JP2003147153A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JP2003147153A
JP2003147153A JP2001344901A JP2001344901A JP2003147153A JP 2003147153 A JP2003147153 A JP 2003147153A JP 2001344901 A JP2001344901 A JP 2001344901A JP 2001344901 A JP2001344901 A JP 2001344901A JP 2003147153 A JP2003147153 A JP 2003147153A
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武晴 小田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐衝撃性、耐薬品性、光沢、成形収縮率が優
れている上に、外観、剛性、摺動性が良好な熱可塑性樹
脂組成物を提供することにある。 【解決手段】 (A)(a)ゴム質重合体の存在下に、
(b)芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体
及びこれらと共重合可能な他の単量体からなる群から選
択された2種以上の単量体の混合物を重合してなるグラ
フト共重合体を含有するゴム強化樹脂と、(B)ポリプ
ロピレン系樹脂と、(C)エチレン−プロピレン系ゴム
質重合体の存在下に、芳香族ビニル系単量体、シアン化
ビニル系単量体及びこれらと共重合可能な他の単量体か
らなる群から選択された2種以上の単量体の混合物を重
合してなるグラフト共重合体、とを配合してなることを
特徴とする熱可塑性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐衝撃性、耐熱
性、光沢、成形性、摺動性、耐薬品性及び成形収縮率等
の特性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関する。更に詳し
くは、ゴム質重合体に芳香族ビニル、シアン化ビニル、
これらと共重合可能な他の単量体をグラフト重合させて
なるグラフト共重合体を含むゴム強化樹脂とポリプロピ
レン系樹脂に対して、エチレン−プロピレン系ゴム質重
合体に芳香族ビニル、シアン化ビニル、これらと共重合
可能な他の単量体をグラフト重合させてなるグラフト共
重合体を配合してなる熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ジエン系ゴムに芳香族ビニル、シアン化
ビニル、共重合可能な他の単量体をグラフト重合させて
なるグラフト共重合体を含むABS樹脂は、成形性、耐
衝撃性、剛性、塗装性に優れているため、電気機器、自
動車用部品、建材、雑貨等の用途に用いられてきてい
る。しかし、有機溶剤に対しては脆弱で成形品の表面に
塗布すると表面が侵食される等の現象が発生し、用途が
制約されているという問題がある。
【0003】ポリプロピレン系樹脂は、透明性、延展伸
性、剛性に優れ、また耐水性、耐薬品性、耐加水分解
性、ヒンジ特性、表面硬度や光沢、耐熱性、絶縁性及び
流動性が良好な樹脂である。これらの特性からフィル
ム、電機部品、家庭日用品、雑貨、自動車部品等の用途
に幅広く使用されている汎用樹脂である。しかし、耐衝
撃性に問題を持っている。
【0004】アロイ化することにより、ABS樹脂とポ
リプロピレンのそれぞれの持っている欠点を補い、それ
ぞれの特性を生かしたアロイの開発が過去に検討されて
いる。ABS樹脂とポリプロピレン系樹脂は、非相溶性
であるのでこれまでABS樹脂とポリプロピレンをアロ
イ化するには種々の相溶化剤が用いられている。例え
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体を添加することによ
り耐薬品性を改良したアロイ(特開昭57−53549
号公報)や芳香族ビニル−共役ジエンブロック共重合体
による耐薬品性の改良(特開昭57−53550号公
報)、またEPDM−EVA−エポキシ基変性ポリブタ
ジエンを溶融混練し反応させた相溶化剤等により耐衝撃
性を改良する方法が開示されている(特開平6−654
25号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
課題を解決し、耐衝撃性、耐薬品性、光沢、成形収縮率
が優れている上に、外観、剛性、摺動性が良好な熱可塑
性樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、(A)
(a)ゴム質重合体の存在下に、(b)芳香族ビニル系
単量体、シアン化ビニル系単量体及びこれらと共重合可
能な他の単量体からなる群から選択された2種以上の単
量体の混合物を重合してなるグラフト共重合体を含有す
るゴム強化樹脂と、(B)ポリプロピレン系樹脂と、
