JP2003142368A - パターン形成方法 - Google Patents

パターン形成方法

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JP2003142368A
JP2003142368A JP2001334182A JP2001334182A JP2003142368A JP 2003142368 A JP2003142368 A JP 2003142368A JP 2001334182 A JP2001334182 A JP 2001334182A JP 2001334182 A JP2001334182 A JP 2001334182A JP 2003142368 A JP2003142368 A JP 2003142368A
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Japan
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supercritical fluid
pattern
resist film
alcohol
supercritical
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Application number
JP2001334182A
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English (en)
Inventor
Masataka Endo
政孝 遠藤
Kiyoyuki Morita
清之 森田
Masaru Sasako
勝 笹子
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストパターンにパターン倒れが発生しな
いようにする。 【解決手段】 パターン露光されたレジスト膜11に対
して、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
(アミン化合物)がイソプロピルアルコール(第1のア
ルコール)に溶解してなるアルカリ性現像液により現像
を行なった後、イソプロピルアルコール(第2のアルコ
ール)よりなるリンス液によりリンスを行なう。次に、
パターン化されたレジスト膜11Aを超臨界流体17中
で保持することにより、パターン化されたレジスト膜1
1Aに付着しているリンス液14を超臨界流体17と置
換して乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パターン形成方法
に関し、詳しくはレジスト膜に対して露光光を選択的に
照射してパターン露光を行なう工程と、パターン露光さ
れたレジスト膜に対して現像及び乾燥を行なってレジス
トパターンを形成する工程とを備えたパターン形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置のプロセスにおいて
は、半導体集積回路の大集積化に伴って、リソグラフィ
技術により形成されるレジストパターンのサイズ(パタ
ーン幅)の一層の微細化が図られており、これに伴い、
レジストパターンのアスペクト比は著しく増加してい
る。
【0003】以下、従来のパターン形成方法について、
図6(a)〜(d)を参照しながら説明する。
【0004】まず、以下の組成を有する化学増幅型レジ
スト材料を準備する。
【0005】 ポリ((2-メチル-2-アダマンチルメタクリレート)−(γ-ブチロラクトンメ タクリレート))(但し、2-メチル-2-アダマンチルメタクリレート:γ-ブチ ロラクトンメタクリレート=50mol%:50mol%)(ベース樹脂)………1.0g トリフェニルスルフォニウムノナフルオロブタンスルフォン酸(酸発生剤)… …………………………………………………………………………………0.03g プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)………4.0g
【0006】次に、図6(a)に示すように、基板1の
上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.4
μmの厚さを持つレジスト膜2を形成した後、図6
(b)に示すように、レジスト膜2に対して所望のパタ
