JP2007076217A - プリンタ、およびサーマルヘッドの休止時間設定方法 - Google Patents

プリンタ、およびサーマルヘッドの休止時間設定方法 Download PDF

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誠 佐々木
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Abstract

【課題】 連続で大量にプリントを行う場合に、サーマルヘッドの休止時間を適宜に設定することでトータル(全体)のプリント時間を短縮できる、プリンタ、およびサーマルヘッドの休止時間設定方法を提供する。
【解決手段】 サーマルヘッド40の温度と該温度に対応する休止時間の情報とを予め対応させて休止時間設定テーブル31に記憶しておき、所定の一定枚数(例えば、10枚)をプリントするごとに、サーマルヘッド40の温度情報を基に休止時間設定テーブル31を参照し、サーマルヘッド40の温度に対応した休止時間を取得し、この休止時間に従い、サーマルヘッド40を冷却のために休止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、昇華型プリンタにおいて連続で大量にプリントを行う場合に、トータル(全体)のプリント時間を短縮できる、プリンタ、およびサーマルヘッドの休止時間設定方法に関する。
昇華プリンタ(感熱記録型のプリンタともいう)は、染料または顔料が塗布されたインクリボンにサーマルヘッドを押し当て、サーマルヘッドの加熱により、インクリボンの染料または顔料を紙などの記録媒体に転写させ画像を形成するものであり、写真印刷の用途などで使用されている。昇華プリンタのメリットは、ライン型のサーマルヘッドを採用することで短時間に写真画質のプリントが可能になることである。近年、銀塩写真の置き換えとして昇華プリンタは注目されており更なる高速化を求められている。
図4は、昇華型プリンタのプリント部の構成例を示す図である。図4(a)に示すように、ロール紙51(供給側)から巻き出されたプリント用紙52の上面側には、巻き出し側のインクリボンロール53(未使用部分)、インクリボン用ガイドロール55、サーマルヘッド40、巻き取り側のインクリボンコア59(使用済み部分)が順に配置される。インクリボン54には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3色のインク層(オーバーコート層を含む場合もある)が周期的に配置されている。インクリボンロール53から巻き出されたインクリボン54は、ガイドロール55にガイドされてロール紙51から巻き出されたプリント用紙52と重ね合わせられ、サーマルヘッド40とプラテンロール56との間を搬送された後、インクリボンコア59に巻き取られる。
プリント用紙52の下面側には、サーマルヘッド40に対向する位置にプラテンロール56が配置され、このプラテンロール56によりプリント用紙52がサーマルヘッド40の発熱抵抗体41(図4(b)参照)に適度に押圧される。また、ピンチロール57に対向する位置にはフィードロール58が配置される。これらピンチロール57とフィードロール58との間にプリント用紙52を挟み込んでフィードロール58を回転駆動することによりプリント用紙52が搬送される。フィードロール58は、図示しないギヤを介してパルスモータ等に連結されており、このパルスモータがフィードロール58を駆動する。
また、サーマルヘッド40は、図4(b)に示すように形成する画像の1ライン分の発熱抵抗体41からなり(発熱抵抗体が複数ライン配置される場合もある)、これらの発熱抵抗体41にパルス通電することにより、インクリボン54の染料または顔料がプリント用紙52に転写される。
このような、昇華型プリンタにおいては、高速にプリントするために、短時間に多大な熱エネルギーをインクリボン54に加える必要がある。インクリボン54に多大な熱エネルギーを加え、短時間に大量枚数のプリントを行うためには、インクリボン54を加熱するサーマルヘッド40に過負荷を与えることになり、サーマルヘッド40にダメージが生じ可能性が生じる。このため、サーマルヘッド40をサーマルプロテクト(過熱保護)するために、サーマルヘッドに取り付けられたサーミスタにより温度を監視し、規定温度以上に上昇したときは、サーマルヘッド40の温度が下がるまで休止する。なお、一般的なサーマルヘッド40の冷却手段としては、サーマルヘッド40にヒートシンク(例えば、アルミニュム製の放熱フィンを有するヒートシンク)を取付けるか、さらには、ヒートシンクを冷却フアンで冷却する方法が用いられている。