(C)エチレン−プロピレン系ゴム質重合体の存在下
に、芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体及
びこれらと共重合可能な他の単量体からなる群から選択
された2種以上の単量体の混合物を重合してなるグラフ
ト共重合体とを配合してなることを特徴とする熱可塑性
樹脂組成物が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて詳細に説明する。
【0008】本発明における(A)成分であるゴム強化
樹脂は、(a)ゴム質重合体の存在下に、(b)芳香族
ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体及びこれらと
共重合可能な他の単量体からなる群から選択された2種
以上の単量体の混合物を重合してなるグラフト共重合体
を含有する。ゴム質重合体は、従来技術で公知のいかな
るものも使用出来、例えば、ブタジエン、イソプレン、
ジメチルブタジエン、クロロプレン及びシクロペンタジ
エン等の共役ジエンゴム、ブタジエン−スチレンゴム、
ブタジエン−アクリロニトリルゴム、アクリレート系ゴ
ム又はシリコン系ゴムが好ましい。また、これらのゴム
質単独で用いても2種以上を併用してもかまわない。
【0009】本発明における(A)成分中のグラフト共
重合体を製造するのに用いることのできる芳香族ビニル
系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、o−エチルスチレン及びo−,p−ジク
ロロスチレン等が挙げられ、剛性、耐衝撃性等の物性の
面からスチレン及びα−メチルスチレンが好ましい。ま
た、これらの単量体は、単独で用いても2種以上を併用
してもかまわない。
【0010】シアン化ビニル系単量体としては、アクリ
ロニトリル及びメタクリロニトリル等が挙げられる。ま
た、これらの単量体は、単独で用いても2種以上を併用
してもかまわない。
【0011】本発明における(A)成分中のグラフト共
重合体を製造するのに用いることのできる共重合可能な
その他の単量体としては、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、オ
クチルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレー
ト、オクタデシルアクリレート、フェニルアクリレート
及びベンジルアクリレート等のアクリル酸エステル;メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピル
メタクリレート、ブチルメタクリレート、アミルメタク
リレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレート、シクロヘ
キシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オク
タデシルメタクリレート、フェニルメタクリレート及び
ベンジルメタクリレート等のメタクリル酸エステル;マ
レイミド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイミ
ド、N−(p−メチルフェニル)マレイミド、N−フェ
ニルマレイミド及びN−シクロヘキシルマレイミド等の
α−又はβ−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物;アク
リルアミドやメタクリルアミド等の不飽和カルボン酸ア
ミド等が挙げられる。また、これらの単量体は、単独で
用いても2種以上を併用してもかまわない。
【0012】本発明における(A)成分中のグラフト共
重合体を製造する際には、芳香族ビニル系単量体、シア
ン化ビニル系単量体及び共重合可能なその他の単量体か
らなる群から選ばれた2種以上の単量体を用い、一般的
には芳香族ビニル系単量体15〜80重量%とシアン化
ビニル系単量体2〜40重量%と共重合可能なその他の
単量体0〜70重量%とを用い、好ましくは芳香族ビニ
ル系単量体40〜90重量%とシアン化ビニル系単量体
60〜10重量%とを用いる。また、この際のグラフト
率[(ゴム状重合体にグラフトしている単量体成分の総
重量/ゴム状重合体の総重量)×100]は通常のAB
S系樹脂の範疇でよく、例えば30〜150%である。
【0013】また、本発明においては、上記のグラフト
共重合体を単独で用いても、又は上記のグラフト共重合
体に芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体及
び共重合可能なその他の単量体からなる共重合体をブレ
ンドして併用してもよい。ブレンドして併用する場合に
は、ブレンド後の樹脂組成物中のゴム成分含量が5〜4
0重量%となるようにブレンドすることが好ましい。
【0014】グラフト共重合体にブレンドする共重合体
を製造する際には、芳香族ビニル系単量体、シアン化ビ
