JP2003145813A - 記録装置、記録ヘッドの冷却方法、及び記録システム - Google Patents

記録装置、記録ヘッドの冷却方法、及び記録システム

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JP2003145813A
JP2003145813A JP2001343312A JP2001343312A JP2003145813A JP 2003145813 A JP2003145813 A JP 2003145813A JP 2001343312 A JP2001343312 A JP 2001343312A JP 2001343312 A JP2001343312 A JP 2001343312A JP 2003145813 A JP2003145813 A JP 2003145813A
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cooling
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temperature
recording head
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Etsuro Suzuki
悦郎 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録品質を低下させずにジョブ全体の記録時
間を短縮する。 【解決手段】 発熱体を有するサーマルヘッド6によっ
て、インクの塗布されたシートを加熱して記録媒体に転
写することによって記録を行う記録装置において、記録
ヘッドの温度を検出する温度検出センサー1708と、
送風によって記録ヘッドを冷却するための冷却ファン2
8とを設け、接続されたデジタルカメラ等の外部機器か
ら送信された記録枚数や使用する記録媒体に関する情報
に基づいて、冷却ファン28の駆動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置、記録ヘッ
ドの冷却方法、及び記録システムに関し、より詳細に
は、熱エネルギーを利用して記録媒体に記録を行う記録
ヘッドの冷却に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、記録装置の1つであるプリンタ
は、オフィスなどでの業務利用にとどまらずパーソナル
ユースとして急激に需要が増えており、中でもインクジ
ェットプリンタは小型化および低価格化によって急速に
普及している。
【0003】プリンタの方式としては、昇華性または気
化性のインクが塗布されてなるインクリボンあるいはイ
ンクシートを記録媒体上に重ね合わせ、記録情報に応じ
た電気信号をサーマルヘッドに印加し、このサーマルヘ
ッドから発生された熱エネルギーにより、インクリボン
上のインクを記録媒体上に転写する熱転写方式や、イン
ク滴を記録用紙表面に着弾させ、この時に形成されるド
ットによって記録画素を構成するインクジェット方式が
知られている。
【0004】このところ、画像入力装置としてのデジタ
ルカメラやデジタルビデオカメラ、あるいはスキャナな
どの装置の進歩に伴い、記録装置として、熱転写方式の
プリンタが注目されている。
【0005】それはインクジェットプリンタが、一つの
画素に対して、液滴を飛ばすか飛ばさないか、という2
値の選択しかないために、小さな液滴を用紙へ着弾させ
て、誤差拡散等の手法によって解像度と階調性を得よう
とするのに対して、熱転写方式のプリンタでは、記録の
際に印加する熱量の制御が容易であるため、一つの画素
に対する階調数を多くする事が可能となり、このためイ
ンクジェットプリンタに比べて滑らかで高画質な画像を
得ることが容易にできるためである。
【0006】またサーマルヘッドの性能や記録に使用す
る材料の性能も向上したために、仕上がり品位で銀塩写
真にも見劣りしない画像を得る事が可能になっており、
近年のデジタルカメラの進歩に歩調を合わせるように、
特に自然画像用のプリンタとして注目されている。
【0007】また一方、インクジェット式プリンタも液
滴の小ドット化などの技術が進み、より高画質なものも
登場している。
【0008】最近では、こうしたデジタルカメラやデジ
タルビデオカメラなどの画像入力装置とプリンタとを接
続可能に構成したり、機械的に一体的に脱着可能に構成
して、撮影された画像をコンピュータなどの情報処理装
置を介することなく記録できる記録システムも提案され
ている。
【0009】このような記録システムによれば、デジタ
ルカメラやデジタルビデオで撮影した画像情報を、通常
の写真サイズに簡単にプリントアウトを行うことが可能
になり、大変便利である。
【0010】このようなシステムの一例として、例え
ば、特開平10−243327号公報には、画像入力装
置と画像出力装置とを接続した画像入出力システムが開
示されている。
【0011】該公報に記載されている画像入出力システ
ムは、画像出力装置と画像入力装置とを接続してなる画
像入出力システムであって、画像出力装置が、画像入力
装置からの画像信号を受信して出力すると共に、画像入
力装置に電力を供給する電源部を有し、画像入力装置
は、画像出力装置に画像データを送信し、かつ画像出力
装置から電源電力の供給を受けるための接続ケーブルに
より画像出力装置と接続され、画像出力装置から電力供
給を受けることの可否を判定する判定手段と、電源部と
を有し、判定手段により、画像出力装置から電力供給を
受けられると判定された場合は、画像出力装置からの電
力を用い、電力供給を受けられないと判定された場合
は、電源部からの電力を用いるものである。
【0012】これによれば、画像出力装置から電力の供
給が受けられるのでデジタルカメラなどの携帯型の画像