ーンを有するフォトマスク3を介して、開口数:NAが
0.60であるArFエキシマレーザ露光装置から出射
されたArFエキシマレーザ光4を照射してパターン露
光を行なう。
【0007】次に、図6(c)に示すように、基板1を
ホットプレート(図示は省略している)により105℃
の温度下で90秒間加熱することにより、レジスト膜2
に対して露光後加熱(PEB)を行なう。このようにす
ると、レジスト膜2の露光部2aは、酸発生剤から酸が
発生するのでアルカリ性現像液に対して可溶性に変化す
る一方、レジスト膜2の未露光部2bは、酸発生剤から
酸が発生しないのでアルカリ性現像液に対して難溶性の
ままである。
【0008】次に、レジスト膜2に対して、2.38w
t%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドよ
りなるアルカリ性現像液により現像を行なうと、図6
(d)に示すように、レジスト膜2の未露光部2bから
なり、0.11μmのパターン幅を有するレジストパタ
ーン5が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6(d)
に示すように、現像後のリンス工程において、レジスト
パターン5はリンス液が乾燥する際の表面張力によって
倒れてしまうという問題がある。パターン倒れが起きた
レジストパターン5を用いて配線等を形成すると、配線
等の形状が劣化するなどの問題が発生する。
【0010】前記に鑑み、本発明は、レジストパターン
にパターン倒れが発生しないようにすることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、アミン化合物及びアルコールを含む現像
液を用いて現像を行なった後、パターン化されたレジス
ト膜に付着しているアルコールを超臨界流体と置換する
ことによりパターン化されたレジスト膜を乾燥させるも
のである。尚、本願発明における超臨界流体とは、臨界
温度(Tc)以上で且つ臨界圧力(Pc)以上の状態に
ある超臨界状態の超臨界流体と、臨界温度(Tc)以上
で且つ臨界圧力(Pc)未満の状態、又は臨界温度(T
c)未満且つ臨界圧力(Pc)以上の状態にある亜臨界
状態の超臨界流体との両方を意味する。
【0012】本発明に係る第1のパターン形成方法は、
レジスト膜に対して露光光を選択的に照射してパターン
露光を行なう露光工程と、パターン露光されたレジスト
膜に対して現像、リンス及び乾燥を行なってレジストパ
ターンを形成するパターン形成工程とを備えたパターン
形成方法を対象とし、パターン形成工程は、アミン化合
物及び第1のアルコールを含む現像液を用いて現像を行
なう工程と、第2のアルコールを含むリンス液を用いて
リンスを行なう工程と、超臨界流体中で乾燥を行なう工
程とを有している。
【0013】第1のパターン形成方法によると、超臨界
流体中において乾燥を行なうため、乾燥工程において、
パターン化されたレジスト膜に表面張力が働かないの
で、パターン化されたレジスト膜にパターン倒れは発生
しない。
【0014】ところで、アルコールは、アミン化合物と
の相溶性に優れている(アミン化合物はアルコールに溶
解する)と共に、レジスト膜を溶解させ難いためレジス
ト膜にダメージを与え難いので、アルコールを現像液に
用いてもレジスト膜は悪影響を受けない。
【0015】また、アルコールは超臨界流体との相溶性
に優れているため、超臨界流体中において乾燥を行なう
と、リンス液に含まれていてレジスト膜に付着した第2
のアルコールは超臨界流体とスムーズに置換するので、
レジスト膜は速やかに乾燥する。
【0016】第1のパターン形成方法において、超臨界
流体中で乾燥を行なう工程は、臨界温度以上且つ臨界圧
力以上に保たれることにより超臨界状態にある超臨界流
体中においてレジスト膜に付着している第2のアルコー
ルを超臨界流体と置換する工程を含むことを特徴とが好
ましい。
【0017】このようにすると、パターン化されたレジ
スト膜のパターン倒れをより確実に防止することができ
る。
【0018】第1のパターン形成方法において、超臨界
流体中で乾燥を行なう工程は、臨界温度未満且つ臨界圧
力以上に保たれることにより亜臨界状態にある超臨界流
体中においてレジスト膜に付着している第2のアルコー
ルを亜臨界状態の超臨界流体と置換する工程と、亜臨界
状態の超臨界流体を加熱して超臨界状態の超臨界流体に
