JP2003142533A - 接触加熱用ヒーター - Google Patents

接触加熱用ヒーター

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JP2003142533A
JP2003142533A JP2001333277A JP2001333277A JP2003142533A JP 2003142533 A JP2003142533 A JP 2003142533A JP 2001333277 A JP2001333277 A JP 2001333277A JP 2001333277 A JP2001333277 A JP 2001333277A JP 2003142533 A JP2003142533 A JP 2003142533A
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heat
ceramics
ceramic
electrode
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Kiyoshi Yokoyama
清 横山
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Kyocera Corp
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  • Resistance Heating (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来のフェイスダウンボンディング用ヒーター
では、電極引き出し部がヒーター加熱面に対して平行に
引き出されている為、半導体チップを加熱押圧した際に
多層パッケージ基板上の他部品への熱的悪影響があり、
集積度の高い実装はできないという問題があった。 【解決手段】セラミックス体に発熱体8を備えたヒータ
ーを用い、被加熱部を押圧するようにした接触加熱用ヒ
ーターであって、セラミックスヒーター2には実質的に
発熱する部分2aと電極部及び電極引出部である実質的
には発熱しない部分9aが存在し、セラミックスヒータ
ー2の水平方向の投影面積中に占める上記実質的には発
熱しない部分9aの面積を20%以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ベアチップ
を基板上に実装する際に用いるダイボンディングヒータ
ー等、被加熱物に接触して加熱する接触加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ベアチップを基板上に実装する方
法として、異方性導電膜(ACF)等の樹脂系の接着材
を使用したACF接続方法、またはマルチチップモジュ
ールに用いるようなAu−Si、Au−Sn等の低融点
ロウ材を使用したフリップチップ接続法が行われてい
る。
【0003】例えば、フリップチップ接続法は、図5に
示すように、多層パッケージ基板17上に半導体チップ
13を載置して、その上面からボンディング用ヒーター
11と接着剤を用いた方法などで化学的に接合されたツ
ール12で加熱しながら押圧することによって、接合を
行っている。この時、両者に備えたハンダバンプ15に
よって、接合するとともにワイヤリングを行うことがで
きる。
【0004】ボンディング用ヒーター11に求められる
特性としては、まず使用する接着材を軟化もしくは溶融
するために必要十分な熱を半導体チップ13を介してハ
ンダバンプ15に代表される接着材まで効率よく伝える
必要がある。
【0005】さらに、半導体チップ13を接合する際に
は、熱と同時に圧力も加えるため、ボンディング用ヒー
ター11及びツール12には機械的強度や耐摩耗性が要
求される。
【0006】このような点から、ボンディング用ヒータ
ー13としては、チタンやモリブデン等の耐熱金属材を
用い、焼結ダイヤでツール12を構成するとともに、そ
れ自体にパルス性大電流を流して発熱させるようにした
パルスヒーター方式があった。
【0007】また、特開平10−134938号公報に
は、図6に示すように、セラミックス製のヘッド18と
該ヘッド18を他部材に結合するセラミックス製のホル
ダー20とから構成され、前記ホルダー20よりもヘッ
ド18の熱伝導率を高くしたことを特徴として、セラミ
ックスヒーター19とヘッド18の間が窒化珪素、窒化
