JP2003140088A - 色分解合成光学系、画像表示光学系および投射型画像表示装置 - Google Patents

色分解合成光学系、画像表示光学系および投射型画像表示装置

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JP2003140088A
JP2003140088A JP2001333078A JP2001333078A JP2003140088A JP 2003140088 A JP2003140088 A JP 2003140088A JP 2001333078 A JP2001333078 A JP 2001333078A JP 2001333078 A JP2001333078 A JP 2001333078A JP 2003140088 A JP2003140088 A JP 2003140088A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光ビームスプリッター内に温度差がある
と、内部応力が発生して入射光が複屈折し、所望の偏光
分離作用が得られない。 【解決手段】 光源1からの照明光を色分解して得られ
た複数の色光をそれぞれ変調する複数の画像表示素子1
2と、偏光分離面を有したプリズム形状に形成され、照
明光の色光分解および各画像表示素子により変調された
複数の色光の合成のうち少なくとも一方を行う偏光ビー
ムスプリッター11とを有する色分解合成光学系におい
て、偏光ビームスプリッターにおける互いに異なる面に
対向又は接触して配置され、この偏光ビームスプリッタ
ーの温度を変化させる複数の温度可変手段(冷却手段又
は加熱手段)と、偏光ビームスプリッターの温度を検出
する温度検出手段(温度センサ)と、この温度検出手段
による検出温度に基づいて温度可変手段を制御する制御
手段(温度制御回路)とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光ビームスプリ
ッターを用いて照明光の色分解や画像表示素子により変
調された複数の色光の合成を行う色分解合成光学系、画
像表示光学系および投射型画像表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】反射型液晶表示素子と偏光ビームスプリ
ッターを組み合わせた投射型画像表示装置は、例えば米
国特許第6,183,091号に開示されている。この
米国特許に係る装置では、図19に示すように、4つの
偏光ビームスプリッター218,220,228,22
4と3つの色選択性位相差板216,226,234で
構成されている。
【0003】ここで、色選択性位相差板とは、可視光の
波長領域において、所定の波長領域の光の偏光方向を9
0度変換し、その他の波長の光の偏光方向は変化させな
い作用を有するものである。
【0004】上記米国特許に係る装置では、光源200
からの直線偏光光(S偏光)を第1の色選択性位相差板
216により青(B)の光のみ偏光方向を90度回転さ
せ(P偏光)て第1の偏光ビームスプリッター218に
入射させる。第1の偏光ビームスプリッター218で
は、P偏光であるBの光を透過させ、S偏光であるB以
外の緑(G)と赤(R)の光を反射することで色分離を
行う。
【0005】そして、Bの光(P偏光)は第2の偏光ビ
ームスプリッター220を透過して反射型液晶表示素子
B222に至る。また、G,Rの光は第2の色選択性位
相差板226に入射し、Gの偏光方向のみ90度変換さ
れ(P偏光)、第3の偏光ビームスプリッター228に
入射する。この第3の偏光ビームスプリッター228
は、P偏光であるGの光を透過させ、S偏光であるRの
光を反射させることで色分離し、G,Rのそれぞれの光
は反射型液晶表示素子G232,R230に至る。
【0006】反射型液晶表示素子B222で画像変調さ
れた光のP偏光成分は、第2の偏光ビームスプリッター
220を透過し、光源200側に戻る。また、S偏光成
分は第2の偏光ビームスプリッター220で反射して投
射光となる。
【0007】反射型液晶表示素子R230で画像変調さ
れた光のS偏光成分は、第3の偏光ビームスプリッター
228で反射し、光源200側に戻る。また、P偏光成
分は第3の偏光ビームスプリッター228を透過して投
射光となる。
【0008】さらに、反射型液晶表示素子G232で画
像変調された光のP偏光成分は、第3の偏光ビームスプ
リッター228を透過して光源側に戻り、S偏光成分は
第3の偏光ビームスプリッター228で反射して投射光
となる。
【0009】GとRの投射光は、第3の色選択性位相差
板234に入射して、Gの偏光方向が90度回転し、
G,Rの光はP偏光にそろえられ、第4の偏光ビームス
プリッター224を透過する。一方、前述したS偏光で
あるBの光は第4の偏光ビームスプリッター224で反
射する。これにより、RGBの光は1つに合成され、ス
クリーン等の被投射面にカラー画像が投影される。
【0010】この構成において、光源200側からの照
明光により、反射型液晶表示素子222,230,23
2が発熱することが予想される。
【0011】ここで、各反射型液晶表示素子において均
一な発熱がなされればよいが、通常は、反射型液晶表示
素子の中心部と周辺部とが温度差を持ち、反射型液晶表
示素子の中心部の方が周辺部よりも温度が高くなってし
まうことが多い。
【0012】この場合、液晶はV−T特性により、温度
差によって各色の透過率が変化するため、反射型液晶表
示素子の中心部と周辺部とで透過率差に起因した投射画
像の色の不均一(色むら)が発生し、投射画像の品位が
低下してしまうという欠点がある。
【0013】このような反射型液晶表示素子における発
熱温度の均一化を図る対策として、特開平6−1946
21号公報には、個々の反射型液晶表示素子の周辺部に
冷却ファンを設け、反射型液晶表示素子自体に直接、冷
却風を与えることで、反射型液晶表示素子の中心部と周
辺部との温度差を極力抑え、投射画像の色むらを減少さ
せる方法が提案されている。
【0014】また、特開平11−305203号公報に
は、反射型液晶表示素子に周辺部にヒータを設けて加熱
することで、反射型液晶表示素子の中心部と周辺部との
温度差を極力抑え、投射画像の色むらを減少させる方法
が提案されている。
【0015】ところで、照明光による発熱が予想される
発生する部分としては、反射型液晶表示素子だけではな
く、偏光ビームスプリッターも挙げられる。この偏光ビ
ームスプリッターにおいては、内部に温度差を持つと、
偏光ビームスプリッターを形成している光学硝材自体に
内部応力が発生することになり、その結果、光弾性の影
響で入射光の直線偏光が楕円偏光とする複屈折が発生し
(望まない偏光成分が発生し)、所望の偏光分離作用
(反射・透過)が確実に行なわれなくなる。
【0016】そしてその結果、所望の偏光分離作用が及
ばなかったいわゆる漏れ光が被投射面に到達しまうこと
になり、投射画像のコントラストおよび品位が低下して
しまう。
【0017】そこで、偏光ビームスプリッターにおける
発熱温度の均一化を図る対策として、前述した特開平6
−194621号公報や特開平11−305203号公
報にて提案の方法を応用し、個々の偏光ビームスプリッ
ターの周辺部に冷却ファン又はヒータを設け、偏光ビー
ムスプリッター内で温度差が生じないようにすることが
考えられる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、偏光ビ
ームスプリッターは液晶表示素子に比べて体積が大き
く、これを1つの冷却ファンで冷却したり1つのヒータ
で加熱したりしようとしても、冷却ファン又はヒータに
対向する面側の部分はよく冷却又は加熱されるが、他の
部分の冷却又は加熱が不十分となり、偏光ビームスプリ
ッター全体を均一温度化することは難しい。
【0019】この結果、偏光ビームスプリッター内に温
度差が生じることを確実に防止することができず、上記
の問題を解消することができない。
【0020】そこで、本発明では、偏光ビームスプリッ
ターの温度の均一化を図れるようにした色分解合成光学
系および画像表示光学系、投射型画像表示装置を提供す
ることを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本願第1の発明では、光源からの照明光
を色分解して得られた複数の色光をそれぞれ変調する複
数の画像表示素子と、偏光分離面を有したプリズム形状
に形成され、光源からの照明光の色光分解および各画像
表示素子により変調された複数の色光の合成のうち少な
くとも一方を行う偏光ビームスプリッターとを有する色
分解合成光学系において、偏光ビームスプリッターにお
ける互いに異なる面に対向又は接触して配置され、この
偏光ビームスプリッターの温度を変化させる複数の温度
可変手段と、偏光ビームスプリッターの温度を検出する
温度検出手段と、この温度検出手段による検出温度に基
づいて温度可変手段を制御する制御手段とを設けてい
る。
【0022】このように偏光ビームスプリッターにおけ
る互いに異なる面側から複数の温度可変手段(冷却手段
や加熱手段)を作用させ、温度検出手段の検出結果に基
づいて温度可変手段による冷却又は加熱を制御すること
で、体積の大きな偏光ビームスプリッター内の温度分布
を略均一化することが可能となる。
【0023】例えば、各温度可変手段による偏光ビーム
スプリッターの温度変化をそれぞれ温度検出手段で検出
し、これら複数の温度検出手段の検出結果が略等しくな
るように各温度可変手段を制御すればよい。
【0024】これにより、偏光ビームスプリッターを形
成している光学硝材等での内部応力の発生による複屈折
作用によって所望の偏光分離作用が行なわれなくなるの
を防止することが可能となる。
【0025】したがって、この色分解合成光学系を用い
て画像表示光学系や投射型画像表示装置を構成すること
により、偏光分離時の漏れ光による表示画像のコントラ
ストおよび品位の低下を防止することが可能となる。
【0026】また、偏光ビームスプリッターの温度が画
像表示素子の制御温度の近傍となるように温度可変手段
を制御するとよい。画像表示素子は偏光ビームスプリッ
ターの近傍に配置されるため、両者の温度を略等しくし
ておくことにより、一方の温度が他方の温度に影響され
ず、温度管理が容易になる。
【0027】なお、温度可変手段としては、冷却ファン
や放熱又は吸熱を行う面を偏光ビームスプリッターに接
触させたペルチエ素子や放熱部材等の冷却手段を用いた
り、ヒータや温風ファンや発熱を行う面を偏光ビームス
プリッターに接触させたペルチエ素子等の加熱手段を用
いたりすることができる。
【0028】特に、ペルチエ素子は、冷却又は温風ファ
ンに比べて小型であり、音を発生しないため、光学系や