変化させた後、超臨界状態の超臨界流体を減圧して通常
状態の流体に戻す工程とを含むことが好ましい。
【0019】このように、レジスト膜に付着している第
2のアルコールを亜臨界状態の超臨界流体つまり高密度
の超臨界流体と置換するため、レジスト膜に付着してい
る第2のアルコールは超臨界流体と速やかに置換するの
で、パターン化されたレジスト膜を速やかに乾燥させる
ことができる。
【0020】また、パターン化されたレジスト膜の乾燥
に用いられた亜臨界状態の超臨界流体は、加熱により超
臨界状態の超臨界流体に変化した後、減圧により通常状
態の流体に戻されるため、液体状態の超臨界流体と気体
状態の超臨界流体とが混在する状態が存在しないので、
パターン化されたレジスト膜に表面張力が働かない。従
って、パターン化されたレジスト膜のパターン倒れを確
実に防止することができる。
【0021】第1のパターン形成方法において、第1の
アルコール及び第2のアルコールは、同種又は異種であ
って、イソプロピルアルコール、メチルアルコール、エ
チルアルコール又はこれらの混合物であることが好まし
い。
【0022】これらのアルコールは、アミン化合物を確
実に溶解すると共にレジスト膜にダメージを与えること
はない。
【0023】本発明に係る第2のパターン形成方法は、
レジスト膜に対して露光光を選択的に照射してパターン
露光を行なう露光工程と、パターン露光されたレジスト
膜に対して現像及び乾燥を行なってレジストパターンを
形成するパターン形成工程とを備えたパターン形成方法
を対象とし、パターン形成工程は、アミン化合物とアル
コールとを含む現像液を用いて現像を行なう工程と、超
臨界流体中で乾燥を行なう工程とを有している。
【0024】第2のパターン形成方法によると、超臨界
流体中において乾燥を行なうため、乾燥工程においてパ
ターン化されたレジスト膜に表面張力が働かないので、
パターン化されたレジスト膜にパターン倒れは発生しな
い。
【0025】ところで、アルコールは、アミン化合物に
対する相溶性に優れている(アミン化合物はアルコール
に溶解する)と共に、レジスト膜を溶解させ難いためレ
ジスト膜にダメージを与え難いので、アルコールを現像
液に用いてもレジスト膜は悪影響を受けない。
【0026】また、アルコールは超臨界流体との相溶性
に優れているため、超臨界流体中において乾燥を行なう
と、現像液に含まれていてレジスト膜に付着したアルコ
ールは超臨界流体とスムーズに置換するので、レジスト
膜は速やかに乾燥する。
【0027】第2のパターン形成方法において、超臨界
流体中で乾燥を行なう工程は、臨界温度以上且つ臨界圧
力以上に保たれることにより超臨界状態にある超臨界流
体中においてレジスト膜に付着しているアルコールを超
臨界流体と置換する工程を含むことが好ましい。
【0028】このようにすると、パターン化されたレジ
スト膜のパターン倒れをより確実に防止することができ
る。
【0029】第2のパターン形成方法において、超臨界
流体中で乾燥を行なう工程は、臨界温度未満且つ臨界圧
力以上に保たれることにより亜臨界状態にある超臨界流
体中においてレジスト膜に付着しているアルコールを超
臨界流体と置換する工程と、亜臨界状態の超臨界流体を
加熱して超臨界状態の超臨界流体に変化させた後、超臨
界状態の超臨界流体を減圧して通常状態の流体に戻す工
程とを含むことが好ましい。
【0030】このように、レジスト膜に付着しているア
ルコールを、亜臨界状態の超臨界流体つまり高密度の超
臨界流体と置換するため、レジスト膜に付着しているア
ルコールは超臨界流体と速やかに置換するので、パター
ン化されたレジスト膜を速やかに乾燥させることができ
る。
【0031】また、パターン化されたレジスト膜の乾燥
に用いられた亜臨界状態の超臨界流体は、加熱により超
臨界状態の超臨界流体に変化した後、減圧により通常状
態の流体に戻されるため、液体状態の超臨界流体と気体
状態の超臨界流体とが混在する状態がないので、パター
ン化されたレジスト膜に表面張力が働かない。従って、
パターン化されたレジスト膜のパターン倒れを確実に防
止することができる。
【0032】第2のパターン形成方法において、アルコ
ールは、イソプロピルアルコール、メチルアルコール、
エチルアルコール又はこれらの混合物であることが好ま
しい。
【0033】これらのアルコールは、アミン化合物を確