アルミニウム、アルミナ、酸化珪素、ジルコニア、アル
カリ土類金属酸化物、希土類元素酸化物のいずれかの組
み合わせからなる組成からなり、融点が1500〜18
00℃の高融点ガラスである接着剤によって接合された
ボンディング用ヒーターが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、年々肥大化
の一途をたどる半導体市場において、その急成長の牽引
車となっている携帯電話、モバイルコンピューターのさ
らなる高性能化に伴い、半導体チップ実装の高集積化、
小型化はとどまるところを知らない。これに伴い多層パ
ッケージ基板に実装する半導体チップを実装する際の実
装精度の要求が高まってきた。
【0009】これに対し、図6に示すような前記従来の
セラミックスヒーター19では、電極部19bがセラミ
ックスヒーター19の水平方向に大きく取られているた
め、セラミックスヒーター19が発熱すると同時にこの
電極部19bもセラミックスヒーター19の発熱により
加熱されるため、半導体チップを加熱押圧して異方性導
電膜(ACF)等の樹脂系の接着材を使用したACF接
続方法、またはマルチチップモジュールに用いるような
Au−Si、Au−Sn等の低融点ロウ材を使用したフ
リップチップ接続法により多層パッケージ基板上に実装
する際に実質的には発熱はしていないが、発熱するヒー
ター部分からの熱伝導により加熱された電極部の熱で多
層パッケージ基板上の他部品への熱的悪影響があるた
め、集積度の高い実装はできないという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
に鑑み、鋭意研究の結果、半導体チップの多層パッケー
ジ基板上に実装する際に電極部が他の部品へ熱影響を与
えないヒーターを考案した。
【0011】すなわち、本発明は、セラミックス体に発
熱体を備えたセラミックスヒーターを用い、被加熱部を
押圧するようにした接触加熱用ヒーターであって、セラ
ミックスヒーターには実質的に発熱する部分と実質的に
は発熱しない電極部や電極引出部が存在し、セラミック
スヒーターの水平方向の投影面積中に占める上記実質的
には発熱しない電極部及び電極引出部の面積が20%以
下であることを特徴とする接触加熱装置を考案したもの
である。
【0012】また、本発明の接触加熱用ヒーターは、上
記セラミックスヒーターの電極部がNi、Cu、Pdの
一種以上から選ばれる第一金属化面と、更にその上にA
u、Ag、Pt、Rhの一種以上から選ばれる第二金属
化面とを有することを特徴とする
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、図1を用いて本発明の詳
細について説明する。図1は本発明の斜視図である。ま
た、図2はその分解斜視図である。
【0014】本発明の接触加熱装置は、被加熱物を押圧
するためのツール1と、そのツール1を加熱するための
セラミックスヒーター2と、セラミックスヒーター2か
ら発生した熱を主に上記ツール1側に伝達させるための
断熱材3と、以上の各部品を統合し他部材に結合する為
のホルダー4とを備えている。これらの部材を図2に示
すようにネジ5とナット6で締め付けて一体化してい
る。図2の構成では、ネジ5とナット6でセラミックス
ヒーター2、断熱材3とホルダー4を締め付ける構成と
したが、ナット6ホルダー4とのあいだにバネをかませ
てバネで固定する構造としてもよい。
【0015】ここで実質的に発熱する面積と実質的には
発熱していない電極部及び電極引き出し部について、図
3を用いて説明する。図3に本発明のセラミックスヒー
ター2に於ける実質的に発熱する部分2aの面積と実質
的に発熱しない部分9aの面積の考え方を示した。図3
で斜線部が実質的に発熱する部分2aの面積で格子線部
が実質的に発熱しない部分9aの面積である。実質的に
発熱する部分2aとはその内蔵される発熱体8に通電す
ることにより発熱するヒーターとして働く部分であり、
実質的に発熱しない部分9aとは発熱体8よりも抵抗値
が低く設定された抵抗体で通電しても実質的には発熱せ
ず、発熱体8に通電するための便宜を図るために設けら
れた電極部9及び電極引出部のことである。なお、電極
部9は必要であるが、電極引出部はなくても良く、図3
では電極引出部を備えていない例を示している。
【0016】実質的に発熱しない部分9の面積がセラミ
ックスヒーター2の押圧方向に垂直な水平方向の投影面
