JP7220348B2 - 半導体光源装置、及び投写型表示装置 - Google Patents

半導体光源装置、及び投写型表示装置 Download PDF

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Description

本開示は、レーザー光源から光によって画像表示装置上の画像を拡大投写する投写型表示装置、および、それに使用される半導体光源装置に関するものである。
特許文献1には、複数の半導体レーザ素子を有するレーザバンクと、レーザバンクの複数の半導体レーザ素子に電流を流す駆動部と、レーザバンクから出力された光量を検出する光量検出部と、レーザバンクの温度を検出する温度検出部と、検出された温度に基づいて電流制限値を決定し、検出された光量と電流制限値とに基づいて駆動部の電流を制御する制御部とを備えたレーザ光源装置が開示されている。
再公表2017-154096号公報
本開示は、映像信号の明るさ変化に追従する半導体光源の輝度変化を実現しながら、半導体光源の温度と電流変化に起因して半導体光源に瞬間的な過電流が流れて破損することを防ぐようにした半導体光源装置を提供する。
本開示の半導体光源装置は、半導体光源と、半導体光源に駆動電流を流すための光源駆動用電源回路と、半導体光源の温度を検出する温度センサーと、コントローラと、を備え、光源駆動用電源回路は、コントローラから出力されるPWM信号に応じた直流電圧を生成して半導体光源に駆動電流を供給するようになっており、コントローラは、映像信号の明るさに基づいて得られる電流値情報と、温度センサーからの検出結果に基き、PWM信号のデューティ比を制御することにより、駆動電流を変化させるとともに駆動電流が所定の値に達するまでの応答特性を変化させるようにした。
本開示の半導体光源装置によれば、映像信号の明るさ変化に追従する半導体光源の輝度変化を実現しながら、半導体光源の温度と電流変化に起因し半導体光源に瞬間的な過電流が流れて破損することを防ぐことができる。
本開示の実施の形態における投写型表示装置の構成図 実施の形態におけるダイクロイックミラーの分光特性を示す図 位相差板の偏光透過率の角度依存特性を示す図 実施の形態の投写型表示装置の光源制御にかかる回路ブロック図 実施の形態にかかる回路ブロック図の動作説明図 LD制御マイコンの動作フローチャート 実施の形態にかかるデータテーブルを示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態)
以下、図1から図7を用いて実施の形態を説明する。
図1は本開示の実施の形態にかかる半導体光源装置を使用した投写型表示装置の構成図である。
実施の形態の投写型表示装置は、固体光源である半導体レーザー21、放熱板22、集光レンズ23、ヒートシンク24、レンズ26、レンズ27、第1拡散板28、ダイクロイックミラー29、第1集光素子であるコンデンサレンズ30、31、反射膜と蛍光体層32を形成したアルミニウム基板33とモーター34から構成される蛍光板35、第2集光素子であるコンデンサレンズ36、第2拡散板37、位相差板である1/4波長板38、及び反射板39から構成される光源装置40を備える。図1中には固体光源からの出射する各光束25の様相と、ダイクロイックミラー29へ入射および出射する光の偏光方向を示している。
24個(6×4)を正方配置した半導体レーザー21と集光レンズ23を放熱板上に一定の間隔で2次元上に配置している。ヒートシンク24は半導体レーザー21を冷却するためのものである。半導体レーザー21は、447nmから462nmの波長幅で青の色光を発光し、直線偏光の光を出射する。半導体レーザー21から出射する偏光はダイクロイックミラー29の入射面に対してP偏光となるように、各半導体レーザーを配置している。
半導体レーザー21、放熱板22、集光レンズ23、ヒートシンク24は、半導体光源の一例である光源ユニット20を構成する。尚、半導体レーザは、後述の説明においてLDとも表記する。
複数の半導体レーザー21を出射した光は対応する集光レンズ23により、それぞれ集光され平行な光束25に変換される。光束25群は凸面のレンズ26と凹面のレンズ27により、さらに小径化され、第1拡散板28に入射する。第1拡散板28はガラス製で表面の微細な凹凸形状で光を拡散する。拡散光の最大強度の50%となる半値角度幅である拡散角度は略3度と小さく、偏光特性を保持する。第1拡散板28を出射した光はダイクロイックミラー29に入射する。