実に溶解すると共にレジスト膜にダメージを与えること
はない。
【0034】第1又は第2のパターン形成方法におい
て、アミン化合物は、テトラメチルアンモニウムハイド
ロオキサイドであることが好ましい。
【0035】第1又は第2のパターン形成方法におい
て、超臨界流体は、二酸化炭素の超臨界流体であること
が好ましい。
【0036】このようにすると、超臨界流体を簡易且つ
確実に得ることができる。
【0037】第1又は第2のパターン形成方法におい
て、超臨界流体は、フローしていることが好ましい。
【0038】このようにすると、超臨界流体と置換して
超臨界流体中に溶解しているアルコールは、フローして
いる超臨界流体と共に外部に排出されるため、超臨界流
体と効率良く置換する。
【0039】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、第1の
実施形態に係るパターン形成方法について、図1(a)
〜(d)及び図2(a)〜(c)を参照しながら説明す
る。
【0040】まず、以下の組成を有する化学増幅型レジ
スト材料を準備する。
【0041】 ポリ((2-メチル-2-アダマンチルメタクリレート)−(γ-ブチロラクトンメ タクリレート))(但し、2-メチル-2-アダマンチルメタクリレート:γ-ブチ ロラクトンメタクリレート=50mol%:50mol%)(ベース樹脂)………1.0g トリフェニルスルフォニウムノナフルオロブタンスルフォン酸(酸発生剤)… …………………………………………………………………………………0.03g プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)………4.0g
【0042】次に、図1(a)に示すように、基板10
の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.
4μmの厚さを持つレジスト膜11を形成した後、図1
(b)に示すように、レジスト膜11に対して所望のパ
ターンを有するフォトマスク12を介して、開口数:N
Aが0.60であるArFエキシマレーザ露光装置から
出射されたArFエキシマレーザ光13を照射してパタ
ーン露光を行なう。
【0043】次に、図1(c)に示すように、基板10
をホットプレート(図示は省略している)により105
℃の温度下で90秒間加熱することにより、レジスト膜
11に対して露光後加熱(PEB)を行なう。このよう
にすると、レジスト膜11の露光部11aは、酸発生剤
から酸が発生するのでアルカリ性現像液に対して可溶性
に変化する一方、レジスト膜11の未露光部11bは、
酸発生剤から酸が発生しないのでアルカリ性現像液に対
して難溶性のままである。
【0044】次に、レジスト膜11に対して、2.38
wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
(アミン化合物)がイソプロピルアルコール(第1のア
ルコール)に溶解してなるアルカリ性現像液により60
秒間の現像を行なった後、イソプロピルアルコール(第
2のアルコール)よりなるリンス液により60秒間のリ
ンスを行なう。このようにすると、図1(d)に示すよ
うに、レジスト膜11の未露光部11bからなり、0.
11μmのパターン幅を有するパターン化されたレジス
ト膜11Aが得られると共に、パターン化されたレジス
ト膜11Aにはリンス液14が付着している。
【0045】次に、図2(a)に示すように、基板10
及びパターン化されたレジスト膜11Aをチャンバー1
5の内部に移送した後、該チャンバー15の内部に、二
酸化炭素(CO2 )の超臨界流体(40℃の温度及び8
0気圧に保たれることにより超臨界状態である。)を貯
留しているボンベ16から超臨界流体17を供給すると
共に、チャンバー15内の超臨界流体17を排出ポンプ
18により外部に排出する。これにより、チャンバー1
5内の超臨界流体17は、フローし続けると共に40℃
の温度及び80気圧に保たれることにより超臨界状態で
ある。尚、二酸化炭素の臨界温度は31.0℃であると
共に、二酸化炭素の臨界圧力は72.9気圧である。
【0046】このようにすると、チャンバー15の内部
において、パターン化されたレジスト膜11Aに付着し
たリンス液14を構成するイソプロピルアルコール(第
2のアルコール)は、超臨界状態の超臨界流体(二酸化