ニル系単量体及び共重合可能なその他の単量体からなる
群から選ばれた2種以上のグラフト用単量体を用い、グ
ラフト共重合体との相容性を考慮して一般的には芳香族
ビニル系単量体55〜98重量%とシアン化ビニル系単
量体2〜45重量%と共重合可能なその他の単量体0〜
70重量%とを用い、芳香族ビニル系単量体とシアン化
ビニル系単量体とを用いる場合には芳香族ビニル系単量
体55〜98重量%とシアン化ビニル系単量体45〜2
重量%とを用いる。
【0015】それらの共重合体の具体例としては、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−α−メチ
ルスチレン−アクリロニトリル三元共重合体、スチレン
−アクリロニトリル−メチルメタクリレート三元共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−N−フェニルマレイ
ミド三元共重合体及びスチレン−α−メチルスチレン−
アクリロニトリル−N−フェニルマレイミド四元共重合
体等が挙げられる。これら共重合体は、単独でもまた2
種以上を用いてもよい。また、グラフト共重合体や、グ
ラフト共重合体にブレンドする共重合体を得るための重
合法としては、乳化重合、塊状重合、懸濁重合、溶液重
合、またこれらの組み合わせ等の公知方法による。
【0016】本発明における(B)成分であるポリプロ
ピレン系樹脂としては、ポリプロピレンの単独重合体な
らびにプロピレンとエチレンやブテン−1、ペンテン−
1等のα−オレフィンの1種又は2種以上よりなるラン
ダムもしくはブロック共重合体や無水マレイン酸等によ
り変性した変性ポリプロピレンを用いることができる。
【0017】(C)成分であるグラフト共重合体は、エ
チレン−プロピレン系ゴム質重合体の存在下に、芳香族
ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体及びこれらと
共重合可能な他の単量体からなる群から選択された2種
以上の単量体の混合物を重合してなるグラフト共重合体
であるが、特にはエチレン・プロピレン・非共役ジエン
共重合体ゴムラテックス30〜85重量部に、芳香族ビ
ニル化合物60〜80重量%とシアン化ビニル化合物4
0〜20重量%とからなるビニル系単量体混合物70〜
15重量部を乳化グラフト重合して得られるグラフト共
重合体(以下、EPDMグラフト共重合体と称する)で
あることが好ましい。
【0018】この乳化グラフト重合は、例えば、上記エ
チレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴムラテッ
クス及びビニル系単量体混合物の所定量を合計で100
重量部となるように用い、クメンハイドロパーオキサイ
ド、硫酸第一鉄、ピロリン酸ナトリウム及びデキストロ
ーズからなるレドックス開始剤の存在下、かつ、連鎖移
動剤の不存在下に、70〜95℃の温度にて反応させる
ことにより行うことができる。この際、硫酸第一鉄、ピ
ロリン酸ナトリウム及びデキストローズからなる重合活
性剤の一部、好ましくはその全量に対する量比にて0.
3〜0.8を反応開始時に上記ラテックスに一括して加
えると共に、反応開始時から少なくとも1時間の添加時
間にわたって上記ビニル系単量体混合物及びクメンハイ
ドロパーオキサイドの全量を連続的に上記ラテックスに
加え、かつ、上記重合活性剤の残部及び乳化剤を上記ビ
ニル系単量体混合物及びクメンハイドロパーオキサイド
の添加時間よりも30分間以上長い時間にわたって連続
的に上記ラテックスに加えるのが好ましい。
【0019】なお、上記エチレン・プロピレン・非共役
ジエン共重合体ゴムラテックスは、エチレンとプロピレ
ンの重量比が85:15〜30:70の範囲にあること
が好ましく、また、非共役ジエン成分は、好ましくは
1,4−ヘキサジエン、5−エチリデン−2−ノルボル
ネン、5−ビニルノネボルネン及びジシクロペンタジエ
ン等である。
【0020】(C)成分のグラフト共重合体を製造する
のに用いる、芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系
単量体及びこれらと共重合可能な他の単量体からなる群
から選択された2種以上の単量体は、前記(b)と同様
のものを用いることができる。また、エチレン・プロピ
レン・非共役ジエン共重合体ゴムラテックスにグラフト
重合させるビニル系単量体混合物は、芳香族ビニル化合
物とシアン化ビニル化合物との混合物からなるが、この
芳香族ビニル化合物としては、例えば、スチレンやα−
メチルスチレンが好ましく用いられる。また、シアン化
ビニル化合物としてはアクリロニトリルやメタクリロニ
トリルが好ましく用いられる。このビニル系単量体混合
物において、芳香族ビニル化合物の割合は60〜80重
量%の範囲にあり、シアン化ビニル化合物の割合は40
〜20重量%の範囲にあることが好ましい。
【0021】上記(C)成分のグラフト乳化重合に当
