JP2002016091A - 接触加熱装置 - Google Patents

接触加熱装置

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JP2002016091A
JP2002016091A JP2000195729A JP2000195729A JP2002016091A JP 2002016091 A JP2002016091 A JP 2002016091A JP 2000195729 A JP2000195729 A JP 2000195729A JP 2000195729 A JP2000195729 A JP 2000195729A JP 2002016091 A JP2002016091 A JP 2002016091A
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尚文 鶴丸
Kiyoshi Yokoyama
清 横山
Hiroyuki Arima
裕之 有馬
Hideaki Shimotsuru
秀明 下水流
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体チップを多層基板に実装する為に用いら
れるボンディング用ヒーターは、放置冷却である為、降
温時間が長いので生産効率が極めて悪く、また、熱変形
による半導体チップ実装時の位置ずれが発生するという
問題があった。 【解決手段】被加熱物を押圧する為のツールと、ツール
を加熱する為のセラミックスヒーターと、セラミックス
ヒーターから発生した熱が上記ツール以外に伝熱するこ
とを防止するための断熱材と、これらの部材を統合し、
他部材に結合するホルダーから構成された接触加熱装置
において、上記断熱材および/またはホルダーに冷却媒
体用の通路を設け、ヒーターまたは断熱材またはホルダ
ーを直接冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ベアチップ
を基板上に実装する際に用いるダイボンディングヒータ
ー等、被加熱物に接触して加熱する接触加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ベアチップを基板上に実装する方
法として、異方性導電膜(ACF)等の樹脂系の接着材
を使用したACF接続方法、またはマルチチップモジュ
ールに用いるようなAu−Si、Au−Sn等の低融点
ロウ材を使用したフリップチップ接続法が行われてい
る。
【0003】例えば、フリップチップ接続法は、図3に
示すように、多層パッケージ基板12上に半導体チップ
9を載置して、その上面からボンディング用ヒーター7
と接着剤などで接合、もしくは、真空吸着されたツール
8で加熱しながら押圧することによって、接合を行って
いる。この時、両者に備えたハンダバンプ10によっ
て、接合するとともにワイヤリングを行うことができ
る。
【0004】ボンディング用ヒーター7に求められる特
性としては、まず使用する接着材を軟化もしくは溶融す
るために必要十分な熱を半導体チップ9を介してハンダ
バンプ10に代表される接着材まで効率よく伝える必要
がある。
【0005】また、生産効率の観点から、所要温度まで
の昇温時間が短く、しかもボンディング終了後の接着材
が固化するまでの温度降下時間が短いことが重要であ
る。
【0006】温度降下時間について、特開平11−33
9929号公報では、放置冷却での降温速度の遅さを改
善する為に水冷用ジャケット14が提案されている。図
3に示すように水冷ジャケット14は、ホルダー13に
内蔵されており、ホルダー13を冷却することにより、
間接的にヒーターホルダー15に設置されたボンディン
グ用ヒーター7およびツール8を冷却するようにしてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記ボンディング用ヒ
ーター7は、その作業タクトを短くすることが重要であ
り、例えば400℃から100℃までの冷却時間を10
秒以下にすることが求められている。しかしながら、チ
タンやモリブデン等の耐熱金属材を用いたボンディング
用ヒーター6では、図3に示すように水冷ジャケット1
4を用いても、例えば400℃から100℃までの冷却
に要する時間が20秒以上かかるという問題があった。
【0008】また、半導体チップの実装における実装等
の位置精度は電子機器の性能に著しく影響する為、接触
加熱装置自身の熱膨張による変形が問題であった。
【0009】特に、ボンディング用ヒーター7の使用形
態として、連続使用するコンスタントヒーター方式と、