炭素)と置換されるので、図2(b)に示すように、パ
ターン化されたレジスト膜11Aは乾燥される。
【0047】次に、パターン化されたレジスト膜11A
をチャンバー15から外部に取り出すと、図2(c)に
示すように、0.11μmのパターン幅を有すると共に
パターン倒れのない良好なレジストパターン19が得ら
れる。
【0048】第1の実施形態によると、二酸化炭素の超
臨界流体中において乾燥を行なうため、乾燥工程におい
て、パターン化されたレジスト膜11Aに表面張力が働
かないので、パターン化されたレジスト膜11Aにパタ
ーン倒れは発生しない。
【0049】ところで、イソプロピルアルコールは、ア
ミン化合物との相溶性に優れている(アミン化合物はイ
ソプロピルアルコールに溶解する)と共に、レジスト膜
11を溶解させ難いためレジスト膜11にダメージを与
え難いので、イソプロピルアルコールを現像液に用いて
もレジスト膜11は悪影響を受けない。
【0050】また、イソプロピルアルコールは二酸化炭
素の超臨界流体との相溶性に優れているため、超臨界流
体中において乾燥を行なうと、パターン化されたレジス
ト膜11Aに付着したリンス液14を構成するイソプロ
ピルアルコール(第2のアルコール)は二酸化炭素の超
臨界流体とスムーズに置換するので、パターン化された
レジスト膜11Aは速やかに乾燥する。
【0051】尚、第1の実施形態においては、超臨界状
態の二酸化炭素の超臨界流体中において乾燥を行なった
が、これに代えて、亜臨界状態の二酸化炭素の超臨界流
体中において乾燥を行なってもよい。以下、この方法に
ついて図5を参照しながら説明する。
【0052】まず、超臨界温度(Tc)未満の温度例え
ば28℃で且つ超臨界圧力(Pc)以上の圧力例えば8
0気圧に保たれることにより亜臨界状態である二酸化炭
素の超臨界流体中にパターン化されたレジスト膜11A
を40秒間保持して、パターン化されたレジスト膜11
Aに付着したリンス液14を構成するイソプロピルアル
コール(第2のアルコール)を亜臨界状態である二酸化
炭素の超臨界流体と置換する。このようにすると、イソ
プロピルアルコールは、亜臨界状態であるため高密度で
ある超臨界流体と置換するため、パターン化されたレジ
スト膜11Aに付着しているイソプロピルアルコールは
二酸化炭素の超臨界流体と速やかに置換するので、パタ
ーン化されたレジスト膜11Aは速やかに乾燥する。
【0053】次に、亜臨界状態である二酸化炭素の超臨
界流体を、超臨界圧力(Pc)以上の圧力に保ったま
ま、超臨界温度(Tc)以上の温度例えば40℃に加熱
して、亜臨界状態の超臨界流体を超臨界状態の超臨界流
体に変化させた後、超臨界温度(Tc)以上の温度に保
ったまま、圧力を超臨界圧力(Pc)以上から常圧に戻
して、超臨界状態の超臨界流体を亜臨界状態の超臨界流
体に変化させ、その後、温度を超臨界温度(Tc)から
常温に戻して、亜臨界状態の超臨界流体を通常の流体に
変える。
【0054】このようにすると、図5に示すように、液
体状態の超臨界流体と気体状態の超臨界流体とが混在す
る状態が存在しないため、パターン化されたレジスト膜
11Aに表面張力が働かないので、パターン化されたレ
ジスト膜11Aのパターン倒れを確実に防止することが
できる。
【0055】(第2の実施形態)以下、第2の実施形態
に係るパターン形成方法について、図3(a)〜(d)
及び図4(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0056】まず、以下の組成を有する化学増幅型レジ
スト材料を準備する。
【0057】 ポリ((2-メチル-2-アダマンチルメタクリレート)−(γ-ブチロラクトンメ タクリレート))(但し、2-メチル-2-アダマンチルメタクリレート:γ-ブチ ロラクトンメタクリレート=50mol%:50mol%)(ベース樹脂)………1.0g トリフェニルスルフォニウムノナフルオロブタンスルフォン酸(酸発生剤)… …………………………………………………………………………………0.03g プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)………4.0g
【0058】次に、図3(a)に示すように、基板20
の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.