投射型画像装置の小型化および装置の静音化にも有効で
ある。
【0029】また、複数の冷却手段のうちの1つとして
冷却ファンを用いる場合、その冷却ファンは偏光ビーム
スプリッターの冷却専用のものでなくてもよく、例えば
画像表示素子を冷却するファンと兼用してもよい。この
場合、制御手段によってこの冷却ファンを制御する必要
がなく、またスペース的、コスト的に有利となる。
【0030】さらに、加熱手段を用いる場合において、
光源からの照明光による偏光ビームスプリッターの発熱
温度をT1、加熱手段による発熱温度をT2とすると
き、 T1≦T2 なる条件を満足するようにするとよい。
【0031】すなわち、偏光ビームスプリッターの中心
部が照明光により常時T1に加熱されていることを利用
して、偏光ビームスプリッターの全体がその温度と同じ
かそれ以上(T2)となるように加熱手段を制御するこ
とにより、加熱手段は補助的加熱を行うのみで足り、省
電力化に有効となる。
【0032】(第1実施形態)図1には、本発明の第1
実施形態である投射型画像表示装置の光学系の構成を示
している。
【0033】図1において、1は連続スペクトルで白色
光を発光する光源、2は光源1からの光を所定の方向に
集光するリフレクターである。3aは矩形のレンズをマ
トリックス状に配置した第1のフライアイレンズ、3b
は第1のフライアイレンズ3aの個々のレンズに対応し
たレンズアレイからなる第2のフライアイレンズであ
る。4は無偏光光を所定の偏光方向の光に揃える偏光変
換素子、5aはコンデンサーレンズ、5bはフィールド
レンズ、5cはミラーである。
【0034】また、6は青(B)と赤(R)の波長領域
の光を透過し、緑(G)の波長領域の光を反射するダイ
クロイックミラーである。7はGとRの中間の波長領域
の光を一部カットするカラーフィルターである。8aは
R光の偏光方向を90度変換し、B光の偏光方向は変換
しない第1の色選択性位相差板であり、8bはB光の偏
光方向を90度変換し、Rの光の偏光方向は変換しない
第2の色選択性位相差板である。
【0035】11a、11b、11cはそれぞれ、P偏
光を透過し、S偏光を反射する偏光分離面を有する第
1、第2および第3の偏光ビームスプリッターである。
これら偏光ビームスプリッター11a、11b、11c
は、一対の三角柱プリズム形状の光学硝子を接合して構
成されたものであり、接合面には多層膜からなる偏光分
離面が形成されている。
【0036】12r、12g、12bはそれぞれ、入射
した光を反射するとともに、画像変調して画像光を射出
する(画像を表示する)赤用の反射型液晶表示素子、緑
用の反射型液晶表示素子および青用の反射型液晶表示素
子である。
【0037】なお、これら反射型液晶表示素子12r、
12g、12bには不図示の駆動回路が接続されてお
り、この駆動回路には、不図示のパーソナルコンピュー
タ、テレビ、ビデオ、DVD等の画像情報供給装置から
画像情報が供給される。駆動回路はその画像情報に基づ
いて反射型液晶表示素子を駆動し、各色用の画像を表示
させる。
【0038】13g、13r、13bはそれぞれ、緑用
の第1の1/4波長板、赤用の第2の1/4波長板、青
用の第3の1/4波長板である。14は投射レンズであ
る。
【0039】なお、以上の光源1から投射レンズ14ま
での光学系全体が画像表示光学系であり、このうちダイ
クロイックミラー6から第3の偏光ビームスプリッター
11cまでが色分解合成光学系である。
【0040】光源1から発した照明光(白色光)は、第
1のフライアイレンズ3aおよび第2フライアイレンズ
3bを透過し、さらに偏光変換素子4によってP偏光に
そろえられる。P偏光にそろえられた照明光は、コンデ
ンサーレンズ5aを透過し、ミラー5cで反射し、フィ
ールドレンズ5bを透過してダイクロイックミラー6に
入射する。ダイクロイックミラー6に入射した照明光
は、G光成分の反射とRおよびB光成分の透過とによっ
てG光とRおよびB光とに分解される。
【0041】ダイクロイックミラー6によって反射され
たP偏光のG光は、カラーフィルター7を介して第1の
偏光ビームスプリッター11aに入射する。P偏光のG
光は、第1の偏光ビームスプリッター11aの偏光分離
面を透過し、緑用の第1の1/4波長板13gを介して
緑用の反射型液晶表示素子12gに入射する。
【0042】この際、偏光変換素子4の変換効率が有限
の値であるために照明光にわずかに混在するS偏光光
は、第1の偏光ビームスプリッター11aの偏光分離面
によって反射され、主光路から除去される。
【0043】P偏光のG光が緑用の反射型液晶表示素子
12gに入射したとき、黒表示の際には入射光に対して
反射型の液晶表示素子12gは作用をせず、入射したG
光は第1の1/4波長板13gを介して再度第1の偏光
ビームスプリッター11aに入射し、第1の偏光ビーム
スプリッター11aの偏光分離面を透過して光源1側に
戻る。
【0044】また、白色表示を行なう際には、緑用の反
射型液晶表示素子12gは入射光の偏光方向を90度回
転させるために、出射光はS偏光となり、第1の1/4
波長板13gを介して第1の偏光ビームスプリッター1
1aに再度入射する。
【0045】S偏光となったG光は、第1の偏光ビーム
スプリッター11aの偏光分離面で反射され、第3の偏
光ビームスプリッター11cに入射して第3の偏光ビー
ムスプリッター11cの偏光分離面で反射された後、投
射レンズ14を介して不図示のスクリーン(被投射面)
上に像を結ぶ。
【0046】一方、ダイクロイックミラー6を透過した
RとBの光は、第1の色選択性位相差板8aに入射す
る。ここで、R光の偏光はP偏光からS偏光に変換さ
れ、S偏光のR光とP偏光のB光は第2の偏光ビームス
プリッター11bに入射する。
【0047】第2の偏光ビームスプリッター11bにS
偏光で入射したR光は、第2の偏光ビームスプリッター
11bの偏光分離面で反射され、第2の1/4波長板1
3rを介して赤用の反射型液晶表示素子12rに入射す
る。
【0048】S偏光のR光が赤用の反射型液晶表示素子
12rに入射したとき、黒表示の際には、入射された光
に対して赤用の反射型液晶表示素子12rは作用をせ
ず、入射したS偏光のR光は第2の1/4波長板13r
を介して第2の偏光ビームスプリッター11bに再度入
射し、第2の偏光ビームスプリッター11bの偏光分離
面を反射して光源1側に戻る。
【0049】また、白色表示を行なう際には、赤用の反
射型液晶表示素子12rは入射光の偏光方向を90度回
転させるために出射光はP偏光となり、この出射光は第
2の1/4波長板13rを介して第2の偏光ビームスプ
リッター11bに再度入射して、第2の偏光ビームスプ
リッター11bの偏光分離面を透過し、第2の色選択性
位相差板8bに入射する。
【0050】なお、第2の色選択性位相差板8bはB光
の偏光方向を変換する作用を持つものであり、R光には
作用をしない。
【0051】その後、P偏光のR光は、第3の偏光ビー
ムスプリッター11cに入射して第3の偏光ビームスプ
リッター11cの偏光分離面を透過し、投射レンズ14
を介して、不図示のスクリーン上に像を結ぶ。
【0052】また、第2の偏光ビームスプリッター11
bにP偏光として入射したB光は、第2の偏光ビームス
プリッター11bの偏光分離面を透過し、第3の1/4
波長板13bを介して青用の反射型液晶表示素子12b
に入射する。
【0053】P偏光のB光が青用の反射型液晶表示素子
12bに入射したとき、黒表示の際には、入射光に対し
て青用の反射型液晶表示素子12bは作用をせず、入射
したP偏光のB光は第3の1/4波長板13bを介して
第2の偏光ビームスプリッタ−11bに再度入射し、第
2の偏光ビームスプリッター11bの偏光分離面を透過
して光源1側に戻る。
【0054】また、白色表示を行なう際には、青用の反
射型液晶表示素子12bは入射光の偏光方向を90度回
転させるために出射光はS偏光となり、この射出光は第
3の1/4波長板13bを介して第2の偏光ビームスプ
リッター11bに再度入射して、第2の偏光ビームスプ
リッター11bの偏光分離面で反射され、第2の色選択
性位相差板8bに入射する。
【0055】第2の色選択性位相差板8bはB光の偏光
方向を変換する作用を持つものであるため、B光はS偏
光からP偏光に変換され、第3の偏光ビームスプリッタ
ー11cに入射する。
【0056】その後、第3の偏光ビームスプリッター1
1cに入射したB光は、第3の偏光ビームスプリッター
11cの偏光分離面を透過した後、投射レンズ14を介
して不図示のスクリーン上に像を結ぶ。
【0057】このように構成された投射型画像表示装置
において、通常、光源1からの照明光により光が透過・
反射する部分は発熱する。このため、偏光ビームスプリ
ッター11a、11b、11cも発熱することになる。
【0058】偏光ビームスプリッター11a、11b、
11cの温度分布としては、照明光の分布(中心光と周
辺光)や偏光ビームスプリッターの形状、体積等によ
り、偏光ビームスプリッター全体が均一の温度になるこ
とはなく、温度差を持った温度分布になる。
【0059】このように、偏光ビームスプリッター内で
温度差が生じると、この偏光ビームスプリッターを構成
する光学硝材に内部応力が発生することになり、その結
果、光弾性により入射光の直線偏光が楕円偏光となる複
屈折が発生する。このため、望まない偏光成分が偏光分
離面に入射し、この偏光分離面での反射・透過が確実に
行なわれなくなる(反射・透過の関係が崩れる)。これ
により、被投射面(スクリーン上)に偏光分離面での漏
れ光が到達しまうことにより、投射画像のコントラスト
および品位が低下する。
【0060】そこで、本実施形態では、図1に示すよう
に、偏光ビームスプリッター11a、11b、11cの
それぞれに、第1の冷却ユニットと、偏光ビームスプリ
ッターにおける第1の冷却ユニットにより冷却される側
の部分の温度を検出する温度センサと、偏光ビームスプ
リッターにおける第1の冷却ユニットが対向又は接触配
置された面の反対側の面に対向又は接触配置された第2
の冷却ユニットと、温度センサによる検出結果に基づい
て第1の冷却ユニットを制御する温度制御回路とが設け
られている。
【0061】そして、本実施形態では、温度センサによ
る検出温度に基づいて、第2の冷却ユニットの冷却温度
に合わせて第1の冷却ユニットを温度制御回路にて制御
するよう構成している。これにより、偏光ビームスプリ
ッター11a、11b、11c内で略均一な温度分布を
持つことになり、高いコントラストで高品位な投射画像
を得ることができる。
【0062】次に、第1および第2の冷却ユニットを設
けた理由と、その具体的構成について図2を用いて説明
する。
【0063】図2は、偏光ビームスプリッター11aの