り、重合開始剤として、特に、上述の如く、クメンハイ
ドロパーオキサイド、硫酸第一鉄、ピロリン酸ナトリウ
ム及びデキストローズからなるレドックス開始剤が好適
に用いられる。
【0022】特に、このように特定されたレドックス開
始剤を用いると共に、上述するように、重合反応におい
て、硫酸第一鉄、ピロリン酸ナトリウム及びデキストロ
ーズからなる重合活性剤、クメンハイドロパーオキサイ
ド、ビニル系単量体混合物及び乳化剤の添加量や、ラテ
ックスへの添加時期、添加時間等を調整し、更に、所定
の反応温度にて、連鎖移動剤の不存在下に反応させるこ
とによって、乳化剤の使用量を従来の約1/3程度に低
減して、単量体の転化率が高く、かつ、重合安定性を格
段に高めて、目的とする優れた性質を有するグラフト共
重合体(C)を得ることができる。
【0023】本発明における請求項2の(C)成分の変
性グラフト共重合体(以下、変性グラフト共重合体と称
する)は、エチレン−プロピレン非共役ジエン共重合体
100重量部に対して、変性低分子量α−オレフィン共
重合体0.1〜20重量部を含有するエチレン−プロピ
レン非共役ジエン共重合体含有架橋ラテックスからなる
変性エチレン−プロピレン非共役ジエン共重合体30〜
85重量部(固形分として)の存在下、芳香族ビニル系
単量体60〜80重量%及びシアン化ビニル系単量体4
0〜20重量%を含む単量体混合物70〜15重量部を
グラフト重合して得られる。
【0024】ゴム成分であるエチレン−プロピレン非共
役ジエン共重合体に含有されるエチレンの割合は、80
〜90モル%であることが好ましい。この割合が80モ
ル未満の場合、後述する変性低分子量α−オレフィン共
重合体との相溶性が欠如し目的とする摺動性が得られに
くく、90モル%を超える場合、衝撃強度の低下を招く
場合がある。非共役ジエン成分としては、1,4−ヘキ
サジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ビ
ニルノルボルネン及びジシクロペンタジエン等が好まし
い。
【0025】変性低分子量α−オレフィン共重合体とし
ては、α−オレフィン99.8〜80重量%及び不飽和
カルボン酸系化合物0.2〜20重量%を含む酸変性ポ
リエチレン等が挙げられる。ここで、α−オレフィンと
しては、エチレンが、不飽和カルボン酸としては、アク
リル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無
水イタコン酸及びマレイン酸モノアミド等が挙げられ
る。
【0026】このような、変性低分子量α−オレフィン
共重合体を、エチレン−プロピレン非共役ジエン共重合
体100重量部に対して、0.1重量部以上配合するこ
とにより、最終的に得られる熱可塑性樹脂組成物の摺動
性を高めることができ、エチレン−プロピレン非共役ジ
エン共重合体含有架橋ラテックスの安定性を改善するこ
とができる。しかしながら、20重量部を超えると衝撃
強度の低下を生じ易くなる。このため、本発明におい
て、エチレン−プロピレン非共役ジエン共重合体含有架
橋ラテックスは、エチレン−プロピレン非共役ジエン共
重合体100重量部に対して、変性低分子量α−オレフ
ィン共重合体を0.1〜20重量部を配合することが好
ましい。
【0027】エチレン−プロピレン非共役ジエン共重合
体含有架橋ラテックスのゲル含有量が40〜95重量%
であり、粒子径が0.2〜1μmであることが物性バラ
ンス上好適である。ゲル含有量が40重量%より少ない
ときは、最終的に得られる熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃
性と表面外観が悪化し易く、ゲル含有量が95重量%よ
り多いときは、得られる熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性
が著しく悪化することがある。一方、粒子径が0.2μ
m未満のときには、得られる熱可塑性樹脂組成物の耐衝
撃性は著しく悪化し易く、1μmを超えるときには、光
沢が低下し表面外観が悪化することがある。この現象は
請求項1の(C)成分のグラフト共重合体でも同様であ
る。
【0028】変性グラフト共重合体は、エチレン−プロ
ピレン非共役ジエン共重合体に100重量部に対して、
変性低分子量α−オレフィン共重合体を0.1〜20重
量部を含有するエチレン−プロピレン非共役ジエン共重
合体含有架橋ラテックス30〜85重量部(固形分とし
て)に対して、上記単量体混合物70〜15重量部を乳
化グラフト重合して得られるものである。変性グラフト
共重合体のエチレン−プロピレン非共役ジエン共重合体
含有架橋ラテックスが30重量部未満で単量体混合物が
70重量部を超える場合は、最終の熱可塑性樹脂組成物
の摺動性は改善されにくく、また、エチレン−プロピレ
ン非共役ジエン共重合体含有架橋ラテックスが85重量
部を超え、単量体混合物が15重量部未満である場合に
は、表面光沢、表面外観が悪化することがある。