断続的に加熱冷却を繰り返すパルスヒーター方式がある
が、コンスタントヒーター方式で500℃のヒーター温
度で使用した際、ホルダー13の温度が100〜150
℃にまで上昇する。ところが、ホルダー13は金属材料
からなるので、ホルダー13内に生じる温度分布により
反りが発生し、これにより半導体チップの実装の位置精
度が低下するという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
に鑑み、鋭意研究の結果、所定の温度まで急速に加熱
し、急速降温可能で、装置自身の熱変形が極めて小さい
接触加熱装置を発明した。
【0011】すなわち、被加熱物を押圧するためのセラ
ミックス製のツールと、該ツールを加熱するためのセラ
ミックスヒーターと、該セラミックスヒーターから発生
した熱が上記ツール以外に伝熱することを防止するため
の断熱材と、これらの部材を統合し他部材に結合する為
のホルダーとから構成され、断熱材とホルダーに冷却媒
体用の通路を設け、ヒーターを直接冷却することにより
急速降温を可能とした。
【0012】さらに、断熱材、ホルダーを冷却すること
により、温度上昇を抑え熱変形を極めて小さくし、実装
精度を向上させたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を説明す
る。図1は本発明の斜視図である。また、図2はその分
解斜視図である。
【0014】本発明の接触加熱装置は、被加熱物を押圧
するためのセラミックス製のツール1と、そのツール1
を加熱するためのセラミックスヒーター2と、セラミッ
クスヒーター2から発生した熱がホルダー4側に伝熱さ
れることを防止して主に上記ツール1側に伝達されるた
めの断熱材3と、以上の各部品を統合し他部材に結合す
る為のホルダー4とを備え、セラミックスヒーター2と
断熱材3をボルト5を用いてホルダー4に機械的に締結
し、脱着可能に接合している。また、ツール1、セラミ
ックスヒーター2、断熱材3、ホルダー4の中央には、
それぞれ吸引孔1a、2a、3a、4aが形成され、こ
れにより不図示の半導体チップを吸引固定するようにな
っている。また、ツール1は、セラミックスヒータ2、
断熱材3、ホルダー4に形成された吸引孔2b、3b、
4bにより吸引固定されるようになっている。
【0015】ここで、本発明の降温速度を速める冷却方
法について説明する。図2に示すように、断熱材3とセ
ラミックスヒーター2間に空隙3dを設け、ここに、断
熱材3およびホルダー4に形成された冷却孔3c、4c
が連通している。これら空隙3d、冷却孔3c、4cは
冷却媒体用の通路を成し、この通路に冷却媒体として気
体を流してセラミックスヒータ2を直接強制冷却する。
このため、従来の間接冷却方式に較べ、短時間でセラミ
ックスヒーター2を冷却することができる。
【0016】なお、冷却孔3c、4cの大きさはφ1m
m以上で、2個以上備えることが望ましい。また、空隙
3dの高さhは、0.5mm〜2mmが望ましく、冷却
媒体である気体は、均等に外周部へ放散されるようにな
っている。前記高さhが0.5mm未満であると、気体
流による圧損が大きくなり気体の与圧が必要になるので
好ましくない。また、2mm以上になると、空隙3dの
容積が大きくなり気体の置換が遅くなるので冷却が遅く
なってしまうので好ましくない。
【0017】さらに、この空隙3dの形成により、セラ
ミックスヒーター2と断熱材3との接触面積を20%以
上減少させ、断熱材3側への熱引けを減少させること
で、セラミックスヒーター2の昇温速度も速くなる。次
に、ホルダー4の熱変形を抑え実装精度を向上させる為
の冷却方法について説明する。接触加熱装置の熱変形を
防止するためには、金属材料からなるホルダー4の加熱
を最小限に抑えることが有効である。このため、断熱材
3とホルダー4の接触面4xおよびホルダー4と装置へ
の取付け面4yに冷却媒体用の通路である溝4fを設
け、気体供給孔4mから冷却用媒体としての気体を供給
し、この溝4fに流すことによって、断熱材3およびホ
ルダー4を冷却する構造とする。
【0018】これにより、セラミックスヒーター2を5
00℃程度の高温で連続使用するコンスタントヒーター
として使用しても、断熱材3、ホルダー4ともに50℃
程度の温度に抑え、熱変形を極めて小さくできる。
【0019】この冷却用の溝4fは、断熱材3とホルダ
ー4の表面でなく、それぞれの内部に形成しても同様の
効果がある。
【0020】また、冷却媒体としての気体の種類として
は、空気、窒素ガス、炭酸ガス等の気体を用いることが
できる。炭酸ガスは熱容量が大きいため冷却媒体として
優れている。また、排気が開放系である場合、安全性の