4μmの厚さを持つレジスト膜21を形成した後、図3
(b)に示すように、レジスト膜21に対して所望のパ
ターンを有するフォトマスク22を介して、開口数:N
Aが0.60であるArFエキシマレーザ露光装置から
出射されたArFエキシマレーザ光23を照射してパタ
ーン露光を行なう。
【0059】次に、図3(c)に示すように、基板20
をホットプレート(図示は省略している)により105
℃の温度下で90秒間加熱することにより、レジスト膜
21に対して露光後加熱(PEB)を行なう。このよう
にすると、レジスト膜21の露光部21aは、酸発生剤
から酸が発生するのでアルカリ性現像液に対して可溶性
に変化する一方、レジスト膜21の未露光部21bは、
酸発生剤から酸が発生しないのでアルカリ性現像液に対
して難溶性のままである。
【0060】次に、レジスト膜21に対して、0.50
wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
(アミン化合物)がイソプロピルアルコールに溶解して
なるアルカリ性現像液により120秒間の現像を行な
う。このようにすると、図3(d)に示すように、レジ
スト膜21の未露光部21bからなり、0.11μmの
パターン幅を有するパターン化されたレジスト膜21A
が得られると共に、パターン化されたレジスト膜21A
には現像液24が付着している。
【0061】次に、図4(a)に示すように、基板20
及びパターン化されたレジスト膜21Aをチャンバー2
5の内部に移送した後、該チャンバー25の内部におい
て、二酸化炭素(CO2 )の超臨界流体(20℃の温度
及び80気圧に保たれることにより亜臨界状態であ
る。)27により30分間の乾燥を行なう。
【0062】このようにすると、チャンバー25の内部
において、パターン化されたレジスト膜21Aに付着し
た現像液24を構成するイソプロピルアルコールは、亜
臨界状態の超臨界流体(二酸化炭素)27と置換される
ので、図4(b)に示すように、パターン化されたレジ
スト膜21Aは乾燥される。
【0063】次に、パターン化されたレジスト膜21A
をチャンバー25から外部に取り出すと、図4(c)に
示すように、0.11μmのパターン幅を有すると共に
パターン倒れのない良好なレジストパターン29が得ら
れる。
【0064】第2の実施形態によると、二酸化炭素の超
臨界流体中において乾燥を行なうため、乾燥工程におい
て、パターン化されたレジスト膜21Aに表面張力が働
かないので、パターン化されたレジスト膜21Aにパタ
ーン倒れは発生しない。
【0065】ところで、超臨界流体は、同じ圧力であれ
ば低温の方が密度は大きくなる。従って、第2の実施形
態のように、20℃の温度及び80気圧に保たれること
により亜臨界状態である二酸化炭素の超臨界流体中にお
いて乾燥を行なうと、現像液24を構成するイソプロピ
ルアルコールは亜臨界状態の二酸化炭素の超臨界流体2
7と効率良く置換するため、パターン化されたレジスト
膜21Aは速やかに乾燥する。
【0066】尚、第1の実施形態と同様、超臨界温度
(Tc)未満の温度で且つ超臨界圧力(Pc)以上の圧
力に保たれることにより亜臨界状態である二酸化炭素の
超臨界流体を、超臨界圧力(Pc)以上の圧力に保った
まま、超臨界温度(Tc)以上の温度に加熱して、亜臨
界状態の超臨界流体を超臨界状態の超臨界流体に変化さ
せた後、超臨界温度(Tc)以上の温度に保ったまま、
圧力を超臨界圧力(Pc)以上から常圧に戻して、超臨
界状態の超臨界流体を亜臨界状態の超臨界流体に変化さ
せ、その後、温度を超臨界温度(Tc)から常温に戻し
て、亜臨界状態の超臨界流体を通常の流体に変えること
が好ましい。
【0067】このようにすると、図5に示すように、液
体状態の超臨界流体と気体状態の超臨界流体とが混在す
る状態が存在しないため、パターン化されたレジスト膜
21Aに表面張力が働かないので、パターン化されたレ
ジスト膜21Aのパターン倒れを確実に防止することが
できる。
【0068】尚、第1及び第2の実施形態においては、
超臨界流体として、二酸化炭素を単独で用いたが、これ
に代えて、二酸化炭素に、エントレーナとして、アルコ
ール、炭化水素、エーテル又はカルボン酸などの有機溶
剤を少量添加してもよい。このようにすると、アルコー
ルと超臨界流体との置換が促進される。
【0069】また、第1及び第2の実施形態において
は、二酸化炭素の超臨界流体(臨界温度:31.0℃、
