JP2003145461A - アーム制御方法およびアーム制御装置 - Google Patents

アーム制御方法およびアーム制御装置

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JP2003145461A
JP2003145461A JP2001344740A JP2001344740A JP2003145461A JP 2003145461 A JP2003145461 A JP 2003145461A JP 2001344740 A JP2001344740 A JP 2001344740A JP 2001344740 A JP2001344740 A JP 2001344740A JP 2003145461 A JP2003145461 A JP 2003145461A
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arm
axis
work
control device
arm control
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Application number
JP2001344740A
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Masatoshi Sano
正俊 佐野
Yoshinori Kegasa
佳典 毛笠
Yasuhiko Hashimoto
康彦 橋本
Kazuyuki Uno
和之 宇野
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アームにワーク収納作業などの所望の動作を
行わせる際に合理的な動作計画を設定して全体としての
機構の単純化および作業の効率化を図ることができるア
ーム制御方法およびアーム制御装置を提供する。 【解決手段】 前後軸および回転軸を有するアーム2を
制御するものであって、前後軸の動作計画を始めに設定
し、該動作計画が設定された前後軸の動作パラメータθ
に基づいて、アーム2先端が所望の動作を行うよう回転
軸の動作計画を設定する手順を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーム制御方法お
よびアーム制御装置に関する。さらに詳しくは、半導体
ウェハなどのワークを搬送するようにアームを制御する
アーム制御方法およびアーム制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体ウェハなどのワークの搬送
作業を行うロボットは、アームを2自由度または3自由
度の単純な構成とすることによって動作の高速化および
機構の単純化が図られることが多い。
【0003】図7に、従来の半導体ウェハ搬送用ロボッ
トを斜視図で示す。このロボットR´は,Z軸(上下
軸)、X軸(前後軸)およびΦ軸(回転軸)という3自
由度のアームを備え、ウェハ収納容器であるカセットC
´(図8参照)に円形薄板状のワークW´を収納する作
業を行うものとされる。ここで、前後軸は、等長の第1
リンクとこの第1リンクの先端に旋回自在に接合されて
いる第2リンクとからなり、第1リンクを所定角度旋回
させると、第2リンクがその2倍の角度旋回して第2リ
ンクが基端に対して前後方向、つまりX軸方向に移動す
るようにされてなる軸とされる。
【0004】かかる構成のロボットR´により、図8
(a)に示すように、1つのカセットC´にワークW´
を収納する収納作業を行う場合は、カセットC´を開口
部101がロボットR´と正対するよう配置すること
で、X軸方向の単独動作のみにより収納作業を行うこと
が可能である。ところが、同図(b)に示すように2つ
以上のカセットC1´、C2´に対してワークW´の収納
作業を行うような場合は、各カセットC1´、C2´をロ
ボットR´に対して単純に並置するだけでは各カセット
1´、C2´の開口部102、103とロボットR´と
がオフセットの関係となる。
【0005】この状態で、ロボットR´の原点Oから各
カセットC1´、C2´内部にワークW´を直線的に移動
しようとすると、ワークW´が開口部102,103周
壁と干渉することになる。そこで、同図(c)に示すよ
うに、走行機構Yにより各開口部102、103と正対
する位置にロボットR´を移動して作業させるようにし
たり、同図(d)に示すように、各カセットC1´、C2
´の設置後、回転機構(不図示である)により各開口部
102、103がロボットR´と正対するよう各カセッ