また、サーミスタの検出信号により、サーマルヘッド40が規定温度を超えたことが検出された場合に発生させるサーマルプロテクトとしては、プリンタの構造により異なるが、3から5秒程度の休止時間を与えることにより行われている。この場合、一旦サーマルヘッド40が過熱され、サーマルプロテクトがかかる状態になると、サーマルヘッド40の温度は既に高温状態にあり、その冷却には時間がかかるため(放熱時定数が長いため)、次のプリントの際にサーマルプロテクトがかかりやすくなり、最悪の場合は、プリントの際に毎回休止することになる。このように、結果的に、サーマルプロテクトが頻繁にかかりやすくなり、プリント時間が遅くなるという問題があった。
なお、従来技術の印刷ヘッドの冷却構造がある(例えば、特許文献1を参照)。この従来技術の印刷ヘッドの冷却構造は、駆動コイルなどの発熱要素を内包する印刷ヘッドを複数個備えたマルチヘッドプリンタの冷却構造に関するもので、複数の印刷ヘッドの温度上昇を平均化させると共にその放熱を促進する技術手段を設け、一個の印刷ヘッドのサーマルプロテクトによるプリンタ全体の印刷速度の低下を回避することを目的としたものであるこのために、複数の印刷ヘッドのそれぞれのケースの外周に添設部を添設させた状態で冷却ホルダを装着する。冷却ホルダは、熱良導体で形成され、複数の印刷ヘッドに接する添設部相互を一体に連結する連結部を備えている。冷却ホルダには、外面に放熱フィンを設けたり、印刷ヘッドと接する面に熱伝導性弾性層を設けたり、内部にフロンや水などの冷媒を封止した連通室を設ける。
しかしながら、本発明は、高速で大量のプリントを行う際に、サーマルヘッドの休止時間を適宜に設定することにより、総合的に見て、そのプリント効率を向上させようとするものであり、従来技術の印刷ヘッドの冷却構造とは、発明の構成が異なるものである。
また、従来技術の昇華型熱転写記録方法及びこの方法を用いたプリンタがある。この従来技術のプリンタは、被熱転写シートに熱ダメージが起こらないように印字することを目的としている。このために、熱転写フィルムを複数の被加熱部分に分割しその被加熱部分毎に加熱することにより色材を被熱転写シートに吸着させる昇華型熱転写記録において、被加熱部分1箇所当たり複数回に分けて加熱する。この場合、加熱回数がN、印字すべきデータの階調値に対応する加熱時間がtであるとき、被加熱部分の1回当たりの加熱時間を略t/Nとする。これにより、複数回に分けて加熱するため、加熱休止時間において発熱素子が冷却され、発熱素子の蓄熱による被熱転写シートの熱ダメージが起きず、印字品質が向上するようにしたものである。
しかしながら、本発明は、高速で大量のプリントを行う際に、サーマルヘッドの休止時間を適宜に設定することにより、総合的に見て、そのプリント効率を向上させようとするものであり、従来技術の印刷ヘッドの冷却構造とは、発明の目的と構成が異なるものである。
特開平5−193229号公報 特開平8−281991号公報
上述したように、従来の昇華型プリンタにおいては、一旦サーマルヘッドが過熱され、サーマルプロテクトがかかる状態になると、過熱されたサーマルヘッドの冷却には時間がかかるため、次のプリント時にプロテクトがかかりやすくなり、最悪の場合は毎回休止することになり、結果的に、プリント時間が遅くなるという問題があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、連続で大量にプリントを行う場合に、サーマルヘッドの休止時間を適宜に設定することでトータル(全体)のプリント時間を短縮できる、プリンタ、およびサーマルヘッドの休止時間設定方法を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のプリンタは、インクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対してサーマルヘッドにより熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタであって、サーマルヘッドの温度と該温度に対応する休止時間の情報とを休止時間設定テーブルに記録する休止時間設定テーブル記憶手段と、前記サーマルヘッドの温度情報を取得するサーマルヘッド温度情報取得手段と、プリント枚数を計数し、所定の一定枚数がプリントされたことを、その度ごとに検出するプリント枚数検出手段と、前記プリント枚数検出手段により所定の一定枚数がプリントされたことを検出した際に、前記サーマルヘッドの温度情報を基に前記休止時間設定テーブルを参照し、該サーマルヘッドの温度に対応した休止時間を取得する休止時間取得手段と、前記休止時間取得手段により取得した休止時間を前記サーマルヘッドに与えるサーマルヘッド休止手段とを備えることを特徴とする。
このような構成により、サーマルヘッドの温度と該温度に対応する休止時間の情報とを予め対応させて休止時間設定テーブルに記憶しておき、所定の一定枚数(例えば、10枚)をプリントするごとに、サーマルヘッドの温度情報を基に休止時間設定テーブルを参照し、サーマルヘッドの温度に対応した休止時間を取得し、この休止時間をサーマルヘッドに与える。例えば、サーマルヘッドのサーマルプロテクト温度を70℃とした場合、70℃まで温度が上昇すると冷却に時間がかかる。そこでサーマルヘッドの温度が例えば50℃、60℃に達した場合に強制的な休止時間をもうける。例えば、50℃以上の場合は1秒、60℃以上の場合は1.5秒などとする。
このように、所定の一定枚数(例えば、10枚)をプリント処理するごとに休止時間を追加することで、その分のプリント時間は長くなるが、サーマルプロテクト温度に達するまでのプリント枚数が増え、トータル(全体)としてはプリント時間が短縮される。
また、本発明のプリンタは、プリントするトータルプリント枚数の情報を取得するトータルプリント枚数取得手段と、前記休止時間設定テーブルにおける休止時間の情報を、プリントするトータルプリント枚数に応じて設定するトータルプリント枚数対応休止時間設定手段とを備えることを特徴とする。
このような構成により、プリントするトータル枚数の情報をプリント前に取得し、この情報を基に、休止時間設定テーブル内の休止時間を設定する。例えば、プリント枚数が10枚ならサーマルプロテクト温度まで達しないことが明らかであれば、休止時間設定テーブル内の休止時間を0秒に設定する。このように、トータルのプリント枚数に応じて休止時間の設定を変える。
これにより、トータルのプリント枚数に応じたサーマルヘッド休止時間を設定でき、不必要な休止時間を設けることなく、プリント時間を短縮することができる。
また、本発明のプリンタは、プリントする画像データを基に、プリント画像の印字率の情報を取得する画像印字率情報取得手段と、前記休止時間設定テーブルにおける休止時間の情報を、前記プリント画像の画像印字率情報に基づき設定する画像印字率情報対応休止時間設定手段とを備えることを特徴とする。
このような構成により、プリントする事前情報としてプリントの印字率(濃度、色、面積)情報を取得し、この印字率の情報に応じて休止時間を設定する。例えば、濃度が低く、プリントする面積も少なく、サーマルプロテクト温度まで達しないことが明らかであれば休止時間設定テーブル中の休止時間を0秒とする。
これにより、プリント画像の画像印字率情報に応じたサーマルヘッド休止時間が設定でき、不必要な休止時間を設けることなく、プリント時間を短縮することができる。
また、本発明のサーマルヘッドの休止時間設定方法は、インクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対してサーマルヘッドにより熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタにおけるサーマルヘッドの休止時間設定方法であって、前記プリント内の制御部により、サーマルヘッドの温度と該温度に対応する休止時間の情報とを休止時間設定テーブルに記録する休止時間設定テーブル記憶手順と、前記サーマルヘッドの温度情報を取得するサーマルヘッド温度情報取得手順と、プリント枚数を計数し、所定の一定枚数がプリントされたことを、その度ごとに検出するプリント枚数検出手順と、前記プリント枚数検出手順により所定の一定枚数がプリントされたことを検出した際に、前記サーマルヘッドの温度情報を基に前記休止時間設定テーブルを参照し、該サーマルヘッドの温度に対応した休止時間を取得する休止時間取得手順と、前記休止時間取得手順により取得した休止時間を前記サーマルヘッドに与えるサーマルヘッド休止手順とが行われることを特徴とする。