みを示した図である。偏光ビームスプリッター11b、
11cについては構成が同じであるため、説明を省略す
る。
【0064】図2に示すように、偏光ビームスプリッタ
ー11aはその全体が直方体若しくは立方体形状に形成
されている。21は偏光ビームスプリッター11aを冷
却可能な冷却ファン(第1の冷却ユニット)であり、偏
光ビームスプリッター11aにおける光源1からの照明
光が透過(入射又は射出)しない面(図2の上面)に対
向するよう配置されている。
【0065】22は偏光ビームスプリッター11aに接
触することにより、この偏光ビームスプリッター11a
を冷却する放熱部材(第2の冷却ユニット)であり、偏
光ビームスプリッター11aよりも熱伝導率が高い材料
にて形成されている。この放熱部材22は、偏光ビーム
スプリッター11aにおける上記冷却ファン21が対向
するよう配置された面の反対側の面(図2の下面)に固
着されている。
【0066】23は偏光ビームスプリッター11aにお
ける上記冷却ファン21が対向するよう配置された面の
略中央に固着された温度センサであり、偏光ビームスプ
リッター11aの温度を検出して電気信号を出力する。
【0067】この構成において、冷却ファン21および
放熱部材22の2つの冷却ユニットを有している理由と
しては、偏光ビームスプリッター11aを冷却するには
冷却ファン21のみでも冷却可能であるが、偏光ビーム
スプリッター11aにおいては、冷却ファン21を対向
配置した面側の部分がほとんどの冷却風を受けるため、
この面側の部分が最もよく冷却される。しかし、偏光ビ
ームスプリッター11aは直方体又は立方体形状であ
り、体積も大きいため、冷却ファン21のみでは偏光ビ
ームスプリッター11aの全体を十分に冷却することが
できず、特に冷却ファン21とは反対の面側の部分との
間で温度差が生じやすい。
【0068】そこで、本実施形態では、偏光ビームスプ
リッター11aにおける冷却ファン21側とは反対側の
面に放熱部材22を固着し、こちら側の部分も十分に冷
却されるようにしている。
【0069】次に、冷却ファン21の制御について、図
3を参照しながら説明する。なお、偏光ビームスプリッ
ター11b、11cの冷却制御については偏光ビームス
プリッター11aと同じであるため、ここでは偏光ビー
ムスプリッター11aのみについて説明する。
【0070】図3は、光源1からの照明光を偏光ビーム
スプリッター11aに入射させたときに、偏光ビームス
プリッター11aの放熱部材22を設けた側の温度を時
間軸で追ったときのグラフである。
【0071】このグラフから分かるように、偏光ビーム
スプリッター11aの放熱部材22の固着面側は、ある
時間までは徐々に温度が上昇しており、ある時間を過ぎ
るとほぼ一定温度となる。そこで、この特性を偏光ビー
ムスプリッター11a用の温度制御回路に記憶してお
く。
【0072】この状態において、画像表示装置の電源が
ONされると、光源1が点灯される。光源1が点灯され
たのとほぼ同時に、温度制御回路により冷却ファン21
が回転駆動され、偏光ビームスプリッター11aにおけ
る冷却ファン21側の部分を冷却する。
【0073】この際、温度制御回路は、前述した図3の
グラフにて示す偏光ビームスプリッター11aの放熱部
材22による温度特性値と、温度センサ23による偏光
ビームスプリッター11aの冷却ファン21側の温度検
出値とが略等しい温度となるよう冷却ファン21の回転
数を制御する。
【0074】そして、この制御を繰り返すことにより、
偏光ビームスプリッター11a内の温度は略均一化さ
れ、偏光ビームスプリッター11aの内部応力およびこ
れに起因した複屈折の発生が防止される。
【0075】このように、3つの偏光ビームスプリッタ
ー11a、11b、11cの内部での温度分布が略均一
化されることにより、各偏光分離面での漏れ光の発生を
抑えることができ、高コントラストで高品位の投射画像
を得ることができる。
【0076】(第2実施形態)図4および図5には、本
発明の第2実施形態である投射型画像表示装置の構成を
示している。なお、本実施形態において第1実施形態と
共通する構成要素には第1実施形態と同符号を付して説
明に代える。
【0077】本実施形態において、光源1からの照明光
により偏光ビームスプリッター11a、11b、11c
が発熱する。
【0078】そして、偏光ビームスプリッター11a、
11b、11cの温度分布としては、照明光の分布(中
心光と周辺光)や偏光ビームスプリッターの形状、体積
等により、偏光ビームスプリッター全体が均一の温度に
なることはなく、温度差を持った温度分布になる。
【0079】このように、偏光ビームスプリッター内で
温度差が生じると、この偏光ビームスプリッターを構成
する光学硝材に内部応力が発生することになり、その結
果、光弾性により入射光の直線偏光が楕円偏光となる複
屈折が発生する。このため、望まない偏光成分が偏光分
離面に入射し、この偏光分離面での反射・透過が確実に
行なわれなくなる(反射・透過の関係が崩れる)。これ
により、被投射面(スクリーン上)に偏光分離面での漏
れ光が到達しまうことにより、投射画像のコントラスト
および品位が低下する。
【0080】そこで、本実施形態では、図4に示すよう
に、偏光ビームスプリッター11a、11b、11cの
それぞれに、第1の冷却ユニットと、偏光ビームスプリ
ッターにおける第1の冷却ユニットにより冷却される側
の部分の温度を検出する第1の温度センサと、偏光ビー
ムスプリッターにおける第1の冷却ユニットが対向又は
接触配置された面の反対側の面に対向又は接触配置され
た第2の冷却ユニットと、偏光ビームスプリッターにお
ける第2の冷却ユニットにより冷却される側の部分の温
度を検出する第2の温度センサと、第1および第2の温
度センサによる検出結果に基づいて第1の冷却ユニット
を制御する温度制御回路とが設けられている。
【0081】そして、本実施形態では、第1の冷却ユニ
ットによる冷却温度の検出結果と第2の冷却ユニットに
よる冷却温度の検出結果とが略等しい温度になるように
第1の冷却ユニットを温度制御回路にて制御するよう構
成している。これにより、偏光ビームスプリッター11
a、11b、11c内で略均一な温度分布を持つことに
なり、高いコントラストで高品位な投射画像を得ること
ができる。
【0082】次に、第1および第2の冷却ユニットを設
けた理由と、その具体的構成について図5を用いて説明
する。
【0083】図5は、偏光ビームスプリッター11aの
みを示した図である。なお、偏光ビームスプリッター1
1b、11cについては構成が同じであるため説明を省
略する。
【0084】図5に示すように、偏光ビームスプリッタ
ー11aはその全体が直方体若しくは立方体形状に形成
されている。31は偏光ビームスプリッター11aを冷
却可能な冷却ファン(第1の冷却ユニット)であり、偏
光ビームスプリッター11aにおける光源1からの照明
光が透過(入射又は射出)しない面(図5の上面)に対
向するよう配置されている。
【0085】32は偏光ビームスプリッター11aに接
触することにより、この偏光ビームスプリッター11a
を冷却する放熱部材(第2の冷却ユニット)であり、偏
光ビームスプリッター11aよりも熱伝導率が高い材料
にて形成されている。この放熱部材32は、偏光ビーム
スプリッター11aにおける上記冷却ファン31が対向
するよう配置された面の反対側の面(図5の下面)の周
囲部分に固着されている。
【0086】33は偏光ビームスプリッター11aにお
ける上記冷却ファン31が対向するよう配置された面の
略中央に固着された第1の温度センサであり、偏光ビー
ムスプリッター11aの温度を検出して電気信号を出力
する。34は偏光ビームスプリッター11aにおける上
記放熱部材32が固着された面の略中央に固着された第
2の温度センサであり、偏光ビームスプリッター11a
の温度を検出して電気信号を出力する。
【0087】この構成において、冷却ファン31および
放熱部材32の2つの冷却手段を有している理由として
は、第1実施形態と同様に、偏光ビームスプリッター1
1aを冷却するには冷却ファン31のみでも冷却可能で
あるが、偏光ビームスプリッター11aにおいては、冷
却ファン31を対向するよう配置した面側の部分がほと
んどの冷却風を受けるため、この面側の部分が最もよく
冷却される。しかし、偏光ビームスプリッター11aは
直方体又は立方体形状であり、体積も大きいため、冷却
ファン31のみでは偏光ビームスプリッター11aの全
体を十分に冷却することができず、特に冷却ファン31
とは反対の面側の部分との間で温度差が生じやすい。
【0088】そこで、本実施形態では、偏光ビームスプ
リッター11aにおける冷却ファン31側とは反対側の
面に放熱部材32を固着し、こちら側の部分も十分に冷
却されるようにしている。
【0089】次に、冷却ファン31の制御について、図
6のフローチャートを参照しながら説明する。なお、偏
光ビームスプリッター11b、11cの冷却制御につい
ては偏光ビームスプリッター11aと同じであるため、
ここでは偏光ビームスプリッター11aのみについて説
明する。
【0090】画像表示装置の電源がONされると(♯1
01)、この表示装置の全体の制御を司る不図示のCP
U等からなるメイン制御回路は光源1を点灯させる。次
に、温度制御回路は音字制御を開始し(♯102)、放
熱部材32側の偏光ビームスプリッター11aの温度を
第2の温度センサ34により検出する(♯103,10
4)。
【0091】一方、温度制御回路は、冷却ファン31を
回転させ(♯105)、偏光ビームスプリッター11a
を冷却する。また、この際、冷却ファン31側の偏光ビ
ームスプリッター11aの温度を第1の温度センサ33
にて検出する(♯106)。
【0092】そして、光源1の照明光により偏光ビーム
スプリッター11aが徐々に加熱されるが、第1の温度
センサ33により検出された温度が第2の温度センサ3
4により検出された温度以下である場合は(♯10
7)、温度制御回路は、冷却ファン31の回転数を減少
させて、偏光ビームスプリッター11aにおける冷却フ
ァン31側の部分の温度が上昇するように制御する(♯
108)。そして、再度、第1の温度センサ33により
偏光ビームスプリッター11aの温度を検出する(♯1
06)。
【0093】第1の温度センサ33により検出された温
度が第2の温度センサ34により検出された温度を超え
た場合には(♯107)、温度制御回路は、冷却ファン
31の回転数を増加させ、偏光ビームスプリッター11
aにおける冷却ファン31側の部分の温度が下降するよ
うに制御する(♯109)。そして、再度、第1の温度
センサ33により偏光ビームスプリッター11aの温度
を検出する(♯106)。
【0094】このような制御を繰り返すことにより、偏