図2に、ダイクロイックミラーの分光特性を示す。分光特性は波長に対する透過率を示している。ダイクロイックミラーの分光特性は、波長447~462nmの半導体レーザー光のP偏光を一定の比率で透過(平均18%)、反射(平均82%)し、S偏光を95%以上の高い反射率で反射させる特性である。さらに、緑および赤の色光のP偏光、S偏光はそれぞれ96%以上の高い透過率で透過する特性である。
ダイクロイックミラー29で反射した82%のP偏光の青色光はコンデンサレンズ30、31により集光され、光強度がピーク強度に対して13.5%となる直径をスポット径と定義すると、スポット径が1.5mm~2.5mmのスポット光に重畳され、蛍光板35に入射する。第1拡散板28はそのスポット光の径が所望の径となるよう光を拡散させている。
蛍光板35は反射膜と蛍光体層32を形成したアルミニウム基板33と中央部にモーター34を備えた回転制御可能な円形基板である。蛍光板35の反射膜は可視光を反射する金属膜もしくは誘電体膜であり、アルミニウム基板上に形成される。さらに反射膜上には蛍光体層32が形成される。蛍光体層32には青色光により励起され、緑、赤成分を含んだ黄色光を発光するCe付活YAG系黄色蛍光体を形成している。この蛍光体の結晶母体の代表的な化学組織はY3Al5O12である。蛍光体層32は円環状に形成している。スポット光で励起された蛍光体層32は緑、赤成分の光含む黄色光を発光する。蛍光板35はアルミニウム基板であり、かつ回転させることにより、励起光による蛍光体層32の温度上昇を抑制し、蛍光変換効率を安定に維持することができる。
蛍光体層32に入射した光は、緑、赤成分の色光を蛍光発光し、蛍光板35を出射する。また、反射膜側に発光する光は反射膜で反射し、蛍光板35を出射する。蛍光板35から出射した緑および赤の色光は、自然光(無偏光光)となり、再びコンデンサレンズ30、31で集光され、略平行光に変換された後、ダイクロイックミラー29を透過する。
一方、ダイクロイックミラー29を透過する18%のP偏光の青色光は、第2集光素子であるコンデンサレンズ36に入射して、集光され集光光となる。コンデンサレンズ36の焦点距離は集光角度が40度以下となるようにし、反射板39の近傍に集光スポットを形成する。コンデンサレンズ36で集光された集光光は第2拡散板37に入射する。第2拡散板37は入射する光を拡散させて、光強度分布を均一化するとともに、レーザー光のスペックルを解消する。第2拡散板37は薄板のガラス表面に微細な凹凸形状で拡散面を形成したものである。第2拡散板37は拡散面への1回の透過光で略4度の拡散角度を有し、偏光特性を維持するものである。第2拡散板37を透過した光は位相差板である1/4波長板38に入射する。1/4波長板38は半導体レーザー21の発光中心波長近傍で位相差が1/4波長となる位相差板である。
1/4波長板38は、図中のP偏光方向を0度した場合に、光学軸を45度で配置している。1/4波長板38は、誘電体材料の斜め蒸着による複屈折を利用した薄膜位相差板(特開2012-242449公報参照)である。薄膜位相差板は無機材料で構成され、水晶などの無機光学結晶と同様に耐久性、信頼性に優れる。また、薄膜波長板は光の波長よりも十分に薄い膜厚で積層形成されているため、斜め蒸着層全体でひとつの光学軸をもつ位相差板となる。このため、入射角に対する位相差の変化が水晶などの無機光学結晶の位相差板よりも、非常に小さい。
図3に、薄膜位相差板と水晶位相差板での偏光透過率の角度依存性の一例を示す。位相差板に直線偏光を入射し、円偏光に変換された後の一方の直線偏光成分の透過率を偏光透過率とし、入射角に対しての偏光透過率を示したものである。入射角が0度の場合の偏光透過率を1.0として規格化している。薄膜位相差板は入射角が±30度での偏光透過率は6%の低下に対して、水晶位相差板は入射角±5度で偏光透過率は12%低下する。薄膜位相差板は入射角依存が非常に小さい位相差板であるため、集光光または発散光が入射する位置に配置しても、入射する直線偏光を高い効率で円偏光に変換できる。また、集光光または発散光が入射する位置に配置するため、1/4波長板38のサイズは、従来の平行光が入射する位置に配置した場合に比べて、1/2以下のサイズに小型化でき、1/4波長板は大幅に低コスト化できる。