このような手順により、サーマルヘッドの温度と該温度に対応する休止時間の情報とを予め対応させて休止時間設定テーブルに記憶しておき、所定の一定枚数(例えば、10枚)をプリントするごとに、サーマルヘッドの温度情報を基に休止時間設定テーブルを参照し、サーマルヘッドの温度に対応した休止時間を取得し、この休止時間をサーマルヘッドに与える。例えば、サーマルヘッドのサーマルプロテクト温度を70℃とした場合、70℃まで温度が上昇すると冷却に時間がかかる。そこでサーマルヘッドの温度が例えば50℃、60℃に達した場合に強制的な休止時間をもうける。例えば、50℃以上の場合は1秒、60℃以上の場合は1.5秒などとする。
このように、所定の一定枚数(例えば、10枚)をプリント処理するごとに休止時間を追加することで、その分のプリント時間は長くなるが、サーマルプロテクト温度に達するまでのプリント枚数が増え、トータル(全体)としてはプリント時間が短縮される。
本発明のプリンタにおいては、連続で大量にプリントする場合に、所定の一定枚数をプリントするごとに、サーマルヘッドの温度に応じた休止時間を強制的に与えるようにしたので、これにより、トータル(全体)のプリント時間を短縮することができる。
[本発明の概要の説明]
最初に、本発明によるプリンタの概要について説明する。昇華型プリンタのサーマルヘッドのサーマルプロテクト温度を例えば70℃とした場合、70℃まで温度が上昇すると冷却に時間がかかる。そこでサーマルヘッドの温度が例えば50℃、60℃に達した場合に強制的な休止時間をもうける。例えば、50℃以上の場合は1秒、60℃以上の場合は1.5秒などとする。
また、休止時間は所定の一定枚数(例えば、10枚)をプリント処理した後にサーマルヘッドに与える。休止時間を追加することで、その分のプリント時間は長くなるが、サーマルプロテクト温度に達するまでのプリント枚数が増える。このため、トータル(全体)としてはプリント時間が短縮される。
なお、休止時間は、上述した50℃と60℃に対応して2段階に設定することに限定されず、n段回としサーマルヘッド温度に応じて細かく制御することで休止時間の最適化が図れる。
また、プリントするトータル枚数の情報をプリント前に取得し、この情報を基に例えば10枚ならサーマルプロテクト温度まで達しないとすれば休止時間は0秒とする。このように、プリントする枚数に応じて休止時間の設定を変えることができる。
また、プリントする事前情報としてプリントの印字率(濃度、色、面積)情報があればこの印字率の情報に応じて休止時間設定を変更する。濃度が低く、プリントする面積も少ない場合は休止時間は0(ゼロ)でよい(サーマルプロテクトはかからない)。
[本発明によるプリンタの構成例の説明]
図1は、本発明による昇華型プリンタの構成例を示す図であり、本発明に直接関係する部分を示したものである。図1に示すプリンタ1において、11は、CPU等を含み、プリンタの各部を制御する主制御部である。12は、外部のホストコンピュータ等(図示せず)からプリント対象となる画像を、YMC(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C))等の入力画像データにより受信し記憶する入力バッファである。13は、外部から受信したYMC入力画像データを、インクリボンに対応したプリント用画像データに変換するプリント用画像データ生成部である。
14は、サーマルヘッド40内の発熱抵抗体41に対し、階調(濃度)に応じた通電パルスパターンにより、パルス通電を行う通電パルス発生部である。15は、通電パルス発生部14により発熱抵抗体41へパルス通電を行う際に使用される、基準となるパルス信号を生成するパルスジェネレータである。なお、通電パルス発生部14による発熱抵抗体41への通電は、パルスジェネレータ15から生成されるパルス信号を基に、濃度に応じたパルスパターン信号を生成することにより行われる。
16は、インクリボンを搬送するモータと、プリント用紙を搬送するモータ(パルスモータやDCモータ等)を駆動制御するモータ駆動部である。17は、ユーザが設定データ(例えば、プリント枚数や、休止時間)などを入力するための入力部である。