積に対し20%以下であれば、他部品への熱的悪影響を
防止することができる。これは、電極部9がセラミック
スヒーター2から突き出ていても、セラミックスヒータ
ー2の発熱面に併合されていても同様の効果が得られ
る。
【0017】ちなみに、図6に示すような従来のセラミ
ックスヒーター2では、図1のように実質的に発熱しな
い部分9aの面積が20%よりも大きく、本発明の効果
を奏することができない。
【0018】図6に示すような従来のセラミックスヒー
ター2では、電極部9がセラミックスヒーター2の水平
方向に大きく取られているため、セラミックスヒーター
2が発熱すると同時にこの電極部9もセラミックスヒー
ター2の発熱により加熱されるため、半導体チップを押
圧加熱して異方性導電膜(ACF)等の樹脂系の接着材
を使用したACF接続法、またはマルチチップモジュー
ルに用いるようなAu−Si、Au−Sn等の低融点ロ
ウ材を使用したフリップチップ接続法により多層パッケ
ージ基板上に実装する際に実質的には発熱してはいない
が、発熱するセラミックスヒーター2部分からの熱伝導
により加熱された電極部の熱で多層パッケージ基板上の
他部品への熱的影響があるため、集積度の高い実装はで
きないという問題がある。
【0019】さて、図1、2に示すような接触加熱用ヒ
ーターでは、セラミックス体に発熱体8を埋め込んだあ
るいはセラミックス体の片面または両面に発熱体8を形
成したセラミックスヒーター2に通電する必要がある
が、図2に示すような構造では、ネジ5とセラミックス
ヒーター2の貫通孔7との接点で導通を取る必要がある
が、セラミックスヒーター2の貫通孔7にAg−Cu−
TiメタライズやAu−Ni−Vのメタライズを形成
し、ネジ5との導通を取ることができる。
【0020】図2の貫通孔7の拡大図を図4に示すよう
に、発熱体8と外部電極であるネジ5との導通を取るた
めに金属化面10に形成する前記メタライズ層としては
Ni、Cu、Pdの一種以上から選ばれる第一金属化面
を有し、更にその上にAu、Ag、Pt、Rhの一種以
上から選ばれる第二金属化面を有することことが望まし
い。これは、穴部分7にAg−Cu−Tiメタライズや
Au−Ni−Vのメタライズを形成した場合に比べて高
寿命化を計ることができるからであり、窒化珪素などの
セラミックスをヒーターとした場合は、セラミックス磁
器への直接メッキ法、PVD法、CVD法などによって
Ni、Cu、Pdの一種以上から選ばれる第一金属化面
を有し、更にAu、Ag、Pt、Rhの一種以上から選
ばれる第二金属化面を形成することができる。しかしな
がら、これらの第一金属化面の厚みは金属とセラミック
スの熱膨張係数差を考慮する必要があり、第一金属化面
と第二金属化面それぞれの厚みは10μm以下であるこ
とが望ましい。また、セラミックスヒーター2の信頼性
向上のため金属化面とセラミックスとの密着強度は0.
5kg/cm2以上であることが望ましい。
【0021】被加熱物と押圧するためのツール1として
は、炭化珪素、窒化アルミニウムなどを主成分とする焼
結体を用いることが望ましい。たとえば焼結助剤として
Al 23、Y23、Yb23などを焼結助剤として含有
させた窒化アルミニウム焼結体を使用することが好まし
い。窒化アルミニウムセラミックス製のツール1は、窒
化アルミニウム粉末とAl23、Y23、Yb23など
の所望の焼結助剤粉末を所望の組成になるように調整し
て、メタノール、IPAなどの非水系溶媒と混合効率を
上げるためのAl23製又はSi34製のメディアとと
もにボールミル、振動ミルといった方法で混合し、得ら
れた窒化アルミニウムスラリーを200メッシュ程度の
メッシュに通して、メディアからの混入、ボールミル、
振動ミルのライニングからの混入を取り去った後に防爆
式の乾燥機により120℃程度で24時間程度乾燥した
後に40メッシュ程度のメッシュパスを施す。ここで得
られた、窒化アルミニウムと所望の焼結助剤の混合され
た粉末に、さらに、所望の有機バインダーを所望量混合
し、スプレードライ法、乾式造粒法、湿式造粒法などの
方法により造粒したのち、プレス成形またはCIP成形
により所望の形状に加工し、500〜700℃程度の温
度で脱脂することにより有機バインダーを飛散させ、得
られた成形体を窒素中にて1800℃〜2000℃程度
の温度で焼結させた。あるいは直接カーボン型中で成形
と焼結を同時に行うホットプレスで焼結させても良い。