【0029】変性グラフト共重合体を製造するには、エ
チレン−プロピレン非共役ジエン共重合体と変性低分子
量α−オレフィン共重合体及び多価アルコールを用い変
性低分子量α−オレフィン共重合体を均一に分散させた
エチレン−プロピレン非共役ジエン共重合体ラテックス
を製造する。すなわち、エチレン−プロピレン非共役ジ
エン共重合体と変性低分子量α−オレフィン共重合体の
所定量を適当な溶媒に溶解して、これに乳化剤を添加し
て乳化させ多価アルコールを添加する。この場合、溶剤
としては、n−ヘキサンやシクロヘキサン等の脂肪族又
は脂環式炭化水素溶剤を用いることができる。乳化剤と
しては特に制限はないが、例えば、オレイン酸カリウム
及び不均化ロジン酸カリウム等の界面活性剤が用いられ
る。更に、多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール又はグリセリン等を用い
ることができる。
【0030】乳化剤の添加量は、エチレン−プロピレン
非共役ジエン共重合体に対して、1〜10重量部とする
のが好ましい。なお、乳化剤はオレイン酸をエチレン−
プロピレン非共役ジエン共重合体と変性低分子量α−オ
レフィン共重合体に混合しておき、これに水酸化カリウ
ム水溶液を添加してオレイン酸カリウムを生成させるこ
とにより添加することもできる。多価アルコールの添加
量は、0.1〜1重量部が好適であり、これにより変性
低分子量α−オレフィン共重合体のエチレン−プロピレ
ン非共役ジエン共重合体ラテックス粒子上への均一分散
を向上させる。
【0031】変性低分子量α−オレフィン共重合体の配
合量は、エチレン−プロピレン非共役ジエン共重合体1
00重量部に対して、0.1〜20重量部とするが、こ
のような割合で変性低分子量α−オレフィン共重合体を
添加することにより、安定なグラフト重合が可能とな
り、最終の熱可塑性樹脂組成物に良好な摺動性を与える
ことができる。エチレン−プロピレン非共役ジエン共重
合体と変性低分子量α−オレフィン共重合体の溶液を乳
化剤により乳化させた後、これを十分に攪拌し、溶剤を
留去することにより、粒径0.2〜1μmのラテックス
を得る。
【0032】このラテックスのエチレン−プロピレン非
共役ジエン共重合体100重量部に対して、ジビニルベ
ンゼン等の多官能性化合物を0.1〜5.0重量部及び
ジ−t−ブチル−オキシトリメチルシクロヘキサン等の
有機過酸化物を0.1〜5.0重量部添加して、60〜
140℃で0.5〜5.0時間程度反応させることによ
り架橋ラテックスを調製する。
【0033】本発明において、このように調製されるエ
チレン−プロピレン非共役ジエン共重合体含有架橋ラテ
ックスのゲル含量は、前述のごとく40〜95重量%で
あることが好ましい。なお、架橋ラテックスのゲル含量
は、このラテックスを希硫酸で水洗、乾燥後、1g採取
し、200mlのトルエン中に40時間浸漬し、次いで
200メッシュのステンレス金網にてろ過し、残渣を乾
燥することによって求めることができる。
【0034】次いで、このように調製した架橋ラテック
ス30〜85重量部(固形分)と芳香族ビニル系単量体
60〜80重量%及びシアン化ビニル系単量体40〜2
0重量%を含む単量体混合物70〜15重量部を、適当
な重合温度に加温してグラフト重合させる。本発明の方
法においては、単量体混合物にレドックス系開始剤を混
合し1時間以上にわたって連続的に系内に添加する必要
がある。この添加時間が1時間未満の場合、ラテックス
安定性は悪化し重合収率は低下する。
【0035】レドックス系開始剤としては、油溶性の有
機過酸化物が好ましく、通常の場合、硫酸第一鉄−キレ
ート剤−還元剤の組み合わせで使用される。油溶性開始
剤としては、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプ
ロピルベンゼンハイドロパーオキサイド及びターシャリ
ブチルハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物が好ま
しい。特に、クメンハイドロパーオキサイド、硫酸第一
鉄、ピロリン酸ナトリウム及びデキストローズからなる
ものが好ましい。
【0036】重合を終了して得られた変性グラフト共重
合体には、必要に応じて酸化防止剤を添加する。次い
で、得られた変性グラフト共重合体から樹脂固形分を析
出させる。この場合、析出剤としては、例えば、硫酸、
酢酸、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム等の水溶液を
単独、又は併用して用いることができる。析出剤を添加
した変性グラフト共重合体ラテックスは、加熱、攪拌し
た後、析出物を分離し、これを水洗、脱水、乾燥するこ
とにより変性グラフト共重合体を得る。請求項1の
(C)成分であるグラフト共重合体も重合後は同様な方
法で得ることができる。
【0037】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、これらの