光ビームスプリッター11a内の温度は第2の温度セン
サ34により検出される温度に略均一化され、偏光ビー
ムスプリッター11aの内部応力およびこれに起因した
複屈折の発生が防止される。
【0095】このように、3つの偏光ビームスプリッタ
ー11a、11b、11cの内部での温度分布が略均一
化されることにより、各偏光分離面での漏れ光の発生を
抑えることができ、高コントラストで高品位の投射画像
を得ることができる。
【0096】なお、光源1からの照明光を偏光ビームス
プリッター11aに入射させ、放熱部材32によって偏
光ビームスプリッター11aの熱を放熱した際の偏光ビ
ームスプリッター11aの温度を時間軸で追った際の特
性は図3で説明したのと同じである。
【0097】また、第1および第2実施形態では、2つ
の冷却ユニットのうち一方のみ冷却ファンをを用いた
が、他方の冷却ユニットとして冷却ファン(定回転駆動
するのが好ましい)を用いることも可能である。
【0098】(第3実施形態)図7および図8には、本
発明の第3実施形態である投射型画像表示装置の構成を
示している。なお、本実施形態において第1実施形態と
共通する構成要素には第1実施形態と同符号を付して説
明に代える。
【0099】本実施形態において、光源1からの照明光
により偏光ビームスプリッター11a、11b、11c
が発熱する。
【0100】そして、偏光ビームスプリッター11a、
11b、11cの温度分布としては、照明光の分布(中
心光と周辺光)や偏光ビームスプリッターの形状、体積
等により、偏光ビームスプリッター全体が均一の温度に
なることはなく、温度差を持った温度分布になる。
【0101】このように、偏光ビームスプリッター内で
温度差が生じると、この偏光ビームスプリッターを構成
する光学硝材に内部応力が発生することになり、その結
果、光弾性により入射光の直線偏光が楕円偏光となる複
屈折が発生する。このため、望まない偏光成分が偏光分
離面に入射し、この偏光分離面での反射・透過が確実に
行なわれなくなる(反射・透過の関係が崩れる)。これ
により、被投射面(スクリーン上)に偏光分離面での漏
れ光が到達しまうことにより、投射画像のコントラスト
および品位が低下する。
【0102】そこで、本実施形態では、図7に示すよう
に、偏光ビームスプリッター11a、11b、11cの
それぞれに、第1の冷却ユニットと、偏光ビームスプリ
ッターにおける第1の冷却ユニットにより冷却される側
の部分の温度を検出する第1の温度センサと、偏光ビー
ムスプリッターにおける第1の冷却ユニットが対向又は
接触配置された面の反対側の面に対向又は接触配置され
た第2の冷却ユニットと、偏光ビームスプリッターにお
ける第2の冷却ユニットにより冷却される側の部分の温
度を検出する第2の温度センサと、第1の冷却ユニット
を一定状態で動作させるとともに第1および第2の温度
センサによる検出結果に基づいて第2の冷却ユニットを
制御する温度制御回路とが設けられている。
【0103】そして、本実施形態では、第1の冷却ユニ
ットによる冷却温度の検出結果と第2の冷却ユニットに
よる冷却温度の検出結果とが略等しい温度になるように
第2の冷却ユニットを温度制御回路にて制御するよう構
成している。これにより、偏光ビームスプリッター11
a、11b、11c内で略均一な温度分布を持つことに
なり、高いコントラストで高品位な投射画像を得ること
ができる。
【0104】次に、第1および第2の冷却ユニットを設
けた理由と、その具体的構成について図8を用いて説明
する。
【0105】図8は、偏光ビームスプリッター11aの
みを示した図である。なお、偏光ビームスプリッター1
1b、11cについては構成が同じであるため説明を省
略する。
【0106】図8に示すように、偏光ビームスプリッタ
ー11aはその全体が直方体若しくは立方体形状に形成
されている。41は偏光ビームスプリッター11aを冷
却可能な冷却ファン(第1の冷却ユニット)であり、偏
光ビームスプリッター11aにおける光源1からの照明
光が透過(入射又は射出)しない面(図8の上面)に対
向するよう配置されている。
【0107】42は電流を流すことにより片面が吸熱面
(又は放熱面)となり、もう一方の面が発熱面となるシ
ート状のペルチエ素子(第2の冷却ユニット)であり、
吸熱面が偏光ビームスプリッター11aにおける上記冷
却ファン31が対向するよう配置された面の反対側の面
(図8の下面)の周囲部分に固着されている。
【0108】43は偏光ビームスプリッター11aにお
ける上記冷却ファン41が対向するよう配置された面の
略中央に固着された第1の温度センサであり、偏光ビー
ムスプリッター11aの温度を検出して電気信号を出力
する。44は偏光ビームスプリッター11aにおける上
記ペルチエ素子42が固着された面の略中央に固着され
た第2の温度センサであり、偏光ビームスプリッター1
1aの温度を検出して電気信号を出力する。
【0109】この構成において、冷却ファン41および
ペルチエ素子42の2つの冷却手段を有している理由と
しては、第1実施形態と同様に、偏光ビームスプリッタ
ー11aを冷却するには冷却ファン31のみでも冷却可
能であるが、偏光ビームスプリッター11aにおいて
は、冷却ファン31を対向するよう配置した面側の部分
がほとんどの冷却風を受けるため、この面側の部分が最
もよく冷却される。しかし、偏光ビームスプリッター1
1aは直方体又は立方体形状であり、体積も大きいた
め、冷却ファン31のみでは偏光ビームスプリッター1
1aの全体を十分に冷却することができず、特に冷却フ
ァン31とは反対の面側の部分との間で温度差が生じや
すい。
【0110】そこで、本実施形態では、偏光ビームスプ
リッター11aにおける冷却ファン31側とは反対側の
面にペルチエ素子42を固着し、こちら側の部分も十分
に冷却されるようにしている。
【0111】次に、ペルチエ素子42の制御について、
図9のフローチャートを参照しながら説明する。なお、
偏光ビームスプリッター11b、11cの冷却制御につ
いては偏光ビームスプリッター11aと同じであるた
め、ここでは偏光ビームスプリッター11aのみについ
て説明する。
【0112】画像表示装置の電源がONされると(♯2
01)、この表示装置の全体の制御を司る不図示のCP
U等からなるメイン制御回路は光源1を点灯させる。次
に、温度制御回路は温度制御を開始し(♯202)、冷
却ファン41を所定の回転数で回転させ(♯203)、
偏光ビームスプリッター11aにおける冷却ファン41
側の温度を第1の温度センサ43により検出する(♯2
04)。
【0113】一方、温度制御回路は、ペルチエ素子42
に電流を流して吸熱作用を生じさせ(♯205)、偏光
ビームスプリッター11aを冷却する。また、この際、
第2の温度センサ44により偏光ビームスプリッター1
1aにおけるペルチエ素子42側の部分の温度を検出す
る(♯206)。
【0114】そして、光源1からの照明光により偏光ビ
ームスプリッター11aが徐々に加熱されるが、第2の
温度センサ44により検出される温度が第1の温度セン
サ43により検出される温度以下である場合は(♯20
7)、温度制御回路はペルチエ素子42に通電している
電流値を減少させて、偏光ビームスプリッター11aに
おけるペルチエ素子42側の温度が上昇するように制御
し(♯208)、再度、第2の温度センサ44により偏
光ビームスプリッター11aの温度を検出する(♯20
6)。
【0115】第2の温度センサ44により検出される温
度が第1の温度センサ43により検出される温度を超え
た場合は(♯207)、温度制御回路はペルチエ素子4
2に通電している電流値を増加させ、偏光ビームスプリ
ッター11aにおけるペルチエ素子42側の温度が下降
するように制御し(♯209)、再度、第2の温度セン
サ44により偏光ビームスプリッター11aの温度を検
出する(♯206)。
【0116】このような制御を繰り返すことにより、偏
光ビームスプリッター11a内の温度は第1の温度セン
サ43により検出される温度に略均一化され、偏光ビー
ムスプリッター11aの内部応力およびこれに起因した
複屈折の発生が防止される。
【0117】このように、3つの偏光ビームスプリッタ
ー11a、11b、11cの内部での温度分布が略均一
化されることにより、各偏光分離面での漏れ光の発生を
抑えることができ、高コントラストで高品位の投射画像
を得ることができる。
【0118】なお、本実施形態では、冷却ファンの回転
数制御は行わず、冷却ファンに一定の風量を供給させる
ようにしているので、冷却ファンとしては偏光ビームス
プリッターの冷却専用のものである必要はなく、例え
ば、反射型液晶素子を冷却するファンの冷却風を利用し
てもよい。
【0119】また、本実施形態では、第2の冷却ユニッ
トとして冷却ファンを用いた場合について説明したが、
第1および第2実施形態にて用いた放熱部材を使用した
り、定電流を通電するペルチエ素子を用いてもよい。こ
の場合、ペルチエ素子からも放熱部材からも冷却ファン
のような騒音が発生しないので、画像表示装置の静音化
に有効である。しかも、ペルチエ素子はシート状である
ので、冷却ファンを用いる場合に比べて光学系および装
置を小型化することができる。
【0120】(第4実施形態)図11には、本発明の第
3実施形態である投射型画像表示装置の構成を示してい
る。
【0121】図11において、101は連続スペクトル
で白色光を発光する光源、102は光源101からの光
を所定の方向に集光するリフレクターである。103a
は矩形のレンズをマトリックス状に配置した第1のフラ
イアイレンズ、103bは第1のフライアイレンズ10
3aの個々のレンズに対応したレンズアレイからなる第
2のフライアイレンズである。104は無偏光光を所定
の偏光方向の光に揃える偏光変換素子、105aはコン
デンサーレンズ、105bはフィールドレンズ、105
cはミラーである。
【0122】また、106は青(B)と赤(R)の波長
領域の光を透過し、緑(G)の波長領域の光を反射する
ダイクロイックミラーである。107はGとRの中間の
波長領域の光を一部カットするカラーフィルターであ
る。108aはR光の偏光方向を90度変換し、B光の
偏光方向は変換しない第1の色選択性位相差板であり、
108bはB光の偏光方向を90度変換し、Rの光の偏
光方向は変換しない第2の色選択性位相差板である。
【0123】111a、111b、111cはそれぞ
れ、P偏光を透過し、S偏光を反射する偏光分離面を有
する第1、第2および第3の偏光ビームスプリッターで
ある。これら偏光ビームスプリッター111a、111
b、111cは、一対の三角柱プリズム形状の光学硝子
を接合して構成されたものであり、接合面には多層膜か
らなる偏光分離面が形成されている。
【0124】112r、112g、112bはそれぞ