トC1´、C2´を回転させるなどの必要があり、全体と
して機構が複雑化したり、作業効率が悪化するなどの問
題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、前後軸および回
転軸を有するアームに、ワーク収納作業などの所望の動
作を行わせる際に合理的な動作計画を設定して、全体と
しての機構の単純化および作業の効率化を図ることがで
きるアーム制御方法およびアーム制御装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のアーム制御方法
は、前後軸および回転軸を有するアームを制御するアー
ム制御方法であって、前後軸の動作計画を始めに設定
し、該動作計画が設定された前後軸の動作パラメータに
基づいて、アーム先端が所望の動作を行うよう回転軸の
動作計画を設定する手順を有することを特徴とする。
【0008】本発明のアーム制御方法においては、前後
軸とオフセットに開口部が配置される容器にワークを収
納するときに、ワークを初期位置から前記開口部正面前
方の所定位置に移動した後、前記所定位置から前記容器
内部にワークを直線的に移動するようアームを動作させ
るのが好ましい。
【0009】また、本発明のアーム制御方法において
は、容器内部にワークを収納した後、該ワークを把持し
ていたハンドを前記容器内部から初期位置に直線的に戻
すようアームを動作させるようにするのが好ましい。
【0010】さらに、本発明のアーム制御方法において
は、ワークを収納するときに、開口部正面前方の所定位
置への移動と、その後の前記所定位置から容器内部への
所定位置への移動とを、内回りするようにアームを制御
するのが好ましい。
【0011】一方、本発明のアーム制御装置は、前後軸
および回転軸を有するアームを制御するアーム制御装置
であって、前記制御装置が、動作計画設定部と駆動信号
生成部とを備え、前記動作計画設定部により、前記アー
ムに所望の動作をなさしめる動作計画が設定されるとと
もに、その動作計画に対応した動作指令が生成され、前
記駆動信号生成により、前記動作指令に対応したを駆動
信号が生成されることを特徴とする。
【0012】本発明のアーム制御装置においては、前後
軸の動作計画を始めに設定し、ついで該動作計画が設定
された前後軸の動作パラメータに基づいて、アーム先端
が所望の動作を行うよう回転軸の動作計画を設定するよ
う構成されてなるのが好ましい。
【0013】また、本発明のアーム制御装置において
は、前後軸とオフセットに開口部が配置される容器にワ
ークを収納するときに、ワークを初期位置から前記開口
部正面前方の所定位置に移動した後、前記所定位置から
前記容器内部にワークを直線的に移動するようアームを
動作させるように構成されてなるのが好ましい。
【0014】さらに、本発明のアーム制御装置おいて
は、容器内部にワークを収納した後、該ワークを把持し
ていたハンドを前記容器内部から初期位置に直線的に戻
すようアームを動作させるように構成されてなるのが好
ましい。
【0015】さらに、本発明のアーム制御装置おいて
は、アーム先端が内回りするようにアームを制御するよ
う構成されてなるのが好ましい。
【0016】しかして、本発明のアーム制御装置はロボ
ット制御装置に備えられる。また、そのロボット制御装
置はロボットに装着される。
【0017】
【作用】本発明は前記の如く構成されているので、アー
ムが前後軸と回転軸との協働により所定の動作を行うよ
うな場合に、各軸が能力を最大限に発揮しかつ無理なく
動作する動作計画の設定が容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
【0019】本発明のアームの制御方法が適用されてい
るロボットの一実施形態を図1に概略図で示す。このロ
ボットRは、X軸(前後軸)およびΦ軸(回転軸)の少
なくとも2自由度を有するアーム2を備え、例えば半導
体ウェハなどのワークWをカセットC(図2参照)に収
納する収納作業を行うものとされる。
【0020】すなわち、ロボットRは、基台1と、この
基台1の上部に設けられる関節型のアーム2と、アーム
2駆動端に設けられワークWを把持するハンド3と、ア
ーム2およびハンド3を制御するコントローラ10とを
備えてなるものとされる。
【0021】コントローラ10は、アーム2先端に所望
の動作を行わせるときの動作計画を設定し、この動作計
画による動作指令を出力する動作計画設定部11と、動
作計画設定部11からの動作指令に従って、アーム2を
駆動するための駆動信号を生成して各軸X、Φのアクチ
ュエータ部(不図示である)に出力する駆動信号生成部