入力装置の電源の残量を気にすることなく、プリント出
力できるもので非常に効果的である。
【0013】また特開平9−65182号公報には、複
合カメラにおけるプリント時の電力削減について記載さ
れている。該公報に記載されている複合カメラは、電子
ビューファインダを有し且つ映像情報を記録媒体へ記録
する撮影手段と、映像情報を記録紙へプリント出力する
プリンタ手段とを一体化した複合カメラであって、プリ
ンタ手段が記録紙へ映像情報をプリント出力している間
は、電子ビューファインダへ電力を供給するのを停止す
るよう制御する制御部を設けたものである。
【0014】これによれば、プリント中は電子ビューフ
ァインダーへの電力供給をしないので節電に役立つとい
うものであり非常に効果的である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例は、消費電力の削減という観点からは効果
的であるが、プリンタ装置とデジタルカメラなどの画像
入力装置とによって構成される記録システムにおいて、
サイズの小型化や、低コスト、高速化等という観点で十
分な解決方法を与えるものではない。
【0016】特に、サーマルヘッドを用いた熱転写型プ
リンタ装置においては、従来より記録動作によってサー
マルヘッドの温度が高くなると、本来与えたいエネルギ
ーに対して余熱分のエネルギーを差し引いて与えないと
所望する濃度が得られないという問題がある。
【0017】これに対して、特開平6−255141号
公報に記載されたサーマルプリンタの冷却ファン制御装
置によれば、サーマルヘッドに向けて空気を吹きつける
冷却ファンと、サーマルヘッドの温度を検出する温度セ
ンサと、この温度センサからの出力に応じて冷却ファン
の回転速度を設定する速度設定回路とを設けたものであ
り、サーマルヘッドの冷却に有効である。
【0018】しかしながら、該公報に記載された装置に
おいては、ヘッドの温度によって冷却を制御するが、サ
ーマルヘッドによって記録を行う場合、使用する記録媒
体として通常使用する専用紙以外の媒体、例えば分割さ
れたシール紙や官製はがき等を使用すると、記録媒体に
応じて温度制御の方法も変わってくるので、通常使用す
る専用紙以外の記録媒体を使用する場合には、サーマル
ヘッドが適切に冷却されない場合が生じる。
【0019】更に、該公報に記載されたシステムでは、
冷却ファンを用いる必要が生じた場合、記録途中であっ
ても記録を一旦中断してサーマルヘッドが所定の温度と
なるまで冷却するため、記録に時間がかかってしまう。
【0020】加えて、サーマルヘッドを冷却するために
ファンを駆動すると、その駆動によって生じる騒音が問
題となる場合もある。
【0021】以上のように、従来のサーマルヘッドの温
度制御は、使用する記録媒体に応じた制御が行われてお
らず、冷却のための記録待ち時間が生じてしまい、ユー
ザにとって使い勝手の良いものではない。
【0022】なお、このような記録ヘッドの冷却に関す
る問題は、記録ヘッド内に発熱体を有し、該発熱体の熱
エネルギーを利用して記録を行う記録方式であれば、熱
転写方式以外の記録方式を採用するプリンタにおいて発
生し得る。
【0023】本発明は以上のような状況を鑑みてなされ
たものであり、記録品質を低下させずにジョブ全体の記
録時間を短縮することができる、記録装置、記録ヘッド
の冷却方法、及び記録システム提供することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、熱エネルギーを利用して記録媒
体に記録を行う記録ヘッドを有する記録装置であって、
前記記録ヘッドの温度を検出する温度検出手段と、前記
記録ヘッドを冷却するための冷却手段と、接続された外
部機器から送信された記録動作に関する特定の情報、及
び前記温度検出手段によって検出された温度に基づい
て、前記冷却手段を制御する冷却制御手段と、を備えて
いる。
【0025】また、上記目的を達成する本発明の記録ヘ
ッドの冷却方法は、熱エネルギーを利用して記録媒体に
記録を行う記録ヘッドを有する記録装置の記録ヘッドの
冷却方法であって、前記記録ヘッドの温度を検出する温
度検出手段を設け、前記記録ヘッドを冷却するための冷
却手段を設け、接続された外部機器から送信された記録
動作に関する特定の情報、及び前記温度検出手段によっ
て検出された温度に基づいて、前記冷却手段を制御す
る。
【0026】更に、上記目的を達成する本発明の記録シ
ステムは、画像入力装置と記録装置とからなる記録シス
テムであって、前記画像入力装置が、画像データを格納
するための記憶手段と、ユーザが指示や設定を行うため
の入力手段と、前記記憶手段に格納された画像データ、
及び前記入力手段によって設定された記録に関するパラ
メータを外部に送信する送信手段と、を備え、前記記録
装置が、熱エネルギーを利用して記録媒体に記録を行う
記録ヘッドと、前記記録ヘッドの温度を検出する温度検
出手段と、前記記録ヘッドを冷却するための冷却手段
と、前記画像入力装置から送信された前記パラメータに
基づいて、前記冷却手段を制御する冷却制御手段と、を
備えている。
【0027】すなわち、本発明では、熱エネルギーを利
用して記録媒体に記録を行う記録ヘッドを有する記録装
置において、記録ヘッドの温度を検出する温度検出手段
と、送風によって記録ヘッドを冷却するための冷却手段
とを設け、接続された外部機器から送信された記録動作
に関する特定の情報に基づいて、冷却手段の駆動を制御
する。
【0028】このようにすると、外部機器から送信する
記録動作に関する特定の情報が、例えば、記録枚数や使
用する記録媒体の種類等の、記録ヘッドにかかる負荷の
大きさに関連するパラメータを含むようにすれば、該情
報を受信した記録装置は、送信されたプリントジョブを
実行する際に、冷却手段の駆動を制御して、ジョブ全体
の記録時間が短縮され、かつ記録品質が低下しないよう