れ、入射した光を反射するとともに、画像変調して画像
光を射出する(画像を表示する)赤用の反射型液晶表示
素子、緑用の反射型液晶表示素子および青用の反射型液
晶表示素子である。なお、これら反射型液晶表示素子1
12r、112g、112bには不図示の駆動回路が接
続されており、この駆動回路には、不図示のパーソナル
コンピュータ、テレビ、ビデオ、DVD等の画像情報供
給装置から画像情報が供給される。駆動回路はその画像
情報に基づいて反射型液晶表示素子を駆動し、各色用の
画像を表示させる。
【0125】113g、113r、113bはそれぞ
れ、緑用の第1の1/4波長板、赤用の第2の1/4波
長板、青用の第3の1/4波長板である。114は投射
レンズである。
【0126】なお、以上の光源101から投射レンズ1
14までの光学系全体が画像表示光学系であり、このう
ちダイクロイックミラー106から第3の偏光ビームス
プリッター111cまでが色分解合成光学系である。
【0127】光源101から発した照明光(白色光)
は、第1のフライアイレンズ103aおよび第2フライ
アイレンズ103bを透過し、さらに偏光変換素子10
4によってP偏光にそろえられる。P偏光にそろえられ
た照明光は、コンデンサーレンズ105aを透過し、ミ
ラー105cで反射し、フィールドレンズ105bを透
過してダイクロイックミラー106に入射する。ダイク
ロイックミラー106に入射した照明光は、G光成分の
反射とRおよびB光成分の透過とによってG光とRおよ
びB光とに分解される。
【0128】ダイクロイックミラー106によって反射
されたP偏光のG光は、カラーフィルター107を介し
て第1の偏光ビームスプリッター111aに入射する。
P偏光のG光は、第1の偏光ビームスプリッター111
aの偏光分離面を透過し、緑用の第1の1/4波長板1
13gを介して緑用の反射型液晶表示素子112gに入
射する。
【0129】この際、偏光変換素子104の変換効率が
有限の値であるために照明光にわずかに混在するS偏光
光は、第1の偏光ビームスプリッター111aの偏光分
離面によって反射され、主光路から除去される。
【0130】P偏光のG光が緑用の反射型液晶表示素子
112gに入射したとき、黒表示の際には入射光に対し
て反射型の液晶表示素子112gは作用をせず、入射し
たG光は第1の1/4波長板113gを介して再度第1
の偏光ビームスプリッター111aに入射し、第1の偏
光ビームスプリッター111aの偏光分離面を透過して
光源101側に戻る。
【0131】また、白色表示を行なう際には、緑用の反
射型液晶表示素子112gは入射光の偏光方向を90度
回転させるために、出射光はS偏光となり、第1の1/
4波長板113gを介して第1の偏光ビームスプリッタ
ー111aに再度入射する。
【0132】S偏光となったG光は、第1の偏光ビーム
スプリッター111aの偏光分離面で反射され、第3の
偏光ビームスプリッター111cに入射して第3の偏光
ビームスプリッター111cの偏光分離面で反射された
後、投射レンズ114を介して不図示のスクリーン(被
投射面)上に像を結ぶ。
【0133】一方、ダイクロイックミラー106を透過
したRとBの光は、第1の色選択性位相差板108aに
入射する。ここで、R光の偏光はP偏光からS偏光に変
換され、S偏光のR光とP偏光のB光は第2の偏光ビー
ムスプリッター111bに入射する。
【0134】第2の偏光ビームスプリッター111bに
S偏光で入射したR光は、第2の偏光ビームスプリッタ
ー111bの偏光分離面で反射され、第2の1/4波長
板113rを介して赤用の反射型液晶表示素子112r
に入射する。
【0135】S偏光のR光が赤用の反射型液晶表示素子
112rに入射したとき、黒表示の際には、入射された
光に対して赤用の反射型液晶表示素子112rは作用を
せず、入射したS偏光のR光は第2の1/4波長板11
3rを介して第2の偏光ビームスプリッター111bに
再度入射し、第2の偏光ビームスプリッター111bの
偏光分離面を反射して光源101側に戻る。
【0136】また、白色表示を行なう際には、赤用の反
射型液晶表示素子112rは入射光の偏光方向を90度
回転させるために出射光はP偏光となり、この出射光は
第2の1/4波長板113rを介して第2の偏光ビーム
スプリッター111bに再度入射して、第2の偏光ビー
ムスプリッター111bの偏光分離面を透過し、第2の
色選択性位相差板108bに入射する。
【0137】なお、第2の色選択性位相差板108bは
B光の偏光方向を変換する作用を持つものであり、R光
には作用をしない。
【0138】その後、P偏光のR光は、第3の偏光ビー
ムスプリッター111cに入射して第3の偏光ビームス
プリッター111cの偏光分離面を透過し、投射レンズ
114を介して、不図示のスクリーン上に像を結ぶ。
【0139】また、第2の偏光ビームスプリッター11
1bにP偏光として入射したB光は、第2の偏光ビーム
スプリッター111bの偏光分離面を透過し、第3の1
/4波長板113bを介して青用の反射型液晶表示素子
112bに入射する。
【0140】P偏光のB光が青用の反射型液晶表示素子
112bに入射したとき、黒表示の際には、入射光に対
して青用の反射型液晶表示素子112bは作用をせず、
入射したP偏光のB光は第3の1/4波長板113bを
介して第2の偏光ビームスプリッター111bに再度入
射し、第2の偏光ビームスプリッター111bの偏光分
離面を透過して光源101側に戻る。
【0141】また、白色表示を行なう際には、青用の反
射型液晶表示素子112bは入射光の偏光方向を90度
回転させるために出射光はS偏光となり、この射出光は
第3の1/4波長板113bを介して第2の偏光ビーム
スプリッター111bに再度入射して、第2の偏光ビー
ムスプリッター111bの偏光分離面で反射され、第2
の色選択性位相差板108bに入射する。
【0142】第2の色選択性位相差板108bはB光の
偏光方向を変換する作用を持つものであるため、B光は
S偏光からP偏光に変換され、第3の偏光ビームスプリ
ッター111cに入射する。
【0143】その後、第3の偏光ビームスプリッター1
11cに入射したB光は、第3の偏光ビームスプリッタ
ー111cの偏光分離面を透過した後、投射レンズ11
4を介して不図示のスクリーン上に像を結ぶ。
【0144】このように構成された投射型画像表示装置
において、通常、光源101からの照明光により光が透
過・反射する部分は発熱する。このため、偏光ビームス
プリッター111a、111b、111cも発熱するこ
とになる。
【0145】そして、偏光ビームスプリッター111
a、111b、111cの温度分布としては、照明光の
分布(中心光と周辺光)や偏光ビームスプリッターの形
状、体積等により、偏光ビームスプリッター全体が均一
の温度になることはなく、温度差を持った温度分布にな
る。
【0146】このように、偏光ビームスプリッター内で
温度差が生じると、この偏光ビームスプリッターを構成
する光学硝材に内部応力が発生することになり、その結
果、光弾性により入射光の直線偏光が楕円偏光となる複
屈折が発生する。このため、望まない偏光成分が偏光分
離面に入射し、この偏光分離面での反射・透過が確実に
行なわれなくなる(反射・透過の関係が崩れる)。これ
により、被投射面(スクリーン上)に偏光分離面での漏
れ光が到達しまうことにより、投射画像のコントラスト
および品位が低下する。
【0147】そこで、本実施形態では、図10に示すよ
うに、偏光ビームスプリッター111a、111b、1
11cのそれぞれに、ヒータ(図では1つのみ示してい
るが、実際には2つ)と、偏光ビームスプリッターにお
けるヒータにより加熱される側の部分の温度を検出する
温度センサ(図では1つのみ示しているが、実際には2
つ)と、温度センサによる検出結果に基づいてヒータを
制御し、偏光ビームスプリッター111a、111b、
111cの温度を管理する温度制御回路とが設けられて
いる。
【0148】また、本実施形態では、偏光ビームスプリ
ッター111a、111b、111cにおける光源1か
らの照明光による発熱温度T1と、ヒータによる発熱温
度T2とが、 T1≦T2 となるように設定して温度制御回路により温度を制御す
る。すなわち、偏光ビームスプリッター111a、11
1b、111cが光源101からの照明光によって常時
発熱していることを利用して、ヒータによる発熱温度T
2が偏光ビームスプリッター111a、111b、11
1cの照明光による発熱温度T1と同じかそれ以上の温
度となるようにヒータの発熱量を制御することにより、
ヒータに偏光ビームスプリッター111a、111b、
111cの補助的加熱を行わせるだけで偏光ビームスプ
リッター111a、111b、111c内の温度差をほ
とんどなくすることができるようにし、省電力効果も得
られるようにしている。
【0149】なお、発熱温度T1を液晶表示素子112
r、112g、112bの制御温度の近傍となるように
設定すれば、液晶表示素子112r、112g、112
bは偏光ビームスプリッター111a、111b、11
1cの近傍に配置されるため、両者の温度を略等しくし
ておくことになり、一方の温度が他方の温度に影響され
ず、温度管理を容易に行うことができる。
【0150】これらにより、偏光ビームスプリッター1
11a、111b、111c内で略均一な温度分布を持
つことになり、高いコントラストで高品位な投射画像を
得ることができる。
【0151】次に、2つのヒータを設けた理由と、その
具体的構成について図11を用いて説明する。
【0152】図11は、偏光ビームスプリッター111
aのみを示した図である。なお、偏光ビームスプリッタ
ー111b、111cについては構成が同じであるため
説明を省略する。
【0153】図11に示すように、偏光ビームスプリッ
ター111aはその全体が直方体若しくは立方体形状に
形成されている。
【0154】121は第1のヒータであり、半導体等の
発熱素子にて形成され、偏光ビームスプリッター111
aにおける光源101からの照明光が透過(入射又は射
出)しない面(図11の上面)の周囲部に固着されてい
る。122は第2のヒータであり、第1のヒータ121
と同様に半導体等の発熱素子にて形成され、偏光ビーム
スプリッター111aにおける第1のヒータ121が固
着された面の反対側の面(図11の下面)の周囲部分に
固着されている。
【0155】123は偏光ビームスプリッター111a
における第1のヒータ121の固着面の略中央に固着さ
れた第1の温度センサであり、偏光ビームスプリッター
111aの温度を検出して電気信号を出力する。124
は偏光ビームスプリッター111aにおける第2のヒー
タ122の固着面の略中央に固着された第2の温度セン