12とを有するものとされる。
【0022】X軸は、Φ軸の回転中心軸Iに直交する1
つの直線Lに沿ってアーム2先端を移動するように動作
する。また、Φ軸は、アーム2およびハンド3をその姿
勢を保持したまま軸Iの回りに全体として回転するよう
動作する。つまり、X軸を軸Iの回りに旋回させるよう
動作する。
【0023】アーム2は等長の2つのリンク4、5を有
し、Φ軸が固定された状態で第1リンク4が軸Iの回り
に旋回し、これに連動して第2リンク5が第1リンク4
の先端部4aの軸I1を中心に旋回し、これによって第
2リンク5の先端部5aが直線Lに沿って移動するよう
に伸縮するものとされる。このとき、ハンド3はその姿
勢を保持したまま直線Lに沿って前後動する。
【0024】以下、ハンド3の位置Pを、直線Lと中心
軸Iとの交点を原点P0とし、初期状態における直線L
(X軸)をq軸、これに直交する水平面内の直線をp軸
とする座標系により表して説明する。
【0025】直線Lと第1リンク4とがなす角θをX軸
の動作パラメータと定義し、直線Lとp軸とがなす角φ
をΦ軸の動作パラメータと定義する。このとき、ハンド
3の位置P(p,q)は、 (p,q)=(2acosθ・cosφ,2Lcosθ・sinφ) (1) と表せる。但し、係数aは原点P0とハンド3の位置P
との距離である。
【0026】前記式(1)の関係は、3角関数の逆変換
により、 φ=arctan(q/p) (q<p) (2) φ=arccot(p/q) (p>q) (3) θ=arccos(p/(2acosφ)) (φ<π/4) (4) θ=arccos(q/(2asinφ)) (φ>π/4) (5) と表せる。
【0027】以下、このように各軸X、Φの動作パラメ
ータθおよびφが定義されるアーム2先端に所望の動作
を行わせるための動作計画の設定方法について説明す
る。
【0028】例えば、図2に示すように、ロボットRに
対して単純に並置され開口部21、22がロボットRと
オフセットになっている2つのカセットC1、C2にワー
クWを収納する収納作業を行う場合を考える。この場
合、ワークWを原点P0から例えばカセットC2内の収納
位置P2(p2,q2)まで直線的に移動させると、開口
部21周壁にワークWが干渉することになる。このた
め、ハンド3を開口部21正面前方の所定位置P
1(p1,q1)まで移動し、その位置から収納位置P2
でハンド3を直線的に移動するようアーム2を動作させ
る必要がある。ここで、ハンド3が点P1、P2にあると
きの各軸X、Φの動作パラメータθ、φをそれぞれ(θ
1,φ1)、(θ2,φ2)、つまり、 P1(p1,q1):(θ1,φ1) (6) P2(p2,q2):(θ2,φ2) (7) と表すものとする。
【0029】前述した例のように、ハンド3をロボット
Rとオフセットの直線P1−P2に沿って移動するような
アーム2の動作は、X軸またはΦ軸の単独動作では実現
されず、X軸とΦ軸との協働による複合的動作により実
現される。そして、アーム2にこのような複合的動作を
行わせる場合、一般的に、ハンド3、つまりアーム2先
端の運動に着目してハンド3がスムースに運動するよう
にアーム2の各軸X、Φの動作計画が設定されるのが通
常である。
【0030】すなわち、図3(a)に示すように、動作
開始時刻t0から時刻t1までハンド3をスムースに加速
し(p1=p2であるため、qの変化のみ図示してい
る)、時刻t1から所定速度Vsでの等速運動に移行
し、時刻t2から減速運動を開始し、時刻t3に点P2
ハンド3が停止するような動作計画である。このよう
に、ハンド3の運動に着目してハンド3がスムースに運
動するようにアーム2の動作計画を設定する場合、各軸
X、Φの動作パラメータθ、φの変化は、同図(b)お
よび同図(d)に示すようになる。
【0031】すなわち、X軸は、動作開始時点t0直後
にはその変位がかなりゆるやかなものとなり、したがっ
て同図(d)に示すように、動作パラメータθの速度d
θ/dtも小さなものとなっている。このことは、X軸
の加速度が小さいこと、すなわちX軸の能力が必要以上
に抑えられることを示している。
【0032】また、ハンド3が点P2まで移動して停止
する時刻t3には、同図(d)に示すように、速度dθ
/dtが階段状に変化している。このことはX軸に非常
に大きな加速度、つまり衝撃が発生することを示してい
る。つまり、ハンド3の運動に着目してハンド3がスム
ースに運動するようにアーム2の動作計画を設定して
も、必ずしも各軸X、Φの動作がスムースなものとはな
らず、また各軸X、Φの能力を十分に発揮させるものと