臨界圧力:72.9気圧)を用いたが、これに代えて、
水(H 2O )の超臨界流体(臨界温度:374.2℃、
臨界圧力:218.3気圧)、又はアンモニア(N
3 )の超臨界流体(臨界温度:132.3℃、臨界圧
力:111.3気圧)を用いてもよい。もっとも、二酸
化炭素は、臨界温度及び臨界圧力が他の流体に比べて低
いので、超臨界状態にすることが容易である。
【0070】また、アミン化合物としては、テトラメチ
ルアンモニウムハイドロオキサイドを用いたが、これに
代えて、テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド、テトライソプロピルアンモニウムハイドロオキサイ
ド、テトラn−ブチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド、トリメチルアンモニウムハイドロオキサイド、トリ
エチルアンモニウムハイドロオキサイド、トリイソプロ
ピルアンモニウムハイドロオキサイド、トリn−ブチル
アンモニウムハイドロオキサイド又はコリン等を用いる
ことができる。
【0071】また、第1の実施形態における第1のアル
コール及び第2のアルコールとしては、同種又は異種で
あって、イソプロピルアルコール、メチルアルコール、
エチルアルコール又はこれらの混合物を用いることがで
きると共に、第2の実施形態におけるアルコールとして
は、イソプロピルアルコール、メチルアルコール、エチ
ルアルコール又はこれらの混合物を用いることができ
る。
【0072】また、第1及び第2の実施形態において
は、露光光として、ArFエキシマレーザ光を用いた
が、露光光は特に限定されず、紫外光、F2 レーザ光、
KrFエキシマレーザ光、極紫外光(波長:5nm帯、
13nm帯等)又は電子線等を適宜用いることができ
る。
【0073】さらに、第1及び第2の実施形態において
は、レジスト材料として、ポジ型の化学増幅型レジスト
材料を用いたが、これに代えて、ネガ型の化学増幅型レ
ジスト材料又は非化学増幅型レジスト材料を用いてもよ
い。
【0074】
【発明の効果】本発明に係る第1又は第2のパターン形
成方法によると、超臨界流体中において乾燥を行なうた
め、乾燥工程においてパターン化されたレジスト膜に表
面張力が働かないので、パターン化されたレジスト膜に
パターン倒れは発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は第1の実施形態に係るパター
ン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は第1の実施形態に係るパター
ン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図3】(a)〜(d)は第2の実施形態に係るパター
ン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図4】(a)〜(c)は第2の実施形態に係るパター
ン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図5】超臨界流体の状態を説明する図面である。
【図6】(a)〜(d)は従来のパターン形成方法の各
工程を示す断面図である。
【符号の説明】
10 基板 11 レジスト膜 11a 露光部 11b 未露光部 12 フォトマスク 13 ArFエキシマレーザ 14 リンス液 15 チャンバー 16 ボンベ 17 超臨界流体 18 排出ポンプ 19 レジストパターン 20 基板 21 レジスト膜 21a 露光部 21b 未露光部 22 フォトマスク 23 ArFエキシマレーザ 24 現像液 25 チャンバー 27 超臨界流体 29 レジストパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹子 勝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H096 AA25 GA08 GA09 GA18 GA20 LA30 5F046 LA12 LA14 LA19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジスト膜に対して露光光を選択的に照
    射してパターン露光を行なう露光工程と、パターン露光
    された前記レジスト膜に対して現像、リンス及び乾燥を