サであり、偏光ビームスプリッター111aの温度を検
出して電気信号を出力する。
【0156】次に、第1および第2のヒータ121、1
22による偏光ビームスプリッターの加熱制御について
図12に示すフローチャートを用いて説明する。なお、
偏光ビームスプリッター111b、111cの加熱制御
については偏光ビームスプリッター111aと同じであ
るため、ここでは偏光ビームスプリッター111aのみ
について説明する。
【0157】画像表示装置の電源がONされると(♯3
01)、この表示装置の全体の制御を司る不図示のCP
U等からなるメイン制御回路は光源101を点灯させ
る。次に、温度制御回路は温度制御を開始し(♯30
2)、第1のヒータ121および第2のヒータ122を
発熱させるようこれらに通電する(#303、#30
4)。
【0158】また、この際、偏光ビームスプリッター1
11aの温度を第1の温度センサ123および第2の温
度センサ124にて検出する(#305、#306)。
【0159】そして、光源101からの照明光と、第1
および第2のヒータ121、122の発熱により偏光ビ
ームスプリッター111aは徐々に加熱されるが、第1
の温度センサ123により後述する設定温度値以下の温
度が検出された場合は(#307)、温度制御回路は第
1のヒータ121の温度を上昇させるよう通電量を制御
し(#308)、再度、第1の温度センサ123により
偏光ビームスプリッター111aの温度を検出する(#
305)。
【0160】ここで、上記「設定温度値」は、光源10
1からの照明光を長時間、偏光ビームスプリッター11
1aに入射させ、偏光ビームスプリッター111aの温
度が最も高くなったときの発熱温度T1に設定されてい
る。
【0161】第1の温度センサ123で上記設定温度値
を超える温度が検出された場合(#307)には、温度
制御回路は第1のヒータ121の発熱温度を下降させる
ように通電量を制御し(#309)、再度、第1の温度
センサ123により偏光ビームスプリッター111aの
温度を検出する(#305)。
【0162】一方、第2の温度センサ124による温度
検出値が、第1の温度センサ123の温度検出値以下で
あった場合は(#310)、温度制御回路は第2のヒー
タ122の発熱温度を上昇させるよう通電制御し(#3
11)、再度、第2の温度センサ124により偏光ビー
ムスプリッター111aの温度を検出する(#30
6)。
【0163】第2の温度センサ124による温度検出値
が第1の温度センサ123の温度検出値を超えた場合は
(#310)、温度制御回路は第2のヒータ122の発
熱温度を下降させるよう通電制御し(#312)、再
度、第2の温度センサ124により偏光ビームスプリッ
ター111aの温度を検出する(#306)。
【0164】このような制御を繰り返すことにより、偏
光ビームスプリッター111a内の温度は第1の温度セ
ンサ123により検出される温度(つまりは設定温度T
1)に略均一化され、偏光ビームスプリッター111a
の内部応力およびこれに起因した複屈折の発生が防止さ
れる。
【0165】このように、3つの偏光ビームスプリッタ
ー111a、111b、111cの内部での温度分布が
略均一化されることにより、各偏光分離面での漏れ光の
発生を抑えることができ、高コントラストで高品位の投
射画像を得ることができる。
【0166】(第5実施形態)図13および図14に
は、本発明の第5実施形態である投射型画像表示装置の
構成を示している。なお、本実施形態において第4実施
形態と共通する構成要素には第4実施形態と同符号を付
して説明に代える。
【0167】本実施形態において、光源101からの照
明光により偏光ビームスプリッター111a、111
b、111cが発熱する。
【0168】そして、偏光ビームスプリッター111
a、111b、111cの温度分布としては、照明光の
分布(中心光と周辺光)や偏光ビームスプリッターの形
状、体積等により、偏光ビームスプリッター全体が均一
の温度になることはなく、温度差を持った温度分布にな
る。
【0169】このように、偏光ビームスプリッター内で
温度差が生じると、この偏光ビームスプリッターを構成
する光学硝材に内部応力が発生することになり、その結
果、光弾性により入射光の直線偏光が楕円偏光となる複
屈折が発生する。このため、望まない偏光成分が偏光分
離面に入射し、この偏光分離面での反射・透過が確実に
行なわれなくなる(反射・透過の関係が崩れる)。これ
により、被投射面(スクリーン上)に偏光分離面での漏
れ光が到達しまうことにより、投射画像のコントラスト
および品位が低下する。
【0170】そこで、本実施形態では、図13に示すよ
うに、偏光ビームスプリッター111a、111b、1
11cのそれぞれに、電流を流すことにより片面が発熱
面となり、もう一方の面が吸熱面(又は放熱面)となる
シート状のペルチエ素子(図では1つのみ示している
が、実際には2つ)と、偏光ビームスプリッターにおけ
るペルチエ素子により加熱される側の部分の温度を検出
する温度センサ(図では1つのみ示しているが、実際に
は2つ)と、温度センサによる検出結果に基づいてペル
チエ素子を制御し、偏光ビームスプリッター111a、
111b、111cの温度を管理する温度制御回路とが
設けられている。
【0171】また、本実施形態では、偏光ビームスプリ
ッター111a、111b、111cにおける光源1か
らの照明光による発熱温度T1と、ペルチエ素子による
発熱温度T2とが、 T1≦T2 となるように設定して温度制御回路により温度を制御す
る。すなわち、偏光ビームスプリッター111a、11
1b、111cが光源101からの照明光によって常時
発熱していることを利用して、ペルチエ素子による発熱
温度T2が偏光ビームスプリッター111a、111
b、111cの照明光による発熱温度T1と同じかそれ
以上の温度となるようにペルチエ素子の発熱量を制御す
ることにより、ペルチエ素子に偏光ビームスプリッター
111a、111b、111cの補助的加熱を行わせる
だけで偏光ビームスプリッター111a、111b、1
11c内の温度差をほとんどなくすることができるよう
にし、省電力効果も得られるようにしている。
【0172】なお、発熱温度T1を液晶表示素子112
r、112g、112bの制御温度の近傍となるように
設定すれば、液晶表示素子112r、112g、112
bは偏光ビームスプリッター111a、111b、11
1cの近傍に配置されるため、両者の温度を略等しくし
ておくことになり、一方の温度が他方の温度に影響され
ず、温度管理を容易に行うことができる。
【0173】これらにより、偏光ビームスプリッター1
11a、111b、111c内で略均一な温度分布を持
つことになり、高いコントラストで高品位な投射画像を
得ることができる。
【0174】次に、2つのペルチエ素子を設けた理由
と、その具体的構成について図14を用いて説明する。
【0175】図14は、偏光ビームスプリッター111
aのみを示した図である。なお、偏光ビームスプリッタ
ー111b、111cについては構成が同じであるため
説明を省略する。
【0176】図14に示すように、偏光ビームスプリッ
ター111aはその全体が直方体若しくは立方体形状に
形成されている。
【0177】131は第1のペルチエ素子であり、偏光
ビームスプリッター111aにおける光源101からの
照明光が透過(入射又は射出)しない面(図14の上
面)の周囲部に固着されている。132は第2のペルチ
エ素子であり、偏光ビームスプリッター111aにおけ
る第1のペルチエ素子131が固着された面の反対側の
面(図14の下面)の周囲部分に固着されている。
【0178】133は偏光ビームスプリッター111a
における第1のペルチエ素子131の固着面の略中央に
固着された第1の温度センサであり、偏光ビームスプリ
ッター111aの温度を検出して電気信号を出力する。
134は偏光ビームスプリッター111aにおける第2
のペルチエ素子132の固着面の略中央に固着された第
2の温度センサであり、偏光ビームスプリッター111
aの温度を検出して電気信号を出力する。
【0179】次に、第1および第2のペルチエ素子13
1、132による偏光ビームスプリッターの加熱制御に
ついて図15に示すフローチャートを用いて説明する。
なお、偏光ビームスプリッター111b、111cの加
熱制御については偏光ビームスプリッター111aと同
じであるため、ここでは偏光ビームスプリッター111
aのみについて説明する。
【0180】画像表示装置の電源がONされると(♯4
01)、この表示装置の全体の制御を司る不図示のCP
U等からなるメイン制御回路は光源101を点灯させ
る。次に、温度制御回路は温度制御を開始し(♯40
2)、第1のペルチエ素子131および第2のペルチエ
素子132に、これらの偏光ビームスプリッター111
aへの固着面側が発熱するように通電する(#403、
#404)。また、この際、偏光ビームスプリッター1
11aの温度を第1の温度センサ133および第2の温
度センサ134にて検出する(#405、#406)。
【0181】そして、光源101からの照明光と、第1
および第2のペルチエ素子131、132の発熱により
偏光ビームスプリッター111aは徐々に加熱される
が、第1の温度センサ133により後述する設定温度値
以下の温度が検出された場合は(#407)、温度制御
回路は第1のペルチエ素子131の温度を上昇させるよ
う通電電流値を増加させ(#408)、再度、第1の温
度センサ133により偏光ビームスプリッター111a
の温度を検出する(#405)。
【0182】ここで、上記「設定温度値」は、光源10
1からの照明光を長時間、偏光ビームスプリッター11
1aに入射させ、偏光ビームスプリッター111aの温
度が最も高くなったときの発熱温度T1に設定されてい
る。
【0183】第1の温度センサ133で上記設定温度値
を超える温度が検出された場合(#407)には、温度
制御回路は第1のペルチエ素子131の偏光ビームスプ
リッター111aへの固着面側に上記設定温度値を下回
らない範囲で吸熱作用を生じさせるように通電方向(電
流方向)を反転させ(#409)、再度、第1の温度セ
ンサ133により偏光ビームスプリッター111aの温
度を検出する(#405)。
【0184】一方、第2の温度センサ134による温度
検出値が、第1の温度センサ133の温度検出値以下で
あった場合は(#410)、温度制御回路は第2のペル
チエ素子132の発熱温度を上昇させるよう通電電流値
を増加させ(#411)、再度、第2の温度センサ13
4により偏光ビームスプリッター111aの温度を検出
する(#406)。
【0185】第2の温度センサ134による温度検出値
が第1の温度センサ133の温度検出値を超えた場合は
(#410)、温度制御回路は第2のペルチエ素子13
