JP2018046036A - 冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却性能の向上を実現可能な冷却装置を提供すること。【解決手段】熱源からの熱を磁性流体7に伝える受熱部1と、磁性流体の熱を放熱する放熱部2と、同極が対向するように配置され、受熱部から熱を受熱した磁性流体および放熱部に熱を放熱した磁性流体に磁場を与える磁石5と、磁性流体を循環させるポンプ(駆動部)4と、を有する。磁性流体は、磁石により発生する磁場に基づく駆動力と、磁石により発生する磁場に基づく駆動力および駆動部から与えられる駆動力と、のうちいずれかに基づいて循環する。【選択図】図2
Description
本発明は、冷却装置に関する。
近年、高輝度化および長寿命化への要求により、従来のランプ光源ではなく、レーザー(LD)光源を使用する液晶プロジェクタが開発されている。レーザー光源を使用した液晶プロジェクタは従来のランプ光源を使用したものと比べて光源部や光学素子の発熱量が大きくなってしまうおそれがあるため、液冷システム等を用いて発熱部材を冷却する必要がある。一般的な液冷システムは、ポンプを用いて冷媒液を循環させることで発熱部材を冷却するが、ポンプを駆動させるため、消費電力が大きく、耐久性にも問題がある。特許文献1では、磁気体積力により冷媒液である磁性流体を循環させる自己循環機関を有し、低消費電力で光源部や光学素子を冷却するポンプレスの冷却装置が提案されている。
特許文献1の冷却装置では、光源部や光学素子の発熱量の増加に応じて、磁性流体の循環量を増加させる必要がある。しかしながら、特許文献1の冷却装置は、自己循環機関の磁性流体を循環させる力が小さいため、大流量の磁性流体を循環させることができない。
このような課題に鑑みて、本発明は、冷却性能の向上を実現可能な冷却装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての冷却装置は、熱源からの熱を磁性流体に伝える受熱部と、前記磁性流体の熱を放熱する放熱部と、同極が対向するように配置され、前記受熱部から熱を受熱した前記磁性流体および前記放熱部に熱を放熱した前記磁性流体に磁場を与える磁石と、前記磁性流体を循環させる駆動部と、を有し、前記磁性流体は、前記磁石により発生する磁場に基づく駆動力と、前記磁石により発生する磁場に基づく駆動力および前記駆動部から与えられる駆動力と、のうちいずれかに基づいて循環することを特徴とする。
本発明によれば、冷却性能の向上を実現可能な冷却装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る冷却装置200を有する液晶プロジェクタ(画像投射装置)100の構成について説明する。図1は、液晶プロジェクタ100の構成図である。なお、本実施形態では、冷却装置200が液晶プロジェクタ100に搭載される例について説明するが、本発明はこれに限定されない。本実施形態の冷却装置200は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)の基板を冷却するために使用してもよい。
液晶プロジェクタ100は、光源101、照明光学系102、色分離合成光学系103、G、B、R用の反射型の液晶パネル106、107、108、投射光学系(投射レンズ)104、および液晶プロジェクタ100全体の制御を行う制御部105を有する。
照明光学系102は、光源101からの光を色分離合成光学系103に導く。色分離合成光学系103は、照明光学系102からの白色光をRGBに分離し、液晶パネル106、107、108に導く。また、色分離合成光学系103は、液晶パネル106、107、108からの画像光を合成して投射光学系104に導く。投射光学系104は、液晶パネル106、107、108の表示画像をスクリーン(不図示)に向けて投射する。光源101から出射された光は無偏光であるが、照明光学系102に含まれる偏光変換素子(不図示)によりP偏光となる。色分離合成光学系103は、3つのプリズム形状の偏光ビームスプリッタ(PBS)を、すなわち、G−PBS110、RB−PBS111、および、合成PBS112を備える。
色分離合成光学系103は、照明光学系102からの白色光のうち、ダイクロイックミラー109により、赤(R)と青(B)の光を反射させ、緑(G)の光は透過させることで、RB光路とG光路を分離する。また、RB光路において、ダイクロイックミラー109で反射されたRB成分の光を赤(R)と青(B)に分離するために、波長選択性位相板115が設けられている。波長選択性位相板115により、赤(R)の光はP偏光からS偏光へ偏光状態を変化させるが、青(B)の光はP偏光のままである。