1/4波長板38を透過して円偏光に変換された光は、アルミニウムや誘電体多層膜などの反射膜を形成した反射板39で位相が反転され、逆回りの円偏光で発散光となり、1/4波長板38を透過してS偏光に変換される。さらに、1/4波長板38と反射板39との間には、偏光を乱す部材を配置しないため、高効率でP偏光からS偏光に変換できる。
1/4波長板38で変換されたS偏光は、再び、第2拡散板37で拡散された後、コンデンサレンズ36で平行光に変換され、ダイクロイックミラー29で反射する。
このようにして、蛍光板35からの蛍光光と、効率よく偏光変換された青色光とが、ダイクロイックミラー29で合成され、白色光として出射される。蛍光発光の緑、赤成分を含む黄色光と半導体レーザー21の青色光により、良好なホワイトバランスの発光特性を得ることができる。この発光スペクトル特性は、投写型表示装置の光学系で青、緑、赤の3原色光に分離しても、所望の色度座標の単色光を得ることができる。
1/4波長板には薄膜位相差板を用いて説明したが、光の波長よりも小さい微細周期構造で生じる複屈折を利用した微細構造性位相差板を用いてもよい。光の波長よりも小さい微細構造のため、図3に示すような偏光透過率の入射角度依存特性が小さく、集光光が入射する位置に配置できる。
本実施の形態の投写型表示装置80は、画像形成素子として、TNモードもしくはVAモードであって、画素領域に薄膜トランジスタを形成したアクティブマトリクス方式の透過型の液晶パネルを用いている。
本実施の形態の投写型表示装置80は、第1のレンズアレイ板200、第2のレンズアレイ板201、偏光変換素子202、重畳用レンズ203、青反射のダイクロイックミラー204、緑反射のダイクロイックミラー205、反射ミラー206、207、208、リレーレンズ209、210、フィールドレンズ211、212、213、入射側偏光板214、215、216、液晶パネル217、218、219、出射側偏光板220、221、222、赤反射のダイクロイックミラーと青反射のダイクロイックミラーから構成される色合成プリズム223、及び投写レンズ224を含む。
光源装置40からの白色光は、複数のレンズ素子から構成される第1のレンズアレイ板200に入射する。第1のレンズアレイ板200に入射した光束は多数の光束に分割される。分割された多数の光束は、複数のレンズから構成される第2のレンズアレイ板201に収束する。第1のレンズアレイ板200のレンズ素子は液晶パネル217、218、219と相似形の開口形状である。第2のレンズアレイ板201のレンズ素子は第1のレンズアレイ板200と液晶パネル217、218、219とが略共役関係となるようにその焦点距離を決めている。
第2のレンズアレイ板201から出射した光は偏光変換素子202に入射する。偏光変換素子202は、偏光分離プリズムと1/2波長板により構成され、光源からの自然光を一つの偏光方向の光に変換する。蛍光光は自然光であるため、自然光をひとつの偏光方向に偏光変換されるが、青色光はS偏光の光で入射し、偏光変換されずにS偏光で出射する。
偏光変換素子202からの光は重畳用レンズ203に入射する。重畳用レンズ203は第2のレンズアレイ板201の各レンズ素子からの出射した光を液晶パネル217、218、219上に重畳照明するためのレンズである。第1のレンズアレイ板200、及び第2のレンズアレイ板201と、偏光変換素子202と、重畳用レンズ203を照明光学系としている。
重畳用レンズ203からの光は、色分離素子である青反射のダイクロイックミラー204、緑反射のダイクロイックミラー205により、青、緑、赤の色光に分離される。緑の色光はフィールドレンズ211、入射側偏光板214を透過して、液晶パネル217に入射する。青の色光は反射ミラー206で反射した後、フィールドレンズ212、入射側偏光板215を透過して液晶パネル218に入射する。赤の色光はリレーレンズ209、210や反射ミラー207、208を透過屈折および反射して、フィールドレンズ213、入射側偏光板216を透過して、液晶パネル219に入射する。
3枚の液晶パネル217、218、219は映像信号に応じた画素への印加電圧の制御により入射する光の偏光状態を変化させ、それぞれの液晶パネル217、218、219の両側に透過軸が互いに直交するようにそれぞれ配置された入射側偏光板214、215、216と出射側偏光板220、221、222との組み合わせにより光を変調し、緑、青、赤の画像を形成する。出射側偏光板220、221、222を透過した各色光は色合成プリズム223により、赤、青の各色光がそれぞれ赤反射のダイクロイックミラー、青反射のダイクロイックミラーによって反射し、緑の色光と合成され、投写レンズ224に入射する。投写レンズ224に入射した光は、スクリーン(図示せず)上に拡大投写される。