また、炭化珪素質焼結体を用いる場合、例えば炭化珪素
に対し0.2〜4.0重量%の炭化硼素や必要に応じて
0.5〜5重量%の希土類元素酸化物を添加して、19
00〜2100℃の真空中で焼成する。
【0022】また、セラミックスヒーター2は、窒化珪
素、炭化珪素、アルミナ、窒化アルミニウムなどを主成
分とするセラミックス中に発熱体8を埋設したものを用
いることが好ましい。
【0023】たとえば焼結助剤としてB、Cなどを含有
した炭化珪素もしくは、焼結助剤として、Y23、Al
23、Yb23などを焼結助剤として含有した窒化珪素
を用いた。セラミックスヒーター2は、窒化珪素粉末と
Al23、Y23、Yb23などの所望の焼結助剤粉末
を所望の組成になるように調整するか、又は炭化珪素粉
末とB、Cなどの所望の焼結助剤粉末を所望の組成にな
るように調整して、メタノール、IPAなどの非水系溶
媒と混合効率を上げるためのAl23製又はSi34
のメディアとともにボールミル、振動ミルといった方法
で混合し、得られたスラリーを200メッシュ程度のメ
ッシュに通して、メディアからの混入、ボールミル、振
動ミルのライニングからの混入を取り去った後、防爆式
の乾燥機を用いて120℃程度で24時間程度乾燥した
後に40メッシュ程度のメッシュに通す。ここで得られ
た、混合粉末に、スプレードライ法、乾式造粒法、湿式
造粒法などの方法により所望の有機バインダーを所望の
量だけ混合して、プレス成形、CIP成形して所望の形
状を得た後、脱脂工程を500〜700℃程度の温度で
行い、有機バインダーを飛散させて得られた成形体を窒
素中にて1800℃〜2000℃程度の温度で焼結させ
ることにより窒化珪素製あるいは炭化珪素製の板を得
る。あるいは直接カーボン型中で成形と焼結を同時に行
うホットプレスでも窒化珪素製あるいは炭化珪素製の板
を得ても良い。
【0024】ここで得られた窒化珪素製あるいは炭化珪
素製の板をセラミックスヒーター2とする方法を以下に
説明する。炭化珪素をセラミックスヒーター2として使
用する場合には、その半導体的性質から、炭化珪素その
ものに電流を通電して加熱する為に図3に示す内蔵する
ような発熱体8は設けてもよいし、設けなくてもよい。
また窒化珪素をセラミックスヒーター2として使用する
場合には、その絶縁性から直接窒化珪素に電流を通電す
るのではなく、窒化珪素の表面または内部に導電性セラ
ミックスあるいは金属からなるW、Mo、WCなどの発
熱体8を印刷するなどの方法で形成して、還元雰囲気中
などでその発熱体8を窒化珪素に後付又は窒化珪素の焼
結と同時に焼き付け一体化することにより、セラミック
スヒーター2として使用する。
【0025】断熱材3としては、5〜30%程度の気孔
率を有するムライトセラミックスやムライト−コージェ
ライトセラミックスを用いる。上記気孔率を持った断熱
材3は、樹脂性のビーズを生成形体中に分散させて焼成
すれば、強度と断熱性を同時に満足する焼結体を得るこ
とができる。また、単に多孔質焼結体とするだけであれ
ば、焼結温度より低い温度で焼成するか、粒径の粗い原
料を用いて焼成することにより、多孔質な断熱材とする
ことができる。このようにして断熱材3を得ることがで
きる。
【0026】上記セラミックス製のツール1を除く、各
部品を統合し他部材に結合する為のホルダー4として
は、例えばNiの添加量を調整することによって熱膨張
係数をセラミックス並としたノビナイト鋳鉄を使用すれ
ば良い。
【0027】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0028】実施例1 ここでは、Yb23を焼結助剤とする窒化アルミニウム
粉末をバインダーと混合後に金型中でプレス成形を施
し、窒素雰囲気中にて1900℃焼成し、平面研削盤に
て機械加工することにより、24mm×24mm×2m
mtの寸法のツール1を得た。
【0029】Yb23を焼結助剤とする窒化ケイ素粉末
または窒化アルミニウム粉末をバインダーと混合後にプ
レス成形し50mm角の窒化ケイ素あるいは窒化アルミ
ニウム成形体を得た後に発熱体としてWCインクを印刷
し、もう一つの50mm角の窒化ケイ素または窒化アル
ミニウム成形体でWCインクを挟み込み、1700〜1
800℃でホットプレスを行うことにより、WCを発熱
体8として内蔵する窒化ケイ素質または窒化アルミニウ
ム質焼結体を得た。これを平面研削盤、超音波加工機を