にして記録動作を実行することが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面を参照して詳細に説明する。
【0030】本明細書において、「記録」(「プリン
ト」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報
を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人
間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否
かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等
を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものと
する。
【0031】また、「記録媒体」とは、一般的な記録装
置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック
・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮
革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0032】さらに、「インク」とは、上記「記録(プ
リント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記
録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パタ
ーン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処
理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固
または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0033】図1は、本発明に係る記録装置の実施形態
としての、昇華型の熱転写記録方式に従って記録を行う
記録装置の構成を示す断面図である。本実施形態の記録
装置は、デジタルカメラなどの画像入力装置と直接接続
して、入力された画像情報を記録紙に記録するように設
計されている。
【0034】まず、記録装置の全体構成について説明す
ると、装置本体1に記録媒体としての記録紙Pを積載し
た用紙カセット2が装着されており、該カセット2から
記録しPが給紙ローラ3で一枚ずつ分離給送される。こ
の際記録紙Pはバネ20によって付勢された押上げ板2
1によって給紙ローラ3に当接している。そして、給紙
ローラ3によって搬送された記録紙Pは搬送ローラ対4
で挟持搬送されて記録部を往復可能にしている。搬送ロ
ーラ対4はピンチローラ42とグリップローラ41で構
成されている。
【0035】記録部においては、記録紙搬送経路を挟ん
でプラテンローラ5と記録情報に応じて発熱するサーマ
ルヘッド6が対向しており、インクカセット7に収納さ
れる、熱溶融性または熱昇華性インクを塗布したインク
層と記録面を保護するために記録面上を覆うオーバーコ
ート層をもつインクシート8をサーマルヘッド6によっ
て記録紙Pに押圧するとともに、選択的に加熱すること
により、該記録紙Pに所定画像を転写記録すると共に、
オーバーコート層を融着する。
【0036】28は、サーマルヘッド6の温度が所定の
温度以上上昇しないように、送風によって強制冷却する
冷却ファンである。また、サーマルヘッド6又はその近
辺には不図示の温度検出センサーが設けられている。
【0037】上記インクシートは、記録紙Pの記録領域
を覆ってそのサイズと略等しいサイズでイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各インク層と
オーバーコート(OP)層が並べて設けられたものであ
り、各層ずつ熱転写しては、記録紙Pを先端検出センサ
ーによって記録紙の先端が検出される記録開始位置P1
に戻し、記録紙上に順次重ねて転写あるいは融着され
る。
【0038】このように、記録紙Pは搬送ローラ対4に
より、各色インク及びオーバーコート層の数だけ往復さ
れる。
【0039】この際、各インク層の記録後の記録紙Pは
装置本体1の前方(図中右側)で反転され、用紙カセッ
ト2前方部及び下部のガイド部を介して装置本体1の後
方へ導紙される。記録紙Pが装置前方で反転されるた
め、記録途中の記録紙Pが外部に出てユーザが意図せず
に記録紙Pに触ってしまうことを防止すると共に、設置
場所の省スペース化などを可能にしている。
【0040】25は用紙カセット2の用紙搬送ガイド部
である。装置本体1の右側から搬送されてきた記録紙P
を装置本体後方に反転させるガイド部である。
【0041】このように本実施形態では、記録紙を曲げ
た状態で搬送し、用紙カセット2の下部でインクカセッ
ト7の周囲を回るように搬送経路を設けることによっ
て、装置本体1の厚さを薄くし横方向のサイズを小さく
することが可能となり、装置全体の小型化を可能にして
いる。
【0042】また、26は記録紙Pの排紙トレイである
が、用紙カセット2の上面を兼用しており、これも装置
本体1の小型化に寄与している。
【0043】各インク層の記録終了後に記録紙Pは、9
−1の排紙ローラ1、搬送経路切り替えシート16によ
って左側から右側に向かって排出され、9−2の排出ロ
ーラ2によって排紙トレイ部26に排紙されて記録動作
が終了する。
【0044】なお、排出ローラ1は、記録紙Pの排出動
作時のみ圧接する様に構成され、記録中にはストレスが
かからないように構成されている。
【0045】また、記録用のサーマルヘッド6はヘッド
アーム22に一体的に具備されており、インクカセット
7を交換する場合にはインクカセット7の抜き差しに支