面から空気を冷却媒体として使用することが好ましい。
また、気体の流量としては、1通路当たり300〜50
000Nccm程度の流量とすることが好ましい。
【0021】被加熱物と押圧するためのツール1として
は、炭化珪素、窒化アルミニウムなどを主成分とする高
熱伝導性セラミックスの焼結体を用いる。たとえば焼結
助剤としてAl23、Y23、Yb23などを焼結助剤
として含有させた窒化アルミニウム焼結体を使用するこ
とが好ましい。この場合、窒化アルミニウムセラミック
ス製のツール1は、窒化アルミニウム粉末とAl23
23、Yb23などの所望の焼結助剤粉末を所望の組
成になるように調整して、メタノール、IPAなどの非
水系溶媒と混合効率を上げるためのAl23製又はSi
34製のメディアとともにボールミル、振動ミルといっ
た方法で混合し、得られた窒化アルミニウムスラリーを
200メッシュ程度のメッシュに通して、メディアから
の混入、ボールミル、振動ミルのライニングからの混入
を取り去った後に、防爆式の乾燥機で120℃程度で2
4時間程度乾燥し、40メッシュ程度のメッシュに通
す。ここで得られた粉末に、さらに、所望の有機バイン
ダーを所望量混合し、スプレードライ法、乾式造粒法、
湿式造粒法などの方法により造粒したのち、プレス成形
またはCIP成形により所望の形状に加工し、500〜
700℃程度の温度で脱脂することにより有機バインダ
ーを飛散させ、得られた成形体を窒素中にて1800℃
〜2000℃程度の温度で焼結させた。あるいは直接カ
ーボン型中で成形と焼結を同時に行うホットプレスで焼
結させても良い。
【0022】また、炭化珪素質焼結体を用いる場合、例
えば炭化珪素に対し0.2〜4.0重量%の炭化硼素や
必要に応じて0.5〜5重量%の希土類元素酸化物を添
加して、1900〜2100℃の真空中で焼成する。
【0023】また、セラミックスヒーター2は、窒化珪
素、炭化珪素、アルミナ、窒化アルミニウムなどを主成
分とするセラミックス中に発熱抵抗体を埋設したものを
用いることが好ましい。
【0024】例えば、窒化珪素を主成分とするセラミッ
クスヒータ2は、窒化珪素粉末とY 23、Yb23等の
希土類元素酸化物とAl23、SiO2などの所望の焼
結助剤粉末を所望の組成になるように調整し、成形圧1
ton/cm2で成形したプレス体にW、Mo等の高融
点金属もしくはこれらの炭化物を主成分とする発熱抵抗
体パターンと引出電極をプリントし、その上に別のプレ
ス体を重ねて密着した後1650〜1750℃でホット
プレス焼成するか、もしくは、10気圧以上の窒素雰囲
気中で1700〜1850℃で焼成することにより焼結
体とし、所定の寸法になるように両方の主面等を研削加
工し、別途引出電極部を研削加工して引出電極を露出さ
せ、ロウ材により電極金具を接続してセラミックスヒー
タ2とすることができる。
【0025】アルミナを主成分としたセラミックスヒー
タ2は、アルミナ粉末と焼結助材として適量のSi
2、MgO、CaOを添加した原料を混合し、テープ
成形したアルミナテープの表面に、W、Mo、Reのう
ち1種以上を主成分とする発熱抵抗体と電極引出部をプ
リント形成し電極引出部の裏面に電極パッドを形成した
後、スルーホール加工し中に前記電極引出部と同材質の
インクを充填することにより導通させ、前記発熱抵抗体
の上に別のアルミナテープを重ねて密着した後、150
0〜1600℃の還元雰囲気中で焼成することにより焼
結体とし、前記電極パッドにNiメッキを施した後、電
極金具をロウ付けにより接続してセラミックスヒータ2
とすることができる。
【0026】また、窒化アルミニウムを主成分としたセ
ラミックスヒータは、窒化アルミニウム粉末に、焼結助
材として適量のY23、Yb23等の希土類元素酸化
物、CaO、MgO等のアルカリ土類酸化物を混合し、
テープ成形した窒化アルミニウムテープの表面に、W、
Mo、Reもしくはこれらの炭化物、窒化物のうち1種
以上を主成分とする発熱抵抗体および電極引出部をプリ
ント形成し電極引出部の裏面に電極パッドを形成した
後、スルーホール加工し中に前記電極引出部と同材質の
インクを充填することにより導通させ、前記発熱抵抗体
の上に別のアルミナテープを重ねて密着した後、170
0〜1950℃の真空もしくは窒素雰囲気中で焼成する
ことにより焼結体とし、前記電極パッドにNiメッキを
施した後、電極金具をロウ付けにより接続してセラミッ
クスヒータ2とすることができる。
【0027】また、炭化珪素を主成分としたセラミック
スヒータ2は、炭化珪素原料に焼結助材として適量の
B、C等を混合し、プレス成形した後1900〜210