(A)成分と(B)成分の重量配合比が98/2〜70
/30で、かつ(C)成分の配合量が(A)成分と
(B)成分の合計100重量部に対して2〜40重量部
してなるものが好ましい。
【0038】(A)成分と(B)成分の割合が上記範囲
外であると塗装性、接着性、耐薬品性に劣るものとなり
易い。
【0039】(C)成分が2重量部未満であると衝撃強
度、伸びが劣り易く、40重量部を超えると優れた剛性
が得られにくくなる。また、(C)成分が変性グラフト
共重合体の場合は、2〜10重量部の範囲では、摺動特
性が優れ、他の物性バランスも優れたものとなる。成分
が2重量部未満であると衝撃強度、伸びが劣り易く、1
0重量部を超えると優れた剛性が得られにくくなる。
【0040】本発明の熱可塑性樹脂組成物の(A)成分
と(C)成分において、ゴム質重合体が5重量%未満で
は衝撃強度が劣り易く、40重量%を超えると剛性が低
下することがある。また、アクリロニトリル等のシアン
化ビニル系単量体が2重量%未満では耐薬品性が劣り易
く、40重量%を超えると流動性が低下することがあ
る。また、スチレン等の芳香族ビニル系単量体が15重
量%未満では流動性が劣り易く、80重量%を超えると
耐薬品性が低下することがある。
【0041】なお、本発明の熱可塑性樹脂組成物には、
上記成分の他に、所望に応じ公知の熱安定剤、滑剤、離
型剤、難燃剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等を添加する
ことができる。また、ガラス繊維、カーボン繊維、タル
ク、炭酸カルシウム等を添加して補強することもでき
る。
【0042】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、(A)〜
(C)成分及び上記のような添加剤を所定の割合で、ヘ
ンシェルミキサー、V型ブレンダー又はタンブラー等の
混合装置で混合し、一軸押出機、二軸押出機、バンバリ
ーミキサー、コニーダー又はロール等の溶融混練装置を
用いて溶融混練することにより得ることができるが、何
らこのような製造方法に限定されるものではない。
【0043】このような本発明の熱可塑性樹脂組成物を
成形して、要求に応じた部品を製造するには、上記のよ
うな方法で得た本発明の熱可塑性樹脂組成物を、通常の
成形方法、例えば射出成形、押出成形、ブロー成形、シ
ート成形、真空成形等により所望の形状に成形すればよ
い。
【0044】これらの成形品は、例えば自動車のメッキ
部品、ドアミラー、ラジエーターグリル、リアフィニッ
シャー、ホイルキャップ、モール、コンソールボック
ス、インストルメンタルパネル、ステアリングコラムカ
バー及び二輪車のカウリング等に好適である。また、各
種OA機器のハウジング部品、家庭電化製品のハウジン
グ、例えばテレビ、ラジオ、ステレオ、エアコン及びビ
デオ等に用いられ、優れた表面光沢、衝撃強度、耐候
性、耐薬品性、摺動性を保持することができる。
【0045】
【実施例】以下に、具体的な実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明をする。本発明は何らこれら実施例に限定
されるものではない。
【0046】<(A)成分…ゴム強化樹脂の製造> (グラフト共重合体の製造)乳化剤の存在下に水中にて
ポリブタジエン65部にスチレン24.5部とアクリロ
ニトリル10.5部をクメンハイドロパーオキサイドを
含むレドックス重合開始剤を用いて、常法に従って乳化
重合させ、グラフト共重合体を得た。
【0047】(共重合体1の製造)脂肪酸塩を乳化剤と
し、ラウリルパーオキサイドを重合開始剤とし、ドデシ
ルメルカプタンを連鎖移動剤として用いて、水中にてス
チレン17.0部、α−メチルスチレン45.6部、ア
クリロニトリル28.6部及びN−フェニルマレイミド
6.8部を乳化重合させて、共重合体1(PMI系)を
得た。
【0048】(共重合体2の製造)脂肪酸塩を乳化剤と
し、ラウリルパーオキサイドを重合開始剤とし、ドデシ
ルメルカプタンを連鎖移動剤として用いて、水中にてス
チレン74部とアクリロニトリル26部を乳化重合させ
て、共重合体2(PSAN)を得た。この共重合体の数
平均分子量Mnは31000、重量平均分子量Mwは6
5000、分子量分布Mw/Mnは2.1であった。数
平均分子量及び重量平均分子量は、ゲル・パーミェーシ
ョン・クロマトグラフィーによる。
【0049】(B)成分のポリプロピレン系樹脂として
は、グランドポリマー製のJ709Wを用いた。
【0050】<(C)成分…EPDMグラフト共重合体
の製造>撹拌機を備えた反応容器に蒸留水170重量
部、非共役ジエン成分が5−エチルデン−2−ノルボル
ネンであり、ゲル含量が90重量%であるエチレン・プ
ロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム(平均粒子径30