障ない位置まで退避する。
【0046】この退避動作について説明すると、インク
カセット7の交換は用紙カセット2を引き抜くと可能に
なり、この際用紙カセット2の着脱動作に連動してヘッ
ドアーム22は24のヘッドカバーBによって押さえら
れている状態から用紙カセット2が上方に退避していく
ことで上側に移動する様に構成されている。
【0047】一般に、熱転写記録においてはYMCの3
色を3回面順次で記録する為、各色の記録開始位置を正
確に合致させる制御が必要となる。このためには、図1
に示す搬送ローラ対4で記録紙Pを離さずしっかり挟持
し搬送を行う必要がある。このため、記録紙Pの送り方
向の端部には記録不可能な余白部が必要となる。
【0048】これを鑑みて、本実施形態では記録紙Pの
余白部との境界にミシン目を設けている。図3は本実施
形態出使用する記録紙Pを示す図である。本実施形態の
記録紙Pは、所定の大きさのシート状であり、図中ハッ
チングで示す記録領域17の両側に搬送ローラ対4での
挟持のための余白部16が設けられ、記録領域における
余白部との境界近辺にミシン目12を有している。これ
により、最終的に、余白部を切り取って縁のない記録物
を得ることが容易に可能となる。なお、記録紙Pに設け
られたミシン目12を含む、記録領域17よりも大きな
領域にオーバーコート層が融着される。
【0049】更に、本実施形態の記録装置についての詳
細な説明を続ける。
【0050】図1に示す、記録装置1において、搬送ロ
ーラ対4は、ピンチローラ42とグリップローラ41か
らなるが、このグリップローラ41は、図示しないステ
ッピングモータの出力軸と減速機構を介してして連結さ
れ、このステッピングモータの回転制御により、正逆自
在に駆動される。記録紙Pは、搬送ローラ対4によりし
っかりと挟持され、往復搬送されるものであるから、記
録紙Pもまた、ステッピングモータの回転制御により、
正確に位置制御され、搬送駆動される。
【0051】ここで、一例として、サーマルヘッド6に
よる1ライン分の記録ピッチを85μmとし、記録紙P
を1ライン分搬送するためのステッピングモータのステ
ップ数を4ステップとするならば、記録紙Pは、ステッ
ピングモータを4ステップで回転制御することにより、
1ライン(すなわち85μm)搬送することができる。
図4に示した、記録領域の搬送方向における長さを14
4mmであるとすると、1694ラインの記録が可能で
あり、記録紙をこの分搬送するためには、ステッピング
モータを6776ステップ分回転させればよい。
【0052】図1に示す、記録装置1における記録動作
を説明すると、給紙ローラ3によって用紙カセット2か
らガイド部15及び用紙搬送ガイド部25を経由して給
紙ローラ対4に達して挟持された記録紙Pは、プラテン
ローラ5のやや右側に設置された記録紙先端検出センサ
ー10により記録紙の先端が検出され、搬送ローラ対4
で挟持できる範囲で所定ライン分戻されて停止する。こ
の位置が前述の記録開始位置となる。
【0053】ここからまず最初にイエロー(Y)から順
にサーマルヘッドを記録情報に応じて発熱駆動し、各色
インクの所定画像を記録し、最後にオーバーコート層を
融着する。1色の記録が終わると次にこの位置から記録
紙を排紙ローラ9のある方向に戻して搬送し、再び所定
のライン分戻して記録開始位置で停止させ、次の色ある
いはオーバーコート層の転写を行う。
【0054】記録装置1において、記録紙先端検出セン
サー10と、プラテンローラ5とサーマルヘッド6との
対向部分との距離は、装置内の部品配置を考慮し、本実
施形態では記録紙上において20mmに設定した。ま
た、記録開始位置は記録紙先端から12.465mmと
したがこれらの数値は一例であり、これに限られるもの
では無い。
【0055】次に、本実施形態の制御構成について説明
する。本実施形態の電気回路を構成する部品は1枚の基
板に処理回路18として搭載されており、この処理回路
18とモータやセンサー等によって制御回路が構成され
る。
【0056】図7は、本実施形態の制御回路の構成を示
すブロック図である。制御回路を示す同図において、1
700は画像入力装置からの信号が入力されるインター
フェース、1701はMPU、1702はMPU170
1が実行する制御プログラムを格納するROM、170
3は各種データ(ワークエリアやヘッドに供給される記
録データ等)を保存しておくDRAMである。1704
はサーマルヘッド6に対する記録データの供給制御を行
うゲートアレイ(G.A.)であり、インターフェース
1700、MPU1701、RAM1703間のデータ
転送制御も行う。
【0057】これらMPU1701、ROM1702、
RAM1703及びG.A.1704が、処理回路18
上に搭載され、記録装置全体の制御を司る制御部19を
構成する。
【0058】10は上述の先端検出センサーであり、1
710は記録紙Pを給紙するための給紙モータ、170
9は記録紙搬送のための搬送モータである。1705は
サーマルヘッド6を駆動するヘッドドライバ、170
6,1707はそれぞれ搬送モータ1709、給紙モー
タ1710を駆動するためのモータドライバである。2
8は、サーマルヘッド6の冷却手段としての冷却ファン
である。また、1708は、サーマルヘッド6又はその
近辺に設けられ、ヘッドの温度を検出する温度検出セン
サーである。
【0059】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース1700に画像情報が入力されるとゲートア
レイ1704とMPU1701との間で画像情報がプリ
ント用の記録データに変換される。そして、モータドラ
イバ1706及び1707が駆動されて給紙が行われ、
先端検出センサー10からの検出信号に応じて記録紙P
が記録開始位置にセットされた後、ヘッドドライバ17