20は、サーマルヘッドのサーミスタの温度検出信号を受信し、サーマルヘッド40の温度の情報を取得し、サーマルヘッド40に休止時間を与えるサーマルヘッド休止時間制御部である。
40は、プリントするドットごとに発熱抵抗体41が配列されたサーマルヘッドである。41は、各ドットに対応する発熱抵抗体である。42は、サーマルヘッド40を冷却するためのヒートシンクである。43は、ヒートシンク42上に付着され、サーマルヘッド40の温度を検出するためのサーミスタである。44は、ヒートシンク42を冷却するための空冷用の冷却ファンである。
このような構成において、サーマルヘッド休止時間制御部20では、サーマルヘッド40のサーミスタ43から温度検出信号aを受信し、サーマルヘッド40の温度情報を常時取得している。そして、予め設定された所定の一定枚数(定期的なプリント枚数)のプリント処理ごとに、サーマルヘッド40の温度情報を基に、休止時間設定テーブル31を参照し、サーマルヘッド40の温度に対応する休止時間を抽出し、この休止時間の期間に渡り休止信号bを生成し、この休止信号bを通電パルス発生部14およびモータ駆動部16に送信することにより、サーマルヘッド40に休止時間を与える。
このサーマルヘッド温度と休止時間の対応データは、記憶部30中に、休止時間設定テーブル31として予め記録(設定)されており、例えば、「50℃より低い場合:0秒(休止時間なし)」、「50℃以上:1秒」、「60℃以上:1.5秒」などと記録されている。この休止時間設定テーブル31を参照して、サーマルヘッド40の休止時間が決められる。なお、休止時間設定テーブル31では、70℃がサーマルプロテクト温度(最大許容温度)の例である。
そして、定期的なプリント枚数の情報として10枚が設定入力されている場合は、10枚のプリントの終了ごとに、サーマルヘッド40の温度を判定し、その時のサーマルヘッド40の温度が50℃であれば、サーマルヘッド40を、1.0秒の間休止させる。なお、定期的なプリント枚数の情報は、入力部17により(またはホストコンピュータからの指示により)設定する。
また、休止時間は、入力部17により(またはホストコンピュータからの指示により)、トータルなプリント枚数に対応して設定することができる。例えばプリント枚数が10枚ならサーマルプロテクト温度(例えば、70℃)まで達しないことが明らかであれば、例えば、50℃および60℃における休止時間は0秒に設定する。このように、プリントする枚数に応じて、休止時間設定テーブル31の休止時間の設定を変えることができる。
また、プリンタ1においてプリントする画像の情報としてプリントの印字率(濃度、色、面積)情報を取得し(または、ホストコンピュータから画像印字率情報を取得し)、この印字率の情報に応じて休止時間設定を変更することができる。例えば、濃度が低く、プリントする面積も少なく、サーマルプロテクト温度(例えば、70℃)まで達しないことが明らかであれば、50℃および60℃における休止時間は0秒に変更する。このように、プリント画像の画像印字率情報に応じて、休止時間設定テーブル31の休止時間の設定を変えることができる。
また、図2は、サーマルヘッド休止時間制御部の構成例を示す図である。以下、サーマルヘッド休止時間制御部20内に設けられた各処理部の機能について説明する。
休止時間設定テーブル記憶処理部(休止時間設定テーブル記憶手段)21は、休止時間設定テーブル31に温度および休止時間の情報を設定するための処理部である。この休止時間設定テーブル31への温度および休止時間の設定は、ユーザが入力部17から入力して設定するようにしてもよいし、ホストコンピュータ側からの指示により設定するようにしてもよい。
サーマルヘッド温度情報取得処理部(サーマルヘッド温度情報取得手段)22は、サーマルヘッド40に設けられたサーミスタ43から温度検出信号を受信し、サーマルヘッド40の現在の温度情報を取得する処理を行う。プリント枚数検出処理部(プリント枚数検出手段)23は、所定の一定の枚数(定期的なプリント枚数、例えば、10枚)をプリント処理したことを検出するための処理部である。この検出処理は、所定の一定の枚数をプリント処理するごとに行われる。