0nm)60重量部、水酸化ナトリウム0.01重量
部、ピロリン酸ナトリウム0.45重量部、硫酸第一鉄
0.01重量部及びデキストローズ0.60重量部を仕
込み80℃に昇温した。次に、アクリロニトリル30重
量%及びスチレン70重量%からなるビニル系単量体混
合物30重量部を調製し、これと共にクメンハイドロパ
ーオキサイド1.0重量%、蒸留水30重量部、ピロリ
ン酸ナトリウム0.45重量部、硫酸第一鉄0.01重
量部、デキストローズ0.56重量部及びオレイン酸ナ
トリウム1.0重量部からなる混合物を上記反応容器に
180分間にわたって連続的に加え、この後、80℃で
更に60分間反応させて、各平均粒径のグラフト共重合
体を得た。単量体混合物の転化率は96重量%であっ
た。また、ゲル含有量は65重量%、凝固物析出量は
0.22重量%であった。
【0051】<(C)成分…変性EPDMグラフト共重
合体の製造> 「エチレン−プロピレン非共役ジエン共重合体架橋ラテ
ックスの製造」EPDM(商品名:EPT3012P、
三井化学製、エチレン含有量:82モル%)100重量
部をn−ヘキサン566重量部に溶解した後、変性ポリ
エチレン(商品名:ハイワックス2203A、三井化学
製、カルボキシル基変性ポリエチレン、重量平均分子
量;2700)10重量部、オレイン酸4.5重量部を
加え溶解した。別に、水700重量部にKOH0.9重
量部を溶解した水溶液に、エチレングリコール0.5重
量部を加え60℃に保ち、これに先に調製した上記重合
体溶液を徐々に加えて乳化した後、ホモミキサーで攪拌
した。次いで溶剤と水の一部を留去して粒径0.4〜
0.6μmのラテックスを得た。このラテックスに、ゴ
ム成分であるエチレン−プロピレン非共役ジエン共重合
体100重量部にジビニルベンゼン1.5重量部、ジ−
t−ブチルパーオキシトリメチルシクロヘキサン1.0
重量部を添加して、120℃で1時間反応させエチレン
−プロピレン非共役ジエン共重合体架橋ラテックスを製
造した。ゲル含量は69重量%で、粒径は0.57μm
であった。
【0052】ゲル測定は先に述べた方法て行った。粒子
径の測定はマイクロトラック製、スペクトロニック21
で行った。
【0053】「変性EPDMグラフト共重合体の製造」
攪拌機付きステンレス重合槽に、上記で製造したエチレ
ン−プロピレン非共役ジエン共重合体架橋ラテックス7
0重量部(固形分)、水170重量部(ラテックス中の
水分も含む)、NAOH0.01重量部、ピロリン酸ナ
トリウム0.45重量部、硫酸第一鉄0.01重量部、
デキストローズ0.57重量部を80℃に加温した後、
アクリロニトリル9重量部、スチレン21重量部とクメ
ンハイドロパーオキサイド1.0重量部からなるビニル
系単量体混合物と開始剤とからなる溶液を150分間で
添加した。また、ピロリン酸ナトリウム0.45重量
部、硫酸第一鉄0.01重量部、デキストローズ0.5
6重量部、オレイン酸ナトリウム1.0重量部及び水か
らなる触媒溶液は180分間添加し重合を完結した。単
量体転化率は93重量%であった。また、凝固物析出量
は0.28重量%であった。単量体転化率は、ラテック
スの一部を採取してガスクロマトグラフィーを用いて求
めた残存単量体から算出した。
【0054】(実施例1〜10及び比較例1、2)上記
製造例で得た重合体を、表1に示す割合でV型ブレンダ
ーで均一に混合した。得られた混合物を44mm径の二
軸押出機でバレル温度180℃にて溶融混練し、ダイス
から吐出されるスレッドを切断して成形用ペレットを得
た。このペレットを4オンスの射出成形機(東芝製)に
て試験片金型を取り付けてシリンダー温度220℃、金
型温度50℃、射出圧力50kg/cm2、冷却時間3
0秒間の成形条件で成形して試験片を成形した。
【0055】得られた試験片について、各種特性の評価
を行って、結果を表1に示した。
【0056】物性評価は、それぞれ下記の方法にて測定
した。 ・耐衝撃性:アイゾット衝撃強度、試験片厚み3.2mm、 ASTM:D256 ・耐熱性:熱変形温度、試験片厚み6.4mm、 ASTM:D648(1.8MPa) ・剛性:曲げ弾性率、試験片厚み6.4mm、ASTM:D790 ・引張り強度:引張降伏強さ、試験片厚み3.2mm、ASTM:D638 ・成形収縮率:ASTM:D955−73、ISO 2557に準拠 ・光沢:スガ試験機製デジタル変角光度計 (UGV−5D、入射角60゜、反射角60゜) ・摺動性:JIS−K7218 A法(リングオンリング方式)に準じて測定 試験機:オリオンティク製EFM−iii EM型摩擦試験機 試験片:中空円筒試験片(内径20mm、外径25.6mm) 試験片を上下に取り付け、荷重をかけてすり合わせ動摩擦係数を測定 ・表面外観:50×50×3.2mmの平板成形体にて目視評価 ・耐薬品性:ベンディングフォーム定歪法 ・メルトインデックス:JIS−K7210(210℃、10Kg)
【0057】熱可塑性樹脂組成物中のゴム質重合体、ア
クリロニトリル及びスチレン系樹脂の含有量の測定は、