0℃の真空中もしくはArガス中で焼成することにより
焼結体とし、抵抗調整のため焼結体をスリット加工し、
その後、電極取出部に電極金具をロウ付けしてセラミッ
クスヒータ2とすることができる。
【0028】上記セラミックスヒータ2のロウ付けに使
用するロウ材としては、Au−Cu、Au−Ni、Ag
−Cu系のロウ材を使用することが可能である。
【0029】次に、断熱材3としては多孔質セラミック
スを用いることが好ましいが、冷却エアーの圧力損失を
発生させないために30%以下の気孔率を有するムライ
トセラミックスやムライト−コージェライトセラミック
スを用いることが可能である。上記気孔率を持った断熱
材3は、樹脂性のビーズを生成形体中に分散させて焼成
すれば、強度と断熱性を同時に満足する焼結体を得るこ
とができる。また、単に多孔質焼結体とするだけであれ
ば、焼結温度より低い温度で焼成するか、粒径の粗い原
料を用いて焼成することにより、多孔質な断熱材とする
こともできる。
【0030】上記各部品を統合し他部材に結合する為の
ホルダー4としては、例えばNiの添加量を調整するこ
とによって熱膨張係数を6×10-6/℃以下としたノビ
ナイト鋳鉄を使用すれば良い。
【0031】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0032】実施例 1 ここでは、本発明の接触加熱装置と従来の接触加熱装置
の冷却速度を比較した。
【0033】まず、図1、2に示す本発明のセラミック
スヒーターを用いた接触加熱装置と、図3に示す従来の
ボンディング用ヒーターの作製方法を説明する。
【0034】Yb23を焼結助剤とする窒化アルミニウ
ム粉末をバインダーと混合後に金型中でプレス成形を施
し、窒素雰囲気中にて1900℃焼成し、平面研削盤に
て機械加工することにより、24mm×24mm×2m
m厚の寸法のツール1を得た。
【0035】Yb23を焼結助剤とする窒化ケイ素粉末
または窒化アルミニウム粉末をバインダーと混合後にプ
レス成形し50mm角の窒化ケイ素あるいは窒化アルミ
ニウム成形体を得た後に発熱抵抗体としてWCインクを
印刷し、もう一つの50mm角の窒化ケイ素または窒化
アルミニウム成形体でWCインクを挟み込み、1700
〜1800℃でホットプレスを行うことにより、WCを
発熱抵抗体として内蔵する窒化ケイ素質または窒化アル
ミニウム質焼結体を得た。これを平面研削盤、超音波加
工機を用いて、発熱部は24mm×24mm×3mm厚
とし、ボルト締め用の穴を両サイドに形成した。さらに
電極取出部用の足部、真空吸着穴、真空吸着溝を形成し
て、セラミックスヒーター2とした。
【0036】断熱材3は気孔を有するムライトを発熱2
と寸法をあわせるように平面研削盤、超音波加工機で加
工して作製し、断熱材3の熱伝導率の変更は気孔率を調
整することにより行った。
【0037】ホルダー4としてはNiを多く含有した鋳
鉄を断熱材3と寸法をあわせるように平面研削盤、超音
波加工機で加工して作成し、ホルダー4の熱膨張係数の
変更はNi量を変更して行った。
【0038】本発明の接触加熱装置は、被加熱物を押圧
するためのセラミックス製のツール1と、そのツールを
加熱するためのセラミックスを主成分とするセラミック
スヒーター2と、セラミックスヒーター2から発生した
熱を主に上記セラミックス製ツール側に伝達させるため
の断熱材3と、以上の各部品を統合し他部材に結合する
為のホルダー4とをボルト5などを用いて機械的に締結
することにより作製した。
【0039】図2に示すように、断熱材3とセラミック
スヒーター2間に高さhが0.5mmの空隙3dを設け
て冷却媒体用の通路を成し、この通路に冷却媒体として
空気を流してセラミックスヒータ2を直接強制冷却する
ようにした。
【0040】また、従来の接触加熱装置は、図3に示す
ようにボンディング用ヒーター7とヘッド8をヒーター
ホルダー15に装着し、これを水冷ジャケット14を内
蔵したホルダー13に固定して接触加熱装置とした。
【0041】そして、これらのサンプルについて、セラ
ミックスヒーター2の冷却速度を比較した。結果を表1
に示した。
【0042】
【表1】
【0043】表1に示すように、従来例は、400→1
00℃、400→200℃の冷却時間が各々30秒、1
8秒を要していたが、本発明実施例のものは、前記冷却
時間が、各々8秒、3.8秒と10秒以下にできること
が判った。
【0044】実施例 2 ここでは、断熱材3およびホルダー4の冷却による熱変
形の低減結果を示した。セラミクスツール1としては、
熱膨張率が4.5×10-6deg-1の窒化アルミニウ
ム、セラミックスヒーター2としては、熱膨張率が3.