2の偏光ビームスプリッター111aへの固着面側に上
記設定温度値を下回らない範囲で吸熱作用を生じさせる
ように通電方向(電流方向)を反転させ(#412)、
再度、第2の温度センサ134により偏光ビームスプリ
ッター111aの温度を検出する(#406)。
【0186】このような制御を繰り返すことにより、偏
光ビームスプリッター111a内の温度は第1の温度セ
ンサ133により検出される温度(つまりは設定温度T
1)に略均一化され、偏光ビームスプリッター111a
の内部応力およびこれに起因した複屈折の発生が防止さ
れる。
【0187】このように、3つの偏光ビームスプリッタ
ー111a、111b、111cの内部での温度分布が
略均一化されることにより、各偏光分離面での漏れ光の
発生を抑えることができ、高コントラストで高品位の投
射画像を得ることができる。
【0188】(第6実施形態)図16および図17に
は、本発明の第6実施形態である投射型画像表示装置の
構成を示している。なお、本実施形態において第4実施
形態と共通する構成要素には第4実施形態と同符号を付
して説明に代える。
【0189】本実施形態において、光源101からの照
明光により偏光ビームスプリッター111a、111
b、111cが発熱する。
【0190】そして、偏光ビームスプリッター111
a、111b、111cの温度分布としては、照明光の
分布(中心光と周辺光)や偏光ビームスプリッターの形
状、体積等により、偏光ビームスプリッター全体が均一
の温度になることはなく、温度差を持った温度分布にな
る。
【0191】このように、偏光ビームスプリッター内で
温度差が生じると、この偏光ビームスプリッターを構成
する光学硝材に内部応力が発生することになり、その結
果、光弾性により入射光の直線偏光が楕円偏光となる複
屈折が発生する。このため、望まない偏光成分が偏光分
離面に入射し、この偏光分離面での反射・透過が確実に
行なわれなくなる(反射・透過の関係が崩れる)。これ
により、被投射面(スクリーン上)に偏光分離面での漏
れ光が到達しまうことにより、投射画像のコントラスト
および品位が低下する。
【0192】そこで、本実施形態では、図16に示すよ
うに、偏光ビームスプリッター111a、111b、1
11cのそれぞれに、温風ファン(図では1つのみ示し
ているが、実際には2つ)と、偏光ビームスプリッター
における温風ファンにより加熱される側の部分の温度を
検出する温度センサ(図では1つのみ示しているが、実
際には2つ)と、温度センサによる検出結果に基づいて
温風ファンを制御し、偏光ビームスプリッター111
a、111b、111cの温度を管理する温度制御回路
とが設けられている。
【0193】また、本実施形態では、偏光ビームスプリ
ッター111a、111b、111cにおける光源1か
らの照明光による発熱温度T1と、温風ファンによる発
熱温度T2とが、 T1≦T2 となるように設定して温度制御回路により温度を制御す
る。すなわち、偏光ビームスプリッター111a、11
1b、111cが光源101からの照明光によって常時
発熱していることを利用して、温風ファンによる発熱温
度T2が偏光ビームスプリッター111a、111b、
111cの照明光による発熱温度T1と同じかそれ以上
の温度となるように温風ファンの発熱量を制御すること
により、温風ファンに偏光ビームスプリッター111
a、111b、111cの補助的加熱を行わせるだけで
偏光ビームスプリッター111a、111b、111c
内の温度差をほとんどなくすることができるようにし、
省電力効果も得られるようにしている。
【0194】なお、発熱温度T1を液晶表示素子112
r、112g、112bの制御温度の近傍となるように
設定すれば、液晶表示素子112r、112g、112
bは偏光ビームスプリッター111a、111b、11
1cの近傍に配置されるため、両者の温度を略等しくし
ておくことになり、一方の温度が他方の温度に影響され
ず、温度管理を容易に行うことができる。
【0195】これらにより、偏光ビームスプリッター1
11a、111b、111c内で略均一な温度分布を持
つことになり、高いコントラストで高品位な投射画像を
得ることができる。
【0196】次に、2つの温風ファンを設けた理由と、
その具体的構成について図17を用いて説明する。
【0197】図17は、偏光ビームスプリッター111
aのみを示した図である。なお、偏光ビームスプリッタ
ー111b、111cについては構成が同じであるため
説明を省略する。
【0198】図17に示すように、偏光ビームスプリッ
ター111aはその全体が直方体若しくは立方体形状に
形成されている。
【0199】141は第1の温風ファンであり、偏光ビ
ームスプリッター111aにおける光源101からの照
明光が透過(入射又は射出)しない面(図17の上面)
に対向するよう配置されている。142は第2の温風フ
ァンであり、偏光ビームスプリッター111aにおける
第1の温風ファン141が固着された面の反対側の面
(図17の下面)の周囲部分に固着されている。なお、
第1および第2の温風ファン141、142は、内部に
発熱コイルが収納されたファンである。
【0200】143は偏光ビームスプリッター111a
における第1の温風ファン141が対向するよう配置さ
れた面の略中央に固着された第1の温度センサであり、
偏光ビームスプリッター111aの温度を検出して電気
信号を出力する。144は偏光ビームスプリッター11
1aにおける第2の温風ファン142が対向するよう配
置された面の略中央に固着された第2の温度センサであ
り、偏光ビームスプリッター111aの温度を検出して
電気信号を出力する。
【0201】次に、第1および第2の温風ファン14
1、142による偏光ビームスプリッターの加熱制御に
ついて図18に示すフローチャートを用いて説明する。
なお、偏光ビームスプリッター111b、111cの加
熱制御については偏光ビームスプリッター111aと同
じであるため、ここでは偏光ビームスプリッター111
aのみについて説明する。
【0202】画像表示装置の電源がONされると(♯5
01)、この表示装置の全体の制御を司る不図示のCP
U等からなるメイン制御回路は光源101を点灯させ
る。次に、温度制御回路は温度制御を開始し(♯50
2)、第1の温風ファン141および第2の温風ファン
142を駆動するようこれらに通電する(#503、#
504)。また、この際、偏光ビームスプリッター11
1aの温度を第1の温度センサ143および第2の温度
センサ144にて検出する(#505、#506)。
【0203】そして、光源101からの照明光と、第1
および第2の温風ファン141、142からの熱風によ
り偏光ビームスプリッター111aは徐々に加熱される
が、第1の温度センサ143により後述する設定温度値
以下の温度が検出された場合は(#507)、温度制御
回路は第1の温風ファン141における発熱コイルの発
熱温度を上昇させるよう通電量を制御し(#508)、
再度、第1の温度センサ143により偏光ビームスプリ
ッター111aの温度を検出する(#505)。
【0204】ここで、上記「設定温度値」は、光源10
1からの照明光を長時間、偏光ビームスプリッター11
1aに入射させ、偏光ビームスプリッター111aの温
度が最も高くなったときの発熱温度T1に設定されてい
る。
【0205】第1の温度センサ143で上記設定温度値
を超える温度が検出された場合(#507)には、温度
制御回路は第1の温風ファン141における発熱コイル
の発熱温度を下降させるように通電量を制御し(#50
9)、再度、第1の温度センサ143により偏光ビーム
スプリッター111aの温度を検出する(#505)。
【0206】一方、第2の温度センサ144による温度
検出値が、第1の温度センサ143の温度検出値以下で
あった場合は(#510)、温度制御回路は第2の温風
ファン142における発熱コイルの発熱温度を上昇させ
るよう通電制御し(#511)、再度、第2の温度セン
サ144により偏光ビームスプリッター111aの温度
を検出する(#506)。
【0207】第2の温度センサ144による温度検出値
が第1の温度センサ143の温度検出値を超えた場合は
(#510)、温度制御回路は第2の温風ファン142
における発熱コイルの発熱温度を下降させるよう通電制
御し(#512)、再度、第2の温度センサ144によ
り偏光ビームスプリッター111aの温度を検出する
(#506)。
【0208】このような制御を繰り返すことにより、偏
光ビームスプリッター111a内の温度は第1の温度セ
ンサ143により検出される温度(つまりは設定温度T
1)に略均一化され、偏光ビームスプリッター111a
の内部応力およびこれに起因した複屈折の発生が防止さ
れる。
【0209】このように、3つの偏光ビームスプリッタ
ー111a、111b、111cの内部での温度分布が
略均一化されることにより、各偏光分離面での漏れ光の
発生を抑えることができ、高コントラストで高品位の投
射画像を得ることができる。
【0210】なお、上記第4から第6実施形態では、2
つの加熱手段として同じもの(ヒータ、ペルチエ素子、
温風ファン)を用いた場合について説明したが、2つの
加熱手段として互いに異なるものを組み合わせて使用し
てもよい。
【0211】また、上記第1から第6実施形態におい
て、冷却手段又は加熱手段を各偏光ビームスプリッター
について2つずつ設けた場合について説明したが、偏光
ビームスプリッターの内部温度を均一化するためにさら
に多くの数の冷却手段又は加熱手段を設けてもよい。
【0212】さらに、上記第1から第6実施形態におい
て説明した光学系の構成は例に過ぎず、本発明は光学系
内に少なくとも1つの偏光ビームースプリッターを使用
したものであれば、そのいずれにも適用することができ
る。
【0213】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏光ビームスプリッターにおける互いに異なる面側から
複数の温度可変手段(冷却手段や加熱手段)を作用さ
せ、温度検出手段の検出結果に基づいて温度可変手段に
よる冷却又は加熱を制御するようにしているので、体積
の大きな偏光ビームスプリッター内の温度分布を略均一
化することができる。このため、偏光ビームスプリッタ
ーを形成している光学硝材等での内部応力の発生による
複屈折作用によって所望の偏光分離作用が行なわれなく
なるのを防止することができる。
【0214】したがって、この色分解合成光学系を用い
て画像表示光学系や投射型画像表示装置を構成すれば、
偏光分離時の漏れ光による表示画像のコントラストおよ
び品位の低下を防止することができる。
【0215】また、偏光ビームスプリッターの温度が画
像表示素子の制御温度の近傍となるように温度可変手段