用いて、発熱部は24mm×24mm×3mmtとし、
貫通孔7を両サイドに形成して、セラミックスヒーター
2とした。
【0030】断熱材3は気孔を有するムライトをセラミ
ックスヒーター2と寸法をあわせるように平面研削盤、
超音波加工機で加工して作製し、断熱材3の熱伝導率の
変更は気孔率を調整することにより作製した。
【0031】ホルダー4としてはNiを多く含有した鋳
鉄を断熱材3と寸法をあわせるように平面研削盤、超音
波加工機で加工して作製し、ホルダー4の熱膨張係数は
セラミックスに近づけるようにNi量を変更して行っ
た。
【0032】本発明の接触加熱装置は、被加熱物を押圧
するためのセラミックス製のツール1と、そのツールを
加熱するためのセラミックスを主成分とするセラミック
スヒーター2と、セラミックスヒーター2から発生した
熱を主に上記セラミックス製ツール1側に伝達させるた
めの断熱材3と、以上の各部品を統合し他部材に結合す
る為のホルダー4とをボルト5などを用いて機械的に締
結することにより作製した。ここで、実質的に発熱しな
い部分9aである電極部9の面積の、実質的に発熱する
部分2aに対する面積を1〜50%の間で変量したサン
プルを作製した。
【0033】また、No.6に示した従来の接触加熱装
置は、図6に示すセラミックスヒーター19とした。
【0034】これらの本発明の接触加熱用ヒーターと従
来の接触加熱装置の、多層パッケージ基板上の他部品へ
の熱的悪影響を比較した。結果を、表1に示した。
【0035】
【表1】
【0036】表1から判るように、セラミックスヒータ
ー2の面積に対する実質的に発熱しない電極部や電極引
出部の水平方向の投影面積が20%を越える従来の接触
加熱装置では、多層パッケージ基板上で実際に実装する
ICチップから10mm以上離れた他のICチップにつ
いても影響が認められたが、本発明の範囲内である前記
投影面積が20%以下であるNo.1〜3には、3mm
以上離れたICチップには熱影響は認められなかった。
【0037】実施例2 ここでは、本発明のセラミックスヒーター2の金属化面
10の種類による寿命の比較を行った。
【0038】まず、本発明の実施の形態で示した方法に
従って作製した図1、2に示す本発明のセラミックスヒ
ーター2を用いた加熱装置の作製方法を説明する。
【0039】Yb23を焼結助剤とする窒化アルミニウ
ム粉末をバインダーと混合後に金型中でプレス成形を施
し、窒素雰囲気中にて1900℃焼成し、平面研削盤に
て機械加工することにより、24mm×24mm×2m
mtの寸法のツール1を得た。
【0040】Yb23を焼結助剤とする窒化ケイ素粉末
または窒化アルミニウム粉末をバインダーと混合後にプ
レス成形し50mm角の窒化ケイ素あるいは窒化アルミ
ニウム成形体を得た後に発熱体8としてWCインクを印
刷し、もう一つの50mm角の窒化ケイ素または窒化ア
ルミニウム成形体でWCインクを挟み込み、1700〜
1800℃でホットプレスを行うことにより、WCを発
熱体8として内蔵する窒化ケイ素質または窒化アルミニ
ウム質焼結体を得た。これを平面研削盤、超音波加工機
を用いて、発熱部の寸法は24mm×24mm×3mm
tとし、ボルト締め用の穴部分7を両サイドに形成し、
穴部分7には、Ag−Cu−TiやAu−Ni−Vメタ
ライズやNi、Cu、Pdの一種以上から選ばれる第一
金属化面10と、更にAu、Ag、Pt、Rhの一種以
上から選ばれる第二金属化面10を直接メッキ法により
形成し、セラミックスヒーター2とした。
【0041】断熱材3は気孔を有するムライトをセラミ
ックスヒーター2と寸法をあわせるように平面研削盤、
超音波加工機で加工して作製し、断熱材3の熱伝導率の
変更は気孔率を調整することにより作製した。
【0042】ホルダー4としてはNiを多く含有した鋳
鉄を断熱材3と寸法をあわせるように平面研削盤、超音
波加工機で加工して作製し、ホルダー4の熱膨張係数の
変更はNi量を変更して行った。
【0043】本発明の接触加熱用ヒーターは、被加熱物
を押圧するためのセラミックス製のツール1と、そのツ
ールを加熱するためのセラミックスを主成分とするセラ
ミックスヒーター2と、セラミックスヒーター2から発
生した熱を主に上記セラミックス製ツール側に伝達させ
るための断熱材3と、以上の各部品を統合し他部材に結
合する為のホルダー4とをボルト5などを用いて機械的
に締結することにより作製した。
【0044】そして、これらのサンプルについて、50
