JP2003138589A - 地下構造物用蓋の開閉構造 - Google Patents

地下構造物用蓋の開閉構造

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JP2003138589A
JP2003138589A JP2001336490A JP2001336490A JP2003138589A JP 2003138589 A JP2003138589 A JP 2003138589A JP 2001336490 A JP2001336490 A JP 2001336490A JP 2001336490 A JP2001336490 A JP 2001336490A JP 2003138589 A JP2003138589 A JP 2003138589A
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Mine Tagami
峰 田上
Shigehiro Kishimoto
成弘 岸本
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Kogi Corp
Original Assignee
Kogi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開蓋状態から閉蓋方向へ倒すような操作だけ
で、確実に閉蓋状態となること。 【解決手段】 受枠11と、受枠の形成する開口20に
装着される蓋12と、受枠と蓋を連結している蝶番13
とを備え、開蓋操作により蓋の回動中心部が蝶番位置と
反対側の受枠内縁側へ変位する構成の地下構造物用蓋の
開閉構造において、蝶番と反対側の蓋の縁部23が、そ
の縁部端面24から縁部下面25に跨る部分を滑らかな
案内用の凸曲面26に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、溝蓋、集水桝等の
地下構造物用蓋の、開閉構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の蝶番構造を有するこの種の蓋は、
例えば、図5に示すように、蓋1が所定の厚さを有して
おり、閉蓋状態で蓋1の縁部上面と、受枠2の上面とが
一致している。蝶番3は、頭部4と、この下方に続く縦
部5と、その下端の抜け止め部6と、頭部4及び縦部5
とに跨る両側の係合溝7を有し、蓋1に設けられている
切欠状部8(図1を参照)の内側に、対向する凸軸9、
9を設けてあり、この凸軸9、9に係合溝7が係合して
いる。縦部5は受枠2に設けてある長孔10(図3を参
照)に下端部が挿入されていて、蝶番3がある程度持ち
上げられると、抜け止め部6が長穴10を設けてある部
分の下面に係合して抜け止め作用をする。蝶番3の上端
面は閉蓋状態で受枠2や蓋1の上面と一致している。 【0003】この蓋1は、凸軸9、9を中心に蝶番3に
対して開閉方向に回動可能であり、蝶番3は縦部5が長
孔10に沿って受枠における蝶番位置の反対側へ向かっ
て小寸法移動可能である。これにより蓋1を、蝶番3を
中心に回動させて開蓋可能となっている。つまり、蓋1
を開蓋させるときに、蓋1の蝶番3側の端縁上端角部
が、受枠2の内面に当接して下降し、このとき蝶番3が
受枠2の蝶番と反対側に押し出されるように少し変位す
るが、その変位を可能としているので開蓋可能である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】一般にこの種の蓋と受
枠との間の隙間は、特に上面付近の隙間は異物の侵入を
少なくして開閉操作に支障をきたさないようになってお
り、また、蓋が路面等に設置されることが多いことか
ら、蝶番も閉蓋状態の蓋と受枠の上面と一致していて上
方に突出していないことが望ましいものである。これら
の条件を満足している前記従来の蓋開閉構造は、開蓋状
態から閉蓋するときに、単に閉蓋方向へ倒しただけでは
蓋1の蝶番と反対側回動端が受枠2の上に載った状態と
なり、完全な閉蓋状態にはならない。つまり、開蓋時に
蝶番3と共に蓋1が蝶番3と反対方向に少し変位してい
るので、蓋1が蝶番3と反対側の受枠2上へせり出した