図1において、温度センサー10が光源ユニット20のヒートシンク24に近接、または接触して設けられ、間接的にLDの温度を検出している。
図4は実施の形態の投写型表示装置の光源制御にかかる回路ブロック図、図5は、その動作説明図である。
図4において、システム制御マイコン51は、投写型表示装置の各種動作の制御を司るマイクロコンピュータであって、投写される映像信号が入力され、映像信号から電流値情報と垂直同期信号(Vsync)を生成する。ここで、電流値情報とは、映像信号の1フレーム期間における平均輝度レベルに対応してLDに流す電流値に関する情報であり、垂直同期信号周期(V周期)毎に電流値情報をLD制御マイコン52が取得し、その電流値情報通りに光源ユニット20に電流を流すことにより、明るい画像はより明るく、暗い画面はより暗くすることで画質改善(コントラスト改善)するために用いられる。このように、電流値情報とは、映像の明るさに基いて映像信号から得られる情報である。
光源ユニット20のLDに流す駆動電流を制御するマイクロコンピュータであるLD制御マイコン52は、システム制御マイコン51と、これら各マイコンに備えらえた通信デバイス(UART:Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)を介して映像信号から生成された電流値情報を受け取る。LD制御マイコン52は、また、システム制御マイコン51で映像信号から得られる垂直同期信号(Vsync)のパルスが供給される。ここで、システム制御マイコン51とLD制御マイコン52は、コントローラの一例である。
光源ユニット20に設けられた温度センサー10からの検出結果は、システム制御マイコン51に供給される。システム制御マイコン51は、受け取った温度センサー10からの検出結果であるLDの温度情報をUARTによってLD制御マイコン52に供給する。LD制御マイコン52は、受け取った電流値情報と温度情報から、PWM(Pulse Width Modulation)信号を生成し、DC-DCコンバータ53に供給する。
DC-DCコンバータ53は、PWM信号のデューティに応じた直流電圧を発生する。DC-DCコンバータ53は、光源駆動用電源回路の一例である。DC-DCコンバータ53から出力される直流電圧によって、光源ユニット20に駆動電流が流れ、LDが駆動電流値に応じて発光する。光源ユニット20に流れた駆動電流は電流検出抵抗55によって検出され、電流アンプ54で増幅されたのち、電流値がLD制御マイコン52に供給される。LD制御マイコン52は、入力される電流値をもとに、光源ユニットに流れる電流が目標電流値になるように、出力するPWM信号を制御する。
図5は、図4の回路動作を説明するための模式図、図6はLD制御マイコン52の動作フローチャート、図7はLD制御マイコン52に設けられる温度情報により制御を変更するためのデータテーブルを示す図である。
システム制御マイコン51からLD制御マイコン52には、電流値情報が供給されるが、図5(a-1)~(a-4)では電流値情報の値の差が前フレームと現フレームとで小さい場合を示し、図5(b-1)~(b-4)は電流値情報の値の差が前フレームと現フレームとで大きい場合を示している。
図5(a-1)~(a-4)の場合、電流値情報は映像信号の垂直同期信号の立下りのタイミングで、システム制御マイコンから次のフレームに対しての目標電流値情報がUART通信のより送信されるが、LD制御マイコン52は、これを受けてDC-DCコンバータ53に供給するPWM信号のデューティ比を変えて、光源ユニット20のLDに流す電流がI1から目標電流値I2になるようにDC-DCコンバータ53の出力電圧をV1からV2へ増加させる。
図5(b-1)~(b-4)の場合、電流値情報は映像信号の垂直同期信号の立下りのタイミングで、システム制御マイコンから次のフレームに対しての目標電流値情報がUART通信のより送信されるが、LD制御マイコン52は、これを受けてDC-DCコンバータ53に供給するPWM信号のデューティ比を変えて、光源ユニット20のLDに流す電流がI1から目標電流値I3になるようにDC-DCコンバータ53の出力電圧をV1からV3へ増加させる。