05に送られた記録データに従ってサーマルヘッド6が
駆動され、記録が行われる。
【0060】なお、給紙モータ1710と搬送モータ1
709とを一つのモータで兼用するような構成でもよ
く、その場合はモータドライバも1つで良い。更に、こ
こでは、MPU1701が実行する制御プログラムをR
OM1702に格納するものとしたが、EEPROM等
の消去/書き込みが可能な記憶媒体を更に追加して、記
録装置と接続されたホストコンピュータから制御プログ
ラムを変更できるように構成することもできる。
【0061】以下、図2のフローチャートを参照して、
本実施形態の記録装置で1枚の記録紙に記録を行う際の
処理について再度説明する。
【0062】始めに、ユーザは本実施形態の記録装置に
設けられた不図示のプリントボタン、もしくはデジタル
カメラやデジタルビデオカメラから等の画像入力装置か
ら所定の情報を送信することによってプリント動作を指
示する(ステップS1)。
【0063】装置本体1内部の制御部19は、プリント
指示を実行した機器との通信を開始し、制御部19では
プリント指示を実行した機器との間でプリントに必要な
諸条件の確認や必要であれば画像データを受信して記録
データへの変換を行う(ステップS2)。
【0064】以上の記録準備ができたら、給紙ローラ3
に連結された給紙モータを駆動して記録紙Pの給紙を開
始する(ステップS3)。
【0065】記録紙先端検出センサー10による記録紙
Pの先端の検出後、搬送モータを所定ステップ分回転さ
せて記録開始位置に戻し、記録を開始する(ステップS
4)。なお上述のように記録開始位置は、記録紙先端か
ら12.465mmとした。
【0066】搬送モータを4ステップ単位で回転させな
がら、サーマルヘッドを発熱駆動し1ライン分の記録を
行う(ステップS5)。全部で6776ステップ分(1
694ライン分)回転させ、1色の記録を終了する。な
お、この時の記録終了位置は、記録紙先端を基準とし
て、156.455mmとなる。
【0067】搬送モータの減速のため、更にモータを1
0ライン分(40ステップ分)程回転させ、停止させる
(ステップS6)。
【0068】この状態から、搬送モータを逆転駆動し、
記録紙Pを記録時と逆方向に搬送し、所定のステップ数
(6776ステップから減速に要するステップを減じた
分)だけ戻して、更に減速のため、ライン数換算で10
ライン分(40ステップ分)程回転させ、停止させる
(ステップS7)。
【0069】記録がYMC3色分繰り返されたかどうか
を判定し、記録されていない色があればステップS4に
戻って処理を繰り返す(ステップS8)。
【0070】3色の記録終了後、上記の記録と同様の処
理を更に一回行って記録面保護の為のオーバーコート層
を融着転写する(ステップS9)。
【0071】最後に、搬送モータを駆動してそのまま排
出ローラー3へ導き、排出ローラー3の駆動で用紙を排
出して一連の動作を終了させる(ステップS10)。
【0072】なお、上記において、制御回路が記録紙P
の給紙時に、最初に記録紙先端検出センサ10で検知し
た記録紙の先端検出信号をもとに、搬送モータのステッ
プ数と記録紙Pの搬送時における位置関係をもとに、搬
送モータの回転駆動のステップ数を、全記録記録時にお
いて管理することにより、記録位置管理を行うとした
が、これにかぎらす、各YMC色及びオーバーコート層
の転写記録時それぞれにおいて、先端部検出センサー1
0によって記録紙の先端検出を行い、その信号を基準と
して、搬送モータの回転駆動のステップ数を管理するこ
とにより、記録位置管理を行う構成としても良い。
【0073】また、上記において、オーバーコート層の
融着転写は、サーマルヘッドの発熱を単にON/OFF
制御して行う様に記述したが、オーバーコートの転写開
始時において、徐々に発熱量を増加させ、オーバーコー
トの転写終了時には、徐々に発熱量を減少させるような
制御を行う事も可能である。
【0074】ここで、本実施形態と画像入力装置の接続
及び通信について、デジタルカメラを接続する場合につ
いて説明する。
【0075】図4は、デジタルカメラDCと本実施形態
の記録装置本体1とを接続した状態を示す模式図であ
る。
【0076】デジタルカメラDCは、撮影後に該デジタ
ルカメラDC内部のメモリに画像情報が記憶されている
ものとする。このメモリとしては、コンパクトフラッシ
ュ(登録商標)カードやスマートメデイアといった着脱
自在な半導体メモリを使用するのが好ましい。
【0077】デジタルカメラDCと記録装置本体とを所
定のケーブル27あるいは無線を介して接続した後、デ
ジタルカメラDCを再生モードに設定して、任意の画像
を再生する。撮影してメモリに記憶された画像情報の再
生は、デジタルカメラDCの具備する液晶等の表示装置
によって随時確認できるので、ユーザは撮影して記憶さ
れた任意の画像情報を呼び出すことが可能である。
【0078】ここでデジタルカメラDCと記録装置本体
1とが通信可能な状態であると、デジタルカメラに設け
られた所定のプリント実行ボタン(不図示)の押下、あ
るいは所定の操作を実行することによって、デジタルカ
メラDCから記録装置1へプリントに必要な情報が送信
され、記録装置1によってから記録紙Pに記録が行われ
る。
【0079】本実施形態の記録装置は、通常のプリンタ
のように、コンピュータ等のプリンタに接続される機器
に、プリンタドライバなどの記録装置での記録に滝氏他
形式に画像データを変換する処理ソフトをインストール
する必要がなく、デジタルカメラなどの画像入力装置に
記憶されている形式(ファイル)で送信された画像デー
タに基づいて記録を行う。
【0080】また、デジタルカメラから記録装置へ送信
するプリントに必要な情報としては、デジタルカメラD
Cとのネゴシエーションに必要な情報や、デジタルカメ
ラDCから送信する画像の情報や、記録すべき枚数、使