状態となる。従って、完全な閉蓋状態とするには、受枠
2からせり出した蓋1を蝶番3側へ押して受枠2内に落
とし込む操作が必要であり、操作が面倒である問題があ
る。また車両が蓋1の上を通過した際に、蓋1が浮上が
って前記のような不完全な閉蓋状態になることも考えら
れる。本発明は、この種の蓋が、単に開蓋状態から閉蓋
方向へ蓋を倒すような操作だけで、確実に閉蓋状態とな
る開閉構造を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の手段は、受枠
と、この受枠の形成する開口に装着される蓋と、前記受
枠と蓋を連結している蝶番とを備え、開蓋操作により蓋
の回動中心部が蝶番位置と反対側の受枠内縁側へ変位す
る構成の地下構造物用蓋の開閉構造において、前記蝶番
と反対側の前記蓋の縁部が、その縁部端面から縁部下面
に跨る部分を滑らかな案内用の凸曲面に形成されている
ことを特徴とする。 【0006】この手段では、蝶番と反対側の蓋の縁部
が、下側の部分を案内用の凸曲面に成されているから、
蓋の凸曲面が閉蓋時に受枠内縁の上端に接触して案内さ
れ、開蓋時に変位した方向と反対に変位して受枠内に納
まり、蓋の蝶番と反対側の縁部が受枠の上面に載ったま
まになる不完全な閉蓋状態になることが防止される。従
って、蓋の閉蓋操作において蓋が少し開いている状態で
蓋を離すと、自重により自然に完全な閉蓋状態になる。
また何らかの原因で蓋が持ち上がったときも、持ち上げ
力がなくなると、確実に完全な閉蓋状態に戻る。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を、図を用
いて説明する。この実施形態は鋳鉄製の溝蓋であり、図
1〜図4に示すように、受枠11、蓋12、蝶番13等
で構成されている。受枠11は、長方形の開口20を形
成している枠であり、開口20の内側縁部に沿う位置に
蓋受部21を段状に設けてある。蓋12は、開口20に
対応した長方形のもので、所定の厚みを有し、格子に形
成され、周縁部下面の適所に幾つかの脚状の被支持突起
22を備え、開口20に嵌り込んで蓋受部21に被支持
突起22を支持され閉蓋状態となる。この被支持突起2
2が設けてある位置は格子を形成している横部(前記長
方形の短辺に沿う方向のもの)の中の適当なものの端部
位置と両端の横部の適所とに設けてある。蝶番13は、
この例では2個設けてあり、前記長方形の一辺で、蓋1
2と受枠11を連結している。この連結構造は図5に示
した従来のものと同様であり、同等部分を同一図面符号
で示してある。前述したように、蝶番13は、頭部4
と、この下方に続く縦部5と、その下端の抜け止め部6
と、頭部4及び縦部5とに跨る両側の係合溝7を有し、
蓋12に設けられている切欠状部8の内側に、対向する
凸軸9、9を設けてあり、この凸軸9、9に係合溝7が
係合している。縦部5は受枠11に設けてある長孔10
に下端部が挿入されていて、蝶番13が蓋12と共にあ
る程度持ち上げられると、抜け止め部6が長穴10を設
けてある部分の下面に係合して抜け止め作用をする。蝶
番13の上端面は閉蓋状態で受枠1や蓋12の上面と一
致している。この状態では蝶番13は係合溝7の上端を
凸軸9、9で支持されている。 【0008】従来のものと異なる点は、蓋12の蝶番1
3のある側と反対側の端縁部23の、すなわち、受枠1
1が形成する開口20内縁に近接している端縁部23
の、端面24及び下面25の連続する部分が、所定の範
囲で、図3(a)、(b)、及び図4に見られるよう
に、円弧状の凸曲面26に形成されている点である。図
3と図4とでは円弧状の凸曲面26に若干の相違がある
が、本質的には同じもので、何れの凸曲面26も同じよ
うに受枠11縁部上端に当接して蓋12が閉じる方向へ
移動する際に蓋12を蝶番13側へ変位させるように形
成されている。なお、この場合の端縁部23は前記格子
の横部の端部であり、端部が被支持部22を有してお
り、その被支持部22に案内用の凸曲面26が形成され
ている。図4に示す被支持突起22は、下方への突出量
がやや大きくされており、この被支持突起22の凸曲面
26が優先的に案内作用するようになっている。すなわ