トータルプリント枚数取得処理部(トータルプリント枚数取得手段)24は、入力部17から(またはホストコンピュータから)、連続してプリントするトータルなプリント枚数の情報を取得するための処理部である。トータルプリント枚数対応休止時間設定処理部(トータルプリント枚数対応休止時間設定手段)25は、トータルプリント枚数の情報を基に、サーマルプロテクト温度(例えば、70℃)に到達するか否かを判定し、サーマルプロテクト温度まで達しないと判定した場合は、休止時間の設定を変更する処理を行う。例えば、トータルのプリント枚数が20枚ならサーマルプロテクト温度まで達しないと判定した場合は、50℃および60℃における休止時間は0秒とする。このように、プリントする枚数に応じて、記憶部30の休止時間設定テーブル31中の休止時間の設定を変える処理を行う。
画像印字率情報取得処理部(画像印字率情報取得手段)26は、プリントする画像の情報としてプリントの印字率(濃度、色、面積)情報を抽出、または、ホストコンピュータから画像印字率情報を取得するための処理部である。画像印字率情報対応休止時間設定処理部(画像印字率情報対応休止時間設定手段)27は、画像印字率情報取得処理部26で取得した画像印字率情報を基に、トータルプリント枚数において、サーマルプロテクト温度(例えば、70℃)に到達するか否かを判定し、例えば、濃度等が低く、プリントする面積も少なく、サーマルプロテクト温度(例えば、70℃)まで達しないと判定した場合は、例えば、50℃および60℃における休止時間は0秒とする。このように、プリントする枚数に応じて、記憶部30の休止時間設定テーブル31中の休止時間の設定を変える処理を行う。
休止時間取得処理部(休止時間取得手段)28は、所定の一定枚数(例えば、10枚)のプリントごとに、サーマルヘッド40の温度情報を基に、休止時間設定テーブル31を参照し、サーマルヘッド温度に対応する休止時間の情報を取得する処理を行う。
サーマルヘッド休止処理部(サーマルヘッド休止手段)29は、休止時間取得処理部28により取得された休止時間を基に、休止信号を生成し、サーマルヘッド40に休止時間を与える処理を行う。
また、図3は、サーマルヘッド休止時間制御部における処理の流れを示す図であり、上述したサーマルヘッド休止時間制御部20における基本的な処理の流れ整理して示したものである。以下、図3を参照して、その処理の流れについて説明する。
プリントが開始されると、プリント枚数の計数が行われ(ステップS1)、最初に、全枚数がプリントされたかどうかが判定され(ステップS2)、全枚数のプリントが済んでいると判定した場合は、サーマルヘッド休止時間制御部20での処理は終了する(ステップS10)。
ステップS2において、全枚数のプリントが済んでいないと判定された場合は、定期的なプリント枚数(予め設定した一定のプリント枚数)に到達したかどうかを判定する(ステップS3)。例えば、10枚ごとにプリントされたことを検出する。
ステップS3において定期的なプリント枚数に到達したと判定された場合は、サーマルヘッドの温度情報を取得し(ステップS4)、この温度情報を基に休止時間設定テーブル31を参照し、サーマルヘッド40の温度に対応する休止時間の情報を取得する(ステップS5)、そして、休止時間設定テーブル31から取得した休止時間が0(ゼロ)であるかどうかを判定する(ステップS6)。
休止時間が0でなければ、この休止時間をサーマルヘッド40に与え(ステップS7、S8)、休止時間の経過後にプリントを再開する(ステップS9)。また、ステップS6において、休止時間が0と判定された場合は、サーマルヘッド40に休止時間を与えることなく、ステップS9に移行し、プリントを再開する。
以上説明したように、本発明においては、連続で大量にプリントする場合に、所定の一定枚数をプリントするごとに、サーマルヘッドの温度に応じた休止時間を強制的に与える。これにより、トータル(全体)のプリント時間を短縮することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のプリンタは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明においては、連続で大量にプリントする場合に、総合的なプリント時間を短縮することができる効果を奏するので、本発明は、プリンタ、およびサーマルヘッドの休止時間設定方法等に有用である。
本発明によるプリンタの構成例を示す図である。 サーマルヘッド休止時間制御部の構成例を示す図である。 サーマルヘッド休止時間制御部の処理の流れを示す図である。 昇華型プリンタについて説明するための図である。
