JP2003138395A - 電着ドラム - Google Patents

電着ドラム

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JP2003138395A
JP2003138395A JP2001331982A JP2001331982A JP2003138395A JP 2003138395 A JP2003138395 A JP 2003138395A JP 2001331982 A JP2001331982 A JP 2001331982A JP 2001331982 A JP2001331982 A JP 2001331982A JP 2003138395 A JP2003138395 A JP 2003138395A
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JP
Japan
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outer ring
drum
inner drum
melting point
point metal
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JP2001331982A
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English (en)
Inventor
Noboru Maehara
登 前原
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NEWLONG MACHINE WORKS
Newlong Machine Works Ltd
Original Assignee
NEWLONG MACHINE WORKS
Newlong Machine Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大電流を流してもホットスポットを発生しに
くく、高品質で均一な箔厚の金属箔を生産でき、通電電
流分布が均一で通電効率が良く、ランニングコストが低
い電着ドラムを提供すること。 【解決手段】 アウターリング2がチタン製であり、ア
ウターリン2グの内面と対向するインナードラム1の外
面に複数の溝部4を形成し、溝部4に、導電性を有し、
アウターリング2及びインナードラム1よりも熱膨張率
が大きい低融点金属3を溶融充填し、インナードラム1
及び低融点金属3の外面をアウターリング2の内面に溶
融接着して、アウターリング2の内面と一体化させてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、銅箔、ニッケル箔
等の金属箔を電着によって製造する際に、回転陰極とし
て使用される電着ドラムに関する。 【0002】 【従来の技術】銅箔、ニッケル箔等の金属箔を電着で製
造する装置を図2に示す。電着ドラムaの軸bを電解槽
cの上方に回転可能に掛け渡し、電解槽c内に電極dを
電着ドラムaと対面するように設置してある。また、整
流器eが、軸b及び軸bに取り付けられた集電板fを介
して電着ドラムaに接続されると共に、陽極dに接続さ
れ、電解槽cには、電着ドラムaが1/2程度浸漬する
深さまで電解液gが注入されている。そして、電着ドラ
ムa及び陽極dに通電して、電着ドラムaを電解液g内
で回転させると、電着ドラムaのアウターリングの外面
に金属箔が析出する。その厚みが所定値になったら、金
属箔をアウターリングの外面から剥がして連続的に生産
する。 【0003】ところで、電着ドラムaの表面には、箔厚
を均一にするため、電流を均一に供給することが要求さ
れ、その電流も生産効率を上げるために、増大してき
た。また、電着ドラムaのアウターリングは、インナー
ドラムの外面に焼きばめしてあるが、加温された電解液
gに浸され、電流が流れた部分は温度上昇し、電解液g
から出た部分は冷やされることになる。このように電着
ドラムaは加熱と冷却とが繰り返されるために、インナ
ードラムとアウターリングの接触面では相対的な移動が
繰り返されて、安定した接触状態を保つことが難しく、
この結果、局部的に大電流が流れて、アウターリング表
面に熱点いわゆるホットスポットが現れる。この現象は
電流が大きいほど顕著になる。 【0004】上記した問題を解決するために、従来、ア
ウターリングとインナードラムの間に、凹凸を有する金
属板を介在する方法(特開平3−188292号公報)
や、網状又は多孔状の金属板を介在する方法(特開平3
−191079号公報)が提案されている。これらは、
いずれも、アウターリングとインナーリングの接触面積
を減少させ、接触面圧を上げて通電効率を向上させるも
のである。これらの方法によれば、ある程度ホットスポ
ットの発生を防止する効果はあるが、アウターリングと
インナーリングとの接触面積が少ないという基本的な構
造のため、通電ロスは避けられず、さらなる大電流化に
際しては、いっそうのホットスポット防止効果と、ラン
ニングコストを低減するために通電効率の向上が要求さ
れている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、大電流を
流してもホットスポットを発生しにくく、高品質で均一
な箔厚の金属箔を生産でき、通電電流分布が均一で通電
効率が良く、ランニングコストが低い電着ドラムを提供
することを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の電着ドラムは、
アウターリングがチタン製であり、アウターリングの内
面と対向する前記インナードラムの外面に複数の溝部を
形成し、該溝部に、導電性を有し、アウターリング及び
インナードラムよりも熱膨張率が大きい低融点金属を溶
融充填し、インナードラム及び低融点金属の外面をアウ
ターリングの内面に溶融接着して、該アウターリング内
面と一体化させてある。 【0007】インナードラムは、溝部の間においてのみ
アウターリングに接触しているため、インナードラムの
外面を平滑にしてアウターリングへ接触させた場合に比
較して、接触面積が減少して単位面積当たりの接触面圧
が高まり、アウターリングとインナードラムとの相対移
動を抑制し、通電抵抗を減少させる。導電性を有する低
融点金属を溝部に溶融充填すると共に、この低融点金属
をアウターリングに密着させた構成により、通電効率が