ち、閉蓋していく際にこの被支持突起22の案内曲面2
6が最初に作用し始めるようになっているのである。 【0009】このように構成された蓋の開閉構造では、
図3(b)に実線で示す蓋12を閉じた状態から左側を
持ち上げて開いていくと、蓋12の蝶番13側の縁部上
端が開口20内周面上部に接触し、同縁部下端がその下
側にある受枠11の蓋受部21に接触して蓋12が回動
する。この回動の際に前記縁部上端は下降し縁部下端は
図の左側へ移動する。このとき凸軸9は図の左側へ移動
しながら上昇し、途中から右方へ移動しながら上昇し、
蓋12が略90度回動した図3(a)に実線で示す開状
態になる。この凸軸9の移動に蝶番13が従動する。こ
の従動の際に、縦部5が長孔10内で上昇移動するが抜
け止め部6は抜け止め作用するには至らない。また、蝶
番13が図の左方へ移動するが、この移動は長孔10内
で移動することで許容される。図3(a)の開蓋状態で
蝶番13は、閉蓋状態の時よりもやや上昇した位置にあ
る。 【0010】この開蓋状態から閉蓋状態にする時に、例
えば、図3(a)の実線で示す開状態から蓋12を倒し
ていくとき、作業者が手を添えて図3(b)に仮想線で
示す上側のものの位置くらいまで回動させ、そして手を
放すと、蓋12は自重により閉蓋状態となる。その閉蓋
の少し前の状態では、蓋12は受枠11に対して蝶番1
3と共に図の左側に変位している状態であり、蓋12の
蝶番13と反対側の端縁部2の案内曲面26が、受枠1
1の開口内縁を形成している部分の上端に当接し、蓋1
2側が案内されて蝶番13と共に蝶番のある側へ押さ
れ、図3(b)に示すように、仮想線で示す過程を経て
実線で示す閉蓋状態となる。 【0011】この実施形態から理解されるように、従来
の閉蓋操作において必要であった蓋12を蝶番側へ押し
て受枠11内に落とし込む操作が不要となる。従って閉
蓋操作が容易になる。また、蓋12の上を車両が通過す
ることによって、蓋12が跳ね上がって横ずれしても、
蓋12の一部が受枠11の上面に重なった状態の不完全
な閉蓋状態になることはない。 【0012】前記実施の形態では、蝶番13と反対側
の、蓋12の被支持突起22に案内曲面26を設けた構
成のものを示したが、特に被支持突起でなくても、例え
ば脚状の被支持突起がない場合には縁部の端面と下面と
が連なる本来は角である部分に案内面となる曲面26に
相当するものを設けてもよい。要は蓋のせり出しに相当
する変位を元に戻すことができるものであれば良い。 【0013】 【発明の効果】請求項1に記載の発明は、閉蓋操作が容
易になり、また、蓋の上を車両が通過することによっ
て、蓋が不完全な閉蓋状態にならない効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態を示す平面図である。 【図2】図1の断面図を示し、(a)はA−A断面図、
(b)はB−B断面図である。 【図3】図1の断面とその閉蓋時の軌跡を示し、
(a)、(b)は蓋位置がそれぞれ異なる状態のC−C
断面図である。 【図4】蓋が案内されている状態を示す図1のD−D断
面図である。 【図5】従来の蓋の開閉構造を示す断面図である。 【符号の説明】 4 頭部 5 縦部 6 抜け止め部 7 係合溝 8 切欠部 9 凸軸 10 長孔 11 受枠 12 蓋 13 蝶番 20 開口 21 蓋受部 22 被支持突起 23 端縁部 24 端面 25 下面 26 凸曲面

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 受枠と、この受枠の形成する開口に装着
    される蓋と、前記受枠と蓋を連結している蝶番とを備
    え、開蓋操作により蓋の回動中心部が蝶番位置と反対側
    の受枠内縁側へ変位する構成の地下構造物用蓋の開閉構
    造において、前記蝶番と反対側の前記蓋の縁部が、その
    縁部端面から縁部下面に跨る部分を滑らかな案内用の凸
    曲面に形成されていることを特徴とする地下構造物用蓋
    の開閉構造。
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