目標電流値を増加させるとき、PWM信号のデューティ比を目標電流値に対応する比率まで、フレームの切り替えタイミングで一度に切り替えると、瞬時に目標電流値を遥かに超える過大電流が流れ、LDが破損する虞が生じる。このため、図5のようにPWM信号のデューティ比をフレームの切り替えタイミングから段階的に増加させるようにしている。
図5(a-1)~(a-4)の場合、電流値情報の値の差が前フレームと現フレームとで小さい場合であり、このときフレームの切り替えタイミング(垂直同期パルスの立下りのタイミングT1)ではデューティ20%で電流値I1となっており、このタイミングから、タイミングT4の時点でで目標電流値をI2するために、T1からT4の間で、デューティ(Duty)を30%、40%、50%と段階的に増やし、最終的に目標電流値I2になるようにデューティを90%にしている。
このように、前後フレームで電流情報値の差が小さい場合、DC-DCコンバータ53に供給するPWM信号のデューティ比を多くの段階(この例では3段階)で増加させる、すなわち、目標電流である駆動電流が所定の値に達するまでの応答速度(応答特性)を遅くしている。前後フレームで電流情報値の差が小さい場合、このように明るさの変化を緩やかにしても、視覚上は不都合を生じない。
図5(b-1)~(b-4)の場合、電流値情報の値の差が前フレームと現フレームとで大きい場合であり、このときフレームの切り替えタイミング(垂直同期パルスの立下りのタイミングT1)でのデューティ20%で電流値I1となっており、このタイミングからタイミングT3で目標電流値I3するために、T1からT3の間で、デューティ(Duty)を50%、70%と段階的に増やし、最終的に目標電流値I3になるようにデューティを90%にしている。
このように、前後フレームで電流情報値の差が大きい場合、DC-DCコンバータ53に供給するPWM信号のデューティ比を少ない段階(この例では2段階)で増加させる、すなわち、目標電流である駆動電流が所定の値に達するまでの応答速度(応答特性)を速くしている。これは、前後フレームで電流情報値の差が大きい場合、応答速度を遅くすると、大きな明るさが徐々に変化し画質低下に繋がるからである。但し、この場合においても目標電流値を超える過大電流が流れない程度の応答速度に設定される。
上述の説明では便宜上、単に前後のフレームで電流情報値の差が大きい場合と小さい場合で応答特性を変化させるとして説明しているが、前後のフレームで電流情報値の差を複数個のデータとして記憶したデータテーブル52aが図4のようにLD制御マイコン52に設けられる。
以上におけるLD制御マイコン52の動作については、図6のフローチャートにおいては、ステップS1からステップS3の処理で説明される。
すなわち、LD制御マイコン52は、電流値情報をシステム制御マイコン51からUARTで受け取り(S1)、まず、電流値情報に基づいて目標電流値を決定する(S2)。次いで、決定した(現フレームの)電流値と、現在(前フレーム)の電流値の差分に基き、データテーブル52aから電流応答特性を決定する。
ところで、LDは一般的に駆動電流の立ち上がり時に、低温時は急峻に立ち上がる特性を有し、LDの温度が上昇するに伴い、その立ち上がりの傾きが緩くなる特性を有している。
従って、例えば、投写型表示装置を寒冷地で作動させるような場合は、その起動時にはLDが低温状態になっており、このため、動作直後に急峻に過電流が流れ、LDが破壊される虞がある。
このため、本実施の形態では、LD制御マイコン52は、続くステップ4(S4)~ステップ7(S7)の処理を行う。
すなわち、LD制御マイコン52は、システム制御マイコン51から温度情報をUARTで受け取り(S4)、光源ユニット20の温度情報に応じた電流値係数を決定し、ステップ2(S2)で決定した電流値に乗じる処理(S5)を行う。電流値係数は、LD制御マイコン52に設けられたデータテーブル52bに格納されており、そのデータテーブルの内容は、図7に示されるようになっている。図7に示すテーブルでは電流値係数は、その上段に示される値の係数であり、高温時を1とし、常温時が0.97、低温時が0.94となっている。ここでは、高温は30℃以上、常温は5℃~30℃、低温は5℃以下としている。
LD制御マイコン52は、次のステップ6(S6)で、光源ユニット20の温度情報に応じた電流応答特性係数を決定し、ステップ3(S3)で決定した電流応答特性に乗じる処理(S6)を行う。電流応答特性係数もLD制御マイコン52に設けられたデータテーブル52bに格納されており、図7のテーブルの下段に示される値の係数であり、高温時を1とし、常温時が0.75、低温時が0.50となっている。