2×10-6deg -1の窒化珪素と4.5×10-6deg
-1の窒化アルミニウム、断熱材3としては、熱膨張率が
3.2×10-6deg-1の窒化珪素、ホルダー4として
は、熱膨張率が5.0×10-6deg-1のノビナイト鋳
鉄を使用し、実施例1と同様にして表2に示すように3
種類の接触加熱装置を作製し、断熱材3およびホルダー
4を2000cc/分の空気を冷却孔に流すことにより
冷却した。また、比較用には、図3に示した従来の接触
加熱装置を用いた。
【0045】評価は、セラミックスヒーター2を100
℃と500℃の間を100サイクル昇降温させた後の半
導体チップ実装品の位置ズレをレーザー干渉法で測定し
た。
【0046】結果を表2に示した。
【0047】
【表2】
【0048】表2から判るように、比較例の従来の接触
加熱装置を用いたNo.1の半導体チップ実装品は、初
期に較べ40μmの位置ズレを発生させていた。これに
対し、本発明の実施例であるNo.2〜4は、位置ズレ
が20μm以下となり、断熱材3およびホルダー4を冷
却することにより、位置ズレを低減できることが判っ
た。ちなみに、従来の接触加熱装置を使用した場合、ホ
ルダー4の温度は130℃まで上昇していたが、本発明
の実施例であるNo.2〜4のホルダー4は50〜60
℃と昇温を大きく抑制できることが判った。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、被加熱物を押圧する為
のツールと、ツールを加熱する為のセラミックスヒータ
ーと、セラミックスヒーターから発生した熱が上記ツー
ル以外に伝熱することを防止するための断熱材と、これ
らの部材を統合し、他部材に結合するホルダーから構成
された接触加熱装置において、上記断熱材および/また
はホルダーに冷却用の通路を設け、直接セラミックスヒ
ーターを冷却することにより、セラミックスヒーターの
冷却速度を早くすることができるので、半導体チップ実
装のタクトタイムを大きく短縮することができた。
【0050】また、断熱材およびホルダーを冷却するこ
とにより、半導体チップ実装時の位置ズレを低減でき精
度の高い実装が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接触加熱装置を示す斜視図である。
【図2】図1の接触加熱装置の分解斜視図である。
【図3】従来のボンディング用ヒーターを示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 :ツール 2 :セラミックスヒーター 3 :断熱材 3a、4a:吸引孔 3b、4b:吸引孔 3c、4c:冷却孔 3d:空隙 4 :ホルダー 4x:ホルダー主面 4y:ホルダー主面 5 :ボルト 7 :ボンディング用ヒーター 8 :ツール 9 :半導体チップ 10:ハンダバンプ 12:多層パッケージ基板 13:ホルダー 14:水冷ジャケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下水流 秀明 鹿児島県国分市山下町1番1号 京セラ株 式会社鹿児島国分工場内 Fターム(参考) 3K092 PP20 QA05 QB02 QB08 QB20 QB76 QC38 QC49 QC58 QC62 RF03 RF11 RF26 SS02 SS03 SS05 UB04 VV15 VV26 5F047 FA51

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加熱物を押圧する為のツールと、ツール
    を加熱する為のセラミックスヒーターと、セラミックス
    ヒーターから発生した熱が上記ツール以外に伝熱するこ
    とを防止するための断熱材と、これらの部材を統合し他
    部材に結合するホルダーから構成された接触加熱装置に
    おいて、上記断熱材および/またはホルダーに冷却媒体
    用の通路を設けたことを特徴とする接触加熱装置。
  2. 【請求項2】前記冷却媒体として気体を通路に流すよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の接触加熱装置。
  3. 【請求項3】前記断熱材の気孔率が30%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の接触加熱装置。
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