ならないのが通常である。
【0033】そこで、実施形態1では、ハンド3の運動
ではなく各軸X、Φの動作、特にX軸の動作に着目して
アーム2に所望の動作を行わせるよう動作計画を設定す
ることによって、作業効率およびアーム2の耐久性の向
上を図ろうとしている。
【0034】すなわち、図4(d)に示すように、時刻
0の動作開始とともにX軸を適当な加速度で加速し、
時刻t4に速度dθ/dtが所定速度Vsに達すると、
この所定速度Vsによる等速運動を開始し、時刻t5
ら減速運動を開始し、ハンド3が点P2に到達する時刻
6にX軸の動作を停止させるようX軸の動作計画を設
定する。
【0035】このようにしてX軸の動作計画が設定さ
れ、この動作計画により各時刻tのX軸の動作パラメー
タθtが演算され、この動作パラメータθtに基づいてハ
ンド3が、直線P1−P2に沿って移動するようにΦ軸の
動作パラメータφtが所定時間毎に幾何学的に演算され
る。すなわち、下記式(8)により、各時刻tのΦ軸の
動作パラメータφtが設定される。
【0036】 φt=arccos(p/(2acosθt)) (8)
【0037】このようにして、時刻tにおけるX軸の動
作パラメータθtおよびΦ軸の動作パラメータφtが演算
されると、その組み合わせ(θt,φt)が動作指令とし
て動作計画設定部11から駆動信号生成部12に出力さ
れる。
【0038】以下、ワークWを原点P0からカセットC2
内の収納位置P2まで搬送し、ワークW収納後にハンド
3を原点P0まで復帰させる場合の手順を説明する。
【0039】手順(1):ワークWを原点P0からカセ
ットC2の開口部の正面前方の所定位置P1まで移動させ
る。このとき、各軸X、Φの動作は以下のようになる。
【0040】X軸は、ハンド3を点P0−点P1間に相当
する距離だけ移動させるよう動作する。すなわち、図4
(d)に示したような加速、等速および減速の各運動に
よりX軸の最大限の能力で動作パラメータθをθ0から
θ1にスムースに変化させるような動作計画が動作計画
設定部11により設定され、設定された動作計画による
時刻tの動作パラメータθtが演算され、このθt値がX
軸の動作指令として駆動信号生成部12に出力される。
【0041】手順(2):ワークWを点P1から点P2
で直線的に移動させる。このとき、各軸X、Φの動作は
以下のようになる。
【0042】手順(2−1):X軸の動作
【0043】 点P1−点P2間の距離との差に相当する距
離だけワークWを移動するよう動作する。すなわち、図
4(d)に示したような加速、等速および減速の各運動
によりX軸の最大限の能力で、動作パラメータθをθ1
からθ2までスムースに変化させるような動作計画が動
作計画設定部11により設定され、設定された動作計画
による時刻tの動作パラメータθtが演算される。
【0044】手順(2−2):Φ軸の動作
【0045】ここでは手順(2−1)で設定されたX軸
の動作計画に従属してΦ軸の動作計画が設定される。す
なわち、手順(2−1)の動作計画による各時刻tのX
軸の動作パラメータθtに基づいて、動作開始時刻t0
ら所定時間毎に前記式(8)を用いて時刻tのΦ軸の動
作パラメータφtが演算される。
【0046】このように、ハンド3をロボットRとオフ
セットな直線P1−P2に沿って移動するような場合にX
軸の動作計画を先に設定し、この動作計画にΦ軸の動作
を従属させるのは、前述したようなアーム2の動作では
Φ軸に能力的な余裕が生じるのが通常であり、したがっ
て、X軸の能力を最大限に発揮させるよう動作計画を設
定し、これに基づいてΦ軸の動作計画を設定することに
よって、アーム2の能力を最大限に発揮させるよう制御
することが可能となるからである。
【0047】手順(3):カセットC2にワークWを収
納した後、ハンド3を点P2から原点P 0とハンド先端と
しては同じ値に当たるP0’に直線的に復帰させる。す
なわち、ワークW外形がハンド3外形よりも大きく、ワ
ークWの把持を解除した状態でハンド3を点P0’まで
直線的に移動させても開口部21,22周壁と干渉しな
いような場合は、ハンド3を迂回させることなく点P2
から原点P0’まで直接的に復帰させるよう制御する。
これにより、ワーク収納作業のサイクルタイムを短縮す
ることが可能となる。このとき、各軸X、Φの動作は以
下のようになる。
【0048】X軸は、点P2−点P0’間に相当する距離
だけハンド3を移動するよう動作する。すなわち、図4
(d)に示したような加速、等速および減速の各運動に
よりX軸の最大限の能力で動作パラメータθをθ2から
θ0までスムースに変化させるよう動作計画を設定す