フィルムを用い、FT赤外分光光度計(NICOLET
製、NEXUS670)により測定し、また、ゴム質重
合体を熱分解ガスクロマトグラフィー装置(島津GC−
14型、日本分光工業JHP3S熱分解装置)でも測定
した。
【0058】
【表1】
【0059】表1より、本発明によれば、衝撃強度、耐
熱性、光沢、外観、剛性及び摺動性等がいずれも極めて
良好な熱可塑性樹脂組成物が提供されることが明らかで
ある。
【0060】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によって、耐
衝撃性、耐熱性に優れる上に、光沢に優れ、外観、剛
性、摺動性が良好な熱可塑性樹脂組成物が提供すること
が可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔵谷 克彦 山口県宇部市大字沖宇部525−14 宇部サ イコン株式会社宇部工場内 Fターム(参考) 4J002 BB11X BB12X BB14X BB15X BN06Y BN12W BN14W BN15W BN16W BN23W FD01 GG00 GN00 GQ00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(a)ゴム質重合体の存在下に、
    (b)芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体
    及びこれらと共重合可能な他の単量体からなる群から選
    択された2種以上の単量体の混合物を重合してなるグラ
    フト共重合体を含有するゴム強化樹脂と、(B)ポリプ
    ロピレン系樹脂と、(C)エチレン−プロピレン系ゴム
    質重合体の存在下に、芳香族ビニル系単量体、シアン化
    ビニル系単量体及びこれらと共重合可能な他の単量体か
    らなる群から選択された2種以上の単量体の混合物を重
    合してなるグラフト共重合体、とを配合してなることを
    特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記(C)成分が、エチレン−プロピレ
    ン非共役ジエン共重合体100重量部に対して、変性低
    分子量α−オレフィン共重合体0.1〜20重量部を含
    有するエチレン−プロピレン非共役ジエン共重合体含有
    架橋ラテックスからなる変性エチレン−プロピレン非共
    役ジエン共重合体30〜85重量部(固形分として)の
    存在下、芳香族ビニル系単量体60〜80重量%及びシ
    アン化ビニル系単量体40〜20重量%を含む単量体混
    合物70〜15重量部をグラフト重合して得られる変性
    グラフト共重合体を含有する請求項1に記載の熱可塑性
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分と(C)成分との成分比が、
    ゴム質重合体が5〜40重量%、芳香族ビニル系単量体
    が15〜80重量%、シアン化ビニル系単量体が2〜4
    0重量%である請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂組成物は、(A)成分と
    (B)成分の重量配合比が98/2〜70/30であ
    り、かつ(C)成分の配合量が(A)成分と(B)成分
    の合計100重量部に対して2〜40重量部である請求
    項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007070393A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Umg Abs Ltd 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品
JP2007321132A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Umg Abs Ltd 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP2008150593A (ja) * 2006-11-22 2008-07-03 Techno Polymer Co Ltd 金属メッキ用樹脂組成物、その成形品及び金属メッキ成形品
JP2008285636A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Shin Etsu Polymer Co Ltd 摺動部材
JP2016144888A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 テクノポリマー株式会社 メッキされた部品からなる異音の発生が抑制された物品

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