波長選択性位相板115を透過した後の赤(R)の光はS偏光であり、RB−PBS111により反射され、R用の液晶パネル108に入射する。R用の液晶パネル108に入射した光は、液晶パネル108で画像変調されてP偏光となり、RB−PBS111を透過し、合成PBS112に至る。一方、青(B)の光はP偏光でRB−PBS111に入射し、RB−PBS111を透過してB用の液晶パネル107に入射する。液晶パネル107に入射した光は、液晶パネル107で画像変調されてS偏光となり、RB−PBS111により反射し、合成PBS112に至る。
合成PBS112は、赤(R)の光に対して偏光ビームスプリッタの機能を有し、青(B)と緑(G)の光に対してダイクロ膜の機能を有するプリズム形状の光学素子である。合成PBS112とRB−PBS111の間には、青(B)の光を検光する偏光板116が配置されている。青(B)の光は偏光板116で検光された後、合成PBS112に入射して透過し、投射光学系104に至る。また赤(R)の光は、合成PBS112の検光特性により検光されて透過し、投射光学系104に至る。
一方、ダイクロイックミラー109を透過した緑(G)の光は、P偏光であり、G−PBS110を透過して1用の液晶パネル106に入射する。G用の液晶パネル106に入射した光は、液晶パネル106で画像変調されてS偏光となり、G−PBS110で反射されて、合成PBS112に至る。合成PBS112とG−PBS110との間には、緑(G)の光を検光する偏光板117が配置されている。緑(G)の光は、偏光板117で検光された後、合成PBS112により反射し、投射光学系104に至る。
液晶プロジェクタ100では、駆動モードに応じて映像の明るさを調節することが可能であるが、高輝度モード、すなわち消費電力が大きくなるモードの場合、各液晶パネルや光源101の発熱量が増加してしまう。そのため、各液晶パネルおよび光源101の発熱を抑制するために、冷却装置200が各液晶パネルおよび光源101の近傍に配置される。
以下、冷却装置200について説明する。図2(a)は、冷却装置200の模式図である。冷却装置200は、受熱部材1、放熱部材2、チューブ(循環部)3、ポンプ(駆動部)4、磁石5、およびヨーク6を有する。チューブ3には、加熱すると磁化が下がる感温磁化特性を有する磁性流体7が封入されている。受熱部材1は、熱源で発生した熱を受熱し、受熱した熱を磁性流体7に伝える。受熱部材1から熱を受熱した磁性流体7は、A方向へ移動する。放熱部材2は、冷却ファンにより送風された冷却風を用いて磁性流体7の熱を放熱する。熱を放熱した磁性流体7は、B方向へ移動し、再び受熱部材1に到達する。
図3は、磁性流体7を循環させる駆動原理の説明図である。表面に2極着磁された磁石5は、チューブ3を挟んで同極が対向するように配置される。磁石5およびヨーク6によって、図に示されるように、磁界(磁場)Eが発生する。磁石5に挟まれた磁性流体7の流路の一方では、磁性流体7は、受熱部材1から熱を受熱し、暖められている。また、他方では、磁性流体7は、放熱部材に熱を放熱し、冷却されている。磁性流体7には、磁束をM、温度差をΔHとすると、磁気体積力f(=M×ΔH)が作用する。本実施形態では、受熱側の磁気体積力F1に比べて放熱側の磁気体積力F2が大きくなる。そのため、矢印C方向に沿って磁性流体7が循環する。すなわち、本実施形態では、受熱部材1、磁石5およびヨーク6により構成される自己循環機関により磁性流体7を受熱部材1と放熱部材2との間で循環させることができる。
本実施形態では、磁性流体7の循環路内に磁性流体7を循環させる駆動部として、ポンプ4が配置されている。前述したように、液晶プロジェクタ100の高輝度モードでは、液晶パネルや光源の発熱量が大きくなるため、磁性流体7の循環量を大きくして熱輸送量を増加させる必要がある。しかしながら、本実施形態の自己循環機関は、大流量の磁性流体7を循環させることができない、そこで、本実施形態では、高輝度モードでは、ポンプ4を駆動させることで磁性流体7の循環量を増加させる。また、高輝度モード以外のモードでは、ポンプ4への通電を止め、自己循環機関だけで磁性流体7を循環させる。なお、高輝度モードとは、所定の照度より大きいモードの総称である。
また、図2(b)に示されるように、駆動部としてポンプ4を設ける代わりに、コイル8およびバックヨーク9を磁石5およびヨーク6の周囲を囲むように配置してもよい。このとき、これらの部材を電磁石として機能させることで、磁性流体7を循環させることができる。このように構成することで、ポンプ4を配置する場合に比べて省スペース化を図ることができる。
以下、図4を参照して、本実施形態の冷却処理について説明する。図4は、冷却処理のフローチャートである。本実施形態では、冷却処理は、液晶プロジェクタ100の電源がONされることで開始される。また、冷却処理の開始と同時に、自己循環機関による磁性流体7の循環も開始される。本実施形態の冷却処理は、制御部105によりプログラムにしたがって実行される。なお、プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録してもよい。