る。
【0049】このように、実施形態1のアーム制御方法
は、ロボットRとオフセットにある直線P1−P2に沿っ
てハンド3を移動するようにアーム2を動作させる場合
に、ハンド3の運動に着目するのではなく、各軸X、Φ
の動作、特にX軸の動作に着目して動作計画を設定する
ようにしているので、アーム2の能力を最大限に発揮す
るような動作計画の設定が容易であり、サイクルタイム
を短縮することができるとともに、各軸X、Φの動作を
スムースなものとしてアーム2の耐久性を向上すること
も可能となる。
【0050】また、ワーク収納後にハンド3を収納位置
2から初期位置P0’まで直接的に復帰させるよう制御
することによって、さらにサイクルタイムを短縮するこ
とも可能となる。
【0051】実施形態2 実施形態2のアーム制御方法は、実施形態1のアーム制
御方法を改変してなるものであり、サイクルタイムの短
縮を図るために、ハンド3を原点P0から点P1を経由し
て収納位置P2まで移動するときにP0−P1間の動作と
1−P2間の動作とを重ね合わせて実行するよう制御す
るものである。
【0052】すなわち、実施形態1では、図5(a)に
示すようにハンド3を原点P0から点P1を経由して収納
位置P2まで移動するときに、同図(b)に示すよう
に、点P1で各軸X、Φ(図はX軸の動作を示す)の動
作を完了してから点P2まで移動するようにしている。
【0053】実施形態2では、図6(a)に示すよう
に、各軸X、Φ、特にX軸を点P1で停止させないよう
に、ハンド3が点P1近傍の設定精度範囲D(同図
(b)参照)に入ったときに、点P1から点P2へのアー
ム2の動作を開始させるようにして、サイクルタイムの
短縮を図るようにしている。
【0054】以下、各手順を具体的に説明する。
【0055】手順(4):実施形態1の手順(1)と同
様にしてハンド3を点P0から点P1まで移動させる動作
を開始する。
【0056】手順(5):ハンド3が図6(b)に示す
点P1近傍の設定精度範囲Dに入る時刻t0´(t0´<
0)に、実施形態1の手順(2)による処理を重ね合
わせて開始する。このとき、各軸X、Φの動作は以下の
ようになる。
【0057】手順(5−1):X軸の動作
【0058】手順(1)の動作指令におけるθt値に手
順(2)の動作指令におけるθt値のθ1からの増分を加
算して、新たなθt値として設定する。
【0059】手順(5−2):Φ軸の動作
【0060】手順(2)の動作指令におけるφt値をそ
のまま新たな動作指令におけるφt値として設定する。
【0061】このように、実施形態2のアーム制御方法
では、ハンド3が中継点P1近傍の設定精度範囲Dに入
った時点t0´に、点P1−点P2間の動作が点P0−点P
1間の動作と重ね合わせて開始されるので、X軸の動作
を停止させることなくハンド3を点P0から点P1近傍の
設定精度範囲D内のショートカットEを経由して点P 2
まで移動することが可能となり、つまりアーム2先端を
いわゆる内回りさせてサイクルタイムをさらに短縮する
ことができる。
【0062】以上、本発明を実施形態に基づいて説明し
てきたが、本発明はかかる実施形態に限定されるもので
はなく、種々改変が可能である。例えば、実施形態にお
いては、アーム2がX軸およびΦ軸の2自由度を有する
ものとしたが、例えば上下軸(Z軸)を加えた3自由度
以上の構成としてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、前後軸
および回転軸を有するアームを制御するときに、前後軸
の動作計画を始めに設定し、該動作計画が設定された前
後軸の動作パラメータを用いてアームが所望の動作を行
うよう回転軸の動作計画を設定するので、アームの能力
を最大限に発揮させる動作計画を容易に設定することが
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアーム制御方法が適用されるロボット
の概略構成を示す概略図であって、同(a)は上面図、
同(b)は側面図である。
【図2】前記ロボットの動作例を示す模式図である。
【図3】一般的な動作計画によるアーム各部の動作をシ
ミュレートした結果を示すグラフ図である。
【図4】本発明の動作計画によるアーム各部の動作をシ
ミュレートした結果を示すグラフ図である。
【図5】本発明の実施形態2に係るアーム制御方法を説
明するための模式図である。
【図6】本発明の実施形態2に係るアーム制御方法を説
明するための模式図である。
【図7】従来のアーム制御方法が適用されるロボットの
概略構成を示す斜視図である。