を制御すれば、画像表示素子は偏光ビームスプリッター
の近傍に配置されるため、両者の温度を略等しくしてお
くことにより、一方の温度が他方の温度に影響されず、
温度管理を容易に行うことができる。
【0216】なお、温度可変手段としてペルチエ素子を
用いれば、ペルチエ素子は冷却又は温風ファンに比べて
小型であり、音を発生しないため、光学系や投射型画像
装置の小型化および装置の静音化に有効である。
【0217】さらに、加熱手段を用いる場合において、
光源からの照明光による偏光ビームスプリッターの発熱
温度をT1とし、加熱手段による発熱温度をT2とする
とき、T1≦T2なる条件を満足するようにすれば、偏
光ビームスプリッターの中心部が照明光により常時T1
に加熱されていることを利用して偏光ビームスプリッタ
ーの全体がその温度と同じかそれ以上(T2)となるよ
うに加熱手段を制御することができるため、加熱手段に
は補助的加熱を行わせるのみで足り、省電力化に有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である投射型画像表示装
置の構成を示す図。
【図2】上記第1実施形態における偏光ビームスプリッ
ターの周辺の構成図。
【図3】上記第1実施形態における、放熱部材を設けた
偏光ビームスプリッターの温度特性グラフ図。
【図4】本発明の第2実施形態である投射型画像表示装
置の構成を示す図。
【図5】上記第2実施形態における偏光ビームスプリッ
ターの周辺の構成図。
【図6】上記第2実施形態における偏光ビームスプリッ
ターの温度制御フローチャート。
【図7】本発明の第3実施形態である投射型画像表示装
置の構成を示す図。
【図8】上記第3実施形態における偏光ビームスプリッ
ターの周辺の構成図。
【図9】上記第3実施形態における偏光ビームスプリッ
ターの温度制御フローチャート。
【図10】本発明の第4実施形態である投射型画像表示
装置の構成を示す図。
【図11】上記第4実施形態における偏光ビームスプリ
ッターの周辺の構成図。
【図12】上記第4実施形態における偏光ビームスプリ
ッターの温度制御フローチャート。
【図13】本発明の第5実施形態である投射型画像表示
装置の構成を示す図。
【図14】上記第5実施形態における偏光ビームスプリ
ッターの周辺の構成図。
【図15】上記第5実施形態における偏光ビームスプリ
ッターの温度制御フローチャート。
【図16】本発明の第6実施形態である投射型画像表示
装置の構成を示す図。
【図17】上記第6実施形態における偏光ビームスプリ
ッターの周辺の構成図。
【図18】上記第6実施形態における偏光ビームスプリ
ッターの温度制御フローチャート。
【図19】従来の投射型画像表示装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1,101 光源 2,102 リフレクター 3a,103a 第1のフライアイレンズ 3b,103b 第2のフライアイレンズ 4,104 偏光変換素子 5a,105a コンデンサーレンズ 5b,105b フィールドレンズ 5c,105c ミラー 6,106 ダイクロイックミラー 7,107 カラーフィルター 8a,8b,108a,108b 色選択性位相差板 11a,11b,11c,111a,111b,111
c 偏光ビームスプリッター 12r,12g,12b,112r,112g,112
b 反射型液晶表示素子 13r,13g,13b,113r,113g,113
b 1/4波長板 14,114 投射レンズ 21,31 冷却ファン 22,32 放熱部材 23 温度センサ 33,43 第1の温度センサ 34,44 第2の温度センサ 41 冷却ファン 42 ペルチエ素子 121,122 ヒータ 131,132 ペルチエ素子 141,142 温風ファン 123,124,133,134,143,144 温
度センサ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの照明光を色分解して得られた
    複数の色光をそれぞれ変調する複数の画像表示素子と、
    偏光分離面を有したプリズム形状に形成され、前記光源
    からの照明光の色光分解および前記各画像表示素子によ
    り変調された複数の色光の合成のうち少なくとも一方を
    行う偏光ビームスプリッターとを有する色分解合成光学
    系であって、 前記偏光ビームスプリッターにおける互いに異なる面に
    対向又は接触して配置され、この偏光ビームスプリッタ
    ーの温度を変化させる複数の温度可変手段と、 前記偏光ビームスプリッターの温度を検出する温度検出
    手段と、 この温度検出手段による検出温度に基づいて前記温度可
    変手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする
    色分解合成光学系。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記偏光ビームスプリ
    ッターの全体が略均一な温度となるように前記温度可変
    手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の色分
    解合成光学系。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記偏光ビームスプリ
    ッターの中心部分の温度と周辺部分の温度とが略等しく
    なるように前記温度可変手段を制御することを特徴とす
    る請求項1に記載の色分解合成光学系。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記偏光ビームスプリ
    ッターの温度が前記画像表示素子の制御温度の近傍とな
    るように前記温度可変手段を制御することを特徴とする
    請求項1から3のいずれかに記載の色分解合成光学系。
  5. 【請求項5】 前記複数の温度可変手段のうち一部の温
    度可変手段による前記偏光ビームスプリッターの温度変
    化を検出する温度検出手段を設け、 この温度検出手段の検出結果に基づいて前記一部の温度
    可変手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の
    色分解合成光学系。
  6. 【請求項6】 前記複数の温度可変手段による前記偏光
    ビームスプリッターの温度をそれぞれ検出する複数の温
    度検出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の
    色分解合成光学系。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記複数の温度検出手
    段の検出結果が互いに略等しくなるように前記複数の温
    度可変手段を制御することを特徴とする請求項6に記載
    の色分解合成光学系。
  8. 【請求項8】 前記複数の温度可変手段が、前記偏光ビ
    ームスプリッターの冷却を行う冷却手段であることを特
    徴とする請求項1から7のいずれかに記載の色分解合成
    光学系。
  9. 【請求項9】 前記複数の冷却手段のうち少なくとも1
    つが冷却ファンであることを特徴とする請求項8に記載
    の色分解合成光学系。
  10. 【請求項10】 前記複数の冷却手段のうち少なくとも
    1つが、放熱又は吸熱を行う面を前記偏光ビームスプリ
    ッターに接触させたペルチエ素子であることを特徴とす
    る請求項8に記載の色分解合成光学系。
  11. 【請求項11】 前記複数の冷却手段のうち少なくとも
    1つが冷却ファンであり、少なくとも1つが放熱又は吸
    熱を行う面を前記偏光ビームスプリッターに接触させた
    ペルチエ素子であることを特徴とする請求項8に記載の
    色分解合成光学系。
  12. 【請求項12】 前記複数の冷却手段のうち少なくとも
    1つが冷却ファンであり、他の冷却手段が放熱部材であ
    ることを特徴とする請求項9に記載の色分解合成光学
    系。
  13. 【請求項13】 前記複数の冷却手段のうち少なくとも
    1つが放熱又は吸熱を行う面を前記偏光ビームスプリッ
    ターに接触させたペルチエ素子であり、他の冷却手段が
    放熱部材であることを特徴とする請求項10に記載の色
    分解合成光学系。
  14. 【請求項14】 前記複数の温度可変手段が、前記偏光
    ビームスプリッターの加熱を行う加熱手段であることを
    特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の色分解合
    成光学系。
  15. 【請求項15】 前記光源からの照明光による前記偏光
    ビームスプリッターの発熱温度をT1、前記加熱手段に
    よる発熱温度をT2とするとき、 T1≦T2 なる条件を満足することを特徴とする請求項14に記載
    の色分解合成光学系。
  16. 【請求項16】 前記複数の加熱手段のうち少なくとも
    1つがヒータであることを特徴とする請求項14又は1
    5に記載の色分解合成光学系。
  17. 【請求項17】 前記複数の加熱手段のうち少なくとも
    1つが温風ファンであることを特徴とする請求項14又
    は15に記載の色分解合成光学系。
  18. 【請求項18】 前記複数の加熱手段のうち少なくとも
    1つが、発熱する面を前記偏光ビームスプリッターに接
    触させたペルチエ素子であることを特徴とする請求項1
    4又は15に記載の色分解合成光学系。
  19. 【請求項19】 前記複数の加熱手段のうち少なくとも
    1つがヒータであり、他の加熱手段が発熱する面を前記
    偏光ビームスプリッターに接触させたペルチエ素子であ
    ることを特徴とする請求項14又は15に記載の色分解
    合成光学系。
  20. 【請求項20】 前記複数の加熱手段のうち少なくとも
    1つが温風ファンであり、他の加熱手段が発熱する面を
    前記偏光ビームスプリッターに接触させたペルチエ素子
    であることを特徴とする請求項14又は15に記載の色
    分解合成光学系。
  21. 【請求項21】 請求項1から20のいずれかに記載の
    色分解合成光学系を備えたことを特徴とする画像表示光
    学系。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の画像表示光学系を
    備えたことを特徴とする投射型画像表示装置。
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