    行なってレジストパターンを形成するパターン形成工程
    とを備えたパターン形成方法であって、 前記パターン形成工程は、アミン化合物及び第1のアル
    コールを含む現像液を用いて現像を行なう工程と、第2
    のアルコールを含むリンス液を用いてリンスを行なう工
    程と、超臨界流体中で乾燥を行なう工程とを有している
    ことを特徴とするパターン形成方法。
  2. 【請求項2】 前記超臨界流体中で乾燥を行なう工程
    は、臨界温度以上且つ臨界圧力以上に保たれることによ
    り超臨界状態にある前記超臨界流体中において、前記レ
    ジスト膜に付着している前記第2のアルコールを前記超
    臨界流体と置換する工程を含むことを特徴とする請求項
    1に記載のパターン形成方法。
  3. 【請求項3】 前記超臨界流体中で乾燥を行なう工程
    は、臨界温度未満且つ臨界圧力以上に保たれることによ
    り亜臨界状態にある前記超臨界流体中において、前記レ
    ジスト膜に付着している前記第2のアルコールを亜臨界
    状態の前記超臨界流体と置換する工程と、亜臨界状態の
    前記超臨界流体を加熱して超臨界状態の前記超臨界流体
    に変化させた後、超臨界状態の前記超臨界流体を減圧し
    て通常状態の流体に戻す工程とを含むことを特徴とする
    請求項1に記載のパターン形成方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のアルコール及び前記第2のア
    ルコールは、同種又は異種であって、イソプロピルアル
    コール、メチルアルコール、エチルアルコール又はこれ
    らの混合物であることを特徴とする請求項1に記載のパ
    ターン形成方法。
  5. 【請求項5】 レジスト膜に対して露光光を選択的に照
    射してパターン露光を行なう露光工程と、パターン露光
    された前記レジスト膜に対して現像及び乾燥を行なって
    レジストパターンを形成するパターン形成工程とを備え
    たパターン形成方法であって、 前記パターン形成工程は、アミン化合物とアルコールと
    を含む現像液を用いて現像を行なう工程と、超臨界流体
    中で乾燥を行なう工程とを有していることを特徴とする
    パターン形成方法。
  6. 【請求項6】 前記超臨界流体中で乾燥を行なう工程
    は、臨界温度以上且つ臨界圧力以上に保たれることによ
    り超臨界状態にある前記超臨界流体中において前記レジ
    スト膜に付着している前記アルコールを前記超臨界流体
    と置換する工程を含むことを特徴とする請求項5に記載
    のパターン形成方法。
  7. 【請求項7】 前記超臨界流体中で乾燥を行なう工程
    は、臨界温度未満且つ臨界圧力以上に保たれることによ
    り亜臨界状態にある前記超臨界流体中において前記レジ
    スト膜に付着している前記アルコールを前記超臨界流体
    と置換する工程と、亜臨界状態の前記超臨界流体を加熱
    して超臨界状態の前記超臨界流体に変化させた後、超臨
    界状態の前記超臨界流体を減圧して通常状態の流体に戻
    す工程とを含むことを特徴とする請求項5に記載のパタ
    ーン形成方法。
  8. 【請求項8】 前記アルコールは、イソプロピルアルコ
    ール、メチルアルコール、エチルアルコール又はこれら
    の混合物であることを特徴とする請求項5に記載のパタ
    ーン形成方法。
  9. 【請求項9】 前記アミン化合物は、テトラメチルアン
    モニウムハイドロオキサイドであることを特徴とする請
    求項1〜8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  10. 【請求項10】 前記超臨界流体は、二酸化炭素の超臨
    界流体であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    1項に記載のパターン形成方法。
  11. 【請求項11】 前記超臨界流体は、フローしているこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のパ
    ターン形成方法。
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