【図8】同ロボットの動作例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 基台 2 アーム 3 ハンド 10 コントローラ 11 動作計画設定部 C カセット R ロボット W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 康彦 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式会 社明石工場内 (72)発明者 宇野 和之 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式会 社明石工場内 Fターム(参考) 3C007 AS03 AS24 BS15 BT11 CT04 CV07 CW07 LT01 LU03 LV05 NS09 NS13 5F031 CA02 FA01 FA07 FA11 GA02 GA43

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後軸および回転軸を有するアームを制
    御するアーム制御方法であって、前後軸の動作計画を初
    めに設定し、該動作計画が設定された前後軸の動作パラ
    メータに基づいて、アーム先端が所望の動作を行うよう
    回転軸の動作計画を設定する手順を有することを特徴と
    するアーム制御方法。
  2. 【請求項2】 前後軸とオフセットに開口部が配置され
    る容器にワークを収納するときに、ワークを初期位置か
    ら前記開口部正面前方の所定位置に移動した後、前記所
    定位置から前記容器内部にワークを直線的に移動するよ
    うアームを動作させることを特徴とする請求項1記載の
    アーム制御方法。
  3. 【請求項3】 容器内部にワークを収納した後、該ワー
    クを把持していたハンドを前記容器内部から前記初期位
    置に直線的に戻すようアームを動作させることを特徴と
    する請求項2記載のアーム制御方法。
  4. 【請求項4】 ワークを収納するときに、開口部正面前
    方の所定位置への移動と、その後の前記所定位置から容
    器内部への所定位置への移動とを、内回りするようにア
    ームを制御することを特徴とする請求項2または請求項
    3記載のアーム制御方法。
  5. 【請求項5】 前後軸および回転軸を有するアームを制
    御するアーム制御装置であって、 前記制御装置が、動作計画設定部と駆動信号生成部とを
    備え、 前記動作計画設定部により、前記アームに所望の動作を
    なさしめる動作計画が設定されるとともに、その動作計
    画に対応した動作指令が生成され、 前記駆動信号生成により、前記動作指令に対応したを駆
    動信号が生成されることを特徴とするアーム制御装置。
  6. 【請求項6】 前後軸の動作計画を始めに設定し、つい
    で該動作計画が設定された前後軸の動作パラメータに基
    づいて、アーム先端が所望の動作を行うよう回転軸の動
    作計画を設定するよう構成されてなることを特徴とする
    請求項5記載のアーム制御装置。
  7. 【請求項7】 前後軸とオフセットに開口部が配置され
    る容器にワークを収納するときに、ワークを初期位置か
    ら前記開口部正面前方の所定位置に移動した後、前記所
    定位置から前記容器内部にワークを直線的に移動するよ
    うアームを動作させるように構成されてなることを特徴
    とする請求項5または6記載のアーム制御装置。
  8. 【請求項8】 容器内部にワークを収納した後、該ワー
    クを把持していたハンドを前記容器内部から初期位置に
    直線的に戻すようアームを動作させるように構成されて
    なることを特徴とする請求項5、6または7記載のアー
    ム制御装置。
  9. 【請求項9】 アーム先端が内回りするようにアームを
    制御するよう構成されてなることを特徴とする請求項
    5、6、7または8記載のアーム制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項5ないし請求項9のいずれかに
    記載のアーム制御装置を備えてなることを特徴とするロ
    ボット制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のロボット制御装置を
    備えてなることを特徴とするロボット。
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