符号の説明
1…プリンタ、11…主制御部、12…入力バッファ、13…プリント用画像データ生成部、14…通電パルス発生部、15…パルスジェネレータ、16…モータ駆動部、17…入力部、20…サーマルヘッド休止時間制御部、21…休止時間設定テーブル記憶処理部、22…サーマルヘッド温度情報取得処理部、23 …プリント枚数検出処理部、24…トータルプリント枚数取得処理部、25…トータルプリント枚数対応休止時間設定処理部、26…画像印字率情報取得処理部、27…画像印字率情報対応休止時間設定処理部、28…休止時間取得処理部、29…サーマルヘッド休止処理部、30…記憶部、31…休止時間設定テーブル、40…サーマルヘッド、41…発熱抵抗体、42…ヒートシンク、43…サーミスタ、44…冷却ファン、51…ロール紙、52…プリント用紙、53…インクリボンロール、54…インクリボン、55…ガイドロール、56…プラテンロール、57…ピンチロール、58…フィードロール、59…インクリボンコア。

Claims (4)

  1. インクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対してサーマルヘッドにより熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタであって、
    サーマルヘッドの温度と該温度に対応する休止時間の情報とを休止時間設定テーブルに記録する休止時間設定テーブル記憶手段と、
    前記サーマルヘッドの温度情報を取得するサーマルヘッド温度情報取得手段と、
    プリント枚数を計数し、所定の一定枚数がプリントされたことを、その度ごとに検出するプリント枚数検出手段と、
    前記プリント枚数検出手段により所定の一定枚数がプリントされたことを検出した際に、前記サーマルヘッドの温度情報を基に前記休止時間設定テーブルを参照し、該サーマルヘッドの温度に対応した休止時間を取得する休止時間取得手段と、
    前記休止時間取得手段により取得した休止時間を前記サーマルヘッドに与えるサーマルヘッド休止手段と
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. プリントするトータルプリント枚数の情報を取得するトータルプリント枚数取得手段と、
    前記休止時間設定テーブルにおける休止時間の情報を、プリントするトータルプリント枚数に応じて設定するトータルプリント枚数対応休止時間設定手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. プリントする画像データを基に、プリント画像の印字率の情報を取得する画像印字率情報取得手段と、
    前記休止時間設定テーブルにおける休止時間の情報を、前記プリント画像の画像印字率情報に基づき設定する画像印字率情報対応休止時間設定手段と
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリンタ。
  4. インクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対してサーマルヘッドにより熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタにおけるサーマルヘッドの休止時間設定方法であって、
    前記プリント内の制御部により、
    サーマルヘッドの温度と該温度に対応する休止時間の情報とを休止時間設定テーブルに記録する休止時間設定テーブル記憶手順と、
    前記サーマルヘッドの温度情報を取得するサーマルヘッド温度情報取得手順と、
    プリント枚数を計数し、所定の一定枚数がプリントされたことを、その度ごとに検出するプリント枚数検出手順と、
    前記プリント枚数検出手順により所定の一定枚数がプリントされたことを検出した際に、前記サーマルヘッドの温度情報を基に前記休止時間設定テーブルを参照し、該サーマルヘッドの温度に対応した休止時間を取得する休止時間取得手順と、
    前記休止時間取得手順により取得した休止時間を前記サーマルヘッドに与えるサーマルヘッド休止手順と
    が行われることを特徴とするサーマルヘッドの休止時間設定方法。

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