℃から500℃まで3秒で昇温、500℃で10秒間保
持、500℃から50℃まで7秒で降温するという条件
で寿命の比較を行った。結果を表2に示した。
【0045】
【表2】
【0046】表2から判るように、第ニ金属化面10を
形成しないNo.7、10、第一金属化面10としてA
g−Cu−TiやAu−Ni−Vからなる金属層を形成
し、その上にAu、Niからなる第二金属化面10を形
成したNo.8、9、11、12は、10万サイクル未
満の耐久テストで断線してしまった。
【0047】これに対し、第一金属化面10としてN
i、Cu、Pdからなる金属層を形成し、さらにその上
にAu、Ag、Pt、Rhからなる第二金属化面10を
形成したNo.1〜6は、10万サイクル以上の耐久性
を示した。
【0048】したがって、電極部がNi、Cu、Pdの
一種以上から選ばれる第一金属化面10を有し、更にA
u、Ag、Pt、Rhの一種以上から選ばれる第二金属
化面10を有するものは、良好な耐久性を示すことが判
った。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、セラミッ
クス体に発熱体を備えたセラミックスヒーターを用い、
被加熱部を押圧するようにした接触加熱用ヒーターであ
って、セラミックスヒーターには実質的に発熱する部分
と実質的には発熱しない電極部や電極引出部が存在し、
セラミックスヒーターの水平方向の投影面積中に占める
上記実質的には発熱しない電極部及び電極引出部の面積
を20%以下とすることにより、実際に実装するICチ
ップから3mm以上離れたICチップには熱影響が認め
られなくなり、より高密度の実装に対応することができ
る。
【0050】また、電極部がNi、Cu、Pdの一種以
上から選ばれる第一金属化面を有し、更にAu、Ag、
Pt、Rhの一種以上から選ばれる第二金属化面を有す
ることことにより、寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接触加熱用ヒーターを示す斜視図であ
る。
【図2】図1の接触加熱用ヒーターの分解斜視図であ
る。
【図3】(a)(b)は、本発明の接触加熱用ヒーター
に用いるセラミックスヒーターの実質的に発熱する部分
と実質的には発熱しない部分を説明する概略図である。
【図4】本発明の接触加熱用ヒーターに用いるセラミッ
クスヒーターの電極部の拡大図である。
【図5】従来の接触加熱用ヒーターを示す概略図であ
る。
【図6】従来の接触加熱用ヒーターを示す概略図であ
る。
【図7】従来の接触加熱用ヒーターに用いるセラミック
スヒーターの実質的に発熱する部分と実質的に発熱しな
い部分を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 : ツール 2 : セラミックスヒーター 2a: 実質的に発熱する部分 3 : 断熱材 4 : ホルダー 5 : ネジ 6 : ナット 7 : 貫通孔 8 : 発熱体 9 : 電極部 9a: 実質的に発熱しない部分 10 : 金属化面 11 : 押圧加熱用ヒーター 12 : ツール 13 : 半導体チップ 14 : 電極 15 : ハンダバンプ 16 : 電極 17 : 多層パッケージ基板 18 : ヘッド 19 : セラミックヒーター 19b: 電極部 19c: リード 20 : ホルダー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックス体に発熱体を備えたセラミッ
    クスヒーターを用い、被加熱物を押圧するようにした接
    触加熱用ヒーターであって、上記セラミックスヒーター
    には実質的に発熱する部分と実質的には発熱しない電極
    部や電極引出部が存在し、セラミックスヒーターの水平
    方向の投影面積中に占める上記実質的には発熱しない電
    極部及び電極引出部の面積が20%以下であることを特
    徴とする接触加熱用ヒーター。
  2. 【請求項2】上記セラミックスヒーターの電極部がN
    i、Cu、Pdの一種以上から選ばれる第一金属化面
    と、更にその上に備えたAu、Ag、Pt、Rhの一種
    以上から選ばれる第二金属化面とを有することを特徴と
    する請求項1記載の接触加熱用ヒーター。
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