用する記録媒体の種類、記録時または記録後に画像情報
に付加された情報等の特定の情報を含んでいる。
【0081】次に、本実施形態のサーマルヘッドの温度
制御について詳細に説明する。
【0082】本実施形態の記録装置は、図1及び図7に
示すように、サーマルヘッド6の温度上昇を抑制すべ
く、冷却手段として送風によってサーマルヘッドを冷却
する冷却ファン28を有している。以下、サーマルヘッ
ド6の温度と冷却ファン28の制御との関係を中心に説
明する。
【0083】図5は、記録に要した時間とサーマルヘッ
ドの温度との関係を表したグラフである。図において縦
軸は室温を基準としたサーマルヘッドの温度を示し、横
軸は記録開始からの経過時間を示している。また、グラ
フの各ポイントの数字は記録開始からの累積枚数を示し
ている。
【0084】図5のAは、冷却ファン28を通常の制御
で駆動した場合のサーマルヘッドの温度プロファイルを
示している。記録開始時には室温であったサーマルヘッ
ドの温度は、数枚記録するうちに余熱を有し、所定の閾
値温度(T1)以上になったときに、ファンが駆動され
てそれ以上の温度上昇が防止される。
【0085】このように、通常は、サーマルヘッド6の
温度が十分低い場合には最初からわざわざ冷却ファン2
8を駆動せず、所定の温度になってから冷却ファン28
を駆動する。この方が冷却ファン28が回転することに
よって生じる騒音を無駄に発生させる事が無いので好ま
しい。
【0086】しかしながら、上記のような通常の制御で
は、記録枚数が増えると記録を行う度に記録動作を中断
して冷却に要する時間が加算されるため、1枚の記録に
要する時間が長くなってしまう。このため、記録すべき
枚数が多い場合には、全体での記録時間が短くなるよう
にする方がユーザにとっては好ましい。
【0087】本実施形態においては、このような記録枚
数に応じて冷却ファンの駆動を制御すべく、ユーザがデ
ジタルカメラDCから指定した記録枚数の情報を利用す
る。
【0088】ユーザの指定した記録枚数の情報は、図2
のステップS2において、デジタルカメラDCからプリ
ンタ装置本体1の制御部19に送られる。制御部19
は、この枚数が予め定められた所定枚数(本実施形態で
は5枚と設定する)以上である場合、最初の一枚目の記
録動作開始時(図2のステップS5)から冷却ファン2
8をフルに駆動して、極力ヘッド部の温度が上昇しない
ように冷却動作を制御する。
【0089】図5のBは、このような冷却制御を行った
場合のサーマルヘッドの温度プロファイルを示してい
る。Aと比べると明らかなように、同じ時間内に記録可
能な枚数が大きく増えるので、記録枚数が多い場合に
は、全枚数の記録終了までの時間が短縮され、ユーザの
待ち時間を最小限にすることが可能である。
【0090】また、このような制御をすると、一枚記録
する間の温度勾配が少ないので、制御部19によるサー
マルヘッドの温度に応じた駆動制御がきめ細かく出来る
ようになる(すなわち、温度上昇が速く補正が追いつか
ないということがない)。これはまた、同じ画像を多数
記録する場合などに現れる、最初に記録した画像と数多
く記録した後の画像における記録濃度の差を少なくする
のにも効果的である。
【0091】記録枚数が、上記所定の枚数(5枚)以下
の場合には、制御部19は通常と同様にサーマルヘッド
6の温度がT1以上となった場合にのみ冷却ファン28
を駆動すれば良い。
【0092】図6は、異なった種類の記録媒体を使用し
た場合のサーマルヘッドの温度プロファイルを示してい
る。図中Aは記録媒体として紙を基材にした標準的な記
録紙を用いて連続して記録を行った場合の、サーマルヘ
ッド6の温度プロファイルを示している。
【0093】本実施形態の記録装置は、記録媒体として
標準的な記録紙に加え、シール紙のような裏面に接着剤
が塗ってある用紙を使用することができる。このシール
紙は基材としてポリエステルが用いられているものもあ
り、本実施形態では、このような基材の素材や厚みが異
なる記録媒体を使用する場合には、用紙の特性に合わせ
てサーマルヘッドの冷却制御を行う。
【0094】ここで基材としてポリエステルを用いたシ
ール紙を使用する場合を考える。シール紙に標準の記録
紙と同様の記録エネルギーを与えると、インクリボンと
シール紙の基材との剥離時の剥離音は、標準的な記録紙
の剥離音に比べて大きくなる場合が多い。
【0095】この場合、サーマルヘッドに与える記録エ
ネルギーを抑えると剥離音を低減できるが、一方記録濃
度が薄くなる、などの弊害が生じやすい。本実施形態で
は、デジタルカメラDC等の画像入力装置から送信され
る記録媒体の種類の情報を利用して冷却ファン28の駆
動制御を変更する。
【0096】すなわち、標準の記録紙とシール紙とで冷
却ファンの駆動制御を変更することにより、サーマルヘ
ッドに付与される記録エネルギーを抑えつつ、記録濃度
が一定となるようにする。具体的には、シール紙を使用
する場合には、冷却ファンを最初から駆動してサーマル
ヘッドの冷却を促進させる。
【0097】ユーザの指定した記録媒体の種類の情報
は、図2のステップS2において、デジタルカメラDC
から記録装置に送られる。
【0098】制御部19は、この記録媒体の種類がシー
ル紙出ある場合、最初の一枚目に対する記録動作開始時
(図2のステップS5)から冷却ファン28を駆動し
て、極力サーマルヘッド6部の温度が上昇しないように
冷却動作を行う。図6のBはこの場合のサーマルヘッド
6の温度プロファイルを示している。図示されたよう
に、同じ時間内に記録可能な枚数が増えると共に、記録
時の剥離音も低減できるのでユーザが不快な印象を持つ
ことを防ぐことも出来る。
【0099】<変形例>以上説明した制御以外に、記録
枚数の情報と記録媒体の種類の情報との両方の情報を利
用した制御も考えられる。例えば、記録媒体としてシー
ル紙を用い、多くの枚数を記録する場合には、冷却ファ