向上し、通電電流分布が平滑面同士の全面接触に近い均
一なものとなって、外面に析出する金属箔の箔厚が一定
となる。 【0008】さらに、低融点金属の熱膨張率をアウター
リング及びインナードラムの熱膨張率よりも大きくした
ことによって、作動時の高温状態におけるアウターリン
グとの密着性が高まり、低温状態においては、インナー
ドラムの溝部の間に形成された突出部の原位置への復帰
と、溝部に充填された低融点金属の弾性力により、電着
ドラムの加熱と冷却を繰り返しても、インナードラムと
アウターリングとの相対的な移動に対応でき、アウター
リングとインナードラムが確実に密着状態を維持してホ
ットスポットの発生を防ぐ。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1に示すように、本発明の
電着ドラムは、インナードラム1と、その外面に嵌合さ
れたアウターリング2とを備える。アウターリング2は
チタン製であり、厚みが6mm程度の円筒形に成形してあ
る。インナードラム1は、炭素鋼、ステンレス鋼、銅等
を素材とし、約28mmの厚みを有する。 【0010】インナードラム1の外周面には、平滑に切
削加工した後、その全面に亘って複数の溝部4を、周方
向に沿って切削加工により形成してある。溝部4の幅は
3mm、深さは2.5mm程度とし、溝部4の底部は断面円
弧状に湾曲してある。また、溝部4の間に形成された突
出部5の、アウターリング2に対する接触幅は約1mmと
する。溝部4には、導電性を有し、インナードラム1及
びアウターリング2よりも熱膨張率が大きいハンダ等の
低融点金属3がそれぞれ溶融充填される。 【0011】本発明の電着ドラムは、次のようにして形
成される。先ず、直径3mmの銀入りハンダ丸棒より成る
低融点金属3を、インナードラム1の溝部4全周に亘っ
てそれぞれ巻き付け、仮付けする。次いで、アウターリ
ング2を加熱して、インナードラム1の外面に焼きばめ
する。焼きばめ温度は、低融点金属3が溶融しない程度
とし、インナードラム1に十分な焼きばめ応力が働くよ
うに焼きばめ代を決定する。 【0012】その後、これを水平にして、電着ドラムの
回転軸を軸受けに取り付け、インナードラム1とアウタ
ーリング2の隙間から低融点金属3が流出しないよう両
端面をシールして、回転させながらアウターリング2の
外側を低融点金属3が溶融する温度まで徐々に加熱す
る。すると、低融点金属3が溶融して溝部4の隙間にま
で均一に充填され、この低融点金属3がアウターリング
2の内面に密着すると共に、インナードラム1の突出部
5が焼きばめ応力によりアウターリング2の内面に接触
し、この結果、低融点金属3及びインナードラム1の外
面がアウターリング2の内面に全面接触する。最後に、
加熱を停止して電着ドラムを自然放冷する。 【0013】ここで、インナードラム1の突出部5は、
低融点金属3が溶融してインナードラム1の溝部4へ充
填される時、アウターリング2より熱膨張率の大きいイ
ンナードラム1の熱膨張で溝部4の断面形状が変化せず
常に一定になるように、アウターリング2の内面に接触
し、アウターリング2とインナードラム1の位置関係を
保持する。なお、突出部5及び溝部4の寸法は、電着ド
ラムの寸法、低融点金属3の材質、導電率、熱膨張率、
アウターリング2の焼きばめ応力等を考慮して適宜変更
することができる。 【0014】 【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、インナー
ドラムは溝部の間に形成された突出部においてアウター
リング内面に接触するので、平滑面同士を接触させた場
合に比べて、インナードラムとアウターリングとの接触
面積が小さくなって単位面積当たりの押付け圧力が大き
くなり、確実に接触状態を維持し、しかも、溝部に導電
性を有する低融点金属を充填して、これをアウターリン
グに溶融接着してアウターリング内面と一体化させたた
め、平滑な外面のインナードラムがアウターリングに接
触した場合に近い高い通電効率と均一な通電電流分布が
得られ、この結果、ランニングコストが低減されると共
に、高品質で箔厚が均一な金属箔を生産できる。 【0015】電解液を通過して加熱と冷却とを繰り返し
た場合、高温時においては、アウターリング及びインナ
ードラムよりも熱膨張率が大きい低融点金属の膨張力に
より、また、低温時においては、インナードラムの溝部
の間に形成された突出部の原位置への復帰と、溝部に充
填された低融点金属の弾性力により、インナードラムと
アウターリングとの接触面が相対的な移動にもかかわら
ず安定した密着状態を維持するので、いっそう通電効率
が向上すると共に、電流分布が均一化して局部的なホッ
トスポットの発生を防ぎ、電着ドラムの耐用年数を長く
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態を示す電着ドラムの断面図 【図2】金属箔製造装置の概略図 【符号の説明】 1 インナードラム 2 アウターリング 3 低融点金属 4 溝部 5 突出部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 アウターリングがチタン製の電着ドラム
    において、前記アウターリングの内面と対向する前記イ
    ンナードラムの外面に複数の溝部を形成し、該溝部に、
    導電性を有し、前記アウターリング及びインナードラム
    よりも熱膨張率が大きい低融点金属を溶融充填し、前記
    インナードラム及び低融点金属の外面を前記アウターリ
    ングの内面に溶融接着して、該アウターリング内面と一
    体化させたことを特徴とする電着ドラム。
JP2001331982A 2001-10-30 2001-10-30 電着ドラム Pending JP2003138395A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014119092A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 金属ロール及びその製造方法並びに金属ロールを用いた表面処理装置
KR101902428B1 (ko) * 2017-07-20 2018-09-28 김휘호 극 박막 제조용 회전 음극드럼

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