製した。
【0065】ビーカーにカーボンブラック〔MA−10
0(商品名、三菱化学(株)社製)〕100重量部と蒸
留水900重量部を入れ、ホモミキサー〔特殊機化工業
(株)社製〕を使用して撹拌した後、水性分散液6をゆ
っくり添加し[添加量:水性散液6中の樹脂成分〔ブロ
ック共重合体(I−2)の中和物およびスチレン−マレ
イン酸共重合体のアンモニウム塩〕の重量がカーボンブ
ラックと等重量になる量]、5000rpmで30分間
撹拌を継続して、カーボンブラックを含有する水性分散
液を得た(以下、これを水性インキ組成物6と略称す
る)。水性インキ組成物6について、前記の方法で、カ
ーボンブラックの分散安定性試験を行った。結果を表2
に示す。
【0066】
【表2】
【0067】表1および表2の結果より、本発明の水性
インキ組成物は、カーボンブラックの水中での分散安定
性に優れていることがわかる。また、各種基材に対する
密着性および耐水性に優れていることがわかる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、顔料分散性に優れ、耐
水性、各種基材に対する密着性に優れた水性インキ組成
物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J039 AD01 AD02 AD09 AD10 AD12 BA14 BA16 BC07 BC08 BC09 BC10 BC11 BC12 BC13 BC14 BC15 BC16 BC19 BC27 BC31 BC32 BC33 BC34 BC35 BC36 BC54 BE01 CA06 EA38 EA43 EA44 GA01 GA02 GA03 GA04 GA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン系単量体単位から主としてな
    る重合体ブロック(A)とカルボキシル基、無水カルボ
    ン酸基またはスルホン酸基を有するビニル系単量体の単
    位2〜100モル%および該ビニル系単量体と共重合可
    能な他のビニル系単量体の単位98〜0モル%からなる
    重合体ブロック(B)とから構成されるブロック共重合
    体(I)を、該重合体ブロック(B)に含まれるカルボ
    キシル基、無水カルボン酸基またはスルホン酸基に対し
    て0.05当量以上の塩基性物質で中和してなる中和物
    および顔料(II)を含有する水性インキ組成物。
  2. 【請求項2】 重合体ブロック(B)が、カルボキシル
    基または無水カルボン酸基を有するビニル系単量体の単
    位2〜50モル%および該ビニル系単量体と共重合可能
    な他のビニル系単量体の単位98〜50モル%からなる
    重合体ブロックである請求項1に記載の水性インキ組成
    物。
  3. 【請求項3】 ブロック共重合体(I)の中和物と顔料
    (II)の重量比が、ブロック共重合体(I)の中和物/
    顔料(II)=300/100〜0.1/100の範囲内
    である請求項1または2に記載の水性インキ組成物。
  4. 【請求項4】 スチレン−無水マレイン酸共重合体、ス
    チレン−アクリル酸共重合体、アクリル系重合体、ポリ
    酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
    共重合体、ポリビニルアルコール、ブチラール樹脂、塩
    素化ポリプロピレン、スチレン−ブタジエンランダム共
    重合体、ポリイソプレン、ポリウレタン、アルキド樹
    脂、ポリアミド、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
    脂、ケトン樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロー
    ス、ポリビニルピロリドン、イソブチレン−無水マレイ
    ン酸共重合体から選ばれる少なくとも1種の樹脂をさら
    に含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の水性イ
    ンキ組成物。
  5. 【請求項5】 さらに架橋剤を含有する請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の水性インキ組成物。
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