ン29をフルに回して冷却を優先する。一方、記録媒体
としてシール紙を用いるが、記録枚数が少ない場合に
は、冷却ファンを記録と記録の間だけ駆動する、等の細
かな制御を行ってもよい。図6のCは、本変形例によ
り、シール紙を用いて少ない枚数を記録する場合の、サ
ーマルヘッドの温度プロファイルを示している。
【0100】また、制御部19が、使用する記録媒体の
種類の特性に応じて冷却ファンの駆動を制御してもよ
い。例えば、上記の実施形態においては、標準の記録紙
を用いる場合には冷却ファン28は、サーマルヘッドが
所定温度(T1)に達してから駆動を開始するように制
御するが、シール紙を用いる場合には冷却ファン28の
駆動開始設定温度を標準の記録紙より低めに設定して駆
動開始を早めるようにしてもよい。
【0101】このようにすると、サーマルヘッドが所定
の温度に達するまでの間における温度勾配の傾斜が少な
くなるので、サーマルヘッドの温度上昇に対する補正等
がより正確に行え、記録枚数が増えることによって生じ
やすい濃度ムラなどの記録品位に影響する要因が取り除
かれ、記録品位の低下を防止することができる。
【0102】このような、冷却制御に用いる制御パラメ
ータの組み合わせは、サーマルヘッド6の特性、使用す
る記録媒体の特性などに応じて適宜決定されれば良く、
上記実施形態で示した例に限定されず、様々な制御パタ
ーンが考えられる。
【0103】[その他の実施形態]以上説明した実施形
態は、記録ヘッドとしてサーマルヘッドを用いる昇華型
の熱転写方式を採用した記録装置を例に挙げて説明した
が、本発明は、記録ヘッド内に発熱体を有し、該発熱体
の熱エネルギーを利用して記録を行うこれ以外の記録方
式、例えば、インクを加熱することによって生じる発泡
エネルギーを利用してインク滴を吐出するインクジェッ
ト方式などの記録方式を利用した記録装置にも適用する
ことができる。
【0104】また、冷却手段としては、上記実施形態に
おける冷却ファン以外の手段を用いてもよい。更に、送
風等の強制冷却によって温度上昇を積極的に防止する手
段に限定されるものではなく、単に記録ヘッドの駆動を
休止させて自然冷却によって記録ヘッドの温度上昇を防
止するような手段であってもよい。
【0105】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリ
ンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つ
の機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装
置など)に適用してもよい。
【0106】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0107】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0108】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0109】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0110】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0111】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図2に示す)フローチ
ャートに対応するプログラムコードが格納されることに
なる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外部機器から送信する記録動作に関する特定の情報が、
例えば、記録枚数や使用する記録媒体の種類等の、記録
ヘッドにかかる負荷の大きさに関連するパラメータを含
むようにすれば、該情報を受信した記録装置は、送信さ
れたプリントジョブを実行する際に、冷却手段の駆動を
制御して、ジョブ全体の記録時間が短縮され、かつ記録
品質が低下しないようにして記録動作を実行することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の実施形態の構成を示す側断
面図である。
【図2】図1の実施形態で1枚の記録紙に画像を記録す
る際のフローチャートである。
【図3】図1の実施形態で使用する記録紙を示す図であ
る。
【図4】図1の実施形態とデジタルカメラとの接続した
状態を示す図である。
【図5】実施形態におけるサーマルヘッドの温度プロフ
ァイルを示すグラフである。
【図6】実施形態におけるサーマルヘッドの温度プロフ
ァイルを示すグラフである。
【図7】図1の実施形態の制御構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 装置本体 2 用紙カセット 6 サーマルヘッド 19 制御部 27 ケーブル 28 冷却ファン DC デジタルカメラ P 記録紙

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱エネルギーを利用して記録媒体に記録
    を行う記録ヘッドを有する記録装置であって、 前記記録ヘッドの温度を検出する温度検出手段と、 前記記録ヘッドを冷却するための冷却手段と、 接続された外部機器から送信された記録動作に関する特
    定の情報、及び前記温度検出手段によって検出された温
    度に基づいて、前記冷却手段を制御する冷却制御手段
    と、を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録動作に関する特定の情報が、記
    録枚数を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記録動作に関する特定の情報が、記