ステップS1では、制御部105は、選択された明るさモードを確認する。ステップS2では、制御部105は、ステップS1で確認された明るさモードが高輝度モードであるか否かを判定する。具体的には、確認された明るさモードの照度があらかじめ設定された閾値より大きいか否かを判定する。高輝度モードでない場合、フローを終了する。この場合、自己循環機関の駆動力のみを用いて磁性流体7を循環させる。高輝度モードである場合、ステップS3に進む。ステップS3では、ポンプ4を駆動させる。この場合、自己循環機関の駆動力およびポンプ4の駆動力を用いて磁性流体7を循環させる。
なお、本実施形態では高輝度モードであるか否かを判定することで、駆動部を駆動させるか否かを決定しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部105は、各液晶パネルや光源101の温度を計測する温度センサ(不図示)の検出結果に基づいて、駆動部を駆動させるか否かを決定してもよい。また、制御部105は、光源の明るさを計測する測光センサ(不図示)の検出結果に基づいて、駆動部を駆動させるか否かを決定してもよい。
以上説明したように、本実施形態の冷却装置200は、状況に応じて異なる冷却方法により冷却対象を冷却する。冷却装置200は、駆動部が駆動する場合は冷却性能を向上させることが可能である。また、駆動部が駆動しない場合、すなわち通常時は低消費電力化および高耐久性を実現することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1 受熱部材(受熱部)
2 放熱部材(放熱部)
4 ポンプ(駆動部)
5 磁石
7 磁性流体
200 冷却装置
2 放熱部材(放熱部)
4 ポンプ(駆動部)
5 磁石
7 磁性流体
200 冷却装置
Claims (8)
- 熱源からの熱を磁性流体に伝える受熱部と、
前記磁性流体の熱を放熱する放熱部と、
同極が対向するように配置され、前記受熱部から熱を受熱した前記磁性流体および前記放熱部に熱を放熱した前記磁性流体に磁場を与える磁石と、
前記磁性流体を循環させる駆動部と、を有し、
前記磁性流体は、前記磁石により発生する磁場に基づく駆動力と、前記磁石により発生する磁場に基づく駆動力および前記駆動部から与えられる駆動力と、のうちいずれかに基づいて循環することを特徴とする冷却装置。 - 前記駆動部は、ポンプを備えることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
- 前記駆動部は、電磁石を備えることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
- 前記磁石の周囲を囲むように配置されたコイルを更に有することを特徴とする請求項3に記載の冷却装置。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の冷却装置と、
前記駆動部の駆動を制御する制御部と、を有することを特徴とする画像投射装置。 - 前記制御部は、前記画像投射装置の駆動モードに基づいて前記駆動部の駆動を制御することを特徴とする請求項5に記載の画像投射装置。
- 液晶パネルを更に有し、
前記制御部は、前記液晶パネルの温度に基づいて前記駆動部の駆動を制御することを特徴とする請求項5に記載の画像投射装置。 - 前記制御部は、光源の温度または明るさに基づいて前記駆動部の駆動を制御することを特徴とする請求項5に記載の画像投射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (3)
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CN109502874A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-03-22 | 西北矿冶研究院 | 一种强化三氧化二砷蒸发结晶的装置及方法 |
WO2021235058A1 (ja) * | 2020-05-19 | 2021-11-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 磁性流体駆動装置および熱輸送システム |
CN114501937A (zh) * | 2022-01-21 | 2022-05-13 | 电子科技大学 | 基于马兰戈尼效应的磁流体自循环散热系统及散热方法 |
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2016
- 2016-09-12 JP JP2016177242A patent/JP2018046036A/ja not_active Withdrawn
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