ここで電流応答特性係数を乗じるというのは、例えば、前述の図5における(a-4)でT1からT2の変化、T2からT3への変化、T3からT4への変化率を10%づつ増やしているが、この10%の増加率が係数1であるとすると、低温時には電流応答特性係数が0.5となり、それを5%づつの変化率にする、という意味である。
そして、LD制御マイコン52は、次のステップ7(S7)で、ステップ5で得られた電流値と、ステップ6で得られた電流応答特性に基いたPWM信号をDC-DCコンバータ53に供給して、駆動電流を光源ユニット20に流す制御を行う。
このように、LD制御マイコン52は、ステップ4(S4)~ステップ7(S7)の処理により、特に低温時おいて、光源装置の動作開始直後に急峻な過電流がLDに流れることを防ぐことができる。
LD制御マイコン52は、次のステップ8(S8)で、電流アンプ54から入力された電流値のレベルが目標電流値に対して低いと判断されると、DC-DCコンバータ53の出力を上げるようにPWM信号を制御し(S9)、電流アンプ54から入力された電流値のレベルが目標電流値に対して高いと判断されると、DC-DCコンバータ53の出力を下げるようにPWM信号を制御する(S10)動作を行う。ステップ9、またはステップ10の処理は、垂直同期信号のパルスがハイ(Hi)からロー(Lo)に変化するまでステップ11(S11)の処理により繰り返し行われ、光源に流れる電流を常に目標電流値になるように制御し続ける。垂直同期信号のパルスがハイ(Hi)からロー(Lo)になるタイミングでシステム制御マイコンからUART通信により、目標電流値が更新される(同じ場合もある)ため、その後はその更新された目標電流値により、前述の制御を行い光源に流れる電流制御を行う。
ここでは、全て電流が上昇する場合で説明を行ったが、電流値を下げる場合でも同様に電流応答特性を変化させることは有効である。下げる場合には過大電流が流れるリスクは無いが、電流の応答特性が振動したり、映像信号の変化に対して、大きな遅れが発生する場合には視覚上の不都合が発生することが考えられるためである。
以上のように、本実施の形態では、電流値の変化に応じて、電流の応答特性を変化させることと、LDの温度情報を取得して、その温度情報に基づき光源ユニットに流す駆動電流量と応答特性の両方を変化させることにより、温度と電流値の変化に起因してLDが破損するような事態を好適に回避することができる。
本開示は、レーザー光源を用いた投写型表示装置の光源装置に適応可能である。
10 温度センサー
20 光源ユニット
51 システム制御マイコン
52 LD制御マイコン
53 DC-DCコンバータ
54 電流アンプ
55 電流検出抵抗
80 投写型表示装置

Claims (3)

  1. 半導体光源と、
    前記半導体光源に駆動電流を流すための光源駆動用電源回路と、
    前記半導体光源の温度を検出する温度センサーと、
    コントローラと、を備え、
    前記光源駆動用電源回路は、前記コントローラから出力されるPWM信号に応じた直流電圧を生成して前記半導体光源に駆動電流を供給するようになっており、
    前記コントローラは、映像信号の明るさに基いて得られる電流値情報と、前記温度センサーからの検出結果に基き、
    前後フレームでの前記電流値情報の値の差が小さい場合において、前記PWM信号のデューティ比を制御することにより、前記駆動電流を変化させるとともに前記駆動電流が目標電流値に達するまでの応答特性を遅くするように変化させるようにし、
    前記前後フレームでの前記電流値情報の値の差が大きい場合において、前記PWM信号のデューティ比を制御することにより、前記駆動電流を変化させるとともに前記駆動電流が目標電流値に達するまでの応答特性を速くするように変化させるようにした、半導体光源装置。
  2. 前記駆動電流と前記応答特性は、映像信号から得られる電流値情報に基づいて決められた前記目標電流値と電流応答特性に、それぞれ前記半導体光源の温度情報に基づいて決定される所定の係数を乗じて得られ、
    前記所定の係数は、前記半導体光源の温度が所定の値よりも高い場合の値より前記半導体光源の温度が所定の値よりもい場合の値の方が低い値である、請求項1に記載の半導体光源装置。
  3. 請求項1、または2に記載の半導体光源装置を備えた投写型表示装置。
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