    録媒体の種類に関する情報を含むことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体の種類が、標準の記録紙と
    該記録紙と材質が異なる記録媒体とを含むことを特徴と
    する請求項3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却手段が、送風によって前記記録
    ヘッドを強制的に冷却する冷却ファンであることを特徴
    とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドが発熱体を有するサーマ
    ルヘッドであり、該サーマルヘッドによって、インクの
    塗布されたシートを加熱して記録媒体に転写することに
    よって記録を行う熱転写型記録装置であることを特徴と
    する請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 熱エネルギーを利用して記録媒体に記録
    を行う記録ヘッドを有する記録装置の記録ヘッドの冷却
    方法であって、 前記記録ヘッドの温度を検出する温度検出手段を設け、 前記記録ヘッドを冷却するための冷却手段を設け、 接続された外部機器から送信された記録動作に関する特
    定の情報、及び前記温度検出手段によって検出された温
    度に基づいて、前記冷却手段を制御する、ことを特徴と
    する記録ヘッドの冷却方法。
  8. 【請求項8】 前記記録動作に関する特定の情報が、記
    録枚数を含むことを特徴とする請求項7に記載の記録ヘ
    ッドの冷却方法。
  9. 【請求項9】 前記記録動作に関する特定の情報が、記
    録媒体の種類に関する情報を含むことを特徴とする請求
    項7又は8に記載の記録ヘッドの冷却方法。
  10. 【請求項10】 前記記録媒体の種類が、標準の記録紙
    と該記録紙と材質が異なる記録媒体とを含むことを特徴
    とする請求項9に記載の記録ヘッドの冷却方法。
  11. 【請求項11】 前記冷却手段として、送風によって前
    記記録ヘッドを強制的に冷却する冷却ファンを用いるこ
    とを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載
    の記録ヘッドの冷却方法。
  12. 【請求項12】 発熱体を有するサーマルヘッドによっ
    て、インクの塗布されたシートを加熱して記録媒体に転
    写することによって記録を行う記録装置の記録ヘッドの
    冷却方法であって、 前記記録ヘッドの温度を検出する温度検出手段を設け、 送風によって前記記録ヘッドを冷却するための冷却手段
    を設け、 接続された外部機器から送信された記録動作に関する特
    定の情報、及び前記温度検出手段によって検出された温
    度に基づいて、前記冷却手段の駆動を制御する、ことを
    特徴とする記録ヘッドの冷却方法。
  13. 【請求項13】 請求項7から12のいずれか1項に記
    載の記録ヘッドの冷却方法をコンピュータによって実行
    することを特徴とするコンピュータプログラム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のコンピュータプロ
    グラムを格納することを特徴とする記憶媒体。
  15. 【請求項15】 画像入力装置と記録装置とからなる記
    録システムであって、 前記画像入力装置が、 画像データを格納するための記憶手段と、 ユーザが指示や設定を行うための入力手段と、 前記記憶手段に格納された画像データ、及び前記入力手
    段によって設定された記録に関するパラメータを外部に
    送信する送信手段と、を備え、 前記記録装置が、 熱エネルギーを利用して記録媒体に記録を行う記録ヘッ
    ドと、 前記記録ヘッドの温度を検出する温度検出手段と、 前記記録ヘッドを冷却するための冷却手段と、 前記画像入力装置から送信された前記パラメータに基づ
    いて、前記冷却手段を制御する冷却制御手段と、を備え
    ることを特徴とする記録システム
  16. 【請求項16】 前記画像入力装置は、デジタルカメラ
    であり、前記記録装置は、該デジタルカメラからファイ
    ル形式で送信された画像データに基づいて画像を記録す
    ることを特徴とする請求項15に記載の記録システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007076217A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Shinko Electric Co Ltd プリンタ、およびサーマルヘッドの休止時間設定方法
JP2012051283A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Sony Corp 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム
US11680236B2 (en) 2017-11-30 2023-06-20 Corning Incorporated Thin, uniform, stackable petri dish

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007076217A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Shinko Electric Co Ltd プリンタ、およびサーマルヘッドの休止時間設定方法
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